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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
Part18


157 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:40:40 ID:BpB36lvb3
おばあちゃん「この世界はね【赤ずきん】というおとぎ話の世界なんだ。本当は悪い狼に私と赤ずきんが食べられたところを狩人さんが助けてくれる筋書きだったが、このおとぎ話には異変が起きてしまった」
おばあちゃん「おとぎ話は現実世界の人間に忘れられると異変が起きる。そして物語の重要人物が死ねばその物語は消滅する。このお話はもうじき消えてなくなるだろう・・・」
赤ずきん「赤ずきん、わかんないよ!そんなお話しなくてもいいから早くお医者さんにいこうよ!」
おばあちゃん「いいから聞くんだよ赤ずきん、おばあちゃんはもう助からない」
赤ずきん「・・・!」
おばあちゃん「いいかい、そのずきんには魔法がかけてある。深くかぶって行きたい世界を口にするんだよ。たくさん教えてあげたお話があるだろう?明確な名前でなくたっていい、行きたいお話を口にすればいいんだ」
赤ずきん「このずきんに魔法がかかってるの・・・?」
おばあちゃん「そうだよ、異変をただせば元に戻るがこの世界はもうだめだ。別の世界に赤ずきんだけでも逃げるんだ」

158 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:46:56 ID:BpB36lvb3
赤ずきん「やだ!おばあちゃんも!おばあちゃんも一緒に行く!」
おばあちゃん「赤ずきんや、おばあちゃんを困らせないでおくれ・・・」
バターン!!
狩人「ご婦人!赤ずきん!」ハァハァ
赤ずきん「狩人さん!お願い!おばあちゃん大怪我してるの!助けてあげて!」
おばあちゃん「狩人さんや、すまない・・・このおとぎ話はもう、消える」
狩人「・・・っ」ギリッ
赤ずきん「なんで黙っちゃうの!お願いだよ狩人さん!」
おばあちゃん「赤ずきんを頼んだよ・・・」
狩人「赤ずきん。おばあちゃんに聞いたな?そのずきんでほかの世界へ逃げるんだ・・・俺は少しでも多くの狼を道連れにする!」バターン

159 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)20:50:58 ID:BpB36lvb3
赤ずきん「おばあちゃん・・・?」
ゴゴゴゴ
赤ずきん「うえええん!おばあちゃん!!」グスングスン
ゴゴゴゴ
赤ずきん「ひっくひっく・・・・・・」グスングスン
ゴゴゴゴ
赤ずきん「お外の景色が・・・ぼろぼろになっていく・・・」
赤ずきん「お空も、お花も・・・」
ゴゴゴゴ
赤ずきん「ママ・・・パパ・・・」
赤ずきん「いかなきゃ、お家にいかなきゃ!ダッ」

160 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)21:00:32 ID:BpB36lvb3
赤ずきんの住む町
ワオーン グルルッ ワオーン
赤ずきん「町が燃えてる・・・!」
ゴゴゴゴ
赤ずきん「いない・・・!お隣のお姉ちゃんも・・・パン屋のおじさんも・・・!」
赤ずきん「パパもママも!いない・・・!」
狼「おっとぉ、もうガキは喰っちまったとおもったがまぁだ残ってたか、結構喰っちまったがガキの肉は別腹だなぁ」
赤ずきん「・・・!」
狼「チッ、歯になんか挟まっちまっててうっとうしいぜ、折角のご馳走だってのによ・・・っと」ホジホジ
赤ずきん「・・・・・・それ、ママのエプロン・・・!」
狼「あ?あぁ、さっき喰ったのお前の母ちゃんだったかもな」ゲラゲラ
赤ずきん「・・・!」
ズダーン
狼「ゲブォ!」ヨロッ ドシーン
狩人「赤ずきん!どうして戻ってきた!」

161 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)21:08:23 ID:BpB36lvb3
赤ずきん「あの、赤ずきん・・・ママとパパに・・・」
狩人「・・・・・・」
赤ずきん「・・・・・・」
狩人「俺は嘘が苦手だ。だから正直に言う。赤ずきん、お前の両親は狼に喰われた、二人だけじゃねぇ。俺がきたときにはもう・・・狼に群にあらかたやられた後だった」
赤ずきん「・・・・・・」
狩人「涙ももはやでねぇか・・・仕方ないか、あまりに酷ぎる」
赤ずきん「・・・・・・」
狩人「いいか、お前はずきんの能力で別のおとぎ話へ逃げるんだ。つらいかもしれない、寂しいかもしれないが・・・」
狩人「お前のおばあちゃんはそれを望んでいた。つらい思いをしても苦しい経験をしても、それでもお前に生きて欲しかったんだ」
赤ずきん「・・・・・・おばあちゃん」
狼「おーい!ガキと男がまだ残ってるぞー!」
狩人「クッ!」

