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女子中学生を轢いた

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Part2
88 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:04:47.88 ID:CLrwoejd
その日はバイトがお休みで、夕方から家にいた。
すると駐輪場に人がいる気配がして、雫かと思って外に出て行った。
するとそこには見知らぬ中学生が2人、雫の(もともとは俺の)自転車のタイヤに画鋲を刺していた。

89 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:06:25.37 ID:CLrwoejd
俺「お前ら何やってんの?それ誰の自転車?」
中学生「……」
俺「帰りな、二度とこんなことすんなよ。もう一回やったら許さんからな。」
軽い説教して2人は帰した。
2人の中学生はいかにも真面目そうで、イジメとは無縁に見えたがどうなのだろうか。
これが群集心理(?)というものなのか、何とも恐ろしいものだ。
タイヤの画鋲を抜き取り、俺は雫を待った。

90 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:11:14.96 ID:CLrwoejd
しばらく経って雫が現れた。
雫「あ……」
俺「よう、自転車パンクしてたぞw お前気づかずに乗ってのかw」
雫「え……」
俺「お前、家どこだ?送ってってやるよ」
この頃、雫は憎まれ口こそ叩くものの、俺に対しては素直で心を開いてくれるようになっていた。
学校関係以外の話題に限定されたいたが。
俺はカロに雫を乗せ、送っていった。

91 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:13:17.70 ID:CLrwoejd
途中
俺「お前、パンクしてることくらい気づけよw」
雫「……」
雫は終始無言だった。

93 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:14:41.61 ID:CLrwoejd
雫の家に着いた。
俺は家の前で雫を降ろして走り去るはずだったんだが、
そこで雫母と遭遇した。
雫母「(車から降りてくる雫を見て)雫!?ちょっと何やってるの?どちらさまですか!?」
俺「え……え〜っと汗汗汗」アタフタアタフタ


94 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:15:44.92 ID:CLrwoejd
事故のこととか言っていいのか?
いや、つーか事故あったの3ヶ月以上前だぞ、これどーするんだよ、
援助交際と間違われてるのか?でもまだ明るいよ!お母さん、勘違いしないで!
雫「違うの、私が家庭教師をお願いしてたの。秘密にしていてごめんなさい。
  俺先生は〇〇大学の方で、私が無理を言って先生のおうちで勉強を教わっていたんだけど、
  自転車が壊れて送ってもらったの。」
雫、お前マジGJ

95 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:17:32.16 ID:CLrwoejd
その後、雫が上手くその場を凌いでくれた。
どうやら事故のことは親に言ってないし、病院にも行ってないらしい。その日はそれで別れた。
母親は俺のことを胡散臭そうに見つめ
「そうなんですか……あ、ありがとうございました」とだけ言った。
その場は何とか言い逃れたものの、これで雫に会うのも最後かな、と思った。

96 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:18:29.22 ID:CLrwoejd
数日後
雫が自宅にやってきた。
雫「腹減った、なんかくれ」
俺「おまww」
いつもの流れである。
俺「この前は助かったわ。ありがとう。」
雫「お礼言うの、私だし。あの自転車、自然にパンクしたんじゃないでしょ?」
俺「……」
雫「分かってたんだ、ただ俺さんの優しさが嬉しくってさ、少し甘えちゃったよ」
俺「学校、どうなんだ?」

97 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:19:38.40 ID:CLrwoejd
雫のツンデレっぷりにあせった俺、やっちまった。
また辛いことをえぐるようなことを言ってしまった。
雫「いじめられてるよ。どうしてかな、私ってみんなと違うのかな…?どうしてかな…」
雫の目には涙があった。

99 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:21:48.47 ID:CLrwoejd
雫の話をまとめるとこんな感じだ。
雫の家庭は母子家庭で、けっこう切り詰めて暮らしていたそうだ。しかし学校は人並みに通えていた。
ある時、担任教師が生徒の名前と保護者の名前が載った名簿を教卓の上に置きっぱなしにしてしまったらしい。
それを見た男子生徒が……とまぁここからは事実無根の噂が広がり、イジメがエスカレートしていったわけだ。

