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イルーゾォ×トリッシュ

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Part2
572 :イルーゾォ×トリッシュ:2008/12/12(金) 23:02:59 ID:ZWIW+5Tb
ちょっと前までいやいや喘いでた癖に、ずいぶんと余裕そーな態度になったもんだ。オレはトリッシュをベッドに押し倒した。その勢いのまま、首筋にキスを落として鎖骨を吸う。
「んッ…ッ」
オレはまたトリッシュと唇を重ねる。トリッシュはオレの頬にそっと触れ、優しくオレの髪を撫でた。
キスをしながら、オレはトリッシュの服と下着を脱がし、肌を露わにさせる。下目に肌を見ると、白い、緩やかな丘が見える。それの頂に位置する、髪ほどビビッドでないピンク色。それをオレの指が捉え、腹でつぶす。
「きゃふっ…ぅん…!」
トリッシュはオレの口付けを避け、喘いだ。
「どうした…?フフフ…」
「ああぁッ…ひん…ッ!」
トリッシュは頬を赤く染めていく。
オレはとりあえず上だけを脱ぐ。それから腰を引いてトリッシュの胸の位置まで顔を動かし、降ろした。そして、トリッシュの乳首をちゅっと吸い上げた。
「ひぁあああッ!!」
トリッシュの身体がびくんと揺れる。
オレはそれを軽く咬み、舌で舐める。
「はぁ…はぁ…ッあぁ…」
さっきの余裕はどこへやら、だ。身体にはすでに点々と汗がにじみ出て、髪の毛がじわりと湿る。
オレは乳房から顔を離し、トリッシュの顔面にかかる髪をかき分けてやった。トリッシュが口を開く。
「心臓が…」
「…ん…?」
「心臓が鳴ってるわ……あなたのも…とても速く…」
オレの胸に手を当て、トリッシュはそう言った。
「感じてる」
自分では気づかなかったが、確かにオレの鼓動は早くなっていた。
「…ん…お前のせいだな…」
トリッシュの額に軽くキスをし、指の爪をトリッシュの太股の上に滑らす。
「すぅ…ッふッぅ…ッ」
つぼんだ花びらがゆっくり開花するような動きで、五本の爪を広げる。トリッシュは声を漏らし、身を震わせ、よじる。
足の付け根から膝へ。膝の裏からまた付け根へ。じわじわと撫で回していった。
「うふぅッ…はぁッ…あぁッ…ッ!やっ…いやぁあ…ッ」
「…嫌か……そうか、なるほどな、早くここを触れって意味か?」
「きッッ!いぁああッ」
トリッシュの『入り口にあるモノ』を、親指の腹と人差し指で、きゅっとつまみあげる。
「あぁぁ……はぁあ…はぁあ…っ!」
二本の指で弄りながら、中指を中に滑り込ませる。大量の蜜を感じた。中に入れた指を折り曲げ、かき混ぜるように動かした。壁に指を押し当てる度に、ぐじゅっぐじゅっという音が大きく鳴り響く。
「さっき以上だぜトリッシュ…聞こえるだろ?『お前』のッ『鳴き声』が…ッッ」
「あぁッ…んやだあぁッ…つ…うああぁっっッ!」
「やだぁじゃあねーだろッ!こんなに興奮してるじゃあねーか…ッ!」
「ひっ!あああッ!んはぁッ!」
はっきり言えばこの時、オレの方がトリッシュ以上に興奮していただろう。
指をちょいとやれば鳴る水音、その後はカンノーリみたいな、濃くて甘い声が約束される。
二つの音がオレの耳に流れ込み、溢れて、かき乱し、狂わす。
ちょっとした中毒症状だった。オレはその声が聴きたくて、指を複雑に、的確に、しかし乱暴に動かし、速度を上げる。
「鳴けぇッ!トリッシュッ!!もっと叫べッ叫べッッ叫べッッッ!!!」
「やああッ!!ァあッんああッ!はあッはあッ!やあっうぁああッ!」
無意識の内に指も二本に増やしていて、腕の力も合わせて狂ったように攻めていた。実際オレは狂っていた。臨界を超えたオレは、指を引き抜き、ベルトに手をかけた。

