毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2015/06/27 スレ
Part1
1 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/27(土) 23:50:50.833 ID:VtnRdx/l0
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
インスト好きは音楽をどうぞ
聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/
4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/27(土) 23:57:07.247 ID:jS7q5MNo0
どっくんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━
怖い話楽しみ
5 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/27(土) 23:59:07.165 ID:VtnRdx/l0
>>4
|A-) なんか久しぶりだねw
今少し探してるからもうちょい待ってね
いちおうスレタイに雑談とも入れてるからねw
6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:00:31.719 ID:BPnK9box0
待ってたぜ
途中からスマホで見るから書き込めなくなるけど長く続けてくれるとうれしい
7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:01:48.928 ID:Ct1dCcmZ0
どっくん生きてたのか久しぶり
8 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:03:02.693 ID:82bThHv60
>>6
|A-) あんまり遅くなると日曜が潰れるからほどほどにしたい…w
けど遅くまでやっちゃうこと多いんだよなあ…w
>>7
|A-) 細々生きてたよ、おひさねw
週末しかほとんど来れなくなってしまった
13 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:13:03.288 ID:82bThHv60
友だちの鈴木(仮)の家に遊びに行ったときに、酷い目にあった。
ちょっと長いかも、ごめん。
奴は大学受験に成功して、その年から一人暮らしをしていた。
で、実家組の俺は結構それが羨ましかったんだよね。
でもなんか、新生活が始まってからしばらくたって久々に会ったときに、奴にしきりに家に泊まりに来いと誘われた。
今までも奴が実家住まいのときなら何度かお邪魔したことがあるけど、一人暮らしの部屋は初めてだったから、
行きたいとは思ってたんだけど、あまりにもしつこく誘うんでなんか不思議に思った。
それで
「なんかあるのかよ」
と俺が尋ねると、鈴木はちょっと眉をしかめて
「来れば分かる。ってかいいから来てくれ、頼む」
と言った。
俺の今までの経験的に、こういうのに素直についていかないほうがいいっていうのは分かってる。
でもなんとなく、久々に会ったっていうのもあったし、何より俺は一人暮らしの部屋っていうのを見てみたかった。
で、後日泊まりに行くことにした。
その泊まった日のことなんだけど、奴の部屋は案外普通だった。
汚かったけど、まあ一人暮らしならこんなもんだろうし、狭さも一人なら別に構わない感じ。
壁が薄いのか、しきりに隣の人の水を流したりする生活音が聞こえてたけど、そんなに気にならない程度。
で、行ったのも夕方だったし、なんか馬鹿なことを話したりテレビ見たりしてたらあっという間に夜中になった。
部屋でほぼ雑魚寝状態で寝てたんだけど、そのとき鈴木がすごい不安そうな顔をしてドアのほうを見ていた。
時間は夜中の二時前で、いわゆる何かが出る時間。
それであまりにそういう顔を崩さないもんだから、
「どうしたんだよ」
って言うと、
「そろそろだ」
と。
14 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:14:04.741 ID:82bThHv60
すごい嫌な予感がした。
泊まりに来いって言われた理由が分かった気がした。
で、時計の針が二時になった瞬間、玄関のドアノブが回された。
もちろん鍵が閉まっているから開きはしない。
でもガチャガチャと明らかになんか開けようとしてる感じ。
布団から身を起こして
「何あれ」
と聞くと、鈴木は布団にもぐったまま
「俺が聞きたい。でも引っ越してから毎日なんだ」
と言う。
「……もしかして、あれのせいで俺を呼んだのかよ」
「う……ん、あれだけじゃないんだけどさ、でもあれは実害はないから……」
「はあ?」
ガチャガチャは五分くらいで止んだ。
その後しばらく何も起きなかったし、人間でも人外でも気味が悪かったけど、俺はもう一度布団に潜り込んだ。
奴の言い方から、絶対他にもなんか起きるんだろうなと思ったから無理やり目をつぶって寝ようとした。
俺は怪談とかは好きだけど、自分で体験するのは勘弁願いたいビビリだ。
でもそれでうとうとし始めたくらいのときに、なんか左頬をくすぐられてる感じがした。
髪の毛だと思ったんだけど、鈴木が寝ているのは俺の右隣。
で、じゃあ何が、と思って薄目を開けると、なんか、いた。
正直言うと、それがどんなものだったかはよく覚えていない。
多分一瞬見てすぐ目を閉じたからだろうけど、明らかに生きている女じゃなかったってことだけ。
あ、でも一応女でした、多分。
その後はどんなに頬をくすぐられようと目をつぶって耐えた。
15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:14:48.736 ID:ev19tJTN0
毒男さんこんばんはー!
