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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


604:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/29(水) 20:04:35 ID:Qf9OgeDJLw

今回の勝者が確定いたしました。

勝者は>>589の作品です!

ちょっと投票数と作品数の割合に落ち込みましたが……
参加してくださった皆々様に感謝です!
ありがとうございます。
次回開催は……
8月3日(月)のお題募集からです。
605:🎏 589:2015/7/30(木) 11:00:51 ID:1dSnSvObhk
ふぉぉぉ 皆様ありがとうございます
現行SSに和み系が少ないのでほんわかしたのを書いてみました
まさか票が入ると思わず…びっくり
これを糧に書き溜め中のSSも頑張って進めたいと思いますので、スレ建てた際はよろしくお願いしますね
脳田林さんもありがとうございました!
606:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/7/30(木) 23:48:35 ID:rJWJ05WBzk
>>605
おぉ!スレ建て予定ですかっ!
もし建てましたら是非お教え下さい。
607:🎏 605:2015/7/31(金) 11:27:53 ID:BAUk/m/7Ho
ラストは書けたので後はそこに向かって走るだけなのですが、遅筆なもので…実はもう2年くらい前に書き始めたものだったりしますw
全部書き上げてからスレ建てするつもりなので、気長に待ってやって下さい(・ω・;)
608:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/2(日) 22:13:46 ID:aJ/e2M9dVg

今回、予定時刻より二時間近く早いですが
開催の挨拶をさせて頂きます。

まずは、お題募集をする期間です。火曜日までに好きなお題をお願いします。

それでは……
1レス勝負、開催です。
609:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/2(日) 22:33:12 ID:3zWxqxYg1I
脳田林さん、いつもありがとうございます

お題↓
ゾンビ
610:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/2(日) 23:22:47 ID:n/jxHKVOFI
夏休みの友
611:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 02:14:54 ID:/hVVzlwQDE
お題候補 サヨナラ
612:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 12:46:15 ID:aJ/e2M9dVg
お題 動く死体
613:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 19:41:22 ID:yWVTut0bi6
お題 夏の夜の夢
614:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/3(月) 20:39:58 ID:l0BHKCkod2
お題 夏の夕暮れ
615:🎏 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/8/4(火) 00:03:18 ID:Ousj3OR3/o

お題募集、締切ます!

続きまして
お題投票です。
>>609
>>610
>>611
>>612
>>613
>>614
以上のお題候補から
皆々様のコレだと思いましたお題に投票お願いします。
616:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 05:55:43 ID:v/jN.rg5ls
>>610
617:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 07:09:03 ID:vBkNE4Shyc
>>611
618:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 09:44:21 ID:kCNRSTVe5A

>>611
619:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/4(火) 22:54:12 ID:KJhrdjNoRY
>>612
620:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/5(水) 00:02:57 ID:jWgqEHlEuk

お題投票期間を締切ます!

今回のお題は……
>>611の「サヨナラ」です!
皆々様のご参加お待ちしております。
なお、締切は土曜日20時までとなります。
621:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/5(水) 07:14:09 ID:Kq5ZpVj/Xo

「行ってしまうの?」
「ああ」
「別にあなたが行かなくてもいいのよ?」
「だが、それは俺にしか出来ない」


***


何の変哲のない農村で生まれ育った私とリューイ。気弱で、色も白く華奢なリューイ。喧嘩早くてお裁縫よりも探索が大好きだった私。
擦り傷や切り傷を作っては、リューイに手当てをお願いしていた。我ながら図々しいし、今思えばもう少しぐらいお淑やかになさいと自分に苦言を呈したくなるような処遇だ。
そんな私達を見る大人は目を細め、互いの性別が逆ならばよかったのにねと口癖のように繰り返した。正直に言ってしまえば私もそう感じていた。リューイがどう思っていたかは知らないけど。

まあ人間誰しも得意不得意があり、男だから女だからととやかく言う大人がほとんどいなかったので私達は伸び伸びと成長し−−そして互いの道は分かれた。


穏やかな農村では日々の食い扶持さえ稼げれば、周りのことはあまり気にならなかった。
しかし、私達は知らなかっただけで首都では『魔族』と呼ばれ、異世界から侵略し人ならざる力を操る者が現れ、壊滅状態であったことを。
名だたる名士、名手が敗れ、最早嘆くしかない。そんな中、伝令が出された。きっと藁にも縋る思いだったのだろうが、私から見たら悪魔に魂を売ったとしか思えない暴挙だ。

