娘さん下さい〜のスレを立てた者だけど。
Part4父親も弟も初めは驚いていたがすぐに慣れてくれた。
弟は空気を読まず「手話教えてw」なんて言っていたので張った押しておいた。
ユウもユウで簡単な手話を教えていた。
夕飯を食べ終えると弟は部屋に入り父親はビールを片手にだべってテレビを見ながら寝てた。
ユウは風呂に入っていた。
「ユウちゃん、いい子ね」
「ああ人一倍な」
「ごめんなさいね」
「気にするな。誰もが同じ反応する」
「結婚考えているの?」
「急になんだよw」
「あんたも30近いじゃない」
この時はまだ20後半になったばかりなのにw
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 17:58:37.03 ID:4QDc0c6v0
「今では30過ぎても結婚してない人なんてザラだろ」
「支えてあげられるの?」
人の話聞いちゃいねー。俺はビールの缶を潰す。
「分からない・・」
そこに風呂上りのユウが顔を出した。
母親の貸した寝巻きに身を包み頭をバスタオルで拭いている。
湯に漬かって満足げな表情。
俺は一息ついた。
そして手招きしてユウを傍に呼んだ。
ちょこんと座るユウ。
バスタオルの上から俺は彼女の頭を撫でた。
「母さん、前言撤回だ。何が何でも彼女を幸せにしたい」
母親は一度頷いて「お風呂」と言って去っていった。
ユウはキョトンとしていた。そして俺の顔を見る。
「なんでもない」
「そっか」
「ゆっくりできた?」
「きもちよかった」
この笑顔を絶やしたくないんだわw
466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:00:35.31 ID:MuQp8CP0O
さらっと泣けること言うな・・・
467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:00:37.74 ID:4QDc0c6v0
次の日にはもう帰ることにした。
まだ大学生のユウを連泊させることに気が引けた。
昼には出て観光をして帰った。
帰りの退屈な東北道。
隣にユウがいれば飽きなんてのはないがな。
「せんせ、しあわせものたね」
俺は運転しているので前も向かなくてはいけない。
だからなるべく大きき口を開けて話した。
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:03:41.08 ID:4QDc0c6v0
「どうして?」
「すてきなかぞく」
「そうかな?」
「うん」
「ユウのおかあさんもいいひとだろ?」
「うん」
ちょっと無神経だった。
父親のいないユウ。兄弟のいないユウ。
『家族』が羨ましかったんだろう。
「ユウと出会えことも幸せの一つだ」
わざと見えないように喋った。
「なに?」
答えずに俺はユウの頭を撫でた。
片手運転だったけど構わない。混雑もしていなかったし。
何も言わずに撫でた。
ユウもそれ以上何も言わなかった。
しばらくするとユウの頭がすっと落ちる。
寝てしまったようだ。
俺は手をどけて前を見据える。
俺はこの子を幸せにする。
絶対にだ。
8年前を思い出すな…
俺「お父さん娘さんが俺を欲しがっています」
父「ダメかい?」
俺「お受けいたします」
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:10:09.96 ID:GPdo5KO20
>>501
あるあるwwww
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:11:06.05 ID:wLSPypbd0
>>501
なんか挨拶まちがってねぇ?ww
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:11:25.62 ID:FYKxOUeCP
>>501
ちょっとほんわかしたwwww
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:09:17.27 ID:4QDc0c6v0
仕事は見事に内定を頂き今のところ落ち着いた。
そして今年の三月の末。
ユウは就職せずに翻訳家の道を目指すことになった。
ちょっと現実の冷たさを感じていて落ち込み気味だったユウを連れて散歩しがてら花見をしていた。
よく晴れた日だったな。
そしてユウの作ってきたサンドウィッチを食べるためにベンチで。
ヒラヒラと舞う桜が綺麗なところだった。
「せんせ、おいしい?」
「うまい」
無言で食べる。
「はい」
おお、お決まりのリンツw
「ありがとう」
包みを開け口に入れる。
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:14:28.44 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、さくらきれいね」
「だね」
「せんせ、さくらすき?」
「すきだよ」
「わたしも」
まじまじと桜を見るユウの横顔。
小学校の頃となんら変わりがないその愛くるしい笑顔。
見た目は本当に健聴者と変わらない。
でも耳が聞こえないと言うだけでこの子なりに苦労はしてきたんだろう。
小さな一人の生徒だった子がこんなにまで大人に成長した。
歳なのかなw
彼女の横顔を見ているだけで涙腺が緩んだ。
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:16:02.80 ID:4w4Y4tHHO
