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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/12 スレ

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Part2
905: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 22:58:00
ある家で火事があり、逃げ遅れた母親と二人の子供が焼死した。
同じ頃、トラック運転手の父親もまた、事故を起こして死んでしまった。
事故の少し前、父親は高速のパーキングに停まって、無線で運転手仲間と話していたが、突然無線が切れた。
訝った仲間の運転手が再度交信しようとすると、すぐに無線が繋がったので、どうしたのかと聞いて見ると、父親はこう応えた。
「いや、突然ひどい雑音が入ってな。何だか、うちの子供の声が聞こえたような気がするんだ。『お父さん、一緒に行こう』って…」

906: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:02:45
自分が中学生の時、プール清掃ってのがあった。
半年以上放置されたプールの中にはいってゴミやなんかをだす作業なんだけど、信じられない量の猫の死体。
5匹6匹じゃなくてほんとクラス一人一匹、くらいの量が沈んでた。
もう原型をとどめてないやつとか、つい昨日飛び込んだようなやつとか。
で、その日はその死体を運び出す作業でいっぱいいっぱい。
女子は教室返されて、男子だけで作業させられた。
もうはきそうになって、その日の給食はほとんど手付かず。
その日から、クラスの様子がおかしくなった。
授業中、真っ青になって保健室いくやつが急に増えた。
みんな精神的にまいっちゃってたんだよね。
今ならPTSDだ、とかいってカウンセラーでも呼ぶんだろうけどそんときは、学校側は何の対応もしなかった。
で、プール開き当日。
半分くらい、見学。
俺も嫌だったけど、精神的なショックとかはなかったしとりあえず暑かったし入ることになってた。
なんだかんだいって、楽しいもんで、見学してたやつらも、後半になると、プールサイドまできて、水の掛け合い、とかしてた。
俺は俺で、友達と競争とかしてたんだけど、別にへんなこともなかった。
さて、そろそろ終わりかな、みたいになって体育教師をボーっと眺めてたんだよね。号令待ちで。
そんとき、いきなり見学してた男子生徒が体育着のまま飛び込んだんだ。
みんな、
「うわぁ…馬鹿が飛び込んだよ」
くらいしか考えてなかった。
でも、そいつ、浮いてこない。
周りのやつが騒いで、ようやく教師も気がついて、もちろん、すぐ助けようとしたんだが
周りのやつが引っ張っても、ぜんぜん上がろうとしない。
…結局、気を失ったかしてなんとか水から出したんだけど、そいつ、排水溝に手をかけて、鉄格子みたいのはずそうとしてた、ってもぐった友達がいってた。

907: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:03:01
で、そいつ、意識戻って一応病院行ったみたいだけど、特に異常もなくて、1日休んだだけででてきたんだ。
もちろん、みんなそいつになんで飛び込んだんだ、とか聞くんだけどそいつは覚えてない。
ウケねらい、とかそういうわけじゃないことは気を失うまでもぐってることからわかるんだけど。
で、そのことはみんな忘れて、プールの時期も終わった。
その年、たまたま、学校の近くでそれなりに大きい火事があってプールの水、ほとんどなくなっちゃったんだ。
どうせなら、ってことで暇なやつとか、委員会のやつとかで、掃除したらしいんだ。
で、そのとき排水溝に水を流してたやつがものすごい声で騒いでて、たまたま、というか外で部活動してたやつらとか、集まってきて、そのなかに俺もいた。
排水溝覗いたとき、背筋、というかものすごい寒気に襲われた。
猫の死体が引っかかってる。
そこの排水溝は、プールの底に鉄格子がある、みたいな感じなんだけどその鉄格子の中に、もう一個網みたいのがあるタイプ。
その網の部分に、小さい猫の死体がへばりついてた。
排水溝って、微量でも排水すると、かなりの圧力かかるせいか猫の肉とかはがれてて、ほんとガリガリ、だけどブヨブヨ、って感じになってた。
そんとき、思ったのが例の飛び込んだやつ。
あいつは、この猫に引っ張られてたんじゃないかと。
それから数週間、その話題は盛り上がったけど猫の墓も、そのプールも今じゃなくなって新校舎が建ってる。
ただ、ほんとに洒落にならないのはそのプールに飛び込んだやつがその出来事のあった数日後に飛び降り自殺した。
で、落ちた先は猫の墓のある裏庭。
あいつ、そんなに猫に好かれてたのかな。
でなけりゃ、プールに猫を入れたのがあいつだった、くらいしか考えられない。
なんにしても、この話は俺の思い出になっている。
ちなみに、先日、その友人のお墓に当時の同級生と行ってきてお寺の住職さんにその話をしたところ猫に好かれる人は、どこかで猫に何かした人なのだそうです。
それが良いことでも悪いことでも、猫はそれがわかる。
と。

