Part18
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:22:23.38 ID:
qigM/ANOO
叔母「…そうですか」
叔母「……」
叔母「その、ちなみになんですか。差し支えなければお聞きしたいのですが」
『あん?』
叔母「今まで知り得なかったので興味本位程度なんですが、今回の離婚の直接的な原因とは?」
『私の浮気だけど?』
叔母「ぇぇ…」
『んだよ、テメーかまととぶりやがって。浮気ぐらいするわ、数年前から夫婦観乾ききってたわ、若い男囲いたかったんだわ』
叔母「…敢えて聞きますけど、何故、兄貴と結婚されたんです?」
『金』
叔母「身もふたもない理由ですね」
『ハン。妹ちゃん、アンタも意外とミーハー思考なんだなぁ。他人のゴシップ気にするタイプとはお姉ちゃん思わなかったよ』
『ーー理由なんて、なんだって良いんだ。離婚する、ただそれだけが現実であって、理由や原因なんて他人が求めるちっこい正当性だろ?』
叔母「つまり?」
『藪を突くな。蛇どころか鬼以上の厄介ごとが飛び出すってぇこと』
叔母「……肝に銘じます」
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:23:26.78 ID:
qigM/ANOO
〜数十分後〜
『じゃ、あと頼んだぜ。書類等は四日後の朝には済ませるって、息子に伝えといて』
叔母「わかりました。では」
『ほいよ』ピッ
叔母(相変わらずサバサバしてるな、義姉さんは。実に普段通りだった)
叔母「…こういった所は彼に似てる、とも取れるのかな」
叔母(…実際のことろ。彼を引き取って、彼に何かしてあげられたとは思えない)
叔母(でも、やれることはやろう。最後の最後まで、叔母としてやりとおそうと思う)
チッチッチッチッ…
叔母「…試しに手料理とかやってみようかな」グッ
学校 放課後の教室
男「………」ボー
女「であるからしてねぇ〜! 私の班では汚水を如何なる過程で川に放出するかまとめたワケなの!」
男「はぁ〜…」
女「つ・ま・り! …ちょっと、なによため息なんて」
男「え?」
女「つ、つまらなかったのかしら…? 私の話、っていうか今度発表する社会見学のレポート……」
男「ち、違う違うってば。俺の方がきちんと聞いてなかっただけ」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:24:21.05 ID:
qigM/ANOO
女「へーめずらし、もしかして寝不足?」
男「いや、睡眠はちゃんと取ってる。色々と考え事をしてただけ、別に手を抜いてるわけじゃ無いよ」
女「そりゃそーよ! 私の班と、貴方の班! どっちが優秀かどうかちゃーーんと優劣決める為やることやってもらわないと!」
男「うん。頑張ってるから安心して、負ける気なんてこれっぽっちも無いから」
女「フン! 分かってるなら良いわ。これでもしふ抜けた発表でもされたら、今後の私の士気に影響出るんだから本気でやること!」
男「最初からそう言ってるから安心してください」セイセイ
女「なによ大人ぶっちゃって。もっとがっつきなさいよ、食らいつきなさいよ、本番は三日後なのにそれで大丈夫なワケ!?」
男「相変わらず勝手にヒートアップする癖治らないなあ! 声が大きいから、もっと小さくして、じゃないとまた誰かに怒られ…」
ガラリ
女姉「…………」ジィー
女「ヒィッ!? おっ、お姉ちゃ!?」ビクーン
男「あ。どうも先生」ペコ
女姉「精が出るわね、社会科見学発表の予行練習?」チラ
女姉「校内で必要以上に大声出す生徒さえいなければ、私も、他の職務を全うするのだけれども」ヂラ
女「スミマセンデシタ…」
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:25:01.60 ID:
qigM/ANOO
女姉「はぁ、もういいわよ。貴女のそういった所はもう諦めましたから」
女「諦めましたから!?」
女姉「……だから貴女が自覚を持ち自制を効かせるよう見守ろうということなのよ……」ジロー
女「ウッス…」
男「そ、それで先生? もしかして、その本ってあれですか?」
女姉「ん? ああ、ちょうど良いわ。はい、コレが約束してたモノよ」スッ
男「わ〜…! わざわざありがとうございます!」ペコ
女「ヤクソク?」
女姉「英会話の本。オススメがあるから幾つか貸してあげると約束してたの」
