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叔母「今日からココに住んで」男「ラブホテルで?」
Part4


49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/31(火) 13:51:32.87 ID:AXvPn1yvO
叔母「ん? ああ、それなら」ピラリ
叔母「この写真の裏に書いてあるから持って行っていいよ」
男「写真の万能感やばいっすね」
叔母「うん。ついでに捨てて良いから、それ」
男「へっ?」
叔母「別に高校時代に思い入れあるワケじゃないし、今になって思うとそれがメモ帳に使った理由かもね」
男「いやにさっぱりし過ぎじゃないですか!?」
叔母「だから捨てていいよ。私じゃ捨てるのも面倒くさがりそうだもの」チラ
叔母「行く準備しなきゃ。それじゃ男くん、またラブホテルとかで」ビッ!
パタン
男(なんちゅう人なんだ、写真を捨てろと。甥っ子に思い出の一部を捨てろと言うのか)チラリ
男「………」ドキ
男(…別に好きにしていいなら…モゴモゴ…俺が持ってても、うん、別にいいよな、良いよね!)ゴソゴソ

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/31(火) 13:52:25.32 ID:AXvPn1yvO
オマケ
受付(ん。通路におとしものだい、おっとこりゃ彼のじゃないのん?)ヒョイ
受付「意外としっかり入ってるね、まあ親切なお姉さんが届けてあげようじゃんか」スタスタ
受付(あとでお礼に三割ほど貰おう。ご飯的な意味で)ぱかり
【高校時代の叔母の写真】ペカー
受付「…」パァン!
男「あ。受付さん良い所に、俺の財布見ませんでした? この辺で落としたと思うんですけど」
受付「キミ…」ユラァ
男「? なんですか? あ、それ俺の財布…あっ!? もしかして中身みたんじゃ…っ」かぁああ
受付「──これ複製して頂戴! なんか知り合いに高く売れそう!」カッ!
男「早く返してください」
【取り敢えずご飯作ってあげて証拠を揉み消した。】
第二話 終

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/05/31(火) 13:53:02.39 ID:AXvPn1yvO
きまぐれに更新ノシ

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 06:01:29.49 ID:PkFTgHe+0
気まぐれじゃなく毎日更新でもいいんだよ?

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:02:40.17 ID:bWGqtqfcO
ススッッ パチン
男「──……」スッ
男「うん、ぴったりだ」
受付「おー」パチパチパチ
叔母「おー」パチパチパチ
男「ど、ども。というか何故に拍手を…」
受付「そりゃ当たり前。ナマ高校生とか超レアだし」
叔母「……」コクコク
男「ナマ高校生て…」
受付「電車や街で見るとは違った感じッスよね、こーいうのは」
叔母「まあココ、ラブホだしな」
受付「そうそこ! ラブホ内で学ラン着替える高校生! …なんかエロいよね?」
男「当人に訊くな」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:03:51.44 ID:bWGqtqfcO
叔母「しかし、久しぶりに学ラン着てる人なんて見たよ」
男「そうなんですか?」
受付「オーナー出不精だから。ここら周辺しか出歩かないし」
叔母「行きたいところがありゃ行くよ。今はそれが無いだけ」
受付「そんな格好つけが様になるのは二十代までッスよ?」
叔母「そしたらお前もそろそろ終わりだな、煙草吸ってくる」ガタリ
受付「人が気にしてるコトさらりとッ!」ガーン
男(あれ、いつの間にいい時間だ。まあ試着も済んだし、買い物でも行こうかな…)プチプチ
受付「出かけるの? ならそのままでいいじゃん。学ランで買い物行ってきなよー」
男「…ココから学ラン姿で外に出ろと?」
受付「明々後日には通う日々になるのに、今更気にしてどうすんのさ青少年」
男「こ、心の準備というものがあるんですよ!」
受付「ならいち早く慣れないと駄目じゃんか、それともお姉さんと一緒出る?」ムフフ
男(誂われてる…無視無視…)プチプチ

