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叔母「今日からココに住んで」男「ラブホテルで?」
Part23


378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:16:06.28 ID:Wv+sfgKlO
受付「でもでも無礼講だよ? 愚痴悪口陰口、ビバ! カモーン! ネガティバー!」
男「祝いの席でとんでもないこといいますね、アンタ」ドンヨリ
受付「うえっへへー、なによー。かまととぶっちゃって!」
男「…なにが?」
受付「てめーも吐くんだよぉ! ホラホラ、あるでしょ? ゲロっちまえよぉ!」ぐりぐり
男「吐くもんないのにどうしろと…?」
女「あ。それ私も知りたい、貴方の愚痴って訊いたことないもの」
受付「ほうほう」コクコク
男「……トモダチ居ないこと愚痴ったよね俺……」
女「あれは愚痴じゃない。悩み、だから。もっと心の中の根本的な感情のコト!」
男「ちょっと待って。愚痴って考えて言い出すことなの? なんか違うよね!?」
受付「いーや! 良いこと言った女ちゅあん! だからブリバリ曝け出すのだ、青少年よ!」
清掃「──そこまでよ、ミンナ! フリーズよ!!」
女「清掃さん!? なぜ、貴方が止めるの…!?」
受付「ムム!」ババッ
清掃「フォクシィー、ボス……オトコの愚痴、聞き出しちゃダメ、ゼッタイ」
受付「根拠を言い給え、弁護人ケルドッグよ!」ガーッ
清掃「ワァオ! その名前久しぶり呼ばれたネ! へへっ」サスゥ…

379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:16:35.21 ID:Wv+sfgKlO
男「ちょ、ちょっとケル君。その話続き気になるから、続けてくれない?」
清掃「オマカセ! …だってケルケル見たよ? 前にソーダンもらったとき、親のグチ言ったね?」
男「む」ピク
受付「へぇっ!? そうなんだ!?」キラキラキラ
女「本当に!? それ本当に!?」キラキラキラ
女姉(へ〜…)チラ
叔母「………」ゴクゴク
男「何故に興味津々なんですか、二人共…」
女「ばっか、そりゃ気になるわよ! ですよね受付さん!?」バッ
受付「ねー! 普段良い子ちゃんぶってる奴の悪口きくの楽しいよねー!」
女「う、…うん! ですよねッ!」ニ、ニコ
男「バカな人に無理して合わせなくて良いよ!」
清掃「そのときボク思ったの……オトコの裏の一面、しっちゃったネって…」シュン
男「ええっ!? そんな変な感じだった…?」
清掃「そうよ! ギラギラしてた! もう目ン玉ぎょろぎょろ!」クワーッ
男「流石にそれは言い過ぎだって……ほら、他の人も引いちゃうし……」
女「見てみたい…」ホワホワ
受付「写メ撮りたい…巫女喜びそうだな…」ホワホワ
男「俺が変だったらアンタ等もうなんでも良いんだろ!?」

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:17:14.13 ID:Wv+sfgKlO
女「ち、違うの! 貴重性を言ってるだけで、馬鹿にしてるとかじゃなくて」
受付「貴重性そのとーり! だからシャツのボタン外せさせて?」ニパー
女「おっ、うっ!? そっのとーり…! とっととシャツ寄越しなさいよオラ!」ガーッ
男「それ追い剥ぎだからね!? た、助けてケル君!」
清掃「……ヒミツだったけど、ケルケルも第二ボタン欲しいのよ……」モジモジ
男「違うなあ!? 今そんな会話してなかったなあ!?」
ドッタンバッタン
女姉「こーなるんですね、結局は」
叔母「くっくっく」クスクス
女姉「楽しそうですね…えらく久しぶりに見ましたよ、その満面な笑顔」
叔母「そうか? ここ最近はよく笑うよ、確かに」
女姉「……羨ましいですね」
叔母「なぜ?」
女姉「そりゃそうでしょう。この歳なると、楽しいことも疲れるじゃないですか」
女姉「昔は当たり前にできたこと、そーいうのできないんです」スッ
コトリ
女姉「例え足元にソレが転がってても、拾って手に持つ気力すら減っていってる」
女姉「楽しいことをしたいのに、いつでも息抜きを考えているのに、いざ時間があっても手が出ない」

381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:17:44.63 ID:Wv+sfgKlO
叔母「お前、彼氏できなさそうだな」
女姉「…わかってますよー、そんなことー」ブー
叔母「余裕がないんだろうな、もっと気楽に生きてみろ」
女姉「じゃあわたし、飲んでいいですか」
叔母「二人っきりのときなら」
女姉「……ありがとうございます、せんぱい」グス
叔母「どういたしまして」
女「きゃーー!?! 割れてる…! お腹が4つに割れてるわ…!」ババッ
清掃「わぉお……オトコ、鍛えてるのね…? 4つ、なのね…!?」ババッ
男「ひん剥いておいてまずそれなのか…っ」ズーン
受付「ぽこぽこだよね〜」サスサス
男「ええいっ! 気安く触るな! 見せモンでも無い! さっさと返せ!」ブンッ
受付「きゃ☆」パッ
男「ったく…」バサァッ プチプチ…
男「ん?」チラ
女「…………な、なによ?」ドキドキ
男「な、なんで見てるの?」
女「いやっ、そのっ、別にぃ〜……」じぃー
男「明らかに変な感じだったじゃんか…」

