毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
Part3


63 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 00:52:26.539 ID:lnUWv1Zi0
8月に入ると潮の流れが変わり、洞窟内に死体が流れ着くそうです。
潮の流れが変わっているシーズン中に飛び込めばすぐに洞窟に流れ着くそうですが、
シーズン以外に飛び込むと死体は沖に流され潮の流れが変わるまで死体は戻って来ません。
流れが変わると危険なので洞窟内からの死体撤収作業が出来ないため上から行う。
つまりこの作業のために崖をくり抜いて洞窟に続くような形で建物があったわけです。
観光客が多いシーズンでもあり、死体が上がったとなると大変な騒ぎにもなるため、秘密の作業所、霊安室でもあったのです。
休憩室と階段の間にある2畳ほどの廊下に死体を引き上げ安置し、観光客がいなくなる時間になると死体を運び出すそうです。
自殺志願者を監視する仕事はタテマエでした。
本当の仕事は流れ着いた死体を監視することだったのです。
死体はほとんど、夜中に流れ着きます。
発見したらすぐに観光協会に連絡し、警察が来て夜中の内に引き上げられるようにする。
二人は死体引き上げ作業や運び出す作業には関わらないものの、
観光客が来る時間帯に発見されれば二人が寝止まりする隣に死体が安置されるわけです。
1カ月で50万なんてウマすぎると思った。
給料は無しになるけれど、まだ始めて3日だし今なら帰って地元で別のバイトを探せる。
そう思ったものの、恐さより50万の方が魅力的だった二人は自由時間は近づかない、出来るだけ上の管理事務所で過ごす。
それで乗り切ろうとしたのが間違いでした。
交替時間になり、二人は休憩室へ行かず管理事務所で過ごしていましたが、2時間置きに
流着していないか見に行かなくてはなりません。
死体が流れ着くことも無く平穏に3日ほど過ぎたときです。
その夜も休憩室へは行かず管理事務所で過ごしていました。
Kが、
「あの女、自殺志願者じゃないか?」
展望台のライトの下にTシャツとジーンズという服装の若い女性が立っていました。
Kと共に懐中電灯を持って事務所を出ると、女性は海を背にして帰って行く姿が見えたので管理事務所に引き帰しました。
戻るといきなり下の休憩室に続く跳ね上げ式ドアからドンドンと叩くような音が聞こえたそうです。
驚いて腰が抜けそうになったそうですが、休憩室のドアが開いていて風が吹き込んでいる風圧じゃないか?
Kの言うことに一理あると二人で行ってみたそうです。

64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 00:53:18.249 ID:QnI9ePtX0
平日にどっくんが!!
久しぶりー!

65 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 00:54:16.307 ID:lnUWv1Zi0
やはりKの言う通り、ドアが開いていてそこから風が吹き込んでいました。
ドアを閉めようとドアから階下を覗くと
白っぽいものが流れ着いていました。
「来たよ…」
すぐに連絡すると10分もしないうちに警察が来て死体を引き上げました。
Tシャツにジーンズ…服装からして先ほどの女性だと直感しました。
けれども髪の長さから多分女性だと判別するものの、衣服の中身はぶくぶくに膨れ上がり原型を留めていなかったそうです。
Kが我に帰って言ったそうです。
「俺、確かにドアを閉めてかんぬきも掛けたんだよ。」
恐怖はそれだけでは治まりませんでした。
二人は次の日から交代に入ったと同時に階下へ行き、ドアをしっかりと閉めかんぬきを掛けて一目散に管理事務所に戻る。
これが日課になりました。
エロビデオで酒盛りだったのが恐怖の時間に変わったのです。
ドンドンと跳ね上げ式ドアから音がする。
ドアが開いている死体が流れ着いている。
音がしない日はドアも閉まっていて死体は流れ着かない。
ドンドンと音がする日は女性の死体。
ガツーン、ガツーンと音がする日は男性の死体。
二人は食欲も無くなり不眠症にもなり勤務時間以外はほとんどボ〜っとして街中にある公園で過ごすようになり、
2週間も過ぎると限界が来てついに辞める決心をしました。
「もうあの管理事務所には行けない。」
二人で観光協会に泣きつくと、100万にするから続けられないかと説得されたそうですが、
この時は100万より恐怖の方が勝ったようでガンとして断ったそうです。
本当は無報酬なのですが、交通費と10万ずつ頂いたそうです。
ゲッソリ痩せて青ざめた顔をして帰って来た弟を見た時、ビックリして何があったのか問い詰めましたがずっと沈黙を守ったままでした。
それから社会人になった今でもKとは親友同士でKは良く我家へ遊びに来ます。
3年ほど前、Kが我家の鍋パーティーに来た時、弟と共に重い口を割り話してくれた話です。
Kによると何かの恐い話し系の本に同じような話が掲載されていたそうです。
ご存知の方いらっしゃいますか?

