Part1
淡々と魚の話するわ
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1 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:16:44 ID:
p0ND1ZVA
-ギンブナ編-
*
男「・・・」ボケー
*
友「・・・いい天気だなぁ」
*
男「あぁ、こうやってたまにぼけーっとフナ釣りするのも悪くないな・・・」
*
友「あ、次の巻ちょうだい」
*
男「はいよ」
*
友「いやギンコさんまじかっけーわ。ギンコさんにだったら抱かれてもいいわ」
*
2 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:17:39 ID:
p0ND1ZVA
男「稲刈りのコンバインの音を聞きながら釣り糸を垂らす・・・のどかだねぇ」
友「だいぶブトや蚊も減ってきたしなぁ」
男「あれ、引いてね?」
友「おおう、きたきた」
男「・・・ちっちぇー」
友「おぉん・・・」ピチピチ
3 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:18:27 ID:
p0ND1ZVA
男「ちょうど春あたりに産まれたのがこの辺に沢山いるんだろうな」
友「こんなん、小学校の頃教室の水槽で飼ってた金魚のほうがまだデカイで・・・ほら逃げな」ポチャン
男「そういやギンブナって、面白い殖え方すんの知ってる?」
友「いや?」
男「あいつらな、オスいないんだぜ」
友「マジかよ」
4 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:18:39 ID:hvYoMq0w
魚博士と呼ばれている俺が通りますよっと
5 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:22:40 ID:
p0ND1ZVA
男「雌性発生っつって、メスだけで繁殖しやがんの」
友「なんだよそれガチ百合じゃん・・・てことはメス同士でセクロスすんの?」
男「いや、それが他の種類のオスフナ誑かして精子奪うらしいぞ」 ※マジです
友「おいおいマジかよ。魚類界のサキュバスといっても過言ではねぇな」
男「無性生殖でも卵の発生にはオスの精子が必要らしい・・・まぁ、生まれてくるのはオスの遺伝子を持たないメスのクローンだけど」
友「・・・誑かされた他のオスのフナ立場ねーな」
>>4
やったぜ
補足・訂正はよろしくな!!
6 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:23:47 ID:
p0ND1ZVA
男「実験下ではドジョウやウグイの精子でもいけるらしいしな」
友「異種姦までカバーしてるとかギンブナ界の闇は深い・・・そうか、フナにも穴はあるんだよな」ゴクリ
男「フナニーはやめとけ。エラのあたりで引っかかってエライ目に遭うぞ」
友「えっ」
-ギンブナ編 おわり-
7 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:24:41 ID:
p0ND1ZVA
ちなみに魚の中には顎の力ハンパない奴もいるので迂闊にツッコんではいけない(戒め)
8 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:27:19 ID:
p0ND1ZVA
感動の第二話
-ニジマス編-
男「よーし、今年もそろそろイワナの釣り納めにいっとくか」
友「もう秋だしなぁ」
男「いつものとこでいいよな?」
友「あぁ、いいんじゃない。餌もどうせあっちで採るだろ?」
男「この時期ならイナゴなんて死ぬほどいるしな」
9 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:27:31 ID:cz7sTS2c
??「ギョギョギョ!このスレは注目ですね!」
11 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:29:02 ID:
p0ND1ZVA
とある山間部の小川・・・
男「毎年ここにきてるけど、だんだん水の量が減ってる気がする・・・」ウーム
友「そうか?・・・まぁ昔は身体が小さかった分、デカくみえてただけじゃね」
男「うーん、そうかなぁ・・・とりあえずイナゴ捕まえんべ」
友「ん」
12 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:31:47 ID:
p0ND1ZVA
・・・
男「あれ、思ったよりいねぇなぁ」ウーム
友「まぁ稲刈りももう終わってるしな」
男「何匹採った?」
友「んー。イナゴが3匹にコオロギが5匹」
男「こっちはイナゴばっか4匹・・・まぁひとまずこれで様子みんべ」
友「だな」
16 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:35:41 ID:
p0ND1ZVA
男「ん・・・?なんかあそこ、水面波だってね?」
友「お、本当だ・・・なんかいるな」
男「お、おお!?なんだこりゃ!すげぇいっぱいいんぞ!!」
友「うぉマジだ!!」
男「ちょ、早速釣るぞ!!」アタフタ
友「あいよ!!あぁイナゴ逃げた・・・」ピョーン
