Part3
82 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 21:55:55 ID:
zVtqGqjg
〜市場〜
ワイワイ、ガヤガヤ
ハンジ「ドーモ、ユミル=サン、ハンジ=ゾエです」ペコッ
ユミル「………ドーモ、ハンジ=サン、ユミルです」ペコッ
ハンジ「お茶でもいかが?」
ユミル「まぁ、その………買い物も済んだことですし、調査兵団の分隊長直々の御指名じゃ、断れませんが」
ハンジ「よし、じゃあレッツゴー」ウフフ
ユミル(何が狙いだ………? なんで調査兵団が? まさか、私が巨人だとバレた?)
ハンジ(ユミル、か………名前も気になるが、それは鬼札(ジョーカー)だ)
ハンジ(とにかく、君は不確定な要素が多すぎる………できればこちらに引き込んで、様子を見たい)
ハンジ(しかし、背が高い…………体つきもなかなかイヤらしい………元気な子供を産んでくれそうないい尻してるなぁ)グフフ
ユミル(!? お、怖気が………早まったかなぁ………)テクテク
83 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 21:58:01 ID:5/Lmo7/s
キマシタワァ( ^ω^ )ぐふふ
84 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 21:59:42 ID:
zVtqGqjg
〜地下・喫茶店〜
ユミル(ッ、地下か………しかし疑われるわけにもいかない。ここで断るのは不自然すぎる)クソッ
ハンジ(一応の保険はこれでいい………さて、後は私のコウショウ=ジツの見せどころ!)
※コウショウ=ジツ:ハンジ・ゾエの特殊技能。脅迫、恫喝、暴力、奇行、諸々を含む。
ハンジ「かくかくしかじか! というわけでーーーーー私と契約して、妊婦になってよ!!」ドヤァ
ユミル(超うぜぇ)イラッ
ユミル「はぁ? 種馬に種付けされろって言うんですか? 冗談じゃない、お断りです」
ハンジ「だが断る」
ユミル「えっ」
ハンジ「そのお断りを、断るといった」
ユミル「なにそれこわい」ブルブル
85 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:00:58 ID:
zVtqGqjg
ユミル「しかし臆面も無くそんな契約を持ちかけてくるとは、流石は変人奇人が集う調査兵団………」
ユミル「その中でもひときわ変人ぶりを発揮し、奇行種と呼ばれる方は一味違う」
ハンジ「へぇ〜? そんな風に噂になってるのかい?」
ユミル「ええ。流石はハンジ・ゾエ分隊長」
ハンジ「流石は私?」
ユミル「流石はハンジ・ゾエ分隊長」
ハンジ「私が……流石かい……?」
ユミル「あなたが流石です」
ハンジ「流石私だね」
ユミル「そうです」
ハンジ「君ーーーーバカだろう」フゥーッ
ユミル「お前に合わせたんだ」イラッ
86 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:03:50 ID:XbsGhOro
これは面白い展開になりそうだなwww
87 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:04:00 ID:
zVtqGqjg
ハンジ「おや、そっちが素かい? そっちの方がなんからしくていいよ? その口調で良いから、気にせず話をしよう」ニコニコ
ユミル(チッ、ペースを乱される………こいつと長時間会話するのは得策じゃないな。気が付いたら書類にサインさせちまう類の輩だ)
ユミル「いえ、もう結構です。では、私はこれで」
ハンジ「まぁまぁ、そう言わず…………おっと、手が滑った」バサッ
ユミル「ん? それが例の書類ですか?」
ハンジ「ああいや、いいよいいよ。自分で拾うから」ヒョイヒョイッ
ユミル「いえ、それくらい手伝います」ヒョイッ
ユミル「ッ!!!? こ、これは………!?」ブルブル
ハンジ「…………おや? いけないいけない、混ざってしまっていたらしいね」ニタァ
ユミル「な、なんで………!?」ガタガタブルブル
【同意書:署名欄ーーーークリスタ・レンズ】
ユミル「く、クリスタ、レンズ………!? な、なんで、クリスタが、この書類に、サインして………!?」ブルブル
ハンジ(クックック…………黒マテリア)ククク
88 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:07:42 ID:
zVtqGqjg
ハンジ「おっと、そいつは返してもらうよ? 勝手に処分でもされたら大変だ…………」バシッ
