Part5
465 :
1:2005/08/19(金) 19:17:15 ID:
cc7uiye/0
カコ『じゃぁ・・・今月後期の目標は350万ね、あと1つ言いたい事があるんだけど・・・
R、アンタキッチンばっかりいないで、暇な時はホールにも出なさい。』
俺 『やだよ』
カコ『やだじゃないでしょ、アンタが明るく振舞えばホールは明るくなるんだから・・・・次から出なさいよ?』
俺 『それは隊長のお前が何とかする話だろう?お前等が明るくすんだよ』
そこで俺がホールに出るとか出ないを理由にした口喧嘩が始まった。
まぁ口喧嘩はしょっちゅうなんだが・・・・それに俺がホールに出ない理由はもう一つある。
・・・・俺が出ると・・・・ついつい他のヤツの仕事を取っちゃうんだ、コレが。
痴話喧嘩は数分続き・・・・
カコ『だいたいRは最近たるみすぎ、彼女が出来たからって腑抜けてんじゃないの?』
今の一言が俺に火を付けてしまった。
確かに的確な理由だが、実際に≪彼女≫と出されると・・・なんか優のせいみたいな感じがして
とにかくムカついた。
466 :
1:2005/08/19(金) 19:18:04 ID:
cc7uiye/0
俺 『なんだとこのやろう・・・』
カコ『だってそーじゃん!』
俺 『うるせぇ! 大体なんだお前?俺にホール出ろって、そこまでして俺に働かせたいんか?
十分働いてるぞ、俺がキッチンでぐーたらしてたか?』
カコ『そういう事言ってるんじゃないでしょ!』
俺 『キッチンで誰が包丁研いでやってるんだ?誰が明日の仕込みやってるんだ!?
誰が細かい所掃除してるんだ?俺だろーが!休んでる間誰もそんな事してねーよなぁ?』
カコ『それは・・・』
俺 『それ比べてお前等、全然なってねぇよ。アイドルタイムに出来る事やらねぇ、
笑顔がなってねぇ、ダウンサービスがなってねぇ、決められた事しかやってねぇ』
もう止まらない・・・・俺は言いたい事を口にした。
俺 『それに2週間まえ入った新人のS!アイツなんだ?2週間経つのにドリンクすら作れてねぇぞ!
でもSは悪くねぇ、Sに仕事を覚えさせるのはだれだ?カコじゃねーか!お前の責任だぼけ!』
カコ『・・・・くっ』
467 :
1:2005/08/19(金) 19:19:22 ID:
cc7uiye/0
ガタッ、と席を立ちカコは出てってしまった。
俺も理不尽な事言ってるのは分かるんだが、カッとなってしまったのはしょうがない。
席にいる後輩達は、1名を除き、俺が怒ったのを初めて見たので、ポカーンとしている。
俺『あぁ気分わりぃ・・帰るわ』
そして帰り道、後輩のBが俺の元に電話をかけてきた。
Bは俺の1つ下で、バイト暦も、俺とほとんど同じだ。
俺『すまん・・やっちまった』
B『いいっすよ、たまにはRさんも怒らないと、一応リーダーなんだし』
俺『みんなにも謝っておいてくれ』
B『はい・・・それより、Rさんいいんすか?』
俺『何が?』
B『カコさんの事っすよ、100%泣いてましたよ』
俺『なんで俺が心配しなきゃいけねーんだよ、俺は悪くない』
B『いや・・・Rさん彼女出来たから言いますけど、カコさん、Rさんの事好きだったらしーっすよ』
俺『ぶっ!なにそれ!』
468 :
1:2005/08/19(金) 19:20:29 ID:
cc7uiye/0
やべー、初耳だ。
B『だからどうしろとは言いませんけど、つい最近まで好きだった人にあんな事いわれたら・・・・
まぁ俺だったら確実にヘコみますね』
俺『・・・・・あぁ、そうかもな』
B『この話は絵美さん(バイトの同僚)から聞いたんですけどね、
絶対言わないでくださいよ?Rさんには絶対内緒って言われてるんで』
あんな事あったら、まぁ俺でもBと同じ事するわな・・・・
でも今の話は忘れよう、カコになんか言われたら断ればいい話だ。
そして俺は一応帰宅後に、カコに謝りの電話を入れた。
まぁ、向こうも悪かったって言ってたけど・・・カコとはそれ以来、仕事中以外あまり話さなくなった。
それは現在進行中で・・・・はっきりいって気まずい。
そんな出来事が、このスレを立てる前にありました。
469 :
