逃げ場がない
こんなところくるんじゃなかった
331 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 19:33:20.49 ID:AVPujXb6O
小さな頃の話で、今じゃ確認のしようのない話ですが、自分にとって洒落にならない怖い話だったので書きます。
これは私が小学校2年生くらいの記憶なのですが、当時私の親は共働きで、学校内にある託児所的なところに預けられていました。
私たちはその託児所を「学童」とよんでいいました。
普段は、しばらく学童でおやつを食べたり、宿題をやったり遊んだりして、5時になると友達と一緒にそれぞれ家に帰ります。
しかしその日は、普段の遊びにも飽き、たまたま友達の少ない日だったので、友達のAとBと私の3人で学校を抜け出そうという話になりました。
抜け出して向かう先は、「キューピーハウス」と私たちの間で呼ばれている心霊スポットのようなところです。
そこは、いつも石屋の隣にある人が長い間帰ってきていない家でした。
その家にはガレージのようなところがあり、そのシャッターの部分には、恐らく新聞や手紙などを入れるであろうポストがありました。
私やみんなはそこから中をのぞいていたりしていたのですが、中は壊れた椅子や人形などが散乱していてとても怖い雰囲気が漂うところでした。
時間は3時半。私たちは、隣の石屋のおじいさんに見つからぬよう、こっそり家の敷地に入り込み、花壇や塀をよじ登り、ベランダから二階にあがりました。
普通なら、窓の鍵は締めてあるはずです。
ですが窓の鍵は開いており、すんなり中へ入ることができました。
333 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 19:49:30.01 ID:AVPujXb6O
中はとても荒れていました。
もうこのときからAは怖がり「帰ろう、先生に怒られるよ」などと言っていましたが、私とBはもう気分は冒険家で、ぐんぐん奥に進んで行きました。
私たちは2階を全体的にぐるっと見て回りました。
部屋は3部屋。私たちが一番最初に入った部屋はどうやら女の人の部屋です。何となく綺麗で、かわいらしい犬の置物などが置いてありました。
次に見た部屋はベビーベッドが置いてあり、赤ちゃん用のおもちゃが物凄い量散乱していました。
ぱっと見た感じ、あのキューピーの人形が多かったような気がします。
おもちゃはぼろぼろで、なんだか訳の分からない黒ずんだ液体がこびり付いていました。
もう1つの部屋は何も家具の置かれていない空き部屋でした。
そして次に私たちは1階に降りました。リビングは雰囲気洋風な部屋で、立派なソファーが置かれていました。この家には赤ちゃんがいたんでしょう。赤ちゃん用の机や椅子、食器などが床に転がっていました。
私はBと大はしゃぎしていましたがAはBの服にしがみついたままでした。
書斎やトイレ、キッチン等を一通りみて回りましたが特に変わったところは見当たらなく、
「じゃぁもうそろそろ学童に戻らないと怒られちゃうから、最後に風呂場をみて、玄関から帰ろう。続きはまた今度にしよう。」
ということになり、それに従い風呂場を見に行くことにしました。
脱衣所に入る前に、Bが
「なにかあった時の為に玄関の鍵開けておこうぜ!」
と言い出し、風呂場からすぐ近くの玄関の鍵を開けました。
そとはも暗くなり始めていました。その家には時計が見当たりませんでした。なので私たちは全く時間がわかりませんでした。
風呂場に入ると酷く何かが腐ったような臭いがしました。果物とか野菜とかが腐った臭いではなく、もっと動物の死骸が腐った臭いでした。
鼻が曲がりそうになるくらいの酷い臭いでしたが、怖いものを求めてきた私とBは、もっと何か怖いことが起こればいい。学校で噂になればいい。最悪、誰かが死んでもいい。と考えていました。
Aはもう怖いし臭いからここには居たくないといい、風呂場のそとに居ました。不思議なことに、一歩でも風呂場の外に出てしまえば、全くの無臭だとAは言いました。
335 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:17:14.00 ID:AVPujXb6O
風呂桶には蓋がされていました。白いプラスチック製の蓋でしょうが、黒く変色・・・・というより、2階で見たおもちゃのように、何かの液体がこびり付いていました。
2人で開けようと持ち上げてみたのですが、とても重く、びくともしませんでした。蓋は2枚あり、どちらの蓋もあきませんでした。
指を蓋と浴槽の間に入れようとしたとき、私の爪の間に何かが入ってきました。気持ち悪っ!と指を見てみると、細く短い髪と長い髪の2本が中指の爪の間に入り込んでいました。
