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勇者「俺が勇者になった理由は女の子にモテるためだ。文句あんのか」
Part11


231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:25:49.19 ID:36thv87Do
勇者「女なんてぇーもうこりごりだぁー!! ちくしょー!!! 女なんてぜったいにもう信用しねぇー!!!」
兵士長「すっ……ぱぁー……」
勇者「おんななんて……おんなんてぇ……!! おれはぁー!! いっしょう、童貞でいい!!! 俺の純潔をクズどもになんぞ、渡してたまるかってんだぁ!!!」
兵士長「おぅ。言ってやれ言ってやれ」
勇者「童貞こそがぁ、俺の誇りっすよぉ。墓まで待っていくっす。きめましたっ!!」
兵士長「素晴らしいねぇ。それでこそ勇者だ」
勇者「ハーッハッハッハッハッハ!!! ヒャーッハッハッハッハッハ!!!! ナーッハッハッハッハッハ!!!! ハーッハッハ……ハァ……」
兵士長「おい、どしたぁ?」
勇者「……せんぱぁい。俺、なんでモテないんすかぁ? 勇者になったのもモテるためなんすよぉ……なのに……なんでっすかぁ……」
兵士長「諦めなけりゃあ、きっといい女がひょっこり現れるって」
勇者「ふんっ。聞き飽きたっすよ。その台詞」
兵士長「悪いな。可愛い後輩を慰めることもできねえ男で」
勇者「まったくっすぅ……。すんませーん!! 酒、おかわりぃー!!!」
バニー「はぁーい、ただいまぁー」
兵士長「(姫の話は明日だな、こりゃ)」

232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:34:59.10 ID:36thv87Do
城下町
兵士長「本当に一人で戻れるか?」
勇者「よゆーっす。俺をだぁれだと、おもってんすかぁ? 天下無敵の勇者様っすよぉ? ひーっひっひっひ」
兵士長「姫が待ってんだろ。早く戻ってやりな」
勇者「ひめぇ!? へんっ。あんなクソガキなんてぇ、どぉーでもいいんすよぉ!!!」
兵士長「そういうなよ。お前のこと頼りにしてんだから」
勇者「あいつがもっとボインボインならやる気がでたんすけどねぇー」
兵士長「あと5年は様子みてやれよ」
勇者「おれは!! 今すぐ!! ほしいんです!! 彼女がぁ!! 嫁がぁ!! 伴侶がぁぁ!!!!」
兵士長「分かった分かった。もう休め」
勇者「今日は、あざしたぁ!!」
兵士長「はい。お疲れさん」
勇者「先輩!!! おれぇ!! まけねえっすからぁ!!!」
兵士長「おーぅ。しっかりやれ」
勇者「もうね!! 悟りましたからぁ!!! モテたいとか思わないっす!!!! うっひょぉぉ!!! イェーイ!!!! どっからでもかかってこいやぁぁ!!!」

233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:41:27.28 ID:36thv87Do
勇者「あー……せかいがまわってるなぁ……。もっと歪めばいいんだぁよぉ。世界が歪めばよぉ、俺がモテモテになる世界に変わるかも……なぁ……」
勇者「ハハハハハハハ!!! 世界がひっくりかえったって、そんなことあるわけねぇええかぁ!!!!」
勇者「……かえろ」
「グルルルル……」
勇者「あん?」
狼「グルルル……!!」
勇者「なんだぁ、でけえ犬畜生だなぁぁ。やるかぁ! こいよぉ!! おらおら!!」
魔女「随分と酔っているようね」
勇者「お前……は……」
魔女「ふふ……。あの子はどこかしら?」
勇者「あぁん? いうわけねえだろぉ、ぶぁーか!!」
魔女「そんなこと言わないで」スリスリ
勇者「おっほぉ……なにすんだよぉ……?」
魔女「教えてくれたら、いいことしてあげるわよ?」
勇者「マジっすかぁ……? へへっ、どぉーしよっかなぁ……」

