毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/08 スレ
Part1
700: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:21:44
自分が大学生の時の話。マジで思い出したくない。
自分が学生の時の友達にA君という奴がいた。
A君には中学くらいのときから付き合ってるBさんという彼女がいて、いつもどこに行くにも一緒ってくらいのラブラブ(死語?)っぷりだった。
そんなある日、Bさんが交通事故で亡くなった。
それ以来、A君は前までの明るかった性格が一変し、暗く塞ぎ込みがちになりそのうち大学にも来なくなっていった。
心配した友人一同は何回もA君の住んでるアパートに行ったりもしたんだがA君は大抵留守で、たまに部屋にいても居留守を使われる始末だった。
そして2ヶ月ほど経ち、みんながA君のことを忘れ始めた頃にひょっこりA君は大学にまた来始めた。
それは以前のような明るい性格のA君だったのだがどこか影があるように感じられ、実際に顔はやつれて目は落ち窪んでいた。
どこか変わってしまったA君を他の友達は避け始めたんだが、自分だけはけっこうA君と仲が良かったので付き合いを続けた。
しかしどうもA君の話しがおかしい…
自分「なあ、A。あんまり考えすぎるなよ。落ち込むのはわかるけどそんなんでこれからどうするんだよ?」
A「大丈夫だよ。毎晩ちゃんとBが俺に電話で励ましてくれてるから。」
自分「え!?何言ってるんだよ?」
A「Bってばかわいいよな。俺の気持ちを察して電話掛けてきてくれるんだ。それのおかげでなんとか大学にも来れるようになったんだし。」
A君は虚ろな目で自分を見ながら言う。
自分「しっかりしろよ!Bちゃんは死んだんだよ!」
A「しっかりするのはお前のほうだよ!Bは生きてる。ちゃんと俺に電話もくれるし…」
憤りながらも生気のない声で自分にまくしたてるA君に自分はゾッとした。
自分はA君がちょっと尋常じゃない精神状況にあると感じ、病院に行くことを薦めたが、いっこうに聞く耳もたない様子。
その時は自分も思い余ってつい、
自分「じゃあおまえの部屋連れて行けよ!俺がBちゃんと直接話すから!」
今思うとこんなこと勢いで言うんじゃなかったと激しく後悔しているのだが…
701: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:23:04
その日の夜、自分はA君の部屋に行き普通に飯食ったり、テレビ見たりして時間を過ごした。
その時一緒にいるぶんにはA君に特に変わった様子もなく、ふと時計を見るともう午前2時を過ぎていた。
(やっぱりA君はちょっと精神的に疲れてるだけだな。しばらく様子見ってことで大丈夫だろう。)なんて思っていた矢先だった。
突然A君が立ち上がりながら言った。
A「ほら、来た来た」
自分「え!?何が?」
ビックリしながら自分は聞いた。
A「何って、話しただろ。Bから電話が来たんだよ。」
そう言ってA君は電話に向かって歩いていく。
そしてA君はおもむろに“鳴ってなどいない”電話の受話器を取ると、さも誰かと話しているように楽しげに会話している。
よくよく聞くと今日の大学での出来事とか自分が部屋に遊びに来ていることなどを話している。
自分「電話なんか鳴ってないだろ〜!!」
急に怖くなった自分は叫びながらダッシュでA君に近づき受話器をもぎ取った。
隣で
「何するんだよ!」
とか喚き散らしてるA君をシカトして、自分は受話器に向かって大声で言った。
自分「誰なんだよ!イタズラならたち悪いぞ!いい加減にしろ!!!!!」
しかし受話器からは何も聞こえてこない。
702: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:23:22
ウンともスンとも言わない受話器に自分は少しホッとしてA君に言った。
自分「なんにも聞こえね〜ぞ。ただの無言電話じゃね〜か!いい加減に…」
そこまで言った時にふと気が付いた。自分は“鳴ってない”電話の受話器を耳に当てていた。
普通、鳴ってない電話の受話器を取ると
「ツーーーーーー」
とかいう音が聞こえるはず。
なのに受話器からはひたすら無音だった。
胸の奥から恐怖がものすごい勢いでこみ上げてくる。
受話器を耳に当てたまま完全に固まってしまった自分に受話器から女性の、しかし図太く耳障りの悪い声がトドメを刺した。
「オ マ エ コ ソ ダ レ ダ」
自分は受話器を床に投げ捨ててダッシュでその部屋を出た。
何故かA君がその時今までみたこともないような顔でニヤニヤ笑っていたのを覚えている。
それ以来、自分は完全にA君を避けた。
しばらくしてA君はまた大学に来なくなり、風の噂で退学したということを聞いた。
704: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:27:46
私の兄の話。