100 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:22:57.32 ID:CLrwoejd
驚くことに雫は、母親に心配をかけたくないとの理由でこのことを秘密にしていた。本当にドラマの設定のようだった。
雫「お母さんは私のために一生懸命働いている、だから私も頑張らなきゃいけない」
ナマイキだったガキは、健気な少女へと爆誕を遂げた。
俺「辛いときはここに来い。何でも聞いてやる。」
俺は同じ言葉を繰り返すのみだった。テラヘタレ。
勇者なら学校乗り込むかもな。俺は勇者でもなんでもなかった。

101 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:25:14.04 ID:CLrwoejd
夏休みに入ったが、雫は我が家にたまに出入りしていた。
同じアパートに住む大学生友達からは「援交?ww」って冷やかされたが、
「家庭教師のバイト」と言っておいた。
どう見ても言い訳にしか聞こえなかっただろう。

102 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:27:13.07 ID:CLrwoejd
事実、俺は雫の勉強を見てやった。
雫は「教科書読みにくいけど、教えてくれw」と言って、イジメをものともせずに学んでいた。
以前より雫は強くなっていた。
雫は俺に心を開いてくれているようだった。「この悪口、テラ幼稚ww」といって
イジメをネタに2人で盛り上がったりした。
単に強がっていたのだろうか…?
俺のカロに雫を乗せて出かけたりしたら喜ぶかな〜……とか思ったけど、
なぜかそこまでしたらいけない気がして、本当に家庭教師と話し相手で終わっていた。

104 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:30:20.55 ID:CLrwoejd
雫「大学では何を学んでるの?」
俺「今は病理学とか薬理学だな」
雫「ビョウリガク…?ヤクリガク…?ナニソレ?」
俺「教科書見せてやるよ」
教科書を机に置いてそれを眺める雫だったが、次の瞬間、お茶を机にぶちまけた。
俺&雫「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!」
俺は貧乏だったから書籍は極力丁寧に扱っていたから、ショックだった。
雫「……ごめんなさい」
俺「(あーぁ、こんなにしちまって)まぁ仕方ねーな。お前の教科書と一緒だなw」
雫「wwww」
こんな感じで、雫と俺は仲良くなっていた。

105 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:31:46.62 ID:CLrwoejd
ある日、ピンポンが鳴ったので雫かと思ってドアを開けると、そこには雫と雫母がいた。
雫は俯いたまま、黙っている。
雫母「先生、ちょっとお話したいことがあるのですがお時間よろしいですか?」

106 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:33:21.04 ID:CLrwoejd
つまり雫母は俺と雫が男女の関係になっていないか心配だったようだ。たしかに、大学生が自宅で、しかも無料で中学生に勉強を教えるのは不自然極まりない。俺はイジメのことを雫母に言おうか迷った。
雫母「あの……いつもタダで教えていただいては恐縮ですし、
   先生にもお邪魔でしょうし、もう家庭教師は辞めさせようと思っています」
俺「はぃ……(そりゃそうだろうな、俺から雫を遠ざけたいよな。)」
雫母「今までありがとうございました。」
雫「待って!家庭教師だけじゃないの!
  でもね、先生と一緒にいるのってとても楽しい。だから辞めさせないで、お願い!」

107 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:35:08.49 ID:CLrwoejd
正直、俺が雫の中でどれほどの存在になっていたかは知らなかった。
しかしこの言葉に俺は不覚にも目頭が熱くなった。
母親は「やはり……(交際してるのね)フムフム」みたいな顔を俺にむけている。
俺を軽蔑するような目をしていた。いや、違うんですケド…。
雫が語り始めた、もう真実を言うしかなかった。
うぬぼれるわけではないが、言わなければ俺とは会えなくなるからだ。

108 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:36:05.02 ID:CLrwoejd
中学校でいじめられていること、事故に遭って俺に出会ったこと、俺がやったこと……。
雫母は驚きを隠せなかったようだが、イジメに耐えていた雫と、それに気づけなかった自分に涙していた。
そして「先生、これからもよろしくお願いします」
と言って頭を深々と下げた。

110 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:37:03.70 ID:CLrwoejd
その後、教師と保護者の話し合いが持たれたが、この教師が役立たずで、ほとんど何もしてくれなかった。
雫はイジメに関して多くを語らなかったが、イジメを行う生徒と向かい合って話し、自らの力でイジメを終息させたらしい。
イジメを自分で終息させるってすごくね?

