毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/05/01 スレ
Part2
71 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 01:47:18.490 ID:UoMCJFYz0
これは実話です。数年前私は、妹と二人で東京で二人暮らしをしていました。
元々は、二人別々に部屋を借りていたのですが、二人の家賃を合わせると一軒家が借りられるという事に気付き、
都心から多少離れてはいるものの、広くて綺麗な家を借りる事にしたのです。
ある日、妹がお風呂に入り、私が二階でテレビを見ている時です。
風呂場から
「ギャアアアアア」
という物凄い悲鳴が聞こえました。
ゴキブリでも出たかと思って一階に下りると、妹は髪をぐっしょりと濡らして裸のままで廊下に立っていました。
何があったか知らないが、いくらなんでもその格好はないだろうと呆れながら
「どうしたの?」
と聞くと青ざめた顔で
「…風呂場、見て来て、お願い」
と言います。
言われた通り見てきましたが、特に変わった様子はありませんでした。
脱衣所までびしょ濡れで、妹が湯船から慌てて飛び出した様子が伺えた以外は。
取り敢えず服を着て、髪を乾かして一息付いてから、妹は事情を話し始めました。
いつものように、お風呂に浸かっていると、
「ヒュー…ヒュー…」
という誰かの呼吸する音を聞いたというのです。
周りを見わたしたのですが、誰もいません。
風の音だと解釈し、妹は深く気にせずに髪を洗い始めました。
湯船に浸かりながら、上半身だけ風呂釜の外に身を乗り出し、前かがみになって髪を洗います。
手のひらでシャンプーを泡立て、地肌に指を滑らせ、髪を揉むようにして洗いました。
そのとき、ある事に気付いたのです。
髪が、長い。
妹が洗っている髪の毛は、彼女自身の髪よりも数十センチ長かったそうです。
そして、もう一つのある事実に気が付いた時、妹は思わず風呂場から飛び出してしまったそうです。
後頭部に、誰かの鼻が当たっている事に。
それ以降、妹は極度の怖がりになってしまい、お風呂に入る時は必ずドアの外で私が待機するようになりました。
私自身は、今日に至るまで、何ら不思議な体験をしてません。
しかし、妹は確かにあの時、自分でない誰かの髪を洗ったと言います。
81 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:02:37.916 ID:UoMCJFYz0
僕の家から会社までは、小さな私鉄の電車で約30分です。
都会では考えられないでしょうが、行きも帰りもほとんど座って通勤しています。
その電車で帰宅途中、無気味な出来事を体験しました。
その日、僕は部長の誘いで飲みに行き、12時前の終電にようやく間に合いました。
タクシーで帰ると1万円弱かかりますから、とりあえず電車にのれた事でほっとしながら座席に腰をおろしました。
田舎の事なので、終電といっても静かなものです。
どうやらこの車両には僕ひとりのようでした。
僕は足を前の座席にのばすと、酔いのせいもあって、すぐに居眠り始めました。
何分くらいたったでしょうか。僕は、小さな声で目をさましまた。
くすくすと笑う声は、どうやら小さな子供と、若い母親のようです。
子供「ねえ、この電車もよくのったよね」
母親「そうね。けんちゃん、電車すきだったものね」
子供「うん。○○駅に行った時はとっても楽しかったね」
母親「そうね、できたら東京駅とか国鉄の大きな駅にも連れていってあげたかったわ」
子供「うん、夜行列車、いちど乗ってみたかったな」
僕は夢うつつに親子の会話を聞いていました。
車両は4人がけの座席になっているので、姿は見えませんでしたが、
けっこうはっきり聞こえてくるということは、すぐ近くのシートにいるのでしょうか。
どこか途中の駅で乗ってきたのかな、と思いました。
母親「けんちゃん、国鉄にはあんまりのせてあげられなかったものねえ」
コクテツ、という響きが奇妙に感じました。
JRになってからもう15年以上たつのではないか。
そんな事を考えているうちに、目がさめてきました。
僕はそっとシートから体を乗り出して、周りを見回しましたが、親子の姿などこにも見えないのです。
僕からは死角になっているところに座っているのだろうか。
思い巡らしているうちに次の駅につき、乗降のないまま、発車しました。
またうとうとしはじめると、それを待っていたかのように、親子のひそひそ声が聞こえてきました。
母親「けんちゃん、あの時はこわかった?」
子供「ううん、お母さんが一緒だったもん。ぜんぜん平気だったよ」
母親「でも、痛かったでしょう」
子供「んー、わかんない。でも大好きな電車だったからよかった」
母親「そう、そうよね。けんちゃんの好きな、この青い電車をえらんだんだもの」
子供「あ、もうすぐあの踏切だよ」
