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ほんのりと怖い話

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Part3
36 :名無しさん :2014/04/04(金)20:29:09 ID:s81h9UkuC
こないだ、お腹が減ったので何かないかと冷蔵庫をあさっていたら、
バレンタインに友達からもらったアンパンマンペロティのバイキンマンバージョンが出てきた。
おいしく食べ終えた後、棒を甘噛みする癖のある私は小一時間テレビを見ながらペロティの棒を噛んでいた。
いい加減ベトベトになったし手でも洗おうとペロティの棒をゴミ箱に投げ捨て、手を洗い、
手をふこうとシンクの横のタオルを見ると、その上にペロティの棒が!
??捨てなかったっけ?気のせいだったかな?と再びゴミ箱確認。
そこには果たしてペロティの棒。タオルの上のペロティの棒にも、同じように噛み跡がありヨダレでベトベト。
物が消えたという話は時折聞きますが、増えてしまった・・・
母に話すと、一万円札を捨ててみろと言われました。



37 :名無しさん :2014/04/07(月)18:13:31 ID:nmByZZQvh
自分のばあちゃんは、田舎の集落みたいなところに住んでいて、
里帰りで行くと、祭りの盆踊りの練習や獅子舞の練習みたいな、
公民館でやっているのに参加することができた。
けっこう夜8時とか9時ぐらいまでやっていて、大人が
酒飲んでる横で子どもが練習する、みたいなのが非日常的で
楽しんで参加してた。一人っ子だったし楽しかったんだ。
そこでしわっしわのばあちゃんで、「神様」みたいな人がいた。
神様は、「のんのんさま」みたいな感じで様付けで呼ばれてる人で、
それが名前じゃないというのだけは知っていた。
子どもが集められて、神様が一度、「この世のことわり」を話したことがある。
人間の寿命は200年。そこから何かするごとに、貸し借りで
命が削られていく。生き物を殺したら○年、盗みをしたら○年だ。
逆にいいことをしたら、チャンスがくる。
「○○」という白い虫を見たら食べろ、それが寿命がのびる唯一の
チャンス、みたいな話だった。その場で白い虫も見せてくれた。
のんのんさまは、それで200年以上生きているという話だった。
そのときじゃないけど、江戸の話を見てきたかのように語ってた。
それで子どものころは、白い虫が見えてたんだよね。ケサランパサランが
すごく近いんだけれど、雪虫の毛が長くなったような、なんかほわほわの虫。
目とか触覚とかもある、食べたらほんのり甘いやつだった。
不思議と、親の手伝いとか、誰が見ても人のために役立ついいことした直後に
見つかるんだよ。でもいつのまにか見なくなってた。
長寿の村というわけじゃないし、神様の意味がわからないけど、
あの虫なんだったんだろ。
どこに書いたらいいかわからないので書いたけど、俺、今寿命いくつなんだろうな。

38 :名無しさん :2014/04/08(火)09:53:55 ID:4okJzgxPE
お、なかなかほんのり向きじゃないか。
昔話でもこういうのは読んだことない。
面白いな

39 :名無しさん :2014/04/08(火)11:22:32 ID:VMIKxRE1F
空から降る白い天の食物ってーと、
聖書に出てくるマナをおもいだすけど、
ディティールはちゃんと虫なのか。面白いな。



40 :名無しさん :2014/04/08(火)14:17:56 ID:V4ldNQyg1
小さい時に近所のお姉さんの家にダッコされて遊びに行った。
なので帰りもダッコしてもらって帰ってた。
すると高い塀の上に赤色の火の玉を発見。
お姉さんに伝えたら複雑な表情。
お姉さんは自分が見る少し前に
私の家の隣の家に青い火の玉を見たらしい。
最近わかった事だけど、青い火の玉は死者のもので
赤い火の玉は、これから赤ちゃんになる魂だと聞いた。




41 :名無しさん :2014/04/10(木)07:32:28 ID:RVnMNSFHO
仕事帰り、日も暮れて暗くなり始めた頃に交差点の横断歩道で信号待ちしてたんだけど
その日は結構雨降ってて傘差して先頭で信号が青になるのを待っていました
隣にも後ろにも仕事帰りの沢山の人が信号を待っています
すると交差点を左折してきたバスがゆっくりと左から右へ目の前を通過しようとしていました
バスにも沢山乗客がいて、ぼーっとそのバスを眺めていました
ちょうど目の前を通り過ぎる時、バスの乗り降りする大きなガラス扉に映った自分を見て変な事に気付きました
ガラスに映った自分の前に黄色い雨合羽を着た女の子が立っているのです
もちろん自分は先頭なので前には誰も立っていません
それなのにガラスには自分とバスの間に女の子がいるように映っていました
バスが通り過ぎると信号が青に変わり何事もなく皆一斉に歩き始めました
女の子に気付いていたのは恐らく自分だけです
今でもあの悲しそうな顔が忘れられません