16 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:14:50.265 ID:82bThHv60
あと窓をバンバンたたくような音も聞こえてきたけど、もう見るのも嫌だったから寝たふりを続けた。
だってこれ以上変なもん見たら本気でチビりそうだったし。
覆いかぶさるのは美人のお姉さんだけにしてくれ頼むから。
で、次の日の朝鈴木に怒ったら、
「あ、やっぱお前にも見えたんだ」
と言われた。
結局眠れないまま朝を迎えた俺は奴に切れながら
「どういうことだ」
みたいなことを喚いたんだけど、奴がひたすら謝るもんだから、だんだん怒りもさめてきた。で、その後の会話。
「なんかさあ、引っ越したその日からずっとなんだよね。
でももし俺にだけ見えるものだったらどうしようとか考えちゃってさ。
誰かに相談しようにも、親はそういうの信じない派だし。
でもそっか、お前も体験したんだったら俺限定じゃないってことだよな、よかった」
「お前それだけのために俺を呼んだわけ?」
「っつーか、これ以上一人であの部屋で寝るの、正直無理だった。
だからお前も同じ体験したら、信じてもらえなくてもお前の名前出して親説得して引越ししようと思ってた」
「だったら最初っから親呼べばいいじゃねーか!」
「いきなりそんなこと言ってもストレスから来る精神病とか疑うぞあの親は!
その上親には見えないものとかだったらどうするよ!? 俺檻つきの病院には入りたくない、マジで!」
最初から怪奇が起きることを知ってて、黙って泊めた鈴木には再び怒りがわいたものの、
そのあと朝昼兼用食をおごってもらったから許すことにした。怖かったけど、多分奴もかなり怖かったんだろうから。
俺に負けず劣らずのビビリだし。
17 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:15:27.360 ID:82bThHv60
その後すぐ、鈴木は別のアパートに引っ越した。
「良かったな」
と言うと、奴は大きく頷いた後にポツリと言った。
「あそこさ、壁薄かったじゃんか」
「うん」
「で、結構隣の人の生活音が聞こえてきただろ」
「そうだね」
「でさ、一応交流はなかったものの、挨拶くらいはしてったほうがいいと思ったんだよ、出るときに。
それで、安いお菓子持って挨拶しに行ったらさ……」
「行ったら?」
奴は気味が悪そうな顔で言った。
「俺の両隣、空き家だったんだよね……」
「……」
同じ階には他の人間が住んでる部屋もあったらしいけど、でもそれであんなに生活音が聞こえるものなのか。
俺が聞いた生活音は、足音だったり水音だったりで確かに人間のものだったはずなんだけど。
とりあえず、俺の一人暮らしへの憧れはなくなった。実家サイコー。
これで終わり。つか長くてごめん。文字にするとありきたりだしたいしたことないけど、正直すごい怖かった。
こういうこと、実際あるんだなあと……幽霊だったのかなあれ。
人が死んだ部屋とかは言われなかったって言ったけど、アパート自体が相当ボロだったしなあ。
俺が体験した以外にも、その部屋に居る間いろいろ鈴木は体験したらしいけど、
怖かったから何が起きたかはほとんど聞かなかった。
19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:25:04.361 ID:ev19tJTN0
>>18
毒男さん見つけるとうれしくなるwww
眠くなるまでよろしくです
20 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:26:54.430 ID:82bThHv60
>>19
|A-) それは俺もうれしいなあw
俺もいつも来てくれる人が来てくれるとうれしいしw
よろしくねw
22 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:32:41.638 ID:82bThHv60
得意先が移転し、お祝いかねて訪れた。
そこは1階が店舗で2階が事務所、とりあえず事務所で話を聞くからと
店舗の奥の給湯室から伸びる階段で2階にあがる。
しかしこの階段何か違和感がある、なぜか下から2段目だけが何故か幅が狭く、段が高い。
事務所に上がり話も盛り上がり、帰り際2段目の事はすっかり頭から消え危うく足を挫きそうになる、すると