ユミル「ッ、ど、どういうことだ!! なんで、なんでクリスタが!! あいつがこんなものにサインするわけないだろ!!」
ハンジ「まぁまぁ、とにかく座りなよ………注文のコーヒーもまだ届いてないんだよ………?」フフフ
ユミル「質問に答えろッ!! 人のいいクリスタを脅して、無理矢理書かせたなッ!? 許さねえ………!!」ビキッピキィッ
ハンジ「おやおや、人聞きの悪いことを言わないでくれるかい? ちゃんと同意の上でサインをもらったよ?」ニヤニヤ
ハンジ(やはり。報告書にあった通り、このユミルはなぜかクリスタを溺愛している………先に彼女にOKを貰っておいて正解だったよ)フフフ
ハンジ「それで? 話をするかい………? それとも、帰るかい?」ニヤニヤ
ユミル「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」イライライライラ
ガタッ
ハンジ「グッドッッ! では交渉と行こうか」ゴゴゴゴゴゴゴ
ユミル「交渉? 脅迫の間違いじゃねえのか………?」ドドドドドド
89 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:13:34 ID:
zVtqGqjg
ハンジ「いいや? 交渉だよ………対等な立場からの、互いの利害を明確にして、満足のいく取引をするための話し合いだ。そうだろう?」ニコリ
ユミル「ッ、白々しいことを! 要求はなんだ!? 私もこの書類にサインを書けばいいのか? あ?」ギロッ
ハンジ「フゥー、君はやはり勘違いをしている………」
ユミル「勘違い? 何をだ?」イライラ
ハンジ「はっきり言おうか。私は別に君にこの書類にサインをしてほしいとは思っていない」
ユミル「な、に………?」
ハンジ「ミカサ・アッカーマン」
ユミル「あ?」
ハンジ「サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ………」
ユミル「!? ま、まさか、その名前は………!!」
ハンジ「ああ。既に契約が終わった面々の………エレン・イェーガーの子を産むことを約束した女性たちの名前さ」フフフ
ユミル(ッ! ミカサはともかく、芋女も!? あの馬鹿、目先の食い物に釣られたな………!!)ギリッ
90 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:19:32 ID:ZwuFoLKw
このハンジは確実にザ・ワールド出せるなwww
91 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:21:17 ID:
zVtqGqjg
ユミル「ッ………それで、何が言いたい」
ハンジ「ふふふ、せっかちだね………君の要求を当ててあげようか? これらを、特にクリスタ・レンズに関するものを処分して欲しい」
ハンジ「イエスかノーで答えて貰おうか」
ユミル「………イエス」
ハンジ「では、それに対する見返りを、君は持っているかい?」
ユミル「………ッ、ノー」ギリッ
ユミル(く、悔しいが、手が無い………私が要らない、というのであれば、私がサインする代わりに、クリスタの書類を処分してもらう、っていう要求は通らないッ!)
ハンジ「そうかい。なるほどなるほど。ではここで一つ提案しようか」ズララッ
ユミル「ッ………それは、トランプ?」
92 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:24:06 ID:1X6sTCBA
この詐欺師っぷり
93 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:26:49 ID:
zVtqGqjg
ハンジ「何、酷くシンプルな賭け事だよ………互いに一枚トランプを引いて、裏面にしてテーブルに置く」
ハンジ「ひっくり返して、数の大きかった方が勝ち」
ユミル「ッ、私が勝てば、クリスタの書類は処分してくれるのか?」
ハンジ「この場でこの紙を燃やしてあげよう」
ユミル「…………私が、負けたら?」
ハンジ「君も、エレン・イェーガーの子供を孕んでもらおうか。ただし、勝っても負けても、だ」ニコリ
ユミル(ッ………! や、やはり、そう来るか………!!)ギリリッ
94 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:28:05 ID:XbsGhOro
ゴクリ…
95 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:29:48 ID:ll.Q0PHI
この組み合わせで子供生まれたら巨人化能力遺伝してる確率高くね?
