毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/12 スレ
Part1
877: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:02:42
母が、洋服ダンスの前で着替えをしようとしている。僕は、それを横目でチラリと見てリビングに向かおうとした時…
『ガチャ!ギィィィ』
玄関のドアが開く音がした。
「親父かな?今日は早いな」
と思い、今いる廊下から一直線の方向にある玄関を見てみた。
電灯がついてないので、暗くてよくわからないが、やはり見覚えのあるシルエットだ。
しかし、それは親父じゃなかった。
小さいし、何よりも髪が長いように見えた。
しかも、頭のシルエットが異様に大きい。
だが、見覚えがある。
ついさっき見たような気がする…
「ただいま」
前触れもなく、それは突然声をあげた。
どうということはない、帰ってきたのは僕の母だった。
だが、どうも釈然としない…僕の心の声が警告をつげた‥
(何かおかしくないか?…洋服ダンスの前で着替えをしようとしてるのは僕の母じゃなかったか?!)
そうだよ!!今帰ってきたのは母じゃないんだっ!。違う何かだ!
しかし、ペタペタとゆっくりと歩いて来るそれは、明かりに近づくにつれ、無情にも僕の母以外のものの可能性を否定してゆく…
(なぜだ!?なぜ二人いる!!)
僕は心底怯えた。
(来るな!来るな!僕の母だと確認したくない!わかりたくない!!)
気付くと、それはもう目の前にいた。
温かいやさしい笑顔があった。
仕事帰りで疲れているみたいだが、いつもの母だった。僕の母だ。
…!?…あ、あぁ!!新たな恐怖が僕を包んだ。
それじゃあ、着替えをしようとしてるのは一体誰なんだ!!
思わず洋服ダンスの方を見てしまった。
目を限界まで開いた白い顔の母が、僕を凝視していた。人間の顔じゃなかった。
僕は叫び声をあげようとしたが、あまりの恐怖に声が出ない。
助けを求めて、本当の母に駆け寄ったが反応がない…
見上げると、目も鼻も口もついてない母の顔があった。
※小学生の時だったので、夢なのか現実かも覚えていないけど、とにかく怖かったこと?です
878: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:06:08
|ω・` ) 夢だとしてもこわいわw
リアルだとしたらその後どうしたんだろう
879: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:14:44
|A-) ホラー映画並だよね!
880: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:15:01
プールでの話です。
飛び込みが得意な友人が、プールで溺れかけました。
飛び込む刹那、水面に目をカッと見開いた老婆を見たそうです。
一瞬だけど、ゆらゆらとその顔が水面で揺れていたそうです。
友人は余程あわてたのか、泳がずに水しぶきを立ててプールサイドまで走ってゆきました。
僕らはその時、友人が単にふざけているようにマジ思った。
後でプールサイドで焼きそば食べながら、その話をきいてさすがにその顔面蒼白の友人を見ると、プールに入る勇気がなかった。
気まずく帰宅する途中、あの顔が忘れられないと言って、友人は泣き出してしまった。
普段からは想像も出来ないくらい、そいつは弱々しく泣いた。
怖くなったのは僕らのほう。
その夏はプールどころか、怖いので三人で遊ぶ時はずっと俺んちでプレステやった。それが僕らが中学での話。
お互い、大学生になって、そいつとはまだつきあってる。
去年の夏に心霊写真特集をテレビでやっていて、そいつと観た。
そのとき、霊能者がある写真に映った霊を見て
「これは死神ですね」
とコメントした。友人はさけんだ。
「俺が見たの、これだわ」
僕はプールサイドでの顔面蒼白のそいつの顔を思い出した。
僕の全身に鳥肌がたった。
881: 名無しさん :2018/12/29(土) 21:19:31
泳ぐのやめて良かったね…
882: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:20:40
|ω・` ) ロックオンされてない?大丈夫?
