Part4
144 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:31:27 ID:RXDBMvwA
〜トロスト区・調査兵団会議室〜
ハンジ(アニ・レオンハート………年齢・容姿はクリア。成績も暫定4位と好成績………)ペラッ
ハンジ(比類なき蹴り技主体の格闘術を備え、立体機動の斬撃にも非の打ち所がない………)ペラッ
ハンジ(しかし他者と距離を置き、連帯性に難がある………か)
ハンジ「うーん…………」ポリポリ
ハンジ(これだけじゃあ、どうにも難しいところだね。彼女は他者との交流を積極的に行うタイプじゃない。むしろ孤立している)カキカキ
ハンジ(入念に調査しながら行こう、うーん、こうも難しい相手となると、逆に燃えてくるねぇ………)カリカリ
ハンジ(しかし、手が足りないな………どうしたものか)
ハンジ(誰かに手伝わせるか? うーん、特別任務だし、内容が内容だし、そんなにおおっぴらにするわけにもいかないんだよなぁ)
ハンジ(うっかり口が滑るような輩を手伝わせたくないしー)ムゥ
145 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 21:34:04 ID:fmjwXd9E
キター!
146 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:39:02 ID:RXDBMvwA
ハンジ(って、こっちばかりにかかずってる訳にもいかないんだよなぁ)ポリポリ
ハンジ(調査兵団の女性団員にアンケート配らなきゃいけないんだったっけ………面倒くせー………)アーアーアー
コンコンッ、シツレイシマース
ハンジ「っ、と…………はーい」
ガチャッ
ペトラ「あれ、ハンジ分隊長じゃないですか」
ハンジ「ーーーーー! おや、ペトラじゃないか! 今日は内勤なのかい?」
ペトラ「壁外調査から戻ったので、しばらくは内勤になりますけど………ははぁ、さては書類整理ですね?」
ハンジ「んー、それもあるんだけど、今ちびっと内密な特別任務に当たっているんだ。ただそのせいで、少し手が回らなくてね………」
ペトラ(特別任務って………それ私に言ってもいいの?)アセアセ
ペトラ「そ、そうなんですかー………あ、フツーの書類仕事でしたら、私で良ければお手伝いしますよ?」
147 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:43:36 ID:RXDBMvwA
ハンジ「あははは、そう言ってくれると助かるよぉ………このアンケートなんだけど、各班に配っておいてくれるかな?」ドサッ
ペトラ「アンケートですか? 了解しました!」
ハンジ「女性団員に向けたアンケート調査らし…………(ッ! これだ!!)」ピーン!
ハンジ「…………後で回収するのも手間だし、君も記載していってくれる?」
ペトラ「え? ええ、構いませんが」
ハンジ「うん………頼むよ」ウフフ
ペトラ「ええっと、アンケート内容は………壁外遠征時における必要物資の要望? あー、いろいろ入り用ですもんね」サラサラ
ハンジ「…………ねぇ、ペトラ。書きながら聞いてほしいんだけどさ………」
ペトラ「はい?」カキカキ
ハンジ「………君は何歳だっけ?」
ペトラ「え? えっと、今年で18歳になりますが」カキカキ
148 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:48:50 ID:RXDBMvwA
ハンジ「うんうん、若いね。そんなに若かったんだね。歳に見合わず、とても優秀な兵士だ」ピラピラ
ペトラ「えっ、そ、そうですかっ/////」テレッ
ハンジ「サラサラの髪、やや幼さを滲ませながらも美しく整った顔立ちに、綺麗な肌…………いやぁ、和解って羨ましいねぇ〜〜〜」ニコニコ
ペトラ「や、やだぁ、そ、そんなに褒めないで下さいよぅ////」テレテレ
ハンジ「何よりエレ………彼とも歳が近い」ボソッ
ペトラ「えっ? 何か?」キョトン
ハンジ「いいや? あー、ところでペトラはしばらく壁外調査任務もないし、トロスト区に滞在するよね?」ニコニコ
ペトラ「はい、その予定です」カキカキ
ハンジ「君の実家は、東のカラネス区だったかな? ご家族は?」
ペトラ「はい、カラネス区にお父さんが…………お父さんったら心配性で、しょっちゅう手紙をよこせってうるさいんですよねぇ………」カキカキ
ハンジ「そうなのかい。お父さん、おうちで一人ぽっちじゃ寂しいだろうね。それに、こんな仕事だ。気も休まらないだろうさ」
ペトラ「そうかも、しれませんね…………ですが、私は後悔してません。人類の発展のため、公に心臓を捧げた兵士ですから!」カキカキ
149 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:49:53 ID:RXDBMvwA
※どういう誤字だ! アホか私は!
