不良「俺たちが」秀才「事件を」オタク「解決しよう!」
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Part3
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:20:14.06 ID:gpuf7sqH0
不良「さぁ、観念しな。その薄汚い覆面を取れよ!」
覆面「クックック、いいだろう」バッ
覆面の下には、ピアスまみれの凶悪な人相が潜んでいた。
DQN「ジャ〜ン、イケメンだろ?」
秀才(なんて顔だ……いかにもワルって感じだ!)
オタク(ひぃぃぃぃっ!)
不良の世界に免疫のない二人が怯えるのも無理はなかった。
しかし、DQNに対してもっとも恐れを抱いていたのは不良だった。
不良(コイツ……もしかしてDQNじゃねえのか!?
やべぇ、コイツの噂は色々聞いてるが、俺なんかじゃとても敵わねぇ!)
不良(だが……喧嘩で勝てなくても逃げることはできるはず!)
不良「オイ、お前ら二人とも逃げ──」
DQN「お〜い、一人で三人相手すんのはメンドイから、頼むわ」
不良「なっ!?」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:25:29.92 ID:gpuf7sqH0
エリート「やれやれ、仕方ないなぁ」ガサッ
キモオタ「ぐしゅしゅしゅ……こりゃあ面白そうな獲物でござるなぁ」ガサッ
不良(仲間がいたのか!? 俺たちと同じ三人組か……!)
秀才(彼は……エリート!?
勉強しなくとも一流大学に余裕で受かるといわれる彼が、なぜこんなことを!?)
オタク(おおっ、あれはキモオタ君だねぇ。
全国のオタクのカリスマ的存在にこんなところで会えるとはぁ〜)グフフッ
DQN「コイツらけっこう頭がキレるぜ。
エリート、お前の作った法則性に警察より先に気づきやがった」
エリート「ふうん、凡人にしてはけっこうやるみたいだね。
ま、気づいたところで、この場をどうにかできなきゃ無意味だけどさ」
秀才「なるほど、君が裏で手を引いてたってワケかい。
どうりで、なかなか警察に尻尾をつかまれないワケだよ」
秀才「でも、顔を晒したのは失敗だったね。
ぼくらに警察に駆け込まれる前に、自首することを勧めるよ」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:31:15.62 ID:gpuf7sqH0
エリート「失敗? なんで?」
秀才「!?」
秀才「だ、だって、ぼくらは君らの顔を覚えたぞ!?」
エリート「おお、さすが凡人だ。なんて当たり前でつまらない答えなのだろうか。
──だったらさ、殺しちゃえばいいよね」
秀才「バカか!? 暴行するだけならともかく、殺したりしたら──」
エリート「うん、たしかにいくらぼくでも殺人の隠ぺいをするのは面倒だ。
でもさ、行方不明にするのは簡単なんだよ。
今、この一瞬でぼくは君らを行方不明にする方法を72通り思いついた」
エリート「一方の君たちは、特に策を持ち合わせているワケでもなさそうだ」
エリート「君の中途半端な知能指数と正義感が、死を招く結果になったワケだ。
悲しいねぇ……」
秀才「うぅっ……」ゾクッ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:35:28.99 ID:gpuf7sqH0
キモオタ「小生の相手は君でござるか?」
キモオタ「ぐしゅしゅっ、君のせこいエアガンで、小生の相手がどこまで務まるか、
楽しみでござるなぁ〜」
キモオタ「ボクはアニメやゲームだけでなく、武器マニアでもあるのでござる」
キモオタ「小生の改造エアガンはアルミ缶くらいなら軽く貫通するでござるよぉ〜。
ぐしゅしゅしゅ……」
オタク「いやぁ〜こんな強敵と戦えるなんて光栄だよぉ!」
オタク「まるでアニメの主人公になったみたいだ!」グフフッ
オタク「──ねぇ、二人とも!」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:41:15.12 ID:gpuf7sqH0
不良&秀才「…………」
オタク「ん、どうしたんだい? 二人とも」
不良「ダメだ……勝てねぇ……」
秀才「うん……これはもう、どうしようもない……」
オタク「どうしてだい?」
不良「あのDQNってヤツは、とんでもないワルなんだ……。
プロボクサーに勝ったとか、族をたった一人で潰したとか、
それこそアニメみてーな武勇伝をいくつも持ってやがる……」
不良「俺ら不良の世界にも、手を出しちゃいけないヤツってのがいる。
アイツはまさにそれだ。俺たちなんかが敵う相手じゃねえんだよ」
秀才「あっちのエリートもそうだ。
いつだったかぼくがいった“ぼくなんかじゃ及びもつかない人”ってのが
彼なんだよ……」
秀才「ぼくのせいだ……! まさか彼が犯人だったなんて予測もしなかった……」
DQN「ほぉ〜分かってんじゃんか、ザコども。
なんなら生かしておいてやって、舎弟にしてやってもいいぜ?」
エリート「それが凡人にできる、一番賢い選択だね」
(いざという時、証拠をでっちあげて身代わりにもできるしね)
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:45:18.55 ID:gpuf7sqH0
バチンッ! ベチンッ!
