白猫「……」ジー
黒猫「なにをジロジロ見ておる、下郎」
白猫「ご、ごめんなさい」
黒猫「礼儀を知るなら、先住者たる妾に筋を通すべきであろう。名を名乗るがよい」
白猫「はじめまして。名前はまだありません」
黒猫「ふん。そなたなぞ下郎で充分じゃ」
白猫「あのー」
黒猫「なんじゃ」
白猫「下郎ってなんですか?」
黒猫「…………飼い主はどこにいったのかの」
103: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/12(火) 08:09:23 ID:BzYwWymh3A
白猫「姫さま、飼い主さんがおうちにいるのに忙しそうです」
黒猫「放っておけ。すぐに妾たちと同じになる」
飼い主「疲れたー」コタツ ゴローン
白猫「本当だ」
104: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/12(火) 12:43:38 ID:yTAunDIDy6
飼い主「疲れたあとのお風呂は気持ちいいなー冬の楽しみだよね」
カリカリ ガラ
黒猫「……」スタスタ
飼い主「くろちゃーん、よくお風呂の扉あけられたね。一緒にお風呂にはいりたいの?」オイデオイデ
黒猫「妾は水はきらいじゃ」クルッ スタスタ
飼い主「いっちゃった。何しに来たんだろ」
白猫「飼い主さーん、何してるんですかー?」
飼い主「今度はシロタンが来た」
白猫「何にはいってるんですか?」ヒョイ ツルッ
飼い主「!」
白猫「!」
バシャーン
飼い主「わー!」
白猫「わー!」
105: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/13(水) 07:56:51 ID:BzYwWymh3A
飼い主「シロタン大丈夫?」
白猫「死ぬかと思いました」ビショビショ
飼い主「……」
白猫「ん?」
飼い主「せっかくだからシャンプーしない?」
白猫「こーろーさーれーるー」ダダダダダダ
飼い主「こら、びしょ濡れのまま逃げるな」
106: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/13(水) 20:42:15 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「待てー」
白猫「姫さま、助けてくださーい」ダダダダダダ
黒猫「誰じゃ!?」フー
白猫「え?」
飼い主「捕まえたーあれ?くろちゃんてばシロタンに気がつかないの?いくら濡れて毛がぺったりしてるからってね」
白猫「えー」ガーン
黒猫「消えぬか、貴様!」フー
飼い主「さあさあ、シャンプーシャンプー」
白猫「えーえー」ガーン
107: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/14(木) 08:13:44 ID:At6zJsdFPY
白猫「ギャー」シャワシャワ
飼い主「そんなに死にそうな声ださなくても、もう終わりだよ」
シャワー「ジャー」
白猫「フンギャー」
飼い主「う、うるさい……」
108: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/14(木) 08:15:21 ID:At6zJsdFPY
飼い主「さて最後の仕上げ」
ドライヤー「ゴー」
白猫「フガー」ジタバタ
飼い主「もうヤダ」グッタリ
白猫「もうヤダ」グッタリ
109: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/15(金) 08:16:08 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「しかし、苦労のかいあってシロタンたら真っ白。ふかふかほわほわ。かわいいのー」ムギュ
白猫「うわーん」ダダダダダダ
飼い主「逃げた」ガーン
黒猫「ん?そなたいたのか?」
白猫「うわーん」ダダダダダダ
110: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 00:58:58 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「ほう、湯に落ちてシャンプーという名の拷問にあったと」
白猫「……」コクコク
黒猫「それは災難であったな」
白猫「姫さまは濡れたぼくを見ても、ぼくって気がついてくれないし……」
黒猫「そなたなど見ておらぬ」
白猫「でもー」
黒猫「くどい!」
111: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 01:12:04 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「妾たち猫族は人間などと違い、自分で自分を清潔に保つことができる」
白猫「まあだから毛玉を吐いちゃうんですけどね」
黒猫「人間どもは湯を使い自らを清める。それを妾たちに当てはめるはお門違いというにな」
白猫「ですよね」
黒猫「だが、そなたの最近のグルーミングは手抜きであったであろう。薄汚れた毛が真っ白になったのじゃ、シャンプーもよいものではないか」
白猫「そんなこと言うなら、姫さまがシャンプーすればいいじゃないですか」ムー
黒猫「だが断る」
112: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/17(日) 01:19:34 ID:ljgPsdTGmw
飼い主「くろちゃんもたまにはシャンプーしてみる?」
黒猫「よけいなお世話じゃ」ツン
飼い主「美人さんがますます美人になるかもよ」
黒猫「ふん。妾がどれだけグルーミングに時間をかけていると思うのじゃ。化粧時間10分の飼い主なぞに言われとうないわ」
