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SS短編を書いてみた……かった
[8] -25 -50 

1: ◆MXIIkHsnCY:2017/3/28(火) 13:49:07 ID:VfXXWmfwXE
過疎ってる今ならやれる……?


2: 名無しさん@読者の声:2017/3/28(火) 13:57:07 ID:VfXXWmfwXE
「魔王となりて」

 村に、あの勇者が訪れたのが、始まりだった。
 暗い森の中、私は旅の理由を思い出している。

 陽光、穏やかな昼下がりだった。私は村外れにある父が私に遺してくれた畑へ向かう途中の事。
 「おい!そこの女!ヤらせろ!」
 突然、そう、突然だったのだ。私の腕を掴み、血に濡れた鎧の男が声をかけたのは。
 
3: 名無しさん@読者の声:2017/4/22(土) 03:48:59 ID:WBEjxRUfDg
期待してます
つ支援
4: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:17:21 ID:4WbvZps.Tc
しかしながら、「ヤらせろ」とは、一体何事であろうか。誰に何をヤらせようというのか。もしや、なんやかんやをなんやかんやさせようとでもいうのであろうか。繰り返すが、いまは陽光穏やかな昼下がり。こんなときにそんな不埒な真似をするのが許されるのであろうか。いや、断じて許してはならない。
5: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:22:08 ID:4WbvZps.Tc
私は、思い切って抵抗した。畑仕事で培った両の腕を力一杯ふりまわす。
「何をする!」
鎧が慌てているのが見ていて面白い。

しかし、腕を振り回したせいで、持っていたランチ用のパンも飛んで行ってしまった。
私は慌てて拾いに行く。少し汚れてしまったかもしれないが、きっとまだ食べられるだろう。
6: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:25:02 ID:4WbvZps.Tc
私が、背を向けると、ここぞとばかりに鎧が襲いかかってきた。一体何がこんなにも彼を掻き立てるのであろうか。それは、ひとえに私の魅力なのだろうか。

しかし私はたくましい腕で鎧を吹っ飛ばし、パンを拾い、たべた。うむ、おいしい。
7: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:32:21 ID:4WbvZps.Tc
しかし、なんとまあ軽くて弱い鎧なのであろうか。中に入るものは一体何者であろうか。か弱き女子に襲いかかるその醜き心をこの手で改めさせねばなるまい。

そうして、私は甲冑をはずし、中を改めることにした。
「なんと」
鎧の中にあった顔は、紛れもなく、私の父だった。
父は、亡くなったはずである。それではなぜこのようなところで合間見えることになってしまったのか。私はあらゆる可能性を考える。

もしや、何者かが私を陥れるために、父を蘇生させ、操っているのではないか。そうなれば、術者を見つけ出し、始末しなければ。
「この…クソデブが…」
父はこのようなことを言うはずもない。やはり操られている。 に違いない。
8: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:36:05 ID:4WbvZps.Tc
術者に関する情報を得ようと、甲冑の中身をよく見たとき、私はもう一つの事実に気がついた。

「おや、父よ。なぜあなたは透けておる」

父は、なぜか透けていた。見間違いかと腕を突っ込んでみると、今度は腕が体を突き抜けた。

そうか、
どうやら父は幽霊のようだ。
9: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:42:49 ID:4WbvZps.Tc
「父よ、あなたはなぜこのような姿で私の前においでになった。そして、誰の手によって操られているのだ」
私は優しい口調で尋ねた。

「ク、クソ!また畑仕事もほとんどせずにパンばっか食いやがって!ピクニックじゃねえんだぞ!てめえ!ヤらせろ!」

なんと、口の汚いことか。きっと術者は性格を見た目を薄汚いにちがいない。

「いいか、穀潰しのクソデブ。まず、ヤらせろ!働いてヤらせろ!」

私もほとほと限界だった。
「いいですか、それ以上父を操り汚い言葉を使うな」
10: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:46:27 ID:4WbvZps.Tc
「何を言っている。私は操られていない。いいかデブ、まずヤらせろ。そして働けーー

グシャリ。と音を立て、鎧が潰れた。
私は、父がこのように操られていることに耐えられなかった。もうこれ以上は、父への冒涜に他ならない。そう考えたのだ。

しかし、父を利用した術者に対しては、これ以上ないほどの怒りを覚えている。
11: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:50:09 ID:4WbvZps.Tc
父を、利用し冒涜した。そんな術者を私は許さない。
ヒントは薄汚いやつということだけ。それでも、きっと探し出す。探し出して始末する。

それだけを目標に、私は旅立つことにした。
しかし、お腹が空いた。やれやれ、家に戻るとしよう。

旅というのもなかなか大変だ。私は未だ家の敷地から出ることもできない。うーむ、まず少し「痩せる」ことが必要かもしれないな。
12: 名無しさん@読者の声:2017/6/13(火) 13:50:41 ID:4WbvZps.Tc
こんなことに30分も時間を使ってしまった…
13: 名無しさん@読者の声:2019/3/20(水) 02:35:44 ID:gJgS4NBPnI
これはどうなんでしょう?
14: 名無しさん@読者の声:2020/8/21(金) 00:42:42 ID:b.M1zLvpuw
要するに

ラーメンの汁を飲んでいる人のお話。

15: 名無しさん@読者の声:2020/8/22(土) 10:59:01 ID:NCQvzUCC/c
好きな雰囲気!
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