オタクが不良と秀才を叩いた。
秀才「うぐっ……!?」
不良「なにしやがんだ、テメェッ!」
オタク「戦いもせず、諦めるのかい?」
不良「あぁ!?」
オタク「自分たちより格上と戦うチャンス、しかも悪党から、逃げるのかい!?」
不良「……ざけんな! 現実はアニメみたいにいかねぇんだよ!
現実とアニメの区別もつかねえテメェにゃあ、分からねぇかもしれねえけどよ!」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:49:26.48 ID:gpuf7sqH0
オタク「逆だよぉ〜」
不良「あぁ?」
オタク「アニメはあくまでアニメだよ。
アニメキャラがボクらより優れてるハズないだろう?」
オタク「だったら──」
オタク「ボクらにアニメキャラのようなことができないハズがないっ!」
不良&秀才「…………」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:52:46.79 ID:gpuf7sqH0
不良(オタク、ありがとよ……)
「ケッ、まさかお前に目を覚ましてもらえるとはな!」
不良「やってやるぜ、クソども! ダチのカタキ討ちだ!」ザッ
DQN「死ぬルートを選択したワケね。あっそ」ザッ
不良「おりゃあっ!」
バキッ!
不良は腕力があり、喧嘩のセンスもある。
彼の拳をまともに喰らって、立っていられた者はいなかった。
──ただし今日までの話であるが。
不良「!?」
DQN「いいパンチだ。……でもまぁ、二流ってとこだな」
ガキィッ!
DQNのヒジ打ちが、不良の頭にヒットした。
不良「ぐぁっ……!」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/21(土) 23:56:17.13 ID:gpuf7sqH0
秀才(こうなったら、やるしかない!
ぼくだって不良君から、喧嘩のやり方を習ったんだ! やれるハズだ!)
エリート「なんだ結局そうくるの? 凡人未満だねぇ、君たちは」
秀才「うるさいっ!」
ブオンッ!
不良から習ったパンチで、エリートの顔面を狙う。
が、あっさりかわされる。
エリート「君もそこそこ頭はキレるようだけど、ま、そこそこだね。
そこいくとぼくなんかホラ、なにやっても一流だからさ」
バキィッ!
エリートの右拳が、秀才の頬をえぐる。
エリート「DQN君ほどじゃないけど、ぼくもけっこう強いんだよ。
いやぁ、才能ってのは恐ろしいねえ」
秀才(くっ、くそぉ……!)
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:04:48.60 ID:JAF7kKm80
オタク(マズイ……二人ともやられてる……!)
キモオタ「ぐしゅっ、しゅしゅしゅっ……!」
キモオタ「じゃあ小生たちも始めようか?」
ズパンッ!
キモオタの改造エアガンから飛び出したBB弾が、オタクの耳をかすめた。
まともに当たれば耳たぶをふっ飛ばしかねない迫力であった。
キモオタ「うひょぉ〜! さすが小生、目に当たれば失明確定でござるな!」
オタク「うおあああっ!」ダッ
エアガンで応戦するかと思いきや、オタクはキモオタめがけて突っ込んだ。
キモオタ「おおっ、まさかの肉弾戦でござるか!?」
オタク(コイツはエアガンなしじゃ、大したことないはずだ。
早くコイツをやっつけて、二人に加勢しないとぉ〜!)