俺も緩んだ
528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:15:48.09 ID:4QDc0c6v0
「せんせ?」
ユウが背中を擦ってきた。
「せんせ、たいじょぶ?」
「ごめん、ごめん」
ユウがハンカチを手渡してきた。
涙を拭きそれを返す。
ハンカチを受け取る小さな手、その手を握った。
「せんせ?」
「けっこんしよう」
「え?」
「けっこんしよう」
驚いた顔をしたと思ったのもつかの間、ユウが急に泣き出した。
初めて見るユウの涙。
「ユウ?」
もしかしてフラグ折れた?と思った。
うわー、まだ早かったかなって。
でもハンカチで涙を拭いたユウの顔は笑っていた。
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:17:19.41 ID:4QDc0c6v0
「せんせ、わたしみみがきこえないのよ?」
馬鹿かと思った。
今更なんだよと。
「かんけいない」
「せんせにめいわくかける」
過去を思い返すってのは突然なんだな。
塾で最後の授業の日。
「迷惑だったでしょ?」と言われたのを思い出した。
「かけない。かけられたことなんて、ない!!」
俺は語尾を強くして言った。
「せんせ、いいの?」
俺はリンツの包みを取り出して小さく丸めた。
そしてユウの指にくるくると巻く。
「ゆびわ」
ユウの目からまた涙が零れる。
「けっこんしてください」
「うん・・、あっ」
ユウは首を振った。
「はい」
律儀な奴めw
桜の木の下で俺は彼女にプロポーズをした。
541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:19:16.90 ID:4QDc0c6v0
長々とすいませんでした。
こんなこと書きながらめっちゃ緊張しております。
まだ連絡がこないから何時に行くのか分からないけれど。
ちゃんと自分の気持ちを伝えにいこうと思ってます。
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:21:52.90 ID:aEOH/5HG0
どうも俺の目は壊れているみたいだ
557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:22:23.03 ID:FAB7tIciO
>>1しっかりな。
546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:20:17.93 ID:vBGd29I2i
涙も乾いたし、パンツも乾いたからそろそろ脱いでいいの?
547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:20:45.39 ID:wLSPypbd0
>>1はまだ手を出していない気がするわけですがwww
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:23:56.15 ID:4QDc0c6v0
今でも「せんせ」と呼ぶねw
人前だと恥ずかしいけれど長年の呼び名だ、直してほしいとは思わないw
それとまだ・・なんだ。
一年半近く付き合っていて恥ずかしい話w
だからもう息子をは閉まってくれw
いいじゃないか。この際。セクロスだけが恋愛じゃないぞ。
580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:26:41.31 ID:MuQp8CP0O
せんせ しあわせにね
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:27:09.33 ID:4QDc0c6v0
書き込んでいる間は緩和されていたけど・・いまgkbr。
やばいやばいやばい・・。
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:27:43.59 ID:wLSPypbd0
手土産準備した?
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:28:34.62 ID:fmRN/6fjO
がんばれよ!きっとうまくいく!
分かりきってるから報告はいらねえよ
お幸せに!
610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:31:14.94 ID:4QDc0c6v0
もしここが残っていたら報告しにくるけどね。
があああああああああ、緊張するだがあああああああ
636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:36:59.82 ID:4QDc0c6v0
七時だと。急だな、おい。
行って来る。
深呼吸・・。
643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:37:59.31 ID:KwMfFz3C0
人人人、パクっ!しとけ
659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:40:56.90 ID:p9flkcQ5O
せんせいてらー
鼻から息を吸って
口からゆっくり出す、数回繰り返すと落ちつくよ!!!
ユウちゃん幸せにして下さい!!!
