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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


973: 名無しさん@読者の声:2015/2/3(火) 12:54:09 ID:N.OnNK6csY
最後クソワロタw
作者さん作者さん、色々都合があるのは百も承知で言わせていただくけど、終わりにしないでほしいな。
974: ヨシュア【なんかわかんないけど特番】 ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:42:44 ID:k6sxJkXSBQ


ー此処ではない、何処かにてー



金吒「……ち、波長センサーには、なあんも引っ掛からんな……しっかし、見渡せど見渡せど森、森、森。んで居るんはでっかいトカゲばっか……うぅん、ここには居れへん気ぃするなぁ、金蝉子様……」

雀「金にーさまっ!食料調達してきたっス!お魚も果物もたくさんっス!偉いっスか?自分よくやったっスか?」

金吒「ああ?あー、ご苦労さんご苦労さん。えらいえらい」

雀「えへへ……褒められちゃったっス♪」

金吒「あぁもう、引っ付くなやウザい」

青「こら雀……金にーさまが嫌がっておいでだぞ…?離れようか…?ですよねぇ金にーさまぁ…?」ビキビキ

白「ほら雀ぇ、金にーさまのお仕事邪魔しちゃあいけねーよ…?金にーさまはお忙しそぉだからよぉ…!」ビキビキ

金吒「お前ら兄弟子に向かって殺気飛ばすん止めや。あとムサい野郎からの『にーさま』呼ばわりはキツい」

雀「ちょ、なんスか青兄さん、白兄さん!引っ張んないで欲しいっス!」

青「何だは此方の台詞だ雀!如何に恩人であり兄弟子だとは言え、年頃の娘が男に対して、ああもベタベタとスキンシップをしてはならぬ!」

白「そぉだぜ今回ばかりはアニキの言う通りだぜ!お前そこそこマブいんだからよ、あのメガネに食われちまうぜ男はウルフなんだぜ!?」

雀「そんなこと言われても……自分も女子っス、イケメンには弱いっス!」

青「い、いけめ……おいおい雀、真に男前と呼ぶはだな、某の様に威厳と風格を漂わせておる男だぞ?あのような線の細い優男のどこが良いのだ?」

白「バッカおめー、イケてる男子ってのはよ、俺みてーなヤツよ。あんなガリ勉臭いシャバ僧なんてお呼びじゃねーよ、男はこうビシッと尖ってキメてねーと」

雀「ええぇ……青兄さんとか白兄さんみたいなのは……」

青「ん?す、雀?なんだその奥歯に物の挟まったような物言いは。い、言いたい事があるならば言ってみよ」

白「そ、そーだぜ兄妹で遠慮は良くねーぜ。なんだ雀、兄ちゃん達はお前が何を言っても動じねーからよ?」

雀「……じゃあ………青兄さんみたいな人は嫌っス。男前は男前でも一昔以上前の男前っス。眉毛が太いっス全体的に暑苦しいっス海が似合いそうっス。イケメンってより若大将っスおばあちゃんにしかウケないっス」

青「がふっ」

雀「そんで白兄さんもちょっと……だって白兄さん、髪形とファッションで誤魔化してるだけで顔面偏差値は中の下っス、不良っぽいからモテてる田舎の学生みたいなもんス。都会じゃ通用しないっスむしろヤンキーとかもうダサいっス」

白「ぐはっ」

金吒「おいやめたれ、流石に可哀想や」
975: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:43:32 ID:k6sxJkXSBQ
釈迦「あっはっは、新弟子達とも随分と打ち解けたな、金吒」

金吒「……そぉですねぇ。少なくともアンタよりかは社交性がありますよって」

釈迦「おいこらー?なっがいこと新弟子なんてとってなくて弱冠どう絡んで良いかお悩み中の師匠を苛めるなー?」

雀「お師匠もイケメンだから好きっス!でもなんかそーゆー目では見れないっス不思議と!」

青「す、雀……そんな娘に育てた覚えは……!」

白「ありえねぇマジ落ちるマジブルー……!」

釈迦「面食いもここまで明け透けとしていると気持ち良いな、あっはっは。そうだな、一応元仏陀だからな俺は。なんか悟っちゃったオーラ的な物が邪魔してるんだろうな。……お師匠、か。……まったく、何処に居るんだか……お前らの姉弟子は」