162 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)21:17:26 ID:BpB36lvb3
狩人「持っていけ!」ビュン
赤ずきん「・・・・・・マスケット、こんなの使えないよ」
狩人「それには弾丸が自動でリロードされる魔法が込められている、売れば高値が付くはずだ」
赤ずきん「・・・・・・狩人さん」
狩人「早く行け!素手じゃあまり時間稼ぎ出来ない」
赤ずきん「・・・!」ダッ
狩人「強く生きろ。今は無理でも、いつかお前の力で悲しみを振り払え!」
赤ずきん「おばあちゃん、狩人さん、パパ、ママ・・・・・・私、頑張る・・・」
赤ずきん「頑張って・・・もう誰も泣かなくていいようにする!」
ギュッ
赤ずきん「ずきんよ、ずきん。私のずきん、お願い・・・」
赤ずきん「私を・・・別のおとぎ話に連れて行ってっ!」
ビュン

163 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)21:19:13 ID:l6rwe3cBM
重い雰囲気になってきたな、ばあちゃんや狩人が最後に戻ってくるといいが

164 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)21:24:20 ID:tCyxnL85k
なんと・・・

166 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)21:30:39 ID:BpB36lvb3
・・・
ティンカーベル「・・・・・・」グスングスン
キモオタ「・・・・・・」
赤ずきん「そこから別のおとぎ話を転々とした。カエルと一緒に感じの悪いお姫様を相手にしたり。旅人と一緒にただの石ころをスープが作れる石だって嘘付いたり。村人と一緒に藁を交換して屋敷を手に入れたりもしたわね。いろいろなお話を廻ったわ」
赤ずきん「結局マスケットは売らずにそのまま武器にして、消滅しそうなおとぎ話に飛んでいっては救いながら旅してきた」
赤ずきん「最初は寂しかったし辛いときもあったけど、だんだんおとぎ話を救う事にもなれて、いつしかもう私のおとぎ話みたいな悲劇を繰り返したくないっていう強い思いも持てるようになった」
赤ずきん「私の話はこれで終わりよ」
キモオタ「辛い思いをしましたな・・・」
ティンカーベル「そうだよ・・・グスングスン」
赤ずきん「よしてよ、哀れまれるような人生じゃないもの。それにティンカーベルも同じような経験なんじゃない?」
ティンカーベル「まぁ、うん、でも・・・」
赤ずきん「とにかく、私は決めたのよ」
赤ずきん「おとぎ話の消滅は私が防ぐ。黒幕が居ようと居まいとね」

167 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/13(木)21:34:01 ID:BpB36lvb3
今日はここまでです
好きに書いたら重くなるけど勘弁な!
泣いた赤鬼編 次回に続きます

168 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)21:36:17 ID:dCaU7uNnI
こうして、明るく優しい赤ずきんちゃんはクール系ガンマン金髪美少女になってしまったわけか…。
乙乙。
赤ずきんちゃん支援。

169 :名無しさん@おーぷん :2014/11/13(木)21:38:10 ID:l6rwe3cBM
おつ!
次回を楽しみにしてるぜ!!

175 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)15:24:48 ID:ZGupDXbz2
乙!
スープが作れる石のおとぎ話わかるやついる?赤ずきんが行った世界でそれだけわからん

176 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)15:52:27 ID:oNMEtuA5z
>>175
検索したらそれらしきお話あったわ

179 :名無しさん@おーぷん :2014/11/14(金)21:05:18 ID:OfUtnWjFc
登場タイトルまとめ
ピーターパン→消滅
シンデレラ→完結 前スレ
裸の王様→完結 前スレ
王様の耳はロバの耳→消滅
こびとの靴屋→無事
泣いた赤鬼→消えそう いまここ
赤ずきん→消滅
一寸法師→消滅
かぐや姫→不明
舌切り雀→不明
蛙の王子→無事
石のスープ→無事
わらしべ長者→無事

187 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:04:14 ID:xsxFeNCNU
赤ずきんが救ったおとぎ話は
蛙の王子様
石のスープ
わらしべ長者
です。
石のスープ おとぎ話 でググれば出てくるはず
空腹の旅人が食事を手に入れるために一芝居打つおとぎ話です