234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:46:31.74 ID:36thv87Do
宿舎 勇者の部屋
狼少女「あぅ……あぅ……」ウトウト
勇者「おーい!! もどったぞぉい!!!」
狼少女「ぅあ!? 戻ったか!?」
勇者「おーぅ。いい子にしてたかぁ?」ナデナデ
狼少女「あい!」
魔女「ーーやっと会えたわ」
狼少女「え……」
魔女「さぁ、帰るわよ」
狼少女「あぅ……やだぁ……」
魔女「聞き分けのないこと言わないの。完全に薬の効果が消えているわね……」
狼少女「うあぁぁ……!!」
勇者「どしたぁ?」
狼少女「あ……ぅ……」ギュッ
勇者「んだよぉ……はなせよ……」

235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:51:50.38 ID:36thv87Do
魔女「みんな待っているわよ」
狼少女「い、いや……!! いやぁ!!」
魔女「……」
狼少女「こいつについていく!! そう決めた!!」
魔女「ふんっ!!」パシンッ!!!
狼少女「あぅ!?」
勇者「あーらら……」
魔女「行くわよ」グイッ
狼少女「た、たすけ……」
勇者「……」
魔女「ありがとう、勇者様。もう二度と会うことはないわ」
勇者「おい、まてよぉ。いいことしてくれんだろぉ? ほら、脱いでくださいよぉ。ほれほれぇ」
魔女「……いけ」
狼「グルルルル……」
勇者「なんだぁ? 獣とヤレってかぁ!? そこまでおちぶれちゃいねえぞぉ。こらぁ!!」

236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 22:57:21.87 ID:36thv87Do
魔女「さようなら」
狼少女「あぁ……!!」
狼「ガァァァウ!!!」
勇者「ーー邪魔だ、おらぁ!!!!」ドガァ!!!!
狼「ガッ……!?」
魔女「うそ……!? 素手で……!?」
勇者「いいことしてくれんだろぉ!? 俺は約束守ったのにぃ、そりゃあねえだろぉ!?」
狼「グルル……」
勇者「やらしてくれるんじゃねえのかよぉ!! 冗談じゃねえぞ!!! おらぁ!!! 女性不信になっちまうぞ!!! あぁぁ!! いいのかぁ!?」
魔女「(これ以上、騒がれたら……)」
「まーた勇者殿が騒いでるみたいだなぁ」
「一応、様子見にいくかぁ」
魔女「ちぃ……」
勇者「約束守る気ねえなら、そいつ置いてけぇ」
狼少女「たすけて……」

237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:05:08.30 ID:36thv87Do
勇者「今は虫の居所が果てしなくわりぃんだ……。美人でも容赦しねえぞ……こらぁ……!!」
魔女「置いていけですって。誘拐しておいてよくいう」
勇者「誘拐だぁ? あんたこそ、こいつをどっかから攫ってきたんだろぉ……?」
魔女「……」
勇者「なんとかいえーー」
狼「ガァァァアウ!!!!」
勇者「なんだ犬畜生!!! 人間様に勝てるとおもってんのかぁぁぁ!!!!」
魔女「(今のうちね)」グイッ
狼少女「いや……いやぁ……!!」
魔女「くっ。仕方ない。ここで薬を……」
狼少女「ちゅうしゃ……いやぁー!!」
兵士「誰だ!!」
魔女「大人しくしなさい!!」
狼少女「ガルルルル……!!!!」
兵士「その子をどうするつもりだ!!」