884: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:24:19
>>881,882
|A-) 通りかかっただけだったとかだったのかねえ
もしくは死神ではなかったとか
883: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:21:16
この間体験した話。
私が住んでいるところは東京近郊のいわゆるリゾート地。
道路脇には小生意気にもヤシの木が定間隔で植えられており、まぁ南国ムードを出そうとしている感じ。
そんな感じの街なのでカラオケ店や居酒屋、パブなどのような類のものはほとんど無く、夜ともなれば人気が無いどころか明かりさえない。
敢えて言うなら洒落た街灯や自動販売機のみが晧晧と光っている。
私の住まいはマンションの3階で、そのマンションの向かい側に大きな公園がある。
ある日の深夜3時頃、受験勉強をしていて眠たくなり気晴らしにベランダにでてその人気もなく明かりも無い公園(12時頃になると公園の街灯は消されてしまう)をボォーっと眺めていた。
何気なくうちから50m程先の公園内の唯一の明かりである電話ボックスを見て驚いた。
深夜3時だというのに中に女の人がいるのである。
でも驚いたのは一瞬で見てみると(後ろ姿だけしか見えなかったがけど)よく言われているような長い黒髪で白装束というような幽霊の代名詞ではなく、おとなしい人が着るような服を着ていた。
何より受話器を手にしているのを見て普通の人だとわかった。
さすがに気味悪いなぁ〜とは思ったけど別にこれ以上驚く程のことでも無いか、と、息をついた瞬間、家の電話が鳴った。
「うわぁ!最悪のパターンじゃん…」
とよくある心霊話を思いだし、ベランダでうずくまっていた。
電話は30秒ほどで鳴り止んだのだが、怖さのあまり5分ほどうずくまったまま。
で、やっとのことで立ち上がり恐る恐る電話ボックスを見たけど、もうあの人はいなかった。
ホッとして腕を組むようなかたちでベランダの手すりにもたれ掛かり頭を下げたのだが、今度は洒落にならないほど驚いた。
うちのマンションの真下に例の女がいたのだ。
目を大きく見開き、口をこれでもかというほど大きくあけて、形容しようのない笑顔でこっちを見ていた。
心臓止まるかと思うぐらいびっくりして一目散に部屋に逃げた際に背中の方で、
「でてよ」
と一言聞こえたけど、もちろん振り返ることなどできずベッドにもぐりこんで怯えながら一夜を明かしました。
結局、実在する人なのか幽霊なのかわからなかったけどそれ以来夜の電話が怖くて仕方がない…
886: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:27:04
>>883
|ω・` ) こっわ
公衆電話の女の人もまさか電話に出ないとは思わなかったからイラっとしたのかな
885: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:27:02
友達のお兄さんの体験談。
(聞いたのが、もう15年前程なので記憶曖昧)
そのお兄さんは九州の某大学の剣道部。
大学の体育会系というと、上下関係はかなり厳しい。
その夏の合宿中での出来事。
部屋は学年毎に別れてたのだが、毎朝4年生の部屋の窓が10cm程開いているという。
窓はサッシ(横開き)+障子という形になっていたらしい。
毎晩閉まっているのを確認しているのに、朝になると決まって10cm程開いているので、誰かのいたずらかと思った4年生は、1年生の一人に一晩中窓を見張っていろと指示した。
最後の晩、その1年生一人を残し、皆はどんちゃん騒ぎの宴会。
見張りをさせているのを、翌朝思い出した4年生が部屋に戻って見ると、見張り役は、きちんと正座をして窓を見張っている。
窓は、やはり10cm開いていた。
「おい。どうだったんだ?何か分かったか?」
と声を掛けた瞬間、こちらを振り返る事もなく、返事をする事もなく、見張り役の学生は、すくっと立ち上がり、窓を開け、すっと窓から身を投げた。
それからはその合宿所の4年生部屋は立ち入り禁止になった。
見張り役の人が何を見たのか、見張り役がどんな顔をしてたのか、分からないままなんで、なんとなく、気になる怖さでした…
887: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:29:53
>>885
|ω・` )これは何を見たのか気になるー!
すごい気になるー!