573 :イルーゾォ×トリッシュ:2008/12/12(金) 23:04:55 ID:ZWIW+5Tb
「ま…ッ!!待ってッ!!あぁッ!!ハァーハァー…ッ!待ってッ!!!」
トリッシュは必死に訴え、そしてオレの胸に手を当てた。
「!!!」
トリッシュがオレの心臓の音を聞いている。オレも意識を自分の鼓動に向けた。尋常じゃあなかった。
「はぁあ…ッはぁあ……私…あの……は、は、初めて……だから……あの……はぁ…はぁ…」
「……ッ!…………あぁ…そうだったな……悪い……」
オレは荒くなった息を整える。
鏡の中…水のように澄み渡った、冷たい世界。そこで手に入れた『暖かさ』が原因なのだろうか。トリッシュの暖かさがオレを狂わせたのだろうか。
オレは落ち着くために目を瞑る。同じく肩で息をしているトリッシュは、腕をオレの首に回し、引き寄せた。
「あなたの心臓の音……素敵」
「…ははっ…臓器のはたらきっぷりを褒められたのは初めてだなぁ」
「お母さんみたいなの…」
「!……」
「強くて優しいの…私のお母さん…ずっと私を守ってくれたわ…一人でずっと…」
「……病死だったっけか?」
「………   さっきの問いだけど…」
「…ん?」
「答えはノッスィンニョーレ(いいえ、違います)よ…」
トリッシュはオレに触れるだけのキスをする。
「私は『快感』じゃあなくって…『あなた』が欲しいわ」
「…! ……ふん…ませたこと言いやがって…。」
オレはトリッシュの耳元に近づく。
「……いいのか?処女だろ?後悔…と か 」
「大丈夫よ。でも…優しくしてちょうだいね」
「…わかった…」
ようやく呼吸がマシになってきた。オレは静かにトリッシュにキスをしてから、自分の衣服をすべて脱いだ。
わかってはいたが、『自身』は随分と血の巡りがよくなっている。
トリッシュはそそり立ったオレ自身を下目で視認した。トリッシュの身体が、緊張で強ばっているのが見てわかる。しかし本人は、「こんなの平気よ、私」と言わんばかりの顔をして、強がっている。
「無理に見なくたっていいんだ、最初はな」
「そ、そんなじゃあないわよっ」
何に照れてるんだか。焦るトリッシュを、可愛いやつだと撫でてやる。
「あなたの名前、聞いてないわ」
「名前?あぁ、そうだったな…。…イルーゾォだ」
「そう…イルーゾォ…。」
トリッシュは大きく息を吸い、その割には小さい声で言った。
「えっと…その…イルーゾォ、い、い…あの…」
「何だ?」
トリッシュが何を言おうとしているのかはわかりきっているが、オレは本人がそう言うまで何もしないことにした。
「えっと、えっと…あの…あぁもう!」
「ちゃんと言いな。わからねーだろーが」
「い……えっと…い…いれ…て…?」
精一杯、勇気を出して言ったんだろうが、残念ながら不合格だ。
「何を?」
「!!!」
トリッシュは顔を真っ赤にしながら、恐る恐る指をさした。
「そ、それ…」
オレは口の端を上げ、ため息をつく。
「おいお〜い、ものには名前があるんだぜ?テストの解答欄に『あれ』とか『それ』とか『これ』とか書いて百点が取れるか?」
トリッシュは唇を咬みながら目を瞑り、オレの視線を避ける。そして、呟く。
「あ…あなたの………ぺ…ペー…ネ…をい、い、いれて…」
「よくできましたぁーッと」
オレはトリッシュの髪をヨシヨシと撫でて、『あなたのペーネ』ってやつをトリッシュの肉唇にあてがった。
「不安を煽るよーで悪いが…まぁオレは女じゃあないから、そこんところよくわからんが…マジで痛いらしい…最初はな…我慢できるか?」
「…我慢できる」
「よし 力抜け」

