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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/08/14 スレ

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Part1
1 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 22:39:29.663 ID:aIPF1WFP0
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
    怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
    レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
    インスト好きは音楽をどうぞ
    聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 22:40:00.106 ID:kaNm4+o3d
おまいまだいたのか久しぶり
懐かしいよ

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 22:41:45.618 ID:DNcNc7w/0
ぼくあの話すき

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 22:42:10.224 ID:RFJhMjOmp
?

5 :秋山 ◆MIO/.JGsks :2016/08/14(日) 22:50:28.564 ID:7nfLTCVE0
| ω・)今日はスレ無いかと思ったらあったよ!どっくんこんばんわ


6 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 22:56:16.301 ID:aIPF1WFP0
>>2
|A-) おひさねw
    この時間にやるのは久々だもんなあ
    時間あったらごゆっくりw
>>3
|A-) 俺もあの話好き
>>4
|A-)ノシ
>>5
|A-) 立てるって言ったじゃないw
    こんばんはねw

7 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 22:56:27.241 ID:aIPF1WFP0
|A-) さて、やるかねえ

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 22:59:18.719 ID:kk9fpi9B0
毒男ちゃあああああああああああああああああああああああん

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 23:00:20.841 ID:vt7NPh9g0
怖い話するどっくんお久しぶり
この季節はリゾートバイトの話思い出してガクブルだわ

10 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 23:04:20.833 ID:aIPF1WFP0
迷ったけど書いてみます。
平成7年の冬、息子が産まれた。
私には夫がいない。いわゆる、私生児という息子だ。
出産後、いい顔しない両親に頼み込んで、実家に帰った。
母は何も手伝ってくれもせず、何から何まで自分一人で育児を行い、
自分でもかなり、疲労が溜まってきたな、と自覚し始めたころ、それは起こった。
今でも、幻覚を見たんじゃないかとさえ思う。
2時ごろ、子供の泣き声で目を覚まし、授乳した。
子供はミルクを飲みながら寝てしまったが、30分くらいでまた泣いて起こされた。
ただでさえ、肩身の狭い身なのに、「泣き声で眠れなかった」とか言われたらこちらも困る。
私はあお向けに寝て、うつ伏せ寝させた子供を胸の上に乗せて背中をトントンと叩いてあやしていた。
そうしながら、私もそのままうとうとしてしまったらしい。
ふ、と目を覚ますと依然、胸の上に重みと温かみがあった。
『落としたら困るし、布団に戻そう』
と思い、体を少し傾けたら、自分の右側に子供がスヤスヤ小さな握りこぶしを握って右向いて寝ていた。
『なんで、ここで子供が寝てるわけ?じゃあ私が今胸に乗せているのは一体…』
そう思った瞬間、体が動かなくなった。
私は金縛りの経験、なかったのだ。
感覚的には足の裏と頭の天辺にピアノ線みたいな、紐を付けられ、思いっきり反対方向に引っ張られたような気がした。
そのときもずっと右側に寝ている子供は視界に入っていた。
その子供の首がキリキリキリキリとこちらに向いて回り始めた。
まるでゼンマイで動いているかのように見えた。
『怖い!これ以上見たくない』
と思ったのだが、どうにもできず凝視していると、完全にこちらを向いた子供の顔は白目を剥いており、土気色をしていた。
そして、髪の毛に月代があった。
お侍さんが髷を落としたような髪だった。
とっさに、何かお経を、と思ったが、口から出たのは『何妙法蓮華経』で、しかも聞き取れるものじゃなかった。
ただ、「うわうわうわわわ」と言ったのと変わらなかった。
完全にこっちを向いた子供は(どう見ても、輪郭や顔の造作はうちの子供なのである)するすると首が延び始め
淡い燐光のような光を放ち、すっぽりと身体から抜け、部屋中をグルグル八の字を書くようにすごいスピードで飛び回り始めた。
同時に野太い男の笑い声が響きわたり、なんでこんな大きな笑い声が両親の部屋に聞こえないのだろう、とか、
誰か助けて〜!と思いながら、ここから記憶がない。
たぶん気絶してしまったんだろうと思う。
次の日、私は、荷物をまとめて、慌てて自分のアパートに逃げ帰った。
両親に話しても、まず、信じてはくれないだろうと、このことは黙って帰った。
それからは、悪夢のようなことは起こらず、日々の生活の中で、そんなことは殆ど忘れていた。
そうして4年が過ぎた。
5つ上の従兄弟が結婚した。
奥さんのSさんとは私と歳が近いせいもあり、わりとすぐ仲良くなった。
そしてすぐSさんは妊娠し、出産した。彼女の子供も男の子だった。
出産後、1ヶ月くらいして、Sさんの家まで、お祝いの品を持って、遊びに言ったとき、彼女が神妙な顔をしていった。
「ねぇ・・・。Rさん(私のことね)。笑わないで聞いてくれる?」
私は、
「もちろん、笑わないよ、どうしたの?」
と答える。
言いにくそうに彼女は言った。
「夢だったと思いたいんだけど、夜中に、K(Sさんの息子)の首が飛び回ったの・・・」
Sさんは、「怖い目にあうよ」と親戚から言われていたそうな。
この家に嫁いできたら、後継ぎを産んだ後必ず、首が飛ぶらしい。
私の場合嫁いできたわけじゃない、びみょ〜な立場だったのでだーれもおしえてくれませんでした(泣
ちなみに家の母は女の子しか産んでないので、怖い目には逢わなかった、よかったわー、と言っていました・・・

