狙撃手「観測手ってレズなの?」 観測手「ふっへっへ」
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Part1
狙撃手「観測手ってレズなの?」 観測手「ふっへっへ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483807863/
1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 01:51:03.34 ID:
SY3twoiK0
〜櫓〜
観測手「2時方向距離200高度0」
狙撃手「確認……」
観測手「猫さんです」
狙撃手「……」
観測手「可愛いなあ……」
狙撃手「撃つの?」
観測手「いやいや、撃っちゃだめですよ」
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 01:58:44.41 ID:
SY3twoiK0
観測手「10時方向、距離100、高度0」
狙撃手「……確認」
観測手「タンポポです、もう春ですねえ」
狙撃手「……」
観測手「15時方向、距離40、高度5」
狙撃手「……確認」
観測手「蝶々さんです」
狙撃手「……」
観測手「こっちまで飛んで来ないかな、この櫓は高すぎて無理かな?」
狙撃手「……あのさ」
観測手「はい?」
狙撃手「まじめにやって……」
観測手「えー、まじめに報告してるじゃないですか」
狙撃手「敵が来たときだけでいいから、観測報告は」
観測手「敵って言われても……前線はずっと北の方なんですから滅多な事では来ませんよ?」
狙撃手「それでも油断しちゃ……」
観測手「5時方向、距離15、高度20」
狙撃手「……確認」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:06:52.68 ID:
SY3twoiK0
観測手「ハーピーさんです」
ハーピー「まいどっす〜、お昼ごはん持ってきたっすよ〜」バッサバッサ
狙撃手「……」ハァ
ハーピー「あの、銃口向けるのやめて欲しいっす」
狙撃手「……ごめん」
観測手「そうですよ?いつもご飯を運んでくれるハーピーさんに銃口向けるのはいけない事です」
狙撃手「……もういいわ」
観測手「それでハーピーさん今日のお昼ごはんは?」
ハーピー「チキンサンドっす」
観測手「わあい♪」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:20:41.30 ID:5gZ2u/MNO
きたい
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:21:38.99 ID:
SY3twoiK0
ハーピー「にしても」
観測手「〜♪」モグモグ
狙撃手「……なに?」
ハーピー「今日も暇そうっすねえ」
狙撃手「……まあね」モシャモシャ
観測手「それもこれも前線で戦ってくれてる方達のお陰ですね〜」
観測手「特に獣人兵団の方達は本当にすごくて!」
ハーピー「あー、最近調子いいらしいっすね彼女達」
観測手「ほんと!凄いんですよ!特に団長を務める白い耳の……」
狙撃手「……その噂の兵団が出撃するみたい」
観測手「へ?」
狙撃手「……城門が開くよ」
ギィィィィィィィィィィィィィ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:24:54.80 ID:RaIZdS+ZO
いいぞ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:29:13.23 ID:
SY3twoiK0
ザワザワザワ
ハーピー「おおー、そういや伝令会議の時に今日出撃するって話出てたっすねえ」
観測手「わ、わわわ!か、確認!確認しないと!」
狙撃手「……」モシャモシャ
観測手「12時方向、距離15、高度0」
狙撃手「……」モシャモシャ
観測手「団長さん、今日も格好いいなあ……」
観測手「いいなあ、白い兎の獣人、いいなあ……」
ハーピー「……」
狙撃手「……」
ハーピー「ねえ、狙撃手さん、私、前からちょっと思ってたっすけど」
狙撃手「……ああ、私も思ってた」
観測手「白い耳、ふわふわ、髪きれい、ふっふっふ……」
狙撃手「観測手ってレズなの?」
観測手「ふっへっへ……」
ハーピー「うわあ、わらってるっすよ……」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:38:17.31 ID:
SY3twoiK0
観測手「ふへ?あ、いま何か言いました?」
狙撃手「……観測手がレズなんじゃないかって話をしていたね」
ハーピー「いやあ、身の危険を感じるっす」