子供がはしゃいだ声をだしました。
82 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:04:13.204 ID:UoMCJFYz0
僕はぼんやりと窓の外をみました。
カーブの先田畑の中に、ぼんやりと浮かぶ踏切の赤いシグナル。
その踏切に親子らしい人影がたっていました。
親子は下りた遮断機をくぐり抜けようとしているようにみえました。
キキキキーーーーーー
と電車が急ブレーキをかけると同時に、鈍い衝撃が伝わってきました。
そして僕の座っているシートの窓ガラスに、ピシャっと赤い飛沫がかかりました。
全身の血の気が引く思いで、僕は思わずドアの方へと走ろうとしました。
しかし…座席から立ち上がってふと気付くと、電車は元通り走っています。
僕の心臓だけが、激しく鼓動をうっていました。
夢か…。と立ち上がったついでに車内をみまわしましたが、やはり誰もいません。
さっきから聞こえてきた親子の会話も、夢だったのかもしれない。
そう思って気を落ち着かせると、一人で車両に乗っているというだけで
おびえている自分が情けなくさえ思えてきました。
終点です、と車内アナウンスが聞こえ、ようやく電車が本当に減速しはじめました。
僕はコートと鞄を抱えて、出口にむかいました。
ホームの明かりが見え始めました時、はっきりと後ろに人の気配を感じました。
なにか、ぼたぼたと水滴の落ちるような音もきこえてきました。
目をあげ、僕の背後に映った人影を見た瞬間、
僕は思わず持っていた物を取り落とし、そのうえ、腰をぬかしてしまったのです。
ガラスに映っていたのは、五歳くらいの子供を抱いた、若い母親でした。
母親の左腕は肘から先がなく、胸もずたずたで、その傷口から血をぼとりぼとりとたらしていました。
そして右腕で抱き締められている子供は左半身が潰されて、ほとんど赤い肉塊にしかみえませんでした。
子供は、残っている右目で僕をジッと見つめていました。
その後はあんまり覚えていません、へたり込んでいる僕を
駅員が引っぱりだしそのまま事務所で冷たい水をだしてくれました。
車内の出来事をその駅員に聞くことはできませんでした。
実際に飛び込み自殺があったといわれるとおかしくなりそうでしたから。
86 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:12:30.237 ID:pLxm6XOc0
>>82
|ω・`) 幽霊親子か…会話の内容がなんだか切ないなぁ
国鉄だと結構前かな
この男の人に聞かせたのは脅かすというより知ってて欲しいみたいな感じ
でも見た目さ轢かれた後の姿ってのはな〜!
90 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:18:35.620 ID:UoMCJFYz0
>>86
|A-) 知ってほしいのはわかるかも
頼る人もいなかったのかもしれないしそうだとすると孤独だしね
見た目はねえ…直せたら直してほしい…ww
92 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:20:16.911 ID:UoMCJFYz0
大学生の頃、母が入院していた時の話。
夢を見ていました。
俺は子供でした。
気付いたら家にひとりぼっち。
淋しくて家中さがしましたがだれもいません。
泣きながら外をさがそうと玄関にいくと張り紙が。
「ちょっと出かけてきます」
置いてかれた!どうして!と、もう、泣きじゃくりながら外へ出ると
母の姿は見えませんが車庫から車がでるところです。
(でも泣きじゃくってるのに心はなぜかやさしいきもちでいっぱいです。)
お母さん!お母さん!と、一生懸命走りますが追いつけません。
そのうちどこからか電話のベルの音が聞こえてきます。
あ、そうか、これは夢だ。と気付きました。
でもこの電話には出たくないと思いましたが
仕方なく目をさまし電話に出ました。
「…お母さんが死んだ」
という病院にいた父からの電話でした。
俺は霊の存在を信じないのですが、あの夢は母がお別れに来てくれたのと思いたい。
94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/01(日) 02:23:14.547 ID:flWK/HHE0
切ないお話や
きっとカーチャンがお別れに来てくれたに違いないよ
95 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:25:38.505 ID:pLxm6XOc0
>>92
|ω・`) お母さん挨拶と様子見にきてくれたんだね
子供の姿でってのがまた泣ける
96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/01(日) 02:30:35.814 ID:EHmx7v8hK
