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少女「おにぎり食べる?」勇者の剣「食えん」
Part6


134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 12:55:27 ID:heDqPUkY
…………
少女「ということで!シカを狩ります!まさに勇者だよ!」
少年「ペリュトンだよ、少女ちゃん。眼鏡ちゃんは呼ばないの?」
少女「眼鏡ちゃんには止められちゃいそうで」
少年「僕もかなり止めたよ……諦めたけど……」
少女「まず!わたしに良い考えがあります!」
少年「へぇ……」
少女「とりあえずツルギさんのところに行くよー!」
少年「はーい……」

135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 12:55:58 ID:heDqPUkY
僕もじゃない……ぼくもだ……。誤字ひどいな……。

136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:02:37 ID:heDqPUkY
…………
少女「ツルギさんおはよー」
剣「もう昼だ。少年は武具など持ってどうしたのだ?」
少女「大剣、かっこいいよね!私より大きい!」
少年「それが……」
カクカクシカジカ…………
剣「ふむ。魔物。ペリュトンか」
少女「そう!それでね!ツルギさんならどこにどれくらいペリュトンがいるのかわかるかなって!」
少年「なるほど、盗賊を捕まえたときと同じ事をするんだね」
少女「相手がどれだけいるかわかれば、戦えるでしょ?すごくいっぱいいれば諦めて帰るし!」
少年「そこは潔いんだね」
剣「ふむ。まず戦うのをやめろ、と言いたいがそれでは止まらんのだろうな」
少年「なんというか、慣れてきましたね」
少女「えっへん」
少年「いばるところじゃないよ少女ちゃん……」

137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:11:02 ID:heDqPUkY
ポワァァァアアア……
剣「ふむ。前と同じ、盗賊のいた洞窟の方角の道中だな。六匹おる」
少女「六匹?多いのかな?」
剣「少ない方、だろうな。私は数十匹の群れと戦闘したことがある」
少女「私達でも戦えそう……?」
剣「おそらくは……とはいえ、その装備では心許ないがな」
少女「ツルギさん、一緒に来ない?」
剣「私は動けん」
少女「むぅ」

138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:16:21 ID:heDqPUkY
…………
少女「このあたりかなぁ?」
少年「少女ちゃんは結局木刀なんだね……」
少女「お気に入りだもん」
少年「あっ、あれ」
鳥「……」
少女「ひぃふぅみぃ……ちゃんと六匹だね…あれ?六頭?六羽?」
少年「そこはどうでもいいよ。寝てるのかな?」
少女「今のうちに襲っちゃう?」
少年「卑怯な気がするけど……。とりあえず起こさないようにゆっくり近づこう」
少女「えぇええい!!くらえぇぇえええ!!!!しゃーいにーんぐ!ばーぁにぃーんぐ!すらぁーっしゅ!」ダッダッダッダッ
少年「うん!!少女ちゃん、ぼくの話聞いてないね!!!!というかその技名はダサいよ!」

139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:25:46 ID:heDqPUkY
ドスッ
少女「!切れない!」
少年「木刀だからね」
鳥「ム、ムォオオオオォオオオオ」
少女「……起きたよ」
少年「仕方ないなぁ」バッ……チャキン!
〈少年の斬撃!地面に剣を振り卸す!〉
ドォンッ!ドォンッ!
鳥「ム……ムォ?」
少年「威嚇は済んだ、よし、少女ちゃん、こっちに来るんだ」
少女「う、うん!少年くん、その大剣、ちゃんと持てたんだね!すごく重そうだから飾りかと思ってた!」ダッダッダッ
少年「何気にひどいこと言ってるね……。重そうじゃなくて重いんだよ、これ。流石に筋力だけじゃ無理だったから浮遊魔法も使って扱ってるんだよ」

140 :振り下ろすだよ振り下ろす:2016/03/03(木) 13:32:18 ID:heDqPUkY
鳥「ムォオオオンッ!!!」
〈ペリュトンの突進!少女と少年を追いかける!〉
少女「八刀流の練習もムダじゃなかったんだね!」
少年「まだ諦めてないけど……ねっ!」
ドォンッ!
〈少年の攻撃!ペリュトンが剣の腹で吹き飛ばされる!58ダメージ!〉
少女「少年くん!後ろ!」バッ
〈少女の攻撃!木刀がペリュトンを押し退ける!3ダメージ!〉
少女「……3ダメージってどのくらい?」
少年「……スライムなら倒せるかな」
少女「そっかぁ……逃げない?」
少年「奇遇だね。ぼくも同じこと考えてた」
「「いやぁぁああああああ!!!!」」ダダダダダダ!!!!

