幼なじみが春から大阪の大学に行くらしい

251 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:11:52.23 ID:4reJI77GO
俺「結衣」
幼「はい？」
幼なじみがこちらを振り向こうとする。
俺はこの瞬間を待っていたんだ。
さっきのｽﾏﾌﾞﾗ、全然力入ってなかったんだぜ？
力を抜いていたというか、身が入ってなかったんだ。
今日ずっと、この瞬間のことを考えていたのだから。
そして、これからもずっと、
俺は今日この日この時起こったことを忘れないと思った。
「………よ」
「……え？」
俺は幼なじみに聞こえるか聞こえないくらいの声で囁き、そして、
横を向いた状態の幼なじみの頬にｷｽをした。

255 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:12:42.66 ID:h8OuE5ih0
頬かよ！
でもＧＪ！

256 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:13:33.19 ID:YTkB/B7g0
次はｷｽ位置も指定しないといけませんねえ
んっふっふ

257 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:13:53.32 ID:fCss6bNIO
うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

259 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:14:15.92 ID:qxc5kntj0
snegsnegsnegsnegsnegsnegsnegsneg

258 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:13:59.82 ID:SNeGzzyv0
（愛してる）よ
で脳内補完したんだが･･･
とにかくGJ!!

260 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:14:20.42 ID:s7KsJScx0
（好きだ）よ
だと思った

268 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:19:19.16 ID:fCss6bNIO
みんな静まれｗｗｗｗ
次のいっちｰの報告に期待

269 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:20:23.33 ID:SNeGzzyv0
幼の反応に期待すべし

272 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:25:23.96 ID:4reJI77GO
短い、子供同士がするかのようなｷｽだった。
俺らは保育園の時から一緒にいたから、ふざけてｷｽなんかはしたかもな。
家にあるｱﾙﾊﾞﾑを開けば、二人で昼寝している写真、ﾎﾞｰﾙで遊んでいる写真など、
俺のｱﾙﾊﾞﾑには幼なじみの笑顔が、幼なじみとの笑顔が溢れているんだよ。
これから一ヶ月。ゆっくりでいい。焦る必要なんかないだろう。
二人のｱﾙﾊﾞﾑを作ろう。三十ﾍﾟｰｼﾞとちょっとしかないｱﾙﾊﾞﾑ。
俺と幼なじみらしい、笑顔ばかりの写真が詰まったｱﾙﾊﾞﾑを。
毎日が記念日で、色んな落書きなんかしたりしよう。
表紙は幼なじみが書いて、裏表紙は俺が描くよ。
ﾄﾞﾗﾏとか漫画とかみたいな感動的なﾗｽﾄなんかいらないから。
最後にめいっぱい笑いながら大きく手を振る幼なじみが、
最後の一枚がその写真だったなら、
最後の一言が笑ってｻﾖﾅﾗだったなら、
俺はそのｱﾙﾊﾞﾑをﾊﾟﾀﾝと閉じて、ある言葉を言うだけでいいんだ。

279 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:27:38.73 ID:h8OuE5ih0
やべ、ｶﾞﾁでうるっときた

278 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:27:37.74 ID:lUMAjo+c0
全俺、いや全宇宙が泣いた

276 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:26:43.63 ID:YTkB/B7g0
俺はそのｱﾙﾊﾞﾑをﾊﾟﾀﾝと閉じて、ある言葉を言うだけでいいんだ。
「んっふっふ」

280 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:28:06.80 ID:qxc5kntj0
俺はそのｱﾙﾊﾞﾑをﾊﾟﾀﾝと閉じて、ある言葉を言うだけでいいんだ。
「しゃ」

285 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:31:49.23 ID:4reJI77GO
だから泣かないで。
幼「…………」
俺「…………」
幼「………一夜」
俺「………ん」
幼「思い出作ろうね」
俺「おう」
幼「最後に確認します」
俺「なんだ？」
幼「うちにとって一夜は幼なじみです」
俺「知ってるよ」
幼「一夜にとって、うちはなんですか？」
俺「今更だなあ」
幼「…………」
俺「幼なじみだ」
本日の安価終了。

287 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:32:51.17 ID:h8OuE5ih0
ああああああああああああああああああああああああ
せつなすぎるぅぅぅぅぅ