43 :名無しさん :2014/04/11(金)06:58:46 ID:t4j2AnZle
>>41なんかほんのりで面白い話だな。



42 :名無しさん :2014/04/10(木)21:09:42 ID:tarWp3Z6h
何年か前になるが、知り合いの知り合いがまさにオカルトのテンプレ通りという体験をした。
友達に話してもああ、またそのパターンねって言って信じてくれない…。
オカルト板じゃありがちな展開なんだが、
兄の元カノの弟がQ州にある有名な心霊スポットの廃屋に彼女と行く。
特に何も起こらず帰る。
帰りの高速道路で走行中に、大きな毛布のようなものが車に向かってきて視界を遮る。
中央分離帯に衝突、単独事故を起こす。
フロントガラスが割れて、弟君も彼女も顔に傷が残る重傷。
ちなみに事故現場に毛布なんてなかった。
って聞いたときはそんなことが実際にあるんだ、gkbrと思ったんだが、
他人に話すとオカルトお約束の知り合いの知り合いが…になるからもおお、誰も信じない…はがゆい…。



45 :名無しさん :2014/04/19(土)15:55:22 ID:JsJ3LvEcm
婚姻届を出しに行ったのが大晦日だった。
時間外受付で受理してもらい、予定していた親戚の家に行き年越しの集いに行こうと思ったら、義理の母から電話があり義母の父親が危篤状態なので、すぐに病院に来てほしいとのことだった。
もうほろ酔いの義父と焦る義母を乗せて病院へ。
運転は夫で助手席は私。義父母は後部座席にいたのだが、運転席と助手席の間にもう一人いた。
よく目覚まし時計などに使われている黄緑色の夜光塗料のような色のおじいさんがいた。
眼鏡をかけて猫背で少し首を前に出していた。しかし他の人たちには見えている気配がなった。
生まれてはじめて人ではないものを見たのだが「まさか夫のおじいちゃん?あ、でも今言ったらパニックだな」と黙っていると、夫の携帯が鳴り「今亡くなった」と。
気づくと黄緑の人は消えていたが、車はそのまま病院へ。
義母の実家の人たちとは面識もあり私も病室にいれてもらったが、横たわるおじいさんの顔を見て「さっきの人は違う人か…この人は眼鏡をかけていないな」とボンヤリ思った。

46 :名無しさん :2014/04/19(土)16:08:55 ID:JsJ3LvEcm
45続き
それから年が明けてから慌ただしくお通夜や葬儀が行われた。
私も新米だけれどお勝手の手伝いをしていて、遺影を見たときに気づいた。
…眼鏡をかけている。
よく考えたらご臨終を迎えられたから眼鏡は外していたんだ。やっぱり車に乗っててたのは夫の祖父だったんだ。
実は祖父が亡くなるちょうど一年前、夫が突然の病で死にかけた。あいにく後遺症などもなく生活しているが、倒れる数日前に祖父の家を訪ねていたのだ。
なので「今年はあいつ(夫)は来るのかなぁ、元気にしてるのかなぁ」としきりに心配していたそうだ。
私たちは年が明けてから入籍のご報告に伺うつもりがお葬式になってしまったのだった。
葬儀からしばらくたち、皆でテレビを見ているときに義母が「幽霊って見たことある?」と私に聞いてきた。
渋りながら大晦日の話をすると、驚きつつも義母は納得してくれた。「きっと○○(夫)を宜しくっていいに来たんだね」と涙ぐんでいました。
本当にほんのりな初体験でしたが、長くなりすみません。

47 :名無しさん :2014/04/19(土)23:39:30 ID:opPjUuouQ
雨の夜テントの中でよんでると相当怖いわ、ヤバイションベンしたくなってきたwww



