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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


394: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 13:40:01 ID:oGm//T2mcU
お題
my true pain
395: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 19:26:00 ID:ESniSH2OSg
お題候補「ファンタジー」
396: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 23:02:38 ID:YTPIl7nU22
お題「赤い目」
397: 名無しさん@読者の声:2015/3/16(月) 23:03:20 ID:.rsKs1f0zc
お題「防波堤」
398: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/17(火) 02:11:13 ID:9675PwRvh.

毎度、遅くなってすいません。
では、お題投票に移ります!

これだっていうお題に投票お願いします。

今回は2つまで投票可能です。
同じお題に2票は禁止ですのであらかじめご了承ください。

399: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:38:08 ID:5vYt2JdcDo
>>395
400: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:38:30 ID:5vYt2JdcDo
>>396

401: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 19:56:12 ID:O0YicMK3A.
>>394
402: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 21:17:04 ID:K7GbqkcxcQ
>>392
403: 名無しさん@読者の声:2015/3/17(火) 21:17:30 ID:K7GbqkcxcQ
>>395
404: 名無しさん@読者の声:2015/3/18(水) 19:16:28 ID:weVGJj0IDI

すいません、遅れました。

お題の投票数がばらつきましたので
再採決としたいのですが……
今回は再採決するよりも

>>395>>392
>>395>>394
>>395>>396
の組み合わせの中から1つ選んで作品を作っていただく方向でお願いします。


405: お題:ファンタジーと天体観測 ◆/H.xzMYYpc:2015/3/19(木) 18:01:45 ID:QGT/gdlHlo
サアアア…
「う~っ、さぶいさぶい」ブルブル
「風が出てきたわね…。見張りの仕事も辛いもんだわ」
「あ~あ、暖炉の火にでもあたりて~」
「…やめなさいよ。空しくなるでしょ…」

「あっ、すごい。雲が晴れて良い空…」
「星がよく見えそうだな…。ちょっとかがり火を消してくれ」
「えっ、でも、そんな事したら上官に…」
「…多分、それどころじゃないだろ。いいから」
「…ん。まあ、そう…ね」フッ

パアアアッ
「うわあ~っ、一面星の海…」
「…そうだな。何年ぶりかな、こんな空を見るのは…」
「衛兵になってから、そんな暇ないものね」
「ガキん頃はよく祖父ちゃんと一緒に天体観測したんだぜ。家に望遠鏡があってさ…」
「へえ、意外じゃない。あなたにそんな趣味があったなんて」
「…まあ、祖父ちゃんが魔族に殺されてから、その望遠鏡も触らなくなっちまったんだけどさ」
「…」
「…わり、湿っぽくしちまって…」
「ううん。…でも、あなたが兵士を志願したのも、そのため…?」
「…ああ、まあ、な」

「あ~っ!俺にも魔法ってヤツが使えたらよ!」ノビッ
「ど、どうしたの急に?」ビクッ
「…祖父ちゃんも守れたかもしれねえ。魔族なんぞ、簡単に消し飛ばしてやれるかもしれねえ」
「…そうかもしれないわね」
「まあ、魔導師になる人なんかは皆頭が良い奴だから、俺なんかには無理だろうけどな!」
「ふふっ、そうね、あなた脳筋だもの」
「るせっ」

サアアア…
「…とっても静かね。でも、明日にはこの辺りも…」
「ああ。多分、戦火に包まれるだろうな」
「どうなるのかしらね。人間界は…」
「さあな。ま、もし生き残ったら実家に帰って、さっき言ってた望遠鏡でも探してみるかあ!」
「どうしたの、急に…」
「こんな綺麗な星空、こっから見るだけじゃ勿体ない。もっとよく見たくなったからな」
「…そうね。見れる内に見ておかないと…ね」
「あ、あの…さ。見つけたら…お、お前にも見せてやるよ」
「なに照れてるの?」
「て、照れてなんざ…!」