女「ふーん…」
男「お。これなんて良さそうだ」ヒョイ
女姉「お目が高いじゃない。お決まりな会話から砕けたフランクな会話まで書かれてるの」
男「なるほど。…詠み込み度合いが凄い窺える、大量の蛍光ペンの後が」
女姉「ふふ。余白にイントネーションの違い、あったりしない?」スッ
男「本当だ! これ凄いですね! 一般の教材なんて目じゃないぐらいだ…!」
女姉「気に入った? なら持って行っても良いから。本場じゃ付け焼き刃じゃ厳しいでしょうし」
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:26:12.62 ID:
qigM/ANOO
女姉「クローゼットにしまっておくよりはマシよ。ちゃんと大切にしてくれれば、私も嬉しい限り」ニコ
女「ちょっとまったぁー!!!」バァンッ
男「わぁッッ!?」ビクーーーン
女姉「…貴女ねぇ…」ピクピク…
女「お、怒るのはあとにしてお姉ちゃん! その前に、聞き逃せない単語が幾つかあったんだけど! どういうこと!?」
男「ナンノコトカナ?」
女姉「お姉ちゃんはやめなさいと言ったわよね?」
女「嘘ヘタクソ! ごめんなさい先生! …じゃなくて! あっちとか本場とか英会話の本とか!」
女姉「はあ? 彼があっちじゃ大変だろうと用意してーーえ? 言ってないの?」
男「え、えっとぉー…」
女姉「呆れた。君って他人には隠し事するなと言う癖に、自分だけは飄々と嘘をつくのね」ジィー
男「おぐッ!」
女「お姉ちゃんに隠し事するなって言ったのアンタ!? す、凄いわね…!」ワナワナ
男「そ、その話はややこしくなるから今は無しで!」
女姉「教師にとって、生徒の家庭的情報漏洩は御法度。私から女さんに事実を伝えることは無理なの」
男(ぐ…俺の淡い期待がバレてる…!)
女姉「甘い展開を私に抱かないこと。自分の口できちんと伝えなさい、良いわね?」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:27:10.31 ID:
ZJk9iEXnO
男「…はい、先生」
女姉「よろしい。あと女さん」
女「は、はい?」
女姉「何があっても騒がないこと。…これは教師では無く姉としてのアドバイスよ」
スタスタ ガラリ パタン
女「…。今のお姉ちゃんが一番恐かったんだけど、貴方なに隠してんのよ?」
男「………」
女「言えないの? だったらまあ、無理しなくても良いけどね」
男「…怒らないのか?」
女「誰にだって秘密はあるじゃない。無理して語られてもこっちが困るだけだわ、そんなの」
女「でも…」
女「秘密にしたせいで、後でもっと困るのなら。ちゃんと伝えて欲しい」
女「あとに残る嘘は嫌い。今だけ何とかしたいって気分でつく嘘が一番イヤよ」
男「……」
男「うん、そうだろうな。俺も、そう思う」
女「フン。で? 言ってくれるの?」
男「うん。言うよ、ちゃんと女さんに事実を言うよ」
女「そ。…じゃあさ、それってやっぱりさ、おっ、お姉ちゃんと隠れて付き合ってるとかー!?」ドキドキ
女姉「どーして何時も何時もそうなるのよ貴女はッ!!」バァーーン!!
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:27:54.23 ID:
ZJk9iEXnO
女「わぁーー!?」
男「先生!?」
女姉「今回ばっかりは我慢の限界です! すぐ勘違いを押し通すから相手も言い出し辛くなるんでしょうが!」
男「先生! 大変有り難いですが声が大きすぎます!」
女「思ってたとおりだわ…! お姉ちゃん、すぐ男のことになるとムキになるもの! まさか本当に貴方とお姉ちゃんって…」
女姉「ち、ちがッ! 茶化す空気じゃ無いと大人としての助言しようとしただけ!」
女「茶化す…? 待って、私は何時だって本気なのよお姉ちゃん!? 本気で生徒と付き合ってないか心配してるの!」
女姉「それが余計な世話だって言ってるんでしょーが!!」ムキーッ
女「余計なお世話!?」
女「ふっ、ふーんだ! だったらキャッキャウフフと教材眺めてた二人をどう周りは思うかしら!?」
女姉「え…? キャッキャウフフ…?」
女「してたよ! あんな好き好きオーラダダ漏れじゃ余計お世話なんて言われる筋はこれっぽっちもありませーーん!!」
女姉「なっ!? い、いっぱしに恋愛したことない子供がよくもまあ…姉に言えたモノね…ッ」
女「うるさいうるさい! 否定できるものなら否定してみればぁ!?」