観測手「れ、レズ……って、え、な、なんで?」
狙撃手「……だって尋常じゃないから、反応が」
ハーピー「そうっすねえ……」
観測手「い、いやいやいやいや!」
観測手「私はレズとかじゃないですよ?ただ可愛いものが好きなだけです!」
狙撃手「……じゃあ、あの白兎の団長さんの事は好きじゃないと?」
観測手「好きですよ?」
ハーピー「隠す気ゼロじゃないっすか」
観測手「い、いや違います!私の好きはこう、レズとかじゃなくて!」
狙撃手「……まあ、観測手がレズでも私は気にしないから」
観測手「う、うぅぅぅ……」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 02:54:18.14 ID:
SY3twoiK0
ハーピー「けど、あれっすねえ、彼女達が出撃したってことは、また北の帝国が攻めてきたんっすかねえ」
狙撃手「……最近、多いよね」
ハーピー「なーんで懲りないんっすかねえ、毎回負けてるのに」
狙撃手「……うちの国は湿地と森林だらけだし」
狙撃手「……北の帝国が力を入れてる騎馬兵団とか運用しづらいはずなんだけどね」
ハーピー「実際、遊撃能力の高いうちの獣人兵団にボロボロにやられてるっすからね」
狙撃手「……増えすぎた人口を減らす為に無茶な用兵してるって噂も」
ハーピー「それが本当なら酷い話っすよ〜」
狙撃手「……観測手はどう思う?」
観測手「いや、私の想いは何て言うか憧れに近いものであって恋愛感情とかは……」ブツブツ
狙撃手「……」
ハーピー「……」
観測手「けど、けどもし彼女が私の事を好きって言ってくれたらその想いに応える準備は、ええ、ありますありますよ」ブツブツ
狙撃手「……」ハァ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:03:12.76 ID:41kcmAB00
期待
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:07:52.78 ID:
SY3twoiK0
ハーピー「……そんなに気になるなら、会ってみるっすか?」
観測手「でも、でもチューとかはまだちょっと……し、親しくなってからじゃないと///」モジモジ
ハーピー「おーい?」
狙撃手「……」ツンツン
観測手「ふあっ!?え、な、なんです?」
ハーピー「いや、あの白兎の団長さんと会ってみます?プライベートで」
観測手「……へ?」
ハーピー「私らハーピーは伝令とかで割と話す機会があるんすよ、あの団長さんと」
ハーピー「だから飲みに誘うくらいは出来るっす」
観測手「あ、会ってみる……の、飲みに……おさけ……?」
ハーピー「まあ、断られる可能性もあるっすけど」
狙撃手「……」
観測手「え、け、けど私そんなにお酒強くないし……」モジモジ
ハーピー「ふーん、じゃあ団長さんに介抱してもらえるかもしれないっすよ?」
観測手「介抱……」
ハーピー「ちょっと想像してみるっす」
観測手「かい……ほう……飲み過ぎて……服を……緩めて……」
ハーピー「もっと」
観測手「団長さんの部屋に……二人で……ベットに……」
ハーピー「もっと」
観測手「団長さんの唇が……私の胸を……耳が……ウサ耳が……私の頬をくすぐって……」
ハーピー「はいストップ」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:20:55.81 ID:
SY3twoiK0
観測手「わ、わたし!やります!団長さんと会います!」フンフン
ハーピー「いや、断られる可能性もあるってことは了解しといてほしいっす」
観測手「ふっへっへ……兎さんが1匹、兎さんが2匹……」
ハーピー「いやあ、キマっちゃってるっすねえ、あはははは」
狙撃手「……」
ハーピー「狙撃手さんどしたっすか?」
狙撃手「……ハーピー、貴女面白がってるでしょ」
ハーピー「ふふふふ、この手の娯楽がないと伝令なんてやってられませんって」
狙撃手「……」ハァ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:27:28.31 ID:
SY3twoiK0
〜数日後〜
〜兵舎〜
コンコン
狙撃手「……」
コンッコンッ
狙撃手「……んー」ムクリ
狙撃手「……何?今日は非番なんだけど……」
狙撃手「……」
狙撃手「……無視しよ」ゴロン
ドンドンドンッ
アケテー
狙撃手「……この声は」
狙撃手「……」ハァ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:38:38.48 ID:
SY3twoiK0
ガチャッ
観測手「良い朝ですね!狙撃手さん!」
狙撃手「……うるさい」