「…ええ、絶対よ。絶対に見せてちょうだい」
「…ああ、絶対にだ」

ー魔王軍との決戦前夜、見張り場にてー
406: 名無しさん@読者の声:2015/3/20(金) 16:57:40 ID:IxxLvzRLng
脳田林さんに質問です。
今回決まったお題がどれも魅力的で一つに選べないのですが、一人が二つ以上の文章を投稿するのはありなんでしょうか?
407: ファンタジー・赤い目:2015/3/20(金) 21:59:49 ID:14zg2P5ipY
「お願い怪盗さん。ボクを、殺して」

 こんな悲しい願いごとってあるかい?
 年頃のお嬢さんは、もっとメルヘンチックな願いを口にすべきだと思うんだ。「あのお月さまをとって」とか「お姫様になりたいの」とかさ。
「おいらは怪盗。いただくのは宝石だけさ」
 そう返しても、ふるふると首をふるばかり。
「だからだよ。だからキミは、ボクを殺すことになるんだ」
 少女はゆっくりと、片目を覆っていた眼帯を外す。その拍子に大粒の涙が一筋、流れ星のように頬を伝った。
「『紅の瞳(オルガ・デミナ)』。怪盗さんが狙ってるのは、これだよね?」
 所有者に巨万の富を約束すると云われる宝石、紅の瞳。世界に七つしかない『生ける魔法石(ルーゼ・ミレディ)』の一つだ。
「さあ、早くボクの左目をえぐり盗って。そうすればこのくだらない世界から、息の詰まる牢獄からさよならできる。……お願い」
 倒れかかってきた少女を慌てて抱きとめた。小さな身体は至る所に「悪魔の枷」がはめられ、彼女の生命力を意識が保てるギリギリまで奪っている。
 冷たい怒りが体中を駆けめぐるのを感じた。
「大丈夫。君は絶対死なせないし、宝石もいただく」
「え、でも、どうやって」
「君ごと盗むのさ」
 部屋の外が騒がしくなってきた。そろそろ引き上げ時だ。
「行こう。さ、この手をとって」
「だけど窓の向こうは崖だよ?」
「大丈夫大丈夫」
「いや、だって、落ちたら死ぬよ?」
「信じられないっていうの? 君とおいらの仲じゃなーい」
「ボクたち初対面だよ!?」
 分厚い扉がぶち破られ、荒くれたちが突進してくる気配を背後で察する。
 さあ、ショータイムだ。
「今宵この古ぼけた城に参上致しましたのは、魔法怪盗バルト・ジュール!」
 踵でくるりと周り、ボディーガードに囲まれふんぞりかえる「敵」と相対する。
「私利私欲の鎖で宝玉をがんじがらめにするなど、宝石呪術家の風上にもおけない。この美しいお宝は、バルトがもらい受ける!」
「ふふん、逃げられるとでも? この包囲網を突破できるわけ――」
「うるせー太っちょ」
「なっ! こ、この無礼者を殺せーっ!」
 少女をそっと抱き寄せる。
「ボ、ボクはどうしたらいい?」
「ただ、おいらを信じて」
「ちゃちな魔法でも使うつもりかい? 残念だったねぇ。
 ぼくちんの妨害術は城全体を覆っているのだ。その宝石は永久にここからでられないぞ、うひひひ!」
「魔法なんて使わないさ。だっておいら、魔法使いじゃないもーん」
「なにぃ? 嘘つけ、お前からは確かに魔力を感じるぞ。
 魔法使いでないなら魔術師か? いや、それとも……」
 そのとき、太っちょの目が驚愕に見開かれた。
「ま、まさかお前も、『生ける魔法石(ルーゼ・ミレディ)』なの!? 殺すのは止めだ! 二つとも生け捕りに―― 」
「飛ぶよ、掴まって!」
 窓枠を思い切り蹴る。一瞬の浮遊感。そして――。
「……ねえ、怪盗さん」
「んー?」
「もしかしてボクたち、飛んでる?」
「ご明察!」
 さっきとは別の意味で震える彼女の耳に、そっと唇を寄せた。
「これから見せる新しい世界はね、くだらないと思う暇なんて、きっとこれっぽちも無いよ」