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:39:12 ID:heDqPUkY
〈眼鏡の魔法攻撃!全体中級火炎魔法!ペリュトン全体に208のダメージ!〉
鳥「ム,ムォオオオオ……」バタッ
〈ペリュトンは力尽きた!〉
眼鏡「……焼き鳥の出来上がり」
商人「だぁーかぁーら、止めたんだがな」
少女「……へ?眼鏡ちゃん?商人さん?」
眼鏡「…ばか」
少年「あ、ありがとうございます!」
眼鏡「……お礼より、先に、謝るべき。もう少しで死ぬところだった」
少女「そうだね……商人さん、言いつけを破ってごめんなさい」
少年「ぼくも、すみませんでした」
商人「……二人が無事だっただけよしとするかぁ」

142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:46:47 ID:heDqPUkY
…………
少年「どうしてぼくたちがこっちに来てるってわかったんですか?」
眼鏡「……森から魔力を感じたから、ツルギさんに聞いた」
少年「あぁ……ツルギさんに調べてもらったときか……」
商人「とりあえずこれで全部なんだろ?街に報告しないとな」
少女「ところで、あのペリュトンの焼き鳥は食べられるの?」
眼鏡「……食べられない。ヨモツヘグイ」
少年「そもそも少女ちゃん、食べられるなら食べるの……?」

144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 13:53:28 ID:heDqPUkY
…………
剣「む。帰ってきたか」
眼鏡「……こうなるの、わかってたでしょう?」
剣「うむ。街からお主らがこちらに向かってるのも感じ取れたのでな」
少女「え?知ってたら言ってよぉ!」
剣「言えばお主らは急いでペリュトンの元へ向かっていたであろう」
商人「そうなっていたら襲われるのが早まっていたと考えると、正しい判断だね」
眼鏡「……感謝する。おかげで、間に合った」
兎「うんうん、間に合ってよかったよかった」
少年「おわっ!?」
兎「そんなにびっくりしないでくれよ、傷つくろう?」
少女「わぁ、怪盗さん。お久しぶりです」

145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 14:00:09 ID:heDqPUkY
兎「銘々、久方ぶりだね。さて、今日はここのみんなに知らせなきゃいけないことがあって来た。これでも全速力で向かってきた直後なんだぜ?」
商人「そんなに急いで来たのか?何かあったのか?」
兎「うん、ありまくりだよありまくり。だから心して聞いてね。気絶しない準備はいいかい?」
少女「もったいぶらないでよ〜」
兎「今朝、魔界領からこちらの人間界側に一体の魔物が出てきたんだ」
商人「それがどうしたんだ?魔物なら頻繁に出入りしてるだろう?」
兎「それがね、問題なのはその魔物がゴーレムだってことなんだ」
少女「ゴーレム?」
眼鏡「……魔王軍の、幹部」
商人「なるほど、そいつは穏やかじゃないな」

146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 14:10:10 ID:heDqPUkY
兎「ここからさらに問題が発生する。その進路を追ってみるとね、真っ直ぐに南下しているんだ。もちろんその進路の延長線上には様々な街がある」
眼鏡「……目的が、読めない、ということ?」
兎「まぁそう急かすなよ。実はその進路の延長線上にはね。この街もあるんだ……今のペースだと到着にはあと三日程度はかかりそうだけどね。……そう。ボクはあのゴーレムの目的地がここに思えてならないんだ」
商人「なるほどな。あのペリュトンも、調査のために派遣されたものということか」
兎「その可能性もあるね」
少年「で、でも何のためにこんなところに……?」
兎「盗賊のときもそうだし、今回もそうだ。ひょっとするともっと他にも原因はあるのかもしれない。キミ達は……いや、ボク達は。その、ツルギさんの力を使いすぎたのかもしれないね」
剣「ふむ……つまり、何者かが私の魔力を感知し、私がここにいる、ということが魔物側に割れてしまったのか」
兎「そーゆーこと。いいかい?つまりね……」
兎「魔王軍は、その剣を狙ってこの街に攻め込んでくるんだ」