17 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:38:30 ID:
WGMM0cSQ
友「入れ食いwwwww入れ食いでござるwwwwwwwもう魚籠に入らねぇwww」ワハハ
男「・・・おいこれ、ニジマスじゃねぇか?」
友「ん?あぁ、言われてみれば確かに・・・」
男「この川ニジマスいたっけ?」
友「いや・・・見たことねぇな」
男「・・・ま、とりあえず釣るか」
友「つうか入れ食い過ぎて餌なくなったわ」
18 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:39:32 ID:
WGMM0cSQ
男「あ・・・じゃあこれ使ってみるか」ヒョイ
友「ん・・・?なんだよそれ枯葉じゃねぇか」
男「マス類は赤色によく反応するからな。ひょっとしたらこれで釣れるかもしれん」
友「超お手軽疑似餌か・・・こんなもんで釣れるわけ・・・釣れたwwwwwアホすぐるwwww」 ※実話です
男「思うにこいつら、どっかの水産試験場かなんかが放流したやつじゃねえのか?」
友「・・・あぁー、そうかもな」
19 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:40:47 ID:
WGMM0cSQ
友「あれだけいた魚影が見えなくなるくらい爆釣してしまったが・・・」
男「・・・」
友「・・・ひょっとして、まずかったか?」
男「・・・まぁ、もう全部〆ちまったし、持って帰ろう。こうなったら食ってやるのがせめてもの弔いだべ」
友「そうだな。誰か来る前に引き上げよう」
20 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:41:56 ID:
WGMM0cSQ
男「それにしてもなぁ、こんな自然の川にニジマスなんか放すなよなぁ」
友「なんで?魚が増えていいじゃん」
男「マス類ってのは交雑しやすいんだよ。異種姦しまくりでもとからいたイワナやヤマメなんかあっという間にいなくなっちまうぞ」
友「ほーん」
男「まぁこれだけの数で定着するこたぁないと思うが・・・バスの放流NGならこういうのもやめろよな」
21 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:43:32 ID:
WGMM0cSQ
友「ま、ニジマスは食えるしな」
男「馬鹿、バスだって食えるだろうが」
友「あんまり食いたくねぇけどなぁ」
男「とりあえずこんだけ大量にあるんだ。他の奴らも呼んでホイル焼きパーリィしようぜ」
友「そうだな」
-ニジマス編 おわり-
22 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:46:08 ID:
WGMM0cSQ
-オヒョウ編-
友「おい男、あの釣具屋にあった魚拓みたか!!」
男「あー、みたみた。いや立派なサイズだったな」
友「いやあんなでかいヒラメ、縁側何人前とれるんだよ」
男「いやあれカレイだからな」
友「マジでか」
23 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:49:25 ID:
WGMM0cSQ
男「正面からみたとき口より右側に目があれば大体カレイだ」 ※例外あり
友「まじかよ、正直サイズでしか判断してなかったわ」
男「あいつやべぇぞ。最大で2m超えてくるからな」
友「マジかよ。もうマンタじゃん」
男「そのりくつはおかしい」
24 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:53:11 ID:
WGMM0cSQ
男「まあ雄は最大でもその3分の1くらいだけどな」
友「魚類界の男性軽視が甚だしい」
男「チョウチンアンコウとかその最たるもんだよな」
友「メスの癖に調子にのりやがって。俺が釣り上げたら穴に突っ込んでヒィヒィ言わせてやる」
男「やめといた方がいいぞ。たまに死人でてるから」
友「なにそれこわい」
25 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 13:56:39 ID:
WGMM0cSQ
男「なんたって深海であの巨体を駆って獲物を捉える奴だからな。筋肉半端無くて、近づいた漁師が鰭の一振りで・・・なんてこともあるしな」
友「なんだよそれ・・・もはやバキの世界じゃねぇか」ガクガク
男「あいつらだったらそのまま掻っ捌いてフィッシュアンドチップスにしちまいそうだけどな」
26 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:01:24 ID:
WGMM0cSQ
男「ちなみにカレイの癖に漢字じゃ大きいヒラメって書いて大鮃だ。英語じゃハリバットというらしい」
友「あ、ハリバットってアレじゃん。シェフ大泉がアラスカでサラダ作ったやつ・・・そうか、アレがオヒョウだったのか」
男「お前は本当に水曜どうでしょうが好きだな」
友「お見舞いするぞ!お見舞いするぞ!!」
-オヒョウ編 おわり-
27 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:02:51 ID:
WGMM0cSQ
ちなみに地元でたまに上がるオヒョウはそんなに美味くなかった記憶
