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白猫「……」ジー 黒猫「なにをジロジロ見ておる、下郎」
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1: ◆x5Sg3YStuI:2017/11/27(月) 21:53:01 ID:xWhtGGZ/nM
白猫「……」ジー

黒猫「なにをジロジロ見ておる、下郎」

白猫「ご、ごめんなさい」

黒猫「礼儀を知るなら、先住者たる妾に筋を通すべきであろう。名を名乗るがよい」

白猫「はじめまして。名前はまだありません」

黒猫「ふん。そなたなぞ下郎で充分じゃ」

白猫「あのー」

黒猫「なんじゃ」

白猫「下郎ってなんですか?」

黒猫「…………飼い主はどこにいったのかの」



86: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/7(木) 21:35:16 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「…………」pc カタカタカタカタ

黒猫「…………」ジー

飼い主「……くろちゃーん、シロタンは寝ちゃったよ。私を見張ってないで、くろちゃんも寝たら?」

黒猫「妾を放っておいても、やらねばならぬ仕事であろう?さぼらぬように見張っておらねばな」

飼い主「なんかすごいプレッシャーを感じる」


87: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/8(金) 18:04:24 ID:mLjRQEdaRg
黒猫「ZZZ……しまった、寝てしもうた」

シーン

黒猫「もう朝か、飼い主は仕事に出てしまったようじゃな……」

白猫「姫さま、おはようございまーす。今朝はお寝坊さんですね。ぼくはもう朝ごはん食べちゃいました。姫さまのもありますよー」ニャンニャン

黒猫「朝から元気じゃの」

白猫「飼い主さんが朝から遊んでくれたんですよ。もちろんそんなにたくさん」

黒猫「……」ネコパンチ

白猫「なにするんですかー姫さまー」

黒猫「ふん」


88: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/8(金) 20:31:20 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「うう……年末の追い込み厳しすぎる」ガチャ ドタン

?「……」

飼い主「このまま玄関で寝てしまいたい」

?「飼い主、飼い主よ」パアッ

飼い主「ああ……夢か幻か……猫神様が見える……」

猫神様「飼い主よ、よく聞くのだ」

飼い主「猫神様……モフりたいー癒されたいー」

猫神様「ネコトイレを掃除するのだ!」フッ

飼い主「消えた……うう、しかたない猫神様のいう通りにしよう」ヨロヨリロ

飼い主「一個目はオ○ッコでトイレの砂がガチガチに固まってる……二個目はトイレの外にウ○チが……教えてくれてありがとう猫神様。でもどうせならモフりたかったよ」


89: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 12:59:04 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「やったーやっと仕事が終わった!明日から待ちに待った年末年始のお休み!さっそく友子に連絡しよう」


スマホ「Going to the moon」lineダョ

飼い主『やっと仕事終わったよ
これから飲みにいかない?』

友子『あれ?いってなかったっけ
私はもう彼氏と一緒に帰省してるよ』

飼い主『聞いてない
ていうか彼氏と一緒にって
もしかして実家にあいさつってこと』

友子『それもするけど』

飼い主『リア充死すべし』

友子『私と彼氏は地元が同じなんだっての
お互いの親にも会ってるし』

飼い主『ヘーソーデスカー』

友子『お土産に地酒買って帰るよ』

飼い主『(猫ハートスタンプ)』

飼い主『悪いねーたまの実家だからゆっくり過ごしておいでよ』

友子『おまー態度変わりすぎ』


90: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 13:03:50 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「友子はだめか。後輩ちゃんとバーでも行くか」

…………………………………………

白猫「今日も遅いですね、飼い主さん」

飼い主「た〜ら〜い〜ま〜」ガチャ ドカ バタン

黒猫「あやつめ、また酔っぱらって玄関で倒れたな」

白猫「おかえりなさーい」

飼い主「またシロタンだけがお出迎えか。くろちゃんは酔っぱらい嫌いだからなー」

白猫「なんか怒ってましたよ」

飼い主「まあいいや、今日はもっと飲むぞーシロタン付き合うのだ」ヒック

白猫「えー」


91: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 21:41:32 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「わははーコタツも出したぞ。これで寝ちゃっても大丈夫。飲み明かすぞー」

白猫「わー」

飼い主「あれ?シロタンどこにいった?」

白猫「ZZZ……」


飼い主「コタツで丸くなってる」


92: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 23:32:25 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「むう、シロタンが寝てしまうとは……」