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 23:10:11.942 ID:vt7NPh9g0
子供の首が飛ぶ幻覚を必ず見る家系ってこと?

15 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 23:18:27.750 ID:aIPF1WFP0
>>14
|A-) 幻覚なのか本当に飛んでるのか…
    なんかに取り憑かれてる家系なのかな

18 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 23:20:22.145 ID:aIPF1WFP0
私が今から話すことは、所謂「オカルト」といった性質のものではない。
しかし、私にとっては、本当に洒落にならない経験だった。
だから、かなりの長文ではあるが、ここに書き込むことにする。
霊の類の話を期待している向きには申し訳ないが、しばらくの間、我慢して欲しい。
私は昨年まで外資系の企業に勤めていた。
ある時、私に、C国へ出向しないか、という打診があった。
会社はC国に工場を所有しており、そこの技術者に日本国内の工場で採用されているシステムを修得させるのが目的の長期出向だった。
長期とは言っても、現地スタッフによる運用が可能となるまでの期間限定の出向だったし、
現地での待遇も、帰ってきてからのポストも非常に良い条件だった。
私は、少し考えた上で承諾した。
C国の工場で引継を終えた夜、私は前任者と食事を共にした。
前任者(仮にT氏としておく)は赴任してから半年後に、健康上の理由から日本への帰国を希望していた。
目の前のT氏は、確かに頬がこけていて顔色が悪く、心身共に疲れ切っているような印象だった。
T氏は、現地での生活について様々なアドバイスをしてくれたのだが、中でも
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」
というようなことを、ことさら強調した。
私がその理由を尋ねても、T氏は口を噤んだままだった。
やがてT氏は帰国し、私のC国での生活が始まった。
C国は、最近まで激しい内戦が続き、それが国民の生活に大きな影を落としていた。
工場の周辺は農村地帯だったので、破壊行為の跡などはあまり見られなかったが、
ゲリラによる虐殺や略奪は、このあたりの集落にも及んでいるようだった。
働き手や財産を内戦で失った家庭などは、日々の生活すらも全く困窮している有様だった。
そんな家の子供は、工場へと続く道端で半ば物乞いのような事をさせられていた。
また、工場に雇われている労働者には、夫を亡くした女が優先的に採用されており、
彼女らの子供は、母親が仕事を終えるまで、工場の近くで遊んでいる。
工場の周辺には、そんな訳ありの子供が大勢集まっていた。
私は、いつの頃からか、そんな子供達と仲良くなり、昼休みや仕事がヒマな時などは、彼らの遊び相手になることもしばしばだった。
ある昼休みのことだった。
いつも工場の周りで遊んでいるKという子供が、面白い所があるから一緒に行ってみよう、と私を誘った。
すぐ近くだから、というK君の言葉を信じて、私は、K君と彼の妹のSちゃんと一緒に、工場の脇の林に向かって歩きだした。
しばらく木立の中を歩いていくと、急に視界が開けて、広い空き地のような所に出た。
K君とSちゃんは、そこでサッカーのようなことをして遊び始めた。
私も混ざってみたけれど、K君のボール捌きはなかなかのもので、本気にならなければ、K君のボールを奪うことは出来なかった。
そうこうするうちに昼休みも終わり、私は職場へ戻った。