188 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:13:50 ID:xsxFeNCNU
キモオタ「とにかくwwwこれではっきりしましたなwww」
ティンカーベル「そうだね!私達と赤ずきんはおとぎ話の消滅を防ぎたい仲間同士!そうだよね!」
赤ずきん「お互い、できる限りの協力はしましょう。でも、私もあなた達もいつ消滅に巻き込まれてもおかしくない。あまり馴れ合うのは・・・・・・」
キモオタ「んんwwwクールな物言いですなwww赤ずきん殿www」
赤ずきん「・・・・・・そうは言うけど、馴れ合い過ぎれば別れが辛くなるだけよ」
キモオタ「その時はその時でござるよwww別れを恐れて避けるなど過ぎた心配ですぞwww」
ティンカーベル「そうだよ!私は赤ずきんが嫌がっても仲良くするからね!」フンス
キモオタ「ちょwwwそれはどうなんでござるかwww」
赤ずきん「・・・・・・そうかもね」フゥ
赤鬼「おーい!お前らー!なんでお前らだけで楽しそうにしてるんだよ!」
ティンカーベル「あ、赤鬼!」
赤鬼「オイラも交ぜろよー!おまえ等だけ楽しそうでズルいぞ!」

189 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:19:09 ID:xsxFeNCNU
・・・
赤鬼「さて!果物も山菜も採れた!キモオタと赤ずきんのおかげで熊肉も採れたし帰るとするかー」
赤ずきん「キモオタは襲われていただけだと思うけど」
キモオタ「そう言わずにwww熊肉なんて初めて食べますぞwww」
赤鬼「思ったより時間がかかったからな。早く帰って青鬼を待つとするか!」
ティンカーベル「そういえばさ」
キモオタ「どうしましたかなwwwティンカーベル殿www」
ティンカーベル「お友達の青鬼ってどんな鬼?」
赤ずきん「私も興味があるわね」
赤鬼「そうだなぁ、じゃあ帰りながら話すとしようか」

191 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:27:05 ID:xsxFeNCNU
山道
赤鬼「青鬼はオイラの同郷の鬼でなー、物心が付いたときから一緒にいたなぁ」
キモオタ「幼なじみという奴ですなwww女子ならばフラグが立っていたかも知れないですなwww」
赤鬼「いや、青鬼は男だぞ。でもどっちかというと活発に動くほうじゃねぇなぁ。でもそのぶん頭が良くてなんでも知っていたな」
赤ずきん「あなたは野山を駈ける方が得意そうだけど、仲は良かったのね」
赤鬼「おうよ、故郷でも頭を使うのは青鬼、実践するのはオイラってコンビでいろいろやったなぁ」
ティンカーベル「そもそも、なんで赤鬼はここにひとりで暮らしてるの?」
赤鬼「それはなぁー、なんつうか・・・・・・」
赤鬼「人間と友達になりたかったからだな」

192 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:38:57 ID:xsxFeNCNU
キモオタ「んんwwwそれってそんなに難しいことですかなwww」
ティンカーベル「だよね、わざわざ引っ越してこないとお友達出来ないなんてないよね?」
赤鬼「それがそうでもねぇんだよ」
赤ずきん「人間は鬼を恐れている。畏怖の対象と友達になろうとする人間はいないわ」
赤鬼「まぁ赤ずきんの言うとおりだなぁ、人間はオイラ達鬼を恐ろしい生き物だと決めてかかっている。それもそう簡単に払拭できるもんじゃねぇ」
ティンカーベル「そういえば村のおじさんも鬼は悪い奴だって決めつけてた!赤鬼はこんなにいい人なのに!」
赤ずきん「彼等は赤鬼がどんな鬼か知らない。なら一般的な鬼のイメージを持ってしまうのは仕方ない」
赤鬼「気持ちはわかるんだけどな。鬼ってのは大きな体に頑丈な皮膚。角と鋭い眼光。そして決まって悪さをする、村を壊したり人攫いをしたり、人間を食うと思っている奴もいる」
赤鬼「でもな、鬼も人間と同じなんだ。優しい奴も泣き虫な奴も、非力な奴も内気な奴も居る、そりゃあ悪い鬼だっているが、それが特別多いってわけじゃあない」
キモオタ「言ってしまえばwww人間にも悪人はいますからなwww」