それを見て私とBは怖くなりでて行くことにしました。
当時、怖がるのは格好悪い、と思っていた私たちは
「もう飽きたし、全然怖くねぇから帰ろうぜ!」
と怖くないふりをしていました。しかし、開けてあった風呂場のドアは、いつの間にかしまっていました。Aの悪戯だろうと思って
「おーいーAやーめーろーよー」
「先生に言っちゃうよ」
とドアの外に向かって叫びました。が、Aの声は聞こえませんし、人の気配もしません。ドアは曇りガラスのようになっていたので、人が前に居ればシルエットで分かります。
336 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:18:14.21 ID:AVPujXb6O
だんだん本気で怖くなり、半泣きになりながらドアをたたき、Aに助けを求めました。しかしどんなに叫んでも気づいてくれませんでした。
ここにいれば誰かが助けてくれるだろう。そう考えて、2人で救助を待つことにしました。体育座りをして浴槽に寄りかかりながらドアの方を向いて待ちました。
10分くらいでしょうか。Bが泣き出してしまいました。
助からないとか、死んでしまうとか、Aはもう生きていないとか、ネガティブなことをずっと言っていました。
すると後ろの浴槽から音がしました。体中から変な汗が噴き出た感じがします。怖すぎて後ろを見ることができませんでした。
また音がします。濡れた布と布をこすったような、ぬちゃ・・・というか、ずりゅ・・・という感じの音です。
思い切って後ろを見るとしまっていた蓋が片方ずれて開いています。もう何が何だか分からなくなり、もう一度ドアの外に助けを求め叫びましたが、勿論だれも応えてくれません。音はまだします。蓋があいている分、直接聞こえるというか、とても聞こえやすくなっていました。
もうBは俯いたまま、ぶつぶつと何か言っています。聞き取ることはできませんが、Bの声ではなかったと思います。Bの声は女の子のようなかわいらしい声をしていた記憶があります。しかしその時の声は、低くくぐもったような、そんなような声でした。
337 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:34:46.36 ID:AVPujXb6O
ドアに背中をつけ、浴槽を凝視していました。何かが出てくるような気がしていたからです。こんなところに入ってきてしまったことを、もう心の底から本気で後悔しました。家に帰ったらお母さんと先生に謝ろう。そう考えていました。
音はずっと聞こえていたと思います。
浴槽を凝視し続けてどのくらいたったかは分かりませんが、音は鳴りやみません。
すると、小さな手、赤ちゃんの手のようなものが、開いた蓋の隙間から見えているのに気付きました私は思わず嘔吐してしまいました。Bは未だに何かぶつぶつ言っています。
「B!おい!逃げようよ!ねぇB!」
と肩を掴んで揺さぶりましたが、目は虚ろ、口からは唾液が垂れていました。私は本気で泣いていました。
ふと、ドアの向こうに人の気配がしました。浴槽からは、さっきの音とは違い、うめき声のようなのが聞こえてきました。うあぁぁぁ・・・・とか、ぎぃぃ・・・のような感じでした。
助けに来てくれたと思い嬉々としてドアの方を見ると、曇りガラスに顔と手を押し付けた女の人がいました。
前髪を真ん中から分けた短めの髪の女が、大きな口を開けてこちらを見ていました。顔をべったりと貼り付けているので、どんな表情なのかはっきりわかりました。
口が動きだし、何か言っているのが分かります。言っているのは分かるのですが、内容はわかりませんでした。私はその女から目を離せません。
女は、両手をゆっくり、物凄くゆっくりあげたかと思うと、すごい力でドアをドン!とドアをたたきました。
私はそこで気を失ってしまいました。
346 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 21:19:31.24 ID:AVPujXb6O
目が覚めた時私は自宅の布団に寝ていました。誰もいない部屋で一人でした。急にとても怖くなり、部屋を出ると居間には母がいました。
母は泣きながら私を抱きしめて、あの時のことを話してくれました。
どうやら私は1、2時間あの家にいたつもりだったのですが、2日近くあそこにいたようです。
Aは私たちを置いて先に家に帰ったそうですが、翌日学校に私とBが来ておらず、先生から2人が失踪したということを聞かされたそうです。Aはその日は怖くて先生に言えなかったそうですが、家に帰り親にあの日のことを話したそうです。
警察が助けに行ったとき、私は風呂場で気絶していたそうです。
