2chまとめサイトモバイル

毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/11/27 スレ

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part1
1 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:28:11.579 ID:cq8gMwIo0
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
    怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
    レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
    インスト好きは音楽をどうぞ
    聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/

3 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:28:24.667 ID:cq8gMwIo0
長くなるがどうか聞いて欲しい。
俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。
家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。
もともとは道祖神だったらしいが、隣町への道路が整備されてからその山道自体が使われなくなり、通る人も絶えて寂れてしまった。
かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。
そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく「かなめさま」はタブーで、昼間でもそのあたりは近寄りがたかった。
見ても見られてもいけない。
牛の刻参りのようなものだ。
俺が5,6歳のころに化膿で膝が腫れて、かなり危なかった時祖母が「かなめさま」に行って
「かわりに病気を被ってくだされ」
と願をかけたらしい。
おかげかすっかり膝は治ったが、あとでそのことを聞いてからますます俺の中でかなめさまは恐ろしい存在になった。
それが中学に上がったばかりの時、夏祭りの盆踊りが終わったあと、悪友たちと肝試しをしようということになった。
祭りという晴れを経たせいかみんな妙に躁状態で、普段なら絶対ありえないことを言い出した。
「二郎さんて青年団の人おるやろ」
一番年かさのAが言った。
「あの人が昔、かなめさまのお堂に入ったんやと。中にな、石ころがあったらしい」
俺は猛烈に嫌な予感がしたが、あっという間にかなめさまの中身拝見ツアーに決まってしまった。
山道の入り口に陣取って一人ずつお堂に行き、中を見てから戻ってくる。
それで最後に、見たものを一斉に言って確かめ合うということになった。
入り口は広いがすぐに道は曲がり狭くなる。
両側からは木の黒い影が迫って、じっとりとした湿気を感じた。
俺は負けると思ったジャンケンで勝って一番最後になった。
しかし肝試しのセオリーではこれは失敗だった。
一人目の言い出しっぺでもあるAが帰って来るまで思ったより時間がかかった。
何度か昼間に行ったことがあったが、こんなに遠かっただろうか。
「おい、どうだった」
と聞いたがAは
「へへへ」
と変な笑いをして答えなかった。
二人目、三人目と終了して四人目のKが青い顔をして戻ってきた。
「覚悟したほうがええぞ」
なあ、とうわずった声でKが言うと先の三人も意味ありげに頷いた。
残るは俺だけだったのでやつらは怖がらせる立場になったわけだ。
怖気づいているとツボにはまりそうだったので、俺は思いきって山道に飛び込んだ。

4 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/11/27(日) 23:28:26.035 ID:iPJ7p2iK0
|ω・`) み、見つけたー!

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/11/27(日) 23:29:30.689 ID:6+B1RpS40
うわー!初めてリアタイで遭遇した!!嬉しい