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:04:33.81 ID:bWGqtqfcO
受付「……。ねえお願いがあるんだけど良いかな?」
男「なんですか、晩御飯の要望なら掛けてあるホワイトボードに書いてくださいよね」
受付「ウチにボタン外させてくれない?」
男「……。は!? なっ、なに言ってるんですか急に…!?」
受付「やーははーだってリアル十代の子のボタン外すとかレアちっくで」
男「レア度でさっきから測り過ぎじゃない?!」
受付「む。舐めちゃ困るぞー? ちゃんと当時に同級生のボタン外してるぞー?」
男「い、いや…そういうことを言いたいわけじゃなくって…!」
受付「ウチの願いは、そう。年を取った今のウチが、十代の子を脱がす経験がしたいの!」
男「駄目だこの人! 話を聞いちゃくれねえ!」
受付「うへへ…減るもんじゃなしに、その第二ボタンをくりくりっと外させてくれよぉ…」ジリジリ
男「うっ、おっ、マジで詰め寄ってきた…ッ! だ、誰か助けてーッ!」
受付「にゃははー! ここはラブホだぜ! 悲鳴なんぞプレイの一つで片付けられるわッ!」ババッ

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:05:46.57 ID:bWGqtqfcO
ドッガラガッシャーン
受付「ハァッ…ハァッ…華奢な背格好して、中々どうして…!」ハァハァ
男「アンタも必死すぎだろッ! どんだけ脱がしたいんだ俺のことを…!?」
受付「ああ脱がしたいともッ! 心底脱がしたいねッ! 」
受付「ついでに写真でも撮ってダチに見せびらかして自慢してやるのさ!」バッ
男「動機が全て不純過ぎる!」
叔母「ただいま」ガチャ
受付「ゲヘヘーェ! あわよくば売りさばいてやるんだからぁー、あ」
〜〜〜
受付「ズビバゼンデビダ」
叔母「本気で減給するぞ、お前」コキッ
男(酷い目にあった…どうして制服ごときでここまで疲れるんだ…)
叔母「もういい。就業時間はとっくに過ぎてるだろ、帰れ」しっしっ
受付「うぇーい…ごめんね、お姉さんちょっと調子に乗りすぎちゃったよ…」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:07:12.96 ID:bWGqtqfcO
男「え? いや別にそこまで、気にしてないんで大丈夫ッスよ…」
受付「あ! やっぱり?」
男「という建前です。今度やったら晩飯作りませんよ、一生」
受付「それだけは…ご勘弁を…低コストでおいしいご飯…」ヨヨヨ
叔母「そういや男君はこれから出かけるの?」
男「あ。はい、買い物に行こうかなと」
叔母「晩ご飯か。ならついでに私も一緒に行こうかな、商店街の方に用事があるから」
男「商店街? このへんにあったんですか?」
叔母「あるよ」
男(全然知らなかった。何時もならドンキやスーパーで済ませてたし)
男(それにしても商店街かぁ…なんだか良い響きだ、なんとなく良い買い物が出来そう…)ワクワク
叔母「と、商店街と言ってもほぼ飲み屋街だけど」
受付「あそこ繁華街の延長線上にあるから、行くまでにキャッチが凄いのなんの」
男(なんと短い期待間)ホロリ