えっちな21禁さん:2005/08/19(金) 19:30:23 ID:EfrpNaAt0
ふむふむ、なるほどね。
そういう俺は今日ここを見る直前に彼女を寝取られたことに気づいたさ。
492 :
1:2005/08/20(土) 09:44:28 ID:
i48DKsAS0
俺『おぅ、今休憩中だよ・・・それでどうした?今日は電話俺の番だったじゃん?』
優『ううん、特に用はないんだけど・・・・声が聞きたくなったから』
俺『ははっ、言ってくれるじゃん』
俺たちはこうして毎日電話連絡している。
金銭的に、電話代で金を使うのは勿体無いという理由から
≪長くて10分≫≪お互い交互に掛ける≫という制限をつけていたんだけど・・・
今日は優が突然バイトの休憩中に電話してきた。
そしていつもの様に話をするんだけど、どうした事か今日の優にはいつもの積極性がない。
俺が言葉を投げても帰ってくる返事は曖昧なものばかりだ。
俺『じゃぁもうすぐ休憩おわるから行くな?』
493 :
1:2005/08/20(土) 09:47:02 ID:
i48DKsAS0
優『ま、まって!』
俺『ん?どうしたよ?やっぱり何か悩み事でもあるんじゃ・・・』
優『あのね、あした・・・暇?』
俺『ん?明日は休みで暇だよ?昨日言ったと思うんだけどな』
優『じゃ、じゃぁ・・・・そっちにいってもいい?』
その一言を言うのに一呼吸あったりする所が可愛らしい。
勿論、俺の返事は決まっている。
俺『ああ、いいぜ。 むしろ断る理由がみつかんないからな。
俺も仕事以外用事ないんだから、家族にOKもらえた時はいつでも来いよ、な?』
優『うん・・・ありがと』
494 :
1:2005/08/20(土) 09:48:27 ID:
i48DKsAS0
明日の日中は、おばさんと出かけるという事なんで、
結局その日の夜に、優が来る事となった。
夜まで家で好きなことをやって時間が経つのを待つ。
肝心な部屋の掃除が乱雑になったけど・・・まぁしょうがない。
優から≪あと3駅で着くよ≫のメールを受けてから、俺は家を出る。
待ち合わせに提示していた駅の改札に辿り着いた。
辺りをぐるっと見回してしても、それらしき姿は見当たらないので、どうやら俺の方が早く着いたみたいだ。
その場で少し待ってみると・・・・他の下車した人達と一緒に、優が歩いてくるのが見えた。
軽く手を振ってみると優はすぐに俺を発見して、小走りで向かってくる。
495 :
1:2005/08/20(土) 09:49:23 ID:
i48DKsAS0
優『な・・・何か、階段上がったら変な所いっちゃったよ・・・・』
俺『あぁ、そこは住宅街に向かう出口だよ』
苦笑いしながら言い寄って来た優の頭を軽く撫でた。
普通より小さめのスポーツバッグを両手に持っていたので、俺はそれを奪い取り、
優に空いている片手を差し出した。
俺『よし! 行くかぁ!』
優『うんっ』
俺達に与えられた時間は明日の日中までだ。
なんかそう考えてみると、時間と彼女の大切さがわかるな・・・
それを忘れない為にも、こういう遠距離の恋愛ってのもいいのかもしれない。
496 :
1:2005/08/20(土) 09:50:49 ID:
i48DKsAS0
俺『よし、ついたぜー』
優『あ、結構近いんだね・・・・それに結構綺麗なアパート』
俺『あぁ、外見はな(汗 ちょっと散らかってるけど、掃除機はかけたから我慢してくれ』
優『いいよ、これから沢山来るんだから・・・私も慣れておかないと』
ドアを開くと・・・・俺にとってはいつも通りの光景あるだけなんだが・・・・
キッチンにはやり忘れた洗い物・・・その奥にある部屋からは、
付けっぱなしだったCDから軽快な音がして、我ながら生活感を感じさせるものがある。
俺『ほらっ・・・・遠慮しないで、自分の部屋だと思って入ってくれよ』
優『そ、そうだよね。 それじゃぁ・・・おじゃまします』
そう言って微妙に躊躇してる優の手を引っ張り、中へ入れてドアを閉める。
497 :
1:2005/08/20(土) 09:51:43 ID:
i48DKsAS0
優『わわ・・・コレが・・・Rさんの部屋なんだ・・・』