母の話によると、左のふくらはぎにとても小さな歯形があったそうです。そこで私は母に、
「Bは?B変なんなっちゃって変なことずっと言ってて・・・」
と泣きながら聞きました。すると母は
「B君は今病院にいる。B君に会いたい?」
私が会いたいというと
「じゃぁ明日会いに行こう。でもB君を見ても泣いちゃだめよ?大きい声も出しちゃダメ。いい?約束だからね?」
と、とても怖い顔をして言いました
翌日Bに会いに行くと、案の定、あの時のまま、不気味な言葉をベッドに座ったまま言っていました。
私はそれ以来、怖くてBにはあっていません。
なんだかとても申し訳なく、また、あの時のことを思い出してしまうからです。
Aとはまだ連絡をとっていますが、Bの話はタブーみたいな雰囲気があり、
話すことができません。
359 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 21:57:55.27 ID:WzvptIe20
んで、後日談的なことはないの?その家の詳細!
361 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:06:22.37 ID:AVPujXb6O
>>359
後日談らしい後日談では無いのですが、
私が通っていた小学校に今弟が通っているので去年の夏あたりに授業参観に行ったついでに見てきました。
その家は取り壊されていました。
隣の石屋のお孫さんと仲が良かったので、挨拶のついでに家の事を聞いたら、
私が小学校を卒業して2年くらいしてから取り壊され、一度家が建ち、3人家族が住んでいたそうです。
しかし、その家族の娘さんがおかしなことを言ったり
、奇妙な行動をするようになったので、実家に帰ってしまったそうです。
363 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:11:42.67 ID:AVPujXb6O
あ!
あと小学校卒業のときBのお父さんが挨拶にきて、
Bのお母さんがショックからか体調を崩して入院している、
AがBの見舞いに来た日がありったがその日、Bが居なくなり、探すのが大変だった
という話を母がきき、それを母から聞かせてもらいました。
365 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:14:24.35 ID:WzvptIe20
>>361
それ以後あなたには特に異変はないの?
366 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:17:37.88 ID:AVPujXb6O
>>365
はい
私には何もありませんでした
脚の歯形は3日ほど消えませんでしたが。
消えた後は本当に全く何もありませんでした。
死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?272
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1308968503/
892 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:46:36.30 ID:InDngvdq0
逃げ場がないの話を投稿したものです
いろいろな友達にAの連絡先を聞いてBのことについて聞いてきました。
893 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:47:42.20 ID:InDngvdq0
Aはもう殆どBの家族とは連絡をとっていなかったそうですが、
まだ連絡できるそうなので、アポをとって会いに行きました。
Bは昔住んでいたところにはもういませんでした。
だいぶ前に引っ越してしまったそうです。
電車に乗って1、2時間くらいの距離のところにBの家はありました。
Bの家のインターホンを押すとすぐにお父さんがでてきました。
Bの部屋は二階にあり、あまり人が出入りしないからか、埃が廊下の隅に溜まっていました。
894 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:49:14.29 ID:InDngvdq0
Bの部屋は昼間だというのに真っ暗で、最初どこにBがいるのか分からないくらいでした。
Bは昔見たときよりも回復しているように見えました。
会話は出来ました。
あの事件の後の話しを聞かせてもらいました。
895 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:52:07.71 ID:InDngvdq0