『超短編・三蔵法師の再会』


三蔵「ん〜っ、いーい天気だなあ……」

悟空「ですねぇ……」

三蔵「悟浄が居ないと左腕が楽で良い。外で腕を組まれない日は無いからな……」

悟空「うっわ言ってや……言わないですけどね涙目の悟浄ちゃんとか胸が痛くなるし」

三蔵「いやほんと肉体的な問題でだな、見ろ俺左右で腕の太さが」

悟空「わ、ホントだ左腕のが明らかに太い気持ち悪い」

三蔵「多分加圧トレーニング的な何かが起こってる怖い。しかし意外だな悟浄のヤツ、まさか虎さんとお出掛けとは」

悟空「お洋服とか見に行く約束だって言ってましたねー。私も今度、虎力ちゃんとボー……女性向け漫画を買いに行く約束してますよ」

三蔵「ボーイでラブな漫画だろもういいよ濁さなくて。で、八戒と小龍はカジノで、お前だけ余ったと。可哀想に」

悟空「護衛ですよみんな出掛けるワケに行かないじゃないですか失礼な!それに用事が無いのはお師匠さまもおんなじじゃん!」

三蔵「いや俺は重要な用事があってこのベンチに座ってる」

悟空「座ってグダってるだけじゃないですか」

三蔵「これから前の広場で、近所の子供会が運動会を催すらしい。気合いを入れてガン見せねばならん」

悟空「うわあ通報待ったなしだ!」
976: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:44:56 ID:k6sxJkXSBQ

三蔵「お、開会式だ。うんうん、なんて平和な光景だろうか」

悟空「パッと見は本当に、無邪気な子供達を笑顔で見守る僧侶さまなのに、頭の中は性犯罪者なんですよね世の中は恐ろしいね」

三蔵「しっぽ?」

悟空「ノーしっぽ。あれおっぱい触られるより恥ずかしいし、おっぱい握り締められるより痛いんですから」

三蔵「ふむ。『じゃあ優しく触られるとおっぱいとどっちが感じるんだ?』みたいな質問が頭をよぎったが、お前にセクハラしても始まらんからやめた」

悟空「なんでそれを口に出すかなあ」

三蔵「うおおブルマーだ!わかってるね子供会!そうだよブルマーじゃなきゃダメだよ!」

悟空「はぁ……」

『最初の競技は……男女混合徒競走……男女混合徒競走……小等部の皆さんは……』

三蔵「なんだよ男子はいらねーよ、女子だけで走らせろよそんな男女平等はいらねーよ」

悟空「ふわぁ……そーですねぇ。男の子のが速いですもんねぇ」

三蔵「む、おい悟空、向こうのベンチに移るぞ」

悟空「へ?ここのがグラウンドよく見えますよ?」

三蔵「俺は走ってる幼女より、走り終わって息を切らした幼女が見たいんだよ。ほらあっちに一等とかの旗持ってる人がいるから」

悟空「すごい良い顔ですごいダメなコト言いますね!」

三蔵「んだよ、来ないなら一人で移るぞ俺は」

悟空「行くに決まってるじゃん合法的に事後のショタを拝めるんだからやべぇヨダレが止まらねぇ」

三蔵「………悟空?どうした、壊れたか?」

悟空「ごくう?……お、おおっ、三蔵さんだ!おお、じゃあこれ悟空ちゃんか!おっぱいデカっ!重ぉっ!」

三蔵「おいマジでどうした脳ミソに毛が絡まったのか?しっかりしろ悟空!」

悟空「しっかりしてるんですけど?しっかりとショタを堪能してる」

三蔵「ご、悟空…?」

悟空「ふっふっふ。悟空ちゃんじゃないよー?愛と正義と半ズボンの味方、金蝉子ちゃんだよ!おひさっ!」

三蔵「…………あ?」
977: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:46:30 ID:k6sxJkXSBQ


三蔵「うおおおお何最近の創作ダンスってここまですんのかそんなに脚を広げたらぁぁぁあ!」

金蝉子「いやいやいやこれはやはり西国特有の開放的なアレじゃないかな今見えた!白いブリーフが見えたぁぁあ!」

三蔵「じゃねぇよ俺もナチュラルに対応してんじゃねぇよ」

金蝉子「自分にまで突っ込むとかレベル高いね三蔵さん」

三蔵「……わかりやすく説明してくれ。俺は理解力には自信があるが、如何せん知識に乏しい」

金蝉子「えっとね。私さ、魂すら無いからさ。意識の欠片みたいなのがあちこちに散らばってるんだよね。この大陸とか地球とかなレベルじゃなくて、もっと広範囲で。で、他の生物の生命力を寄り代に、なんとか存在してる、みたいな?この私も、本体じゃ無いと思う」

三蔵「ウイルスかなんかかよ」

金蝉子「あ、うん近い近い。だからね、いつもはこんなハッキリクッキリ意識を持てないのよ。でもさっすが悟空ちゃんだね……生命力がめっさ強いからかな、勢い余って身体乗っ取れちゃったよ」