908: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 23:06:45
>>905
|ω・` ) 道連れだー
>>907
|ω・` ) あ…あー…

913: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:21:45
学生で新聞配達をやっているのだが、去年の今頃に体験したことでも。
朝、店に行くと店長から
「こいつ今日の朝刊から配ってやって」
と住所と名前が書いた紙を渡された。
昨日拡張員(セールスマンみたいなもの)が契約してきたらしく、俺は地図で調べるのめんどくさいな、と思いながらも仕事だからと納得しといた。
で、配達の途中にそいつの家があるようなので、近くにバイクを置き、朝刊と自分で書いた地図を持って家を探してみたけど、なかなか見つからない。
3分くらい歩き回っていると暗くて見えなかったが「○○」という表札だけがあってそこから林の中に道が続いていた。
その日は雨が降っていて、暗い林の中に入っていくのは嫌だったがやはり仕事だから、俺はその道に入っていった。
ちょっと歩くと簡単に家は見つかった。その家はなんか気持ち悪かった。例えるなら「となりのトトロ」のサツキの住んでいた家の凶悪バージョンとでも言おうか。
俺はさっさと配ってバイクに戻ろうとポスト(郵便ポストみたいに足がついてるやつだった)に新聞を入れようとした。
でも入らなかった。入れ口が動かないのだ。
よく見ると年季の入ったチラシやら新聞やらが雨にぬれてパンパンになっていた。
どうしたものか…と途方にくれていると縁側(窓側?)に誰かいるようだ。
ガサゴソしてたから起こしてしまったのかとも思って、謝りがてら、新聞を渡そうと縁側に近寄った。
みるとちゃぶ台におばさんが座っているようだ。
俺「おはようございま〜す。起こしちゃいましたか?」
俺はできるだけ明るく言った。
本当はそんな気分じゃなかったが、一応相手は客だ。
おばさんはニコニコ笑っている。
俺「契約どうもありがとうございます〜。よろしくお願いしま〜す」
いつもの社交辞令みたいなものを言っておばさんのほうに新聞を差し出した。
おばさんはニコニコ笑っている。新聞を受け取る気配はない。

「あの…新聞ですけど…」
俺は気持ち悪くなってきた。
そのおばさんは真っ暗な部屋の中に座っているのだ。
起きたばっかでまだ明かりを点けてない、と言う雰囲気ではない。


914: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:22:01
俺はもう一度新聞を差し出す。
おばさんは受け取らない。
というよりおばさんは動かない。
足でも悪いのかとも思ったが手を伸ばせば届く位置まで新聞を差し出していると言うのに。
ラチがあかないと思った俺は
「新聞ここに置いときますね」
と言っておばさんの手の届くところに新聞を置いてバイクに戻ろうとした。
その時
「バターン!」
と大きな音がその家の2階から聞こえた。
下で話してるもんだから上の住んでる奴でも起こしてしまったかと思って、おばさんの顔を見返してみるとおばさんが薄目を開けて笑っている。
そして雨音に混じって2階を移動する足音が聞こえてくる。
俺は息が詰まったような感覚に襲われて、その場から動けなかった。
不意に足音がやんで「ザーッ…」という雨音だけになった、次の瞬間
「ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ!!」
と、子供が階段を駆け下りるような、そんなでかい音を立てて何かが1階に降りてきた(と思う。音だけだから)。
その音を聴いた瞬間、俺は後ろも振り向かず逃げた。
幸い何かが追ってくるようなことはなかった。
そんなことがあってももちろん夕刊は配らなきゃいけない。
さえない気持ちのまま学校から帰って店に行くと店長が
「あそこの家は配らなくていい」
とのこと。
なぜ?店長に理由を聞くと、その家に電話(契約の挨拶と確認の電話。契約した日は時間が遅かったらしく次の日にしたそうだ)をしたら
「この番号は現在…」
とお決まりのアナウンスが流れて、契約した拡張員に問いただしたところ、なんとノルマを達成するために偽の契約書を書いたとのこと。
その日の夕刊は雨もやんでいて、配らなくていいと言われた嬉しさもあってその家を見に行ってみた。明るかったし。
したらもう廃墟だったよ。
誰も住んでないって一発でわかった。
新聞はそのままだった。
好奇心から家の中に入ってみたが、長い間雨風に晒されたせいか家の中も土やら、雨の跡やらひどかった。
2階も見てみようと階段をあがろうとしたとき足元を見たら、新しい足跡が案の定あったので2階に行くのはやめといた。
もしかしたら霊でもなんでもない体験かもしれないが、自分としては階段を下りるときの音が聞こえたとき死ぬかと思ったので。

