2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


359: 名無しさん@読者の声:2015/3/2(月) 16:37:17 ID:FXmrjjs6bw
お題
そらいろのほし
360: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/3(火) 00:38:09 ID:Hd6dBNt7cs

では、続きまして
お題投票期間です。

あなたがコレだっ!って思うお題に投票お願いします。


361: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 07:24:10 ID:oztP7Z9Q8E

>>356
362: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 15:57:42 ID:G3Nr23gx2.
>>359
363: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 18:54:56 ID:vKuMKQKheo
>>358
364: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 18:57:27 ID:UqUmBWug/Q
>>357
365: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:06:14 ID:RW9jPHCthI
>>359
366: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:28:19 ID:dFC2halaiI
>>356
367: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 21:35:18 ID:nqGKaO/arA
>>359
368: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 22:02:16 ID:8jvqWRXNSs
>>357
369: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 22:36:01 ID:bgVLJvcWjs
>>357

370: 名無しさん@読者の声:2015/3/3(火) 23:48:17 ID:n92CdsTmsI
>>356
371: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 01:07:25 ID:9675PwRvh.

今週のお題は4票獲得>>356
「君とついた嘘の話」です

今回、投票者が多数いてびっくり致しました。
参加者表明不要です。
作品が出来次第、参加者様は投稿してください。
締め切りは土曜日20時です!

参加、お待ちしております!
372: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 02:19:35 ID:lwDdF9F5SI
思い出話をするとしよう。
3月の末、君は黄昏迫った教室で遠い目をしてグラウンドを見てたね。
僕の視線に気付いた君は泣きはらした眼で僕を見て、静かにこう言ったんだ。
「大きな嘘を吐かないか?」って。
僕は君に肯定した。校庭の奴らの声をBGMにして作った計画は簡単だった。いや、思えば難しかった。
4月1日、午前授業体育の時に君の仕掛けた爆発物が花壇で弾ける。
想像よりも過激だったから僕ですら悲鳴をあげたんだよ?
放送室から海外アニメのアヒル声で「この学校はテロの標的になった!下手に逃げると諸君等の校舎は、跡形も無くなるだろう!」
青ざめた体育教師は漏らしていたよ。

……ここまでにしよう。あの日は結果、バレずに上手くみんなを騙せた。
けど、まさか嘘を本当にしてしまうとは夢にも見なかった。
僕は撃たなきゃならない立場だったんだよ?
ごめんね……でも、きっと撃たれるんだろうね、僕も。
373: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/4(水) 22:42:29 ID:d69XzQ4gB.

すいません。
嘘つきました。
再度、お題投票数を確認致しましたところ
>>356が3票
>>357が3票
>>359が3票で
この三つのお題の延長投票になるべきでした。

失礼致しました。
374: 名無しさん@読者の声:2015/3/5(木) 08:31:51 ID:XfvLUbdXOk
ドンマイw
今回はそのままでいいんじゃないかな? もう書き始めてる人もいると思うし
375: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/3/5(木) 17:20:57 ID:Fi0a9.0PvA

>>374
コメントありがとうございます
そうですね……
今回は「君とついた嘘の話」でいかせていただきます。

お題をお出ししてくださった皆様、並びに投票してくださった皆様、申し訳ありません。
以後、このようなことが無いように、気を付けます。
失礼致しました。
376: 名無しさん@読者の声:2015/3/6(金) 21:52:55 ID:woploLDGNc
 水平線をするどく睨みながらニナは囁く。

「海の向こうには楽園があるの」

 はらはらこぼれるしずくが頬を流れ、雪いろの髪を伝って肩に落ちた。
 夜の海は冷気をたたえ月明かりに煌いている。厚着の私でさえ寒いのだから、ワンピース一枚のニナは芯まで凍えていることだろう。

「そこはすべての嘘が本当になる世界。到着したら、まっさきにこう宣言するわ。
 『アルトと私、そして優しいパパ。家族3人でずっと幸せに暮らしていく』……」

 この島から逃げられないことを私も、そしてニナもよく分かっていた。
 彼女をつなぐ枷はあまりに横暴で、毎日聞くに耐えない暴言を浴びせかける。私のお気に入りだった柔らかい髪が鼻をくすぐる感触も、奴は酒代と引き替えに奪っていった。

 昨日まで隠れていた背中に容赦なく潮風が突き刺さる。急に短くなった髪に戸惑っているのは彼女ではなく、むしろ私の方だった。
 出来ることならニナを抱きしめ、震える身体に熱を取り戻してやりたい。
 けれどそんなことをすれば、彼女を支える糸はぷっつりと切れてしまうだろう。だから気配を消し、口をつぐむ。親友が私を必要とするそのときまでは。

 あの男はニナを嘘つきだとののしった。空想など止めて現実をみろ。お前は一生ここから出られないんだ、と。
 その嘘がぎりぎりで彼女を生かしているなど、からっぽの頭には及びもつかないのだ。

 ニナは深く深く息を吸った。そして長い時間をかけて吐き出すと、振り向いて私に微笑みかけた。

「おいで、アルト」

 美しく澄んだ瞳を見て、首尾よく自分を取り戻せたことを知る。
 夢中でかけよる私の尻尾はきっと、ちぎれんばかりに振られているはずだ。

「ふふ、くすぐったいよ」

 ニナは嘘つきだ。そして、私も。

 おとなしく従順な「犬」を演じるのは、あの男に警戒心を抱かせない為だ。
 数年後。ニナを見る目に欲が滲んだ瞬間、狩人の牙は獲物の喉笛に食らいつき、羽虫にも劣る命を終わらせる。どす黒い朱に染まる獣は、友を守れた嬉しさに咆哮するだろう。