288 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:32:55.25 ID:wiZoaxpHO
何だこの切ない気持ちは……

292 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:33:29.83 ID:lUMAjo+c0
超えられない一線があるって切ないね

299 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:36:07.71 ID:fCss6bNIO
絶対別れは辛いって

300 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:36:22.54 ID:4reJI77GO
こんな感じです。後は適当に話をして、送っていくと言ったら断られました。
今日の報告はこれまでです。
毎回投下ｽﾋﾟｰﾄﾞが遅くてすまん

303 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:37:01.64 ID:lUMAjo+c0
>>300
ｹｰﾀｲで長文乙
書いてて気持ち揺れなかった？

313 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:39:47.31 ID:4reJI77GO
昔話は暇を見つけてはﾒﾓ帳にぽちぽちやってますが、
勉強と報告と安価をこなしているとなかなか進まないのが現状ですね。
報告は書いてるとつい胸が一杯になるｗｗｗ

314 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:40:02.67 ID:Emq/jmC50
なんか傷ついてね？
ｵﾏｲも幼も。

316 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:41:52.59 ID:fCss6bNIO
2人には大切な想い出を作って欲しいと切に願う

318 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:42:49.36 ID:4reJI77GO
さて安価の時間かな
時間的には遅いな…まあ起きてると思うが

321 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:44:04.30 ID:lUMAjo+c0
もうね。今夜は安価とかどｰでもよくなってくるんだ(´；ω；`)

323 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:45:05.72 ID:4reJI77GO
そういえば絵師の人の絵がすばらしく似てて
ｶﾞﾁで特定されるかと思った

326 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 22:45:36.04 ID:h8OuE5ih0
なに！似てるのか！？

331 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:47:46.10 ID:4reJI77GO
>>326
目だけがもう少し子供っぽいがよく似てるよ
なんか大事に描いてもらえたみたいで嬉しいな

325 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:45:18.96 ID:fCss6bNIO
いっちｰ明日も会うのか？

333 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:49:01.15 ID:4reJI77GO
>>325
「勉強しなきゃ！」とのことです。
安価ﾒｰﾙか昔話投下でもしようかと

341 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:51:37.75 ID:4reJI77GO
それとｽﾚ立てて貰っといて何ですが「幼なじみ」だけは入れてくれるとありがたいのです
今回前ｽﾚ残っていなかったらすぐには辿り着けなかった……

342 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:52:29.11 ID:aGYjJ6wt0
>>341
私のせいだ　ｱｯｰ
すまんす

345 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:54:27.21 ID:fCss6bNIO
じゃあ今夜は安価なしで語らないか？
それかいっちｰは勉強汁

350 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 22:57:04.88 ID:4reJI77GO
今夜は安価か投下どうしましょうか
↓からの流れで

354 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:58:14.90 ID:fCss6bNIO
投下！

355 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:58:33.50 ID:YTkB/B7g0
語ってもらいたいものです
んっふっふ

356 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:58:47.95 ID:aAhRMzE20
投下をおねがいしたい。

357 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 22:59:02.82 ID:s7KsJScx0
んっふっふ
それはＹＯＵの自由だよんっふっふ

362 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 23:04:14.12 ID:4reJI77GO
では投下する
すまんが投下の最中なんかも雑談しててくれると嬉しい
何と言うかすごく投下しやすい
質問は出来るかぎり返すようにします

365 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 23:05:45.57 ID:fCss6bNIO
おしゃ！
ｗｋｔｋ

401 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 23:36:55.41 ID:4reJI77GO
俺には幼なじみがいた。
いや、厳密的には「いる」のだが、「いない」と言うのが正しいだろう。
産まれたのは向こうのほうがやや早かった。
だけど家が近いことで、俺たちは物心つく前から一緒だった。
本当に、気付いたら彼女はそこに「いた」のだ。
保育園で遊び、帰って来てからも遊び、小学校で遊び、帰って来てからもどちらかの家で遊んだ。
男女を意識する年齢になった時でも、俺と彼女は一緒にいた。
大事な幼なじみであり、親友とかいうﾚﾍﾞﾙじゃなかった。
そして中学生になり、俺と彼女の関係は、ようやく恋人に昇格した。
何人かに告白されても見出だせなかった感情は、本当に近くにあったんだ。
そんな中学校の、卒業式の後で。
俺は幼なじみと、大好きだった人を同時に失ってしまうことになる。
（これは中学三年の夏からＶＩＰにｽﾚを立てるまでの話です）