671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 18:42:42.19 ID:AASwCa6iO
やべぇ俺も緊張してきたあぁぁぁぁぁっ
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 19:06:15.53 ID:fCTm7UJrO
1です。
チャリがパンクしてて直そうと思ったけど止めて今走ってる。信号待ち。
遅刻とかありえない…。
やっぱり報告だけはしたいと思う。すまん勝手で
汗臭くなりたくねー
755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 19:25:56.01 ID:fPcyBfIPO
あーもーなんだよこのスレ
顔がしょっぱくなったじゃねーかコノヤロー!
796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 19:40:30.55 ID:XUEri+TM0
早急に>>1の生活基盤を固めないとこれからが大変だぞ。
でも、1とユウちゃんなら大丈夫!がんばれ
早く報告が・・・・。気になる
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 20:36:01.75 ID:nXGvXif/0
なんかいいな
963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:00:25.41 ID:lcfVBdU60
ハ,,..,,ハ
/;;・ω・;;ヽ となりのぬるぽ♪ぬるぽ♪
. (;( ^^^ );)
`'ー---‐´
964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:00:54.48 ID:4roVQMMe0
ガッ、ガッ
1000 名前:VIPの帝王 ◆koxjyhajbE:2009/06/04(木) 22:27:44.31 ID:vzpUrVNU0
1000ならせんせとユウは永久に幸せ
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:38:00.26 ID:Gzq2jReo0
いまごろ>>1は・・・
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:41:00.53 ID:cCq6StOgO
もしかしてセッ・・・
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 21:42:39.20 ID:FMb8c8yh0
せっちんトイレか
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:33:39.61 ID:4QDc0c6v0
ただいま。
十時過ぎに帰ってはいたんだが少し書き溜めていたので遅くなった。
報告します。
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:06.80 ID:6yJQlsQw0
キター
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:13.89 ID:XsLSS+9y0
おかえり
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:14.22 ID:yW2azvO20
お帰り!
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:19.12 ID:z9DI4CH/O
お帰り!!
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:30.52 ID:4N32r/mn0
お帰り!!
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:34.49 ID:/nkhiFMpO
>>1きたあああああああああああああ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:34:54.67 ID:4QDc0c6v0
チャリがパンクしていたのをすっかり忘れていた。
マジで焦って走った。
着いたのは7時15分ころ。
アパートの前でユウが待っていてくれた。
「せんせ」
俺は両手を合わせて謝る。
ユウは笑って首を振る。
「いこ」
そう言われて家に上がった。
リビングのテーブルには既に食事が用意されていた。
ユウは俺が今日なんのためにここに来るのか母親に言ったのだろうか。
そんな疑問を持ちながら食事をした。
想像できると思うが食事中は静か。
会話しながら食べるってのは中々難しい。
まぁ、時折言葉を挟むけどね。
それよりも緊張の方が上。
いつ言おうか。今か?嫌ちがう・・。今か?まだいいだろ。
の繰り返し。
そんなこんなで飯食い終わる。
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:36:41.66 ID:4QDc0c6v0
片付けは一緒にした。
「男さんは座ってて」
と言われたが積極的動く。
好印象を最後の最後までもたせておかなければとセコイ話w
片付いたテーブルに紅茶とガラスのボールにリンツがたくさんw
親子揃って好きなようですw
ユウはその中でもホワイトしかとらない。
これがデフォ。いいよ、可愛いよ。
んで沈黙。
ユウがチラチラと俺を見る。
ここしかないと思った。
「お母さん」
母親はキョトンした表情を見せた。
俺は椅子から降りて正座をした。
すると呼んでもいないのにユウも俺の隣に正座した。
「お話があります」
ユウの母親も察したのかカップを置き椅子から降りて俺達の前に正座した。
今と思えばなかなかシュールな光景。
でもその時は接近したが故に緊張マックス。
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:37:43.41 ID:4QDc0c6v0
「ユウさんと付き合いをさせていただいて月日が過ぎました。
僕も今の仕事を順調にこなせています」
噛まずに・・噛まずに・・と心を落ち着かせる。
「今の僕ならユウさんを幸せに出来ると確信しています。
ですから、ユウさんをこれからも一生大事にさせてください。僕にユウさんを下さい」
下さいって言っちゃたよ・・と思いながら床に顔をつけた。
ユウもまた同じように床に顔をつける。
俺の言葉は分からなくても動作で判断したのだろう。
数秒間の沈黙。
「男さん、顔を上げてください」
俺は母親の言葉に顔をパッと上げる。
何故か浮かれない顔。
そしてため息をついてこう言った。
「私は後悔しています・・」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:38:20.59 ID:lPyfqd1h0
え・・・?