20 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 23:21:53.188 ID:aIPF1WFP0
何日かして、K君とSちゃんと私は、やはりあの空き地へやって来た。
その日は、私は木陰で、ぼんやりとK君とSちゃんの遊ぶ姿を眺めていた。
ふと視線を工場の方に向けると、少し離れたところに倉庫が見えた。
そこで、以前T氏が言っていたことを思い出した。
「倉庫の裏にある丘には決して近づくな。」
そういえば、ここの地形は少し盛り上がっていて、丘のような感じがする…
私は近くにいたK君を呼びかけ、もう帰ろうと誘った。
Sちゃんを探すと、反対側の木立の辺りに立って、何かをジッと見つめているようだった。
見ると、黄色いオモチャのようなモノが落ちている。
それを拾おうとして、Sちゃんはしゃがみ込んだ。
私は、Sちゃんの方へ足を踏み出し、帰るよ、と呼びかけようとした。
すると、K君が袖を掴んで軽く引っ張った。
私は思わずK君の方を向いた。
ドンッ!
突然、腹に響くような大きな音がして、私はSちゃんの方を振り向いた。
Sちゃんは地面に倒れていた。
私は急いで駆け寄ったが、ダメだった。
足や手があり得ない方向に曲がっていて、体の下から血が溢れている。
しばらく呆然と立ち竦んでいた。
が、不意に、Sちゃんの拾おうとしていた黄色いモノが地雷であったことに気付いた。
もちろん、対人地雷のことはC国に来る前から聞いていた。
子供が興味を持つような色や形の地雷があることも、世界各国で、それらの犠牲となり、手足を失った子供の写真も見たことがある。
しかし、私には実感がなかった。
情けない話だが、Sちゃんの、無惨な遺体を見るまでは、私の目の前で、幼い子供が犠牲になるなど、考えてもみなかった。
振り返ると、K君が顔をクシャクシャにして泣いていた。
Sちゃんが死んだ丘は、法的には工場の敷地だった。
実際には、地雷の危険性があったということで、立ち入り禁止となってた。
しかし、そこを囲っていた有刺鉄線はとっくに盗まれていた、ということだった。
私はSちゃんの家族に会って謝ろうと思ったが、工場長をはじめ、現地のスタッフは皆、反対した。
「あれは事故だ。断じてあなたのせいではない。」
皆が、そう言って私を慰めてくれた。
後に工場長から、Sちゃんの家族には会社から見舞金が渡された、と聞かされた。
私はしばらくの間、自宅で休養した。
工場に戻っても、以前のように子供と遊ぶ気にはならなかった。
K君と会うことも、二度となかった。