三蔵「それ逆に弱くね?」

金蝉子「……あんま心配そーじゃないね。可愛い弟子の身体だよ?」

三蔵「アンタは俺らになんもしねぇよ」

金蝉子「……あっはは。相変わらず、なかなか悪くないね」

三蔵「……そりゃどーも」




金蝉子「ふぅん……お師匠が私を探して…………えへへへ、さびしんぼうだな、お師匠ったら」

三蔵「今呼んだり出来ねーのか?」

金蝉子「こんなちっさい欠片の私なんて、見つけてもすぐ消えちゃうよん。多分本体はそこそこ力があるはずだから、見つけられれば復活の可能性も……何百年、いや何千年……いや何万、何億……」

三蔵「スケールがデカ過ぎてついていけん」

金蝉子「あっはは。でもこんなお喋り出来るくらいに自由になれるのは、相当ラッキーチャンスだね……よし…!」

三蔵「…なに見てんだよ、俺は法力とか使えねーぞ」

金蝉子「あのショタクール君はどこっ!?ショタクール君!」

三蔵「……小龍か?あー、どこだろ、この街に居るかどーかすら」

金蝉子「えええええええええ!?こんなチャンスなのにぃ!?この姿なら、濃っっっ厚なオネショタが出来るのにサクランボのパイ包みが出来ちゃうのにぃぃっ!!」

三蔵「いやそのカップリングは止めとけ方々に怒られる。主に悟空が」
978: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:47:30 ID:k6sxJkXSBQ
金蝉子「くっそぉぉぉ……せっかくの生身なのに……せっかくの爆乳なのに……!」

三蔵「マジ泣きとか。え、なに俺も端から見たらこんなんなのか」

金蝉子「うう……あっ!組体操やってる!汚れた膝小僧ってなんであんなセクシーなんだろう!」

三蔵「こんなんなのか……」

金蝉子「あ、次は女子のパン食い競争だって。女子限定とか変態かよ」

三蔵「女子限定とかわかってんじゃねぇか変態かよ!」

金蝉子「うわ双眼鏡。次貸して次」




三蔵「ふう……堪能したぜ……!」

金蝉子「これで我が国は十年は戦える……!脳内ベストショットなんだった?私綱引きのメガネの子!歯を食いしばってちょー可愛いの足ピーンってなってんのピーンて!」

三蔵「……お弁当の時間の、サンドイッチを頬張る幼女だ…!」

金蝉子「なっ…!」

三蔵「……みんなで外でお弁当を食べるのが、とても楽しかったんだろう……慌ててしまったのか、水筒のお茶を溢しちゃったりしてな……眼福、ここに極まれりだ……」

金蝉子「きょ、競技そのものでは無く、食事風景……!普段よりたくさん身体を動かして、より空腹な状態で迎える昼食……!三大欲求のひとつを満たすその姿は、どんな競技種目より幼さ故の素が出る……そういう事か……!」

三蔵「……ケチャップで汚れてしまった体操服を、こしこしして誤魔化そうとする姿なんて……萌えるしかねぇだろ?」

金蝉子「ぐううっ……!ま、敗けだ……今回は、私の敗けだ……!私は、私は上っ面のエロスしか見えてなかった……!小児嗜好で地を舐めるなんて、この金蝉子もヤキが回ったか……!」

男「あのー」

三蔵「ふふふ……はい?」

男「自治会の者なんだけど、アンタらどこの子の関係者?ちょっと親御さんから苦情が……」

金蝉子「……脚に自信は?」

三蔵「……ふ、ガキの時分、韋駄天の紅流と呼ばれた俺に愚問を」

金蝉子「よし」

ダダダッ!!!