あの事件の後、しばらく病院に入院をしていたそうですが、毎日早朝の5時半ごろと、
夜の7時くらいになると誰かに話しかけられるといっていました。
何を言っているかは理解ができないような言葉で、毎日全く同じことを言われるそうです。
相手が誰で、何を言っているのか分からないし、自分にしか聞こえないので、
あの頃は本当に発狂しかけたそうです。
退院してからもその声は聞こえたそうで、だんだんとその言葉ははっきりと、鮮明になっていったそうです。
最終的に何を言っていたのか理解できたころには、もう16歳だったそうです。
その声は女の声で、「いつか、そこに、迎えに、行くから、」と毎日毎日言い続けたとBは言っていました。
896 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:53:10.43 ID:InDngvdq0
今はもう聞こえないそうです。
しかし、そも声の女がどこかに居るのではないか、来るのではないかと不安になり、
家からも、部屋からも出られないそうです。
窓のカーテンを開けたら、窓の外に居るような気がして、カーテンも開けられないそうです。
私はBに聞いてみました。
あの時、曇りガラスに張り付いていた女のことを覚えているかどうかを。
しかしBはもう覚えていないと言っていました。
そして物凄くおびえたような声で、その女の顔がどんな顔か聞いてきます。
短い髪で、前髪を真ん中から分けた女。
その特徴を教えると、Bは大声をだして、大暴れしだしました。
もうそこに私とAは居られません。
急いで出て行き階段を下りようとしたを見ると、Bのお父さんが不安そうな顔でこちらを見ていました。
905 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 22:04:58.98 ID:InDngvdq0
下りてみると、
「最近は結構落ち着いてたんだよね。まぁときどきああなるから気にしないでね。」
と言って、奥に行ってしまいました。
なので、もう私達は帰ると告げ、玄関に向かうと、玄関のすぐ横の部屋の扉が少しあいているのに気付きました。
人様の部屋を勝手に覗くのはどうかと自分でも思いましたが、
覗かずにはいられず、覗いてしまいました。
そこには、机の前の椅子に座っているBのお母さんがいました。
こちらに完全に気付いていて、目が合ってしまいました。
短い髪で、前髪を真ん中で分けていました。
だから、Bは発狂してしまったのでしょうか?
小さな頃の話で、今じゃ確認のしようのない話ですが、自分にとって洒落にならない怖い話だったので書きます。
これは私が小学校2年生くらいの記憶なのですが、当時私の親は共働きで、学校内にある託児所的なところに預けられていました。
私たちはその託児所を「学童」とよんでいいました。
普段は、しばらく学童でおやつを食べたり、宿題をやったり遊んだりして、5時になると友達と一緒にそれぞれ家に帰ります。
しかしその日は、普段の遊びにも飽き、たまたま友達の少ない日だったので、友達のAとBと私の3人で学校を抜け出そうという話になりました。
抜け出して向かう先は、「キューピーハウス」と私たちの間で呼ばれている心霊スポットのようなところです。
そこは、いつも石屋の隣にある人が長い間帰ってきていない家でした。
その家にはガレージのようなところがあり、そのシャッターの部分には、恐らく新聞や手紙などを入れるであろうポストがありました。
私やみんなはそこから中をのぞいていたりしていたのですが、中は壊れた椅子や人形などが散乱していてとても怖い雰囲気が漂うところでした。
時間は3時半。私たちは、隣の石屋のおじいさんに見つからぬよう、こっそり家の敷地に入り込み、花壇や塀をよじ登り、ベランダから二階にあがりました。
普通なら、窓の鍵は締めてあるはずです。
ですが窓の鍵は開いており、すんなり中へ入ることができました。
333 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 19:49:30.01 ID:AVPujXb6O
中はとても荒れていました。
もうこのときからAは怖がり「帰ろう、先生に怒られるよ」などと言っていましたが、私とBはもう気分は冒険家で、ぐんぐん奥に進んで行きました。
私たちは2階を全体的にぐるっと見て回りました。
部屋は3部屋。私たちが一番最初に入った部屋はどうやら女の人の部屋です。何となく綺麗で、かわいらしい犬の置物などが置いてありました。
次に見た部屋はベビーベッドが置いてあり、赤ちゃん用のおもちゃが物凄い量散乱していました。
