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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/01/11 スレ

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Part1
1 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 00:47:41.418 ID:yAQThdQP0
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
    怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
    レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
    インスト好きは音楽をどうぞ
    聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 00:51:25.182 ID:1yKEhrt10
毒男ちゃああああああああああああん
明けましておめでとうございます
本年も怖い話や雑談をよろしくお願い致しますちゅっちゅ///

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 00:51:38.877 ID:ehd+igl10
よう

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 00:52:00.741 ID:9R8fPTutp
こえー!

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 00:52:32.639 ID:1ZkMGAXLd
ああそうだ
あけおめどっくん!


15 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 00:59:24.070 ID:yAQThdQP0
えっと、俺の親の実家の墓には、明治以前の遺骨が入ってない
何故かというと、その実家がある山奥の集落には独自の土着信仰があってなかなか仏教が定着しなかったから
というか、明治まで寺という概念がなかったらしい
その『土着信仰』なんだけど、けっこう特殊な物だった
とあるホラーゲームの影響で、俺は学校のレポートの題材にそれを選んだ
そもそも土着信仰とは、外界との交わりのない集落において発生する集団睡眠が
発展したようなものだと俺は思っていたから、その『土着信仰』を信じてなかった
正直霊的な物とも無縁だったから、この話を投稿する事になるとは思ってなかったけどね
まあ、それでその『土着信仰』は、簡単に言うと山を信仰していたという感じのものだった
その、俺の祖先ともいえる人々が住んでいた集落は山に囲まれたところにある
もちろん海なんて馬鹿のように遠いし、前述のように仏教より土着信仰が
定着するような世界だったから食料はほとんどが山の幸だった
魚も山の川で取れる物、畑も山から流れ出る川の水が必要不可欠であったし
季節の山菜も大切な食糧であった、もちろん猪や熊といった動物の肉も山無くしては得られない
山に支えられて生きてきた集落だったから、独自の『山中心の輪廻思想』が作られた
山の作った糧を得て、生活を営み、死んだら山に還り、山の養分となり糧を生み出すって感じ
そこで、また独自の埋葬方法が生み出された
それについては、後で述べたい
ただ、俺は集落で聞き込むうちに、山が神格化さていた訳ではなく山に住む神様に対する信仰があり、
そこから『山中心の輪廻思想』ができていたと知った
それが問題だった
その山に住む神様を、俺は簡単に『ヤマガミ』と呼ばせてもらう
そのヤマガミ様の何が問題かというとよくある鶏が先か卵が先かの話に例えたい
信仰対象であるものが同じもの、山=神様、の場合 鶏=卵、であり、
どちらを先にしてもどちらも同じものなのだから問題ない
しかし、山=神様でないとすると山が先にあり、信仰されていたから、そこに神様が生み出されたのかそれとも、
神様がいたから、その山が信仰の対象になったのかと、鶏が先か、卵が先かの問題が始まる
聞き込みを鵜呑みにするのなら、後者で間違いないのだが
俺は山に住む神様だの、幽霊だのに俺は会ったこともないのだから信じていなかった
集団催眠として扱うのなら圧倒的に前者のほうが楽だったこともあり
俺はそのヤマガミ様の調査を始め、存在を否定しようとした
まず、以前聞き込んだ家も含め家々を訪ね、ヤマガミ様について聞き込んだ
『おじいちゃんのおじいちゃんが見たことがあると、おじいちゃんから聞いたことがある』byよぼよぼのおばあちゃん
といった骨董品的な目撃情報やご丁寧に目撃した人物、場所、時間、
ヤマガミ様の格好、反応をまとめて本のようにされた物もあった
結果、2日かけて目撃情報を集めたのだが面白いことが2つ分かった