 けれど、今はまだ。

「アルトの毛並みはきれいだね。白銀に光ってる」

 背中をなでるニナの手は冷え切っている。

 そっと鼻先で触れた。少しでも温もりを与えられたら、いい。 
377: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 08:38:34 ID:6/A1tQsE6w
『運命の果実、それは空色の星にある』

シュルシュルとうねる、しなやかな縦縞模様の蛇は含みのある笑みをたたえて男の耳元に囁いた
股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男は驚きもせず、ぶっきらぼうに蛇を払った
気を悪くした蛇は悔しげにシャーッと唸り、鋭い牙を見せつけて威嚇した
しかし股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男はそっけなく『地の底に還れ』と手を振った

『全裸のクセに生意気だ』そう吐き捨てた蛇は苛立ちながらも男の居た天高く聳える大樹の木陰を後にし、茂みを抜けた先にある彩り豊かな花畑へと身を這わせた

『運命の果実、それは空色の星にある』
蛇は先ほどと同様に女の耳元に囁いた。股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の女は蛇を一瞥したが、あえて何も言わずに花を摘むのを再開した
先ほどの事もあってか、とても不機嫌だった蛇は女を睨み付けたが女は知らんぷりを決め込んだ
その態度にもっと腹を立てた蛇は意地の悪い笑みを浮かべ、からかうような口調で尋ねた

『そんなに花を集めてどうする?』

女は無視して花を摘み続けていたが気にもせず、蛇はさらに尋ねた

『葉っぱじゃなくて花で股間を隠すのか?毛むくじゃらの密林に花を飾ってもみっともないだけだ?』

蛇は長細い体をくねくねとうねらせてケタケタと笑った
あまりの暴言に戸惑い、平静を保っていた女は怒り狂って蛇の尾に手を伸ばした
ギュッと尾を握られ、あっけなく宙ぶらりんにされてしまった蛇は驚きのあまり口をパクパクとさせた

『密林かどうか自分の目で確かめてごらんなさい!』

興奮した女は股間に張り付けていた葉っぱを取り去り、蛇の胴体を両手で掴んで己の陰部に頭をぎゅうぎゅう押し付けた
蛇は混乱しながらも必死に抵抗したが自分より大きな体と力に敵わず、ずっぽりと陰部に全身が収まってしまった
股間に蛇一匹を隠した全裸の女は勝利に歓喜し、胸を張ってけたたましい雄叫びをあげた
その時、ある異変に気付いた
痛みと共に走るとんでもないエクスタシー、女は直感的に男のいる木陰へと走った

股間に蛇一匹を隠した全裸の女は股間を葉っぱ一枚で隠した全裸の男に分かりやすく事情を説明した
もちろん男はすべてを理解し、納得した
女は陰部から蛇の死骸を抜き去り、地面に投げ捨てると顔を赤らめながら上目遣いで男を求めた

それから時は経ち、全裸の男女の間には60億の命が誕生していた
かわいい我が子たちを眺めに天上で愛を交わす男女は、ふと蛇の言葉を思い出した

天上に昇って初めて見知った自分たちの楽園は、まさに空色の星
大地を覆うように増え続け、脈々と受け継がれる生命の息吹き、それこそが運命の果実だったのだと気付いた

『子供たちは私達の事を…蛇に騙されて禁断の果実を食べてしまった欲深な愚か者だと思ってる?』
『でも真実はそうじゃない。僕達は運命の果実を実らせた』
『ではなぜ初めの子に嘘を教えたの?』
『蛇で快楽に気付いて子を作りまくったなんて言える訳がない』
『それもそう。なら愚か者の方がいいわね』
『人類、最初の嘘。これは僕と君だけの秘密だよ。イヴ』
『もちろんよ。アダム。もう一回しましょ』

ふんわりと浮かび上がる雲の揺りかごに身を横たえて、心地のよい陽射しを惜しみなく浴びながら、全裸の男女は重なり合った
378: 名無しさん@読者の声:2015/3/7(土) 18:05:55 ID:vBcsOz81ys
 
「小学から中学、中学から高校、僕らは何も変わらなかったろ? ずっと子供のまま、ずっと笑えてた。だから――」
 
 桜が舞う季節は同時に桜が散る、離ればなれになる季節。
 卒業証書片手に最後の帰路を歩く私たちは、明日からは別々の世界を別々に生きていくんだろう。
 
「――これからだって変わりやしない。ずっと僕らは変われない。ずっと友達だろ? 寂しくはならないさ」
 
 明日からは違う道。
 明日からは別の世界。
 明日からは君は居ない。
 
 就職とか進学とか、これからも桜が舞う度に桜は散るんだ。なんて思うと寂しさで視界が揺らぐけど、必死にフォローしようとする君には見せられない。見せたくない。
 明日から居ないんだから。
 
「私は変わるよ。多分。君もね。
そうじゃなきゃ、誰にも成長を誇れない」
 
 なんて誤魔化しなんて君には通じない。でも、君はやわらかな笑顔と共に上を向き、風の音が呟いた言葉をかき消した。
 
 
 
 あれから数年。
 桜を見る度あの時ついた嘘を思い出す。
 強がっては見たけど、私は変われない。あの時、かき消された言葉を聞こえないままに、今でも思い出すから。
 
――寂しい、なぁ
 
 君は昔と同じままですか?
 私は変われませんでした。
 あの日の嘘を貴方は覚えていますか?
335.31 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字