黒猫「これは、コタツではないか」

飼い主「くろちゃんがきたー」ムギュ

黒猫「酒臭い!はなすのじゃ!」ネコパンチ

飼い主「かわいいのー」ムギュギュギュ

黒猫「えーい、この酔っぱらいめが」ヒャクレツネコパンチ

飼い主「あー血がでた……」ヘラヘラ

黒猫「……酔っぱらいなぞ百害あって一利なしじゃ」ペロペロ


93: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 23:34:39 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「ZZZ……あーコタツでねちゃったか。なんで手が傷だらけ???」


94: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/9(土) 23:44:25 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「今日は連休の一日目。最近は睡眠不足だったし、もっと寝よう……ZZZ」

黒猫「えーい、いつまで寝ておる!妾の朝の食事の仕度をせぬか!」フギー

飼い主「……はいはい」ムクリ

…………………………………

飼い主「さて、ごはんはあげたし、もう一眠り……」

黒猫「ふん」

飼い主「お、重い。くろちゃん上に乗らないで」

黒猫「なんじゃ」

飼い主「やれやれ、さて寝よう……」

白猫「あふぉんれくらさーい」

飼い主「またネコジャラシくわえてきたよ。しかたない、ちょっとだけだよ」パタタタタ

白猫「わーい」パシパシ

黒猫「妾が手本を見せてくれる」バシバシ

飼い主「わーくろちゃんまで!……まあ、これが幸せってやつかもなぁ」


95: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 07:34:50 ID:G29ES65mug
飼い主「連休二日目かー今日は大掃除するぞー」

掃除機「ゴーーー」

白猫「なんだ、やるのか?」オシリフリフリ

飼い主「シロタン、掃除機にケンカ売らないで」

黒猫「妾の獲物じゃ」ネコパンチ

飼い主「掃除しにくいよう」


96: 名無しさん@読者の声:2017/12/10(日) 11:08:54 ID:vxkopQk0OA
可愛いなぁ(*´∀`*)
ウチの先代も酔っ払い嫌いだった
飲んだ後全然近寄ってきてくんないけどこっちは猫肌恋しくて寄ってって猫パンチまでがワンセット
97: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 12:22:42 ID:9u6sDNVoAA
>>96
黒猫「なんじゃ、そなたも妾のひゃくれつ猫パンチをくらいたいのかの」

白猫「わー支援してくれた方にそんなことしちゃダメですよー」


98: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 14:15:27 ID:9u6sDNVoAA
飼い主「クローゼットも整理しないとなー」ヨイショ

白猫「飼い主さん、ここいいスキマですね」

飼い主「こらこら、整理してわざと空けたんだから入り込まないの」ヨイショ

白猫「えー」

飼い主「あー古いタオルがいっぱいあるなー……」

黒猫「ZZZ」

飼い主「タオルにもぐり込んで寝ないでね」ヨイショ

黒猫「なんじゃ、敵か!」ガブー

飼い主「痛たたたた。寝ぼけないでー」


99: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 23:13:41 ID:7mm9Adh/F6
白猫「ごはんですかー?」スリスリ

黒猫「早々と準備とは殊勝な心がけじゃ」スリスリ

飼い主「ごはんじゃありません。ガス台みがいてるだけ。足にじゃれつかないでー」ゴシゴシ

白猫「えー」スリスリ

飼い主「もーじゃまだよー…あ!」フミ

黒猫「なにをするのじゃー!痛いではないかー」ギャー

飼い主「くろちゃん、シッポを踏んでごめん。でもね……」

黒猫「おわびにかつぶしくらい出してもらおうか」

飼い主「踏んだのシッポの先だよね。毛しかふんでないよね」

黒猫「ふん」


100: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 23:14:52 ID:7mm9Adh/F6
俺、100をgetしたら完走までがんばるんだ
101: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/10(日) 23:16:19 ID:7mm9Adh/F6
飼い主「まったくもう、当たり屋かっての」ゴシゴシ

白猫「! 飼い主さーん」スリスリ

飼い主「わ、シロタン危ない」フミ

白猫「フギャー」ダダダダダダ

飼い主「おもいっきり踏んでしまった……」


102: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/12(火) 08:05:55 ID:BzYwWymh3A
飼い主「雑誌もたまっちゃったなーまとめて結んでおこう」シバリ

白猫「姫さまーこれ楽しいですね」バリバリ

黒猫「そうじゃの」バリバリ

飼い主「こらこら、まとめた雑誌で爪とぎしないの。もう、収集日までしまっておくか」

バサバサバサバサ

飼い主「ビニールひもが爪とぎで切れてる……」

上に戻ってエンドレス


103: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/12(火) 08:09:23 ID:BzYwWymh3A
白猫「姫さま、飼い主さんがおうちにいるのに忙しそうです」

