Part2
35 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:41:43 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
友「・・・んー、こんなもんかなぁ」
男「うん、いいんじゃないか・・・そしたら、今度は紙やすりで表面を丸く削っていく」
友「ほいほい」
男「結構簡単に削れてくから、様子見ながらやれよ」
友「ん、わかった」
36 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:42:16 ID:
mmZ9Iw/g
男「・・・・・」シュッシュッ
友「・・・・・・・・・」シュッシュッ
男「・・・・・・・・・・・・」シュッシュ
友「・・・・・・・・・・・・・なぁ」シュッシュ
男「ん?」シュッシュッ
37 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:42:54 ID:
mmZ9Iw/g
友「これさ、後ろからみたら」シュッシュッ
<ピンポーン、ガチャリ
桃「はいたーい!おっじゃまっしまーす!!お酒買ってきたよー・・・・って、あっ」
友「あっ」シュッ・・・
男「いいゾ〜これ・・・って、ん?」シュッシュッ
38 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:43:32 ID:
mmZ9Iw/g
桃「あっ・・・そ、その・・・///」カアァ
友「」
男「おぉ、桃原さん。いらっしゃい」シュッシュッ
桃「・・・・よ、よんなーしみそーれー!!///」ドタドタ、ガチャン
友「う、うわあああああああああ誤解だあああああああ!!」ドタドタ
男「?」ハテナ
39 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:44:24 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
男「・・・なるほど、つまり後ろから見たら俺と友がG行為をしているように見えた、と」
桃「///」コクリ
友「おぉ、もう・・・」
男「ほれみろ、やっぱり誤解されてるぞお前」
友「ポポ悲しい。ポポの懸念現実のものとなった」サメザメ
桃「ま、まぁいきなり勝手に入ってきた私が悪かったんだし・・ご、ごめんねぇ」ナデナデ
40 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:44:59 ID:
mmZ9Iw/g
桃「・・・それにしても自家製ルアーかぁ、ねぇ、私も作ってみたい!」
男「ん?あぁ、材料なら余ってるから、一緒に作る?」
桃「うん!」
友「ちょうどカッターも空いてるしね」
桃「いやー、楽しみだなぁー」ワクテカ
41 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:45:40 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
男「よし、みんなガワは出来たかな。そしたら今度は、この針金を曲げてアイをつくる」 ※アイ=フックや糸などを付ける小さいリングみたいなアレ
男「http://iwatakanet.sakura.ne.jp/sblo_files/cranefishing/image/20130307_9.JPG」(こんなかんじ)
友「ストラップとかについてるネジのやつじゃいかんのか?」
男「あぁ、貼り付けたバルサ材は弱いから、全体に骨を通すようにしないと強度が足りないんだ」
友「あぁそっか・・・たしかにそれだとちょっと引っ張っただけですぐに爆散しそうだもんな」
桃「ぐぎぎ・・・力が足りなくて曲がりません」グググ
42 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:46:14 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
男「・・・よし、そしたら次はバルサ材の中に針金を通すための溝をつける」
友「針金をなぞって線引いたとこにカッターで溝つけてやればいいんだな」
桃「でっきるっかな、でっきるっかな」 ※分からない人はオッサンに(ry
男「・・・そしたら、ルアーの腹になる側に全体のバランスが採れるようにカミツブシを2個ほど埋め込む」
友「あーなるほど、これでバランスを取るわけか」
男「なるべく重心が低くなるようにな。それに、カミツブシなら錘の中心がどこだかわかりやすい」
友「なるほど、確かに」
43 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:46:50 ID:
mmZ9Iw/g
桃「うわー!だんだんお店で売ってる形になってきた!すごい!!」ワクワク
友「アカン、釣り行く前からテンションあがってまう」ワクワク
男「で、合いが良くなったところで木工ボンドで左右を接着する」
男「・・・ボンドが乾くまでは輪ゴムなんかで固定しておくといい。この時左右の結合部がずれないように十分注意する」
友「やべぇ、緊張して手が震える」プルプル
男「お前のそれはアル中じゃないのか」
友「辛辣ゥ」
44 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:47:29 ID:
mmZ9Iw/g
男「・・・で、ボンドが乾いたらアイの隙間から瞬間接着剤を入れて固めてしまう」
友「もうこれルアーじゃん!!」
桃「ルアーじゃん!!」
男「これが乾いたらニスでコーティングして、色付けして完成だ」
桃「楽しみである」キラキラ
友「甚だ楽しみである」キラキラ
45 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:48:08 ID:
mmZ9Iw/g
そして1週間後・・・
桃「できたー!!」
友「ふつくしい・・・」
男「うん、初めてにしては皆綺麗にできたね」(ニッコリ)
友「やべぇよこれ。なんかもったいなくて俺これでバス釣りたくねえもん」
桃「分かる」
男「本末転倒なんですがそれは」
-続く-
46 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:48:51 ID:
mmZ9Iw/g
ちなみに、マニキュアなんかで色を付けるとコーティングと塗装が一遍に済んで楽チンだぞ!!