せめて3人組とかで見張らせといたら…ううむ
894: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:22:40
小学校にあがったかあがってないかの頃
その当時母と兄と自分が一緒の部屋で寝ていて、自分は母と同じ布団で寝てたんだけど
ある日、いつもと同じように家族全員が布団に入り、電気が消された
自分は寝つきがかなり悪い方で、いつも1時間とか寝付けなかったんだけど、その時も中々寝付けなかったと思う
布団の中で目を閉じてゴロゴロしてたんだけどやっぱり寝付けなくて
ふと母の方を見たときに心臓が止まりそうになった
すると母もこっちを見てたんだけど、その表情があまりに恐ろしくて、今思い出しても鳥肌が立つ
目が「カッ」と見開いた状態でこっちを凝視する母
口は閉じてるし、眉毛が吊り上ってるなんてことはないんだけど、目だけはこれ以上ないぐらいに開いてて、怖くなって思わず目だか顔を反らしたんだと思う
といっても瞬間的にだし、すぐにまた母の方を向いたから、母はまだこっちを見てるはずなのに、もう一度見てみると、母はまっすぐ天井に顔を向けて静かな寝息を立ててた
今思うと、母は俺の後ろに何かを見たのかもしれないし、それは単なる夢で、ちょうど目が覚めたときに普通の母の顔を見ただけかもしれないけど、死ぬほど洒落にならない恐ろしさがあった
ちなみに俺を挟んで母とは逆の方向にはでっかいタンスがあるんだけど、そのタンスの取っ手の部分には、何故か掃除機の先端の部分が閂のようにはまっている
やはり母は何かを見たのか?
896: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 22:31:50
>>894
|ω・` ) お母さんが何か怖いものを見たのか、
897: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:33:24
昔に聞いた話。というか言い伝えみたいな。
結構有名なんで皆知ってるかも。
昔、越前の国(福井県)の福井の城下町を一人のお婆さんが提灯を持って歩いていた。
お婆さんは昔奉公していた侍の家に久しぶりに行った帰り道だった。
月の無い晩で、人っ子一人通らない城下町を一人で歩いていたそうだ。
北の国の春は遅く、寒さからお婆さんは襟をかき合わせた。
そのときだった。
お婆さんは九十九橋辺りで青白い松明の火のようなものを見た。
その火はどんどん灯ってゆき、とうとう橋いっぱいの青白い火になった。
動かない火や、動き回る火など色々あった。
お婆さんはビックリして、その火を見つめていた。
突然、その火がパッと消えて辺りは元の通りの闇に戻った。
そして、その暗闇の中を白い霧のように橋の上から流れて来るものがある。
しかしそれは霧ではなく『人』だった。
白い鎧をつけ、白い弓等を持ち、取り分け大きく見えるのが馬に乗った武者だ。
白いのぼり旗を靡かせ、粛々と進んでいる…。
唯、その行列には首が無い…。人にも。馬にも。
首なし行列はお婆さんの居る方向に向かってやって来るのだ!
お婆さんは、冷水を桶一杯にかけられたようにゾッとした。
あぁ…迂闊だった。
今夜は四月の二十四日と言う恐ろしい日であったと気がついた。
898: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:33:50
昔の暦の二十四日は月が出ない。
それなのにこの夜、福井の城の鳩の門の枡形(門から門まで石垣に囲まれた四角い広場)に月が映るという。
枡形の広場の土の上に月が映るという。
見た者は死ぬという言い伝えがある。
そもそも、四月二十四日とはどういう日なのか?