俺『ん?なぁにビックリしてんだよ(笑)何か変わった所でもあるか?』
優『いや・・・そうじゃなくて、なんか≪ここでくつろいでますよ!≫
って感じがして・・・あ、ポスターがいっぱいあるね』
俺『あぁ・・・ここは遊び場みたいなもんだよ、本当にゆっくりできるのはこっちだな』
俺は上を指差しながら言った。そう、ここは遊ぶ為の部屋と言っても過言ではない。
幸いロフトが結構広いから・・・寝たり、本読んだりするのはそこで出来る。
俺『そこのソファーに座っててくれー、えーっと、コーラでいい?』
優『うん・・・じゃなくって、あの、ごめん炭酸系飲めないんだ』
俺『・・・・ぷっ(笑』
優『ぁー、今笑ったでしょ?』
俺『わらってねーよ!気のせい気のせいー』
499 :
1:2005/08/20(土) 09:54:08 ID:
i48DKsAS0
優の文句を聞き流して、グラスに烏龍茶をそそいでやる。
それにしても・・・・今時炭酸が飲めないなんて、何て貴重で可愛い存在なんだ(笑
ついでに、やり忘れてた洗い物をささっと片付けてると、
優『ねぇRさん』
優が俺の元に来て、Tシャツの袖を引っ張ってきた。
俺『どしたー?お前まさか烏龍茶飲めないの?そりゃ流石にダメだろー』
優『烏龍茶のめるもんっ・・・って違うよ!、はいっ、お母さんから』
手に渡されたのは優の携帯だ。
あぁなるほど、到着の電話入れたのか。
500 :
1:2005/08/20(土) 09:54:52 ID:
i48DKsAS0
俺 『・・・はい、明日の昼間には戻るようにさせますので・・・それまで優をお借りします』
おばさん『なぁに言ってるのよ、そのままあげちゃってもいいんだから(笑
それに、今は夏休みなんだし、R君さえ良ければ2〜3日そっちに置いたままでいいのよ?』
俺 『いえ、それだとおばさんやおじさんにも申し訳ないですから
・・・はい、とにかくそういう事で・・・・』
・・・と、おばさんから有難い申し出もあったんだけど、
付き合いはじめてイキナリ連泊は悪いだろうと思って、俺はその提案を丁重にお断りした。
今回の次の次くらいから、その話は受ける事にしよう。
501 :
1:2005/08/20(土) 09:57:00 ID:
i48DKsAS0
俺『ほら、電話返すぜ・・・あぁー、おばさん達にはこれから迷惑掛けっぱなしになるかもなぁ〜』
優『大丈夫だよ・・・毎日連れ回すわけじゃないんだから』
俺『そうなんだけどさ・・・あ、烏龍茶ダメだったんだっけ、じゃぁもぅ水道水しか・・・』
優『飲めるって言ってるでしょ〜〜〜』
優は俺の肩を両手で掴み、激しく揺さぶってきた。
俺『あ゛あ゛あ゛〜〜〜うそうそ、冗談だってば、うぉぉおっ!こぼれるこぼれる!!』
502 :
1:2005/08/20(土) 09:58:34 ID:
i48DKsAS0
最初は少し緊張していた様子が見えたけど、いつもの優に戻ったみたいだな。
それから、軽食の冷凍ピザのトッピングを二人で増加させたりして、そのままキッチンで楽しく過ごした。
俺『ふんふんふん〜、っと・・・冷凍ピザは具が少ないからな・・・これでいいかな、
なぁ優、そのベーコン切ってくれ〜』
優『うん、大きさはこのくらいでいい? ってRさんパプリカ乗せすぎだよ!』
俺『あれ?お前赤ピーマンも食えないのか? それはイカンなぁ・・・好き嫌い多すぎだぜ』
優『しょーがないでしょー!苦いの嫌いなんだからっ!』
俺『赤は甘いのに・・・・』
521 :
1:2005/08/20(土) 14:35:51 ID:
i48DKsAS0
俺『ほれほれ、パプリカは美味いんだから・・・食ってみな』
優『・・・・ぁー』
俺が食べさせようとすると、優はメチャメチャ後ずさりながら消極的に口を開く。
・・・コイツは結構頑固なところがあるからな。
俺『それじゃぁ届かないって(笑』
優『だって・・・・・ていっ』
俺『あっ・・』
素早く俺からピザを取り上げると、高速で赤いのを取り除いていく・・・そんなに苦手なのか。
多少、残ってはいるものの優は満足したらしく、小さな口にピザをほおばりはじめた。
優『はむ・・・確かに私も・・・好き嫌いはいけないと思うけど、Rさんの≪それ≫もどうかと思うのですよ』