男「おいっ!ちょっとアンタらっ!?こ、こら待てーっ!」

979: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:48:42 ID:k6sxJkXSBQ

三蔵「あー、あー、走ったぁ……!」

金蝉子「さすがに……はぁ……人様の身体でお縄になるのはマズイからね…!」

三蔵「………お前、良いのか?」

金蝉子「んう?何が?」

三蔵「よくわかんねーけど、本当に色々チャンスだったんじゃねーの?こんなバカやってないで、お師匠さんに会おうと出来たんじゃねーのか?」

金蝉子「……うーん………ま、良いよ」

三蔵「あっちは必死で探してるだろうに、薄情だなオイ」

金蝉子「………だって、見つけてくれるもん」

三蔵「……む」

金蝉子「私のお師匠も、きっとまた私を見つけてくれる。三蔵さんが、悟空ちゃんを見つけてあげたみたいに、ね?」

三蔵「……声が変だな。時間か?」

金蝉子「……うん。今度こそ、うーん……あんま早くは会えないかな?あー、『子供がどの程度の性知識を持ってるのが萌えるか』、また語れなかったね」

三蔵「あー、言ってたなそれ」

金蝉子「ま、それも次ってコトで♪」

三蔵「……見つけてもらえよ、お弟子さん」

金蝉子「……そっちも、この子を見失っちゃダメだよ、お師匠さん」

シュウウ……

悟空「んぅ……はっ!へっ?どこココ!?えっ!?……ゆ、夕方!?なんで!?」

三蔵「お前歩きながら寝てたんだよ、すげえな」

悟空「スゴい!って絶対ウソだ!えっなに、怖い怖い、お師匠さまっ、どうなったの何があったの!?記憶が無いんだけど!私どうしてたの!?」

三蔵「ショタコンになってた」

悟空「いやワケがわからないよ!?」

三蔵「……こんだけ騒がしいヤツ、見失えって方が難しいっつの」

悟空「?」


終了。
980: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/4(水) 22:51:29 ID:k6sxJkXSBQ
>>971
>>972
>>973
とりあえずこのスレ綺麗に終わらせてからで。あんがと。
981: ヨシュア【特番おまけ】 ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:44:02 ID:cSLvU9Mz7A
オークの首領「……部下が随分と世話んなったらしいじゃねぇか……ナニモンだ、テメェら……?」

紅孩児「ふう、こっちじゃウチの名前も意味無いから、面倒臭いね。ビジネスの話をしに来たのさ。……大人しく僕らの傘下になるか、死ぬか。はい選んで?」

オークの首領「……おい兄ちゃんよ。オレぁ『ナニモンだ』って訊いたんだぜぇ…?喧嘩は売った方から名乗れや…!!」

紅孩児「……正論だね。僕は紅孩児、中華最きょ」

鹿力大仙「中華最強の俺らを知らねーたぁ、嘗められたモンだぜ!」

紅孩児「あの、まだ僕がしゃべっ」

羊力大仙「我輩達は、かの地最大の義侠集団、牛魔である!」

紅孩児「ちょ、羊力さんまで」

虎力大仙「知らないってんなら、身体に教え込んでやるわ!いくわよ!」

紅孩児「ねえ聞いて!?僕の話を聞いて!?……って、え、なになんでちょっと下がるの?」

虎力大仙「縞々模様は夢見る模様!貴方のキモチを知りタイガー!乙女全開プリティ妖仙、虎力大仙!」

鹿力大仙「雄々しき角は勇者の証!更なる強敵とディアいたい!筋骨隆々パワフル妖仙、鹿力大仙!」

羊力大仙「高貴な白は忠節の色!染まらぬ義心はトップシープレット!知将良将ダンディ妖仙、羊力大仙!」

虎力大仙「我ら!」

鹿力大仙「三妖そろって!」

羊力大仙「三・大・仙!」

ドドーン!!!

オークの首領「………おい、兄ちゃん」

紅孩児「……オンナノコだってば」

オークの首領「…ギューマってのは、サーカスの一座かなんかか?」

紅孩児「……そうだね、アニマル率は高いね……」



『超短編・牛魔の未来』
982: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:45:09 ID:cSLvU9Mz7A

紅孩児「……君達三人に、言いたい事がある」

虎力大仙「ねぇコレ美味しくない?なんのお酒?」

羊力大仙「ふむ、恐らく洋梨であるな。甘過ぎず、良い仕事をしてるである」

鹿力大仙「ウメェけど、魚料理には少し合わねーな。いや、タレを工夫すりゃ変わっか…?」

紅孩児「だから僕の話を聞こう!?君らは悟空たちか!」

虎力大仙「一緒にしないでくんない?アイツらは結構ガチめで話聞いてないじゃないの。アタシらのは、無視よ」

紅孩児「よけいヒドイ!」

羊力大仙「酒の席に、なにやら仕事の話をしそうな雰囲気を出すからである。真面目も結構であるが、程好く抜いて生きるべきであるぞ?」

鹿力大仙「そーだぜ紅孩児。オメェ全然飲んでねーじゃん。打ち上げくらいパーッと騒げよ、今回は呼んでやったんだから。ほら、杯出せって」

紅孩児「う、羊力さんにそれを言われるとか……あ、ありがとう鹿力さん………ん?え、今なんて?『今回は』?『呼んでやった』?え?いつもやってるの打ち上げ?ぼ、僕初耳だよ?今日が初めてじゃないの?」