147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 14:13:36 ID:heDqPUkY
パーティ回に比べるとあっさりめの一話でしたけどその割りには誤字のオンパレードでしたね……。
ということでラストスパートです。
今夜には最終回書けるかなぁ……。

148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 14:56:47 ID:gHKcIbkE
乙乙
盛り上がってきたな

149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 18:24:45 ID:zq95wGAE
おyt

150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 20:56:38 ID:heDqPUkY
【第12話】
商人「このことは街には?」
兎「まだ言ってないよ。パニックを起こす前に君達にどうするべきか聞いてみようと思ってね」
少年「どうする……って逃げるしか……」
兎「いや、別にあいつらの狙いは町じゃないんだからさ。そのツルギさんを連れて、盛大に魔力を撒き散らしながらどこかに逃げればいいんだよ」
剣「……しかし」
少女「んー!……んー!」
眼鏡「……うんともすんとも」
兎「それ、少女ちゃん以外も抜けないの?」
少年「ぼくは前にやってみましたけどダメでした」
眼鏡「……私も」
商人「よっ……んっ……こりゃ私にも無理だな」
怪盗「……うーん、そうだね。ボクにも無理だ」
剣「勇者の剣足るもの、そうポンポン抜けるわけにもいかんのだ。……まぁ私の意思でどうなるものでもないのだがな」
怪盗「やっかいな代物だね、ホント」

151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:07:13 ID:heDqPUkY
怪盗「……まぁやっぱり無理だよね。だったら逃げるしかないかな。とはいえ、三日はあるんだ。住人を逃がすには十分なんじゃない?」
少女「……逃げたらツルギさんはどうなるんですか?」
怪盗「ボクにはどうもそれをどうにかする手段がやつらにあるようには思えないんだけど……最悪、叩き壊されるだろうね」
少女「……そんなの!」
怪盗「でも、逃げなければ叩き壊されるのはこの街なんだよ」
少女「!……でも!」
少年「少女ちゃん……」
剣「私のことは気にすることはないのだぞ」
少女「そんなこと!できるわけないよ!」
商人「時間はあるんだよな?」
怪盗「たっぷりってほどではないけどね」
商人「街に呼び掛けるのは明日まで待ってやってくれないか?一晩考えれば何か、何か思いつくかもしれないだろ?」
眼鏡「……らしくない」
怪盗「大丈夫じゃないかな。オススメはしないけどね」
少女「ツルギさん…………」

152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:10:21 ID:heDqPUkY
……………
ウェ……ウェーン……ヒッグ……ヒッグ……
『どうしたのだ?』
『……へ?』
『む。喋る剣など気味が悪いか。すまぬ。私は、勇者の剣だ』
『喋れるの?……すごい!ユウシャノツルギって?名前なの?……長いからツルギさんでいい?』キラキラ
『さっきまで泣いていたのはなんだったのだ……』
…………

153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:12:19 ID:heDqPUkY
…………
〜翌朝、丘にて〜
少女「…………」
剣「…………」
少女「…………」
剣「…………」
…………
剣「その、少女。街に呼び掛けるのではなかったか?」
少女「今日ね、ツルギさんと初めて会ったときの夢を見たの」
剣「……そうか」

154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:17:32 ID:pZgnkbQE
少女「私ね、実はこの街に一年前に来たばっかでね。ぜーんぜん、友達がいなくて。なんだか寂しくてたまらなくなっちゃって。あてもなく散歩に出掛けてみたの。……そしたら迷子になっちゃって」
剣「なるほど。それで泣いていたのだな」
少女「うん。……今日夢で見て、そんなこともツルギさんには話してなかったなーって思ったんだ。私、知らないこともいっぱいだけど、教えてないこともいっぱいあるみたい」
剣「……そうか」
少女「ツルギさん……私ね、いっぱい、いっぱい知りたいけれど……同じくらいいっぱいいっぱい、伝えたいよ……私、まだまだ伝えきれないくらいツルギさんのことすきなんだよ……?みんなのことも……もう……会えないのかな……」ポタ……ポタ……
剣「……十分伝わってるさ。おそらく、みんなもな」