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:08:25.83 ID:bWGqtqfcO
叔母「でも並んでる商品や物の安さは保証する。知り合い多いし、値引きしてもらえるかも」
男「値引きとか出来るんですか!? 凄いですね…!」ぱぁぁあ
叔母「ん…」テレ
受付「でもオーナーって商店街の連中によく思われてないッスよね」
叔母「大丈夫だろ。彼を連れていれば面と向かって文句も言われまい」
受付(この人、甥っ子ダシにして用事済ませるつもりか)
男「準備出来ました! さっそく行きましょう!」ニコヤカ
受付「ううっ…頑張ってね、お姉さん応援してるから…」ホロリ
男「? ええ、まあ安いの買ってくるよう頑張ってきますけど…?」
受付「ってか、あれ? 学ランのままで行くの?」
男「叔母さんがこっちでと。この格好で買い物だと変に思われるんで遠慮したいんですけどね」
男「ほら。家庭が苦労してるのかな、とか…」ポリポリ
受付「……っ…」ボロボロ
男「貴女は事情知ってるでしょ!? 何故泣いてるんです!?」
〜〜〜
叔母「ん、ここから商店街風になるんだ」スタスタ
男「おお…確かに雰囲気がガラリと変わった…」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:09:50.86 ID:bWGqtqfcO
叔母「あそこがタバコ屋。そこがスィートホテルと組んでるレストラン」
男「ふむふむ」
叔母「酒屋はあそこで、八百屋もある。精肉店もあって結構充実してる」コクコク
男「凄いですね! 色々と言ってた割には普通に商店街じゃないですか!」
叔母「そう? なら良かった」
男(…しかし)チラ
「来たぞ…」
「チッ…今日は子供連れか…」
男(妙に各店員さん達にマークされてる気がするのだけれど…)ダラダラダラ
叔母「そういや、今日は何を買うつもりなの?」
男「ええっと、卵に野菜に、あと貝系とか。クラムチャウダー作ろうと思ってるので」
叔母「くらむちゃうだー?」
男「具沢山のスープというか…えぇと…まあシチューみたいな感じです!」

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:10:38.47 ID:bWGqtqfcO
叔母(段々とバリエーションが増えつつあるな、この子。凄い)
叔母(でも私が作れるようになれば、もっと彼から負担を取り除けるのでは)
叔母「それは簡単に作れるの?」
男「そう、ですね。シチューより短時間でさっと煮て、具材も細かく切ればいいだけですから」
叔母(なにやら簡単そう。私でも作れそうかな)
男(何やら食いついてくるな叔母さん、そういや前に作ったシチュー美味しいって…)
男(ハッ!? しかしクラムチャウダーはシチューっぽいけど明確には違う! 期待させる前に…っ)
叔母「へー。なら今日は私も手伝…」
男「違いますからね!? 期待しているほどものじゃないですからねッ!?」
叔母「は、はいっ…! すみませんでした…っ?」ビクゥッ
男「分かっていただけたなら良いですけど…」ハァ
叔母(これからは料理に関して浮ついた質問するのはよそう…恐い…)ドキドキ

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:11:21.17 ID:bWGqtqfcO
男「あ! あそこ魚屋さんですかね? 貝柱とか買いたいんで寄っていいですか?」
叔母「ど、どうぞ」
男「すみませーん」
店主「へい、いらっしゃい」ギョロッ
男(怖ッ!! え、明らかに堅気じゃない眼つきに雰囲気なんですけど…!)
男「あ、あの、その、カイバシラ…をカイタイ…ですけど…」モゴモゴ
店主「あぁんッ!? きこえねぇーよ坊主、もっとしゃっきり喋れ」
叔母「? どうした?」ズィ
男「お、叔母さん…」
店主「あっ! オメー…ッ…すぃーとほてるのッ! どの面下げて来やがったんだ!?」
叔母「………」
男「も、もう帰りましょうよ…? 変なことが起こらないうちに…」クイクイ
叔母「それ、一つ」
店主「はぁッッ!?」