黒猫「放っておけ。すぐに妾たちと同じになる」

飼い主「疲れたー」コタツ ゴローン

白猫「本当だ」


104: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/12(火) 12:43:38 ID:yTAunDIDy6
飼い主「疲れたあとのお風呂は気持ちいいなー冬の楽しみだよね」

カリカリ ガラ

黒猫「……」スタスタ

飼い主「くろちゃーん、よくお風呂の扉あけられたね。一緒にお風呂にはいりたいの?」オイデオイデ

黒猫「妾は水はきらいじゃ」クルッ スタスタ

飼い主「いっちゃった。何しに来たんだろ」

白猫「飼い主さーん、何してるんですかー?」

飼い主「今度はシロタンが来た」

白猫「何にはいってるんですか?」ヒョイ ツルッ

飼い主「!」

白猫「!」

バシャーン

飼い主「わー!」

白猫「わー!」


105: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/13(水) 07:56:51 ID:BzYwWymh3A
飼い主「シロタン大丈夫?」

白猫「死ぬかと思いました」ビショビショ

飼い主「……」

白猫「ん?」

飼い主「せっかくだからシャンプーしない?」

白猫「こーろーさーれーるー」ダダダダダダ

飼い主「こら、びしょ濡れのまま逃げるな」


106: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/13(水) 20:42:15 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「待てー」

白猫「姫さま、助けてくださーい」ダダダダダダ

黒猫「誰じゃ!?」フー

白猫「え?」

飼い主「捕まえたーあれ?くろちゃんてばシロタンに気がつかないの?いくら濡れて毛がぺったりしてるからってね」

白猫「えー」ガーン

黒猫「消えぬか、貴様!」フー

飼い主「さあさあ、シャンプーシャンプー」

白猫「えーえー」ガーン


107: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/14(木) 08:13:44 ID:At6zJsdFPY
白猫「ギャー」シャワシャワ

飼い主「そんなに死にそうな声ださなくても、もう終わりだよ」

シャワー「ジャー」

白猫「フンギャー」

飼い主「う、うるさい……」


108: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/14(木) 08:15:21 ID:At6zJsdFPY
飼い主「さて最後の仕上げ」

ドライヤー「ゴー」

白猫「フガー」ジタバタ

飼い主「もうヤダ」グッタリ

白猫「もうヤダ」グッタリ


109: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/15(金) 08:16:08 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「しかし、苦労のかいあってシロタンたら真っ白。ふかふかほわほわ。かわいいのー」ムギュ

白猫「うわーん」ダダダダダダ

飼い主「逃げた」ガーン

黒猫「ん?そなたいたのか?」

白猫「うわーん」ダダダダダダ


110: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 00:58:58 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「ほう、湯に落ちてシャンプーという名の拷問にあったと」

白猫「……」コクコク

黒猫「それは災難であったな」

白猫「姫さまは濡れたぼくを見ても、ぼくって気がついてくれないし……」

黒猫「そなたなど見ておらぬ」

白猫「でもー」

黒猫「くどい!」


111: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 01:12:04 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「妾たち猫族は人間などと違い、自分で自分を清潔に保つことができる」

白猫「まあだから毛玉を吐いちゃうんですけどね」

黒猫「人間どもは湯を使い自らを清める。それを妾たちに当てはめるはお門違いというにな」

白猫「ですよね」

黒猫「だが、そなたの最近のグルーミングは手抜きであったであろう。薄汚れた毛が真っ白になったのじゃ、シャンプーもよいものではないか」

白猫「そんなこと言うなら、姫さまがシャンプーすればいいじゃないですか」ムー

黒猫「だが断る」


112: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 01:19:34 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「くろちゃんもたまにはシャンプーしてみる?」

黒猫「よけいなお世話じゃ」ツン

飼い主「美人さんがますます美人になるかもよ」

黒猫「ふん。妾がどれだけグルーミングに時間をかけていると思うのじゃ。化粧時間10分の飼い主なぞに言われとうないわ」

飼い主「なんだかわからないけど、ひどく侮辱されたような気がする……」


113: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/19(火) 07:24:36 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「シロターン」

白猫「……」アトズサリ

飼い主「ごめんてばー仲直りしよう。ほらほら、ジャーキーだよ」

白猫「……」ムシャムシャ

飼い主「ゆるしてくれるーシロタン」ムギュ

白猫「まあいいか」ムシャムシャ

114: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/19(火) 10:00:26 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「……」ジー