単刀直入に言うと、北の庄の城で『柴田勝家』という殿様が切腹した日だ。
城は炎に包まれ、家来達も腹を切り、或いは敵に討たれて死んでいった日だ。
天正十五年四月二十四日の日だった。
攻めたのは彼の有名な『豊臣秀吉』(当時はまだ『羽柴秀吉』だったが)。
農民から身を起こした彼に勝家は負けた。
どんなに無念だっただろう。死んでも死に切れなかっただろう。
くる年もくる年も四月二十四日が来て、亡霊は墓から起き上がった。
青白い灯が一つ一つ増えていき、フッと消えた時に動き出す。
福井生まれの福井育ちで如何してこの日にうっかり出歩いたのだろう…。
どの家も戸を閉め切って息を殺していると言うのに…。
お婆さんは悔やんだ。
お婆さんはガタガタと震えながら、提灯の火をフッと消した。
このまま逃げても辺りに横丁は無い。逃げ出せば首なし行列に追われる…。
ならば、後ろを向いて、見ないように、見られないようにやり過ごす他仕方が無い。
お婆さんは道に背を向け、よその家の軒下にかがみ込んで確りと目を瞑った。
足音は次第に近づいてゆき、やがて後ろを通り過ぎていく。
静かに人の歩く音、馬の歩く音、鎧がかすれる音が鳴ってゆく。
息の詰まるような長い時間だった。
ようやく、しんとした。
お婆さんは暗闇を這うようにして、家に帰った。
そして、帰ったなり布団を被って寝てしまった。
899: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:34:04
次の朝…。
余りにもお婆さんの顔色が悪いので、心配した息子が如何したのかと尋ね始めた。
始めはお婆さんはずっと黙っていた。
たとえ行列を見ても決して見たことを言ってはダメだ。
言ったら血を吐いて死ぬ。
小さい頃からそう教えられてきた。
だから言わなかった。
言うまい、そう思っていたのにお婆さんの口は勝手に動いてしまった。
とうとう言ってしまった…お婆さんは体の力が抜けお婆さんは死を覚悟した。
だが…、お婆さんは死ななかった。
家中が胸を撫で下ろし、神様や仏様に感謝した。
しかし…、
次の年の四月二十四日…、
お婆さんは家をフラリと出たまま…、
そのまま家に帰らなかったそうだ…。
900: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 22:36:17
>>899
|ω・` ) こういう昔話みたいな怖い話大好き!
母が、洋服ダンスの前で着替えをしようとしている。僕は、それを横目でチラリと見てリビングに向かおうとした時…
『ガチャ!ギィィィ』
玄関のドアが開く音がした。
「親父かな?今日は早いな」
と思い、今いる廊下から一直線の方向にある玄関を見てみた。
電灯がついてないので、暗くてよくわからないが、やはり見覚えのあるシルエットだ。
しかし、それは親父じゃなかった。
小さいし、何よりも髪が長いように見えた。
しかも、頭のシルエットが異様に大きい。
だが、見覚えがある。
ついさっき見たような気がする…
「ただいま」
前触れもなく、それは突然声をあげた。
どうということはない、帰ってきたのは僕の母だった。
だが、どうも釈然としない…僕の心の声が警告をつげた‥
(何かおかしくないか?…洋服ダンスの前で着替えをしようとしてるのは僕の母じゃなかったか?!)
そうだよ!!今帰ってきたのは母じゃないんだっ!。違う何かだ!
しかし、ペタペタとゆっくりと歩いて来るそれは、明かりに近づくにつれ、無情にも僕の母以外のものの可能性を否定してゆく…
(なぜだ!?なぜ二人いる!!)
僕は心底怯えた。
(来るな!来るな!僕の母だと確認したくない!わかりたくない!!)
気付くと、それはもう目の前にいた。
温かいやさしい笑顔があった。
仕事帰りで疲れているみたいだが、いつもの母だった。僕の母だ。
…!?…あ、あぁ!!新たな恐怖が僕を包んだ。
それじゃあ、着替えをしようとしてるのは一体誰なんだ!!
思わず洋服ダンスの方を見てしまった。
目を限界まで開いた白い顔の母が、僕を凝視していた。人間の顔じゃなかった。
僕は叫び声をあげようとしたが、あまりの恐怖に声が出ない。
助けを求めて、本当の母に駆け寄ったが反応がない…
見上げると、目も鼻も口もついてない母の顔があった。
※小学生の時だったので、夢なのか現実かも覚えていないけど、とにかく怖かったこと?です
878: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:06:08
|ω・` ) 夢だとしてもこわいわw
リアルだとしたらその後どうしたんだろう
879: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:14:44
|A-) ホラー映画並だよね!