伝説の宝剣−−エクスカリバーを抜きし者、勇者となり、世を救うべしと。


「サヨナラは言わないで。私そんな言葉、聞きたくないから」


抜き身のエクスカリバーを下げた華奢な幼なじみリューイ。
彼の背中を私はただ、呆然と眺めることしか出来なかった。
622:🎏 三ッ矢 ◆HU7XfvOYA2:2015/8/6(木) 01:08:21 ID:WZoKpzmq3I
僕の同居人は幽霊だ。

その幽霊は女性で、名を沢田秋美という。
そして彼女の趣味は小説を書くことらしい。
現に彼女は丸テーブルで一心不乱に書いているのだ。
そんな彼女が、僕は好きらしい。
趣味が合うし、僕が好きな小説家の話をすると照れる様に微笑むのだ。理由はわからない。
そしてその後、一瞬だけ悲しそうな表情をするのだ。
「どうかしたの?」
僕がそう問い掛けた。
「なんでもないよ! ちょっとスランプになっただけ」
彼女はそう答える。
その2日後、彼女は窓を開けたまま、姿を消した。
彼女が来た時と一緒だったよな、僕は夕焼けを眺めながら微笑んだ。
ふと、テーブルに置かれた本が目に入った。
夕焼け
満田冬子
僕はその場に崩れ落ち、泣き叫んだ。
声が枯れるまで叫んだ。
涙が枯れるまで泣いた。
サヨナラも言えなかった
謝罪もできなかった。
最後の一ページ、彼女も泣いていたのだろう。
涙でインクが滲み、最後まで書き切れていなかった。
でも、それでも分かる。
「サヨナラ、いってらっしゃい」
僕は呟いた。
後日談
仕事から帰って来た時、ベランダのドアが開いていた。
そして後ろ向きに座っている女性がいた。
「いやあ、なんか体の方まだ生きてたみたい」
彼女の声は震えていた。
「そうみたいだね。浮いてないし」
僕も声が震えていた。
気づくと、僕は彼女を抱きしめ、お互いわんわんと泣き、最後はお互い微笑んだ。
「ただいま」
「おかえり」
623:🎏 名無しさん@読者の声:2015/8/7(金) 22:29:58 ID:Ux5QSGNcGE
「サヨナラ」と「またね」は同じ意味だ。少なくとも、二度と会えない相手に使うときは。
 
 男は、女の泣きはらした目を見つめていた。
 女は、男のぎゅうと引き結んだ唇を見つめていた。

 向き合う二人はさきほどから、一言も発していない。

 周りは喧噪に包まれていたが、彼らの耳にはお互いの息づかいがはっきりと聞こえた。これが最後の逢瀬だと、どちらもよく分かっていた。
 
「……そろそろ、行かなくちゃ」

 女はぱっと顔をあげた。今日初めて聞いた彼の声は弱々しく、死刑宣告を受けたばかりの囚人を思わせる。

 これまでの人生で初めて、女は運命を呪った。最愛の人を遠くへ連れ去る運命が憎い。
 瞼を閉じ、こみ上げる涙を押し殺した。

(サヨナラ、またね……なんて言いたくないし聞きたくもない。だけど、何もいわずに別れるなんてもっといや)

 決定的な言葉が怖くて、目が開けられない。足がふるえて立っているのもままならなかった。
 
 そのとき。しゅるり、という音が聞こえた。

(何の音?)

 恐る恐る目を開けると、彼があるものを差し出してきた。ふるえる手で受け取る。

「これは……」
「ネクタイ。君に持っててほしいんだ……次に会うときまで」

 胸に熱いものがこみあげる。
 彼の言葉は気休めにすぎない。だけど「サヨナラ」も「またね」も口にしなかった。たったそれだけのことが、こんなにも嬉しくて。

「分かったわ。……次に会うときまで、大切にしてる」

 ――

 別れ際の彼女の笑顔を思いだしていると、運転手がバックミラー越しに視線を寄越した。
「……そんなに落ち込まないの。また会えるわ」
 助手席の男もうなずく。
「隣町に引っ越すだけだからな。小学校の学区は同じだよ。入学まであと一年の辛抱だ」
「知ってる? 次の幼稚園は制服ないんですって。これでもう洗濯に悩まされなくてすむわ」
「そりゃいい。うちの会社も導入して欲しいもんだ」 
 
 笑顔で言葉を交わす両親から顔をそむけ、六歳の少年は静かに目を閉じた。
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