96 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:31:55 ID:
zVtqGqjg
ユミル「だが、何故私の名前がいる? 別に、私は欲しくないんじゃなかったのか?」
ハンジ「ああ、とりあえず五、六人は確保したいと言うだけの話だよ」
ハンジ「失礼な話かもしれないが…………もう綺麗どころはそろってるんだ。君はそれほど欲しくはない。ただいても困りはしない。そういうことさ」フフフ
ユミル「ああ、実に失礼だな。不愉快極まる。だがますます分からねえな………あんたには、クリスタをベットする意味がない」ギリギリ
ユミル(そうだ。こいつは、本当は私に書いてほしいんじゃないか? 私を孕ませたいから、あんな言い方をした。だったら、まだ交渉の余地はある………)
ハンジ「……………」
ユミル「だんまりか? 本当の狙いはなんだ? あんたは勝っても旨味が少ないし、負ければクリスタを失って大損する………なんだ、これは? あぁ?」ギロッ
ハンジ「…………ク、クク」
ユミル「リスクマネジメントもできねえのか? 言えよ、本心のーーーー!?」ハッ!?
ハンジ「クッ、コ、コカッ、コキッ、ク、クケ、クケケ………!!!」ケタケタケタケタ
ユミル「ッ!?」ゾクッ
ハンジ「面白いだろ? そっちの方が面白いっ………! 断然面白いっ………! そうだ、狂気の沙汰ほど、面白いっ………!!」クカキコカキケケ
ユミル「ッ………!!(こ、こいつ………き、キチ○イか………!!? 変人、奇行種ってのは、そういう意味か………!?)」ゾゾゾッ
97 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:32:57 ID:yyqvD9Io
誰かモブリットを…!
98 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:34:24 ID:XbsGhOro
計画の意義で言えばユミルは大本命なんだよな
101 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:39:24 ID:Uxmf.Nv2
>>98
ミカサは強いけど普通の人間だしな
それに強いといっても才能云々ではなく後天的なものだし
99 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:35:50 ID:
zVtqGqjg
ハンジ「さぁ………どうするんだ? これは交渉っ………平等なルールだっ………君はこの賭けを受けるか、受けないか、その二択だけだっ!」
ハンジ「私にも二択だけだっ……君とこの賭けをするかっ、しないかっ………私はするほうに決めたっ………君はどうだ、ユミル?」ケケケケケ
ユミル「ぅ、う、あ………(お、押されている? この私が、精神的なプレッシャーを受けている………!?)」ガクガク
ユミル(わ、私は勝っても負けても、エレンに孕まされる………で、でも、勝てば、クリスタは解放される………)ハァハァ
ユミル(わ、私は、私は、私はーーーーーー!!)