405 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 23:39:05.32 ID:jMLptzqE0
>>401
ﾄﾞﾗﾏのOPみたいだ
続きにｗｋｔｋ

412 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 23:40:50.45 ID:4reJI77GO
あれは中学校生活も残すところ半年となった、中学三年生の夏のことだった。
前期期末考査も全ての生徒に平等に取り仕切られ、結果は平等でないにしろ、
もう夏休みまでのｶｳﾝﾄﾀﾞｳﾝをするのみになった七月下旬。
貧乏な町立中学校にはｸｰﾗｰなんて豪華なものは職員室にしか与えられず、
俺たち生徒は下敷きや団扇で逆に暑くなるのではないかと自問しながら、
それでもひたすら熱い風を自身に送り続けるのであった。
俺は中学の時から見事に捻くれていて、厨ﾆ病乙、といった感じだった。
ｸﾗｽの奴らは所詮馴れ合いしかできない。属さないｸｰﾙな俺格好いい、といった感じだ。
それと中学生が好きなﾎﾟｯﾌﾟｽではなく、ｺﾞｲｽﾃやﾓﾝﾊﾟﾁが好きで、
親父のｱｺｷﾞで無理矢理弾いていた。
ｷﾞﾀｰをやっているという理由で馬鹿にされたりしたが、俺は相手にしなかった。
こいつらは所詮音楽が分からないｶﾞｷで、俺は大人なんだと思っていた。
ちなみに音楽の成績は「３」だったのだが。

414 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 23:42:11.90 ID:aGYjJ6wt0
>>ちなみに音楽の成績は「３」だったのだが。
ごめ泣きながら吹いたｗｗｗｗ

418 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/07(水) 23:44:33.62 ID:h8OuE5ih0
１０段階で３とみたｗ

419 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 23:44:54.27 ID:YTkB/B7g0
それはひどいｗｗｗ

436 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/07(水) 23:54:58.07 ID:4reJI77GO
そんな早くからｸﾗｽに友人らしい友人もいなかった俺だが、
一人だけ俺を相手にする、はたから見ればおかしな奴がいた。
幼なじみの結衣。
結衣は背も小さく童顔で、少し強く押せば壊れてしまいそうな女の子だった。
誰とも気兼ねなく接し、結衣の回りには常に笑顔があったと思う。
俺はｸﾗｽの連中を何とも思ったことはないが、
結衣に向けられる笑顔を見たときだけはあれ、こいついい顔で笑うんだな、とか思っていた。
そんな結衣は男女共に人気があり、特に狙う男子は結構いた。
●組の誰だれに告白された、というのは俺の耳にもよく入った。
だが結衣は誰とも付き合うことはしなかった。
何故かﾊﾌﾞられていた俺も想いを告げられる対象になったことがあったが、
はっきりとした理由も特に言えずに断っていた。
ようやく気持ちに整理が着いたのは、ある女子生徒のお陰だった。

440 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/07(水) 23:56:13.72 ID:YTkB/B7g0
よっちゃんのことかｰｰｰｰｰｰｰｰ！！！！！！！！！！！１

448 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 00:02:06.64 ID:GO7xG+WZO
俺よっちゃんと結婚するわ

452 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 00:03:26.01 ID:ab0SXH0oO
同じｸﾗｽであり、俺と結衣とは小学校から一緒のよっちゃん。
幼なじみとは言えないが、同年代では俺と喋る数少ない友人だった。
俺はｻｯｶｰ部、彼女は陸上部、そしてよっちゃんは剣道部という異色なﾄﾘｵだったが、
時間が合った日などは三人並んで帰っていた。
俺と結衣の間に入り、よっちゃんは次々と色んな話題を振り撒いてくれた。
彼女はまず勉強が出来る云々以外で頭が良く、ある才能の持ち主だった。
俺の短い人生論だが、あれほど周りに気を配り、瞬時に反応できる人間とは今だ出会えていない。
そんな彼女がいたからこそ、俺と結衣は大人の階段を上り始めても、
幼なじみという関係を崩さずにいられた。