ぱっと見た感じ、あのキューピーの人形が多かったような気がします。
おもちゃはぼろぼろで、なんだか訳の分からない黒ずんだ液体がこびり付いていました。
もう1つの部屋は何も家具の置かれていない空き部屋でした。
そして次に私たちは1階に降りました。リビングは雰囲気洋風な部屋で、立派なソファーが置かれていました。この家には赤ちゃんがいたんでしょう。赤ちゃん用の机や椅子、食器などが床に転がっていました。
私はBと大はしゃぎしていましたがAはBの服にしがみついたままでした。
書斎やトイレ、キッチン等を一通りみて回りましたが特に変わったところは見当たらなく、
「じゃぁもうそろそろ学童に戻らないと怒られちゃうから、最後に風呂場をみて、玄関から帰ろう。続きはまた今度にしよう。」
ということになり、それに従い風呂場を見に行くことにしました。
脱衣所に入る前に、Bが
「なにかあった時の為に玄関の鍵開けておこうぜ!」
と言い出し、風呂場からすぐ近くの玄関の鍵を開けました。
そとはも暗くなり始めていました。その家には時計が見当たりませんでした。なので私たちは全く時間がわかりませんでした。
風呂場に入ると酷く何かが腐ったような臭いがしました。果物とか野菜とかが腐った臭いではなく、もっと動物の死骸が腐った臭いでした。
鼻が曲がりそうになるくらいの酷い臭いでしたが、怖いものを求めてきた私とBは、もっと何か怖いことが起こればいい。学校で噂になればいい。最悪、誰かが死んでもいい。と考えていました。
Aはもう怖いし臭いからここには居たくないといい、風呂場のそとに居ました。不思議なことに、一歩でも風呂場の外に出てしまえば、全くの無臭だとAは言いました。
335 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:17:14.00 ID:AVPujXb6O
風呂桶には蓋がされていました。白いプラスチック製の蓋でしょうが、黒く変色・・・・というより、2階で見たおもちゃのように、何かの液体がこびり付いていました。
2人で開けようと持ち上げてみたのですが、とても重く、びくともしませんでした。蓋は2枚あり、どちらの蓋もあきませんでした。
指を蓋と浴槽の間に入れようとしたとき、私の爪の間に何かが入ってきました。気持ち悪っ!と指を見てみると、細く短い髪と長い髪の2本が中指の爪の間に入り込んでいました。
それを見て私とBは怖くなりでて行くことにしました。
当時、怖がるのは格好悪い、と思っていた私たちは
「もう飽きたし、全然怖くねぇから帰ろうぜ!」
と怖くないふりをしていました。しかし、開けてあった風呂場のドアは、いつの間にかしまっていました。Aの悪戯だろうと思って
「おーいーAやーめーろーよー」
「先生に言っちゃうよ」
とドアの外に向かって叫びました。が、Aの声は聞こえませんし、人の気配もしません。ドアは曇りガラスのようになっていたので、人が前に居ればシルエットで分かります。
336 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:18:14.21 ID:AVPujXb6O
だんだん本気で怖くなり、半泣きになりながらドアをたたき、Aに助けを求めました。しかしどんなに叫んでも気づいてくれませんでした。
ここにいれば誰かが助けてくれるだろう。そう考えて、2人で救助を待つことにしました。体育座りをして浴槽に寄りかかりながらドアの方を向いて待ちました。
10分くらいでしょうか。Bが泣き出してしまいました。
助からないとか、死んでしまうとか、Aはもう生きていないとか、ネガティブなことをずっと言っていました。
すると後ろの浴槽から音がしました。体中から変な汗が噴き出た感じがします。怖すぎて後ろを見ることができませんでした。
また音がします。濡れた布と布をこすったような、ぬちゃ・・・というか、ずりゅ・・・という感じの音です。
思い切って後ろを見るとしまっていた蓋が片方ずれて開いています。もう何が何だか分からなくなり、もう一度ドアの外に助けを求め叫びましたが、勿論だれも応えてくれません。音はまだします。蓋があいている分、直接聞こえるというか、とても聞こえやすくなっていました。
もうBは俯いたまま、ぶつぶつと何か言っています。聞き取ることはできませんが、Bの声ではなかったと思います。Bの声は女の子のようなかわいらしい声をしていた記憶があります。しかしその時の声は、低くくぐもったような、そんなような声でした。
337 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 20:34:46.36 ID:AVPujXb6O