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:38:35.73 ID:8ZVjQBoT0
え?後悔?
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:38:42.76 ID:cRIVW0xBi
え…?
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:38:52.88 ID:nXGvXif/0
ん?
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:39:08.54 ID:4QDc0c6v0
血の気が引いた。
おいおい・・。
99パーセント即答でおkだと思っていた。
自惚れちゃダメなのか・・やはり。
母親は言葉を続けた。
「私は後悔しています。男さんのような人の伴侶が私の娘であることを」
「え?」
「もっと素晴らしい女性がいます。娘は障害者。
そしてずっとあなたを愛し続けていたとも彼女の口から聞きました」
母親の口から「障害者」だと?
耳を疑ったが黙って聞く。
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:40:22.51 ID:4QDc0c6v0
「自分を押し殺してはいませんか?
何か変な使命感に駆られて娘を大事にしていかなければと思ってはいませんか?」
こんな母親だったか?
「そうだとしたら私は後悔してもしきれません。あなたの人生を狭めてしまったと」
何を言っているだ?俺は少し憤っていた。
「どうですか?」
俺は唇を噛んだ。
そして隣のユウを見る。
聞き取れなくてユウは不安げな表情をしていた。
そんなことはない。
心配するな。
俺は心からユウと結婚したい。
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:41:18.26 ID:ClwqUQNYP
お母さん・・・(;ω;)
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:41:19.92 ID:4QDc0c6v0
「お母さん、あなたの言っていることは全部被害妄想です。
僕の気持ちに嘘偽りは一切ありません。彼女を幸せにしたい。
ここでお母さんに断られても何度でも頼みに来ます」
俺は母親の目を見てそう言った。
「俺にとってのユウさんは誰よりも愛おしい女性です。
こんなに素晴らしい女性に育てたお母さんを僕は心から尊敬します。
ですから、後悔なんかしないでください」
すると母親は目を逸らして顔を後ろに向けた。
体が震えていた。
ユウがすぐに母親の元に駆け寄る。
「大丈夫」とユウに言うと俺の方を向いた。
「ごめんなさいね」
母親は姿勢を正した。
「自分の娘を障害者なんて初めて口にしてしまった・・」
「・・・」
「男さんの本音が聞きたくて。ごめんなさい・・」
そういうことか。
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:42:31.51 ID:4QDc0c6v0
安心した。
そしたら自然と堅くなった俺の表情も緩ませることが出来た。
「おかあさん、僕はダメ人間かもしれません。でも絶対にユウさんだけは幸せにします。
どうか見守ってください」
母親は涙で声にならず頷くだけだった。
ユウが困った笑顔を見せながら俺の隣に再び座った。
「おかあさん」
母親がユウを向く。
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:43:31.54 ID:4QDc0c6v0
「わたしをうんでくれてありがとう。わたしをそたててくれてありがとう。これからもたくさんありがとうをいわせてくたさい」
ユウは俺の手を取った。
「これからは○○さんといっしょにあゆんていきます」
俺の名前がユウの口から出るのは久しぶりだった。
俺も強く握り返した。
「お母さん、よろしくお願いいたします」
床の音がなるくらい俺は思い切り頭を当てた。
「ユウをお願いします」
涙ながらの母親の声に俺も泣きそうになった。
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:45:25.07 ID:aEOH/5HG0
おめでとう
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:45:35.41 ID:4QDc0c6v0
帰り。
ユウは下まで送ってくれた。
「せんせ、きょうはありがとう」
「こちらこそ」
じゃあなと言って帰ろうとした。
すると「まって」と言われた。
「せんせ、おぼえてる?」
ユウはジーンズのポケットから写真を取り出した。
少し色あせたその写真は紛れもない塾で撮ったものだった。
写真の中の二人は『若かった』。
「たからもの」
ユウが笑う。
俺はユウを抱きしめた。
彼女と出会ってから長い月日が経った。
変わったのは歳か。
程度や種類の違いはあるにせよ彼女を愛おしく思う気持ちは塾の頃から変わらない。
俺はユウが大好きです。
絶対に泣かせたりはしません。
Vipの皆様・・長々とありがとうございました。
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:46:15.23 ID:5Vo7qgyE0
これからだろ
頑張れよ!