虎力大仙「だっていつもは家とか宿とかでだもん。その辺の店より鹿力のゴハンのが美味しいし。でも西国良いわね、面白い料理出るし」

羊力大仙「多少バタ臭いであるがな。それに紅孩児殿、内々で行うのは他に理由もあるのだ。……打ち上げ代、経費で落ちぬであるしな。や、玉面様の経営なさる店ならば、なんとかなるが……」

鹿力大仙「都の方ならウメェ店もあっけど、ココみてーに遠いと、ファミレスとかしかねーしなー」

紅孩児「ぼ、僕はそれでも、呼んでくれたら行くよ…?」

虎力大仙「え?アンタを家とか宿に入れるの?なんで?」

紅孩児「本気で不思議がらないで!ヘコむから!」

虎力大仙「あっはは、冗談よ冗談。アタシとはよく飲んでるじゃない」

紅孩児「そ、そうだけどさ」

羊力大仙「しかし玉面様、手広くやり過ぎではないか?我輩この前、狐のマークのコンビニの二階に狐のマークの本屋があるのを見て、何事かと思ったであるぞ」

虎力大仙「あ、フォックスマートと玉藻堂書店ね。たまに一緒になってるわよねー」

鹿力大仙「ふーん。コンビニは行くけど、本屋行かねぇからなー、俺」

紅孩児「鹿力さん、字ぃ読めないもんね……じゃなくて!言いたい事があるの!聞いて!」

虎力大仙「っさいわね……なによもう、わかったわよ聞くわよ座りなさいよ」
983: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:46:14 ID:cSLvU9Mz7A
紅孩児「……コホン。はっきり言うよ。……あの、いつもやってる変な口上とポーズ、なんなの?」

虎力大仙「なんのこと?」

紅孩児「アレだよ!あの『縞々模様は〜』とか『なんちゃらタイガ〜』とかだよ!なにあれ恥ずかしい!」

虎力大仙「はあ?……名乗りが恥ずかしいって……意味わかんないんだけど。ねえ?」

羊力大仙「うむ。武人の礼であろう?紅孩児殿とて名乗りくらい上げるであろうに。なあ?」

鹿力大仙「おう。なにお前シャイなの?」

紅孩児「違うよアレは武人の名乗りじゃない!戦隊ヒーローとか美少女戦士の名乗りだよ!えっ!?自覚無いの!?アレが普通だとでも思ってるの!?」

虎力大仙「まさか。んなこと無いわよ」

紅孩児「よ、よかった……そうだよねワザとあーゆー感じにしてるんだよね。でも流石にアレは」

虎力大仙「普通より断然カッコイイわよね、アタシ達の前口上と決めポーズ」

鹿力大仙「羊力が考えてくれてんだぜ!まあ言葉の意味たまにわかんねーけどな!今日のキンコツリューリューってなんだ?」

羊力大仙「お前みたいなマッチョのことである。少しは言葉を学べ、まったく」

紅孩児「うわぁぁ素だったんだ手遅れだ……!しかも考えてるの羊力さんなの?羊力さんが『夢見る模様』だとか『プリティ』だとか考えたの?勘弁してよ笑えないよ……!」

虎力大仙「なによケチつけないでよ。アレ大変なのよ?最後の決めとか上手く合わせるの、タイミング難しいんだから」

羊力大仙「内容にも苦心してるであるぞ、やはり同じ文言はあまり使いたく無いであるからな。そろそろまた新しいのを考えなくては」

鹿力大仙「あと後ろの爆発も気ぃ使うよな。ほらよ、前に火薬の量間違えちまって」

虎力大仙「あはは、あったあった。それで崖崩れ起きちゃって。あん時は相手、かなりポカーンとしてたわねー」

紅孩児「楽しそうなとこ悪いけど、なんでそんな苦労してまでアレを……」

虎力大仙「……じゃあ逆に聞くけど、どんなんなら納得すんのよ紅孩児は。てかアンタの名乗りってどんなんだっけ?ちょっとやってみなさいよ」

紅孩児「こ、ここで……?うう、まあ良いけど……。ん、んっ………平天大聖が一子、名を紅孩児!牛魔が流儀において、お命頂戴仕っちゃうよ?………みたいな感じ、だけど」

虎力大仙「つっまんな」

羊力大仙「捻りが無いである」

鹿力大仙「中途半端だよな」

紅孩児「あれぇ!?ダメ出しするはずがされてる!おかしい!」
984: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:47:51 ID:cSLvU9Mz7A
虎力大仙「ウチの世継ぎともあろう者が、こんっっなクソつまんない見栄しか切れないとか、由々しき問題ね」