574 :イルーゾォ×トリッシュ:2008/12/12(金) 23:07:18 ID:ZWIW+5Tb
オレはゆっくりと、腰を動かし、トリッシュに沈ませる。
「きぁぁああッッ!!い、いたッ…くッあアアッアあぁアッ!ひあ…ッ!」
トリッシュは声をあげる。嬌声というより悲鳴だった。やはりこれから起こる『破瓜』の代償は、かなりの負担であるらしい。
トリッシュは腕を上げ、空中を掻いている。何がしたいのか理解したオレは、体勢を低くしてやる。
「ッ」
背中にトリッシュの爪が食い込んだ。
逃げる自分の腰を抑えようと、オレに思い切りしがみついたのだ。
オレを離すまいとする健気な姿に、愛おしさを感じた。
オレはゆっくりと奥へ進む。
「……はぁっはぁっ…、は、はいっ…た…?」
「ん…半分くらいだな」
オレが答えると、ぎくりとした表情になる。
「大丈夫か?」
「…大…丈…はぁっ…はぁっ…ブ…よ」
オレは動かずに、トリッシュを少し休ましてやる。
「…いくぞ…ッ」
じわじわと長い痛みが続くよりは、この方がいい。オレは残りを一気に貫き入れる。
「ッいああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!」
「うッ」
トリッシュの爪が背中をえぐる。オレの背中とトリッシュの『中』から小さく血が流れた。
「はぁっ…はぁっ…はぅっ…うぅ…」
トリッシュの瞳は涙できらきらと光っていた。急に艶っぽい顔になったなぁ、と思う。
「ま…、まだ動かないで…」
「わかってる…」
トリッシュが深く呼吸をすると、『中』も深く上下する。それを自身が感じていると、何故か先程のトリッシュの言葉がよぎった。


…くだらない。
「ふぅっ…いいわ…きて…」
トリッシュが決心した表情で口を開いた。
「あぁ」
オレは少しずつ、ゆっくり腰を引いた。そしてまた戻す。
「んぅうう…っ!」
狭い壁の中を行き来すると、二つの肉が蜜の中でずちゅ、ぐちゅ、と厚い音を出す。繋がった場所から電流が、二人の身体に分かれ、走る。電気が脳へ届くと、何かがはじけて、白い渦を巻いた。そして脳は、もっと強く、欲しろ、と命令をくだす。
「あぁッはぁぁッ…うああッ!いぃ…づッ…」
「くッ…もーちょい…力抜けったら…」
初めは一定の動きを繰り返すだけだったが、オレは次第に速度をあげていく。
「はぁっ!はぁッ…!…っあぅぅッ…」
「うぅッくッ…」
自身から伝わってくるトリッシュの体温を、全身で感じる。冷たい世界で唯一の、もう一つの生命、もう一つの体温。それが、オレを感じて鳴いている。その心地よさがオレを上気させて、呼吸を乱していった。
トリッシュとオレが混じり、水音を、己を打ちつける音を、欲の鳴き声を奏でた。
「あうッ!んッ!い、い…イル、ゥ…ゾォ…!!私の…名前を呼んで…ッイルーゾ…ォッ!」
「…あぁ…呼んでやるッ…!トリッシュ……トリッシュ…トリッシュゥゥウウウッ!!」
激しい律動と音の洪水が肉体を刺激していく。お互いを激しく求め合い、狂ったようにその名を叫ぶ。
「はぁんッ…ぁッ!もう…ぁぁッ…!イルゥ…ゾォッ私…ッ…ッ!」
「トリッシュ…ッ」
オレは深く鋭い突きをして、全てを放った。

575 :イルーゾォ×トリッシュ:2008/12/12(金) 23:10:10 ID:ZWIW+5Tb
「ん…」
シーツがこすれる音がする。トリッシュが目を覚ました。オレはその隣で天井を見上げていた。横目でトリッシュをちらと見る。
「よぉ…起きたかトリッシュ…」
腕を伸ばし、髪を撫でる。ピンク色がふわっと指に絡みつく。
「…イルーゾォ…私…」
オレは意味もなく上体を起こす。
行為はとっくに終わったが、オレの身体は暖かかった。
トリッシュが後ろから抱きついてくる。
「ね!」
トリッシュは明るく声を上げた。さっきとは大違いだ。
「結ってあげる!」
気づけば、オレの髪はぐしゃぐしゃで、髪留めの紐も数本解けていた。
トリッシュは全ての紐を解き、手櫛でオレの髪をすいていく。
「やっぱり、あなた、お母さんみたいなのイルーゾォ」
「…はっ…あんなに突いてやったのにか?」
「んもぅっ!」
トリッシュは頬を膨らませている。
「そうじゃあなくて…!もちろん私はあなたのこと『男』だってちゃあんと認めてるわ。ナヨォっとしてるからお母さんみたいだーとかそういう意味じゃあないのよ」
「ならどういう意味なんだ」
「わからないわ」
「なんだあそりゃあ…」
ふふっとトリッシュは笑い、オレの髪を二本、結び終える。自分でやるのと違って、やはり綺麗で丁寧だった。
急に、行為の時にもよぎったトリッシュの言葉がうかぶ。
「お前もだ」
「え?」
思わず呟いてしまった。
「…何でもねぇよ」
「ふぅん…そぅお…」
後ろにいるからよく見えないが、明らかに意地の悪い視線を送り、にまにましていやがる。
三本目が結い終わった。
「ねぇ…思い出した、ここって…どこなの?」
「んん?」
「よくわからないけど…あの、窓を開けっぱなしだったじゃない、私…あの…すごく…」
「喘いでた」
「もうっ!」
プンプン怒るトリッシュにオレは短く笑う。
「気にしなくていい。ここには今、オレとお前しかいない。」
「どうして?」
「……あー…」
思えば、初めはトリッシュのスタンドを目覚めさせる為に襲ったんだった。
だが、一向にその気配はないし、本人は父親…ボスのことを何も知らないと言っている。
情報の価値観はチームとトリッシュでまるで違うのだが、何だかどーでもよかった。
もちろん、組織を裏切った、ボスを追う立場という道を抜けようとは思わない。
だが、『トリッシュから』ボスについて根堀り葉掘り聞き出す、ということに関心をなくしてしまっていた。
「お前は知らなくていい…。」
「何なのよ!」
「知らなくていいんだ。いや、知るんじゃあない…こんな力の争いは」
納得いかないトリッシュのため息が聞こえる。だが、これ以上聞いても無駄だ、と諦めたようだ。四本目が結えた。