155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:22:09 ID:pZgnkbQE
少女「えへへ、らしくないね。笑顔笑顔!」
剣「目が真っ赤だぞ。かわいい顔が台無しだ」
少女「えへへー。褒めても今日は何も持ってないよ!誰にも会わずに真っ直ぐここに来たからね!……あ、でも真っ赤ってかわいいかな?さくらんぼみたいでしょ?」
剣「そこまでは赤くない」
少女「そっかぁ……さてと!」ギューッ
剣「……どうしたのだ?」
少女「私は、諦めないよ。最後まで、ツルギさんを引っ張る。みんなが逃げても、魔物がいっぱい来ても引っ張り続けるよ。だからさ……抜けてよっ……ねっ!」グッグッ
剣「己の意思で抜けられるならとっくに逃げておる。それに……止めても、無駄なのだろうな」
少女「もちろん!!!!」ニカッ

156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:27:11 ID:pZgnkbQE
〜同時刻、街にて〜
少年「やっぱり少女ちゃん、来ませんよねぇ」
商人「まぁ居場所は検討が着くけどな」
少年「あはは、そうですね。少女ちゃんはいつだってそうでした」
眼鏡「……だから、面白い」
探偵「おいおい、そんなこと言ってる場合かい?」
少年「とりあえず城に行きましょうか。王様に話を通すのが早いと思います」
商人「かっかっか。少女には好きなようにやらせておくか」
眼鏡「……賛成」

158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:32:58 ID:pZgnkbQE
…………
〜城にて〜
兵士A「ここから先に通すわけには……ってあれ、君たち少女ちゃんのお友だちかい?」
「「「へ?」」」
兵士B「いやぁ、少女ちゃんいい子っすよ。この門の前を通る度に果物をわけてくれるんす!」
少年「それは……持て余してるだけかと……」
兵士A「いい笑顔だよな、少女ちゃん。いつも癒されてるぜ」
兵士B「今では城のアイドルっすよ!アイドル!少女ちゃんの写真を持ってる兵士もいるくらいっすよ!」
兵士A「なんだと……?そんなものが出回っているのか……?」
兵士B「実は僕も一枚持ってるっす……ふへへ……」
少年「少女ちゃん……勇者ってアイドルと似たようなものだったかも……」
怪盗「今のうちにサイン貰っておけばお宝になるかな?」

159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:39:32 ID:pZgnkbQE
姫「あーっはっはっは!!ほんとに面白いね君達!!この城に顔パスで入ってきた人、君達が初めてだよ!!」
兵士「申し訳ありません……少女ちゃんの危機と聞いては放ってはおけず……」
怪盗「少女ちゃんっていうか街の危機なんだけどね」
少年「なんというかほんとアイドルですね……」
姫「あはは……ん?へ?危機?……どういうこと?あっ。ちょっと待って。お父さん呼んだほうがいいよね?」
少年「はい!お願いします!」

160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:44:54 ID:pZgnkbQE
〜丘にて〜
少女「んー!んー!……ぬーけーてーよー!」
剣「少し休んだ方がいいんじゃないか?」
少女「……むぅ。そうだね。腕ももうへとへと……水筒は持ってきててよかったよ……」ハァハァ
剣「……少女はいつも、自分の進みたい道に突き進んで行くのだな」
少女「うん。できることは少ないけれど、やりたいことならいっぱいあるし、頑張ることはできるし!それにね!やりたいことを頑張ってればできることも増えていくんだよ!」
剣「ふむ。それもひとつの強さなのやもしれんな」
少女「えへへ。お父さんにはわがままーって言われちゃうけどね。だから、私がみんなといたいなーって思うのも、こうやってツルギさんを抜くために頑張ってるのも、わがままなのかも」
剣「…………」

161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 21:51:30 ID:pZgnkbQE
〜城にて〜
王「……なるほどの」
姫「えーっ!……じゃあ少女ちゃん、今も?」
少年「……おそらく」
商人「王様、お姫様。この街の人間を逃がしてやってはくれないか?」
王「ふむ……」
姫「勇者の剣って力業で抜けちゃわないの?」
少年「一応昔にそうなんじゃないかって感じの勇者はいたみたいですけど……山を崩す力を持ってたとかいう……」
眼鏡「……少なくとも、少女一人じゃ、無理」
姫「ふむぅ……そっかぁ……」

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