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314 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:02:44 ID:y3qGcxZ2
む「・・・私も」
男「よし、じゃあ今仕掛け作ってくるから待っててくれ」
友「なにこれ」
-アオブダイ編 おわり-
315 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:04:33 ID:y3qGcxZ2
>>213
待たせたな（ニッコリ）
-ヒフキアイゴ編-
男「よーし、じゃあ釣るぞー。鉤ひっかけないように気を付けてなー」
桃「ごーごー！」
む「・・・」
友「結局いつもと同じノリ・・・あぁでもちょっとウキウキしてる自分が悲しい」
316 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:05:36 ID:y3qGcxZ2
友（・・・） ←泳ぎ釣り中
友（すげぇな・・・垂らした瞬間食いついてくる・・・エサがデカすぎて鉤かからないけど）
友（ん・・・食った！！）ｸﾞｸﾞｯ
友（これは・・・チョウチョウウオか？）ｽｯ
その時不意に腕を掴まれる。
317 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:09:00 ID:y3qGcxZ2
む「・・・」（迫真）
友「」
む（それ以上、いけない）ｶﾞｼｯ
友「あ、あわわ・・・どうしたの・・・？」
男「あ、友ー、それ触んなよー。そいつアイゴだから」
友「えっ」
318 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:09:35 ID:y3qGcxZ2
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/500/30/59/27/500_30592753.jpg
友「こ、こんなカラフルなアイゴがいるのかよ・・・」
男「パッと見チョウチョウウオっぽいけどな。体型をよく見てみれば、どっちかっていうとニザダイ寄りなのがわかるだろ」
友「あ、あぁ・・・言われてみれば、そうかも」
男「そいつも各鰭に毒があるからな。触ろうとしてたお前をみて、彼女が止めてくれたんだろ」
友「そうか、それで・・・ありがと、危ないとこだったよ」
む「・・・」ｳﾝ
319 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:10:56 ID:y3qGcxZ2
男「どれ、外してやるからこっちに・・・」
桃「おっ、友くんなんか釣れた？」ﾄﾞﾝ
友「あっ」
男「あっ」
<ﾌﾟｽ
友「・・・痛E」
-ヒフキアイゴ編 おわり-
320 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:12:03 ID:y3qGcxZ2
ちなみにアイゴの毒も2回目以降はアナフィラキシーなることあるから気を付けなくてはいけない（戒め）
321 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:13:48 ID:y3qGcxZ2
-番外編-
友「うぅー・・・まだ痛ぇ」ｽﾞｯｷﾝｽﾞｯｷﾝ
男「嫌な事件だったね・・・」
友「この感じ思い出すわー・・・昔うっかり打ち捨てられたアイゴ触っちまった時のこと思い出すわー」
男「あの後むったんがすぐにお湯を持ってきてくれたのはファインプレーだったな」
友「あー、痛ぇ・・・くそー、沖縄に来たのにいいことねぇなぁ」
男「間接的とはいえ俺のせいだ。すまん」
友「いや別にそんな・・・楽しいは楽しかったし・・・」
322 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:14:49 ID:y3qGcxZ2
桃「・・・友くん、ごめんね」
友「大丈夫。私、2回目だから」ﾆｺﾘ
桃「念のため病院いこう？」
友「いいよ、そんな大したことないし」
男「行って来いよ。俺の保険証貸すから」
友「いやそれは（アカン）」
323 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:15:38 ID:y3qGcxZ2
桃「おかあさんから車借りてきた。ほら乗って」
友「あ・・・う、うん」
男「じゃあ桃原さん、友をよろしく」
桃「うん。じゃ、行くよ」
む「・・・」
男「・・・だから海をなめるなといったのに」
324 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:16:21 ID:y3qGcxZ2
その夜・・・
男「ん・・・友からメール・・・何々、今日は彼女の家にお泊り、か」
男「いやマジで進展早ぇなアイツ・・・もうご両親に顔合わせかよ」
男「・・・」
男（案外、明日になったら顔ボコボコになって帰ってきたりしてな）ﾌﾞﾌ
男（そうなると・・・夜は暇になっちまうなぁ）
325 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:16:58 ID:y3qGcxZ2
・・・
男「・・・ま、たまには一人で飲み歩くのも悪くはないか」