6 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:29:38.712 ID:cq8gMwIo0
夏のせいか下生えが生い茂り、所々足元がよく見えないという恐怖があった。
山に入ると今更のように蝉の鳴き声に気が付いた。
何時くらいだったのだろうか。蝉がこんなに遅い時間まで鳴いているのは妙な気がした。
心臓がドキドキしてきた。小さなペンライトが一つあるきりで、あたりは完全な暗闇なのだ。
ひときわ蝉の声が大きくなり、少し広い所に出た。
そっと右手の方を照らすとそこに「かなめさま」がいた。
「あった」と思わなかった自分が一瞬怖くなったが、もう中を見るだけなので勇気を奮い起こしてお堂に近づいた。
人ひとりが入れるくらいの小さなお堂だった。
木製の観音開きの扉はスクリュウ螺子で床にとめられていた。
「わざわざ締めやがって」
と最後のKに悪態をつくと何となく気が軽くなってすんなり開け放つことができた。
中には噂通りひと抱えほどの石が一つあるだけだった。
鉢巻のようにしめ縄が巻かれている様子はどことなくコミカルなものだったが、それを見た瞬間に息が止った。
その石に異様な圧迫感を感じて思わずむせてしまった。
背筋を嫌なものが這いあがる感じ。
ゴホゴホと咳きをして俯く。
その時信じられないものが見えた。
視界の左端に白い服がすぅっ、と入ったのだ。
奥にのびる道のむこうから誰かがやってこようとしていた。
頭がパニックになり、とにかく「あれ」に会ってはいけないと思って、目の前に口をあけるお堂の中に飛び込むように隠れた。
扉を内側からしめると中は真っ暗だった。
心臓がバクバクしている。
人影を見た瞬間に無意識にペンライトを消していたのだ。
暗闇の恐怖よりも光が外に漏れることの方が怖かった。
あれは誰だろう。
かなめさまに何の用だろう。
決まっている。
<病気を不幸を、恐怖を被ってくれ>
やめてくれ、と心の中で叫んだ。
中にいるのは俺なんだ。俺なんだ。
蝉の鳴き声が鼓膜を破りそうだ。
足音も何も聞こえない。
ただ気配だけが扉の前にやってきた。


7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/11/27(日) 23:30:01.263 ID:dwe6u1Zed
お前らあのお堂に行ったんか!!!

8 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:30:47.230 ID:cq8gMwIo0
胸がむかついて吐きそうだった。
古びた木のお堂に異様な匂いが充満しているようだった。
饐えた匂いなんてもんじゃない。
まがまがしい空気。
瘴気とはこういうものを言うのだとぼんやり思った。
俺はひたすら脱力して腰が抜けた。
「あれ」は行ってしまっただろうか。何も感じなくなった。
頭の芯のあたりが痺れていた。
石は?
石はどこだろう。
手で探ればぶつかるだろうが、ふと奇妙な予感があった。
かなめさまはこの「家」の中では石という形ではないのではないかと。
俺は咳きが喉の奥からせり上がって来るのをただただ止めようとしていた。
どれくらいたっただろうか。
陶酔にも似た疲労が体を覆い始めた時、急にとんでもないことが起きた。
お堂の前に気配が近づき、扉を開けようとしていた。
俺は心臓が止りそうになりながら必死で内側から扉を引っ張った。
しかし狭いために中腰が精一杯で力が入らない。
気が狂いそうになった時、外から聞きなれた声がした。
「おい、Yか?Yやろ」
Aの声だった。
扉が開かれてペンライトの明かりが闇を切り裂いた。
友人たち四人が覗き込んでいた。
俺は嵐のようにやってきた安堵感で口がきけなかった。
「おい、出ろや。いくぞ」
四人は青白い顔をして急かすように俺を引っぱり出した。
そしてお堂の扉をバアンと締めるとあとも見ずに早足でもと来た道を引き返しはじめた。
俺も置いて行かれまいと慌てて後を追った。
誰も無言だった。
俺が遅いので心配して迎えに来てくれたのだろうか。
しかし俺をバカにする軽口もなく、入り口にたどり着くとろくに会話も交わさずに解散になった。
皆一様に硬い表情で、それが一層俺の不安感を煽った。
俺はあの白い人影がどこへ行ったのか気になったが、それを聞くことを拒む雰囲気だった。
かなめさまの山道を振りかえると、蝉の声が止んでいた。

9 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:31:39.424 ID:cq8gMwIo0
二十年も前の話だ。
俺は色々あってその町を飛び出してきて、もう帰るつもりもない。
しかしあの夜のことは忘れられない。
結局Aたちとの間であの出来事は語らないという不問律が出来ていた。
それきりかなめさまの話もしなくなった。
しかし今振り返ると、それなりに思うところがある。
お堂の扉を開けたあの時、ペンライトもかざさずに何故道の先の人影の白い服が見えたのだろうと。
道祖神は障(さえ)の神とも言い、道にあって道中の安全を司るとともに、人里への招かれざるものをさえぎる役目を負っていた。
しかしあの町で、本来疫病や鬼の侵入を防ぐ役割を持っていた「かなめさま」は人間の一方的な怨念で穢れていたわけだ。
道祖神は病んでいたが、道は残っていた。
そして山道の入り口で待っていたAたちも「あれ」を見たのではないだろうか。
盂蘭盆に廃れた道を帰ってきた招かれざる者。
あの町にはそれを止める神がいなかったのだ。