”階段危ないから気をつけて”
と社長の声
先に言えよ
”大丈夫ですから〜”
とお愛想をして店を出る。
この会社、業績は良くないが社長の人柄と社員のがんばりで何とかやりくりしている程度、
しかしこの新しい移転先は昔から何をやってもうまく行かない場所、
以前は大手ディーラーだったがやはり上手く行かず格安で賃貸されている曰く有の場所であった。
数ヶ月が過ぎ定例でその店を訪れると社長が居ない、奥さんに訳を聞くと事故で入院中との事
とっさに浮かんだのが自殺?
しかし間違ってもそんな事を口に出すわけもいかず、病院の場所を聞くと
”ここじゃ何だから事務所へどうぞ”
と2階に
奥さんもやはり自殺未遂を疑っている様子
帰りにやはり2段目で転びそうになる、奥さんも
”ココ分かっててもつまずくのよね、なんでココだけ変な作りなんだろ”
と笑っていた。
病院で社長と対面、怪我は酷く片目は失明寸前だが思いのほか元気で
只の事故だったのかも思うほど明るく前向きだった。
23 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:33:46.639 ID:82bThHv60
事故の事を聞くと、単独事故で時速60〜80kで高速橋脚コンクリにほぼ正面から衝突したのだそうだ。
何故正面から?誰でもそう思う、俺も思った、聞くか迷っていると。
社長の方から
”自殺する気なんかない、でも事故の前後の記憶がなく
憶えているのは店の事をぼんやり考えながら運転していたんだと思う”
数ヶ月で退院も出来、復帰が出来ると言うことなので退院後また店に伺いますと約束をして別れた。
社長が入院している数ヶ月で業績は悪くなり、あの店危ないぞと噂を聞くまでになった。
それから暫らくして、社長が亡くなったと奥さんから電話がある。
葬儀などは既に済ませており、店をたたむ事にしたから色々相談をしたいから店に来て欲しいと呼ばれる。
事務所で話を聞く、
亡くなったのは奥さんの車で病院を抜け出し店に向かう途中今度は電信柱に激突したのだと言う。
なぜ急に店に向かったのかも分からないし、どうしてまた事故にあったのかも分からない。
ホントに事故なのかも分からない、ひょっとして自殺だったのかもと一気にしゃべり泣き崩れた。
俺は正直自殺だと思った。
泣き崩れる奥さんを前にして何も言えず閉店に向けての処理の方法や手続き関係を説明し
事務所の階段を降りるとやはり下から2段目で転びそうになり、胸に挿していたボールペンを落っことした。
ペンを拾おうと手を伸ばし、なにげに1段目と2段目の間を見ると一瞬、ほんの一瞬だけど
片目の腫上がった事故後に病院で見た社長の顔があった、そして腫上がった手がサッ引っ込むところも。
その後店は閉店し別の店になったが上手く行かず直ぐに閉店となり以降空き家のまま
曰くのある場所にはそれなりの訳が在るのだと実感した。
27 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:45:50.970 ID:82bThHv60
小指の第一間接ほどの小さな人形。
露店のようなとこに大量に売っていた。
周りの人も買っていて結構繁盛してたような。
勢いで俺も購入した。
ただ、なぜかあんまり外見覚えてない。
飾り気のない感じで、DQにでてくる泥人形みたいのだったと思う。
人形は小さかったが動力?がついてるようで震えるような奇妙な動きをしたり、
何語だかわからんうめきのような音を出すことができた。
更に奇妙なことに、スイッチとかぜんまいがあるわけじゃなく不定期に声がでたり動いたりする。
俺はその奇妙さが気に入ってどこにでも持ち歩いてた。
(ストラップみたいのがついてたので持ち歩けた)
この時は、へーこれ小さいのにすげえ技術だなって感心してた。
ただ、この頃から俺はかなりの頻度で悪夢にうなされるようになった。
内容は覚えていないが、起きると汗びっしょりになっていた。
それに起きてる時もなんかだるい感じがしてたり、体調が良くない事が多くなった。
その日の俺も少し横っ腹が痛くなっていた。
その時俺はハッとした。
なんていうかその人形、人が苦しんでいる姿を喜んでいる気がするのだ。
表情なんてものはないんだが。確実にそう感じる。
そういえば、体調悪い時ほどよく動いていたような…