48 :名無しさん :2014/04/20(日)05:19:15 ID:Jx0RDc52K
昭和50年代後半、俺が小学2年になったばかりの頃、うちの親父が友人の借金の保証人になって、友人が飛んだから、
我が家は家も土地も全て奪われ、一家全員宿無しになってしまった。
父は高速道路建設で7月から8月の2ヶ月間、出稼ぎのような状態。
母と姉(当時小6)と俺(当時小2)の3人は、7月から8月いっぱい、親戚から紹介された町営の海の家の住み込み従業員生活。
海の家といっても、浜は小さく、建物も昔は漁師小屋(番屋)だったところ。
朝は8時に開けて、夕方5時に閉店。更衣室と水道水シャワーと簡単な飲食提供。
掃除をしたら、店の残り物の焼きそばやおでんで食事。雨の日以外は夏の間は無休。
姉と俺は、元の小学校から遠く離れて友達も誰もいない土地で、海水浴客相手の接客を頑張ってた。

49 :名無しさん :2014/04/20(日)05:19:58 ID:Jx0RDc52K
この海の家で、俺と姉は不思議なものをよく見た。
夜、誰もいなくなった浜でよく火の玉を見た。
母親は「イカ釣り漁船の照明だ」と言っていたが、絶対に違う。
沖の方に火の玉がヒョコヒョコ流れて、やがて上空に向かってスゥーと飛び上がってやがて消えていく。
花火かもしれないが、わざわざ船で沖に出て、花火をやるようなオシャレなところではない。
最初と二回目、三回目あたりは不気味な感じもしたが、五回目あたりからは姉も俺も「またか」と見物するようになっていた。
約2ヶ月で10回以上は見たので、そのうち飽きて、わざわざ見物もしなくなった。

50 :名無しさん :2014/04/20(日)05:20:33 ID:Jx0RDc52K
雨の日は海の家は休みなのだが、母が町役場に出かけ、俺と姉はお留守番した日のことだ。
けっこうな暴風雨で昼間なのに真っ暗だったのを覚えている。
俺と姉は、映りが悪い14型のカラーテレビを見ていたのだが、突然、停電してしまった。
古い小屋だったから風雨の音ばかりが響く中、姉と俺は「やだなー」とボヤきながら、明かり取りの高いところにある窓を何気なく見たら、
長い髪の毛をざんばらにしたような人間が、明かり取りの窓からこちらを見下ろしている。
最初は常連客の誰かがフザケているのかと、姉が「だれー?」と声をかけると、
ざんばら男は「ゴブゴブ」と声を出して、すっと窓から離れた。
夕方になって雨がやんだので、外から明かり取りの窓へ向かってみると、海藻が何本かぶら下がっていた。
それから、雨の日には、よくそのザンギリ頭がよく現れ、明かり取りの窓から覗いていることに気付いた。
そして、よくよく見ると髪の毛ではなく、顔中を海藻で覆っていることに気付いた。
姉と俺で、小雨の中、波打ち際で遊んでいたら、全身も見たことがある。
磯でなにかを拾っている人影が見えて、俺が「あれ?」と声を出したら、「ゴブゴブ」言いながら海へ向かっていって消えた。
全身が海藻まみれで、身長は2メートル以上あったと思う。やたら手足が長かった。

51 :名無しさん :2014/04/20(日)05:22:04 ID:Jx0RDc52K
一番怖かった記憶は、8月15日。
お盆は一日だけ休みで、父も出稼ぎ先から海の家へ帰ってきていた。
久々に父親と再会して嬉しかったことと、お土産の豚肉の味噌漬けが美味しかったことを覚えている。
夜中、ゴザの上で寝ていると、姉に「なんか、変な音しない?」と起こされた。
外から波の音に混ざってカシャカシャ…カシャカシャ…という音が聞こえてくる。
夜の海からは色んな音が聞こえてくるのには慣れてしまっていたが、聞きなれない音というのは気持ちが悪い。
父親を無理矢理に起こして、3人で窓からそっと覗くと、月明かりの中、骸骨が浜を歩いていた。
やたらと大きな骸骨で、表面にフジツボらしきものがびっしりついていて気持ち悪い。
それが酔っぱらいのようにフラフラと浜を歩いている。
なにかを探すかのようにうろついている骸骨を数分見ていたが、
父親がガラリと戸を開けると、骸骨はその瞬間に消えた。

52 :名無しさん :2014/04/20(日)05:23:08 ID:Jx0RDc52K
8月下旬、海にクラゲが出るようになる頃、父の実家のある東京へ引っ越すことになった。
残された借金も、町役場の人が紹介してくれた弁護士を通じてどうにかなった。
俺たち家族がいなくなった後、町営の海の家はなくなった、と聞いた。
その後、大きくなってから、母に人魂や海藻人間や骸骨のことを聞くと、母も何度も見たと言う。
でも、子供たちが怖がるから、絶対に怖がる素振りは見せないようにしていた、と。
人魂は、母も何十回と見たことから、そういうもんだ、としか思わなかった、と。
母が言うには、海藻人間は夜明け近くに、海の家の前にトコブシ(小さい種類のアワビ)やヒメサザエを30粒ほど置いて行くことも何度かあった、という。
(母は、それらを普通に食卓に乗せていた。母曰く「あの頃、うちは貧乏だったから、アレも哀れに思ったんだろう」と)
ただ、骸骨だけは「いかん奴」だと母は認識していた。「アレは、海で死んで、遺体が発見されてないヤツなんだと思う」と。