私の兄は神奈川県の某老人病院で看護士をしている。
その病院では、夜中に誰も乗ってないエレベーターが突然動き出したり、など、いかにも病院らしい芳ばしい話がよくあるとの事。
その兄が今迄で一番怖かった、という話。
その日、兄は夜勤で、たまたま一人でナースステーションで、書類を書いていた時、ふと、視界のすみの廊下で、人影がふらふら、しているのが目に入った。
その時、兄は、入院している患者が夜中に便所にでもいくのだろう、程度に思っていたらしい。
だが、何時迄たっても、視界のすみで、その人影は廊下をふらふらとしている。
ちらり、と目をやると、どうやら髪の長い、浴衣を着た若い女のようだ。
きっと、昼間、寝てしまい、眠れなくなってしまったのだろうと、書類にまた目をもどしたその瞬間。
「そんなわけないッ!!」
と、咄嗟に頭の中で兄は考えた。
この病院は老人専門の病院だ、若い女なんかが入院してるわけがない。
同じ夜勤の看護婦ならナース服を着てるから一目でわかる。
危篤の患者の家族だとしたら、自分のところにも連絡がきてるはずだ。
第一、今晩、危篤の患者などいやしない。
では、一体!?
と、顔をあげたその目の前、鼻先がくっ付かんばかりに女の顔があった。
長い髪、血の気のない無表情な顔、何も映っていない瞳。
その瞳と目が合った瞬間、兄は踵を返し、後ろを振り返る事なく一目散に他の階のナースステーションに駆け込んだ。
怯え慌てふためいてる兄の様子を見て、その階の看護婦は、まだ何も言って無いのに、一言。
「そのうち慣れるわよ。」
其の時、兄は、女の方が、よっぽど肝がすわってる。
と思ったそうだ。
ちなみに、病院と女の因果関係は、結局、解らずじまいだそうだ。
713: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:42:12
俺が昔住んでたマンションのエレベーターに乗っていた時に起こった話をします。
昔俺が住んでたマンションは4階立てで建設から結構経っている所だった。
だがそのマンションはいわくなど全くなかったんだ。
そして俺がそのマンションに住んで6ヶ月程、経ったある日にそれは起きた。
その日は学校だったので朝の8:00くらいに家をでた。
そして、俺は当時4階に住んでいたのでいつも通りエレベーターに乗った。
しかし、あることに俺は気付いた。エレベーター内の壁にスプレーかなにかで書かれたと思われる字で
「た」
と書いてあったんだ。
俺はどっかの馬鹿がイタズラでもしたか…と軽く流し、学校へ急いだ。
その日は普通の授業で夕方6時には終わった。
そしてその後、友達と遊びに行くことにした。
だが、俺が不覚にも急いで出たので携帯を忘れた事に気付いた。
友達は別にいいじゃん。
というが俺は携帯が気になって仕方ないので一旦取りに戻るよ。と言い家に帰った。
学校から家までは4駅程しかはなれていないのですぐついた。
そして俺ははやくしなきゃなーと思いエレベーターのボタンをおした。
「チン」
エレベーターのドアが開いた。
人は乗っていなかった。
だが代わりにエレベーターの壁、そして天井、床に先ほどの「た」という字のかわりに
「す」
という文字と
「け」
という文字が辺りにびっしり書かれていた。
俺は手の込んだイタズラだな…と思ったが、友達を待たせていたので若干気味が悪かったが急いでエレベーターに乗った。
714: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:42:35
ブーーーーン…
エレベーターは2Fへとあがった。
「チン」
エレベーターが止まった。
だれか人乗ってくるのかな…
だがそこには誰もいなかった。
「なんなんだよ…たくこっちは急いでんだ」
俺はただ焦っていたので階段で行こうか迷ったが先ほどから全力疾走していたので、足が痛かったのだ。
エレベーターはまた動き出した
ブーン…
「チン」
なんとまたエレベーターは止まったのだ
「はやくしろよぉお…」
扉が開いた。
そして、またしても誰もいない。
「くそ!なんなんだよもう階段で行こう…!」
そう思い俺がエレベーターを出ようとしたその時
ガタガタガタガタ…
エレベーターが揺れた。
俺は突然のことに尻餅をついて倒れてしまった。
「な…なんなんだ!?」
俺が不意を突かれていたその時エレベーターの扉が閉まった。
「あああ!や、やべえ地震とかあると閉じ込められたりするんだよな…」
俺は焦った。
が、その時揺れは止まった。
だが、俺はあることに気付いた。
先ほどのイタズラ(?)の文字が
「て」
に変わっていたのだ
715: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:43:11
た…す…け…て…
静かな。静かな声がした。
俺はあまりのことに呆然とした。
そのとき声がまたした。
俺にしか聞こえないような静かな静かな音で
「た…す…、け…て…」
そのときエレベーターが外側から殴られているかのように
ドンドンドンドンドンドンッ!!!