挨拶系の話はしんみりするね カミさんの親父さん亡くなった時来た感じがしたって言ってたからこうゆうのはあるんだろうな
98 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:33:56.922 ID:UoMCJFYz0
>>94
|A-) うん…
カーチャンもトーチャンも大事にしなきゃね
>>95
|A-) 泣けるねえ…
連休だし、親孝行しに行こう
>>96
|A-) あるんだろうねえ…
うちのお母さんも同僚が亡くなるあたりの時間だったかに
家に誰かが来た、って言ってたしなあ
107 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:43:00.865 ID:UoMCJFYz0
これは知人が体験した話。聞いてるぶんには怖くないが、体験したら結構びびるかも。
ある晩、彼は会社の同僚と酒を飲んだ。お開きになって、帰りの道すがら。
どうも腹の調子がおかしい。駅から自宅に向かう途中、我慢できずに公園のトイレへ。
第一波の便通を終えて、待機中。
心持ち余裕ができて、あたりを見る。
和式のかなり汚れたトイレ。
卑猥な落書き、そこかしこ。
彼は一つの書き込みに目を留めた。
「この女」
その後はペンで消されて読み取り不能。
ただ、携帯の番号は残っていた。
いたずら電話とかかかってくるのか、などと思いながら、第二波をこなしていた。
腹痛が治まり、腰を挙げようとした瞬間。
自分の携帯が鳴ったそうだ。
着信には見覚えがない。
あれっ?この番号は。
彼はびびった。
さっきまでしゃがんで見ていた落書き。
その番号がディスプレイに。
慌てて彼はトイレを飛び出したそうだ。
当然電話にはでなかった。
後日、彼は親しい同僚にその番号へ電話してもらった。
誰も出なかったそうだ。
ただ、その同僚は翌日交通事故に巻き込まれた。
大怪我したそうです。
112 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:47:38.824 ID:pLxm6XOc0
>>107
|ω・`) 公園のトイレ汚いから絶対入りたくない!
タチ悪そうな霊?とかも多そうだしやっぱりこの話も電話したら災難あってるしー!
でも自分で電話しないあたり…w
117 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:59:29.725 ID:UoMCJFYz0
>>112
|A-) 確かにw
なんか公園とか家じゃないとこにあるトイレってちょっと危なそうだよね
あいつはずるいねw
怖いけど確かめたい好奇心もある人だww
120 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 03:04:38.647 ID:UoMCJFYz0
会社の男性社員(50歳)が飲み会でベロベロに酔っ払ってしまったので
同僚二人で家までタクシーで送っていった。
奥さんが玄関先まで迎えに出て来て
「もう電車もないし、あなたたちも泊まっていかれたらいかが?」
という有難いお申し出を断って、またタクシーで帰った。
翌日、その男性社員が午後になっても出勤してこないので
「二日酔いじゃない?」
と皆で笑っていたら、なんと送っていった夜に奥さんに包丁で刺し殺されていた…。
新聞によると奥さんがノイローゼ気味だったらしい。
社内通達は
「不慮の事故により」
となっていたけど。
洒落にならんよ。
122 : 【小吉】 ◆??? :2016/05/01(日) 03:13:07.639 ID:qE8fmqazK
>>120
|∧_∧
|;・`д・´)ぃゃぁ怖!?狂気の沙汰…;
|´・ω・)ノイローゼになる前に何か対策なかったのでしょうかね。
長年一緒にいたとしたら…なんだかやりきれなくなっちゃいますおね;;
124 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 03:16:44.221 ID:pLxm6XOc0
>>120
|ω・`) これは危機一髪だったね
あの後奥さんと何かあったのか、それとも迎えた時に既に不安定になってたのか
人の心は分からないね
当事者になったら危機一髪だった!って思っちゃうかも
125 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 03:19:49.437 ID:UoMCJFYz0
>>122
|A-) ちゃんとパートナーのことは見て気遣ってあげないとねえ…
>>124
|A-) 何があったのか気になるね…
日頃からつもってたものがあったとかその日唐突に何かあったとか
きっかけはあったんだろうけど…
死ぬか生きるかの分かれ目って怖い…w
これは実話です。数年前私は、妹と二人で東京で二人暮らしをしていました。