69 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/10/27(木) 00:58:29.246 ID:AI9wXWF0a
>>65
|ω・`) 男女でなんで音が違うのぉ…(´;ω;`) でも数人でやって100万円もらえるなら…ゴクリ

70 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:01:19.684 ID:lnUWv1Zi0
>>69
|A-) ドア叩く音が強かったり弱かったりするのかねえ…
    二人で行って50万ずつがいいなあ…w

73 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:03:16.927 ID:lnUWv1Zi0
幼い日、何てことなく通り過ぎた出来事。その記憶。
後になって当時の印象とはまた違う別の意味に気付き、ぞっとする。
そんなことがしばしばある。
例えば。
小学生の頃、通学に使っていた道は一面田圃の田舎道だった。
途中に寂れたマネキン工場があり、あとはそのずっと先に駄菓子屋が一軒。
人家は田圃の向こうに点在するのが見えるだけ。
マネキン工場は既に廃工場だったらしく、人が働いている姿を見た記憶が無い。
封鎖された敷地の隅にはバラバラになったマネキンの残骸が積んであり、それが金網越しに見える。
その様は面白くもあり、不気味でもあった。
工場の敷地を幅が広い側溝が取り囲んでいて、酷い悪臭を放っている。
濁り、ヘドロ状になった水。無造作に捨てられた大量のゴミ。
ある日寄り道をして、いつもは行かない工場の裏手に回ってみた。
側溝の惨い有様は道路側をはるかに上回っている。
そこで、ゴミに混じって半身を浮かせた女性のマネキンを見つけた。
白く整ったその顔立ちは掃き溜めに鶴といった風情。
引き上げて友達連中が集まる溜まり場に持って行けばヒーローになれる、
とは思ったが、水が余りに汚いし場所も遠いので諦めた。
他の奴がヒーローになったら嫌なので、この発見は誰にも教えずじまい。
それからしばらくは、その人形の様子を確認しに行くのが日課となった。
けれど、哀しいことに彼女が日に日に朽ちて行くのが分かる。
数日も経つと白い肌は薄汚れて変色し、見る影も無くなって来た。
やがて、豊かな頭髪は抜け落ちてまばらに。
艶を失った肌は黒くぼこぼこ。鼠に齧られたらしき痕すら見える。
諸行無常。最早すっかり興味を失った。
最後に見た時には、水面を覆い尽くすゴミに埋もれて、透明度ゼロの汚水に大部分が沈んでしまっていた。
かろうじて水面に覗いた部分も、水を吸って醜く膨らんでいる。
それはもう、ただのゴミだった。
けっこう日が過ぎてからもう一度見に行った。
けれど、もう、彼女の姿はそこには無かった。
やがて小学校を卒業すると、その道を通ることすら無くなった。

74 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:03:57.624 ID:lnUWv1Zi0
高校3年の夏休み。気まぐれに思い出の場所を自転車で回った。
あの場所にも行った。
景色は一変している。
田は潰されて住宅が立ち並び、工場跡は駐車場になっている。
マネキンのことを思いだし、感慨に耽る。
ふと気付いた。怖い考え。
プラスチックがあんな朽ち方をするだろうか?
既にグロ画像を多数目にしている自分。
そこで得た知識ゆえに嫌な考えを振り払えなくなった。
あれは人が腐敗して行く過程そのものだったのでは…?
本当の事はもう分からない。
ただ、懐かしい思い出だったものは、今では見知った人には話せない忌まわしい記憶になっている。