×:和解って羨ましいね
○:若いって羨ましいね
150 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:52:32 ID:RXDBMvwA
ハンジ「うんうん、君はいい子だね、本当に」フフフ
ペトラ「あんまりからかわないで下さいよ…………はい、書き終わりましたよ、ハンジさん」スッ
ハンジ「うん、ありがとう。あっ、そうだ、うっかりしてたよ………」
ペトラ「えっ?」
ハンジ「これって匿名アンケートなんだけど、一応調査兵団員は全員提出厳守なんだ」
ペトラ「え? そうなんですか?」
ハンジ「うんーーーーーーだから、こっちの名簿に名前を書いてほしいんだ。ほら、ここに」スッ
ペトラ「はーい」サラサラ
ハンジ「…………ねぇ、ペトラ」ニコニコ
ペトラ「はい? あ、書き終わりましたよ、どうぞ」
ハンジ「ありがとう。で、君のお父さんなんだけどさぁ……………かなり過保護だろう? もうなんていうか、例えば…………週1ぐらいの頻度で手紙よこせよってぐらいに」ニタァ
151 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 21:53:42 ID:Rcmw5hpo
うわぁ・・・これは・・・
152 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:54:57 ID:RXDBMvwA
ペトラ「ど、どうして分かるんですか? 正解です! もう、毎日でも手紙手紙ってうるさいんですよ!!」プンスカ
ハンジ「ははは、こんなに美人な一人娘が、男所帯の兵団に入れば、そりゃ心配もするさ」
ペトラ「えへへ…………まぁ、その、家族は私だけですし、だ、大事にされてるのは、分かりますけど、な、なんか恥ずかしいなぁ/////」テレテレ
ハンジ「うん。まぁ、お父さんの心配の理由は、きっとそれだけじゃないんだろうね?」ニコニコ
ペトラ「え?」
ハンジ「…………君が敬愛してるリヴァイが常々言っていることなんだけどさぁ」ピラッ
ペトラ「や、やだっ、ハンジさん! け、敬愛なんて、そんなぁ………/////」カァァッ
ペトラ「…………って、あ、あれ? なんです、これ。私の署名した、名簿?」ジッ
153 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:56:46 ID:RXDBMvwA
ハンジ「名簿? まるで節穴の様な目だねぇ〜〜〜〜? よぉ〜〜〜〜く、見てごらん?」ニコニコ
ペトラ(えっ? あ、あれ、これ名簿なのに、どうして記入欄が一つしかーーーーー………え?)
*************************************************
【契約同意書】
エレン・イェーガー(以下【甲】という)と署名者(以下【乙】という)との間に、次の通り契約を締結する。
〜中略〜
上記の通り契約が成立したため、
【乙】は人類発展のために子宮を提供し、
【甲】の子を孕むまで積極的に【甲】と性行為を行うことを『半永久的』に誓うものとする。
追記事項:閉経するまで子作りするよ!