 だからさ、勇気を出して、目を開けてごらん。
408: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/21(土) 08:37:51 ID:weVGJj0IDI
>>406
めっちゃ悩みました。めっちゃ悩みました結果。
お題が今回のような選択型の時にのみ、OKとさせていただきます。
ただし、同じ組み合わせお題の作品は禁止、そして2作品までとさせていただきます。

《今週の作品締め切りは月曜日に日付が変わるまでにします。投票は月から水までの3日間でお願いします。勝者発表は木曜日になります》
409: 406:2015/3/21(土) 12:30:24 ID:O3HMPf6tDc
>>408
分かりました!ありがとうございます!
410: 395と394 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/21(土) 22:02:14 ID:IF9P8KLvFc
「……」
瓦礫の山の中、虚ろな瞳で空を見上げていた。
私の胸には槍が刺さっている。
刺し傷は焼け付くように痛む。だが私は知っていた。
本当の痛みを。

魔王が死した後、各地で残党が暴れていた。私は目の前で大切な人が殺されるのを見てしまった。
正しくは私をかばった為に死んだ。
私はその日から魔族を狩り続け、平穏が訪れるまでに至った。
その平穏は……人の手により終わりを告げた。


大切な人を失った事でも、魔族の子どもの母を呼ぶ泣き声を剣で止めた時でも無く……まして人間も魔族と変わらないと気付いた事でも無く……。
私の本当の痛みは、守りたいと思った世界が守る価値も無いと理解してしまった事だった。

出血量から私の死が近付いているのがわかる。
「は……ははは……はははは!!」
私は、こんな世界から解放される喜びから笑った。
411: ファンタジーと天体観測:2015/3/22(日) 10:09:50 ID:JZ2t1WWDC.
「“人は死ぬと星になる”というが、私はそんな迷信など信じない」
僕が地面に寝転がって満天の星空を眺めていると、隣に腰掛けた相棒が、僕と同様に空を見上げてそう呟いた。
突然なんてことを言うんだと思ったが、普段から気紛れな彼女らしいとも言える。僕は黙って彼女の声を聞いていた。

「こんなに沢山の星があるってことは、それだけ沢山の人が死んだってことじゃないか。下手したら今生きてる人間より多いんじゃないか?これ」

……おい、ちょっと待て。
なんつーネガティブな思考だ。どんな魔術でも再現できないこの色とりどりの美しさが、いきなりホラーな内容を帯びて来ちゃったじゃないか。

まあこのご時世、人間も魔物もどんどん死んでいくものだから、君がそう考えてしまうのも無理はないかも知れないね。

「それに……」
彼女は、言葉を続けた。
視線を落とし、僕と、僕達の周りの光景を見つめて、


「……此処で生きている私達は、こんなにも醜くて無様なのに……死んだらあんなに美しくて遠い存在になるなんて、皮肉で悲しいじゃないか」


彼女の潤んだ黒い瞳に映るのは、――凄惨極まりない戦場の跡。
地上を覆い尽くす人間と魔物の死体。

そして。
胸元から血を流す、僕の体――。

「勇者を守って戦死しました、なんてお涙頂戴な美談なんか、要らない。どんなに醜くても、無様でも構わない。
だから……遠い空になんか逝かないでくれ。…………私を置いて、死なないで……っ!」

「……ごめん、ね」
薄れゆく意識の中、そう囁くのが精一杯だった。


そんな僕が、最期に見た光景は。
表情を歪めて僕の名を呼び続ける、彼女の白い頬を転がり落ちた――夜空のどの星よりも美しい、透明な星だった。


   end
412: ファンタジーと赤い目:2015/3/22(日) 10:12:26 ID:JZ2t1WWDC.
――とあるお伽噺では、少女は赤い目の白兎を追いかけて、不思議の国を冒険するという――。


小さい頃読んだ童話の内容を思い返しながら、私は側で魔術書を読んでいる相棒を眺めていた。
……やがて私の視線に気付いたのか、彼が不意に顔をあげる。真珠色の髪がさらりと揺れて、その下にある真紅の瞳が私を見つめた。