77 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/10/27(木) 01:10:49.839 ID:AI9wXWF0a
>>74
|ω・`) あー…これは…子供のころの記憶って曖昧だったりするけど大人になって気づく事があるからなぁ
ゾッとした

78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:11:46.705 ID:RyO4aZK60
死体だったっぽい感じするねー
本物の死体だったら何日も観察しにいってたってめっちゃこわいw

80 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:23:15.613 ID:lnUWv1Zi0
>>77
|A-) おお、怖がりなのに意外ww
    なんだか楽しくなりそうww
    俺全然そういうの無いなあ…w
>>78
|A-) ずっと見てたんだねえ
    人が死んだらどうなるかしっかりと見てしまったってのはどんな気分なのやら…

82 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:26:40.008 ID:lnUWv1Zi0
叔父に聞いた話。
今はどうか知らないが、昔は当り屋という商売があった。
自分で車にぶつかっておいて運転手に因縁をつけ、慰謝料や口止め両をふんだくるという、ヤクザな生業だ。
叔父が小学生のころ、自転車ごと車にはねられたことがあった。
幸いたいした怪我もなかったのだが、運転手が車から降りてくると、突然見知らぬオッサンが横から現れて
「おい、俺のガキになんてことしてくれたんや」
と運転手に迫った。
叔父が怖さと痛さで泣いていると、オッサンは金銭を要求しだした。
もめた末、オッサンが運転手をどつくと運転手は悲鳴をあげて車に乗り込んであっという間に逃げてしまった。
オッサンは
「済まんかったな坊主」
といって慰めてくれた。
叔父はなんとなくこの人は当り屋だと分かったという。
それを聞いてみると、
「俺はな、むかし無茶しすぎていま体ボロボロや。首は何度もやったし、肋骨も一本ないんやで」
そう言って胸を触らせてくれた。
その時異様な胸の冷たさに叔父はぞっとしたという。
「それにな、心臓もないんや」
無理やり触らされると、そこも冷たくて確かに鼓動はなかった。
「じゃあ、俺あの運転手追いかけるわ」
そういうとオッサンは叔父を残して去っていった。
あれはこの世のものではなかった、と口癖のように言う。

84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:29:50.436 ID:RyO4aZK60
>>82
ものっすごいアグレッシブな幽霊?だなwwww
幽霊だったとして金銭要求してどうするつもりだったんだろうか
颯爽と去っていくとこがまたなんかおもしろいw

85 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/10/27(木) 01:30:46.469 ID:AI9wXWF0a
>>82
|ω・`) え!当たり屋幽霊だったん?
すごいな!

86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:31:05.010 ID:QnI9ePtX0
跳ねられた叔父さんがひたすら可哀想wwww

87 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:35:29.873 ID:VZLScRa/a
>>82
このオッサンは運転手に轢かれて死んで復讐する機会を狙っていたとか?

88 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:38:48.575 ID:lnUWv1Zi0
>>84
|A-) ゲットしたお金はオプションにつぎ込まれますww
>>85
|A-) 死んでるからそれ以上死なないしね、いいとこに目をつけたよねww
>>86
|A-) 完全に損してるよねwww
>>87
|A-) 普通に金をだまし取ろうとしてたと思うww