382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:18:15.67 ID:Wv+sfgKlO
受付「わかるよ、キミ」ポン
女「ひゃいっ!?」ビックゥウン
受付「良いよね、シャツをバッサァ……って袖通す男子ね、エロいよね!」
女「んー!!??」
受付「お姉さんは分かってる。存分に語りなさい、つまり若い子の意見で後は語りなさい」シュピィーン
清掃(なぜかフォクシィーに後光がみえるよ……)
女「そんな、わたしっ、そんな変態的な目で見てたんじゃ…っ」ブンブン
受付「へそちら」
女「ほぐぅ……っ!?」ズキュン
受付「両袖ボタン留めの指の仕草」
女「むぐぐッ」ギュウウ
受付「ふふ、耐えるね。お姉さん気に入ったわ、貴女のこと……ね」ツツツー…
女「ちがいますちがいます! 私は全然ちがいます!」ピクピク
清掃「……オトコ凄いね」
男「なにが?」プチ
清掃「着替え姿にイロイロ言われてるのに動じてないのよ…」
男「もう慣れたよ」ニコ
清掃(グッドスマイル!)
女姉「受付さん…あんまり妹をいじらないであげて下さい…」

383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:18:43.79 ID:Wv+sfgKlO
女「ネタクイ……? ゆるめ、て…え、え、そんなっ………眼鏡も欲しいよぅ」
女姉「けっこう乗り気ねアンタ!?」
受付「眼鏡、やはり若い…ふふ…さて可憐なオナゴから要望だよ、ジェントルメェン…」クル
男「誰がジェントルメンだよ」
受付「さぁウチの秘蔵な伊達メガネ、黒縁にノンフレ、なんでもこざれよ…」ジュラァア…
女「こんなに…こんなにたくさんあったら決められない!」ワッ!
女姉「気をしっかり持って! あほっぽいわよ今の発言!!」
受付「どお? 個人的に男君はド直球な黒縁でウブヤングハツをぶち抜いて欲しいな!」
男「俺、そんなミラクルな言葉初めて聞きましたよ」
受付「じゃ、つけないの?」ニッ
男「……はあ、別に何か減るわけじゃないし、それで」スッ
カチャ
男「──どう? 似合ってる、コレ?」クル
女「袖捲って…?」キラキラキラ
男(なんか更に要望されてるんですけど…!?)チ、チラ
受付「んぐらいやってあげなってばー!」ケラケラ
男「な、なんですかまったく…せっかく留めたのに、ほら、これでいいの?」グイッ
女「…っ…っ……っ…っ…っ!」コクコクコクコク…
清掃「すっごいウレシソウねボス!」

384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:19:18.45 ID:Wv+sfgKlO
受付「これでズッキューン☆ 見事射止めたね、やるっ☆」コノコノ
男「すみません。さっきから俺、弄ばれているとしか感じてませんよ」キッパリ
清掃「アイアンマンねオトコ……!!」
女「──ハァ〜〜、なんかどっと疲れた…ちょっと横になる…」クテ…
女姉「はしゃぎすぎよ…」
女「うん…私も途中で気づいた…でもやめられなかったの、凄かったの…」ボソボソ
女姉「そ、そう…」ナデナデ
女「……自分だって見てたクセに」ボソリ
女姉「──……っ!?」ビクンッ
清掃「じゃ、オトコ。ボクで第2ボタンくれる?」パァァア
男「え”?」
清掃「大事なヒト、学生は学生にあげるって漫画にあったよ?」
男「それきちんと読み解いてる!? ち、違うよ、第2ボタンってのは…」オロオロ
受付「かんぱーい!」
叔母「乾杯」
男「…こういう時に限ってあん人はァ…!」
清掃「ダメ、なの?」シュン
男「そ、そうじゃないよ!? けど第2ボタンよりもっと違うものが良いなって…!」

385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:20:14.55 ID:Wv+sfgKlO
清掃「違うもの?」
男「そうそう。もっとほしいもの、ないかな? ケル君にだったら俺、無理してでもあげるよ?」
清掃「ちがうものー……」ボー
男(って、少し言い過ぎたかな。逆に悩ませてしまったかも)
清掃「うん」コク
男「あれ? もう決まった?」
清掃「そうね、決まった。ケルケル、一番ほしいの言っていい?」ニパー
男「ど、どうぞ。が、頑張るから!」
清掃「ん!」ピッ
男「え、どれ? えっとどれのこと?」キョロキョロ
清掃「ケルケル欲しいの、オトコ!」ニコ
男「ぇ」
ぎゅっ
清掃「───オトコ、くれる?」じぃー
男「………はい?」
ざわ… ざわざわ…
男「ちょっと!? 皆もなぜそんな目で見るんですか!?」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:20:50.39 ID:Wv+sfgKlO
叔母「やはり、か」
男「叔母さん!? やっぱりってなに!?」
受付「ぶっちゃけ惚れてるよね、ケルケル君」
男「WHY!? 言ってる意味、ワッカリマセーン!?」
女「……そっかぁ……」
男「そこ! そこ真面目に受け止めるな! ジョーダン、冗談だってば!」
女姉「外国はもっとオープンよ、なにせゲイ大国。頑張りなさい」ウンウン
男「なんだよもぉー!! 理解力ありすぎるよこの人達!?」
男「──ケル君!? ちょっとした冗談だってネタバラシよろしくッ!」バッ
清掃「…………」
男「ケル君…?」ドクン
清掃「冗談、思う?」
男「ぇ、だって、そんなっ! 俺たちトモダチ、だって…」
清掃「…………」
男「…………」ビク
受付「あぁ〜えっと、ケルケル君? ちょっとお姉さん飲み物のお代わり欲しいなって〜」
清掃「shut up」
受付「ウッス」