俺『あぁ、これか? これはいーんだよ、美味いんだから
・・・そういや優は俺がタバスコ大好きな事知らなかったっけか』
優『そんな事知りたくもないよー・・・・・うぁ、なんか見てるこっちまでお腹痛くなりそう』
522 :
1:2005/08/20(土) 14:36:30 ID:
i48DKsAS0
・・・確かに、初めて見る人は皆ビックリするわな、生地の上に軽く水溜りが出来るくらいだし。
まぁどっちもどっちって感じだ。
優『ほらっRさん・・・何もかけなくてもおいしいんだから、ねぇ、口あけて?』
俺『・・・え?』
優『ほらっ、≪あー≫ってしてよ』
俺『お前そりゃ伝説の・・・・・』
古代萌え帝国から伝承されるといわれる・・・・≪あーんして≫じゃないかっ
いや、確かに俺もさっき同じような事をさせようとしたんだが・・・男がやられるのは話が別だっ
俺は必死で断った!
523 :
1:2005/08/20(土) 14:37:22 ID:
i48DKsAS0
優『はい、あーん・・・』
俺『うっ・・・・・・・あ、あー・・・・』
・・・・無理だった・・・
もうね
優がこの場にいなかったら俺はね
多分床の上を転げ周り、腕立をてして自分を落ち着かせてから≪ちょっと今の聞きましたか皆さん?≫
って誰もいないのに連呼してたよ。
優『優はい、Rさんもう一回・・・って、Rさん・・・顔赤くなってるよ?』
俺『な、なななな、なってねーよっ』
優『ほら・・・この辺なんか真っ赤だよー』
俺『き、気のせいだろ』
525 :
1:2005/08/20(土) 14:39:35 ID:
i48DKsAS0
一瞬顔を優から背けたんだけど、すぐに肩をつかまれて元に位置に・・・
そしたら優の顔が目と鼻の先にあって、そのままキスをされた。
俺『んっ・・・・』
優『・・・はぁ・・・ん・・・』
その時間は10秒にも満たなかったが・・・やはりキスをされると嬉しいものだ。
唇をゆっくりと離した後、優は俺の顔を≪にやぁ〜≫と見つめて・・・
優『チョット・・・辛いね(笑』
口を軽く押さえながらそう笑った。
559 :
1:2005/08/20(土) 20:53:47 ID:
i48DKsAS0
1時間ほど音楽を聞ききながら、他愛も無い会話をして・・・その間にじゃれ合ったりして・・・
そして現在はと言うと、優は俺の膝の上でのんびりとトラベル雑誌を読んでいたりする。
俺『・・・なぁ優』
優『んー』
俺『俺はいつまでお前の椅子をやってればいいんだ?(笑』
優『もうちょっとー、あと京都のとこだけ見させて』
結構前から出てた話なんだが、俺と優は冬休みに旅行に行く事になってるのだ。
候補としては草津や伊香保などの温泉が挙げられているんだけど、
俺が関西地方に行った事がないという話を聞いてから、優は大阪や京都に行きたいと言い出したのだ。
俺『やっぱり、最初は近場でいいんじゃねーか?』
優『だーめだよ。京都奈良は学生時代に行くって相場が決まってるんだから・・・』
560 :
1:2005/08/20(土) 20:55:35 ID:
i48DKsAS0
そういや優も、修学旅行が北海道か沖縄って言ってたな。
優『お兄ちゃんにあれだけ馬鹿にされたんだから・・・ねぇーねぇー、やっぱり二人で修学旅行しようよー』
俺『そうか、Aの高校は古いから・・・・そりゃ京都だわな』
きっとAに≪そうか優は京都じゃねーんか・・・・プッw非国民すぎるw≫とか言われたんだろうなぁ。
俺『わかったわかった・・・冬は京都で修学旅行しよう・・・・っと』
優『ぅわわっ』
返事をしながら俺は優を持ち上げて立ち上がらせた。
優『あーあー、まだ読み終わってないのに・・・』
俺『読書の時間は終わりだ。・・・・それじゃ、出かけようぜ』
優『出かけるって、どこさ』
俺『すぐ近くさ』
561 :
1:2005/08/20(土) 20:57:12 ID:
i48DKsAS0
車で走る事約20分、俺達は近所の川原に来ていた。
去年車でここの砂利道を走らせたら、パンクしてしまった経験があるんだけど・・・
今日は特別だ、道路からここまでだと遠くなるし。
優『わぁ・・・川だ』