元々は、二人別々に部屋を借りていたのですが、二人の家賃を合わせると一軒家が借りられるという事に気付き、
都心から多少離れてはいるものの、広くて綺麗な家を借りる事にしたのです。
ある日、妹がお風呂に入り、私が二階でテレビを見ている時です。
風呂場から
「ギャアアアアア」
という物凄い悲鳴が聞こえました。
ゴキブリでも出たかと思って一階に下りると、妹は髪をぐっしょりと濡らして裸のままで廊下に立っていました。
何があったか知らないが、いくらなんでもその格好はないだろうと呆れながら
「どうしたの?」
と聞くと青ざめた顔で
「…風呂場、見て来て、お願い」
と言います。
言われた通り見てきましたが、特に変わった様子はありませんでした。
脱衣所までびしょ濡れで、妹が湯船から慌てて飛び出した様子が伺えた以外は。
取り敢えず服を着て、髪を乾かして一息付いてから、妹は事情を話し始めました。
いつものように、お風呂に浸かっていると、
「ヒュー…ヒュー…」
という誰かの呼吸する音を聞いたというのです。
周りを見わたしたのですが、誰もいません。
風の音だと解釈し、妹は深く気にせずに髪を洗い始めました。
湯船に浸かりながら、上半身だけ風呂釜の外に身を乗り出し、前かがみになって髪を洗います。
手のひらでシャンプーを泡立て、地肌に指を滑らせ、髪を揉むようにして洗いました。
そのとき、ある事に気付いたのです。
髪が、長い。
妹が洗っている髪の毛は、彼女自身の髪よりも数十センチ長かったそうです。
そして、もう一つのある事実に気が付いた時、妹は思わず風呂場から飛び出してしまったそうです。
後頭部に、誰かの鼻が当たっている事に。
それ以降、妹は極度の怖がりになってしまい、お風呂に入る時は必ずドアの外で私が待機するようになりました。
私自身は、今日に至るまで、何ら不思議な体験をしてません。
しかし、妹は確かにあの時、自分でない誰かの髪を洗ったと言います。
81 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:02:37.916 ID:UoMCJFYz0
僕の家から会社までは、小さな私鉄の電車で約30分です。
都会では考えられないでしょうが、行きも帰りもほとんど座って通勤しています。
その電車で帰宅途中、無気味な出来事を体験しました。
その日、僕は部長の誘いで飲みに行き、12時前の終電にようやく間に合いました。
タクシーで帰ると1万円弱かかりますから、とりあえず電車にのれた事でほっとしながら座席に腰をおろしました。
田舎の事なので、終電といっても静かなものです。
どうやらこの車両には僕ひとりのようでした。
僕は足を前の座席にのばすと、酔いのせいもあって、すぐに居眠り始めました。
何分くらいたったでしょうか。僕は、小さな声で目をさましまた。
くすくすと笑う声は、どうやら小さな子供と、若い母親のようです。
子供「ねえ、この電車もよくのったよね」
母親「そうね。けんちゃん、電車すきだったものね」
子供「うん。○○駅に行った時はとっても楽しかったね」
母親「そうね、できたら東京駅とか国鉄の大きな駅にも連れていってあげたかったわ」
子供「うん、夜行列車、いちど乗ってみたかったな」
僕は夢うつつに親子の会話を聞いていました。
車両は4人がけの座席になっているので、姿は見えませんでしたが、
けっこうはっきり聞こえてくるということは、すぐ近くのシートにいるのでしょうか。
どこか途中の駅で乗ってきたのかな、と思いました。
母親「けんちゃん、国鉄にはあんまりのせてあげられなかったものねえ」
コクテツ、という響きが奇妙に感じました。
JRになってからもう15年以上たつのではないか。
そんな事を考えているうちに、目がさめてきました。
僕はそっとシートから体を乗り出して、周りを見回しましたが、親子の姿などこにも見えないのです。
僕からは死角になっているところに座っているのだろうか。
思い巡らしているうちに次の駅につき、乗降のないまま、発車しました。
またうとうとしはじめると、それを待っていたかのように、親子のひそひそ声が聞こえてきました。
母親「けんちゃん、あの時はこわかった?」
子供「ううん、お母さんが一緒だったもん。ぜんぜん平気だったよ」
母親「でも、痛かったでしょう」
子供「んー、わかんない。でも大好きな電車だったからよかった」
母親「そう、そうよね。けんちゃんの好きな、この青い電車をえらんだんだもの」
子供「あ、もうすぐあの踏切だよ」
子供がはしゃいだ声をだしました。
82 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:04:13.204 ID:UoMCJFYz0
僕はぼんやりと窓の外をみました。
カーブの先田畑の中に、ぼんやりと浮かぶ踏切の赤いシグナル。
その踏切に親子らしい人影がたっていました。
親子は下りた遮断機をくぐり抜けようとしているようにみえました。