28 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:03:48 ID:
WGMM0cSQ
-カタクチイワシ編-
*
男「うん、たまには海もいいな」ザパーン
*
友「うん。潮風で髪バサバサの身体ベトベトになるけどな」
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男「それもまた醍醐味よ」
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友「あとフナムシ超速ぇ」
29 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:04:51 ID:
WGMM0cSQ
男「それにしてもアレだな、海釣りってのは餌入手するのに難儀するな」ヨッ
友「フナはごはんつぶ、ニジマスはイナゴ・・・基本いつも現地調達してるけど・・・」ホッ
男「クロダイでも釣るんならその辺のカニやイガイでもつけときゃいいんだけど」ソコダッ
友「せやな・・・だめだフナムシ早すぎるだろ、ボルトより早ぇ」ゼェハァ
男「仕方ねぇ、サビキ使うか」
友「最初から出してくださいよぉ」シクシク
30 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:06:06 ID:
WGMM0cSQ
友「で、今日は何を?」
男「まー小アジでも釣れれば御の字だべ」
友「どーせまたクサフグばっか釣れるんだろぉ」
男「そしたら大クサフグ投げ祭りが開催されるだけだ」
友「あれ当たると地味に痛いからやめようぜ。クサフグも可哀そうだし」
31 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:09:17 ID:
WGMM0cSQ
男「さて・・・おぉもうかかった」
友「なんだ随分浅いな。サヨリか?」
男「いや・・・ここで釣れんのは珍しいな、イワシだ」
友「あぁ、煮干し的フォルムのやつじゃん」
男「カタクチイワシだな」
32 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:10:17 ID:
WGMM0cSQ
男「友、ハサミとって」
友「ん」
男「ありがと」チョキン
友「おい、お前」
男「いや、最初の1匹だし刻んでエサにしちまおうと思って」ザクザクブチブチ
友「スプラッタだなぁ・・・」
33 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:11:20 ID:
WGMM0cSQ
男「・・・この時点でなめろうみたいなもんだよな」ゴクリ
友「まぁ、見た目は」
男「どれ・・・うわ生臭い。調味料マジ偉大」ウヘァ
友「そらそうよ・・・あ、あそこに青ジソ生えてっけど」
男「大丈夫かあれ・・・野良猫のしょんべんとかかかってそうだけど」
友「かもな」
34 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:12:29 ID:
WGMM0cSQ
男「・・・」チョキチョキ
友「結局やるんだ・・・男氏貪欲ゥー」
男「どれ・・・うん、生臭いのは気にならなくなった。でも醤油が欲しいな」
友「醤油はねぇなぁ・・・」
男「やっぱりコマセにしちまおう」ポチャ
友「ひどい・・・ってうわスゲーいっぱい集まってきた」
男「カニバってるなぁ。自然界の掟は厳しい」
-カタクチイワシ編 おわり-
36 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:16:20 ID:
WGMM0cSQ
-クサフグ編-
男「・・・なんかイワシじゃない奴らも集まってきたな」
友「アカン、ハリスやられた」
男「いよいよおいでなすったか」
友「あぁ、間違いない。クサフグだ」
男「そうこうしているうちにファーストコンタクトです」プクー
*
37 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:17:09 ID:
WGMM0cSQ
友「はは怒ってる怒ってる。怒りたいのはこっちだよちくしょう」
男「どうする?パーンってする」
友「かわいそうだからやめようよ」
男「・・・」パーン
友「やりやがった」
38 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:18:19 ID:
WGMM0cSQ
男「いやこいつらこんな見た目してるけど毒性ハンパないからな」
友「そうなの?」
男「内臓に猛毒、皮膚に強毒、肉に弱毒」
友「マジかよ肉にまで毒もってんのかよ・・・柳龍光みたいなやつだな。トラフグ先輩だってそこまでやらねーぞ」
男「ためしにホラ、さっき釣ったイワシを投げてみると」ポイー
39 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/20(日) 14:19:25 ID:
WGMM0cSQ
<ピーヒョロロロ・・・パシッ
友「あ、トンビが持ってった」
男「次ににこのクサフグを投げる」ポイー
<ピーヒョロロロ・・・パシッ、ポチャン
友「あ、すぐ放した」
男「この通り鳥さんでも分かるレベルの凶悪さなんや」 ※本当にこうなります
友「へぇー・・・それにしてもアイツ不憫だな。流されてくよ」