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:11:43.80 ID:36thv87Do
魔女「ーーいい機会だわ。さぁ、行きなさい」
狼少女「……」
兵士「どうした? 早くこちらにーー」
狼少女「アァァァァウ!!!!!」
兵士「な……!?」
魔女「ふふ……。大人を圧倒できればそれでいい」
狼少女「ガァァァァウ!!!」
兵士「くっ……!! 勇者殿!!! 勇者どのー!!!」
勇者「なんっすかぁ!!!」
兵士「一体、これは……!!」
勇者「あぁ!? そいつが魔女っす!! つかまえろぉ!!!」
兵士「魔女……!! 敵襲ー!!! 魔女だぁー!!!」
魔女「(薬の効果のほどは見れた……。まだ捕まるわけにはいかないわ……)」
魔女「もういいわ!! 行くわよ!!」
狼少女「あい!!」

239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:14:23.13 ID:OHOzEMHE0
えー

240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:18:25.48 ID:36thv87Do
狼「ガァァァァウ!!!」
勇者「この……!!! どけおらぁ!!!」ドガッ!!!
狼「グルルル……!!」
勇者「魔女は!?」
兵士「町のほうへ逃げました!! 追います!!」
勇者「たのむっす」
勇者「(あれだけ怒ってたから取り戻しにくることは予想してたけど、結構早かったなぁ……。くそ、酒のむんじゃなかった……)」
狼「グルルル……」
勇者「まだやるかぁ?」
狼「……」
勇者「……なんだ?」
狼「……ガウっ」ダダダッ
勇者「あ、逃げた」
勇者「んじゃ、あとを追わせてもらうぞ」
勇者「うわぁぁああああ!!!!」ダダダッ

241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:23:38.83 ID:MuYVd4vf0
これは…シスターが悪い!(錯乱)

242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:25:45.16 ID:36thv87Do
城下町
魔女「ふふふ……。よかったわぁ。取り戻せて」
狼少女「……」
魔女「貴女がいないと、寂しいもの」
兵士長「ーーどこいくんだ。こんな夜更けによぉ」
魔女「……ちっ」
兵士長「まさか、魔女から来てくれるとは思わなかったぜぇ。助かった」
魔女「通してもらえるかしら?」
狼少女「……」
兵士長「ふぃー……。姫を人質にするつもりか」
魔女「本当はしたくないのだけどね」
兵士長「くだらねえ脅しはやめろ。お前が姫を殺すのは勝手だ。それでも俺はお前を捕まえるぜ」
魔女「……捕まえる?」
兵士長「あんたを連れて来いって言われてんだよ」
魔女「そうなの……。てっきり、殺されるのかと思っていたけど、ふぅーん。そうなの……」

243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:31:22.35 ID:36thv87Do
兵士長「なに?」
魔女「それって国王が私に会いたがっているってことよね」
兵士長「……」
魔女「ふふふ……。そう。なら、話が違ってくるわね」
兵士長「なんだと?」
狼「ガァァウ!!」
兵士長「おぉ!?」
勇者「にがさんぞぉぉ!!!」
兵士長「お前!!」
勇者「あ、先輩! ちっす!! なにしてんすかぁ?」
兵士長「てめぇがちゃんと戻れたかどうか確かめてこいって嫁に言われてな。そしたらお祭りが始まってやがったんだ」
勇者「できた嫁さんっすねぇー」
兵士長「てめぇこそ、なにしてやがる。姫を奪われてんじゃねえか!!」
勇者「酒が入ってなけりゃあ、こんなことはなかったっす!!」
兵士長「どーだかぁ。素面でもハニートラップに引っかかってたんじゃねえの?」

244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:37:06.07 ID:36thv87Do
勇者「それは否定しないっすけど……」
兵士長「ったく、減給ものの失態だぞ」
勇者「……反省してるっす」
狼少女「アァ……ゥ……」
勇者「さぁ、魔女さん。返してもらいましょうか」
兵士長「残念だけどなぁ。姫はあんたよりも、勇者のほうが好きらしいぜ」
魔女「……新旧の勇者に追い詰められては逃げ場はないわね」
勇者「諦めたっすかぁ。素直じゃないっすか」
魔女「お手上げね。好きにするといいわ」
兵士長「……」
魔女「何?」
兵士長「いや。こっちにこい」
魔女「はいはい。あ、勇者様。この子のことよろしくね」
勇者「(なんだ……?)」
狼少女「アァ……ォ……ウ……」