そんな時に人形が急にこちらを向いた気がした。
28 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:46:24.715 ID:82bThHv60
俺は恐ろしくなって人形を投げ捨てた。
人形は近くの柱に勢いよくぶつかってバラバラになったが中心部の辺りから何かこっちに転がってきた。
何かの部品が跳ね返ってきたんだろうか?
ピラミッドのような四角錐の物体だ。
ただピラミッドと違うのは先端を丸くくり抜いた穴になっていた。
なにか音がする。
小さくてよく聞こえないが、ぎぃぃぃぃという唸っているような音はそのピラミッドの穴から聞こえてきた。
どうも人形のうめきはこの音らしい。
もうこの時点で結構嫌な気がする俺。
だがこいつが人形の動力部だとするとあの恐怖を取り除けるんじゃないか。
中身が精密機械なら何も不思議じゃない。
このときは、オカルト的なものを否定したい気持ちで一杯だった。
恐る恐る顔を近づけて見ると…
「ぎぃぃぃぃぃぃいやぁあああああああ」
音を立てて穴から急にねじのようなものが突き出てきた。
人の悲鳴のようなその音はねじが回っている音だった。
俺は心底ビビりきって何かもう直感で感じた。コレやばい!
29 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:46:50.126 ID:82bThHv60
というかおかしい。ピラミッド状のものは高さが2cmくらいしかない。
だけど突き出たねじみたいなのはどうみても倍の4cmくらいはある。
どうやって中に入ってたんだ?
どんな風に引っ込めても先端がはみ出してしまうはずだ…
相変わらず嫌な音は聞こえてるままだ。
もう一刻も早くそれを処分しないと狂ってしまいそうだった。
それで物凄い速さでチャリこいでちょっと離れた大通りまできたらそれを横にして置いておいた。
トラックとかが轢いてくれるように。
なぜか川とかに投げ捨てるよりいい気がした。
今考えると道に危険物を捨てるなんて完全にDQNなんだが。
そんな余裕は俺にはなかった。
そして俺はまた全速力でその場から逃げた。
帰り道、こういう話の定番みたいな、いつの間にかあれが戻ってくるっていうのに俺は相当びびっていた。
あれが戻ってきたら終わるって確信があった。
でもそんな事もなくあれは何処かにいったままだった。
超ホッとしてたwwwwwwwwwww
それで家に戻ってから冷静さを取り戻してくるとまた恐ろしくなった。
あんな不気味なものにあれほど愛着を持っていたなんて。
寝るときさえあれと一緒にいたことにゾッとした。
35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 01:06:01.089 ID:yO4CNCfO0
>>29
ここで終わりかー
毎度モヤっとする終わりww
これ怖いな
36 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 01:08:27.093 ID:82bThHv60
>>35
|A-) もやっとするよねえww
もっとちゃんと確認すればもっと怖くなったかもしれないのにねw
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
インスト好きは音楽をどうぞ
聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/
4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/27(土) 23:57:07.247 ID:jS7q5MNo0
どっくんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━
怖い話楽しみ
5 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/27(土) 23:59:07.165 ID:VtnRdx/l0
>>4
|A-) なんか久しぶりだねw
今少し探してるからもうちょい待ってね
いちおうスレタイに雑談とも入れてるからねw
6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:00:31.719 ID:BPnK9box0