880: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:15:01
プールでの話です。
飛び込みが得意な友人が、プールで溺れかけました。
飛び込む刹那、水面に目をカッと見開いた老婆を見たそうです。
一瞬だけど、ゆらゆらとその顔が水面で揺れていたそうです。
友人は余程あわてたのか、泳がずに水しぶきを立ててプールサイドまで走ってゆきました。
僕らはその時、友人が単にふざけているようにマジ思った。
後でプールサイドで焼きそば食べながら、その話をきいてさすがにその顔面蒼白の友人を見ると、プールに入る勇気がなかった。
気まずく帰宅する途中、あの顔が忘れられないと言って、友人は泣き出してしまった。
普段からは想像も出来ないくらい、そいつは弱々しく泣いた。
怖くなったのは僕らのほう。
その夏はプールどころか、怖いので三人で遊ぶ時はずっと俺んちでプレステやった。それが僕らが中学での話。
お互い、大学生になって、そいつとはまだつきあってる。
去年の夏に心霊写真特集をテレビでやっていて、そいつと観た。
そのとき、霊能者がある写真に映った霊を見て
「これは死神ですね」
とコメントした。友人はさけんだ。
「俺が見たの、これだわ」
僕はプールサイドでの顔面蒼白のそいつの顔を思い出した。
僕の全身に鳥肌がたった。
881: 名無しさん :2018/12/29(土) 21:19:31
泳ぐのやめて良かったね…
|ω・` ) ロックオンされてない?大丈夫?
884: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:24:19
>>881,882
|A-) 通りかかっただけだったとかだったのかねえ
もしくは死神ではなかったとか
883: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:21:16
この間体験した話。
私が住んでいるところは東京近郊のいわゆるリゾート地。
道路脇には小生意気にもヤシの木が定間隔で植えられており、まぁ南国ムードを出そうとしている感じ。
そんな感じの街なのでカラオケ店や居酒屋、パブなどのような類のものはほとんど無く、夜ともなれば人気が無いどころか明かりさえない。
敢えて言うなら洒落た街灯や自動販売機のみが晧晧と光っている。
私の住まいはマンションの3階で、そのマンションの向かい側に大きな公園がある。
ある日の深夜3時頃、受験勉強をしていて眠たくなり気晴らしにベランダにでてその人気もなく明かりも無い公園(12時頃になると公園の街灯は消されてしまう)をボォーっと眺めていた。
何気なくうちから50m程先の公園内の唯一の明かりである電話ボックスを見て驚いた。
深夜3時だというのに中に女の人がいるのである。
でも驚いたのは一瞬で見てみると(後ろ姿だけしか見えなかったがけど)よく言われているような長い黒髪で白装束というような幽霊の代名詞ではなく、おとなしい人が着るような服を着ていた。
何より受話器を手にしているのを見て普通の人だとわかった。
さすがに気味悪いなぁ〜とは思ったけど別にこれ以上驚く程のことでも無いか、と、息をついた瞬間、家の電話が鳴った。
「うわぁ!最悪のパターンじゃん…」
とよくある心霊話を思いだし、ベランダでうずくまっていた。
電話は30秒ほどで鳴り止んだのだが、怖さのあまり5分ほどうずくまったまま。
で、やっとのことで立ち上がり恐る恐る電話ボックスを見たけど、もうあの人はいなかった。
ホッとして腕を組むようなかたちでベランダの手すりにもたれ掛かり頭を下げたのだが、今度は洒落にならないほど驚いた。
うちのマンションの真下に例の女がいたのだ。
目を大きく見開き、口をこれでもかというほど大きくあけて、形容しようのない笑顔でこっちを見ていた。
心臓止まるかと思うぐらいびっくりして一目散に部屋に逃げた際に背中の方で、
「でてよ」
と一言聞こえたけど、もちろん振り返ることなどできずベッドにもぐりこんで怯えながら一夜を明かしました。
結局、実在する人なのか幽霊なのかわからなかったけどそれ以来夜の電話が怖くて仕方がない…
886: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:27:04
>>883
|ω・` ) こっわ
公衆電話の女の人もまさか電話に出ないとは思わなかったからイラっとしたのかな
885: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 21:27:02