915: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:25:57
俺がガキの頃に聞いた話。
A,B,Cは仲の良い中学生だった。
中学を卒業した3人はそれぞれ別の道に進んだ。
最初は連絡を取り合って遊んだりもしていたが、それぞれ新しい生活が忙しくなり少しずつ疎遠になり始めた。
連絡をとらなくなり約一年が過ぎた。
ある日の事。
両親が旅行に行くということでAは一人留守番をしていた。
その時、不意に来客があった。
表にでてみると、そこには懐かしい姿があった。
Bだった。
「よう!元気かね?」
もともと陽気だったBは一年前と全く変わっていなかった。
「どうした?急に来るなんて」
「お前!久しぶりに親友が会いに来たってのにその言い方はなかろうよ」
「すまん、すまん。つい意外な来客だったから」
親友とは不思議なもんで、どれだけ長い間会っていなくても会うとすぐにその時間を取り戻せる。
AとBはすぐに以前のような親友に戻っていた。
「お前いいところに来たな!丁度親が旅行中で今一人なんだ。久しぶりに上がって行けよ」
「お言葉に甘えるとするか」
そしてAとBは昔話に夢中になった。
あっという間に2時間は経過していただろうか?
プルルルルル…プルルルル…
不意に電話が鳴った。
親かな?そう思ってAは玄関へ電話を取りに行った。
「もしもし」
「あ、Aか?俺だ。Cだ!」
懐かしい声だった。
「おいおい、不思議な事もあるもんだな!今丁度Bが来てて、お前の話もしてたところだよ」
「…?今なんて言った?」
「だからぁ。Bが来てて…」
「今、いるのか?Bは?」
「あぁ、いるよ。相変わらずだよBは!最後に俺らが会った時にさぁ…」
その言葉を遮るようにCは話はじめた。
「なぁ、A。そんなはずは無いんだ。良く聞いてくれ。俺が電話したのはな」
嫌な沈黙の後、Cはゆっくりと言葉を続ける。
「いいか!Bの家がな。火事になったんだよ…。それで…。」
その言葉を聞き終わる前にAはそのまま受話器を離した。
Bに伝えなきゃ。家が火事だって。
ぶら下がった受話器からCの声がかすかに聞こえていた。
「それで、Bもその火事で…。」
部屋にもどろうと思い、振り返った時そこには
全身焼け爛れたBが立っていた。