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:11:57.69 ID:bWGqtqfcO
男「お、叔母さん! もう良いですって! 違う所で買いますから…!」
叔母「いや、そうじゃなくて。それ一つだけ鮮度落ちてるから」
男「え?」
叔母「あとその鮭、値段の割には油のってない。二流品流されるなんて腕が落ちたな、アンタ」
店主「お前ッ──」メキィ!
店主「──うわぁああんッ! だからこの嬢ちゃんは嫌いなんだよォオ! いっつもいっつもよォ!」オーイオイ
叔母「私は悪くない。三流品を置いとくほうが悪い」
男「こ、これはどういう…」
叔母「ああ、昔から鼻が良いんだ。匂いとか敏感でね、食材なんて鮮度は匂いでわかる」
店主「いぃーよもォう! もってけ泥棒ぉー! 半額どころか三分の1で売りさばいてやったる!」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:12:24.13 ID:bWGqtqfcO
叔母「買った」チラ
男「……」キラキラキラ
叔母(ん、ちょっとは叔母としてカッコ良いところみせれたかな)フッ
男「いや、普通に鮮度が良いのが欲しいので。普通に買わせてください」
叔母「………………………」
〜〜〜
男「何やら沢山オマケを貰ってしまった…」モッサリ
叔母「気に入られたね、男くん」
店主「坊主ゥー! 今度またウチで買って行ってくれよォー!」ブンブンブン
男「あはは、…それも叔母さんのせいでしょうが」
叔母「なんで?」キョトン
男「店主さんが言ってたでしょう!? 叔母さんがここら一帯を脅して、タダ当然で持って行くって!」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:13:02.79 ID:bWGqtqfcO
叔母「本当のことを言ってるまでで…」
男「一時間レベルの鮮度を当てられると、あっちもトラウマになりますよ…」
叔母「む」
男「良いですか? ああいうのはわざとほんの少し鮮度低いのを置いとくんです」
男「そしてお客さんにサービスとしてオマケをつける。それが商売繁盛の秘訣なんですから」
叔母「う、うむ…」
男「許容範囲を、重箱の隅をつつくように責められたら可哀想ですって」
叔母(高校生に叱られる私って)ポリポリ
叔母「まあ気をつけるよ、君がここで買い物しづらくなったらアレだしね」
男「………」
叔母「どうした?」
男「いや、よく考えれば相対的に俺が安く買えるんじゃないかって…飴と鞭みたいな…」
叔母「さっきまでのアドバイスだったの? なら頑張るけど」
男「ち、違います! やっぱり気持ちよく買い物するのが一番です!」

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:14:03.99 ID:bWGqtqfcO
叔母「なんだ、違うのね──婆ちゃん、煙草一つ」
「あら、ホテルのところの。珍しいわね買いに来るなんて」
叔母「今日は雨降るよ、洗濯物早めに取り込んでおいといて」ジャラジャラ
「それは恐いわね〜ふふふ〜いつもの十番よね、はいはい」
男「……」ポケー
「あら? どうしたのこんな小さい子連れて」
叔母「親戚の子供だよ、預かってる」シュボッ
「あらあら、確かにどこかお嬢ちゃんと面影が似てるような」
男「ど、どうも」ペコリ
男(優しそうな人…)
「あらあら、じゃあ貴方は何番を買うの?」
男「……!? 制服着てますよね俺!?」
「うぅん? あぁごめんなさい、私ってば目が悪くて…」

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 15:14:54.76 ID:bWGqtqfcO
男「あっ、すみません…!」
「いいのよ気にしないで。取り敢えず、高校生にはライト系がおすすめよ?」
男「話の軸が変わってなくないですか!?」
叔母「あんまり誂うなって、真面目な子なんだから」フゥー
「ウフフ。いいわねぇこういうの、おばさんたのしくなっちゃう」
男(なんでこう叔母さんの周りの人達は濃ゆいんだ…)
叔母「さっき魚屋のオッサンに会ってきたよ。相変わらずの顔面だね、アレ」
「完全に過去に人殺してる面してるものね〜笑うぐらい下戸なのにー…」
叔母「そりゃアンタが大酒飲みなだけだよ、歳を考えな歳を」
「あらまあ、まだまだイケるから期待してて」
叔母「長生きしてる方に期待したいんだけど…」
叔母「まあいいや。元気そうだし、これからもちょくちょく買いに来るよ。それか、この子が来るから」ビッ