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/11/27(日) 23:31:45.143 ID:4M4spCaVK
(´・ω・`)ドックンだ久しぶり…
(つ毒と)

11 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:33:32.746 ID:cq8gMwIo0
>>2
|A-) 立て直しとはいえ早いじゃんw
>>4
|A-) 落ちるのも早くなったのかなここは
>>5
|A-)ノシ おすすーw
>>7
|A-) 誰だそんなことをしたやつらは!
>>10
|A-) おひさねw
    このスレも1月ぶりだしなあ

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/11/27(日) 23:35:04.296 ID:7d2FHyl00
毒男ちゃあああああああああああああああああああああああああああああん
スレなくなってびっくりしたー

13 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/11/27(日) 23:35:18.322 ID:iPJ7p2iK0
>>11
|ω・`)いきなりなくなったから驚いた…!
道祖神って道の境を守ってるんだよね?
その内側の人たちの願いでここまでなるかね?

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ◆DvUgCvOGFQ :2016/11/27(日) 23:38:28.218 ID:yjc3q/Lm0
最近見ないなぁと思っていましたよ
今日は日曜日なんですね(丁寧語系ストーカーメンヘラ風レス)

15 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:41:33.843 ID:cq8gMwIo0
>>12
|A-) 俺もびっくりした…w
    落ち着いて話選んでられないなあ
>>13
|A-) だねえ…w
    こんな早く落ちるとか困ったもんだ
    来る人がよほど黒かったかねえ…w
>>14
|A-) シフト制の会社に転職したからねえ…w
    というわけで日曜に建てることになっちゃった

16 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:43:49.421 ID:cq8gMwIo0
霊などの超常現象の話ではないのですが、ゾクッとした私の実体験です。
看護学生3年生の時に1週間実習で精神科病院に行きました。
初日に病院内を婦長さんに案内してもらいました。
拘束室(隔離部屋)も見せてもらいました。
暴れてどうしようもない患者、他の患者を傷つける恐れのある患者を入れておく部屋です。
古い旧館の奥に映画に出てくるような重い鉄の扉があり、そこを開けると短い廊下。
そして、廊下に沿って同じような鉄の扉が2つありました。
そのうちの1つの扉を開けて部屋の中に入るよう婦長さんが私達に言いました。
部屋の広さは普通の個室の病棟と同じくらいだったと思います。
入ったすぐ脇にベッドが1つあるだけ。
そして部屋の奥には鉄格子がかかった窓、その横に仕切りで区切ってトイレ(ドアはありませんでした。)と殺風景な部屋でした。
でも、壁には無数の落書きを消した後が残っていました。
赤い字で大きく壁一面に書かれた「天皇陛下万歳」「我が大日本帝国ハ…(以下略)」、
ベッドが置いてある側には黒い細かな文字でびっしりと「南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経…」。
奥のトイレを覗くとそこも大量の落書きを消した後。
筆圧が高かったためにくっきり残っている小さい文字で「○○○○(フルネーム)死ね…」と100回くらい書いた後に「殺したけど、もう1回死ね」。
私達は
「マジヤバイ!洒落にならない」
と言いながらトイレを出ようとした時に、トイレの仕切りの所に薄っすらと残っている落書きを見つけました。
そこにはこう書いてありました。
「おいしい肉それは人間」
泣きそうになりました…