女「最後までちゃんと聞いててあげるわ! どれだけ男のこと好きなのか見破って…あれ…?」ポロ
パタタ… ポロポロ…
女「……どうして泣いてるんだろう、私……?」
男&姉女「わーーーー!!!??」
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:28:42.61 ID:
ZJk9iEXnO
女「ぐすっ」ゴシゴシ
男「本当に落ち着いて!? ちょ、泣かないで…! ハンカチで拭いて、ほら! ねっ?」
姉女「ちょっとは落ち着きなさい! ほら、珈琲かってきてあげるから! もうもう嫌な勘違いしないでよバカね…!」
女「うう…じゃあ違うの…? 本当に、付き合ってない…?」
女姉「教師と生徒! い、色々と過去にあって知りすぎてるのもあるけど…!」
男「女さんが勘違いしてることは絶対に無いから…!」
女「うん…うん…」コクコク
女姉「ちょ、ちょっと、私今から自販機で飲み物買ってくるわ。しばらく相手してて」スッ
男「は、はい!」
女姉「…次は一緒に居て話聞いてあげる。その方が妹も貴方も、落ち着いて会話できるでしょうから」
男「あり、がとうございます」
女「ぐす…」
女姉「……。まったく、今ここで本当に泣きたいのは、一体誰なのかしらね」パタン
男「………」
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:29:20.37 ID:
ZJk9iEXnO
〜〜〜
ジュゥウウ
叔母「おかしい…おかしいな…フライパンで卵を焼いてるだけなのに…」
叔母「どうしてフライパンから卵が戻ってこないんだ?」クル ブンブン!
ガリガリボソボソ
叔母「不思議だ…フライパンを買い直した方が良いのかも知れない…」
ぴんぽーん
叔母「ん? …男君の書類でも来たかな」ガタン
がちゃり
受付「ウィッス〜! オーナ〜! 送別会の準備的な話しをしにーークッッサ!!??!」
叔母「唐突に失礼な奴だな」
受付「えッ!!? ちょ、なんスかこの匂い!? 焦げてる? これ火事的な臭さッスよ絶対!!」
叔母「そんなに臭う?」
受付「そりゃもうドアの隙間からモックモックと!」
叔母「ああ。なら多分、私が作ってる卵焼きのせいだ。別に気にしなくて良い」フリフリ
受付「いや気にしますけど…卵焼きでプラスチック燃えてる匂いが産まれる理由が…」
叔母「私も知りたいんだ。理由としてはフライパンが悪いんじゃ無いかと思う」
受付「……。大丈夫なんスか?」
叔母「買い換えるから大丈夫」
受付「違う違う。アンタ、鼻敏感なのに気づかないとかおかしいデショ」
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:30:04.30 ID:
ZJk9iEXnO
叔母「……。言われてみれば確かに」クンクン
受付「体調でも悪いんスか? だったら無理せず出前でも取りましょーよ」パタン
叔母「いや、別に腹が減ってるわけじゃ…」
受付「ん? あぁ〜! なるなるー?」キラリン
受付「もしや彼の為に手料理作ってた、ってな若々しい魂胆抱えて頑張った感じッスかぁ?」ニマニマ
叔母「む」
受付「クケケ! オーナーにも可愛らしい部分残ってたんスね、って…わぁお…なんだこの物体X…」
叔母「卵焼き」
受付「…これを卵焼きと認めるには、例え料理上手くないウチでも躊躇うわ…」
叔母「食べてみるか?」
受付「食べれるんスかコレ」
叔母「私は喰わないけど」
受付「じゃ、この話おしまいッスね。本題に移る前に窓開けますよ」ガララー
ヒュウウ〜〜
受付「……。最近ラブホの仕事無いから会えてないですけど、彼は元気なんスか」
叔母「普段通りすぎてなにも」
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:30:38.36 ID:
ZJk9iEXnO
受付「あっはは。いやあ素晴らしい、もはやそこまで分別効くなら菩薩級だわ」ケタケタ
叔母「どうだろうな。我々が察せられてないだけで、彼だけは思い悩んでるかも知れない」
受付「まるで他人事みたいッスね、今のセリフ」
叔母「じゃあ私に何か出来るとでも?」
受付「そうっすねー出来れば話は早いっすよねー」
叔母「だな」シュボッ
受付「まあ、そりゃ血が繋がってても他人は他人。よそはよそ。家族じゃ無いからなあ」
受付「かわいそうに。これからずっと、彼の自由はあの両親に弄ばれ続けるわけだ」