男「それにしてもなぁ・・・知らない土地だからどこになにがあるのやら」
男「とりあえず昼間いったあのあたりの店に・・・」
む「・・・あ」
男「あっ」
326 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:17:46 ID:y3qGcxZ2
翌日・・・
友「男ー、今戻ったぞー」
男「んん・・・眠ぃ・・・どうだった？」
友「どうもこうも、普通にメシくってきただけだったよ・・・」
男「そうか・・・こっちはお前が親父さんに殴られて顔ボコボコにされてんじゃねぇかとおもったんだがな」
友「桃原さんとこ、母子家庭なんだよ」
男「あーそうなの・・・」
327 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:18:57 ID:y3qGcxZ2
友「とりあえず、桃原さんの妹に超蹴られた」
男「未来の義妹さんになるといいな」
友「いやホント笑えねぇよ・・・刺されたとこより蹴られたところのほうが痛ぇ・・・｣ｲﾃﾃ
男「さぞ満喫してきたご様子で」
友「お前はどうだったんだ？俺がいなくて寂しかったか？」
男「あぁ・・・あんまり寂しかったんで、むったんに寂しさを癒してもらったよ」
友「」
328 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:19:49 ID:y3qGcxZ2
友「な・・・なんやて・・・手ぇ早すぎるやろ・・・どういうことなの・・・」ｶﾞｸｶﾞｸ
男「夕飯食いに行ったら偶然会って、今朝の明け方まで魚について熱く語り合ってきた」
友「なーんだ」
男「いや彼女いいキャラしてるね。嫁にするならああいう女の子がええな」
友「お？じゃあお前も彼女に告白しちまえよ！！」
男「もうしてきたよ」
友「」
329 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:20:48 ID:y3qGcxZ2
男「近いうちにこっちにも遊びに来るってさ」
友「な・・・なんやて・・・男はん・・・マジでジゴロやないか・・・」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
男「魚が好きな奴に悪い奴はいない。・・・お前も含めてな」
友「男はん・・・」ｷｭﾝ
男「ほら・・・先にシャワー浴びてこいよ」
友「ｵｴｰ」
男「ｵｴｰ」
330 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:21:53 ID:y3qGcxZ2
友「・・・ところで、昼飯はどうする？」
男「あぁ、昨日むったんに豚肉料理がおいしい店を聞いたから、そこへ行ってみよう」
友「お・・・珍しいな、魚じゃないのか」
男「・・・沖縄ってさ、海に囲まれてる割にあんまり魚料理って多くないんだよな」
友「うーん、言われてみれば確かに。普通に考えたら、もっと魚料理が発展しそうなもんだけど」
男「魚食ももちろん昔からの選択肢としてはあったんだろうけど、もともと琉球時代は仏教の導入がなかったせいで獣肉を食べることが禁止されなかったのも原因かもな」
331 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:22:54 ID:y3qGcxZ2
友「たしかにアグー豚とか、ヤギ肉とかのほうが有名だもんな」
男「それに南方産の大きな魚はシガテラ毒を持つこともあるからな。自然選択的に魚が食料から外れるのも頷ける」
友「まぁ他に食うもんがあるなら、わざわざ昨日のアオブダイみたいにギャンブルしなくてもいい方を選ぶわな」
男「加えてどちらかと言えば大陸の文化を色濃く受け継いでるからな。なおさら魚を食べる風習も生まれなかったのかもしれん」
友「そういや俺、まだソーキそば食ってねぇよ」
男「これからいく店にあるだろうさ。俺も二日酔いだから麺類はありがたい」
-番外編 おわり-
332 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:24:23 ID:y3qGcxZ2
つぎで最後だすう
333 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:25:12 ID:y3qGcxZ2
-ヘラブナ編-
男「・・・」ﾎﾞｹｰ
友「・・・今日もいい天気だなぁ」
男「あぁ・・・やっぱりたまにはこうやってボケーっと釣りするのも悪くないな・・・」
友「あ、次の巻ちょうだい」
男「はいよ」
友「流兄ちゃんカッコイイよなぁ・・・でも最後で裏切るんだよなぁ・・・」
334 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:25:59 ID:y3qGcxZ2
男「なんだ・・・風が止んだじゃねぇか」
友「おまｗｗｗｗ流兄ちゃんのマネすんなやｗｗｗｗ」
男「いや違う、リアルの方」
友「お・・・そういえばそうだな」
男「これでやっとウキが見やすくなったな」
友「それにしても、ピクリとも来やしねぇ」
男「だな」
335 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:26:39 ID:y3qGcxZ2
友「・・・ギンブナはあんなに簡単に釣れるのになぁ」
男「釣り堀ならともかく、野生のヘラブナは棲息してる密度も高くないからな」