53 :名無しさん :2014/04/20(日)05:24:02 ID:Jx0RDc52K
父は、母から「あの海の家はお化け屋敷だ。早く何とかしてくれ」と何度も電話で言われていたらしい。
が、理数系だった父は信じず、あの8月15日の骸骨を見るまでは、面倒臭いとしか思っていなかった、と。
あの骸骨を見て「あんなお化け屋敷に妻子を置いておけない」と、本気で借金処理を頑張ったんだと、後から知った。
姉は、小さい頃は言わなかったが、人魂を目の前30cmで見た、と俺が大学生になってから白状した。
便所(小屋の外にある)に行った時、やたらと外が明るいな、と思っていたら、
目の前にバスケットボールぐらいある人魂が飛んできた、と。
そして、姉の目の前で静止したので、よくよく人魂を見ると、人魂の光の中にお婆さんの生首みたいなものが見えた。
姉は驚いて、人魂の中のお婆さんにペコリと頭を下げたら、凄い勢いで人魂は沖に向かった。
人魂の中に、人の頭があるなんて知ったら、小さい弟が怖がるだろう、と黙っていたそうだ。
怖くなかったのか、と問うと、「見慣れていたし、お婆さんも普通のお婆さんだったから、怖くはないけど、ただ驚いた」と。
俺は、大学3年の時、バイクのソロツーリングで一度だけ、あの海の家のあった辺りに行った。
駐車場と浜へ降りる階段が残っていたが、海の家は跡形もなく消えていた。
海藻人間を目撃した磯は残っていたが、俺が子供の頃のようには貝もなかった。
なんで、あの頃、あんなにも色んなモノを見たのに、あまり怖くなかったんだろうか?
こうやって書き起こしてみても、全然怖くないので、こちらに思い出として残しておきます。

55 :名無しさん :2014/04/20(日)15:41:46 ID:lvovjNTKg
海にまつわる怖い話は味があって良いな

56 :名無しさん :2014/04/20(日)19:45:04 ID:RkrcTm7hs
怖い話のはずなのになんかほのぼのしたwww



60 :名無しさん :2014/04/21(月)10:12:22 ID:6ojhnirot
怖いというか人生の中で不思議だったこと話させてください。
仕事も恋愛もうまくいっておらず毎日モヤモヤとしていた時期がありました。
何のために生きてるのか、恋愛だと相手にとって自分はなんなのかと下らないことを考える毎日でした。
ある時、死のうと思い、薬をつまみにお酒を飲みました。
飲みはじめはいつも通りで、こりゃ失敗かなんて思いながら。
気づくと、部屋の電気が消えて暗くなっており、私はベッドに仰向けで寝ていました。
目をつぶって寝てる感覚はあるのに瞼が透けて見えている、そんな感じで天井やベッドの端が見えていました。
部屋がややロフトタイプというか、シングルサイズのマットがピッタリ納まるスペースあり、それが少しだけ高いの位置にある少し変な間取りでした。
ベッドまで登るには5段くらいの梯子使います。規模の小さいロフトです。
話がそれましたが、ベッド右側に黒い影のような人が3人たっています。
先ほど話した間取りのため、ベッドの横は人の立てるスペースはなく、天井もロフト気味ですが大して高さはないため、屈まないと立ち上がれません。
でも、3人ともしっかり立っており、顔の向きとしては私を見下ろしています。
すると一人がしゃがみこみ、私のお腹の音を聞くような姿勢になり、何度も何度もお腹に耳を近づけたり離したりしていました。
他の二人は何もせず立ったままです。
私はそれを見ていましたが、気づくと明るくなってて朝になっていました。
やっぱり失敗かと思った瞬間、激しい胃痛が。薬でやられてしまったようです。
そして、携帯を確認すると3人に、死ぬと言う連絡をしていた形跡がありました。記憶には全くありません。
これで3人のひと、お腹に耳を当てていた理由もわかりました。ただ、3人は私が胃痛になっているのは連絡した時点で知らないので、目撃した人影は私の頭が作り出した妄想かもしれません…
部屋を見ると、飲んだお酒の缶は中をゆすいでシンクに全てふせてありました。
連絡したのも缶をゆすいだのも記憶には全くないのが私にとってほんのり怖いことでしたw
スレ汚し失礼いたしました。