21 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/14(日) 23:23:12.110 ID:aIPF1WFP0
やがて月日がたち、当初の目的を果たした私は日本へ帰ることになった。
帰国した私は、真っ先にT氏に連絡を取り、会う約束を取り付けた。
T氏は私を見るなり、何かに気付いたようで、深いため息をついて言った。
「ご愁傷様だな。」
私は少し間をおいてT氏に尋ねた。
「あなたも、あそこで同じような体験をしたんですね。」
「ああ、私の時は男の子だったよ。赤い地雷だった。」
「…その後は?」
「たぶん君と同じだ。一月もすると別の子供が誘いに来た。行ってみると、有刺鉄線など、どこにもなかった。」
T氏はひどく悲しそうな目をしていた。
「それからは、ひっきりなしだ。兄弟連れで、何人も何人も…」
Sちゃんの家族の手に渡った見舞金。
我々にとっては、はした金程度のものでも、C国では家族を数年養えるだけの価値がある。
おまけに養う口は一つ減るのだ。
しばらくの間、T氏と私は子供達の運命を呪うように、黙って俯いていた。

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 23:25:54.212 ID:kk9fpi9B0
すぐそばに地雷埋まってるとか怖すぎるww
ちゃんと地雷埋まってますよって知らせといた方がアホ以外はわざわざそんなとこに行かなくなると思うんだけどなー

24 :秋山 ◆MIO/.JGsks :2016/08/14(日) 23:26:33.833 ID:7nfLTCVE0
| ω・)人間の闇を垣間見る話ですな・・・

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 23:26:55.740 ID:kk9fpi9B0
あ、わざと踏ませにいってるってことなのか
そっちの方がこわいや

26 :秋山 ◆MIO/.JGsks :2016/08/14(日) 23:27:54.402 ID:7nfLTCVE0
>>25
| ω・)わざと踏ませて見舞金GET!!!!しかも食い扶持1人減るラッキー!!!!な流れ

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/14(日) 23:31:21.889 ID:kk9fpi9B0
>>26
金の卵産む使い捨ての子供ってことかー
こわいねぇ


37 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:06:37.938 ID:8wDINd5e0
去年の秋口、ふとしたことから大学時代の友人Hがサイトを立ち上げていることを知った。
Hとは親友と呼べるほどの仲ではなかったが、バイクという共通の趣味があったので、時々ツーリングに行ったりはしていた。
そのサイトは自分の趣味の話や日記らしきものがコンテンツのよくあるサイトだったが、
未だに楽しそうにバイクに乗っているHの笑顔を見ていうるうちに昔話がしたくなり、挨拶代わりにメールを送ってみた。
Hからの返信はすぐに届いた。
大学に残ったHは研究を続け、現在は実家のあるN県の別の大学で助手をやっているとのこと。
研究職をしている私とは、かなり近い分野の仕事をしていたこともあり、
10年近く音信不通だったにもかかわらず、すぐにうち解けることができた。
週末や休日にメールをやり取りをして3ヶ月ほどした頃、Hからこんなメールが届いた。
「(前略)…ところで、M藤食堂を覚えてるか?実は先週末にS市まで日帰りで遊びに行ってきたんだが、おばさんまだ頑張ってたぞ。
懐かしのカツ丼大盛を食ってきた。
おばさんも味も昔のままで、食ってるうちに涙が出てきた。
おばさんもぽろぽろ涙をこぼして喜んでくれていた。
お前の話もしたんだが、おばさんはお前のことも良く覚えていた。
『今度はKさん(私のこと)も一緒に来てくださいね』とぎゅっと手を握られた。
暖かくなったら一緒にカツ丼を食いに行こう!…(後略)」
M藤食堂は私たちが通っていた大学の近くにあった学生御用達の店で、Hと私はそこの常連だった。
私が卒業する少し前に、M藤のおじさんが事故で亡くなったのだが、
おばさん一人で店を続けていたらしいことは、別の知り合いからも聞いていた。
そんなこと出来事やHの影響もあって、もう一度バイクに乗りたくなっていた私は、
週末に手頃な中古を探しに出かけたりするようになっていた。
しかし、そのメールを最後にHからの連絡はぷっつり途絶えた。
私も仕事が忙しかったこともあり、Hもそうなのだろうと思った私はバイクのこともおばさんのこともしばらく忘れていた。
ところが一ヶ月経ち、二ヶ月経ってもHからの連絡は途絶えたままだった。
3日に1度は更新されていた彼のサイトも更新されていないようだった。
気になった私は、休みの日に彼の家へ電話をかけてみた。
電話に出たのはHではなく初老の女性だった。
私は大学時代の友人であることを告げ、名前を名乗った。
その女性はHの母親だった。
「Hは先月亡くなりました。」
低い声でそう告げられた私は、びっくりしながらもお悔やみの言葉を述べ、お線香を上げに行かせてもらえるように申し出た。
次の休みに私はN県にあるHの実家を訪ねた。
Hの両親は息子を失ったショックからまだ立ち直れない様子だった。
仏壇に手を合わせた後、私は言葉を選び選びHの両親に彼がなぜ亡くなったのかを尋ねてみた。
母親は黙ってじっと下を向いていたが、しばらくすると隣に座っていた父親が初めて口を開いた。
「Hは自殺しました。」

