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百物語2013

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Part56
191 :代理投稿 ◆UiIW3kGSB. :2013/08/24(土) 03:19:13.58 ID:8Pjhrnqs0
【第五十六話】 米屋◆YZbG3mcRGI 様 『電車の中で』
ガラガラの電車に乗っていた。
ドアの傍で、中学生くらいの女の子が、ニコニコしながら隣の女の子に何やら立ち話している。
「そしたらね!〜君がね、」
「あの時の先生はさー」
とか、他愛もない話だった。
聞く気はないけれど、大変いい声だったので、何となく心地よかった。
しかし、隣の子は一生懸命友人が話しているにもかかわらず、漫画を読んでいる。返事すらしない。
喧嘩でもしたのかな??
そう思いながらチラチラ見ていた。
ムスっとした女の子は、隣の子の耳に向かって「おーい」「ねえねえ」なんてやりだした。
うわぁ、ちょっとしつこい子だなと思った時、女の子が「ねーこれでも聞いてないの〜??」
と隣の子の首を両手で締めてカクカクっと揺らし始めた。
オイオイ、、と思ってたらなんと今度はボディブローまで入れ出した。
「(ボスン)聞けよー!(ボスン)聞こえてんだろーがー」隣の子はさすがに堪えたのか、ううっと呻いてその場に座り込んだ。
すると、近くに座ってた中年女性が「あら?あなた大丈夫?お腹いたいの??このイスに座れる?」とその子に駆け寄った。
心の中で、お腹痛いの?どころじゃないだろう。と突っ込みをいれた。
「大丈夫です、うう、、」
「くっせーババアが!ジャマすんなよー!!」
「次の駅ちょっと降りようか?ね?」
「はい、、、すみません」
こんな異様な光景にもかかわらず、誰もうるさい女の子には気にも留めない。
「あー誰か聞こえてるやついねーのかよー死ねよまじ」と言いながら女の子は隣の車両へ行った。
そっと周囲を見回したら、唖然としたイケメンと目が合った。
何か言いたげだったが、私が小さく首を横に振ったら、ぎこちなく頷いた。隣の車両からはまだ女の子の声が聞こえていた。
私とイケメンは次の駅で降り、次の電車を待った。
昨日の出来事である。
【了】

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