飼い主「あーごめんねくろちゃん。ほら、くろちゃんもジャーキーどうぞ」

黒猫「ふん」ガブッ

飼い主「くろちゃーん」

黒猫「ふん」スタスタ

飼い主「あー行かないで。ジャーキーあげたのにー抱っこさせてぇー」


115: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 13:41:36 ID:jZWXiVZnM6
白猫「姫さまは飼い主さんのことをどう思ってるんですか?」

黒猫「なんじゃ、急に」

白猫「だって姫さまは飼い主さんにけっこう冷たいじゃないですか。飼い主さんのことどう思ってるのか気になります」

黒猫「ふん。ならばそなたは飼い主のことをどう思っておるのか」

白猫「好きですよ。だってぼくを拾ってくれて、おうちに入れてくれて、ごはんもくれて、ぼくをかわいがってくれます」

黒猫「なるほど、恩義を感じておるわけじゃな」

白猫「恩義っていうか、確かに感謝してますけど……でも好きな気持ちはまた別なんです」


116: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 13:49:53 ID:jZWXiVZnM6
黒猫「感謝と好きは別か……わかっておるではないか」

白猫「えっ!?」

黒猫「感謝しても妾たちは飼い主に負い目をおうことはない。なぜなら猫と人間は互いに求めあって生きてきたからじゃ。
人間は猫と生きることで癒しを求め、猫は人間によって生活を保証される。互いになくてはならぬ関係じゃ。
そして、共に生きていればそこに情というものがうまれる。
猫と人間の生活には情がかよっておるのじゃ。わざわざ好きなどと口にせずともよい」

白猫「えーと」

黒猫「飼い主をどう思っているかなど愚問だということじゃ」


117: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 18:46:58 ID:yTAunDIDy6
黒猫「そなたは妾を冷たいと言ったな。別に冷たくしているわけではない。妾は妾のしたいようにしているだけじゃ。
猫が人間に媚をうってどうする。矜持を持って自由に生きるからこそ、人間の求める猫であるのじゃ」

白猫「うーん。よくわからないです。結局、姫さまは飼い主さんをどう思ってるってことなんですか?」ムムム

黒猫「愚問だと言うたのに、まだ聞くか……よかろう、答えてやろう。
妾に奉仕することを飼い主は悦びとしており、妾にとって飼い主は便利な下僕じゃ」

白猫「えーえーえー」

黒猫「……愛すべき下僕じゃな」ボソリ


118: 名無しさん@読者の声:2017/12/20(水) 21:30:10 ID:jDijgIJONo
姫さまったらツンデレww
119: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 07:46:50 ID:ljgPsdTGmw
白猫「>>118さんが姫さまのことツンドラって言ってますよ」

黒猫「愚か者が!それでは永久凍土ではないか」

白猫「えー冷たい姫さまにはピッタリかと思いました」

黒猫「それではデレがないであろうが」

白猫「え?姫さまデレるんですか?」

黒猫「ふん」


120: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 13:43:33 ID:x0Tc3JmgZc
飼い主「洗濯物もたまっちゃったなー」ギュム

白猫「なにするんですかー!」

飼い主「なんで洗濯カゴに入ってるんですかー!洗濯物とまちがえちゃったよ。ほらほら、コタツに行きなさい」シッシッ

白猫「むー」

飼い主「なんでコタツがあるのにわざわざ潜り込むかな」センタクキ パカッ

黒猫「なにか用か?」

飼い主「なんの用があって洗濯機の中にいるのー?てか、どうやって入ったの!?」


121: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 17:16:09 ID:mpjWbvCHq.
テレビ「ゴーン」

飼い主「ゆく年くる年を見ると、今年も終わるんだなぁってしみじみするよね……そーだ、年越しそばでも食べようかな」

……………………………………

飼い主「……乾麺が切れてる。インスタントすらソバがない」

黒猫「ZZZ」

白猫「ZZZ」

飼い主「飼い猫と一緒にコタツで年越しどん○衛なんていーじゃない」ズルズル

黒猫「ZZZ」

白猫「ZZZ」

飼い主「寂しくなんてないもん」ズルズル

テレビ「ゴーン」


122: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/22(金) 07:56:39 ID:jZWXiVZnM6
スマホ「カナシミガ トモノヨニカタリカケテクル」デンワダヨ

友子「あけおめーどうしてるかと思ってさ」

飼い主「あ、あげおめぇ」ウグウグ

友子「あれ?飼い主泣いてるの?」

飼い主「泣いてない。どん○衛の汁が目に入っただけ」グスグス

友子(うわぁ、なんかすごい寂しい年越しが浮かんだんですけど……)