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:47:11.08 ID:QsG3fqStO
幸せにしてあげてくれよ!!
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:47:11.32 ID:504bCKRT0
絶対に大切にしろよ!!!
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:47:23.81 ID:QIfx9e1S0
二人の未来に幸あれ!!
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:47:59.89 ID:4N32r/mn0
おめでとう、羨ましいぜこのやろう
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:48:36.95 ID:APUxX2iqO
糞ーっ!地球人のクセにこの俺様を泣かせやがってーっ!
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:48:50.72 ID:iAWEmYIhO
>>1とユウちゃんお幸せに!!!!!!
ユウちゃんの花嫁姿は一生忘れるなよ!
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:51:12.08 ID:VSyrZavIO
>>1おめでとう!
これからも色々あるとは思いますが、
お互い支え合って幸せな人生を歩んで下さい!!!!!!
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:57:18.04 ID:4QDc0c6v0
みんなさんくす。
本当に心はすっきりしてる。
心だけなww
248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 23:09:16.37 ID:vtwxbPSZ0
>>1おめでとう。
運命の素晴らしさを感じた。
末長くお幸せに…
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 23:10:20.74 ID:4QDc0c6v0
俺のレスはこれで終わりにする。
難聴者ってのも色々いるのは事実だ。
発声が出来るユウは恵まれている方なわけだ。
それでも初めて会う人だと違和感、それ以上に不快感を覚える人もいる。
でも何かを伝えようと思う気持ちは人間誰もが持っている。
口じゃなければ目、手、体・・どこでも伝えられる。
伝え方じゃなくて何を伝えるかだとユウと出会って学んだ。
このvipってのもそうだな。
色んな思いがあるわけだ。
って偉そうなことはここまでで去るw
まとめサイトとか映画化とか映像化とか言っているけどそれに俺は口出ししない。
vipに載せている時点で何も言えないしな。
まぁ、億が一にも映画化されたらこっそりと見に行くがw
でも絶対にユウを『障害者』として捉えてはほしくない。
ユウはユウだ。
んじゃ、マジでさいなら。ノシ
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/05(金) 00:23:10.86 ID:6BBjugLn0
映像化や書籍化なんて無粋だとおもわないか・・?
俺達は一人の男の人生に感動した、それでいいんじゃないかい??
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 23:51:51.54 ID:yPGT4UhJ0
「娘さんを僕にください」
言ってみて、喉の奥に妙なくすぐったさを覚える。
加えて胸が締め付けられる感じなのは、おそらく今までにないくらい俺が緊張しているからか。
大学入学と同時に上京してきて10年、か。自分の部屋にいるのに、
こんなにも居心地が悪いのは初めてだ。
いつもと変わらぬ薄暗い明りの1DKで、ノートパソコンに向かう。
ブックマークから掲示板にアクセス、新規スレッドを作成…。
先に言っておくが、別にこれは惚気話をしたいとか、自己顕示欲とか、
そういった類の動機があるわけじゃない。
約束の夜8時まで時間もあることだし、この気持ちを整理しておいた方がいいかもしれない、
純粋にそう思ったからだ。
そして少し、ユウの存在を確かめたかったからだ。
震える手で、どうにかキーボードを叩く。落ち着くなんて、当分無理そうだ。
『「娘さん下さい」って言いに行くwwwwwwwwww』
276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 23:15:37.36 ID:SF9Z1rjc0
てめぇこら、>>200の安価実行しろよ。
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:51:00.31 ID:SF9Z1rjc0
おめでとう!
じゃ、安価な>>200
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/04(木) 22:58:07.71 ID:SF9Z1rjc0
一生幸せにな。
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