待ってたぜ
途中からスマホで見るから書き込めなくなるけど長く続けてくれるとうれしい
7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:01:48.928 ID:Ct1dCcmZ0
どっくん生きてたのか久しぶり
>>6
|A-) あんまり遅くなると日曜が潰れるからほどほどにしたい…w
けど遅くまでやっちゃうこと多いんだよなあ…w
>>7
|A-) 細々生きてたよ、おひさねw
週末しかほとんど来れなくなってしまった
13 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:13:03.288 ID:82bThHv60
友だちの鈴木(仮)の家に遊びに行ったときに、酷い目にあった。
ちょっと長いかも、ごめん。
奴は大学受験に成功して、その年から一人暮らしをしていた。
で、実家組の俺は結構それが羨ましかったんだよね。
でもなんか、新生活が始まってからしばらくたって久々に会ったときに、奴にしきりに家に泊まりに来いと誘われた。
今までも奴が実家住まいのときなら何度かお邪魔したことがあるけど、一人暮らしの部屋は初めてだったから、
行きたいとは思ってたんだけど、あまりにもしつこく誘うんでなんか不思議に思った。
それで
「なんかあるのかよ」
と俺が尋ねると、鈴木はちょっと眉をしかめて
「来れば分かる。ってかいいから来てくれ、頼む」
と言った。
俺の今までの経験的に、こういうのに素直についていかないほうがいいっていうのは分かってる。
でもなんとなく、久々に会ったっていうのもあったし、何より俺は一人暮らしの部屋っていうのを見てみたかった。
で、後日泊まりに行くことにした。
その泊まった日のことなんだけど、奴の部屋は案外普通だった。
汚かったけど、まあ一人暮らしならこんなもんだろうし、狭さも一人なら別に構わない感じ。
壁が薄いのか、しきりに隣の人の水を流したりする生活音が聞こえてたけど、そんなに気にならない程度。
で、行ったのも夕方だったし、なんか馬鹿なことを話したりテレビ見たりしてたらあっという間に夜中になった。
部屋でほぼ雑魚寝状態で寝てたんだけど、そのとき鈴木がすごい不安そうな顔をしてドアのほうを見ていた。
時間は夜中の二時前で、いわゆる何かが出る時間。
それであまりにそういう顔を崩さないもんだから、
「どうしたんだよ」
って言うと、
「そろそろだ」
と。
14 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:14:04.741 ID:82bThHv60
すごい嫌な予感がした。
泊まりに来いって言われた理由が分かった気がした。
で、時計の針が二時になった瞬間、玄関のドアノブが回された。
もちろん鍵が閉まっているから開きはしない。
でもガチャガチャと明らかになんか開けようとしてる感じ。
布団から身を起こして
「何あれ」
と聞くと、鈴木は布団にもぐったまま
「俺が聞きたい。でも引っ越してから毎日なんだ」
と言う。
「……もしかして、あれのせいで俺を呼んだのかよ」
「う……ん、あれだけじゃないんだけどさ、でもあれは実害はないから……」
「はあ?」
ガチャガチャは五分くらいで止んだ。
その後しばらく何も起きなかったし、人間でも人外でも気味が悪かったけど、俺はもう一度布団に潜り込んだ。
奴の言い方から、絶対他にもなんか起きるんだろうなと思ったから無理やり目をつぶって寝ようとした。
俺は怪談とかは好きだけど、自分で体験するのは勘弁願いたいビビリだ。
でもそれでうとうとし始めたくらいのときに、なんか左頬をくすぐられてる感じがした。
髪の毛だと思ったんだけど、鈴木が寝ているのは俺の右隣。
で、じゃあ何が、と思って薄目を開けると、なんか、いた。
正直言うと、それがどんなものだったかはよく覚えていない。
多分一瞬見てすぐ目を閉じたからだろうけど、明らかに生きている女じゃなかったってことだけ。
あ、でも一応女でした、多分。
その後はどんなに頬をくすぐられようと目をつぶって耐えた。
15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:14:48.736 ID:ev19tJTN0
毒男さんこんばんはー!