キキキキーーーーーー
と電車が急ブレーキをかけると同時に、鈍い衝撃が伝わってきました。
そして僕の座っているシートの窓ガラスに、ピシャっと赤い飛沫がかかりました。
全身の血の気が引く思いで、僕は思わずドアの方へと走ろうとしました。
しかし…座席から立ち上がってふと気付くと、電車は元通り走っています。
僕の心臓だけが、激しく鼓動をうっていました。
夢か…。と立ち上がったついでに車内をみまわしましたが、やはり誰もいません。
さっきから聞こえてきた親子の会話も、夢だったのかもしれない。
そう思って気を落ち着かせると、一人で車両に乗っているというだけで
おびえている自分が情けなくさえ思えてきました。
終点です、と車内アナウンスが聞こえ、ようやく電車が本当に減速しはじめました。
僕はコートと鞄を抱えて、出口にむかいました。
ホームの明かりが見え始めました時、はっきりと後ろに人の気配を感じました。
なにか、ぼたぼたと水滴の落ちるような音もきこえてきました。
目をあげ、僕の背後に映った人影を見た瞬間、
僕は思わず持っていた物を取り落とし、そのうえ、腰をぬかしてしまったのです。
ガラスに映っていたのは、五歳くらいの子供を抱いた、若い母親でした。
母親の左腕は肘から先がなく、胸もずたずたで、その傷口から血をぼとりぼとりとたらしていました。
そして右腕で抱き締められている子供は左半身が潰されて、ほとんど赤い肉塊にしかみえませんでした。
子供は、残っている右目で僕をジッと見つめていました。
その後はあんまり覚えていません、へたり込んでいる僕を
駅員が引っぱりだしそのまま事務所で冷たい水をだしてくれました。
車内の出来事をその駅員に聞くことはできませんでした。
実際に飛び込み自殺があったといわれるとおかしくなりそうでしたから。
86 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:12:30.237 ID:pLxm6XOc0
>>82
|ω・`) 幽霊親子か…会話の内容がなんだか切ないなぁ
国鉄だと結構前かな
この男の人に聞かせたのは脅かすというより知ってて欲しいみたいな感じ
でも見た目さ轢かれた後の姿ってのはな〜!
90 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:18:35.620 ID:UoMCJFYz0
>>86
|A-) 知ってほしいのはわかるかも
頼る人もいなかったのかもしれないしそうだとすると孤独だしね
見た目はねえ…直せたら直してほしい…ww
大学生の頃、母が入院していた時の話。
夢を見ていました。
俺は子供でした。
気付いたら家にひとりぼっち。
淋しくて家中さがしましたがだれもいません。
泣きながら外をさがそうと玄関にいくと張り紙が。
「ちょっと出かけてきます」
置いてかれた!どうして!と、もう、泣きじゃくりながら外へ出ると
母の姿は見えませんが車庫から車がでるところです。
(でも泣きじゃくってるのに心はなぜかやさしいきもちでいっぱいです。)
お母さん!お母さん!と、一生懸命走りますが追いつけません。
そのうちどこからか電話のベルの音が聞こえてきます。
あ、そうか、これは夢だ。と気付きました。
でもこの電話には出たくないと思いましたが
仕方なく目をさまし電話に出ました。
「…お母さんが死んだ」
という病院にいた父からの電話でした。
俺は霊の存在を信じないのですが、あの夢は母がお別れに来てくれたのと思いたい。
94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/01(日) 02:23:14.547 ID:flWK/HHE0
切ないお話や
きっとカーチャンがお別れに来てくれたに違いないよ
95 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:25:38.505 ID:pLxm6XOc0
>>92
|ω・`) お母さん挨拶と様子見にきてくれたんだね
子供の姿でってのがまた泣ける
96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/01(日) 02:30:35.814 ID:EHmx7v8hK
挨拶系の話はしんみりするね カミさんの親父さん亡くなった時来た感じがしたって言ってたからこうゆうのはあるんだろうな
98 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:33:56.922 ID:UoMCJFYz0
>>94
|A-) うん…
カーチャンもトーチャンも大事にしなきゃね
>>95
|A-) 泣けるねえ…
連休だし、親孝行しに行こう
>>96
|A-) あるんだろうねえ…
うちのお母さんも同僚が亡くなるあたりの時間だったかに
家に誰かが来た、って言ってたしなあ