38 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:07:33.549 ID:8wDINd5e0
母親はハンカチで顔を覆いながら
「あの子が自殺なんかするはずはないのよ、するはずはない…」
と何度も繰り返していた。
父親は何か思い当たるようなことはないか、と私に尋ねた。
何も思いつかず黙っていた私に、父親はこう続けた。
「なんでS市なんかに行ったのか…最後に昔のことを思い出していたのかなぁ…」
頭がぼーっとしてきた私は、両親にいとまを告げるとHの家を出た。
何かザワザワと引っかかるものを感じていた私は、そのまま車でS市に向かった。
S市に付いた頃にはもう辺りは暗くなりかけていた。
私は町並みを懐かしむ暇もなく、当時住んでいたアパートに向かった。
アパートも周りの建物も何一つ変わっていなかった。
同じブロックの裏手にあったHのアパートもそのままだった。
しばらく辺りを歩いた私は、一軒の家の前に立った。
その家は普通の民家の一階部分を改築してお店にしていた。
M藤食堂もまったく昔のままだった。
だが、今は人の住んでいるような様子がない。
私がしばらく食堂の前に立っていると、はす向かいの家から中年の女性が出てきたので、近づいて挨拶をした。
女性は怪訝そうな顔をしていたが、大学時代にこの辺りに住んでいたものだというと、少し安心したようだった。
「こんな時間にあんなところに突っ立っているから、また野次馬だと思ったわよ。」
「…?」
「あんた知らないんだね?先月その家で男の人が首を吊ってたんだよ。」
「なんでまた空き家に入り込んで首を吊ったんだかしらないけど、一年前のちょうど同じ日に
あそこのおばさんも首を吊って亡くなってるからね、『きっと引っ張られたんだよー』って近所で噂してるのよ…」
おばさんはその後もまだ何か話していたようだった。
しかし、私はなんと言ってその場を離れたのかよく覚えていない。
その後、私は熱を出して2日ほど会社を休んだ。

40 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/08/15(月) 00:14:40.708 ID:yTJGc7o9a
>>38
|ω・`) おばさん、道連れにしたのかよ…
早めに行動してたらこの人も連れてかれたかも…こわ〜

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 00:14:43.851 ID:HYgr06cr0
ん?これで終わり??
おばさんは旦那さんに引っ張られてHはおばさんにひっぱられちゃった感じ?
んでそのHにこの人も引き寄せられたんかな?

42 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:19:14.547 ID:8wDINd5e0
>>40
|A-) 連れて行かれただろうね…
    どこに落とし穴あるかわからないね
>>41
|A-) おばさんは普通に店をやっていけなくなって死んだのかもしれないね

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