署名:ペトラ・ラル
*************************************************
ハンジ「リヴァイは言っていた……………躾に一番効くのは、『痛み』だと………」ケケケケケケケケケケケ
ペトラ「」
154 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 21:58:51 ID:PhIx./q6
ハンジ策士すぎるwwww
155 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 21:58:58 ID:RXDBMvwA
ハンジ「君がこんなにチョロい子だとは思わなかったよ………(まさか内容も見ずに署名するとは、そりゃあ過保護にもなるさ)」ヤレヤレ
ペトラ「あ、あ、あ………」ガクガクブルブル
ハンジ「いやぁ、エレンと年齢が近くて、美人で、優秀で、調査兵団に所属…………(少しオツムが弱いのは難点だけど)………君はうってつけの人材だよ!」ニッコニッコ
ペトラ「い、いや、いやぁ………」ウルウル
ハンジ「まぁ人類の発展のためには致し方ないことだね! 何せペトラは、公に心臓を捧げた、立派な兵士だもんね!!」
ペトラ「ひっ!?」ゾクッ
ハンジ「大丈夫! 養育費以外にも報奨金が出て、家族も増えるよ! やったね、ペトラちゃん!」ニコッ
ペトラ「ハ、ハンジ、さん、か、かえして、かえしてぇ………」エグッエグッ
156 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 21:59:17 ID:VSlN1OR6
署名詐欺みたいな・・・
158 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:01:12 ID:6MHGsJ9M
みたいな、ではなく詐欺だコレ
160 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:03:31 ID:RXDBMvwA
ハンジ「返して? 返してだと? 残念ながら返してはやれんね………これは総統閣下直々の署名もある、公的文書なんだよ」ニコリ
ペトラ「そ、そんなっ………」エグエグ
ハンジ「何よりも…………足りないものがあるだろう? 『プリーズ』が!」ドヤッ
ペトラ「っう、あぁ…………お、お願い、じまずぅ…………が、返じで、ぐだざいっ………」ヒックヒック
ハンジ「うふふ、どーしよっかなぁ〜〜〜〜〜〜? そういえば私、今すっごく忙しくてさぁ〜〜〜〜〜?」
ペトラ「ッ!?」ポロポロ
ハンジ「特別任務の仕事を手伝ってほしいんだけど………その働きが良いものなら、このアンケートの破棄も考えるけど…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ペトラ「う、うあっ、うわああっ………」ポロポロ
ハンジ「…………どうする?」ニタリ
…
……
………
162 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:03:56 ID:igxAG17k
まさに外道
164 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:05:33 ID:Gsk51zHQ
ハンジくずすぎるw
167 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:07:40 ID:RXDBMvwA
………
……
…
ペトラ「ひっく、ひっく………し、しづれい、じまじだ………」
バタンッ
ウェエッ、ウエエエエン
オイペトラ、ナニヲナイテルンダ? フッ、マタオモラシデモ……
シネェエエエエッ!!
ウギャアアアッ!?
ハンジ「……………ふぅ」ホッコリ
ハンジ「何にしても、思わぬ収穫だったなぁ〜〜〜〜〜」ニッコニコ
ハンジ「これでアニ・レオンハートの調査ができるよぉ!!」ヤッタネ!
ハンジ「あの子が色々動いている間に、私は書類とかを捌ける!」ウハウハ
ハンジ「まったく、コウショウ=ジツとは素晴らしいね!!」
168 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:09:09 ID:VSlN1OR6
それ交渉って言わないんですよハンジさん
169 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:09:47 ID:RXDBMvwA
ハンジ(ああ、そうそう…………ところで私は『働きが良ければアンケートの破棄も考える』と言ったな)クルッ
ハンジ(そう、君たちに言っている。君たちの脳内に直接語りかけているのさ………)フフフ
ハンジ(あぁ、考えるとも……………考えてやるともさ………)ハハハ
ハンジ(…………考えたうえで、却下する)ドヤッ
ハンジ(フィッシュ)ニヤリッ
【難易度:もはやチュートリアル】
ペトラ・ラルーーーーー躾完了。
170 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:10:30 ID:0NjNcAR.