193 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)21:51:35 ID:xsxFeNCNU
赤鬼「オイラはな、こう思うんだよ」
赤鬼「オイラ達鬼は力が強い、打たれ強いし頑丈だ。物を運ぶのも建物を作るのも得意だ。この腕は人間が思ってるような暴力を振るうもんじゃねぇんだ。そのかわり細かい作業が苦手など鬼は多い。」
赤鬼「人間は作物を計画立てて育てたり細かい刺繍の布を作ったり手先が特に器用だ。鳥は卵を生めるし、蜂は蜜を集める、猫は害獣を駆除できるし犬は留守を守れる」
赤鬼「恐れたり嫌ったりせずに、いろんな種族の生き物が助け合えばもっと世界はうまく回ると思うんだよな」
赤ずきん「見た目に反してロマンチストなのね」
キモオタ「なかなか難しいですがなwww」
赤鬼「だろうなぁ、でもやってみないことには始まらない」
赤鬼「だからオイラは故郷を出てこの村はずれに家を建てた。すぐには無理でもまずはオイラが人間と仲良くなる、そうすればこの夢も不可能じゃないだろう?」
キモオタ「努力家ですなwwwまぁ確かに言っていることはその通りですがなwww」
赤ずきん「それぞれの種族が長所を用いて、他種族に協力する。たったそれだけに事なんだ」

194 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:03:19 ID:xsxFeNCNU
赤ずきん「つまり赤鬼は種族の壁を超えて、お互いの為に協力すべきだ。と思っているのね」
赤鬼「固い言い方をしたらそうだが、単純にみんな仲良くしたほうがいいに決まってるだろ?そのほうが楽しいし、飯だってうまい」
キモオタ「理屈はわかるんですがなぁwwwいかんせん夢物語に見えてしまいますなwww」
ティンカーベル「うーん・・・・・・」
赤鬼「どうした、ティンク?」
ティンカーベル「そもそもだよ?」
ティンカーベル「鬼も人間も同じでいい人も悪い人も居る。悪い鬼が特別多いわけじゃないんだよね?じゃあなんで人間は鬼をこんなに恐れるのかな?」
赤ずきん「外見がいかにも武道派というのも理由じゃないかしら?背丈も大きいし肩幅もね」
キモオタ「なるほどwww外見が如何にもDQNな人はついつい避けてしまいますからなwww」
赤鬼「まぁ外見ってには理由としてはデカいが。人間が鬼を恐れているのは、きっとあれだな・・・・・・」
ティンカーベル「あれって?」
赤鬼「三人は『鬼神病』って知ってるか?」

195 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:16:48 ID:xsxFeNCNU
キモオタ「存じませんなwwwティンカーベル殿はwww」
ティンカーベル「初めて聞いたよ『きじんびょう』?」
赤ずきん「私も知らないわね」
赤鬼「鬼の神と書いて鬼神病。鬼のみが発症する特殊なる病だ」
赤鬼「正確には病というよりも祟りや呪術の類じゃないかと言われている。とても珍しい病気で発祥することは稀だが・・・・・・」
キモオタ「発症するとどうなるんですかなwww」
赤鬼「身体能力が飛躍的に上がる。体力も筋力もだ。そして発症時は体色が真っ黒になる。それと、一番恐ろしい清浄だが・・・理性を失う」
赤ずきん「なるほどね、元々身体能力の高い鬼が更に強くなり、理性を失う。どうなるか予想がつくわね」
赤鬼「赤ずきんは察しがいいな。鬼神病に発症して理性を失った鬼は持て余した力を解放するためにただただ暴れ出す。それは普通の鬼で取り押さえるのも数人がかり必要な程だ」
赤鬼「鬼ですら持て余すその鬼神だ、人間にどうこうできるものじゃない。なす統べなく人間は被害を受けるのさ、理性を失った真っ黒で凶暴な鬼にな」

196 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:25:08 ID:xsxFeNCNU
キモオタ「トラウマものですな・・・話も通じないのでござろう?」
赤鬼「基本的に通じない。ただただ暴れるだけ。初期症状としては短い時間だけその鬼神状態になるが病状が進行すると鬼神状態から元に戻れなくなる。恐ろしい病だ」
ティンカーベル「たまたまその鬼神病の鬼に襲われた人のすごい恐怖が人間の恐怖心を煽ってるんだね」
赤鬼「そう思っている・・・・・・だけどな、これだけはわかってほしい」
赤鬼「多くの鬼は人間に悪さをしようなんて思っていないんだ」
キモオタ「んんwww鬼殿も我々と同じというわけですなwww」
ティンカーベル「そうだよね!見た目やウワサで判断しちゃだめ!」
赤ずきん「そうね。でもそれは私達じゃなく村人に伝えないとね」
赤鬼「そ、そうだがな・・・この前なんか豆をぶつけられたしな・・・」