「うわあああ」
「た…す…け…て…」
ドンドンドンドンドンドンッ!!!
「俺には何もできねええよおおお」
俺は無意識に叫んだ。
そして気付いた時には、どこかのベッドの上だった
「お、目覚ましたか?」
待たせていた友達の声だった。俺は
「な…な…どう…どういうことだ…な、」
俺はパニクっていた
「落ち着けって。あまりにもお前が遅いから見に行ったんだよ。そしたらエレベーターの中でお前が倒れてたんだよ。だから急いで救急車呼んでさ。ここは○○病院だよ。」
と友達が言った。
「…そうだったのか…。なあお前も見ただろ!?エレベーターの壁のラクガキ!あれ書いたやつが絶対なんかしたんだよ…」
俺は必死にそういった
「ラクガキ…?なんだそれ?エレベーターの中にラクガキなんてなかったけどな…お前は今パニクってるだけだってとりあえず落ち着け」
716: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:43:27
俺は呆然とした。
つまり、エレベーターのラクガキは俺にしか見えてなかった
それとも幻覚だった。そしてあの声も幻聴だった。
俺…疲れてたのかな…
その日は病院で休み、三日後には学校へ普通に行けるくらいに回復した。
しかし、いまでもあのエレベーターの近くを通ると嫌な気分になるんだ。
と、ここで終わりたかったんだがこの話には後日談がある。
それは俺が倒れたあの日から一週間経った日だった。
その日は学校は休みだったので、家でゴロゴロしていたんだが
ピンポーン…
チャイムが鳴った。
俺がでるとそこに立っていたのは母と仲の良いお隣のおばさんだった。
おばさんは
「こんにちわ。今日は学校ないの?」
「ええ。今日は休みなんですよ」
「あらそう…お母さんはいない?」
「あ、ちょっと出かけてます。なにか?」
「あ、いえ…あのね…ここのマンションエレベーターあるでしょ?」
「ええ…」
「あのエレベーターの天井裏で今日の朝。死体が見つかったんですって」
「し…死体!?」
「ええ…詳しくはわからないんだけど匂いに気付いた下の人が通報したらしいわ。」
「そう…なんですか…」
どうやらあれは幻聴でも幻覚でもなかったみたいだ。
あれから俺はエレベーターを使うのは極力さけている。
だってまた
助けを求められたらいやだろ?
この話はこれで終わりです。
俺はいわゆる家庭の事情というやつでこのマンションから引っ越しました。
内心ホッとしたのは言うまでもないですね。
717: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/08/15(水) 22:45:46
>>716
|ω・` ) 自分の知らぬ身近な所で…((((;゚Д゚))))
助けを求めるなら怖くない方法でなぜやらないんだ!