友達のお兄さんの体験談。
(聞いたのが、もう15年前程なので記憶曖昧)
そのお兄さんは九州の某大学の剣道部。
大学の体育会系というと、上下関係はかなり厳しい。
その夏の合宿中での出来事。
部屋は学年毎に別れてたのだが、毎朝4年生の部屋の窓が10cm程開いているという。
窓はサッシ(横開き)+障子という形になっていたらしい。
毎晩閉まっているのを確認しているのに、朝になると決まって10cm程開いているので、誰かのいたずらかと思った4年生は、1年生の一人に一晩中窓を見張っていろと指示した。
最後の晩、その1年生一人を残し、皆はどんちゃん騒ぎの宴会。
見張りをさせているのを、翌朝思い出した4年生が部屋に戻って見ると、見張り役は、きちんと正座をして窓を見張っている。
窓は、やはり10cm開いていた。
「おい。どうだったんだ?何か分かったか?」
と声を掛けた瞬間、こちらを振り返る事もなく、返事をする事もなく、見張り役の学生は、すくっと立ち上がり、窓を開け、すっと窓から身を投げた。
それからはその合宿所の4年生部屋は立ち入り禁止になった。
見張り役の人が何を見たのか、見張り役がどんな顔をしてたのか、分からないままなんで、なんとなく、気になる怖さでした…
887: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 21:29:53
>>885
|ω・` )これは何を見たのか気になるー!
すごい気になるー!
せめて3人組とかで見張らせといたら…ううむ
894: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:22:40
小学校にあがったかあがってないかの頃
その当時母と兄と自分が一緒の部屋で寝ていて、自分は母と同じ布団で寝てたんだけど
ある日、いつもと同じように家族全員が布団に入り、電気が消された
自分は寝つきがかなり悪い方で、いつも1時間とか寝付けなかったんだけど、その時も中々寝付けなかったと思う
布団の中で目を閉じてゴロゴロしてたんだけどやっぱり寝付けなくて
ふと母の方を見たときに心臓が止まりそうになった
すると母もこっちを見てたんだけど、その表情があまりに恐ろしくて、今思い出しても鳥肌が立つ
目が「カッ」と見開いた状態でこっちを凝視する母
口は閉じてるし、眉毛が吊り上ってるなんてことはないんだけど、目だけはこれ以上ないぐらいに開いてて、怖くなって思わず目だか顔を反らしたんだと思う
といっても瞬間的にだし、すぐにまた母の方を向いたから、母はまだこっちを見てるはずなのに、もう一度見てみると、母はまっすぐ天井に顔を向けて静かな寝息を立ててた
今思うと、母は俺の後ろに何かを見たのかもしれないし、それは単なる夢で、ちょうど目が覚めたときに普通の母の顔を見ただけかもしれないけど、死ぬほど洒落にならない恐ろしさがあった
ちなみに俺を挟んで母とは逆の方向にはでっかいタンスがあるんだけど、そのタンスの取っ手の部分には、何故か掃除機の先端の部分が閂のようにはまっている
やはり母は何かを見たのか?
896: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 22:31:50
>>894
|ω・` ) お母さんが何か怖いものを見たのか、
897: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:33:24
昔に聞いた話。というか言い伝えみたいな。
結構有名なんで皆知ってるかも。
昔、越前の国(福井県)の福井の城下町を一人のお婆さんが提灯を持って歩いていた。
お婆さんは昔奉公していた侍の家に久しぶりに行った帰り道だった。
月の無い晩で、人っ子一人通らない城下町を一人で歩いていたそうだ。
北の国の春は遅く、寒さからお婆さんは襟をかき合わせた。
そのときだった。
お婆さんは九十九橋辺りで青白い松明の火のようなものを見た。
その火はどんどん灯ってゆき、とうとう橋いっぱいの青白い火になった。
動かない火や、動き回る火など色々あった。
お婆さんはビックリして、その火を見つめていた。
突然、その火がパッと消えて辺りは元の通りの闇に戻った。
そして、その暗闇の中を白い霧のように橋の上から流れて来るものがある。
しかしそれは霧ではなく『人』だった。
白い鎧をつけ、白い弓等を持ち、取り分け大きく見えるのが馬に乗った武者だ。
白いのぼり旗を靡かせ、粛々と進んでいる…。
唯、その行列には首が無い…。人にも。馬にも。
首なし行列はお婆さんの居る方向に向かってやって来るのだ!