17 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:45:36.839 ID:cq8gMwIo0
今から5年前、学生時代俺が体験した話。
サークルの部室で先輩に怪談を話してもらってて
「本当に恐い体験がしたいのなら、今からI市にある○○寺に行って来い」
と言われ、早速友達と二人で行ってみた。
その寺には本堂とそれを囲むように3つのお堂があった。
明かりが全くついてなく誰もいなかった。
悪ノリしてお堂の1つ目に勝手に入った。
真っ暗なのでライターでお堂の中を照らしてみたが何も無い。
続いて2つ目のお堂、これも特に変わった様子は無かった。
「何だ、大したこと無いな」
とか言いながら3つのお堂に入った。
自分は霊感とか全く無いのだが、入ってすぐこのお堂は他の2つと違う妙な雰囲気を感じた。
何だかたくさんの人に見られているような気がした。
友達がライターを点けてみるとそこには・・・
壁一面の棚に何百体もの人形が並べられていた。
この寺は人形の供養をする寺だった。
全部の人形がこちらに顔を向けて飾ってあった。
だいたいが雛人形だったが、ところどころに外国産の大きい人形もいた。
とたんに眩暈がしてそのまま気を失った。
自分が倒れる直前にどさっと音がして友達が隣に倒れるのが見え、まずいなと思った。
数時間後、先輩に起こされ目を覚ました。
僕らの帰りがあまりに遅いので先輩が様子を見に来てくれたのだった。
「ごめんなさい、何だか急にくらっとして・・・」
と先輩に言うと
「当たり前だ!お前らこんないたずらなんかするな!!」
と激しく怒られた。
初めは先輩が何を言っているのか分からなかったが、辺りを見回すと・・・
棚の上に並べられていた人形が全て降ろされ、僕らと先輩の周りを囲んでいた。
その後、泣く泣く三人で人形を元の棚に戻したが、なぜか何体かの人形がお堂の外に逃げ出していたので大変困った。

18 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/11/27(日) 23:49:45.927 ID:iPJ7p2iK0
>>16
|ω・`) 精神科のこういう隔離病棟ってまだあるのかな
描写が怖いけどちょっと実際に見てみたい…
>>17
|ω・`) 人形の怖い話しキタ!
これはアテられた感じですかね。
壁一面とかビビるよね、しかも気付いたら囲まれてるとか!怖いっ!

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/11/27(日) 23:53:56.762 ID:7d2FHyl00
>>16
こういうのはじわじわとこわいなぁ

22 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/11/27(日) 23:55:45.924 ID:cq8gMwIo0
>>18
|A-) 隔離病棟自体はあるけど見た目はどうなんだろうねえ
    でも雰囲気とかはやっぱりやばいらしい
    囲むだけでなにもしないあたり優しいのかも…w
    外にいたやつらはガチ
>>20
|A-) リアルだもんねえ…w

怖い系の人気記事

百物語

本当に危ないところを見つけてしまった

スレタイの場所に行き知人が一人行方不明になってしまったHINA ◆PhwWyNAAxY。VIPPERに助けを求め名乗りでた◆tGLUbl280sだったが得体の知れないモノを見てから行方不明になってしまう。また、同様に名乗りでた区らしき市民 ◆34uqqSkMzsも怪しい集団を目撃する。釣りと真実が交差する物語。果たして物語の結末は・・・?

短編シリーズ

毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか

音楽をお供に、上質な怪談を味わってみませんか?

師匠シリーズ

唯一の友達の性癖が理解できない。

唯一の友達に唾液を求められ、VIPPERに助けを求める>>1。しかし運が悪いことに安価は「今北産業」で、スレの存在を友達に知られてしまう。そして事は予想だにしなかった展開に…!!

守護霊「ゴルゴマタギ」

かのゴルゴそっくりなマタギの守護霊が憑いている友人を持つ報告者。そしてたびたび危機に巻き込まれるが、そのゴルゴよって救われる友人。愉快な心霊話に終わるかと思いきや、事態は予想外に大きくなっていき、そして…

屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ

いっそ獣害だった方が救いはあった。

笑い女

あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。

【都市伝説】都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】