狙撃手「……というか、今は夜だから」
観測手「細かい事はまあいいじゃないですか!」
狙撃手「……何でそんなにテンション高いの」
観測手「いえ!私はいつも通りですよ!」
狙撃手「……」
観測手「……」
狙撃手「……それで何か用?」
観測手「実はさっきハーピーさんから伝言がありまして!」
狙撃手「……声が大きい」
観測手「な、な、な、なんと!白兎の団長さんが今日会って下さると言う事に!」
狙撃手「……」
観測手「もう、もう、私、嬉しいやら緊張するやらで!」
狙撃手「……ふーん」
観測手「後からハーピーさんには何か奢らないといけませんね!」
狙撃手「……で?」
観測手「で、とは?」
狙撃手「……何で私の所に来たの?」
観測手「……」
狙撃手「……」
観測手「……」
狙撃手「……なにこの沈黙」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:46:09.64 ID:
SY3twoiK0
観測手「……観測手と狙撃手は」
狙撃手「……え?」
観測手「二人で一つのユニットです……」
狙撃手「……うん、まあ、そうだね」
観測手「もし狙撃手さんがいなければ、私の観測は無意味なものとなります」
狙撃手「……正しい認識だね」
観測手「その逆もまた真なり、です」
狙撃手「……うんうん」
観測手「これは人生においても同じです」
狙撃手「……うんう……ん?」
観測手「狙撃手さんが一人道に迷い立ち止まってしまった時は、私が道を照らす義務があります」
狙撃手「……そう、かな?」
観測手「そうです!」
狙撃手「……まあ、そう言って貰えるのは嬉しいけど」
観測手「その逆もまた真なり、なのです!」
狙撃手「……」
観測手「……」
狙撃手「つまり?」
観測手「一人で行く勇気がないから付いてきて」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 03:55:55.58 ID:
SY3twoiK0
「ないわ」
「子供じゃないんだから1人で行け」
狙撃手「……というのは簡単だったんだけどね」
観測手「狙撃手さん、私の服ってこんな感じでいいです?」
狙撃手「……うん、それでいいんじゃない」
観測手「ホントです?ちゃんと可愛いですか?」
狙撃手「……はいはい、可愛いかわいい」
観測手「ならばよしです!」
狙撃手「……断ったら泣きそうだったしなあ」
観測手「ん?何か言いました?」
狙撃手「……別に」
観測手「狙撃手さんは着替えないんですか?」
狙撃手「……私はおまけみたいなもんだし、別にいいよ」
観測手「おまけじゃないです!パートナーです!」
狙撃手「……」ハァ
観測手「もう、狙撃手さんは可愛いんですし、もっと着る物に気を使えばいいのに……」
狙撃手「……背の低い私が着飾ると子供にしか見えないから」
狙撃手「……だから最低限のでいいって」
観測手「可愛いのに……」
狙撃手「……そろそろ時間でしょ、間に合わなくて泣いても知らないよ」
観測手「うわわわ!そうでした!」ガサゴソ
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 04:18:25.89 ID:
SY3twoiK0
〜酒場〜
白兎「……」
観測手「10時方向、距離10、高度0……」
狙撃手「……うん、もう待ってるね、団長さん」
観測手「う、うわあああ……どうしよう、待たせちゃったかな、けどまだ時間前だし、うわああああ……」プルプル
狙撃手「……会う前から怯えすぎなんだけど」
観測手「け、けど、けどぉ……」ガクガク
狙撃手「……」ハァ
狙撃手「……じゃあ声かけるのは私がやってあげるから」
観測手「う、うぅ、ほ、ほんと?」ウルッ
狙撃手「……その後は、ちゃんと自分で会話してね?」
観測手「う、うん、が、頑張る……」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/08(日) 04:28:39.09 ID:
SY3twoiK0
白兎「……」ボー
狙撃手「……こんばんは、ちょっと遅れたかな」
観測手「コンバンワー」
白兎「あ……いえいえ私も今来たばかりですわ」
狙撃手「……そう、ならよかった」
観測手「コンバンワー」
白兎「こんばんわですわ、観測手さん」ニコリ
観測手「アウ……アウ……カワ……カワイイ……」
白兎「え?」
狙撃手「……気にしないで、ちょっと緊張してるだけだから……」
白兎「緊張……ですの?」
観測手「イイニオイスル……」
狙撃手「……」ハァ
狙撃手「……何か頼もうか、団長さんは何飲む?」
白兎「私は……キャロットメアリーでお願いしますわ」
狙撃手「……観測手は適当でいいよね」
観測手「アルコール……カイホウ……フヘヘ」
狙撃手「……だめだこいつ」