俺『あぁ、あんま綺麗な所じゃないけどさ、夜の川ってのもオツなもんだろ?』
優『ううん、水の音が気持ちいいねぇー』
確かに言われて見ると、≪サァーー≫と流れる水の音と、林から聞こえる虫の声が合わさったりして
それとなく風流な感じがするような・・・
優『これさ、向こう岸にとどくかな?』
ふと、拾い上げたのは1つの小石、
優はそれを≪えいっ≫という掛け声と共に向こう岸に放り投げた。
・・・・ぽちゃ
563 :
1:2005/08/20(土) 20:58:35 ID:
i48DKsAS0
優『・・・・・・・』
俺『・・・・・おいおい、多分向こうまで30メートル無いぞ(笑』
俺『じゃぁRさんやってみてよー』
俺『俺は中学時代に肩壊してるからな、普通の人より飛ばないと思うけど・・・・・あ、そうだ』
おれはその辺に落ちている平らで手ごろな大きさの石を拾うと、優に見せた。
俺『いいか、いまから投げるから良く見てろよ?』
優『うん』
俺『せーの、そりゃ!』
スライダーっぽく石を低めの位置から投げると・・・
≪ピシッピシッピシッ!!≫と、軽快な音を立てて、石は水面をバウンドしていく・・
そして向こう岸の大きな岩に当たったところで、終了。
565 :
1:2005/08/20(土) 20:59:56 ID:
i48DKsAS0
優『わあ・・・・』
俺『どうよ?スゲーだろ?』
優『おもしろーい!、ね、ね、もっかいやってみて?』
俺『おう、今度は10連続いくぜっ』
そんなことをして少し遊んだり、川原を散歩したりして楽しんだ
少し大きめの岩に座り一休みした後・・・俺は車からある物を持ってきた。
俺『夏と言えば川・・・・川と言えばコレだよな?』
優『わぁ、花火・・・・ってRさん気が利きすぎですね・・・何か欲しいものでもあるの?』
俺『そ、そんなんじゃねぇよ(笑)・・・・店長に貰ったんだ』
本当は優が来る日の為にディスカウントストアで買ったんだけどな・・・
恥ずかしくてそんな事は言えないので、俺は黙っている事にする。
566 :
1:2005/08/20(土) 21:01:10 ID:
i48DKsAS0
優『みてみてRさんっ、新体操のリボンみたいじゃない?』
俺『あぁ、そうだな』
優はベーシックな花火を片手でくるくると回し、軽やかに踊って見せる
火花の軌道が線を描き、何とも綺麗な光景が生まれた・・・
ジャンプでもしようとしたのだろうか、優雅が突然足を滑らし転びそうになった。
優『きゃっ・・・・』
俺『あっ・・・っぶねぇな、おいっ!』
優『ご、ごめんなさぃ・・・』
とっさに腰を抱き寄せて、惨事は免れた。
付いていた花火の火が≪ジジジ・・・≫と音を立て、消える。
まったくこの子供は・・・・≪しょうがねぇヤツだなぁ≫と思いつつも憎めない・・・
それどころか、そういう仕草にも魅力を感じている俺がいた。
567 :
1:2005/08/20(土) 21:02:47 ID:
i48DKsAS0
俺『コレからは俺が火付をけるから、ドジっ子はそこで座って見てな』
優『・・・ううぅ(泣』
どっちにしろ手で持つ花火はほとんど残ってないし、なんか危ないからその方がいいだろう・・・
俺は後半の為に取っておいたドラゴンタイプの花火に点火した。
綺麗な光を二人でまったりと眺めて・・・
・・・・次の品に移ろうとした時、優が俺の手を取った。
俺『ん?どした?』
優『ちょっと、目瞑ってみて』
俺『・・・・なんで?』
優『悪戯とかはしないからっ ちょっとでいいから、ね?』
俺『わかったよ・・・ほら、これでいいのか?』
568 :
1:2005/08/20(土) 21:03:32 ID:
i48DKsAS0
少し目を塞いだままでいると、突然首周りに違和感が・・・
優『いいよ、もう開けても』
俺『ん・・・・・あれ、コレは・・・?』
触ってみると、俺の首にはネックレスが下げられていた。
しかもこれは・・・・・
俺『これ・・・優のネックレスじゃんか・・』
そう、優のネックレスだ。
去年くらいからいつも付けてるのでパッとみればすぐ分かる。
優の首元を見ると、さっきまで付けてたはずのネックレスがないし・・・俺にくれるのか?