「……どうしたの?僕の顔に何かついてる?」
「いや……相変わらず、お前はウサギみたいにひ弱そうな外見だな、と思っただけだ」
「いきなりご挨拶だね!?いやもう慣れたけど!」
「そうやってコロコロ表情を変えるところが小動物っぽいんだ。
それに……お前は人間のくせに、理解不能で掴み所がない。お前と一緒にいると、不思議なウサギを追いかけているようで面白いんだ」


……そう。本当に不思議な奴なのだ、こいつは。

一人で魔王軍の大隊を壊滅できる程の魔力を持ちながら、決して弱者への配慮と慈悲を忘れない。
私と出会う前は、その容姿と才能ゆえに利用され、汚い欲望の捌け口にされてきたというにも関わらず、未だ人間を信じている。

そして、私と出逢って――今も、こんな私の側に居続けてくれる。


「……君、笑ってるの?」
昔のことを回想する私を見て、彼は不思議そうに首を傾げた。

私に向けられる紅い瞳。その色は何処までも深く澄んでいて、弱さと強さを、厳しさと優しさを、絶望と希望を――世界の持つ全ての感情を、残酷なまでにはっきりと映し出す。

怖い。でも、知りたい。
彼を追いかけていたい。

「あっ、そうそう!君、さっき僕をからかうついでに、うさぎのことまで馬鹿にしただろ!僕はともかくうさぎに失礼だよ?」
「…………うん。やっぱり理解できないぞ、お前」

私は苦笑して、それから、自分も剣の手入れを始めたのだった。


キミが居れば――この残酷な世界も不思議の国のようで、なかなかどうして悪くない。


   end
413: ファンタジー・天体観測:2015/3/22(日) 17:54:30 ID:AJHGlgfcts
 また流れ星が落ちて、海が大きくゆらめいた。

 私たちはそれを見て歓声をあげる。地球最後の天体ショーは壮絶で、一瞬たりとも目をそらせない。
「お、次のが来るぞ」
 紅い炎球がくねくねと蛇行しながら近づいてくる。あと二秒、一秒……ドボン。
 星が墜落した一瞬凪いだ海は、刹那とてつもない強風を生み出した。熱が周囲をごうっとかき混ぜる。
「うおーすげえ。暖かいな」
 ダッフルコートとマフラーを素早く脱いだ彼は、こちらを向いて笑った。あまりにも屈託のない顔に、思わず吹き出してしまう。
「あ。お前今馬鹿にしただろ」
「してないしてない。雄一は相変わらず子供みたいだな、って思っただけ」
「うるせ。最期に親友とこうしていられるんだ、はしゃぐのも無理ねーだろ」
 ズキン、と。
「そっか」
 うずく胸には蓋をのせて、とびっきりの作り笑いを返した。
「てか、夜だってのに眩しいな」
「仕方ない。月があんなに近いんだから」
 夜空の半分を覆う月を見上げる。夜の片隅で黙々と輝いていた謙虚な姿は消え、巨大な銀盤が惜しみなく光を注いでいた。
 あと六時間。一日の四分の一が過ぎれば、月と地球がキスして世界は終わる。
「……月、きれいだな」
「そうか? あんだけデカイとさすがにちょっとな。なんてゆーか、『ツツシミブカサ』ってもんがない」
「うわ」
「なんだよ」
「雄一の口からそんな難しい言葉が発せられるとは」
「よーし良い度胸だ、歯ァ食いしばれ」
 不自然にならないように、そっと顔を背けた。うまく笑えているか自信が無かったから。
「さて、と。そろそろだな」
 予想していた台詞とはいえ、さすがに肩が震えた。
「行くんだ」
「おう。アイツが寂しがるから」
 一度も会ったことはないが、彼女のことはよく知っていた。トマトに砂糖をかけるのがお気に入りだとか、髪を乾かすのが壊滅的にへたくそだとか。笑うと右頬だけにできるえくぼのことも、照れくさそうに微笑む雄一から聞いたことだ。
「それじゃ、またな」
 後ろ向きで片手をあげる、別れ際の癖。それがこんなにも愛しく思えたのは今日が初めてだった。
 行ってしまう。親友、幼なじみ――初恋の人。
「雄一!」
「んー?」
 心臓が宇宙に飛び出しそうだった。

   
「大好き」
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