お婆さんは、冷水を桶一杯にかけられたようにゾッとした。
あぁ…迂闊だった。
今夜は四月の二十四日と言う恐ろしい日であったと気がついた。
898: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:33:50
昔の暦の二十四日は月が出ない。
それなのにこの夜、福井の城の鳩の門の枡形(門から門まで石垣に囲まれた四角い広場)に月が映るという。
枡形の広場の土の上に月が映るという。
見た者は死ぬという言い伝えがある。
そもそも、四月二十四日とはどういう日なのか?
単刀直入に言うと、北の庄の城で『柴田勝家』という殿様が切腹した日だ。
城は炎に包まれ、家来達も腹を切り、或いは敵に討たれて死んでいった日だ。
天正十五年四月二十四日の日だった。
攻めたのは彼の有名な『豊臣秀吉』(当時はまだ『羽柴秀吉』だったが)。
農民から身を起こした彼に勝家は負けた。
どんなに無念だっただろう。死んでも死に切れなかっただろう。
くる年もくる年も四月二十四日が来て、亡霊は墓から起き上がった。
青白い灯が一つ一つ増えていき、フッと消えた時に動き出す。
福井生まれの福井育ちで如何してこの日にうっかり出歩いたのだろう…。
どの家も戸を閉め切って息を殺していると言うのに…。
お婆さんは悔やんだ。
お婆さんはガタガタと震えながら、提灯の火をフッと消した。
このまま逃げても辺りに横丁は無い。逃げ出せば首なし行列に追われる…。
ならば、後ろを向いて、見ないように、見られないようにやり過ごす他仕方が無い。
お婆さんは道に背を向け、よその家の軒下にかがみ込んで確りと目を瞑った。
足音は次第に近づいてゆき、やがて後ろを通り過ぎていく。
静かに人の歩く音、馬の歩く音、鎧がかすれる音が鳴ってゆく。
息の詰まるような長い時間だった。
ようやく、しんとした。
お婆さんは暗闇を這うようにして、家に帰った。
そして、帰ったなり布団を被って寝てしまった。
899: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:34:04
次の朝…。
余りにもお婆さんの顔色が悪いので、心配した息子が如何したのかと尋ね始めた。
始めはお婆さんはずっと黙っていた。
たとえ行列を見ても決して見たことを言ってはダメだ。
言ったら血を吐いて死ぬ。
小さい頃からそう教えられてきた。
だから言わなかった。
言うまい、そう思っていたのにお婆さんの口は勝手に動いてしまった。
とうとう言ってしまった…お婆さんは体の力が抜けお婆さんは死を覚悟した。
だが…、お婆さんは死ななかった。
家中が胸を撫で下ろし、神様や仏様に感謝した。
しかし…、
次の年の四月二十四日…、
お婆さんは家をフラリと出たまま…、
そのまま家に帰らなかったそうだ…。
900: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 22:36:17
>>899
|ω・` ) こういう昔話みたいな怖い話大好き!
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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
音楽をお供に、上質な怪談を味わってみませんか?
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師匠シリーズ
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唯一の友達の性癖が理解できない。
唯一の友達に唾液を求められ、VIPPERに助けを求める>>1。しかし運が悪いことに安価は「今北産業」で、スレの存在を友達に知られてしまう。そして事は予想だにしなかった展開に…!!
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守護霊「ゴルゴマタギ」
かのゴルゴそっくりなマタギの守護霊が憑いている友人を持つ報告者。そしてたびたび危機に巻き込まれるが、そのゴルゴよって救われる友人。愉快な心霊話に終わるかと思いきや、事態は予想外に大きくなっていき、そして…
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屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ
いっそ獣害だった方が救いはあった。
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笑い女
あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。
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【都市伝説】都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】
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