123: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/22(金) 13:48:41 ID:HYNwZhDcgQ
飼い主「友子は今、何してるの?」

友子「今は友彼の車だよ。一緒にお寺に初詣に行ってその帰り。除夜の鐘つかせてもらえたよ」

飼い主「リア充死すべし」ブチッ

友子「あいつ電話切りおった」


124: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/22(金) 17:23:05 ID:At6zJsdFPY
スマホ「メグリメグル キミヲタドル」lineダヨ

友子『こらー電話切るなよ
3日には戻るからそのまま飼い主んちに地酒持って行くよ』

スマホ『…………』シーン

友子「既読無視かよ。ずいぶんすねてんなーこれでどうだ」

友子『地元限定のツマミも持ってく』

スマホ『(お待ちしてます猫スタンプ)』


125: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/23(土) 05:04:20 ID:S7H4XSRQ72
そこはとあるマンションの一室
元旦の朝、コタツを取り囲む1人と2匹

飼い主「ZZZ」

黒猫「ZZZ」

白猫「ZZZ」

カーテンの隙間からさしこんだ初日の出の光が、部屋の中を静かに照らしていく

126: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/23(土) 05:16:26 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「くろちゃん、シロタン、明けましておめでとうございます」

白猫「姫さま、飼い主さんは何を言ってるんですか?」

黒猫「飼い主は正月にあのあいさつをする。正月というのは騒音がなくて、飼い主が家にいて、食事がいつもより豪華な日のことじゃ」

飼い主「さっそくお年玉をあげよう」コトン

白猫「いつもの缶詰めですけど」

飼い主「ふっふっふ」サラサラサラ

白猫「わーい、かつぶしがかかった」ガツガツ

黒猫「がっつくでない」ガツガツ

127: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/23(土) 11:53:50 ID:mIaQSrRZFo
飼い主「コタツといえばみかん。最高ですな」モグモグ

黒猫「なんじゃ、それは?」フンフン

飼い主「くろちゃんも食べる」ドーゾ

黒猫「臭い!」ダダダダダダ

飼い主「逃げちゃった……」

白猫「この丸いのなんですかー」ミカン コロコロ

飼い主「それはおもちゃじゃないよー」

白猫「わーい、おもしろーい」コロコロ グシャ

飼い主「あ!」

白猫「臭ーい!これ臭いです!」

飼い主「潰したらそうなるよ……」


128: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/23(土) 11:57:20 ID:mIaQSrRZFo
白猫「ふいてもらったけど、まだ臭いよう」フンフン

黒猫「……」フンフン

白猫「あ、姫さまー聞いてくださーい」

黒猫「臭い!近寄るでないわー」ダダダダダダ

白猫「ふぇーん」


129: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/24(日) 12:43:52 ID:S7H4XSRQ72
スマホ「アナタヲオモウアマリ」lineダヨ

後輩『飼い主先輩
明日ファッションモールの福袋を買いに一緒に行きませんか?』

飼い主『今季はコートという大物を買って金欠なんだよねー』

後輩『そこのファッションモールは洋服や食べ物の福袋だけ扱ってるんじゃないんですよ
モールの中にペット用品店があるんです』

飼い主『まさか』

後輩『そーですペット用品福袋があるんですよー』

飼い主『行く行く行くー!』


130: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/24(日) 20:35:21 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「♪」

白猫「今日は飼い主さんはお出掛けするみたいですね」

黒猫「ふむ」

白猫「近頃はずっと一緒だったのに、ぼくらと離れるのはそんなに楽しいんでしょうか……」

黒猫「ふん。それとこれとは別よ。そなたも出掛けるときの飼い主がきちんとしていて好きだと言っていたではないか」

白猫「きちんとした格好の飼い主さんも好きですけど……」

黒猫「ならば受け入れるのじゃな」

白猫「でも、家のなかの飼い主さんの格好も好きですよ……」


131: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/25(月) 00:57:46 ID:S7H4XSRQ72
黒猫「それにしても……」

飼い主「♪♪♪」ヌリヌリ オワリー

黒猫「あいかわらず基礎化粧の時間が短すぎる」イラッ

白猫「?」


132: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/25(月) 01:00:58 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「いってきまーす。いっぱいおみやげ買ってくるからねー」バタン

白猫「おみやげですって。なんでしょうね」ワクワク

黒猫「そのゲンキンなところ飼い主そっくりじゃのう」


133: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/25(月) 11:38:55 ID:x0Tc3JmgZc
後輩「飼い主先輩ーここがそのショップですよー」