20 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 01:00:58.400 ID:yAQThdQP0
が、その前に、その集落独自の埋葬方法について説明させてほしい
死んだ人間を棺桶に入れる所までは変わらないがその棺桶を、故人の家族が交代で担ぎ、
近所の村人たちが鈴を鳴らしながら山の中腹辺りにある割れ目まで運び、棺桶ごとそこに投げ込むといったものだ
その割れ目がかなり深いものらしく、底に落ちて行った棺桶は山と融合し死者は大地に還る、ということらしい
割れ目の淵には石の塔があるのみで、墓というよりは儀式の場所に近いものと聞いた
さて、面白い事の1つは、その埋葬方法から、普通の火葬し墓に埋める方法に変わってから、
ヤマガミ様を見たものはいないということ
これは、山を信仰する儀式の風化により、ヤマガミ様を信じる人間がいなくなったためだとも考えられる
つまりこれは集団催眠だと証明するにおいてかなり強いカードになる
そして、もう1つ
外見が一部分以外バラバラだということ
あるときは猪の体だったり、人型だったり、羽があり飛んでいたりと、外見が一部を除いてバラバラだった
同じ一部分というのが、顔だ
全て、石のような丸い顔に、白い苔が生えていてフサフサしていて
目の位置には触角のようなものがある、という事だった
これも、インパクトのある部分以外違っているということ
つまりこれも集団催眠だと証明するにおいて強いカードだ
しかも、ヤマガミ様は遠巻きに人を見ているだけで、逃げても追ってこず追いかけると逃げ出すだけだった
つまり、話しただの、遊んだだの、直接的な接点は無く、遭遇者全員がただ見ただけであった
ここまで調べると、あとは儀式の場を見に行って僕も探してみましたが
現にヤマガミ様に会いませんでしたからそんなもんいません
という事にしよう、と俺は布団に入った
翌日、バイクで近場のスーパーへ20分かけて行きスポーツドリンクと、
ポテトチップスのうす塩とコンソメ、ガム類、チョコ、おにぎりを買った
出発は午後2時を計画していた、話を聞くに徒歩30分ほどでその場所には着くらしい
一応聖域だということで、祖母に渡された線香と、買い込んだ菓子類をリュックに詰めて俺はその『聖域』に向かった
砂利道を歩き、沢を超えたところで、もう本当に森の中だった
何年使われてないのか分からないが、荒れ放題だった
俺はポケットからイヤホンを出し、携帯に繋いで音楽を聴きながら歩いた
木の根っこを踏み越え、笹をよけて行きながら、地図を確認しこのまままっすぐでいいことを確認すると、
俺はリュックの脇にさしてあったペットボトルを抜き、スポーツドリンクをラッパ飲みした
太陽が見えて、手をおろして、前を向いたらそこで30mほど先に『ヤマガミ様』を見た

22 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 01:03:02.087 ID:yAQThdQP0
すごい不思議な感覚だった、ペットボトルを手に提げたまま俺は硬直していた
人型だった、全身真っ白で、顔が本当にフサフサした苔のような白い何かで覆われていて
目があるところに触角みたいなものがあった、口は見えなかった
モリゾーだっけ、あれから目と鼻と口と色を引いて触角だけを付けたような感じだった
耳元でなっているはずの音楽も聞き取れないような、もうほんとうの無音だった
手足の感覚が無くて、目も反らせないまま、頭だけが動く、金縛りみたいだった
ヤマガミ様も俺を見ていた、異常なほど体感速度が圧縮されたみたいに長い時間があった
すると、ヤマガミ様が視界の中で大きくなってきた
俺はヤマガミ様の全身を見ていた、ヤマガミ様の手も足も動いてないのを確認していた
俺は立ちすくんでいた、足が前に進めるなら逃げ出している
ヤマガミ様が大きくなっているように見えたのは、何のアクションも無くこちらに接近してきていたからだと気付いた
あと10mほどの距離という所で、唐突にあることに気づいた
いままで近づいてきたという例は無かった
もし、ヤマガミ様が人を食うとしたら?今まで崖に落とされた棺桶の中の死体を食べていたとしたら?
人里に糧を与えていたのも人間がいなくなり死体を食えなくなるのを防ぐためとしたら?
何十年も人を食えないで腹を空かしてたとしたら?俺が格好の餌としたら?
歯がガチガチ言った、距離はあと5mくらいだった、俺よりも2回りも3回りもおおきかった
ヤマガミ様の顔の触角の下あたりの生物であれば口がある部分がモゴモゴ動いた
俺は死を覚悟しようとしてしきれずガタガタ言っていた
ヤマガミ様の顔が視界から消えた、石のような見た目の腹が目の前を埋め尽くした
ヤマガミ様がしゃがみこみ触角が俺の顔の真ん前にあった、口の位置がモゴモゴしていた
「ひっ」
という声が出た、何かが頭に触れた、八つ裂きにされ食われると覚悟した
「さむしい。さみしい。さびしー。さむしい。」
俺にはそう聞こえた、気付くと俺はペットボトルを手に立ち尽くしていた
耳元で鳴る曲はスポーツドリンクを飲んだ時と変わっていなかった
俺は耳からイヤホンを外すと、地図を確認し割れ目の淵まで歩いた
石碑がたっているだけの、谷みたいな場所だった
俺は持ってきたポテトチップスうすしおの袋を開け、一枚取り出すと齧った
そして、袋の端を掴んで、割れ目の中に撒いた
コンソメ味も開け、一枚食べながら、同じように撒いた
線香に火を付けると、地面に立て、チョコを半分脇に置いて俺は帰路についた
結局、自分の体感したものが何だったかはよく分からないし俺も調べていくうちに催眠にかかったのかもしれない
締め方が分からないけど、土着信仰ってなんか素敵だよな