245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/04/23(水) 23:42:51.14 ID:wJny99VP0
流石に詐欺に近いやり方でこっぴどく振られたらしばらくはそういうのに引っかからなさそうだが…この勇者はなぁw

246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:42:55.18 ID:36thv87Do
勇者「おい、大丈夫か?」
狼少女「アァ……ウゥ……」
勇者「そうだ。薬を……」
狼少女「アァァ……ウゥゥ……」ギュッ
勇者「……」
狼少女「アァァ……ぁぁ……」
勇者「悪かったよ。守ってやれなくて」
狼少女「う、そ……つき……」
勇者「ごめん」
狼少女「あぅ……ゆる、さない……」
勇者「……すまん」
狼「……」
勇者「なんだ? 取り戻すつもりか? やれるもんなら……」
狼「……」タタタッ
勇者「……魔女といい狼といい。何がしたいんだか」

248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:48:22.20 ID:36thv87Do
城内 謁見の間
魔女「……」
王「おぉ……。でかしたぞ」
兵士長「いえ」
王「魔女よ。各地で起こっている事件に関わっているのは分かっている。弁明はあるか?」
魔女「ないわ。全部私がやったことだもの」
王「何のためにだ」
魔女「……知ってるくせに」
王「……」
兵士長「陛下、あの……」
王「地下牢に放り込んでおけ」
兵士長「はっ。こいっ」
魔女「痛くしないで欲しいわ」
兵士長「つべこべいうな」
魔女「はいはい」

249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/23(水) 23:56:35.32 ID:36thv87Do
宿舎 勇者の部屋
勇者「あーあ、部屋の中、滅茶苦茶だなぁ。ここまで滅茶苦茶だと片付ける気もおきねー」
狼少女「……」
勇者「んだよぉ。謝ってんだろぉ。もう二度とあんなことには……」
狼少女「……っ」ギュッ
勇者「怪我してるのか?」
狼少女「お前、どこか行くの禁止な」
勇者「……そうだな。もういかねえよ」
狼少女「本当か?」
勇者「ああ。もう行くところがなくなったしなぁ……。それより、どこかおかしいところはないか?」
狼少女「うー……?」
勇者「なんでもいい。どっか痛いとか、苦しいとか」
狼少女「ある。胸だ。胸が苦しい」
勇者「胸だぁ? どう苦しいんだ?」
狼少女「なんか、きゅーって締め付けられてる感じがするぞ! どうにかしろ!!」

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/24(木) 00:01:04.59 ID:tbpnCDY1o
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/24(木) 00:03:59.69 ID:x9oqIRVXo
ふむ
ふむ

252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/04/24(木) 00:04:48.10 ID:W9YT+3P1o
勇者「よくわかんねえけど、痛み止め飲んどくか?」
狼少女「薬はいやだ。ちゅうしゃもいやだ」
勇者「我侭いうなよ。死にたいのか?」
狼少女「わかった! これ恋わずらいだ!! 多分そうだ!! あの本に書いてた!!」
勇者「はいはい。そんな相手いねえだろ、お前」
狼少女「あぇ? ちがうのか?」
兵士長「ーーよう、ご両人。仲いいねぇ。まるで恋人同士じゃねえのぉ」
勇者「先輩。魔女はどうなったっすか?」
兵士長「今は地下牢だ。それよりな……」
勇者「なんすか?」
兵士長「嫌な予感がするんだ。どうにも面倒なことになりそうだ」
勇者「はっきり言ってくださいよ」
兵士長「なぁ、姫。母親はいないって言ってたけど、それって死んだってことか? それともどこかに行ったのか?」
狼少女「母親はいない!」
兵士長「姫の生みの親はいるだろ? まだ生きてんじゃねえのか? 教えてくれねえか。大事なことなんだよ」