387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:21:19.67 ID:Wv+sfgKlO
清掃「オトコ。本気よ、本気でケルケル欲しい思ってる」
男「……意味がわからない」
清掃「だめ?」
男「だめとかじゃない、そもそも! 君は何を言ってるのか俺には…!」
清掃「──だって!!」
男「っ…!」ビク
清掃「居て、欲しいよ…外国行ってほしくない、近くでトモダチで居たい…!」ポロポロ
男「──……」
清掃「ケルケルほしいよ…ずっとここにオトコいて欲しいよ…」グスッ
女「………」ギュッ
女姉「………」ナデナデ
男「…ぁ…」スッ
受付「はいはーい。落ち着こうねケルケル君、だーから止めたのに、言っちゃうんだもんな〜」ポンポン
清掃「うぇ…っ…ひっぐ…」
受付「はい。一先ず席外させるから、みなさんはこの空気に負けずにファイトしてください!」グイグィ
男「受付さん…俺も…!」
受付「いいっていいって、気にすんなってば」シッシッ
受付「お姉ちゃんに任せとけ。君はなにも背負わなくていいから、ね?」ニッ

388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:22:08.63 ID:Wv+sfgKlO
パタン
男「…………」
叔母「飲み物いる?」
男「いえ、いや! …その、大丈夫です」ストン
叔母「そっか」
女姉「えっと、その、取り敢えず、ケーキとか食べましょうか?」
叔母「私が切ろう」スッ
女姉「やめてくださいひとじにがでます」
叔母「大丈夫大丈夫」
女姉「そう言って過去どれだけの人を傷つけましたかね!?」
男「……ごめん」
女「なんで貴方が謝るの」ストン
男「………ごめん」
女「やめてよね。悪くないでしょ、誰も、清掃さんも貴方も」
男「……」
女「みみっちいわね。それが私のライバル? 笑わせないでよ、まったく」
男「…うん、そうだな、そうだよな」
女「そうだ、ねえ、最後に教えてくれない? ひとつだけ、貴方に質問したいんだ」
男「俺の、こと? 急にまたどうして…」

389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:22:41.53 ID:Wv+sfgKlO
女「どうしても! ……いい?」
男「いいけど…」
女「じゃあ訊くわ、覚悟して答えなさいよ?」ぴっ
男「う、うっす」コクコク
女「好きです。付き合って下さい」
男「…………」
女「返事は?」
男「…ぇ、女姉「ええええええええええええ!?」
ガッチャバタゴーーーン!!!
男「うわっ!?」バッ
女「お姉ちゃん!?」
叔母「お前…! ちょっと、大丈夫なのか!?」
女姉「はっ…はっ…ははっ、びっくりしてコケちゃって…」
叔母「包丁を持ったまま転けるなよ…びっくりした…」ドキドキ
男「…怪我はない、みたいだな」
女「…みたいね…」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/22(月) 06:23:07.61 ID:Wv+sfgKlO
男「………」
女「…その、ごめんね、急に言っちゃって」
男「えっ? いや、えっと、待って、もっかい言ってくれない…?」
女「ハァ!? 今のもっかい言わせるの貴方は!?」カァァア
男「だってさ!? 衝撃的なことが続いちゃって、実感が全く湧いていこなくて…!」
女「ッ〜〜〜!? なによッ、それッ! こっちは結構覚悟決めて告ったのに…!」
男「うーん、うんッ! 今、ちゃんと湧きました! 告白されましたね、俺!」コクコクコク
女「はががっ! ぐぅう〜〜! なによもう、全然それっぽくならなわよね本当に!」
男「ならもっと場所を考えてですね…」チ、チラ
叔母「……」ソワソワ
女姉「……」ソワソワ
女「あぁもう…そうよ、私はそんなやつよ、場の空気関係なくやっちゃう女よ…っ」
女「でもね! 意味が無かったわけじゃない! この告白はね!」バッ
男「ま、待って! 何を一人で盛り上がっているのですかね…!? 返事は!? したほうがいいよね!?」
女「…のよ…」
男「えっ?」
女「どーせ出来ないくせにしゃらくせーこと言うなって言ってんのよ!!!」
男「えぇええええっ!?」