570 :
1:2005/08/20(土) 21:04:16 ID:
i48DKsAS0
優『うん、あげる』
俺『あげるって、お前そんな・・・コレってブルガリじゃん、高いヤツじゃねーか』
優『Rさんが持ってて・・・』
俺『それにこれ、優ががいつも付けてるヤツじゃないか、気に入ってんだろ?』
優『だからRさんにあげるの、私が大事にしてたモノを持っていて欲しいのっ』
あっ、そうか・・・≪いつも付けてるモノ≫だからこそ、俺に貰ってほしいのか。
恋人に、いつも自分を感じていて欲しいという優の気持ちを理解した。
その後の俺が言うべき台詞は一つしかない。
俺『ありがとう・・・大切にするぜ』
優『うんっ』
571 :
1:2005/08/20(土) 21:05:14 ID:
i48DKsAS0
優の気持ちは身に沁みるんだけど・・・・そうなると、俺も何かお返しがしたくなる。
でも俺は優みたいにアクセサリーとかつけてないし・・・
いや、リストバンドなら今してるが、サイズ自体が違うんだよ・・・
俺は自分の脳をフル回転させて考えた。
その結果、俺は俺なりのお返しを思いつく事ができたのだ。
俺『優、ちょっとそこで待っててな』
俺は優の返事も聞かずに車にダッシュした。
そして、がさがさとダッシュボードを漁って一つの鍵を見つけた。
アパートの鍵・・・・そのスペアキーだ。
俺のキーチェーンからダガーリングだけ取って、スペアに付ければ完成だ。
574 :
1:2005/08/20(土) 21:09:38 ID:
i48DKsAS0
俺『優・・・ちょっと手だしてみ』
優『どうしたの?』
さきほど作った合鍵を優に握らせた。
確か昔、俺のキーチェーンを見て≪このナイフがお洒落≫とか言ってたからな、
俺が使ってたのを知ってるハズだ。
優『Rさん・・・コレって・・・』
俺『お返しってわけじゃないんだけどさ、俺がアパートにいない時は、それで勝手に入れよ?』
俺『あ・・・・・ぅん・・・ありがと』
優は俺があげた合鍵を両手で優しく包み込み、笑顔で答えた。
575 :
1:2005/08/20(土) 21:10:38 ID:
i48DKsAS0
俺『最後は線香花火だな・・・・ほれ、優も持って』
優『うん、やっぱりコレで締めないと終わりって感じがしないよねー』
俺『あぁ、そうだよ。昔はちまちましてて嫌いだったんだけどな、やってみると結構綺麗なもんだよ』
優『そうそう風情があるよね・・・ってRさん、そう言いながら束のまま火付けないでよ!!』
俺『ぇー、だってめんどくせーじゃん(´・ω・)』
優『もぅ・・ほんとにこの人は・・・・』
そんな感じで俺達の花火遊びは幕を閉じた。
576 :
1:2005/08/20(土) 21:17:50 ID:
i48DKsAS0
今日はここまでっぽいです。
次はやっとえっちねたらしい事書けますので
・・・って俺はえっちねた板でこんなことしてていいのか(´・ω・)
いや・・分かってるんですけどね。すいません;;
あと、カコに謝りました。
向こうも謝ってきて、どうやら今までどおりやっていけそうです。
告白は・・・・されたら断りますが、自分から聞く事は無いと思います。
578 :
1:2005/08/20(土) 21:21:38 ID:
i48DKsAS0
あぁしかも今までに書いたの少し見ただけで誤字がいっぱい・・
579 :
えっちな21禁さん:2005/08/20(土) 21:22:01 ID:5btMNuCE0
1さんお疲れ
明日の続きを楽しみにしてるよ