111 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:38:17.15 ID:CLrwoejd
雫は中学生としての平穏を取り戻したようだ。俺の役目は終わった。
そう思っていたが、雫は相変わらず「腹減った」と自宅へ来て、お菓子を貪って帰っていった。
たまに夕飯作ってくれたりした、料理下手だが。


112 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:39:09.63 ID:CLrwoejd
家庭教師として雫と接していたが、母親からは謝礼を頂くようになった。
激安ではあった(時給300円くらいw)が、もともと謝礼なんてあてにしていなかったので気持ちが嬉しかった。
しかしその謝礼もお菓子となって雫の胃袋へ落ちていった。
むしろ赤字。

113 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:40:56.93 ID:CLrwoejd
雫家で勉強を教えることも提案したが、雫は俺の家での指導を希望した。
雫は、母親のことが苦手とかそういうわけではないが、
母親の前ではどこか緊張してしまうようだった。
雫母も俺を信用してくれているようで、俺の家で指導を続けた。

114 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:41:47.54 ID:CLrwoejd
雫が中学校の卒業式の日に挨拶に来てくれた。
雫「先生、私、最後の半年間はとっても楽しかった」
俺「(最後の半年ってのが寂しいが)そりゃあよかったな、卒業おめでとう」
雫「先生がいなかったらイジメを止める勇気もなかった、自殺も考えてた。
  先生には感謝してる。」
俺「そうか」
俺は卒業のプレゼントとして花束を用意していた。
雫「ナンダコレw」
俺「まぁ受け取れ、元気でやれよ」
俺に下心が無いといったら嘘だった。

116 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:43:11.04 ID:CLrwoejd
雫は公立高校に進学した。入学後しばらくして挨拶に来てくれた。
高校では吹奏楽部に入部し、楽しく生活していた。
部活が忙しい上に、雫の家から高校への通学路から俺のアパートが外れていて、
我が家を訪ねてくることもめっきり減った。
それでもたまに「腹減った」はあったし、テスト前などに勉強を見てやった。
勉強はよくできたし、要領も良かった。
たまに夕飯作ってくれるのは変わらないが、部屋の掃除とかまでやるようになった。
「先生には勉強タダで教えてもらってるからね!」と言っていた。

117 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:44:10.89 ID:CLrwoejd
……かわいいな。
この頃、雫は女性らしくなっていった。化粧もするし、胸も出てきていた。
俺は雫のことを女性として認識するようになってしまっていたのである。
なんで女子高生が俺の家で菓子食ってんの?何で?
これ、何なの?家庭教師系とかエロくないか?
なんて意味も分からずパニクってしまうことがあった。

118 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:46:49.51 ID:CLrwoejd
雫→高2、俺→大5 の冬
俺「お前、大学どうんの?」
雫「行かない、就職する」
俺「母親とは相談したのか?」
雫「してない。だって私の人生だもん、だいたいお金ないし、お母さん助けたいし。」
俺「でもなぁ、云々かんぬん(←俺が若者だったら絶対にUZEEEEE!って思う内容)」
雫「うるさいなぁ、私の勝手でしょ!もう勉強は高校までで良いよ!」
俺「云々かんぬん(←俺が若者だっ以下略)」
雫「私立大学行ってるお坊ちゃまに、私の気持ちなんか分からないよ!もう帰る!」

119 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:50:09.64 ID:CLrwoejd
俺「ちょっとでかけよう」
雫を誘って海に行った。もう冬だから誰もいなかった。しかも寒かった。
そこで何を話したかはよく覚えていない。緊張していた。
女性をどこかに連れて行くなんてことしたこと無いし、恋人なんて高2以来いないし。
とにかく人生やら、勉強やらのことを話し、結局ヘタレな俺は
「雫の好きにすれば良い、ただ後悔だけはするな」ということを言ったと思う。
助けてやりたかったが、ただの学生に何かできるわけではない。