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:10:13.85 ID:JAF7kKm80
オタクの猛攻に、手こずるキモオタ。
キモオタ「うっとうしい……仕方ないでござるな」
ドスッ!
キモオタは隠し持っていたナイフを、オタクの腹に突き刺した。
オタク「うっ……!」
キモオタ「小生、ガンマンでありながらナイフ使いでもあるのでござる。
ぐしゅしゅしゅ……」
キモオタ「今時、肉弾戦なんて流行らないでござるよ。
やっぱり今の時代は、チート武器でズドン! でござる」
オタク「あぐぅぅぅ……!」ドサッ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:15:18.68 ID:JAF7kKm80
不良「オッ……」
不良「オタクゥゥゥッ!」
DQN「さすがキモオタ!」
DQN「将来は、海外に行って死の商人をやりたいとかいってるだけあるわ!
ちゅうちょなく刺しやがった、ギャハハハハッ!」
不良「ざっけんじゃねえ、ブッ殺す!」
バキッ! ドカッ! ドゴッ!
怒りに燃える不良が、DQN相手に盛り返す──が。
ドゴォッ!
DQNのボディブローが、不良の腹にめり込む。やはり地力の差は大きい。
不良「ぐお……っ!」
DQN「ザコが、調子に乗りやがって……。
安心しろよ、すぐにテメェも送ってやるからよ」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:19:49.07 ID:JAF7kKm80
秀才(くそっ、まさかオタク君が刺されるなんて……!)
秀才「君らは……そんなに恵まれた才能を持っていて、
なぜこんな下らない事件を起こしたんだっ!?」
大声で怒鳴りつける秀才。
エリート「お、キレたふりして叫んで、助けを呼ぼうって作戦かい?
無駄だよ、ここら辺は人通りがないからね」
秀才(バレたか……! しかし早く助けを呼ばないとオタク君が死ぬ!
──いや、みんな殺される!)
エリート「まぁせっかくだ、答えてあげよう」
エリート「ぼくのような一流にはねえ、やっぱり周囲の期待も大きいんだ。
だから重圧から生じるストレスを解消するため……
彼らと組んで人狩りをするようになったのさ」
秀才「天才ならではの悩みってヤツかい?」
エリート「…………」プッ
エリート「アハハハハハハハハハッ!」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:23:47.99 ID:JAF7kKm80
エリート「──なぁんてねぇ、ぼくにとって周囲の期待なんてどうでもいいさ。
なんでカスどもの期待なんかを気にする必要がある?」
エリート「というか、ぼくは適当にやってても周囲の期待以上になっちゃうんだよね」
秀才「!」
エリート「ぼくが人狩りをやったのはね、ヒマだったからだよ。
それ以上でも、それ以下でもないさ」
エリート「ぼくって何でもできちゃうから、いっつも退屈しててねぇ」
エリート「そんな時、暴力の権化みたいなDQN君と、
エアガンとかナイフが大好きなキモオタ君に出会ったのさ」
エリート「彼らもまた、ぼくとはちがう分野でのエリート。
引かれ合うところがあったのかもしれないね」
エリート「ぼくが計画を立て、DQN君の暴力とキモオタ君の武器で、
次々とカスどもを無差別に病院送りにしてやったよ」
エリート「君らもどうやらタイプのちがう三人がそろったトリオのようだが、
まさにぼくらの下位互換って感じだね、アハハハハッ!」
秀才「……ぐっ!」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:30:16.44 ID:JAF7kKm80
ムクッ
オタク「ボクらが君らの下位互換……? とんでもない思い上がりだねぇ〜」グフフッ
腹をナイフで刺されたはずのオタクが、起き上がった。
キモオタ「おぅわっ! バカな……おぬし生きてたでござるか!?」
オタク(腹の中に漫画を隠し持っててよかったよ……。
ちょっとだけ刺さったけど……これくらいなら平気だ)
オタク「ボクはね、あのサボりスポットで二人に会えたことを感謝してるよ。
勉強教えてもらったり、アニメの話をしたり……楽しかった。
今だって殺されかけてるけど、一緒に戦えて嬉しい」
オタク「ボクらはれっきとした仲間なんだ!