羊力大仙「うむ。大軍勢を率いる将として、あまりにも簡素。これではついて来る兵もついて来なくなるである」

鹿力大仙「お前コレがカッコイイとか思ってたのか?」

紅孩児「おかしいおかしい!僕の感性が普通のはず!ええ?さ、最後のセリフとか、そこそこ僕らしくて良い感じだと」

虎力大仙「よし紅孩児、今からアンタのセリフとポーズ、作ってあげるわ!羊力が!」

羊力大仙「仕方ないであるな……ふぅむ、紅孩児殿ならば……炎、男装、キザ……」

鹿力大仙「後ろの爆発の色は赤だよな、やっぱ!えっと調合は……」

紅孩児「話がおかしな方向に!あとキザってひどい!そして爆薬担当は鹿力さんなんだほんと物作り上手いよね!」



虎力大仙「はい、拍手拍手〜♪新生紅孩児の名乗り上げ!」

羊力大仙「やんややんや、であーる!」

鹿力大仙「よっ、大統領!」

紅孩児「ぐ……三人揃って酔っぱらうと、ここまで厄介だとは……!や、やるよわかったよ、もうヤケだよ!あ、爆発はダメだからね鹿力さん!」

鹿力大仙「あ、そっか危ねっ」

紅孩児「まったく……じゃあいくよ……すぅ……」

ビュオッ!!

紅孩児「……地獄に咲いた、紅き徒花……燃える視線は、君の心に灯す花火か、全てを滅す悪鬼の業火か……牛魔が紅蓮、フレイム・オブ・ビューティー紅孩児!」

三大仙「…………」

紅孩児「反応してよ!せめて笑ってよ!やらせといて無言はもはや死刑に近いよ!?てゆーか何コレ!?ただの怪しいホストだよこの後『ご指名ありがとうございます』って言うよコイツ!!」

虎力大仙「カッコイイ……!!やるわね羊力!これは痺れるわ!」

羊力大仙「ふふふん、会心の出来であーる!やはり炎という単語は使いやすいであるな!」

鹿力大仙「もういっそ四人でのポーズも考えようぜ!」

紅孩児「考えるな!君らの感性はおかしい!」
985: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:48:45 ID:cSLvU9Mz7A
虎力大仙「あははは、怒鳴らない怒鳴らない、アンタほんと可愛いわね」

紅孩児「可愛っ……ねえ君達、僕をバカにしてない!?世継ぎだよ!?いずれ主君になる相手だよ!?そりゃ親父に比べたら、威厳も無いだろうけど……」

虎力大仙「牛魔王様と比べること自体がムダよムダ」

羊力大仙「あれほどのお方、世に二人と現れるモノではないである」

鹿力大仙「怖ぇけど、あの人しかいねー感があるもんな」

紅孩児「くっ……どうせ僕は、頼りない二代目だよ!ふんだ!」

虎力大仙「……古株の幹部連は、まだまだアンタを認めてないもんね」

紅孩児「……君達みたいにバカにしたりもしないけどね!」

虎力大仙「…なに言ってるのよ。アタシは、アンタについて行くって決めてるわよ?友として、臣下として」

紅孩児「……え?」

羊力大仙「…我輩が主君と仰ぐは、今生において牛魔王様ただ御一人。ならばこそ、牛魔の威名を世に轟かせることが我が使命……その御子が為身命を賭す覚悟、この羊力、出来ているであるぞ」

鹿力大仙「俺より強ぇ。そんだけでじゅーぶんだぜ。なあ二代目?」

紅孩児「こ、虎力さん……羊力さん、鹿力さん……!」

虎力大仙「期待してんのよ、アンタに。自信持ちなさい、紅孩児!」

紅孩児「み、みんな……や、やるよ僕!中華最強どころか、世界最強にしてみせるからね、牛魔を!」

虎力大仙「その意気よ、未来のボス!」

羊力大仙「我輩らの希望であーる!」

鹿力大仙「よっ、大統領!……あれ俺これさっき言ったな」

紅孩児「うん頑張るよ僕!ありがとう!ありがとう!」

虎力大仙「きゃーボスかっこいい!ところでこの店の支払いなんだけど」

紅孩児「もちろん僕が持つよ!」

羊力大仙「あと、今回のボーナスの上乗せの相談なのであるが」

紅孩児「期待してて!ガッツリ出させるから!」

鹿力大仙「あ、タバコ切れた」

紅孩児「買ってくるよ!七星のボックスで良いんだよね!」
986: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/8(日) 20:49:20 ID:cSLvU9Mz7A
ダダダダダッ!!