飼い主「……」

後輩「わあ、かわいいグッズがいっぱいありますねー福袋も3種類もある。先輩はどれにします?」

飼い主「ベネ」ハアハア

後輩「へ?」

飼い主「ベネ、ベネ、ベネ」サッサッサッ

後輩「え?3種類とも?たしか先輩、お金がないって……」

飼い主「ディモールトベネ!」ハアハア

後輩「飼い主先輩がおかしくなった」ガクガク


134: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/26(火) 11:19:32 ID:i5Mi9jEMsA
後輩「飼い主先輩、カフェで少し落ち着きましょう。私が買ってくるので、座って待っててください。何がいいですか?」

飼い主「ジャイロのイタリアン・コーヒー……いやいや。ありがとう後輩ちゃん。ソイラテのホットをお願い」

後輩「? はい、待っててくださいねー」

…………………………………………

後輩「はい、どうぞー」

飼い主「ありがとう。後輩ちゃんのはずいぶん甘そうだね」

後輩「キャラメルチョコチップハニーモカスペシャルフラペチーノです」

飼い主(一口飲んだだけで虫歯になりそう)


135: 名無しさん@読者の声:2017/12/26(火) 12:42:34 ID:XGZw4CVd2s
姫さま女子力高ぇ
136: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/26(火) 20:58:53 ID:S7H4XSRQ72
>>135
黒猫「そなたなかなか物がわかっておるの。特別に妾を撫でさせてやらんこともないぞ。まあ、妾と比べて飼い主の女子力が低すぎるだけなのじゃがな」

飼い主「なんだかバカにされてる気がするー」ウー

白猫「おもいっきりバカにされてますね」


137: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/27(水) 11:23:18 ID:VLPYDFBwVM
後輩「結局、4袋も買っちゃいましたね」

飼い主「だって、この猫ちゃんお食事福袋はくろちゃんとシロタンにそれぞれあげたかったから……」

後輩「いや、私はいいんですけど、金欠で困るのは飼い主先輩ですし」

飼い主「ううっ……」

後輩「ところで、何が入ってるんでしょうね」

飼い主「気になるね。ちょっとこの袋だけ開けてみようか」バリ

後輩「あっ、かわいいピンク」

飼い主「食事用のお皿とお水用のボールのセットだね。猫ちゃんもようでかわいい。カリカリ小袋もいろんな種類ある」

後輩「こっちはピンクですから女の子用ですかね。もう1つの袋のほうは何色でしょう」

飼い主「色違いだといいな」バリ

後輩「ブルーですね。男の子用でいいんじゃ……」

飼い主「…………」

後輩「ブルーって海……」

飼い主「印刷された魚がリアルすぎる」

後輩「器にメッセージシール貼ってありますよ『猫ちゃんまっしぐら』って……」

飼い主(コンセプトを間違えてる)

後輩(これ絶対、売れ残りなんだろうな)


138: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/28(木) 07:44:44 ID:x0Tc3JmgZc
後輩「そういえば飼い主先輩の言ってた新しいコートって、今着てるやつですよね。会社で見たときも思ったんですけどステキですね」

飼い主「ありがとう。高かったけどね」テレテレ

後輩「でも、前に見たときはファーがついてた気がするんですけど」

飼い主「それには悲しい事件があってね……」

後輩「?」


139: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/28(木) 17:12:51 ID:.rz6B74RjQ
悲しい事件が起こったのは、年の瀬の迫ったとある日のことであった。
飼い主は仕事の疲れにより、買ったばかりのファーのついたコートを床に脱ぎ捨てたままにしていた。

ファー「オッス オラ ファー オシャレ ト アタタカサ ヲ カネソナエタ ソンザイ ナンダ」

白猫「……」フンフン

黒猫「なんじゃケモノの臭いがするの」フンフン

ファー「オラ ノ コトカー!!」

白猫「フギャー」ガブガブ

黒猫「フギャー」ガジガジ

ファー「タヒーン」

……………………………………………

飼い主「ということがあってね……」

後輩「御愁傷様です」


140: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/29(金) 22:47:10 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「ただいまー」

白猫「おかえりなさーい」シッポピーン

黒猫「ふん」

白猫「おみやげはなんですかー?」スリスリ

黒猫「もらってやらぬこともない」

飼い主「ずっと一緒もいいけど、ちょっとでも離れていると、いつもよりくっついてくれる気がするなぁ」


141: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/31(日) 00:07:09 ID:JF/gH0Y3U6
飼い主「ごはんの用意するね。まずは新しい器だよ」