916: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:32:03
|A-) あと2話

918: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:33:42
四年前。田舎から上京して、安いアパートはないかと不動産屋を廻っていた。
今にして思えば、「家賃が安いこと」ばかりを気にしてて、他の条件はあまり頭になかった。
とある不動産屋で予算内の物件をすすめられ、下見のために地図と鍵を渡された。
人(スタッフ)が出払っていて、案内は無し。自分一人で歩いていった。
当時は雪が五センチくらい積もっていて、歩きにくかったが、間もなくアパートに着いた。
アパートの外観は「可もなく不可もなく」といった感じだった。
地図を広げて、本当に場所が正しいかどうか確かめていて、背後にある大きな家の方に目を向けてみた。
もの凄い形相をした中年女性が、二階の窓から自分を見ていた。
一瞬、自分が何か悪いことでもしたのか?と思うような雰囲気だった。
女は顔を引っ込めたかと思うと、玄関からサンダル履き(雪が積もっているのに!)で飛び出してきて、地図を断りもなく覗きこんだ。
地図にはアパートの箇所に、赤ボールペンで丸が書いてある。
「あんた、ここに住むの」
睨み付けるような目で言ってきた。
「○○不動産…あの人たち、なんで…全然懲りてないじゃない」
何か知ってそうな様子だったので、訊いてみようかと思ったが、女は足が冷えるのを気にしたのか、
「うちに来て」
と言い、玄関の所(そこは雪が積もっていない)まで手をひっぱって行った。
女が言うには、そのアパートには昔、ある女子大生が住んでいたのだという。
田舎から通学のために上京していて、アルバイトをしながら暮らしていたが、入居してしばらくたった頃から、男につきまとわれるようになった。
ストーカー防止法などといったものは当時はなく、一度警察ざたにもなったのだが、「実害が生じていない」ということで、男がその行動を制限されるような事にはならなかったらしい。
ある日、女子大生が何日も登校して来ないのを不審に思った友人が、アパートに様子を見に来た。鍵は開いていた。
女子大生はロフトのはしご部分に紐をくくり付け、首を吊っていた。
その男が何者だったのか、その男が原因なのか、何か責任を問えたのかについては、中年女性の話からは分からなかった。
ただ問題なのは、女子大生が自殺した部屋の「その後」についてなのだという。
管理していた不動産屋が、簡単なリフォームを済ませただけで、次の入居者を入れてしまった。
その入居者は一か月とたたないうちに、同じ状況で首を吊ったらしい。
「御払いとかしなかったんですか」
と訊いたところ、中年女性は
「祟りを認めようとしない不動産屋もある。あちらにしてみれば、経費はかかるわ悪い噂が立つわで、メリットがない。あんたが下見する部屋が果たしてその部屋なのかどうかは知らないけど、世話をしてもらう不動産屋はそういったタイプの所だよ」
話を聞かされながら、アパート二階の窓をちらっと見た。
ひとつだけカーテンの無い窓があった。
すりガラスで出来た窓のむこうから白い顔がこちらを見下ろしており、すっと奥に消えて行った。
中年女性はずっとこちらを向いて喋っていたが、こちらの表情が一瞬で硬直したのが分かったらしく、すぐに家に入って行った。
その後、不動産屋に鍵と地図を返しに行った。
不動産屋は別の物件を熱心に薦めてきたが、聞く耳は持たなかった。

919: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 23:36:27
>>918
|ω・` ) 親切なおばさんでよかった
部屋探しって難しいよねー
こんな部屋当たりたくない

920: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:38:16
私はペットショップで働いていたのですが、辞めるきっかけになった出来事です。
皆さん、ペットショップで出社後まず何をするかわかります?
最初にするのは『死んだ生き物の回収』です。
私の勤めるお店は犬猫専門です。
でも、当然売れる前に死んでしまうものもいて…開店前に回収して処分するのです。
処分=お店の裏に埋める事になっておりました。
その日の朝いつものようにチェックしていると、私が特に気に入っていて可愛がっていたチワワのロングコートがケージの隅で冷たくなっていました…前の日まで元気だったのに…
アイ○ル犬にも似て大きな瞳が非常に愛くるしく、しかも私に良く慣れていて呼ぶと尻尾をちぎれんばかりに振って駆けよってくるとても可愛いチワワでした。
落ち込みつつ店長に報告すると、
店長「何やってるんだ!これ40万もするんだぞ!!大損じゃないか!」
私「原因はわからないのですが…」
店長「早く裏持ってけ!」
店長の冷たい態度にちょっと腹を立てながらも裏に持っていき、穴を掘りはじめると、
「かちっ」
とスコップの先が何かにあたりました。石か何かかな?と思って手で探りながら引っ張り出してみると…握りこぶし大の動物の頭蓋骨でした…
「うわっ!!!」
びっくりして放り出してしまい、そのまま店に飛びこんで、先輩に
「骨が!、裏に、骨が!」
と言うと、
「ずっとあそこに埋めつづけてるからな。前の掘り出しちゃう事も結構有るよ、気にすんな」
とあっさり返されました。しょうがないのでびくびくしながら穴を掘り、一応埋葬してその日は何事も無く終わりました。
何日が過ぎて、ふと頭蓋骨の事を思い出しました。
そう、あの時放り投げたっきりだったのです…。
やっぱりちゃんと埋めときゃなきゃ不味いよなと思ったのですが、就業時間中に探すわけにもいかないので、お店の定休日に行って探す事にしました。
その日、お店の裏に立つと嫌な雰囲気がします。なにか変な気配がするような。
まあ、休みの日でも店の中に動物はいつも通りいるし、その気配かなとその時は気にもとめませんでした。
それで早いとこ探し出して帰ろうと思い、草を掻き分け、植えこみの中を探って見ました。けれども全く見つかりません。
「ちょっと一休みするかな」
と庭にあった丸くて平らな石の上に腰掛け、今一度庭を見渡してみました。
もともとそんなに広くないし、もう探す所は無さそうでした。
その時、最初に感じた何かの気配が強烈に直ぐ近くでします…
「んっ?」
足元を見ると丸い平らな石は端の方は草で隠れていたのですが、30cm程欠けています。
欠けた部分は黒く見えます。
よくよく見ると…私が腰掛けていたのは古井戸の蓋にしていた石のようでした。
「マジで、これって本当にやばいんじゃ。」
まだ明るいとはいえ、動物のお墓に古井戸、一人っきり。
もう骨なんていいや、すぐ帰ろうとしました。
けれど、いや、あの30cm位の隙間、もしかしてあの隙間から落ちちゃったんじゃ。
悪い方悪い方へ想像が膨らみます。
帰りたくてしょうがなかったのですが、一旦想像してしまったらもう確認しないと気がすまなくなってしまいました。