ただしムラになりやすいので注意。
47 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:49:35 ID:
mmZ9Iw/g
-ブラックバス編 後編-
男「さぁ、いよいよバス釣り本番の日を迎えたわけですけども」
友「久しぶりだなー、バス釣り」
桃「何気に初めて!」
男「沖縄のバスはほとんど釣り禁止区域にいるからね、仕方ないね」
48 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:50:16 ID:
mmZ9Iw/g
友「にしても、俺達が小さい頃にバス釣りってすごい流行ってたよな。なんか、ファッション感覚の釣りって感じで」
男「子供向けマンガでもグランダー武蔵とかあったしな」 ※分からない人はオッサンに聞いてみよう
友「あぁそれあれだろ?傾きかけた漁船を陸からキャストしたルアーで元に戻すっていう・・・」
男「あれ、それビーダマンじゃなかったか?」
桃「それどっちも船に穴開いちゃうんじゃない?」ウーン
友「まぁマンガですし・・・」
49 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:50:54 ID:
mmZ9Iw/g
男「それにしても、バス釣りってのは浸透したよな・・・今じゃ初めての釣りはバス釣り!って人もたくさんいるし」
友「まー俺も初めてルアーで釣ったのはバスだったなぁ」
男「それだけ日本全国津々浦々どこにでもいて簡単に釣れる魚ってことだな。まぁそれはそれで問題なのだけれども」
桃「先生!早く釣りましょう!!」ワクワク
男「あー、はいはい。よし、じゃあこの先に葦の茂みがあるから。そこへ行こう」
50 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:51:30 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
友「ついた」
男「はい、じゃあルアーつけてー」
桃「生きて帰ってくるんだよ、森川くん・・・」
友「誰よ森川って」
桃「この子(ルアー)の名前」
51 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:52:03 ID:
mmZ9Iw/g
男「・・・よし、じゃあまず初めに。俺達が作ったこのホッパーだが、基本的には音で食わすルアーと言っていい」
桃「ほうほう」
男「とりあえずストラクチャーの奥にキャストしたら、ラインを張って、ストップ&ゴーを繰り返しながらたまに竿を下向きにしゃくってアクションをつけながら水しぶきを立てる」 ※ストラクチャー=障害物
友「そういや、いつもワームやクランクばっか使ってるからホッパーは初めてだなぁ」
男「よしきた!!」
桃「すごい!!」
52 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:52:36 ID:
mmZ9Iw/g
男「こうやって、食った瞬間が見えるのもホッパーの面白いところだな」
友「あぁ、ゲーム感覚で面白いな」
桃「私もやるー!」
男「じゃあ友、桃原さんにキャストの仕方とポイントの狙い方をレクチャーしてくれ」
友「分かった任せろ。今日に向けて糸井重里のバス釣りNo.1をやりこんできた」 ※分からない人は(ry
男「申し訳ないが大物ブラックバスフィッシング(人造湖編)こそ至高」
友「あのゲーム人造湖編以外出てないんですがそれは」
桃「ねー、早く早くー!」
53 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:53:17 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
友「そういや、スズキのことをシーバスっていうけど、やっぱバスとスズキは同じ科の魚なわけ?」
男「いや、バスはサンフィッシュ科で、スズキはスズキ科だから違う種類の魚だな」
友「あ、そうなん?体の形とかけっこう似てるから仲間だとおもってたわ」
男「まぁ目はどっちもスズキ目ではある・・・ちなみに、ブルーギルなんかもバスとおなじサンフィッシュ科だぞ」
友「マジか・・・そっちのほうが全然形違うのに、不思議だなぁ」
54 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:53:56 ID:
mmZ9Iw/g
男「サンフィッシュ科は元々アメリカ原産の魚だからな・・・公式な記録では1925年に芦ノ湖に放流されたのが日本初の移入とされてる。まあこの時は、政府が許可したわけだが」
友「そういや、ブルーギルも今の天皇陛下が日本に持ち込まれたんだっけ?」
男「いや、正確にいうと、外遊の際に持ち帰ったのは確かだが実際に飼育・放流したのは水産庁の増養殖研究所だ」
友「なんだ、結局政府主導だったのか」
男「そうだよ・・・もともとパンフィッシュと呼ばれてアメリカじゃ食味のいい魚として知られてたからな。食料自給率の向上を目指してブルーギルを放流したものの、成長が遅くて養殖には向かないわ、食の欧米化が進んで魚自体の消費が落ち込んで川魚は見向きもされなくなるわ、踏んだり蹴ったりですわ」
55 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:54:32 ID:
mmZ9Iw/g
友「で今頃増えすぎて問題になってるってか・・・昔の人、頭悪すぎるんちゃうん?」
男「まぁ、今と昔を同じ倫理レベルで語るのは無理だよ。そもそもそれだって結果論だしな。昔はそれこそ生きるか死ぬかの状態だったわけだし」
友「まぁなぁ・・・」
男「それに、最近じゃ芦ノ湖や琵琶湖をはじめとしてバスやギルの食用魚としての提供が始まっている」
友「・・・お前、もしかしてさっき釣ったバスも・・・」
男「もう〆てあるよ」(ニッコリ)
友「おお、もう・・・」
56 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:55:04 ID:
mmZ9Iw/g
<イヤアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
友「!!」
男「お、桃原さんの声だ」
友「どうしたっ!?」
57 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:55:58 ID:
mmZ9Iw/g
桃「あ・・・あぁ・・・・」ガクガク
友「おい、桃原さんしっかり!どうしたの!?」
桃「わ・・・私の・・・森川君が・・・」プルプル
友「・・・あっ、ラインが切れてる」
男「ありゃりゃ、ロストしちまったか・・・」
58 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:56:43 ID:
mmZ9Iw/g
桃「フフ・・・・燃え尽きたぜ、真っ白にな」ガックシ
友「おお、もう・・・」
桃「まさか開幕5分で森川君を失うとは・・・写真・・・撮っとけばよかった・・・」ウフフ
男「まぁ、また作り直せばいいさ」
友「元気だしなよ・・・」ナデナデ
59 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:57:38 ID:
mmZ9Iw/g
・・・そしてさらに数日後。
男「・・・よし、こないだはいきなりルアーロストして一瞬で終わっちまったからな」
友「あぁ、今日こそは俺も1匹くらい釣りたいもんだ」
桃「諸君らの愛した森川君は死んだ!何故だ!?」
友「ウィードに引っかかったからじゃない?」 ※ウィード=水草
男「一応、今回のフックは返しを潰してバーブレスにはしといたが・・・」
60 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:58:18 ID:
mmZ9Iw/g
男「それに、こないだ釣ったバスは結局持って帰らないで埋めちまったしなぁ」
† ←バスの墓
桃「なむなむ」チーン
友「条例でリリース禁止されてるからね、仕方ないね」
男「だから、今日こそは持って帰って皆でたべようね」(ニッコリ)
友(アカン)
61 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:59:00 ID:
mmZ9Iw/g
男「あ・・・ちなみにバスにも顎口虫が」
友「もうあの画像はいいぞ」
男「貼らなきゃ」(使命感)
友「ハランデイイ!!」(憤怒)
男「http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/head.jpg」
友「やめろよ!!なんでコイツは毎回レギュラー出演なんだよ!!」
62 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/19(木) 23:59:54 ID:
mmZ9Iw/g
・・・
桃「よーし、今日は変なとこいかないように投げる練習からする!!」
男「おー、そうしなはれ」
桃「てーい!」ヒュン グサ
友「痛っ!?いてててててて!!!」グググ
63 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:00:32 ID:
cLsUM0Bk
桃「あれ?なんか引っかかってる・・・」ハテナ
友「俺俺!俺だよ!!」
男「オレオレ詐欺か」
友「違う詐欺じゃないって!桃原さんストーップ、一回竿置いて!!」イテテテ
桃「えっ?あっ、わっ!?ご、ごめん!!」グルグルグル
友「んほおおおおおおおリール巻いちゃらめええええええええええええ!!」グイー
64 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:01:21 ID:
cLsUM0Bk
友「・・・痛E」シクシク
桃「嫌な事件だったね・・・」
男「バーブレスフックだったのは不幸中の幸いだったな」
友「あれ、なんか前にもこんなことがあったような・・・」 ※ヒフキアイゴ編参照
男「たしかあの時も引き鉄を引いたのは桃原さんだったな・・・」
桃「い、いやぁー・・・ハハハ・・・」ゴメンネ
65 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:01:59 ID:
cLsUM0Bk
男「・・・とりあえず、キャストの精度は上がってきたかな」
桃「うん、もう大丈夫!友くんは安心して私の後ろに立ってて!!」
友「いやどす」
男「・・・お、今あの杭の辺りでモジリがあったな。あの辺狙ってごらん」
桃「うん、わかった!がんばれ森川君2号!!」ポイー
友「そのネーミングは(アカン)」
-ブラックバス編 後編 おわり-
66 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:02:34 ID:
cLsUM0Bk
-番外編 生物の分類について-
友「そういえばさ」
男「うん」
友「よくお前と話してると、この魚は○○目だ〜この魚は△△科だ〜なんて話が出てくるじゃん」
男「あぁ、そうだな」
友「ぶっちゃけあれって、どういう違いなんだ?」
67 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:03:05 ID:
cLsUM0Bk
男「ふむ・・・生物の分類は基本的に上から順に『界』『門』『網』『目』『科』『属』『種』の7段階で行われる」
友「早九字かな?」(錯乱)
男「いや七字ですが」
友「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!!」(迫真)
男「落ち着け」
68 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/12/20(金) 00:03:59 ID:
cLsUM0Bk
男「で・・・これらの階級が下るにつれてより詳細な分類となっていく」
友「ふむふむ」
男「まず『界』ってのは一番でかい括りだな。動物なのか植物なのか、はたまた菌類なのか・・・このへんの分類が『界』にあたる」
友「ふむふむ」