89 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:39:13.793 ID:lnUWv1Zi0
携帯でメールをしながら歩いていると、右膝に何か当たった。
と思った次の瞬間、右側の地下通路への階段を子供が転げ落ちていくのが見えた。
スタントマンのように横向きに回転しながら、だんだんと加速して転がっていく、2歳くらいの男の子。
転落していくその間もずっとおれの顔を泣き顔で見続けている。
おれは妙に現実感がなく、それを観察していた。
一番下まで落ちた子供は2,3度回転してうつ伏せで止まった。
そのままぴくりとも動かない。
やっとヤバイと気付いたおれは、他に人の目がないのを確認すると急いでその場を離れた。
そして3日経った。
試験休みで昼まで寝ていて、飯を食うために降りていくと、母親が喪服にアイロンを当てていた。
「今日お母さん、遠藤さん家のお通夜出ていろいろ手伝いするから。おでん作ったから夜はお父さんとそれ食べて」
「うん…」
おれがまだ眠くてボーっとしていると、母は
「かわいそうに、拓海くんまだ2歳になって間もないのに…」
と喪服を広げながら言った
近所の子供だった。
知りたくなくても情報は次々入ってきた。
遠藤さん夫婦の、結婚して6年目に待ち望んでやっと授かった一人息子だったこと。
夫婦はどちらも一人っ子で、どちらの両親にとっても初孫で、みんなが溺愛していたこと。
1ヶ月前に2歳の誕生日を向かえ、まだ乗れない三輪車をプレゼントにもらったこと。
その三輪車がお棺の横に置かれ、遺影も誕生日のケーキを前にしての写真だったこと。
意識不明のまま入院していたその子が死ぬ間際に
「まま、こわい」
と言ったこと…
聞けば聞くほど鬱になったが、おれは自分のせいではないと自分に言い聞かせた。
おれにぶつからなくても転げ落ちていたかもしれないじゃないか。
ちょろちょろしてるガキが悪い。
目を離した親が悪い。
おれは悪くない。おれのせいじゃない。

90 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:40:41.144 ID:lnUWv1Zi0
休みが終わり、学校へ行った。
階段を下りるとき、何かが膝の裏を押してガクッとなった。
よろめいたが特になにもない。うしろにも誰もいない。
何も思わず、少しだけ慎重に階段を下りた。
そして帰り道の駅の階段を下りる時。
また何かがおれの脚を押した。
後ろを見てもなにもない。…だが何かの感触があったのは確かだった。
1mにも満たない大きさの何かが、おれに体当たりしたような感触だ。
体中の血が冷えた。
動悸がして、おれは焦って早足で駅を出た。
早く帰ろう。駅からつながっている歩道橋を降りて自転車に乗って、5分もすればもう家だ。
歩道橋を歩き出したおれは、前から歩いてきた女の人と目があった。
30歳前後のショートカットの女性。
なぜか目を見開いて立ちすくんで俺を凝視している。
その時。
『まま!!このひと!!!』
真後ろから大音響で子供の甲高い声が響き渡った。
おれは度肝を抜かれ、ここに居た全員が今のを聞いてしまった!と思いあわててその場から逃げ出そうと、階段へ走った。
足がもつれる。そこへまた何かが脚にぶつかってきた。
おれは階段から転落した。
気がついたら病院だった。
死なずにすんだ…
医者から説明を受け、母にむいてもらったりんごを食い、一人になって横になろうとした時、
入り口のドアのすりガラスに小さい人影が映っているのが見えた。
ぼんやりと見える男の子の影。
ぺたっと手のひらがガラスに押し付けられた。
おれは頭を抱えて目をつぶった。
しばらくして目を開けると消えていた。
…遠藤拓海くんだ。
おれを許さないつもりだ。
あれから下りの階段に近づくたび、後ろから精一杯の幼い力でおれを押している感触がある。
だからおれは出来るだけ階段は使わない。
だんだんと、押す力が強くなっている。
もし長い階段を下りなくてはいけなくなったら、今度こそ命がないかもしれない。

91 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/10/27(木) 01:42:29.415 ID:lnUWv1Zi0
|A-) 今日の怖い話はここまでー

92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:43:21.478 ID:RyO4aZK60
最後にめっちゃ胸糞話持ってきたねーw
毒男ちゃんお疲れ様よー

95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:50:04.711 ID:QnI9ePtX0
どっくんお疲れ様!
久々にこれて楽しかったよーありがとう!

96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/10/27(木) 01:50:20.560 ID:RyO4aZK60
毒男ちゃんお先に寝るわー
今日も楽しかったよー毒男ちゃんもみんなもおやすみねーまたねー

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