921: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:38:35
お店に入り、懐中電灯をもってきました。
力一杯石を押して見ると、隙間は倍近くに広がりました。やはり古井戸のようです。
まだ水があるのかなと小石を放ってみました。
「…」
音がしません。水は無いかもしくは相当深いようです。
これでは懐中電灯くらいじゃなんにも見えないかな。でも一応見てみるか。
懐中電灯で井戸の底を照らしてみました。
やはり何も見えません。が、その時、光に照らされて影が動きました。
「ぎゃぁぁぁ!!!」
本気で叫んでしまいました。
ぎりぎり光が届くくらいの深さの井戸の壁にぐちゃぐちゃになって血だらけの子犬や子猫の首がびっしりと…しかもピチャピチャ音を立てながら少しづつ上に上がって来ます…
それからの記憶はあまり無いのですが、気がついたときは家で寝ていました。
夢?だったのかな?それなら…
しかし、寝ているだけならなぜ着替えて無い、なぜ、手が汚れているんだ?
ぼ〜としていたら電話が鳴りました。
お店の先輩からでした。声が震えています。
店長が亡くなったとのことでした。
なんでも昨日、
「ちょっと店の様子を見てくる」
と言って家を出たきり、戻らなかったそうです。
第一発見者は先輩で、出社したとき、店長はあの丸い石の下敷きになっていたそうです。
不可解なのは、体中に引っかき傷や噛まれたような傷があったのですが、死因は石の下敷きになったことでも、引っかき傷、噛み傷でもなく、変死だそうです。
更に、私が埋めたはずのチワワがなぜか手に噛みつく格好で傍らに寄り添っていて、なかなか外れず大変だったとのことでした。
それからしばらくして、一時期某CMで超人気商品になったチワワなどを大量生産する為に無理な交配を繰り返し、産まれながらの奇形児や虚弱児、死産が多発、それをあの井戸へ投げ捨てていた店長の実態が明らかになりました。
そのことと関係があるのか、私が井戸を開けてしまったからなのか?
結局見つからなかったあの頭蓋骨。
謎を解くよりその場から離れる事を決心しました。

923: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/12/29(土) 23:46:01
|A-) 今日の怖い話終わりー
    音楽も終わり!
    おつかれさまでしたw

925: 名無しさん :2018/12/29(土) 23:46:56
閉店音楽キター
残念だけど、楽しかったよ
また年明けに。ありがとう!

926: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/12/29(土) 23:47:58
>>923
|ω・` ) ありがとうございました!楽しかった!
怖い話はいいね、体験したくはないけど!
今年も怖い話ありがとうございました!
また来年もよろしくお願いしますー!

928: 名無しさん :2018/12/29(土) 23:53:43
怖かった〜面白かった〜
ありがとうございました(*´ω`*)

元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/radio/30500/1492337610/

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