16 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:14:50.265 ID:82bThHv60
あと窓をバンバンたたくような音も聞こえてきたけど、もう見るのも嫌だったから寝たふりを続けた。
だってこれ以上変なもん見たら本気でチビりそうだったし。
覆いかぶさるのは美人のお姉さんだけにしてくれ頼むから。
で、次の日の朝鈴木に怒ったら、
「あ、やっぱお前にも見えたんだ」
と言われた。
結局眠れないまま朝を迎えた俺は奴に切れながら
「どういうことだ」
みたいなことを喚いたんだけど、奴がひたすら謝るもんだから、だんだん怒りもさめてきた。で、その後の会話。
「なんかさあ、引っ越したその日からずっとなんだよね。
でももし俺にだけ見えるものだったらどうしようとか考えちゃってさ。
誰かに相談しようにも、親はそういうの信じない派だし。
でもそっか、お前も体験したんだったら俺限定じゃないってことだよな、よかった」
「お前それだけのために俺を呼んだわけ?」
「っつーか、これ以上一人であの部屋で寝るの、正直無理だった。
だからお前も同じ体験したら、信じてもらえなくてもお前の名前出して親説得して引越ししようと思ってた」
「だったら最初っから親呼べばいいじゃねーか!」
「いきなりそんなこと言ってもストレスから来る精神病とか疑うぞあの親は!
その上親には見えないものとかだったらどうするよ!? 俺檻つきの病院には入りたくない、マジで!」
最初から怪奇が起きることを知ってて、黙って泊めた鈴木には再び怒りがわいたものの、
そのあと朝昼兼用食をおごってもらったから許すことにした。怖かったけど、多分奴もかなり怖かったんだろうから。
俺に負けず劣らずのビビリだし。
17 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:15:27.360 ID:82bThHv60
その後すぐ、鈴木は別のアパートに引っ越した。
「良かったな」
と言うと、奴は大きく頷いた後にポツリと言った。
「あそこさ、壁薄かったじゃんか」
「うん」
「で、結構隣の人の生活音が聞こえてきただろ」
「そうだね」
「でさ、一応交流はなかったものの、挨拶くらいはしてったほうがいいと思ったんだよ、出るときに。
それで、安いお菓子持って挨拶しに行ったらさ……」
「行ったら?」
奴は気味が悪そうな顔で言った。
「俺の両隣、空き家だったんだよね……」
「……」
同じ階には他の人間が住んでる部屋もあったらしいけど、でもそれであんなに生活音が聞こえるものなのか。
俺が聞いた生活音は、足音だったり水音だったりで確かに人間のものだったはずなんだけど。
とりあえず、俺の一人暮らしへの憧れはなくなった。実家サイコー。
これで終わり。つか長くてごめん。文字にするとありきたりだしたいしたことないけど、正直すごい怖かった。
こういうこと、実際あるんだなあと……幽霊だったのかなあれ。
人が死んだ部屋とかは言われなかったって言ったけど、アパート自体が相当ボロだったしなあ。
俺が体験した以外にも、その部屋に居る間いろいろ鈴木は体験したらしいけど、
怖かったから何が起きたかはほとんど聞かなかった。
19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 00:25:04.361 ID:ev19tJTN0
>>18
毒男さん見つけるとうれしくなるwww
眠くなるまでよろしくです
20 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:26:54.430 ID:82bThHv60
>>19
|A-) それは俺もうれしいなあw
俺もいつも来てくれる人が来てくれるとうれしいしw
よろしくねw
22 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:32:41.638 ID:82bThHv60
得意先が移転し、お祝いかねて訪れた。