719: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:46:42
>>717
|A-) そうだよねw
普通に言えばいいのにww
720: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/08/15(水) 22:47:30
>>716
他殺なのか自殺なのか気になるところではあるな・・・
721: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:50:13
>>720
|A-) 助けを求めるってことは他殺か事故かかなあ
自分が大学生の時の話。マジで思い出したくない。
自分が学生の時の友達にA君という奴がいた。
A君には中学くらいのときから付き合ってるBさんという彼女がいて、いつもどこに行くにも一緒ってくらいのラブラブ(死語?)っぷりだった。
そんなある日、Bさんが交通事故で亡くなった。
それ以来、A君は前までの明るかった性格が一変し、暗く塞ぎ込みがちになりそのうち大学にも来なくなっていった。
心配した友人一同は何回もA君の住んでるアパートに行ったりもしたんだがA君は大抵留守で、たまに部屋にいても居留守を使われる始末だった。
そして2ヶ月ほど経ち、みんながA君のことを忘れ始めた頃にひょっこりA君は大学にまた来始めた。
それは以前のような明るい性格のA君だったのだがどこか影があるように感じられ、実際に顔はやつれて目は落ち窪んでいた。
どこか変わってしまったA君を他の友達は避け始めたんだが、自分だけはけっこうA君と仲が良かったので付き合いを続けた。
しかしどうもA君の話しがおかしい…
自分「なあ、A。あんまり考えすぎるなよ。落ち込むのはわかるけどそんなんでこれからどうするんだよ?」
A「大丈夫だよ。毎晩ちゃんとBが俺に電話で励ましてくれてるから。」
自分「え!?何言ってるんだよ?」
A「Bってばかわいいよな。俺の気持ちを察して電話掛けてきてくれるんだ。それのおかげでなんとか大学にも来れるようになったんだし。」
A君は虚ろな目で自分を見ながら言う。
自分「しっかりしろよ!Bちゃんは死んだんだよ!」
A「しっかりするのはお前のほうだよ!Bは生きてる。ちゃんと俺に電話もくれるし…」
憤りながらも生気のない声で自分にまくしたてるA君に自分はゾッとした。
自分はA君がちょっと尋常じゃない精神状況にあると感じ、病院に行くことを薦めたが、いっこうに聞く耳もたない様子。
その時は自分も思い余ってつい、
自分「じゃあおまえの部屋連れて行けよ!俺がBちゃんと直接話すから!」
今思うとこんなこと勢いで言うんじゃなかったと激しく後悔しているのだが…
701: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:23:04
その日の夜、自分はA君の部屋に行き普通に飯食ったり、テレビ見たりして時間を過ごした。
その時一緒にいるぶんにはA君に特に変わった様子もなく、ふと時計を見るともう午前2時を過ぎていた。
(やっぱりA君はちょっと精神的に疲れてるだけだな。しばらく様子見ってことで大丈夫だろう。)なんて思っていた矢先だった。
突然A君が立ち上がりながら言った。
A「ほら、来た来た」
自分「え!?何が?」
ビックリしながら自分は聞いた。
A「何って、話しただろ。Bから電話が来たんだよ。」
そう言ってA君は電話に向かって歩いていく。
そしてA君はおもむろに“鳴ってなどいない”電話の受話器を取ると、さも誰かと話しているように楽しげに会話している。
よくよく聞くと今日の大学での出来事とか自分が部屋に遊びに来ていることなどを話している。
自分「電話なんか鳴ってないだろ〜!!」
急に怖くなった自分は叫びながらダッシュでA君に近づき受話器をもぎ取った。
隣で
「何するんだよ!」
とか喚き散らしてるA君をシカトして、自分は受話器に向かって大声で言った。
自分「誰なんだよ!イタズラならたち悪いぞ!いい加減にしろ!!!!!」
しかし受話器からは何も聞こえてこない。
702: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:23:22
ウンともスンとも言わない受話器に自分は少しホッとしてA君に言った。
自分「なんにも聞こえね〜ぞ。ただの無言電話じゃね〜か!いい加減に…」
そこまで言った時にふと気が付いた。自分は“鳴ってない”電話の受話器を耳に当てていた。
普通、鳴ってない電話の受話器を取ると
「ツーーーーーー」
とかいう音が聞こえるはず。
なのに受話器からはひたすら無音だった。
胸の奥から恐怖がものすごい勢いでこみ上げてくる。
受話器を耳に当てたまま完全に固まってしまった自分に受話器から女性の、しかし図太く耳障りの悪い声がトドメを刺した。
「オ マ エ コ ソ ダ レ ダ」
自分は受話器を床に投げ捨ててダッシュでその部屋を出た。
何故かA君がその時今までみたこともないような顔でニヤニヤ笑っていたのを覚えている。
それ以来、自分は完全にA君を避けた。