虎力大仙「……酔ってるとは言え、ほんとチョロいわね。ウチの二代目」

羊力大仙「我輩らの未来は安泰であるな。牛魔の未来的には不安であるが」

鹿力大仙「バカだよな、最近はイイヤツだけどよ」

虎力大仙「アンタにバカって言われたらおしまいね。……ま、あんなんでも次期ボスなのは確かだから。なんとか助けてあげましょか、これからも」



紅孩児「……同じ夜空を、君も見ているかい、悟空!こーちゃんは、公私ともに充実しているよ!ふふ、あははははっ!」




悟空「えっきし!」

三蔵「なんだ誰かに陰口言われたか」

悟空「そこはウワサで良いじゃないですかもう……この感じは……こーちゃんだ」

八戒「解るものなのか、すごいのう」

悟空「ねちっこい感じがするんだよね、うん」

沙悟浄「そういや紅孩児のヤツ、久しく見てないね。まあ別段会いたかないけど」

小龍「…厄介事しか持ち込みませんしね」

悟空「うん来なくていい。疲れる」

八戒「好かれとると言うに、姉者は紅孩児に対して辛辣じゃの。実はかなり嫌いか?」

悟空「嫌いじゃないよ?……どうでも良い、がシックリくる」

三蔵「嫌いよりヒデーよ」




紅孩児「悟空ーっ!僕、頑張ってるよぉーっ!!」



めでたくなし、めでたくなし。
987: 名無しさん@読者の声:2015/2/9(月) 11:14:05 ID:T6UjurwLo2
こーちゃん…肉まんあげるよ(´;ω;`)
っ〇 それとCCCC
988: ヨシュア【スレ終了】 ◆.frSdr10QQ:2015/2/12(木) 15:27:39 ID:fr1T4ByreU

天地創造の理を解したくば、この物語を読むと良い。


神が、魔物が、仙人が。

未だ天地の境無く、君の隣にも、奇怪で奇妙で奇天烈な、そんな素敵が、あった頃。


頭の中を、空っぽにして読むと良い。


龍が、麒麟が、鳳凰が。

君の心にへばりつく、不安を不満を不公平を、ほんの一時、消せるから。



物語へと、いらっしゃい。
989: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/12(木) 15:28:30 ID:fr1T4ByreU
悟空「伸びて如意棒ーっ!」

山賊「ぐぎゃっ!?」

ドサッ…

悟空「っと!お師匠さまに、近付くなっ!」

三蔵「んにゃ、多分違うぞ悟空。コイツらが狙ってんのって」

山賊頭「へへ、さすがバケモノみてぇな強さだぜ……しかしテメェを殺せば、俺らは一躍有名人だ!」

悟空「えー?私ぃ?」

八戒「ほ、此処等でも悪名を轟かせたか。随分と世を狭く使っておるの、姉者」

山賊頭「……コスプレ姿のエルフ……テメェがチョハッカイだな?」

八戒「む。何じゃワシもか。しかし余程ワシはその、『えるふ』とやらに見えるんじゃのう。一度会うてみたいわ」

山賊頭「で、そっちの生意気そうなガキがシャオロン……赤毛の女がサゴジョーか。くく、盗賊ギルドにその首持ち込みゃあ、数年は遊んで暮らせるってもんだ!」

沙悟浄「はっ、裏で懸賞金を掛けられてたかい。少し賊を片付け過ぎたかねぇ」

三蔵「あっれー俺の名前が無い」

小龍「…先生、なにもしてないですし。…ちなみにいくら掛けられてるんですか?」

山賊頭「これから死ぬってヤツが、それを知ってもしょうがねぇだろうに。へ、テメェら全員合わせりゃ、金貨数百枚はくだらねぇよ!」

八戒「なんじゃそんなもんか」

沙悟浄「数年どころか、半年ぶんの食費にもならないじゃないのさ」

小龍「…そうですね、三ヶ月程度ですか」

山賊頭「テメェらのエンゲル係数どうなってんだよ怖ぇよ!」

三蔵「お前が食い過ぎるからなあ」

悟空「育ち盛りなんです」

三蔵「まだ生やすの?」

悟空「おっと毛の話じゃない」
990: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/12(木) 15:29:20 ID:fr1T4ByreU
山賊頭「緊張感の無ぇヤツらめ……野郎共、囲めぇ!」

ゾロゾロゾロゾロ……!!

八戒「ほっほ、百は超えとるな。此程の大人数は久しいの」

沙悟浄「そんだけ食いっぱぐれが多い、ってコトだろねぇ。西は戦が多そうだし、あんまり安定してないね」

小龍「…中華と違い、それぞれの国が、完全に独立しているからですかね。中華においての王は、帝の臣下ですし。…表向きは」

山賊頭「油断してくれてんなら、願ったり叶ったりだ!良いか、一人として逃がすんじゃねぇぞ!特にその、ムダに乳のデケェ女は逃がすな!一番の高額首だ!」

悟空「ム、ムダじゃっ……無いよ!?断じてムダじゃ無いよ!」

三蔵「強い否定が涙を誘うなあ」

山賊頭「やっちまえ野郎共!死にやがれ、ソンゴリラ!」

ウオオオオオオオッ!!