ドアに背中をつけ、浴槽を凝視していました。何かが出てくるような気がしていたからです。こんなところに入ってきてしまったことを、もう心の底から本気で後悔しました。家に帰ったらお母さんと先生に謝ろう。そう考えていました。
音はずっと聞こえていたと思います。
浴槽を凝視し続けてどのくらいたったかは分かりませんが、音は鳴りやみません。
すると、小さな手、赤ちゃんの手のようなものが、開いた蓋の隙間から見えているのに気付きました私は思わず嘔吐してしまいました。Bは未だに何かぶつぶつ言っています。
「B!おい!逃げようよ!ねぇB!」
と肩を掴んで揺さぶりましたが、目は虚ろ、口からは唾液が垂れていました。私は本気で泣いていました。
ふと、ドアの向こうに人の気配がしました。浴槽からは、さっきの音とは違い、うめき声のようなのが聞こえてきました。うあぁぁぁ・・・・とか、ぎぃぃ・・・のような感じでした。
助けに来てくれたと思い嬉々としてドアの方を見ると、曇りガラスに顔と手を押し付けた女の人がいました。
前髪を真ん中から分けた短めの髪の女が、大きな口を開けてこちらを見ていました。顔をべったりと貼り付けているので、どんな表情なのかはっきりわかりました。
口が動きだし、何か言っているのが分かります。言っているのは分かるのですが、内容はわかりませんでした。私はその女から目を離せません。
女は、両手をゆっくり、物凄くゆっくりあげたかと思うと、すごい力でドアをドン!とドアをたたきました。
私はそこで気を失ってしまいました。
目が覚めた時私は自宅の布団に寝ていました。誰もいない部屋で一人でした。急にとても怖くなり、部屋を出ると居間には母がいました。
母は泣きながら私を抱きしめて、あの時のことを話してくれました。
どうやら私は1、2時間あの家にいたつもりだったのですが、2日近くあそこにいたようです。
Aは私たちを置いて先に家に帰ったそうですが、翌日学校に私とBが来ておらず、先生から2人が失踪したということを聞かされたそうです。Aはその日は怖くて先生に言えなかったそうですが、家に帰り親にあの日のことを話したそうです。
警察が助けに行ったとき、私は風呂場で気絶していたそうです。
母の話によると、左のふくらはぎにとても小さな歯形があったそうです。そこで私は母に、
「Bは?B変なんなっちゃって変なことずっと言ってて・・・」
と泣きながら聞きました。すると母は
「B君は今病院にいる。B君に会いたい?」
私が会いたいというと
「じゃぁ明日会いに行こう。でもB君を見ても泣いちゃだめよ?大きい声も出しちゃダメ。いい?約束だからね?」
と、とても怖い顔をして言いました
翌日Bに会いに行くと、案の定、あの時のまま、不気味な言葉をベッドに座ったまま言っていました。
私はそれ以来、怖くてBにはあっていません。
なんだかとても申し訳なく、また、あの時のことを思い出してしまうからです。
Aとはまだ連絡をとっていますが、Bの話はタブーみたいな雰囲気があり、
話すことができません。
359 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 21:57:55.27 ID:WzvptIe20
んで、後日談的なことはないの?その家の詳細!
361 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:06:22.37 ID:AVPujXb6O
>>359
後日談らしい後日談では無いのですが、
私が通っていた小学校に今弟が通っているので去年の夏あたりに授業参観に行ったついでに見てきました。
その家は取り壊されていました。
隣の石屋のお孫さんと仲が良かったので、挨拶のついでに家の事を聞いたら、
私が小学校を卒業して2年くらいしてから取り壊され、一度家が建ち、3人家族が住んでいたそうです。
しかし、その家族の娘さんがおかしなことを言ったり
、奇妙な行動をするようになったので、実家に帰ってしまったそうです。
363 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:11:42.67 ID:AVPujXb6O
あ!
あと小学校卒業のときBのお父さんが挨拶にきて、
Bのお母さんがショックからか体調を崩して入院している、
AがBの見舞いに来た日がありったがその日、Bが居なくなり、探すのが大変だった
という話を母がきき、それを母から聞かせてもらいました。
365 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:14:24.35 ID:WzvptIe20
>>361
それ以後あなたには特に異変はないの?