197 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:31:05 ID:xsxFeNCNU
赤鬼の家
ティンカーベル「到着!」
キモオタ「疲れましたなwww甘いものが恋しいですなwww」コポォ
赤鬼「ちょうど熊肉もあるし、甘いの作っとくか?」
赤ずきん「・・・甘い熊肉って。なにそれ」
赤鬼「とりあえず、青鬼の歓迎会準備だ。すまんがキモオタとティンカーベルはとってきた果物をいくつか食べられるようにしておいてくれるか?俺は料理を作るから」
赤ずきん「私も手伝うけど?」
赤鬼「頼もう。その前に真紅草を煮出して染料を取っておこう」
赤ずきん「お願いするわ」
キモオタ「フルーツは我々に任せるですぞwww」
ティンカーベル「キモオタがつまみ食いしないようにみとくよ!」
キモオタ「んんwww人聞きの悪いwww」モグモグ

198 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:38:51 ID:xsxFeNCNU
・・・
・・

赤ずきん「染料も取れた。料理も出来た、で・・・青鬼は今日来るんじゃなかったの?」
キモオタ「完全に日が落ちましたがwww」
赤鬼「おかしいなぁ・・・約束を忘れるような奴じゃないんだが」
ティンカーベル「もう真っ暗だよ?急な用事ができて遅れてるんじゃないかな?」
赤鬼「何かあったか・・・まぁ青鬼のことだ、多少のトラブルはものともしないはずだ。今日は先にオイラ達で食事をして休もう」
赤ずきん「そうね。明日明後日と待って来なければ探しに行ってもいいわけだから」
キモオタ「とりあえず食べるでござるかwww」
ティンカーベル「もしかしたら遅くにくるかもだから全部食べちゃだめだよキモオタ!」
・・・

199 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:49:48 ID:xsxFeNCNU
その夜遅く 近くの村
ドガァ! バキバキバキッ
「逃げろ!逃げろ!鬼だ!鬼が出たぞ!」
「あの村はずれの赤鬼か!?」
「いんや、赤い鬼じゃねえ!見たことねぇ鬼だ・・・!」
ゴゴゴゴゴ
黒い鬼「・・・・・・グオオオオオオォォ!!」ブオン
メキメキッ
「い、家が腕の一振りで潰れちまった・・・!」
「おら達じゃ太刀打ちできねぇ!」
バキバキバキッ 
黒い鬼「・・・・・・グオオォォ・・・・・・ドコダ、オレノトモダチ・・・・・・」
「逃げろぉ!」
「女子供がさきだぁ!」
「畜生!何者だあの鬼は!」
黒い鬼「グオオォォ・・・アカ・・・オニ・・・!」
黒い鬼「・・・・・・オレノトモダチ・・・ドコダ・・・!」
バキバキバキッ
黒い鬼「グオオオオオオォォオ!!!!」

200 :◆oBwZbn5S8kKC :2014/11/15(土)22:50:19 ID:xsxFeNCNU
今日はここまでです
泣いた赤鬼編 次回に続きます

201 :名無しさん@おーぷん :2014/11/16(日)00:17:48 ID:BVco0NuLL
乙!
これは・・・なんとかなるんだよな・・・?

202 :名無しさん@おーぷん :2014/11/16(日)00:52:42 ID:bHbOHdjV8
暴れ出す黒い鬼の正体はやっぱり…
続きが無茶苦茶楽しみだぜ!!

204 :名無しさん@おーぷん :2014/11/16(日)03:06:13 ID:f84daQqtq
・天啓を見せた奴はマッチを使う 
既に、破局を迎えた物語の主人公?
 
・飛べる 
妖精が居ないと無理 
・一人称は『僕』
ボーイッシュなのかな?
『彼女』だと思うんだが…
ともかく、続きを楽しみにしてます!
 

205 :名無しさん@おーぷん :2014/11/16(日)03:29:12 ID:9HZZj7Sii
>>204
狼を唆した???とマッチを使った???は別と俺は見てる。一人称僕の飛べるやつは鳥っぽいし

206 :名無しさん@おーぷん :2014/11/16(日)14:47:09 ID:GGoLrdPl5
>>205
なるほど、なんか複雑になってきたねw