しばらくしてA君はまた大学に来なくなり、風の噂で退学したということを聞いた。
704: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:27:46
私の兄の話。
私の兄は神奈川県の某老人病院で看護士をしている。
その病院では、夜中に誰も乗ってないエレベーターが突然動き出したり、など、いかにも病院らしい芳ばしい話がよくあるとの事。
その兄が今迄で一番怖かった、という話。
その日、兄は夜勤で、たまたま一人でナースステーションで、書類を書いていた時、ふと、視界のすみの廊下で、人影がふらふら、しているのが目に入った。
その時、兄は、入院している患者が夜中に便所にでもいくのだろう、程度に思っていたらしい。
だが、何時迄たっても、視界のすみで、その人影は廊下をふらふらとしている。
ちらり、と目をやると、どうやら髪の長い、浴衣を着た若い女のようだ。
きっと、昼間、寝てしまい、眠れなくなってしまったのだろうと、書類にまた目をもどしたその瞬間。
「そんなわけないッ!!」
と、咄嗟に頭の中で兄は考えた。
この病院は老人専門の病院だ、若い女なんかが入院してるわけがない。
同じ夜勤の看護婦ならナース服を着てるから一目でわかる。
危篤の患者の家族だとしたら、自分のところにも連絡がきてるはずだ。
第一、今晩、危篤の患者などいやしない。
では、一体!?
と、顔をあげたその目の前、鼻先がくっ付かんばかりに女の顔があった。
長い髪、血の気のない無表情な顔、何も映っていない瞳。
その瞳と目が合った瞬間、兄は踵を返し、後ろを振り返る事なく一目散に他の階のナースステーションに駆け込んだ。
怯え慌てふためいてる兄の様子を見て、その階の看護婦は、まだ何も言って無いのに、一言。
「そのうち慣れるわよ。」
其の時、兄は、女の方が、よっぽど肝がすわってる。
と思ったそうだ。
ちなみに、病院と女の因果関係は、結局、解らずじまいだそうだ。
713: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:42:12
俺が昔住んでたマンションのエレベーターに乗っていた時に起こった話をします。
昔俺が住んでたマンションは4階立てで建設から結構経っている所だった。
だがそのマンションはいわくなど全くなかったんだ。
そして俺がそのマンションに住んで6ヶ月程、経ったある日にそれは起きた。
その日は学校だったので朝の8:00くらいに家をでた。
そして、俺は当時4階に住んでいたのでいつも通りエレベーターに乗った。
しかし、あることに俺は気付いた。エレベーター内の壁にスプレーかなにかで書かれたと思われる字で
「た」
と書いてあったんだ。
俺はどっかの馬鹿がイタズラでもしたか…と軽く流し、学校へ急いだ。
その日は普通の授業で夕方6時には終わった。
そしてその後、友達と遊びに行くことにした。
だが、俺が不覚にも急いで出たので携帯を忘れた事に気付いた。
友達は別にいいじゃん。
というが俺は携帯が気になって仕方ないので一旦取りに戻るよ。と言い家に帰った。
学校から家までは4駅程しかはなれていないのですぐついた。
そして俺ははやくしなきゃなーと思いエレベーターのボタンをおした。
「チン」
エレベーターのドアが開いた。
人は乗っていなかった。
だが代わりにエレベーターの壁、そして天井、床に先ほどの「た」という字のかわりに
「す」
という文字と
「け」
という文字が辺りにびっしり書かれていた。
俺は手の込んだイタズラだな…と思ったが、友達を待たせていたので若干気味が悪かったが急いでエレベーターに乗った。
ブーーーーン…
エレベーターは2Fへとあがった。
「チン」
エレベーターが止まった。
だれか人乗ってくるのかな…
だがそこには誰もいなかった。
「なんなんだよ…たくこっちは急いでんだ」
俺はただ焦っていたので階段で行こうか迷ったが先ほどから全力疾走していたので、足が痛かったのだ。
エレベーターはまた動き出した
ブーン…
「チン」
なんとまたエレベーターは止まったのだ
「はやくしろよぉお…」
扉が開いた。
そして、またしても誰もいない。
「くそ!なんなんだよもう階段で行こう…!」
そう思い俺がエレベーターを出ようとしたその時
ガタガタガタガタ…
エレベーターが揺れた。
俺は突然のことに尻餅をついて倒れてしまった。
「な…なんなんだ!?」
俺が不意を突かれていたその時エレベーターの扉が閉まった。
「あああ!や、やべえ地震とかあると閉じ込められたりするんだよな…」
俺は焦った。
が、その時揺れは止まった。
だが、俺はあることに気付いた。
先ほどのイタズラ(?)の文字が
「て」
に変わっていたのだ
715: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:43:11
た…す…け…て…
静かな。静かな声がした。
俺はあまりのことに呆然とした。
そのとき声がまたした。
俺にしか聞こえないような静かな静かな音で
「た…す…、け…て…」
そのときエレベーターが外側から殴られているかのように
ドンドンドンドンドンドンッ!!!