そこは1階が店舗で2階が事務所、とりあえず事務所で話を聞くからと
店舗の奥の給湯室から伸びる階段で2階にあがる。
しかしこの階段何か違和感がある、なぜか下から2段目だけが何故か幅が狭く、段が高い。
事務所に上がり話も盛り上がり、帰り際2段目の事はすっかり頭から消え危うく足を挫きそうになる、すると
”階段危ないから気をつけて”
と社長の声
先に言えよ
”大丈夫ですから〜”
とお愛想をして店を出る。
この会社、業績は良くないが社長の人柄と社員のがんばりで何とかやりくりしている程度、
しかしこの新しい移転先は昔から何をやってもうまく行かない場所、
以前は大手ディーラーだったがやはり上手く行かず格安で賃貸されている曰く有の場所であった。
数ヶ月が過ぎ定例でその店を訪れると社長が居ない、奥さんに訳を聞くと事故で入院中との事
とっさに浮かんだのが自殺?
しかし間違ってもそんな事を口に出すわけもいかず、病院の場所を聞くと
”ここじゃ何だから事務所へどうぞ”
と2階に
奥さんもやはり自殺未遂を疑っている様子
帰りにやはり2段目で転びそうになる、奥さんも
”ココ分かっててもつまずくのよね、なんでココだけ変な作りなんだろ”
と笑っていた。
病院で社長と対面、怪我は酷く片目は失明寸前だが思いのほか元気で
只の事故だったのかも思うほど明るく前向きだった。
23 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:33:46.639 ID:82bThHv60
事故の事を聞くと、単独事故で時速60〜80kで高速橋脚コンクリにほぼ正面から衝突したのだそうだ。
何故正面から?誰でもそう思う、俺も思った、聞くか迷っていると。
社長の方から
”自殺する気なんかない、でも事故の前後の記憶がなく
憶えているのは店の事をぼんやり考えながら運転していたんだと思う”
数ヶ月で退院も出来、復帰が出来ると言うことなので退院後また店に伺いますと約束をして別れた。
社長が入院している数ヶ月で業績は悪くなり、あの店危ないぞと噂を聞くまでになった。
それから暫らくして、社長が亡くなったと奥さんから電話がある。
葬儀などは既に済ませており、店をたたむ事にしたから色々相談をしたいから店に来て欲しいと呼ばれる。
事務所で話を聞く、
亡くなったのは奥さんの車で病院を抜け出し店に向かう途中今度は電信柱に激突したのだと言う。
なぜ急に店に向かったのかも分からないし、どうしてまた事故にあったのかも分からない。
ホントに事故なのかも分からない、ひょっとして自殺だったのかもと一気にしゃべり泣き崩れた。
俺は正直自殺だと思った。
泣き崩れる奥さんを前にして何も言えず閉店に向けての処理の方法や手続き関係を説明し
事務所の階段を降りるとやはり下から2段目で転びそうになり、胸に挿していたボールペンを落っことした。
ペンを拾おうと手を伸ばし、なにげに1段目と2段目の間を見ると一瞬、ほんの一瞬だけど
片目の腫上がった事故後に病院で見た社長の顔があった、そして腫上がった手がサッ引っ込むところも。
その後店は閉店し別の店になったが上手く行かず直ぐに閉店となり以降空き家のまま
曰くのある場所にはそれなりの訳が在るのだと実感した。
27 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:45:50.970 ID:82bThHv60
小指の第一間接ほどの小さな人形。
露店のようなとこに大量に売っていた。
周りの人も買っていて結構繁盛してたような。
勢いで俺も購入した。
ただ、なぜかあんまり外見覚えてない。
飾り気のない感じで、DQにでてくる泥人形みたいのだったと思う。
人形は小さかったが動力?がついてるようで震えるような奇妙な動きをしたり、
何語だかわからんうめきのような音を出すことができた。
更に奇妙なことに、スイッチとかぜんまいがあるわけじゃなく不定期に声がでたり動いたりする。
俺はその奇妙さが気に入ってどこにでも持ち歩いてた。