366 :本当にあった怖い名無し:2011/03/30(水) 22:17:37.88 ID:AVPujXb6O
>>365
はい
私には何もありませんでした
脚の歯形は3日ほど消えませんでしたが。
消えた後は本当に全く何もありませんでした。
死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?272
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1308968503/
892 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:46:36.30 ID:InDngvdq0
逃げ場がないの話を投稿したものです
いろいろな友達にAの連絡先を聞いてBのことについて聞いてきました。
893 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:47:42.20 ID:InDngvdq0
Aはもう殆どBの家族とは連絡をとっていなかったそうですが、
まだ連絡できるそうなので、アポをとって会いに行きました。
Bは昔住んでいたところにはもういませんでした。
だいぶ前に引っ越してしまったそうです。
電車に乗って1、2時間くらいの距離のところにBの家はありました。
Bの家のインターホンを押すとすぐにお父さんがでてきました。
Bの部屋は二階にあり、あまり人が出入りしないからか、埃が廊下の隅に溜まっていました。
894 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:49:14.29 ID:InDngvdq0
Bの部屋は昼間だというのに真っ暗で、最初どこにBがいるのか分からないくらいでした。
Bは昔見たときよりも回復しているように見えました。
会話は出来ました。
あの事件の後の話しを聞かせてもらいました。
895 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:52:07.71 ID:InDngvdq0
あの事件の後、しばらく病院に入院をしていたそうですが、毎日早朝の5時半ごろと、
夜の7時くらいになると誰かに話しかけられるといっていました。
何を言っているかは理解ができないような言葉で、毎日全く同じことを言われるそうです。
相手が誰で、何を言っているのか分からないし、自分にしか聞こえないので、
あの頃は本当に発狂しかけたそうです。
退院してからもその声は聞こえたそうで、だんだんとその言葉ははっきりと、鮮明になっていったそうです。
最終的に何を言っていたのか理解できたころには、もう16歳だったそうです。
その声は女の声で、「いつか、そこに、迎えに、行くから、」と毎日毎日言い続けたとBは言っていました。
896 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 21:53:10.43 ID:InDngvdq0
今はもう聞こえないそうです。
しかし、そも声の女がどこかに居るのではないか、来るのではないかと不安になり、
家からも、部屋からも出られないそうです。
窓のカーテンを開けたら、窓の外に居るような気がして、カーテンも開けられないそうです。
私はBに聞いてみました。
あの時、曇りガラスに張り付いていた女のことを覚えているかどうかを。
しかしBはもう覚えていないと言っていました。
そして物凄くおびえたような声で、その女の顔がどんな顔か聞いてきます。
短い髪で、前髪を真ん中から分けた女。
その特徴を教えると、Bは大声をだして、大暴れしだしました。
もうそこに私とAは居られません。
急いで出て行き階段を下りようとしたを見ると、Bのお父さんが不安そうな顔でこちらを見ていました。
905 :本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 22:04:58.98 ID:InDngvdq0
下りてみると、
「最近は結構落ち着いてたんだよね。まぁときどきああなるから気にしないでね。」
と言って、奥に行ってしまいました。
なので、もう私達は帰ると告げ、玄関に向かうと、玄関のすぐ横の部屋の扉が少しあいているのに気付きました。
人様の部屋を勝手に覗くのはどうかと自分でも思いましたが、
覗かずにはいられず、覗いてしまいました。
そこには、机の前の椅子に座っているBのお母さんがいました。
こちらに完全に気付いていて、目が合ってしまいました。
短い髪で、前髪を真ん中で分けていました。
だから、Bは発狂してしまったのでしょうか?
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唯一の友達の性癖が理解できない。
唯一の友達に唾液を求められ、VIPPERに助けを求める>>1。しかし運が悪いことに安価は「今北産業」で、スレの存在を友達に知られてしまう。そして事は予想だにしなかった展開に…!!
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守護霊「ゴルゴマタギ」
かのゴルゴそっくりなマタギの守護霊が憑いている友人を持つ報告者。そしてたびたび危機に巻き込まれるが、そのゴルゴよって救われる友人。愉快な心霊話に終わるかと思いきや、事態は予想外に大きくなっていき、そして…
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屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ
いっそ獣害だった方が救いはあった。
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笑い女
あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。
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【都市伝説】都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】
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