457 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/08(木) 00:05:10.29 ID:HjeGuI+10
よっちゃんｷｰﾏﾝならぬｷｰｶﾞｰﾙやなｗ

475 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 00:21:27.93 ID:ab0SXH0oO
中三の夏休みといえば人にもよるだろうが、鬼のような勉強漬けの日々である。
俺は親の熱い推しに負け、夏季講習なる休み期間限定の塾通いが確定していた。
だが俺は誰かにｻﾞﾏｱﾐﾛと言わんばかりに遊ぶつもりだった。
だってそうだろう？中学校生活最後の夏は、二度と帰らないのだから。
それに休みでもよっちゃんと結衣は毎日のように俺の家に遊びに来ていたし、
地元で催される夏ならではの阿部さん祭りに行く約束もしていた。
どんな祭りかは想像もしたくないだろう。偽名だから許してくれ。
うちの地域では小学生はもちろん中学生もﾗｼﾞｵ体操に参加せねばならず、
俺は迎えに来た結衣によって寝ぼけながら会場に向かい、（よっちゃんは別の区域）
帰りもﾊﾝｺを押してもらって結衣に引っ張られて帰り、そのまま寝た。
結衣もﾍﾞｯﾄﾞに入ってくる日もあった。だが俺はああ熱いなばかやろ、とか
そんなことを思うだけで、非常にもったいないことをしていた。
母親が昼飯を告げるついでに二人を起こし、二人で飯を食べて
それから何して遊ぶか話し合ったりした。
充実した、二度と味わえない生活だった。

483 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 00:25:42.88 ID:63iFnAR80
>結衣もﾍﾞｯﾄﾞに入ってくる日もあった。
こんなのは妄想に過ぎない
そう考えていた時期が私にもありました

480 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/08(木) 00:24:29.14 ID:e34Qb7Uw0
そろそろ切なくなってきた

481 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/08(木) 00:24:30.10 ID:HjeGuI+10
>>475
なんかこの･･･言い表しにくいが
心がｷｭﾝとしちまったじゃねえか！

509 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 00:43:20.75 ID:ab0SXH0oO
阿部さん祭りは、古くからある祭りである。
あまり詳しく書くと地域が特定されるので控えるが、
地元民はこぞって会場の今北川に集う。
当日、ﾗｼﾞｵ体操が終わるなり女子二人が俺の家に押し入り、騒いでいたと思いきや俺の布団で寝た。
昼まで俺は手をつけていなかった課題の山を切り崩していた。
今では考えられないほど精神の持ち主だ。今なら二人ともおいしく頂いげふんげふん
そして昼頃着付けの仕方を知らない二人は俺のおかんが世話を焼いて手伝い、
俺はその間縁側に腰を下ろし、蝉の声を聞きながらぼんやりしていた。
もう夏も終わりか。
ｱﾌﾞﾗｾﾞﾐも、ﾂｸﾂｸﾎｰｼやひぐらしにﾊﾞﾄﾝﾀｯﾁする時期だ。
どんなに泣こうが、秋はやってくる。だがそれでも蝉は歌い続ける。
ここにいるよ、って。
まだ生きてるから歌ってんだよ、って。

516 名前：愛のVIP戦士[sage] 投稿日：2007/02/08(木) 00:45:36.92 ID:HjeGuI+10
しかしすばらしい文才やいっちゃんは。

520 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 00:46:40.18 ID:pTtDgxs30
中学校時代好きだった女の子がいたんだが･･･
その子はいっつもある男を見ていたんだ。
好きだったからこそその事がわかってさ･･･
何よりも辛かったのはｿｲﾂが俺の親友で、どうしようもなくいいﾔﾂだった事だ･･･

525 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 00:50:05.65 ID:acOA3qvAO
俺の好きだった女ﾊﾞｽの娘は男ﾊﾞｽの部長で･･･
振り向いてもらうために死ぬ気で練習したなぁ
「桜井ってﾊﾞｽｹうまいね！私の目標だよ！」
泣きましたよ

536 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:01:42.02 ID:on+uyZTO0
よく言うことだが、幸せって近くにあればあるほど気付かないものなんだよな。
ｵﾚは、たくさんの人と別れてそう気付いた。