(ストラップみたいのがついてたので持ち歩けた)
この時は、へーこれ小さいのにすげえ技術だなって感心してた。
ただ、この頃から俺はかなりの頻度で悪夢にうなされるようになった。
内容は覚えていないが、起きると汗びっしょりになっていた。
それに起きてる時もなんかだるい感じがしてたり、体調が良くない事が多くなった。
その日の俺も少し横っ腹が痛くなっていた。
その時俺はハッとした。
なんていうかその人形、人が苦しんでいる姿を喜んでいる気がするのだ。
表情なんてものはないんだが。確実にそう感じる。
そういえば、体調悪い時ほどよく動いていたような…
そんな時に人形が急にこちらを向いた気がした。
28 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:46:24.715 ID:82bThHv60
俺は恐ろしくなって人形を投げ捨てた。
人形は近くの柱に勢いよくぶつかってバラバラになったが中心部の辺りから何かこっちに転がってきた。
何かの部品が跳ね返ってきたんだろうか?
ピラミッドのような四角錐の物体だ。
ただピラミッドと違うのは先端を丸くくり抜いた穴になっていた。
なにか音がする。
小さくてよく聞こえないが、ぎぃぃぃぃという唸っているような音はそのピラミッドの穴から聞こえてきた。
どうも人形のうめきはこの音らしい。
もうこの時点で結構嫌な気がする俺。
だがこいつが人形の動力部だとするとあの恐怖を取り除けるんじゃないか。
中身が精密機械なら何も不思議じゃない。
このときは、オカルト的なものを否定したい気持ちで一杯だった。
恐る恐る顔を近づけて見ると…
「ぎぃぃぃぃぃぃいやぁあああああああ」
音を立てて穴から急にねじのようなものが突き出てきた。
人の悲鳴のようなその音はねじが回っている音だった。
俺は心底ビビりきって何かもう直感で感じた。コレやばい!
29 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 00:46:50.126 ID:82bThHv60
というかおかしい。ピラミッド状のものは高さが2cmくらいしかない。
だけど突き出たねじみたいなのはどうみても倍の4cmくらいはある。
どうやって中に入ってたんだ?
どんな風に引っ込めても先端がはみ出してしまうはずだ…
相変わらず嫌な音は聞こえてるままだ。
もう一刻も早くそれを処分しないと狂ってしまいそうだった。
それで物凄い速さでチャリこいでちょっと離れた大通りまできたらそれを横にして置いておいた。
トラックとかが轢いてくれるように。
なぜか川とかに投げ捨てるよりいい気がした。
今考えると道に危険物を捨てるなんて完全にDQNなんだが。
そんな余裕は俺にはなかった。
そして俺はまた全速力でその場から逃げた。
帰り道、こういう話の定番みたいな、いつの間にかあれが戻ってくるっていうのに俺は相当びびっていた。
あれが戻ってきたら終わるって確信があった。
でもそんな事もなくあれは何処かにいったままだった。
超ホッとしてたwwwwwwwwwww
それで家に戻ってから冷静さを取り戻してくるとまた恐ろしくなった。
あんな不気味なものにあれほど愛着を持っていたなんて。
寝るときさえあれと一緒にいたことにゾッとした。
35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/06/28(日) 01:06:01.089 ID:yO4CNCfO0
>>29
ここで終わりかー
毎度モヤっとする終わりww
これ怖いな
36 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2015/06/28(日) 01:08:27.093 ID:82bThHv60
>>35
|A-) もやっとするよねえww
もっとちゃんと確認すればもっと怖くなったかもしれないのにねw
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