121 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:52:46.16 ID:CLrwoejd
たまにカロで雫家の前を通るが、偶然お母さんを見つけて話しかけてみた。
雫は大学進学と就職で悩んでいるようだった。
親としては多少苦しくても進学してほしい、じっくり話し合うつもりだ、と言っていた。
俺は「雫はお母さんの気持ちも、自分自身の気持ちも十分分かっている。結論をだしたら反対しないでやってください」とだけ言った。
雫はその後も勉強を教わりに来たが、それも高3の6月を最後になった。

122 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:54:27.04 ID:CLrwoejd
1年前、俺は大学病院に就職が決まり、当分引越しする予定も無かった。
俺(そう言えば雫も卒業だな。結局就職したのかな……家に行ったら迷惑かな)
と思っていたら、ピンポンが鳴って雫が訪ねてきた。

123 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:54:57.35 ID:CLrwoejd
雫「よかった、先生まだ住んでた、引越してなくてよかった、久しぶりw」
久しぶりにあった雫はもう随分大人びて、綺麗な女性になっていた。
カロの前に飛び出してきた中学生の姿はもうない。

124 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:56:50.62 ID:CLrwoejd
俺「あぁ、久しぶりだな、大学病院に勤めるから当分はここにいるつもりだ」
雫「そうなんだ。でね、私、やっぱり就職することにした」
俺「……そうか、お前が出した結論なんだな、よく頑張ったな」
雫「へへ、何?褒めてくれるの?」
俺「あぁ」
雫「実はね、先生、けっこう前だけど、就職決まったよ。」
俺「そうか、そりゃぁおめでとう、悪いが今回は花束はないが」
雫「www でね、私、この街出ていくことになった。お母さんは心配だけど、
  ちょっと都会にも行ってみたいし、地元は就職口少なかったし。でも最終的には地元戻ってくるつもり」
俺「そうか、元気でな」
雫「うん……」
しばしの沈黙

125 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:57:51.68 ID:CLrwoejd
正直、辛かった。できればずっと一緒にいたかった。この街を出て行ったらまた他人になってしまう気がした。
俺は焦るというか、悲しむというか、そんな気持ちを抱いた。

127 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 13:58:56.66 ID:CLrwoejd
そして俺は完全に血迷った行動に出た。
俺「なぁ雫…結婚しないか?」
雫「え……?」
俺「結婚しないか?」
雫「けっこん?」
俺「あぁ」

128 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:00:43.60 ID:CLrwoejd
雫「まだ付き合ってもいないのに?w」
俺「あぁ、そうだ」
雫「キスもしたことないのに?w」
俺「じゃあ今からしよう」
雫「私に彼氏がいたらどうすんの?w」
俺「お前がそういうことを言う場合、おそらく彼氏はいない」
雫「うざwそういう理屈っぽいところ嫌い」
俺「じゃあ理屈抜きで結婚しよう」
雫「少しは考えてものを言えw」
しばしの沈黙
俺「結婚しよう」
雫「ちょっと黙っただけじゃねぇかw」
俺「結 婚 し よ う」
雫「言い方の問題じゃねーよw」
雫「考えておくwまた明日来る」

129 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:02:11.37 ID:CLrwoejd
なんでこんな行動に出たのか分からない。
ただ雫と一緒にいたい=結婚だ!というおそろしく短絡的で直感的な結論に至った。
雫も冗談だと思ったかもしれないが、俺は本気だった。

130 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:04:13.04 ID:CLrwoejd
次の日、雫が家に来た。
雫「……昨日のアレ、本気なの?」
俺「あぁ」
しばしの沈黙
俺は雫をそっと抱いた。泣いているようだった。
始めて雫をこんなに間近で見る。良い匂いが漂う。頭を撫でた。
雫は俺の胸に顔を押し付けた。
雫がそっと抱き返してきた。俺たちはそのまま抱き合っていた。