友「まぁなぁ・・・」
男「釣りはフナに始まりフナに終わる・・・始まりのフナはギンブナ、終わりのフナがこのヘラブナっていわれてるしな」
友「そうなのか・・・初心に帰って、ってことじゃないんだな」
336 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:27:42 ID:y3qGcxZ2
友「そもそもヘラブナって、どういう種類なんだ？フナにしては、やけに体高があるよな」
男「あれはもともとゲンゴロウブナが突然変異でデカくなったものを固定したやつらしいな」
友「ほぉー」
男「元は琵琶湖水系固有だったはずだが、いまじゃこうやって日本各地に分散してる」
友「なるほどねぇ・・・」
337 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:28:41 ID:y3qGcxZ2
男「そして・・・餌を吸ったり吐いたりしながら食うから、なかなか当たりがとりづらい」
友「たしかに」
男「だからこういうヘラウキっつうデカイ棒浮きを使うんだよ・・・さっきまでは風が吹いててまともにあたりが取れなかったしな」
友「あぁ、餌とられてばっか・・・お、おぉう！？きたっ！！」
男「ん・・・そのアタリ・・・おい、それ」
338 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:29:24 ID:y3qGcxZ2
友「乗った・・・けどこれ！やばい！竿が！！」
男「あぁ、それコイだな」
友「ぐぅぅーー！」
男「無理すんな、竿を置いてライン直で寄せたほうがいいぞ」
339 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:30:17 ID:y3qGcxZ2
<ﾊﾟｰﾝ!!
友「」
男「あーあ、ライン切れた」
友「お、おれのヘラウキが・・・1000円もしたのに・・・」ｶﾞｯｸｼ
男「コイはヘラ釣りの天敵だからなぁ。食性かぶってるし、下手に竿でも折られたら泣くに泣けんぞ」
友「ヘラ竿とか友釣り用竿とかアホみたいな値段で売ってるもんな・・・あんなの折られたらトラウマで池の鯉も見れなくなるわ」
340 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:31:17 ID:y3qGcxZ2
男「まぁ何事も身の丈にあった装備を・・・って、きたか」
友「あー・・・ニゴイだよ・・・」
男「うーむ、やはりなかなか釣れるもんじゃないな・・・」
友「ま・・・これも釣りの醍醐味ってやつかねぇ・・・あ、次の巻頂戴」
男「ごめん今読んでる」
友「早くしろよー、西の鎌鼬兄弟みたいんだから」
341 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:32:24 ID:y3qGcxZ2
桃「ちょっとむったん！引いてる引いてる！！」
む「・・・！・・・・！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
友「・・・はぁー、それにしても、向こうはあんなに釣れてんのになぁ」ﾊｧ
男「ヘラブナも男より女のほうがいい、ってか」
友「はは、そりゃギンブナに誑かされるわけだ」
-ヘラブナ編 おわり-
342 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:38:05 ID:y3qGcxZ2
以上です
数々のご要望・ご指摘・ご支援ありがとうございました！
皆さんもたまには魚と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
このスレは
BE EARTH-FRIENDLY DAIWA
もっと自然へ、もっと人へ、地球とともに シマノ
のCMを毎週土曜日の夕方に見ている>>1の提供でお送りしました。
343 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:39:49 ID:BEEk1O2Y
乙
344 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:42:58 ID:ZLHXc9Wk
乙
俺も今釣りメインのSS書いてる者だけど、あんたハードル上げすぎだorz
最高だった
345 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:43:48 ID:dOA73kKk
乙乙！
楽しかった。またやってくれ。
346 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:44:50 ID:hLvTJSlI
>>342
乙！！！
面白かったよ
土曜ってことはTHE FISHINGと釣りロマンの黄金コンビですね分かります
347 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 22:48:34 ID:VEYhVtvA
ちゃんとフナに始まりフナに終わってるな・・・
それにしても二人が読んでる漫画渋いwww
>>1とはうまい酒が飲めそうだ
349 ：以下、名無しが深夜にお送りします：2013/10/24(木) 23:10:47 ID:capH8DBQ
乙
面白かったわー次も期待してます