黒猫「これは妾の器か。まあ、大切なのは入れ物より中身じゃがな」

白猫「飼い主さん、変ですよ。この魚ぜんぜんにおいがしません」コンコン

飼い主「あぁ、そんな不思議そうな顔でプリントを叩きながら私を見つめないでシロタン」

注・白猫はリアル魚プリントの器を使うこととなりました


142: 名無しさん@読者の声:2018/1/3(水) 20:06:10 ID:ppolMZF/es
あけましておめでとうございます支援

猫様たちに、
つお年玉ならぬまたたび玉
143: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/4(木) 08:03:41 ID:.3sKSgqGEg
明けましておめでとうございます
またこれから更新していきます

黒猫「もうこちらはとっくに年明けしておるのだがな」

白猫「あれですよ姫さま、パラリンワールドってやつです」

黒猫「パラレルワールドじゃ!」


144: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/4(木) 12:53:45 ID:hhtzlH.10g
>>142

黒猫「なんと、飼い主より気が利いておる」

白猫「ウニャーン」ゴロゴロ

飼い主「なんだろうこの負け犬な気分は……」


145: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/4(木) 18:24:06 ID:8qn3PHe18A
飼い主「さて、一緒に私のごはんも用意しようかな。今夜はお正月の暴飲暴食の後のダイエット温かお鍋。
1人用の土鍋に白菜とシメジ、ササミを交互に詰めて、日本酒とお塩を軽くふって煮まーす。
これをポン酢かごまだれでいただきますが、ダイエットにはポン酢かなぁ」

白猫「ぼくたちのごはんはなんですかー?」ニャー

飼い主「はいはい、取り分けしといたササミの酒蒸しだよー……うーん、魚プリントにササミの取り合わせがビミョー」

黒猫「……」サッサッ

飼い主「え?なんでくろちゃんてばごはんに砂かけしてるの?」

黒猫「酒臭い!!」フー

飼い主「え……酒蒸しだからアルコールはとんでるよね」

黒猫「臭いといったら臭いのじゃ!!」フー

白猫「姫さま食べないなら、ぼくがいただきます」ハグ

黒猫「くぉの、下郎がぁー!」フギャー


146: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/4(木) 18:25:25 ID:8qn3PHe18A
飼い主「ふーくろちゃんがササミジャーキーでようやく機嫌を直してくれたよ」

白猫「姫さまって臭いとかうるさいですよね」

黒猫「そなたが鈍感なんじゃ!」


147: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/4(木) 18:31:30 ID:8qn3PHe18A
飼い主「ふんふーん♪今日は友子が地酒を持ってきてくれるんだよねー」ワクワク

白猫「ぼくらのおみやげもありますかねー?」ワクワク

黒猫「そなた飼い主にそっくりじゃの」

ピンポーン

飼い主「はいはーい。いらっしゃーい」ドア ガチャ

?「…………」

飼い主「…………」ドア バタン

ピンポーン

飼い主「うわぁ、ヤバイ」ヒヤアセ

?「入れてもらえる」

飼い主「は、はーい」ドア ガチャ


148: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/9(火) 08:39:41 ID:pdHXPAszFI
飼い主「あけましておめでとう。どうしたの、急に妹2(芋煮)ちゃん?」

妹2(芋煮)「あけましておめでとう。飼い主お姉ちゃんが今年も帰省しなかったから、様子を見に来たんだよ」

飼い主「そ、そう……」

白猫「お客様ですかー」ニャーン

黒猫「誰じゃ」ニャー

芋煮「ふーん。このせいなんだね」

飼い主「に、にゃっ?」


149: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/19(金) 08:29:24 ID:vgSNYXdi5c
飼い主「ち、違うよ猫ちゃんたちのせいじゃないよ」

芋煮「じゃあ、狙って帰省しないわけなんだ」

飼い主「いや、やっぱり猫ちゃんのせいかもしれないです」

白猫「ヒドス」

黒猫「見てられん……」


150: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/19(金) 08:33:52 ID:vgSNYXdi5c
芋煮「お姉ちゃん、そこに正座してくれる」

飼い主「やだなぁ芋煮ちゃん、ソファがあるよー」ヘラヘラ

芋煮「ああ゙っ!?」ジロッ

飼い主「すみません」ストン

芋煮「ふん」

白猫「あ、姫さまのセリフ盗られた」

黒猫「ふん」


151: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/19(金) 19:52:53 ID:uhfW8W1EP2
飼い主「ち、違うよ猫ちゃんたちのせいじゃないよ」