576 :イルーゾォ×トリッシュ:2008/12/12(金) 23:13:32 ID:ZWIW+5Tb
「前髪をやるからこっち向いて」
トリッシュが言うので体ごと振り向くと、トリッシュが不意をつき、キスをしてきた。深くはないが、愛情は感じる。
「私が映ってる」
「ん?」
「あなたの瞳に、よ。鏡みたいに。」
「!」
「私の瞳にはあなたが映ってるでしょう?イルーゾォ…触ることができないもう一人のあなた」
どこか切なく、遠くを見るような目だ。
――どっかの国に『鏡花水月』っつー言葉があるらしい。鏡や水なんかに映った花だとかは、フツー触れることはできない。目に見えていながら。
トリッシュは、自分の鏡に映っている光景を客観的に見て、『鏡花水月』の切なさを感じたのか――。
――瞳という名のトリッシュの鏡には、オレが映っている。映るオレに触れることはできない。
だが、もう触れることはできない人間が…遠くて近い人間が、トリッシュにはもう一人いるのだ。
触れられないという同じ条件のもと、オレとその人物をだぶらせて、トリッシュはオレを「〜みたい」と言うのだろうか。
皮肉にも、鏡の中に触れられる力を持つこのオレを――。
どちらもつまらない、ただの推測だが。
「詩人みたいなしゃれたことを言うなぁおい。小説でも書いたらどうだ?携帯電話とかで」
「やめてよそんなイマドキなことぉッ!おぞましいわッ!」
トリッシュは自分の肩を抱き、ゲェッ!と渋い顔で言う。オレはハハハと笑う。ジョーダンだよ、と。
トリッシュが最後の一本にとりかかる。
「あー、ひとつ思ったんだけどよぉ〜」
なあに?と顔を覗き込む。
「お前、寄せて上げてんのな」
「ぇ」
トリッシュの服を脱がせた時、どうも見栄えが違うな、と思ったのだが、その原因は下着にあったようで。
「まッオレはそんなの全然気にしないけどな… あれ」
トリッシュの指が止まる。何だかワナワナと震えている。
「お、おいおい気にしねぇって言ってるじゃあねーか!」
『命令ヲ、シテクダサイ』
「!?」
トリッシュでも、オレでもない別の声が聞こえた。辺りを見回すと、トリッシュの後ろに、誰かいる。
『トリッシュ、命令ヲ』
女性のようだが、確実に人間ではない。オレの能力的な意味でも、姿形的な意味でも。
「ま…まさか…ッッまさか…ッ!!」
そう、まさにまさに。トリッシュのスタンドだった。
『命令ヲ!トリッシュ!』
「…ぶっとばすッ!!」指摘された事実を恥ずかしがって(タブン)、顔を真っ赤にしたトリッシュが叫んだ。
「ッ!!スッ、スタンドだけッ!外へ出ることを『許…ふあああああああーッッ!!!!!!!」
静かで冷たい鏡の世界。
暖かな生命の鼓動が、また一つ。
〜終わり〜

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