悪魔だ……
171 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:11:39 ID:PhIx./q6
> …………考えたうえで、却下する
って何も考えてねえだろwww
172 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:11:49 ID:VSlN1OR6
おう考えてやるよ(破棄するとは言ってない)
173 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:12:01 ID:tDK4Px.s
そして同意書の破棄は考えない
174 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:19:11 ID:RXDBMvwA
〜経過報告会〜
ハンジ「ーーーーって感じなんだよ、エレン!」ニコニコ
エレン「」
ハンジ「おやおや、感動のあまり声も出ないって感じだね!」ウフフ
エレン「眼科か精神外科にかかることをお勧めします。生憎俺の親父は専門外ですが」
ハンジ「あっ、よく分かったね! 実は最近メガネの度があってない感じなんだ!」
エレン(駄目だ。嫌味が通じない)
エレン「っていうかなんでミカサ?! なんでサシャ?! どうしてクリスタ?!」
エレン「ユミルに関してはほぼ脅迫!! ペトラって人に関しちゃ、明らかに詐欺じゃないですか!?」
ハンジ「法律って抜け穴を突くべきものだと思わない?」ニコォ……
エレン「あんたマジで天魔鬼神っすね!?」
ハンジ「私なにも悪いことなんてしてないよ? だってさぁーーーーー証拠はどこに落ちてるの?」ニコニコ
エレン「血も涙もねえ!!」ドンビキ
177 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:31:24 ID:RXDBMvwA
ハンジ「まぁ、そんなことより本題に入りたいんだけどさぁ」
エレン(そんなことより!? そんなことよりって言ったよこの人! 何人もの人生狂わせておいて、『まぁそれは些細なことだから』ぐらいの軽さで横に置いたよ!!)ビクビク
ハンジ「アニ・レオンハートって子にサインさせたいんだけどさ」
エレン「今度はアニをターゲットにしてたんですか!? もう成績上位陣をほぼ狙い撃ちじゃないですかッ?!」
ハンジ「成績上位ってことは優秀ってことだよ? いい子が生まれそうだろう? それにあのアニって子、イイ脚線美してるし、きっと隠れ巨乳だよ?」ウンウン
エレン(どういう基準だ………で、でも、アニって、デカいのか………////)モンモン
ハンジ「で、ね? アニ・レオンハートの身辺を入念に調査した結果…………分かったことがあるんだ」キリッ
エレン「えっ…………?」
ハンジ「アニにはね…………」
エレン「っ…………」ゴクリ
ハンジ「隙 が な い」
エレン「は?」ポカン
179 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:37:10 ID:RXDBMvwA
ハンジ「成績上位だからほっといても憲兵団に入るだろう………だから金で釣ることは難しい」
ハンジ「モノで釣ろうにも、趣味嗜好が全然わからない!!」
エレン(大人は汚い………)
ハンジ「友好関係から弱点を探ろうにも、あの子ってばロクに会話もしやしない!!」
エレン(そういえば、俺も全然アニのこと知らねえや………最近の格闘訓練じゃ、いっつもペア組んでるのに)
ハンジ「正直どうすりゃいいのってレベルで隙がないんだ!! どうすりゃいいのって感じなんだよ!!」
エレン「俺に言われても………」
ハンジ(845年に起こった超大型巨人による壁の破壊の混乱で、身元調査がやや不明瞭というのが臭いといえば臭いが………資料の管理状態も杜撰でいい加減なもんだ)チクショウ
ハンジ(そんな子はいくらでもいるし…………)ショボン
ハンジ「五百回以上も脳内ハンジ会議でシミュレーションを行っても………一度も勝ち目がなかった………」
エレン(なんだよ、脳内ハンジ会議って………)
180 :
◆B2mIQalgXs:2013/08/06(火) 22:41:32 ID:RXDBMvwA
ハンジ「しかしだ!! アニ・レオンハートの調査を行う過程で、他の訓練兵たちの調査も行ったところ!!」
エレン「はぁ」
ハンジ「とても優秀な人材が転がっているのを、私は発見した!!」
エレン「えっ? (ま、まさか…………)」
ハンジ「紹介しようーーーーと言っても、君はもう知っているね。さぁ、入って………」
シツレイシマス
ガチャッ
エレン「!?」ギョッ
ハンジ「座学で恐ろしく非凡な発想を見せ、もはや預言者の類ではないかと言う噂もあるーーーーーアルミン・アルレルト訓練兵だ」
アルミン「や、やぁ、エレン……………」ゲッソリ
エレン「」
181 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:44:20 ID:nwd6kMl2
アルミン…おまいまで……
182 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:44:36 ID:0NjNcAR.
脳内ハンジ会議wwwwww
183 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:44:36 ID:3HRNjBLU
何やってんですかアルミン
184 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:46:35 ID:PhIx./q6
まさかの・・・ホモスレ?
185 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/06(火) 22:47:42 ID:2rkqmVuA
アルミンがげっそりしているところを見るにハンジに洗脳されたかハンジにヤられたか