芋煮「じゃあ、狙って帰省しないわけなんだ」

飼い主「いや、やっぱり猫ちゃんのせいかもしれないです」

白猫「ヒドス」

黒猫「見てられん……」


152: 名無しさん@読者の声:2018/1/19(金) 21:31:23 ID:ppolMZF/es
C
153: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/20(土) 08:44:51 ID:uhfW8W1EP2
あれ?なんか同じの書き込みしてましたね
すみません

>>152
飼い主「支援ありがとうございます」

芋煮「こっちの話がまだなんだけど」ジロッ

飼い主「いやでもさ、支援いただいたんだからさ」モゴモゴ

芋煮「ああ゙っ!?」

飼い主「お話お願いいたします」



飼い主「」
154: ◆x5Sg3YStuI:2018/1/20(土) 20:05:04 ID:uhfW8W1EP2
芋煮「飼い主お姉ちゃんがずっと帰省しないから、妹1(妹子)お姉ちゃんもお父さんもお母さんも心配してたよ。もう社会人なんだから、家族に心配かけちゃだめだってわかるでしょ」

飼い主「いやほら、便りがないのがよい便りっていうじゃない」

芋煮「それは便りを受け取るほうが使う言葉。飼い主お姉ちゃんが使うのは間違ってる」

飼い主「すみません」

芋煮「どうせお父さんお母さんに結婚はどうするのか聞かれるのが嫌だったんでしょ」

飼い主「うっ」ギクッ

芋煮「そしたら飼い主お姉ちゃんに結婚期待するだけムダだって、私がフォローしてあげたのに」

飼い主「それフォローになってないから」


155: ◆x5Sg3YStuI:2018/2/4(日) 21:35:41 ID:Q8S5HZv6kE
芋煮「だいたい飼い主お姉ちゃんは……〇×△□☆」ガミガミ

飼い主「はい」

芋煮「そもそも●◇★◎+&」

飼い主「はいはい」

芋煮「はいは一回でしょ」ジロッ

飼い主「はい……ところで芋煮ちゃん、そろそろ正座で足がきびしいんだけど……」

白猫「……」ツンツン

飼い主「あーっシロタン、今は足に触ったら〜〜〜〜〜」

黒猫「悶絶しておる」


156: ◆x5Sg3YStuI:2018/2/4(日) 22:00:12 ID:Q8S5HZv6kE
友子「こんちはー鍵あいてるからお邪魔しちゃうよー勝手知ったる他人の家」ガチャ

芋煮「…………」

飼い主「い、いらっしゃい友子(ナイスタイミング)」

友子「こんにちはー(うわぁ、空気悪いー最悪のタイミングだぁ)」


157: ◆x5Sg3YStuI:2018/2/4(日) 22:12:05 ID:Q8S5HZv6kE
友子「お久しぶりです。芋煮さんは今、大学生でしたっけ?」

芋煮「はい。都内の大学に通っています。友子さんにはいつも姉が
お世話になっております」ペコリ

友子「いえいえ、こちらこそ(うわーしっかりしてるなぁ。兄弟の上がダメだと下がしっかり者になるっていうパターンだな)」チラリ

白猫「今の飼い主さんと芋煮をチラチラ見比べたのはなんなんでしょう?」

黒猫「想像はつくな」



158: ◆x5Sg3YStuI:2018/2/4(日) 22:20:57 ID:Q8S5HZv6kE
友子「ところで芋煮さんは、今日はどんな用件で?」
芋煮「今年も帰省せず両親に心労をかけている姉の態度につきまして意見しにまいりました」

飼い主(いやぁ、友子やめてーいい歳して妹に叱られてる私を、そんな哀れみと蔑みの目で見ないでぇ)

白猫「なんだか飼い主さんの目が泳いでますよ」

黒猫「簡単に心境の想像はつくの」
159: ◆x5Sg3YStuI:2018/2/6(火) 08:09:25 ID:Fkv.KenGTY
友子「先日帰省したおみやげの地酒を持ってきたんですけど、芋煮さんも一緒にどうですか?」

飼い主(おっ、いいぞー友子。話をそらしてくれー)

芋煮「友子さんはきちんと帰省されているんですね……」ジロッ

飼い主(うあー睨まれたーヤブヘビだぁ)

友子「他にも実家からちょっといいかまぼことか、いろいろもらってきたんですよ。どうですか」

芋煮「ありがとうございます。ですが、もう少し姉にお話が……」

白猫「おみやげーおみやげー」ニャーニャー

黒猫「わらわのおみやげを早く出すのじゃ」ニャーニャー

芋煮「……では、いただきましょうか」


160: 名無しさん@読者の声:2020/10/25(日) 10:15:41 ID:M4P1jWGw/A
可愛くて和む…
つCCC
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