ハンジ「……………」ニヤッ
…
……
………
100 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:38:34 ID:5/Lmo7/s
誰かライナー呼びなよ。
縛り付けてエレンとクリスタの情事を見せつけようぜ
102 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:39:44 ID:
zVtqGqjg
………
……
…
〜喫茶店・外〜
アリガトウゴザイマシター
カランカラーン
ユミル「…………く、くそぅ、ちくしょぉおっ………」エグッエグッ
ユミル(ま、負けたっ………あう、うううっ、わ、私の、は、初めて、がぁ………ク、クリスタまでっ………)ヒックヒック
ユミル(そ、そりゃ、私はこんな性格さ。顔だって、不細工だよ………で、でも、こ、こんな、こんな形で失うことにっ、なるなんてっ………)グスグス
ユミル(い、いいじゃねえかよっ、ゆ、夢ぐらい、初めての時ぐらい、夢見たって………好きだとか、可愛いとか、綺麗とかっ、好きな男に、い、言われて、って)ポロポロ
ユミル(あ、あんまりだっ………わ、私の、処女っ………くそぉぉ…………)エグッエグッ
ハンジ「……………」ニヤァ
103 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:40:01 ID:7tYmnrqE
ライナー「それがクリスタの決めた道なら僕は後悔しないよ」ニコッ
104 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:43:51 ID:yyqvD9Io
エレンなら察して慰めてくれるよ(性的な意味ではない)
でもユミル結構美人なのにブスとか言われてかわいそう
105 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:45:49 ID:
zVtqGqjg
ハンジ(君が『いいひと』で、助かったよ、ユミル………)ニタァ
ハンジ(トランプは勿論…………イカサマトランプ。必ず私の方が大きい目が出る)フフフ
ハンジ(万が一にも君が勝った時には、『この紙』を処分する、と言っていたが………『この紙』はクリスタとの契約書じゃあない!!)ニタァァアアッ
ハンジ(書類をワザと落とした際に見せたのは、確かに本物だ………だが、処分するといった『この紙』は偽物。その辺りを確認しなかったのが、君のミスだ)カカカカカッ
ハンジ(尤も、私は最初から『クリスタとの契約書を処分する』なんて一言も言ってないがね………)ヒヒヒヒヒッ
ハンジ(スッとぼけられてもアレだったしな………地下喫茶店の店員たちや、他の客もすべて調査兵団員だ………いくらだって証言してくれる)ケケケケケッ
ハンジ(君にとっての正解は、『そもそも受けなければ良かった』のさ………)
ハンジ(さて…………彼女もまたヘヴィな難敵だった。実際スサマジイ敵だった………しかし、終わってみればなんだな………あっけないものだ)
ハンジ(フィーッ………ッシュッ)ニヤリッ
【難易度:ベリーハード】
ユミルーーーーー屈服。
109 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:49:55 ID:
zVtqGqjg
ハンジ(さて、これで大方揃った………後、一人二人ほど欲しいところだが)チラッ
【署名:ミカサ・アッカーマン】←汗で滲んでいる
【署名:サシャ・ブラウス】←涎で滲んでいる
【署名:クリスタ・レンズ】←湯で滲んでいる
【署名:ユミル】←涙で滲んでいる
ハンジ(誰かめぼしいのは…………ハンナ? んー、流石にNTRはなぁ。エレンが殺されかねない)
ハンジ(おっ? この子は…………うん、うん、いいぞっ、挑戦し甲斐があるっ!)
ハンジ(超難関…………恐らく、彼女以上に難しい相手はいない)
ハンジ(友好関係がほとんどない。つまり弱みが無い…………さて、どう攻めたものか)
ハンジ(ーーーーーアニ・レオンハート、か。うふふ、楽しみだよ………)フフフフフ
111 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:53:18 ID:euHWxHkQ
ミーナはどうした!
112 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:53:48 ID:sTz5y3qE
問題はエレンがどういう心情で女性達を抱くかが大事だと思うんだ
113 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:54:34 ID:W4L9Qh2g
ミーナの難易度はどのくらいなんだろう
117 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 22:58:51 ID:
zVtqGqjg
※今日はここまでなんだ。済まないね。
突発的に思いついたヤツだけど、これまでのヤツのようにきっちり書き上げます。
明日続きを……。
123 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:02:29 ID:euHWxHkQ
乙
面白かったよ!明日も楽しみにしてます!
125 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:04:52 ID:XbsGhOro
乙!
期待してるぜ!
これまた計画的には大本命登場だな
126 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2013/08/05(月) 23:07:24 ID:MAL0v0h6
ネタが豊富で使い方も上手い
あとユミルが可愛い
続きに期待せざるを得ない