537 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:03:56.96 ID:on+uyZTO0
だから、いっちｰにも幸せは手放してはいけないことに気付いて欲しい。

538 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 01:04:47.20 ID:ab0SXH0oO
日没まで時間を見越して到着したというのに、祭り会場は町民で溢れていた。
浴衣を着た女の子二人に囲まれた俺は、さぞ周りから微笑ましく見られただろう。
いや、中には捻くれた奴が中学生のくせに生意気だと思ったかもしれない。
ちなみに今の俺は中学生なんかが手を繋いで歩いているのを見ると、
どうあくまで自然を装いながら間に入れるか考えてしまう思考の持ち主だ。
会場の中央には櫓が組まれ盆踊りをやっているが、面子は婦人会のおばさんのみであり、
俺も最後に盆に踊った記憶はうっすらとしている。
まあほとんどの連中は前を歩く二人のように連なる縁日の屋台に夢中だろうし、
阿部さん祭りのﾒｲﾝである、日本の伝統文化に意識を向けている。
俺は買った林檎飴を結衣に渡してやりながら、よっちゃんが目配せしたのに気付いた。
何のこっちゃ。最初何がしたいのかわからなかったが、今なら分かる。
彼女からしたらこの祭り、いやもしかしたら夏休み全ては、
あくまで俺たちを意識させるためでしかなかったんだろう。
彼女は昔からそういう人間だったし、今でもたいていの人の考えならば一瞬で見抜いてしまいそうだ。
彼女は、夏休みの間じゅう、俺に訴えかけていたんだと思う。
「夏が終わる前にｷﾒとけ」

541 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:07:10.31 ID:acOA3qvAO
よっちゃんいい人や

542 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:07:20.49 ID:pTtDgxs30
知らないという罪と知りすぎる罠

547 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:13:22.83 ID:acOA3qvAO
さていつにない濃い深夜ですｗ

559 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 01:21:18.12 ID:ab0SXH0oO
祭りも終盤に差し掛かると、今まで盆踊り会場や縁日を回っていた人間が
ｿﾞﾛｿﾞﾛと近くを流れる今北川の河川敷に移動する。祭りのﾌｨﾅｰﾚはやはり夏の花が飾るのだ。
俺たち三人も縁日を堪能し、夏休みの終わりを改めて感じるべく見易い位置を探していた。
よっちゃんが一つ向こうの橋なら人はいないしよく見えると言い、
俺たちは人ごみから逃げるようにして会場から離れた。
祭り会場から遠ざかる時のあの寂寥感はなんとも言えない。
名前をつけるならどんなのが当て嵌まるだろう。
橋の上。なるほどここならよく見えそうだと思った。
よっちゃんは俺たちから離れた所に座る。
俺は結衣と並んで手摺りにもたれながら、考えていた。
何故よっちゃんは俺たちを避けているんだ？と。

562 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:22:42.44 ID:on+uyZTO0
若いな･･･

563 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:23:19.27 ID:acOA3qvAO
切ない日々を思い出すぜ･･･
俺の地元にも川が2本流れてて、長い歩道橋を一緒に歩いたものだ･･･

595 名前：一夜 ◆WJxIi/q0mE [] 投稿日：2007/02/08(木) 01:33:05.98 ID:ab0SXH0oO
もう鈍感を通り越してもはや馬鹿だったとしか言いようがない。
隣に結衣がいるのに、よっちゃんをﾁﾗﾁﾗ気にしていた。
花火どころじゃなかった。
まさか結衣とよっちゃんは喧嘩してるのか？
そんなことを考えている内に、夜空に咲く花は散っていった。
花火どころじゃなかった。
帰り道、よっちゃんはいつものように二人の真ん中にいた。
だが俺と結衣の間に会話はない。俺も何故だか分からない。
むしろ何が起こっているのか分からない。
戦において重要なのは兵よりもまず情報だ。
俺は敵の位置も兵器もおおよその数も分からず、
果たしていま本当に戦をしているのかすら分からない状態である。
そしてよっちゃんと別れ二人きりになった時。
切り出したのは、結衣のほうからだった。

623 名前：愛のVIP戦士[] 投稿日：2007/02/08(木) 01:46:59.58 ID:acOA3qvAO
よっちゃんみたいな影の役者ｷｬﾗいたな〜