それに引きかえ、君たちはただ人を傷つけたいだけの三人組だ!」
オタク「君たちなんかボクらの上位互換どころか、下位互換ですらない」
オタク「ただのどうしようもないダメ人間が、三人集まっただけじゃないかぁ〜!」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:36:10.88 ID:JAF7kKm80
DQN「この俺に向かって、ダメ人間だとぉ!?」ギロッ
エリート「ほう、ぼくに向かってそんな口を叩いたのは君が初めてだよ」ピクッ
キモオタ「ぐしゅしゅっ、小生を愚弄するとは……!」イラッ
オタクの言葉は三人の自尊心をひどく傷つけた。
秀才「────!」ハッ
秀才「二人とも、ぼくのところに集まってくれ!」
不良「……お、おう!」ダッ
オタク「分かったよ!」ダッ
秀才の号令で、三人が一ヶ所に固まる。
DQN「逃がすかよ、テメェらまとめて殺してやる!」ダッ
キモオタ「今度は首をサクッと切ってやるでござるよ!」ダッ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:41:10.87 ID:JAF7kKm80
DQN「くたばれやぁっ!」ブオンッ
秀才「しゃがめっ!」
バッ!
秀才のところに集まった三人が一斉にしゃがむ。
すると、DQNの拳の前にはエリートがいた。
エリート「え?」
DQN「あっ」
ガツンッ!
エリート「ぶげぇっ……!」ドサッ
DQNのパンチで前歯を折られ、エリートが崩れ落ちた。
秀才(や、やった……マグレっぽいけど、うまくいった!)
DQN「ちぃっ、しまった……!」
しかし、DQNの次はナイフを振りかざしたキモオタが迫ってきた。
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:44:41.61 ID:JAF7kKm80
オタク「ここだっ!」パシュッ
オタクがエアガンを放つ。
BB弾が、キモオタの右手にヒットした。
その拍子にナイフが投げ出され、DQNの頬をかすめた。
DQN「!」
DQN「いってぇ……」
抑え役のエリートが退場したこともあり、ついにDQNがキレた。
DQN「…………!」ブチブチッ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:47:33.23 ID:JAF7kKm80
DQN「なにしやがんだ、このクソがぁっ!」
ドゴッ!
キモオタ「ぐげ──っ!」
DQNの中段蹴りが、キモオタを吹っ飛ばした。
DQN「テメェら、殺してやる、殺してやるぜ!
腹かっさばいて、内臓引きずりだしてやっからよォォォッ!」
目を血走らせ、DQNがキモオタのナイフを拾おうとする。
だがそこに、猛然とオタクと秀才が突っ込んだ。
秀才&オタク「うわあぁぁぁっ!」
ドガッ!
DQN「うごぉっ!?」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:52:19.51 ID:JAF7kKm80
DQN「テメェらくっつくんじゃねえ、離れやがれ! ゴミどもがっ!」バッ
オタク「うひぃっ!」
秀才「ぐうっ!」
あっけなく振りほどかれる二人。
ここでDQNは次の行動をどうするか、一瞬悩んだ。
ナイフを拾うのが先か、あるいは二人にトドメを刺すのが先か。
だが──
不良「うおらあぁぁぁぁっ!!!」
DQN「!?」
DQNが行動を選択するよりも、不良が飛びかかるのが早かった。
ガゴォンッ!
全体重を乗せた捨て身の右ストレートが、DQNの顎を射抜いた。
いかにDQNといえど、無防備な状態でこの一撃に耐えられるはずもなく──
DQN「あぐぁ……っ」グラッ
ドザァッ……!
──白目をむき、ぶっ倒れた。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 00:59:11.41 ID:JAF7kKm80
不良「よ……っ」
不良「よっしゃ、よっしゃあああっ!」
オタク「やったぁ〜!」
秀才「……さてと、通報しようか」
不良「──ったく、相変わらずクールなヤツだな。もっと喜べよ」
オタク「そうだよ、ボクの頭の中でファンファーレが鳴ってるよ。
きっと経験値がいっぱい手に入ったよ」
オタク「レベルアップしまくってるよ、きっと」
秀才「やれやれ、君たちは相変わらずだな」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:03:01.84 ID:JAF7kKm80
気絶している犯人らをロープで縛り、一息つく不良たち。
不良「いてて……勝つには勝ったが、全身殴られまくっちまったぜ。
お前らは大丈夫か?」
秀才「ぼくもあちこち殴られたけど、なんとか……」
オタク「ボクも刺されたけど、漫画のおかげで助かったよぉ〜」
不良「ふぅ〜……ま、よくやったよ、俺たち」
オタク「だからいったろう?