107 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:43:00.865 ID:UoMCJFYz0
これは知人が体験した話。聞いてるぶんには怖くないが、体験したら結構びびるかも。
ある晩、彼は会社の同僚と酒を飲んだ。お開きになって、帰りの道すがら。
どうも腹の調子がおかしい。駅から自宅に向かう途中、我慢できずに公園のトイレへ。
第一波の便通を終えて、待機中。
心持ち余裕ができて、あたりを見る。
和式のかなり汚れたトイレ。
卑猥な落書き、そこかしこ。
彼は一つの書き込みに目を留めた。
「この女」
その後はペンで消されて読み取り不能。
ただ、携帯の番号は残っていた。
いたずら電話とかかかってくるのか、などと思いながら、第二波をこなしていた。
腹痛が治まり、腰を挙げようとした瞬間。
自分の携帯が鳴ったそうだ。
着信には見覚えがない。
あれっ?この番号は。
彼はびびった。
さっきまでしゃがんで見ていた落書き。
その番号がディスプレイに。
慌てて彼はトイレを飛び出したそうだ。
当然電話にはでなかった。
後日、彼は親しい同僚にその番号へ電話してもらった。
誰も出なかったそうだ。
ただ、その同僚は翌日交通事故に巻き込まれた。
大怪我したそうです。
112 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 02:47:38.824 ID:pLxm6XOc0
>>107
|ω・`) 公園のトイレ汚いから絶対入りたくない!
タチ悪そうな霊?とかも多そうだしやっぱりこの話も電話したら災難あってるしー!
でも自分で電話しないあたり…w
117 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 02:59:29.725 ID:UoMCJFYz0
>>112
|A-) 確かにw
なんか公園とか家じゃないとこにあるトイレってちょっと危なそうだよね
あいつはずるいねw
怖いけど確かめたい好奇心もある人だww
120 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 03:04:38.647 ID:UoMCJFYz0
会社の男性社員(50歳)が飲み会でベロベロに酔っ払ってしまったので
同僚二人で家までタクシーで送っていった。
奥さんが玄関先まで迎えに出て来て
「もう電車もないし、あなたたちも泊まっていかれたらいかが?」
という有難いお申し出を断って、またタクシーで帰った。
翌日、その男性社員が午後になっても出勤してこないので
「二日酔いじゃない?」
と皆で笑っていたら、なんと送っていった夜に奥さんに包丁で刺し殺されていた…。
新聞によると奥さんがノイローゼ気味だったらしい。
社内通達は
「不慮の事故により」
となっていたけど。
洒落にならんよ。
122 : 【小吉】 ◆??? :2016/05/01(日) 03:13:07.639 ID:qE8fmqazK
>>120
|∧_∧
|;・`д・´)ぃゃぁ怖!?狂気の沙汰…;
|´・ω・)ノイローゼになる前に何か対策なかったのでしょうかね。
長年一緒にいたとしたら…なんだかやりきれなくなっちゃいますおね;;
124 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/05/01(日) 03:16:44.221 ID:pLxm6XOc0
>>120
|ω・`) これは危機一髪だったね
あの後奥さんと何かあったのか、それとも迎えた時に既に不安定になってたのか
人の心は分からないね
当事者になったら危機一髪だった!って思っちゃうかも
125 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/05/01(日) 03:19:49.437 ID:UoMCJFYz0
>>122
|A-) ちゃんとパートナーのことは見て気遣ってあげないとねえ…
>>124
|A-) 何があったのか気になるね…
日頃からつもってたものがあったとかその日唐突に何かあったとか
きっかけはあったんだろうけど…
死ぬか生きるかの分かれ目って怖い…w
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あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。
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【都市伝説】都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】
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