叔母「そうかもな。なら、お前が男君と一緒に駆け落ちでもするか?」
受付「イイっすね〜それ! 原付で全国津々浦々、月替わりには絵はがき送りますよ?」
叔母「くっく。そりゃ楽しみだ」
受付「ふむ。それよかケルケル君の実家に住むってのはどうデショ」
叔母「ほぉう」
受付「同じ外国住みなのに、この安心度の違い! 結局はソコなんスよねー」
叔母「……」フゥー…
受付「…どうにか出来ないんですか、ほら、今からぶん殴りに行くとかは?」
叔母「殴って解決できるのなら」
受付「じゃあウチらはせいぜい、華々しく彼を送り届けるだけッスか」
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:31:28.74 ID:
ZJk9iEXnO
叔母「……。さて、送別会とやらの話だったか」グリグリ
受付「ケルケル君がノリノリで準備してるんで便乗するカタチでー」
受付「あとでここにきてパーティの内容を話してくれるッス」
叔母「楽でいい」
受付「いや、ここは楽すべき所じゃないデショ…」
叔母「? どうして、別れる準備まで苦労しなきゃならないんだ?」
受付「カ〜ッ! 妙にかっこいいセリフ頂きましたー!」
受付「…という冗談は今回は無しで、ここはひとまず頑張りましょうよオーナー」
受付「ーー我々が彼にできることなんて、今はこれだけなんですから」
〜〜〜
女「遊ぶわよ」
男「は?」
女「良いから準備しなさい。早く荷物を持って、財布にお金は? 無ければ貸すけど、転校する前に帰しなさいよね」
男「ちょ、ちょっと待って!」
女「なによ。家の門限でもあるの? ら、ラブホに住んでるクセに?」
男「違う、そうじゃなくて……あの、転校に対する感想は…?」
女「無い」
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:32:26.32 ID:
ZJk9iEXnO
女姉「…………」
男「えぇッ!? 無いの!?」
女「無いわよ。転校するんでしょ、遠い外国に行っちゃうんでしょ、それで何?」
女「ーー別に会えなくなるわけじゃないでしょ? あほらしいったらありゃしないわ」
男「…女さん…」
女「ケッ! この私に心配でも為て欲しかった? 行かないでって引き留めて欲しかったワケ?」
女「あっりえないわよバーーカ!! 二度と意味不明な勘ぐり為ないでよね!」
男「正直に言いますと、私との勝負から逃げるのか! と怒られると思ってました…」
女姉(私も同意見だった……)
女「それも有り得ないわ。貴方と私の優劣を決める勝負、たかが国境程度で終わりなんてわ・た・し、が認めない!」
女「私は諦めないの。外国でも宇宙でも地底でも深海でも、貴方が何処に行ったって諦めない!」
女「私が貴方から受けた屈辱はどの広さも深さも遠さでさえも、計り知れない程にでっかいんだから!!」
男「…………」ドキ
女「わかった? わかったなら頷きなさい、そして認めなさい! 私との勝負の続行を!」
男「…うん」ギュッ
男「わかり、ました。もう君との勝負を俺は二度と、諦めた風に言ったりしない」
女「上等よ、受けて立つわ」ニッ
男「うん」ニッ
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/22(水) 22:33:55.28 ID:
ZJk9iEXnO
女姉(……驚いたわ、素直に)
女姉(そっか。もう私の妹は既に成長してるんだ。私が知っている以上に、彼女は立派に大人となってきてるんだ)
女姉(でも、勝負って貴女ね。これじゃあ大人とは少し言い辛いかしら)クス
女姉(……けれど)
ただしい大人の対応なんて、私には理解できているのだろうか。
女姉(あーあ、先輩と飲んで話したい。今度、誘ったら来てくれるかなぁ)
女「? どこいこうっての先生?」
女姉「え?」
女「先生も来るのよ、遊びに行くの。教師の仕事って何時に終わるの? 早めに切り上げられないモノなの?」
女姉「はっ? いや、待ちなさい。どうして私まで一緒にっ?」
女「むしろ何故行かないと思ってるの……?」
女姉(こ、このバカ妹は! まさか本気で単に遊び感覚で誘ってるの…!?)
男「…ぇ、ぇと…」キョロキョロ
女姉(ホラ! まさかの展開に当の本人が気まずがってるじゃない!)
女「別に先生が居たって構わないわよね? ねえ?」クル
男「エッ! あ、ハイ…俺は断れるような立場じゃ無いというか…」チ、チラ