アニメキャラにできることが、ボクらにできないハズがないって」グフフッ
不良「ハハ、どうせならもう少しかっこよく勝ちたかったがな」
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:09:33.98 ID:JAF7kKm80
秀才「オタク君の勇気と、不良君の喧嘩の強さがなきゃ……
ぼくらは勝てなかっただろうね」
不良「オイオイ、らしくねーな。
そこはぼくの頭脳があればこそ、とかいっとけよ」
オタク「うんうん、秀才君のおかげで彼らの仲間割れを誘えたんだからねぇ〜」
秀才「オタク君が彼らに“ダメ人間”っていった時、
彼らは自分がいわれたことについてだけ、怒っていた」
秀才「あれでピンときたんだ。彼らの間にチームワークも信頼関係もないって」
秀才「あの三人は本当に強かったよ」
秀才「ぼくらは個々の力では完全に負けていた……。
でもなんていうのかな、ぼくらの結束の力が彼らを上回ったんだ」
不良「……だな!」
オタク「そうだねぇ〜!」グフフッ
不良&秀才&オタク「ハッハッハッハッハ……!」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:13:05.21 ID:JAF7kKm80
まもなく通報によって駆けつけた警官らによって、
連続暴行犯である、DQN、エリート、キモオタは捕まった。
彼ら三人はいずれも、各々の分野においてトップクラスの逸材であった。
本来なら、不良、秀才、オタクが束になっても敵う相手ではなかった。
しかし、勝ち目のなかった三つの力が、結束することで輝きを増し、
三つの才能の暴走を食い止めたのである。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:19:02.59 ID:JAF7kKm80
数日後──
<学校>
彼らは一躍ヒーローとなっていた。
不良仲間A「さすがだぜ、まさかあのDQNを倒すなんてよ!
これでお前の名前も一気に全国レベルになったんじゃねえか!?」
不良仲間B「ありがとよ〜、俺のカタキを取ってくれて!
お前はバカだけど最強だよ、ヒャハハハッ!」
不良「バ〜カ、俺だけの力じゃねえよ。
他の二人がいなかったら、まちがいなく俺は今頃あの世だったぜ」
不良仲間A「まっさか、お前があの秀才やオタクとつるんでたとはな。
今までああいうヤツらをバカにしてたが、ヤツらもやるもんだな」
不良仲間B「ああ、今回ばかりはまいったよ」
不良(まったくだぜ……。こうしていられるのも、あの二人のおかげだ……)
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:24:21.00 ID:JAF7kKm80
三人はこれまで、交流していることを周囲には秘密にしていたが、
今回の件ですっかり公になってしまった。
しかし、彼らはそれに後ろめたさを感じることもなく、
人がいるところでも堂々とコミュニケーションを取るようになった。
彼らはそれぞれ不良であり、秀才であり、オタクであり続けたが、
生き方はちがえど彼らが結んだ友情はたしかなものであった。
やがて、彼らが校舎裏でサボることはなくなっていった……。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/22(日) 01:29:09.28 ID:JAF7kKm80
<学校>
不良「ようオタク、こないだ借りたアニメ、面白かったぜ!
やっぱ俺はああいう単純な話のがいいな」
オタク「いや〜気に入ってもらえてよかったよ!」
不良「秀才、お前のおかげで中間テスト全部平均点以上だったぜ。
いっつも赤点の常連だったってのによ!」
秀才「まぁ、ぼくの教え方がヘタじゃなかったことで、よかったよ。
君こそ、すごい飛び蹴りを教えてくれるって約束忘れてないだろ?」
不良「おう、任せとけ! ただし、使うんじゃねえぞ」
オタク「おっとボクにも教えてくれよぉ〜」
彼ら三人はこの学校の名物トリオとして、末永く語り継がれることになったという──
〜おわり〜