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:08:02.495 ID:1yKEhrt10
新年一発目のお話はなんだか夏目友人帳みたいなお話だねぇ
信仰心がなくなると存在自体が消えてしまうみたいな
ヤマガミ様もさみしかったんだねぇ

36 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 01:19:44.467 ID:yAQThdQP0

父が死んだのはある日の0:05でした。
それから病院にていろいろあり、父の亡骸とともに帰宅したのは2時を回っていました。
電話をかけた親戚関係もまだ家に来ていなかったときに、私は父の亡骸と共に仏間にいました。
父が仏壇の前に横たわっており、私がその前に座っていて、
私の後方に位置する居間では母、兄と葬儀屋さんの話があっていました。
しばらくすると、玄関で音が聞こえ、その後扉が開く音がしました。
親戚でも来たのかと思って私が玄関に行くと、玄関の鍵が閉まっていました。
うちの玄関は開け閉めや、鍵をかけたりするときに居間にいても聞こえるほど
大きな音がするので聞き逃すはずはありませんでした。
不審に思って外に出てみると、うちの前の道が曲がって先が見えなくなるあたりに人影が見えました。
こちらに気づいたのか、その人影は振り返って右手を振った後、先へと歩いていき曲がり角で見えなくなりました。
家に戻ってみると、兄が玄関まで出てきていました。
兄「どうかした?誰か親戚でも来た?」
私「ううん、なんでもなかった」
そのときはそれで終わったのですが、親戚連中がそろって、
またいろんな話の後に玄関脇にあるトイレに行ったときに、親戚のものでは無い靴が玄関に出ていました。
それは父が仕事に行くときに履いていた靴でした。
父は死ぬ前半年ほどほぼ寝たきりの状態で革靴を履く事等無かったので
その靴が出ているはずが無かったのですが下駄箱を開けるとその靴の入っているべき場所が開いていました。
私はその靴を下駄箱にしまいながら、やっぱりさっきの人影は父で、
出てきた私に気付いてさよならを言ってくれたのだと、そう思いました。

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:20:56.052 ID:ehd+igl10
恒川光太郎みたいな不思議ホラー小説たまらなく好きだわ

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:24:14.701 ID:1yKEhrt10
>.36
これは切ない

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:25:13.625 ID:oqALG/jWp
似たようなの経験したなあ
祖父が亡くなって数日後、他には誰もいないのにガラス戸越しに人影が通り過ぎましてね

46 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 01:30:58.957 ID:yAQThdQP0
3年前に姉が死んだ。
姉は、当時18歳だったが、ずっと年上の不倫相手とドライブ中に車ごと崖から落ち2人とも亡くなった。
車の中から遺書が見つかり、無理心中と断定された。
心中の理由は、相手の男の家庭の事情で離婚ができない事、うちの両親が二人の交際に大反対をし、
無理矢理に別れさせる為に姉を父方の実家の北海道に連れて行こうとしたこと、など。
姉のまだ幼い字で書かれた遺書が痛ましかった。
なんども お父さんお母さんごめんね、と書かれていた。
男の遺書には、私の家族に対する謝罪の言葉が几帳面な字で書かれていた。
あれから3年
私たち家族はあわただしく日常を過ごしている
姉の事を忘れた事はないが、それでも姉の居ない日々に慣れようとしていた、ある日。
ポストに切手のない手紙が投函されていた。
直接ポストにいれたのだろう。住所はなく宛名な父母宛だった。
どこかで見た、几帳面な字
封を開けると、中には1枚の白い便せんに
こう書かれていた
「お嬢さんは毎日泣いています。
私にはお嬢さんを幸せにすることができませんでした。
私が至らないばかりに、申し訳ありません。
明日、お嬢さんをお返しします」

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:42:10.039 ID:KoI2IO5q0
>>46
>>48
明日ってなんだ、、、

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:43:03.790 ID:AB+PtBsm0
>>46
ん?よくわからない

53 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/01/11(月) 01:43:14.821 ID:1Ns+rekKa
>>46
|ω・`) え、終わり?
明日ってなに もうふたりいないんでしょ?

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:43:43.990 ID:1ZkMGAXLd
>>46
これここで終わりなの・・気になる

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/01/11(月) 01:44:18.728 ID:1yKEhrt10
>>46
この手紙の主は姉と死んだ不倫相手だよね?
姉の霊を家族のもとに返すってこと?

57 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/01/11(月) 01:54:32.828 ID:yAQThdQP0
>>51,52,53,54,55
|A-) 俺もよくわからん…
    直接ポストに入れたって時点で生前に出してたものじゃないなあ
    誰かに依頼してたら別だけど
    とりあえず明日何かが起こるはず
    そしてそれはたぶん死んだ姉が帰ってくること

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