131 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:05:32.84 ID:CLrwoejd
俺「俺がお前を支える」
雫「うん」
俺「ずっと一緒にいよう」
雫「うん」
俺「一緒に幸せになろう」
雫「…うん」
俺「毎朝味噌汁作ってくれ」
雫「うん」
俺「一緒の墓に入ろう」
雫「土葬?火葬?」
俺「…そこか」
雫「うん」
こんな意味不明な会話を交わし、俺たちは初めてキスした。

132 :おさかなくわえた名無しさん:2012/03/18(日) 14:06:16.21 ID:T+CmOugJ
パンツ脱いでるから寒い
続きはよ

133 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:06:31.37 ID:CLrwoejd
結局雫は就職を取りやめ、俺と同棲することになった。
しかし2人で冷静に考え、結婚は早すぎるということで付き合うことになった。
雫母は「やっぱりあなたたち最初から……?ニヤリ」みたいなことを言ってたが、快諾してくれた。
すみません、本当に最初は違うんですケド。
俺の両親も「はやく孫が見たいわ〜」と言っていた。

134 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:07:15.96 ID:CLrwoejd
俺の両親との会話
雫「始めまして、雫です。俺さんとお付き合いさせて頂いております。以下略」
俺父「いや、こんな俺ですけどね、よろしくお願いします」
俺母「理屈ばっかり言う子ですが、イラついたときは遠慮なく……」
俺「おいおい……」
雫「はい、ぶっ殺しちゃいますw」
雫以外「え……」
雫「(俺のほうを見て)土葬がいい?火葬がいい?」
俺「wwww」
雫「お義母さんは、どんな味噌汁作るんですか?」
俺「wwww」
両親「?????」

135 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:08:36.77 ID:CLrwoejd
それでスレタイの「人生の節目」
ついこの間、カロを買い替え、新車で役所に行って入籍してきました。2人が事故を起こした日に。
カロにはもちろんペダルの跡。2人が出会った瞬間が刻まれています。この傷と俺たちは並んで写真を撮りました。
人と人が出会った瞬間が今も残っていることが、なんだかとても珍しい気がしたので。
でも出会った時はただの他人だったんです。そこでその瞬間と決別して、他人じゃなくて夫婦になりたいねってことで納車と入籍の日を合わせたわけです。
カロとの別れは惜しかったけど、新しい車と共に夫婦はスタートしました。

136 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:09:45.43 ID:CLrwoejd
なんだよ「今の俺の嫁です」終わりかよ、ってガッカリしている方もいるかもしれません、ごめんなさい。
「どうせ釣りだろ、乙」っていう人もいるかもしれません、各自で判断してください。

137 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:10:23.27 ID:CLrwoejd
これから雫と幸せな家庭を築けたら、と思います。
人生本当に何があるか分からない。人身事故だって出会いになるんですよ。
みなさんも普段の生活の中に、「何か」があるかもしれません。
事故はよくないけど。

138 : ◆SIwz0dg6q6 :2012/03/18(日) 14:11:12.59 ID:CLrwoejd
最後になりますが
長文乱文にも関わらず読んでいただいてありがとうございました。
完全に自己満足です。
文才がなく、読み苦しい部分も多くあったと思いますが、
最後まで読んでくださったみなさまに心より感謝いたします。

143 :46=66:2012/03/18(日) 14:29:38.61 ID:6MMt8yFK
釣りでもおk
楽しめた。
マジなら雫大事にしてやれ。

147 :おさかなくわえた名無しさん:2012/03/18(日) 16:00:09.14 ID:XC5aR5NF
釣りで無いと仮定して
>>1
楽しかったよ、人生何があるか分からんな
何なとなくだが二人はずっと大丈夫だろう、お幸せに!!
そして初夜のことも少し書いてくれよwww

153 :おさかなくわえた名無しさん:2012/03/18(日) 16:58:49.11 ID:Bb+2Px1Q
ちょっとJC轢いてくる

154 :おさかなくわえた名無しさん:2012/03/18(日) 17:02:09.89 ID:zKuH28jY
>>153
通報した

166 :おさかなくわえた名無しさん:2012/03/19(月) 17:07:56.28 ID:PzS7uh6g
おもしろかった

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