飼い主「なんだかわからないけど、ひどく侮辱されたような気がする……」
113: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/19(火) 07:24:36 ID:S7H4XSRQ72
飼い主「シロターン」
白猫「……」アトズサリ
飼い主「ごめんてばー仲直りしよう。ほらほら、ジャーキーだよ」
白猫「……」ムシャムシャ
飼い主「ゆるしてくれるーシロタン」ムギュ
白猫「まあいいか」ムシャムシャ
114: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/19(火) 10:00:26 ID:ljgPsdTGmw
黒猫「……」ジー
飼い主「あーごめんねくろちゃん。ほら、くろちゃんもジャーキーどうぞ」
黒猫「ふん」ガブッ
飼い主「くろちゃーん」
黒猫「ふん」スタスタ
飼い主「あー行かないで。ジャーキーあげたのにー抱っこさせてぇー」
115: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 13:41:36 ID:jZWXiVZnM6
白猫「姫さまは飼い主さんのことをどう思ってるんですか?」
黒猫「なんじゃ、急に」
白猫「だって姫さまは飼い主さんにけっこう冷たいじゃないですか。飼い主さんのことどう思ってるのか気になります」
黒猫「ふん。ならばそなたは飼い主のことをどう思っておるのか」
白猫「好きですよ。だってぼくを拾ってくれて、おうちに入れてくれて、ごはんもくれて、ぼくをかわいがってくれます」
黒猫「なるほど、恩義を感じておるわけじゃな」
白猫「恩義っていうか、確かに感謝してますけど……でも好きな気持ちはまた別なんです」
116: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 13:49:53 ID:jZWXiVZnM6
黒猫「感謝と好きは別か……わかっておるではないか」
白猫「えっ!?」
黒猫「感謝しても妾たちは飼い主に負い目をおうことはない。なぜなら猫と人間は互いに求めあって生きてきたからじゃ。
人間は猫と生きることで癒しを求め、猫は人間によって生活を保証される。互いになくてはならぬ関係じゃ。
そして、共に生きていればそこに情というものがうまれる。
猫と人間の生活には情がかよっておるのじゃ。わざわざ好きなどと口にせずともよい」
白猫「えーと」
黒猫「飼い主をどう思っているかなど愚問だということじゃ」
117: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/20(水) 18:46:58 ID:yTAunDIDy6
黒猫「そなたは妾を冷たいと言ったな。別に冷たくしているわけではない。妾は妾のしたいようにしているだけじゃ。
猫が人間に媚をうってどうする。矜持を持って自由に生きるからこそ、人間の求める猫であるのじゃ」
白猫「うーん。よくわからないです。結局、姫さまは飼い主さんをどう思ってるってことなんですか?」ムムム
黒猫「愚問だと言うたのに、まだ聞くか……よかろう、答えてやろう。
妾に奉仕することを飼い主は悦びとしており、妾にとって飼い主は便利な下僕じゃ」
白猫「えーえーえー」
黒猫「……愛すべき下僕じゃな」ボソリ
118: 名無しさん@読者の声:2017/12/20(水) 21:30:10 ID:jDijgIJONo
姫さまったらツンデレww
119: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 07:46:50 ID:ljgPsdTGmw
白猫「>>118さんが姫さまのことツンドラって言ってますよ」
黒猫「愚か者が!それでは永久凍土ではないか」
白猫「えー冷たい姫さまにはピッタリかと思いました」
黒猫「それではデレがないであろうが」
白猫「え?姫さまデレるんですか?」
黒猫「ふん」
120: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 13:43:33 ID:x0Tc3JmgZc
飼い主「洗濯物もたまっちゃったなー」ギュム
白猫「なにするんですかー!」
飼い主「なんで洗濯カゴに入ってるんですかー!洗濯物とまちがえちゃったよ。ほらほら、コタツに行きなさい」シッシッ
白猫「むー」
飼い主「なんでコタツがあるのにわざわざ潜り込むかな」センタクキ パカッ
黒猫「なにか用か?」
飼い主「なんの用があって洗濯機の中にいるのー?てか、どうやって入ったの!?」
121: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/21(木) 17:16:09 ID:mpjWbvCHq.
テレビ「ゴーン」
飼い主「ゆく年くる年を見ると、今年も終わるんだなぁってしみじみするよね……そーだ、年越しそばでも食べようかな」
……………………………………
飼い主「……乾麺が切れてる。インスタントすらソバがない」
黒猫「ZZZ」
白猫「ZZZ」
飼い主「飼い猫と一緒にコタツで年越しどん○衛なんていーじゃない」ズルズル
黒猫「ZZZ」
白猫「ZZZ」
飼い主「寂しくなんてないもん」ズルズル
テレビ「ゴーン」
122: ◆x5Sg3YStuI:2017/12/22(金) 07:56:39 ID:jZWXiVZnM6
スマホ「カナシミガ トモノヨニカタリカケテクル」デンワダヨ
友子「あけおめーどうしてるかと思ってさ」
飼い主「あ、あげおめぇ」ウグウグ
友子「あれ?飼い主泣いてるの?」
飼い主「泣いてない。どん○衛の汁が目に入っただけ」グスグス
友子(うわぁ、なんかすごい寂しい年越しが浮かんだんですけど……)
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