「うわあああ」
「た…す…け…て…」
ドンドンドンドンドンドンッ!!!
「俺には何もできねええよおおお」
俺は無意識に叫んだ。
そして気付いた時には、どこかのベッドの上だった
「お、目覚ましたか?」
待たせていた友達の声だった。俺は
「な…な…どう…どういうことだ…な、」
俺はパニクっていた
「落ち着けって。あまりにもお前が遅いから見に行ったんだよ。そしたらエレベーターの中でお前が倒れてたんだよ。だから急いで救急車呼んでさ。ここは○○病院だよ。」
と友達が言った。
「…そうだったのか…。なあお前も見ただろ!?エレベーターの壁のラクガキ!あれ書いたやつが絶対なんかしたんだよ…」
俺は必死にそういった
「ラクガキ…?なんだそれ?エレベーターの中にラクガキなんてなかったけどな…お前は今パニクってるだけだってとりあえず落ち着け」
716: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:43:27
俺は呆然とした。
つまり、エレベーターのラクガキは俺にしか見えてなかった
それとも幻覚だった。そしてあの声も幻聴だった。
俺…疲れてたのかな…
その日は病院で休み、三日後には学校へ普通に行けるくらいに回復した。
しかし、いまでもあのエレベーターの近くを通ると嫌な気分になるんだ。
と、ここで終わりたかったんだがこの話には後日談がある。
それは俺が倒れたあの日から一週間経った日だった。
その日は学校は休みだったので、家でゴロゴロしていたんだが
ピンポーン…
チャイムが鳴った。
俺がでるとそこに立っていたのは母と仲の良いお隣のおばさんだった。
おばさんは
「こんにちわ。今日は学校ないの?」
「ええ。今日は休みなんですよ」
「あらそう…お母さんはいない?」
「あ、ちょっと出かけてます。なにか?」
「あ、いえ…あのね…ここのマンションエレベーターあるでしょ?」
「ええ…」
「あのエレベーターの天井裏で今日の朝。死体が見つかったんですって」
「し…死体!?」
「ええ…詳しくはわからないんだけど匂いに気付いた下の人が通報したらしいわ。」
「そう…なんですか…」
どうやらあれは幻聴でも幻覚でもなかったみたいだ。
あれから俺はエレベーターを使うのは極力さけている。
だってまた
助けを求められたらいやだろ?
この話はこれで終わりです。
俺はいわゆる家庭の事情というやつでこのマンションから引っ越しました。
内心ホッとしたのは言うまでもないですね。
717: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/08/15(水) 22:45:46
>>716
|ω・` ) 自分の知らぬ身近な所で…((((;゚Д゚))))
助けを求めるなら怖くない方法でなぜやらないんだ!
719: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:46:42
>>717
|A-) そうだよねw
普通に言えばいいのにww
720: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/08/15(水) 22:47:30
>>716
他殺なのか自殺なのか気になるところではあるな・・・
721: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/08/15(水) 22:50:13
>>720
|A-) 助けを求めるってことは他殺か事故かかなあ
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