61 :名無しさん :2014/04/21(月)11:35:22 ID:qwrsLOHED
聞いた時ちょっとゾッとした話。大学に入学してすぐに、見た目はゴツいけど、大人しくて若干ゲイぽいっ奴と友達になったんだ。LUNA SEAの真矢に似てるから真矢とする。
うちの大学には、ユニデンスって言う学内敷地に建ってる学生寮があった。20階建てくらいのぱっと見ビルみたいなでかい寮だった。
真矢は入学したての頃そこに住んでいたんだが、5月の半ばくらいで寮生活を止め、突然実家から通い出した。
真矢の実家からうちの大学まで片道2時間以上かかるし、寮は1年契約で途中で部屋を出ても家賃は返ってこない。
不思議に思ったが、使わないから自由にしていいということで、鍵を貸してくれたので講義の合間の溜まり場になった。でも真矢は絶対にその部屋には近づこうとはしなかった。
その時にもテレビが勝手についたり消えたり、閉めたはずの鍵が開いてたりちょくちょくおかしな事があったりした。
けど、もともとその寮はいわく付きというか、心霊系の話がよく噂されるとこだったから、うおーこれかー、ぐらいにしか思ってなかったんだ。
そんなある日、真矢と学食でたまたま2人っきりになる機会があって、軽い気持ちで聞いてみた。
「そーいや、なんでお前寮から通わないの?」
その瞬間、それまで笑顔だった真矢の顔が真顔になり、その直後泣き出しそうな顔になった。
「…その話はマジでやめてください。お願いします…。」
(敬語なのは俺が浪人してて年が1コ上だから)
真矢のガチで泣きそうな声と表情に驚いて
「お、おぅ…すまん。」
ってしか言えなかった。
そしてしばらくの気まずい沈黙の後に真矢が重々しく口を開いた。
「俺…見ちゃったんすよ…。」
真矢は俯いたまま消え入りそうな声で言った。
「見ちゃったって…幽霊?」
真矢は下を向いたまま頷いた。
「部屋出るちょっと前の話なんすけど、俺の部屋の窓から階段見えるじゃないすか?
たまたまその階段を見たとき、何か女が立ってるんすよ。」
うちの寮は男子寮と女子寮が別れている。でも、女子が男子寮に入るのは割と簡単だった。(逆は相当厳しい。見つかったら謹慎処分、2回目には退学)
「最初はただの女子学生かと思ったんすよ。でも2時間くらいしても全然動いてなくて。」
「俺、やべーとか思ってカーテン閉めてすぐ寝たんす。朝起きて見たらいなくなってました。」
「でも次の日、見てみたらまたいるんすよ。前日と同じ格好で。」
ちなみに顔は髪に隠れて見えなかったそうだ。
「その次の日も、朝にはいなくなってました。でも夜にはいるんです。」
「何時から現れて何時に消えるとかは全然分かんなくて、気がついたらいて朝は消えてるんす。」
「でも最初こそビビってたんすけど、だんだん慣れてきて、あー、今日もいるわーぐらいにしか考えなくなりました。」
「でもある日、俺…気づいちゃったんすよ…。」
もう真矢は視点の定まらない目を小刻みに左右に揺らしていた。恐怖が蘇ってきているように見えた。
「その女…毎日1段づつ階段上ってるんすよ。最初は5階だったのに最後の方は俺の部屋がある8階のすぐ下の段でした。」
「俺の部屋角部屋で一番階段に近いじゃないですか。それに、最初は女の顔、見えなかったんすけど、近づいてきたら見えたんすよ。」
「髪の隙間から見える目が…。明らかこっち見てて…。俺見てて…。」
「笑ってるんすよ…。もうすぐ着くぞと言わんばかりに。」
「その次の日からあの部屋には行ってません。」
真矢の話はそれで終わった。
その後はその話をする事なく1年がたった。
これは後日談なんだが、その部屋は1年契約なので部屋を整理するため真矢はほぼ1年振りに部屋に行ったらしい。
しかし、それから真矢に会う事はなかった。急に大学を辞めてしまったのだ。
それ以来彼には連絡が取れず、大学の友達は誰も真矢のその後を知らないとの事。
俺らの中では、部屋を片付けに行って相当ヤバいもんを見たか、ヤバい目にあったんじゃねーかって噂してる。
あんま怖くなくてスマソ

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