悟空「だっ……れが………ゴリラだぁーっっ!!!」

ブウウウウウウンッッ!!

山賊「「ぐあわぁぁぁぁあっ!!?」」

シュウウウウウ……

山賊頭「……ひ、一振りで……全、員……!?」

八戒「こら姉者ぁ!ひとこと言うてから振り回せい!危のうて敵わん!」

悟空「だって!だってコイツがゴリラって!名前間違うにしても!名前間違うにしてもぉ!」

沙悟浄「旦那様、大丈夫かい?」

三蔵「うん大丈夫だから下ろそうか、お姫様抱っこされてる俺とか絵面がよろしくない。なんだよ悟空、良いだろ別に。似たようなモンだろ?」

悟空「全然違いますよ石猿とゴリラは!肉まんとピザまんくらい違いますよ!」

小龍「…系統は同じだと認めてませんか、それ」
991: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/12(木) 15:30:39 ID:fr1T4ByreU



八戒「あんだけ偉そうに息巻いておったのに、迷い無く逃げて行ったのう、情けない頭目じゃ」

三蔵「目の前で百人以上吹っ飛ばされちゃ、戦意もクソも一緒に吹っ飛ぶだろ普通」

沙悟浄「旦那様の言う通りさね。ちったあアタイらにも残しといておくれってんだよ、まったく」

小龍「…悟空さん、腕、上がりましたよね」

悟空「え、そう?」

八戒「ほ、わかるか小龍。それならば御主も成長しておるの。うむ、以前より少し、力の運用に上達が見える。先の大振りも、せいぜい二分の力しか出しておるまい?」

悟空「んー、んん?」

沙悟浄「悟空姐さんはナチュラルに強いからね。そーゆー細かいアレはわかんないだろうねぇ」

悟空「それ誉めてるの?けなしてるの?」

三蔵「ふーん………あ、どうでも良いんだけどさ、お前らの中で一番強いのって、やっぱ悟空なのか?」

悟空「む」

八戒「…ほ」

沙悟浄「……一番、ねぇ」

三蔵「ん?どした?」

悟空「そうですねぇ……まともにやったら」

悟空「私かなぁ」

八戒「ワシじゃな」

沙悟浄「アタイだろうねぇ」

ビキキッ……!!

三蔵「……なんか俺、めんどいコト訊いた?」

小龍「…はい、ものすごく」

三蔵「……お前は混ざんねーの?」

小龍「…私は、お三方より弱いと自覚していますし」
992: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/2/12(木) 15:31:41 ID:fr1T4ByreU
八戒「ほっほっほ、二人とも、『まともにやったら』じゃぞ?そんなんワシに決まっとるではないか、武のみで戦が決まるとでも思うとるのか?」

沙悟浄「いやいや姐さん達、『まともにやったら』ってのは、正味の武技の優劣だろう?アタイ悪いけど、サシの喧嘩で負ける気はしないねぇ」

悟空「違うよ絶対私だよ!『まともにやったら』私だよ!私が一番大技持ってるし!長姉だし!」

ゴゴゴゴゴゴ……!!

八戒「……サシの喧嘩?大技?ほ、幼い幼い。何でもアリならば、ワシは指ひとつ触れさせず、御主らに地を舐めさせる事、容易じゃぞ?あと別のトコも舐めさせる」

沙悟浄「……あはは、八戒姐さんも冗談がキッツいねぇ。喧嘩の勝敗を決めるのは、根性と気合いさね。そんな奸計に頼った考えじゃあ、ねぇ?で、悟空姐さんはスペック頼りだし?あとドコ舐めさせる気だい」

悟空「スペックになんて頼ってないもん!確かに私の棒術は我流だけど、仙術とかはめっちゃ修行したもん!あとドコ舐めさせる気かジェスチャーしなくていいから八戒ちゃん!」

八戒「……目にもの見せねば、わからぬかのう……!」

沙悟浄「いっつも自分が上手だと思ってたら、大間違いさね……!」

悟空「姉弟子の凄さを、そろそろ教えとくべきかなこれは……!」

バチバチバチ……!!

小龍「……止めないんですか」

三蔵「はん?なんで?それよりこの北欧神話バトルカード、まだよくルールわかんねんだよ、なんか休憩っぽいし対戦しよーぜ対戦」

小龍「…この人は……」


八戒「良い機会じゃ!神算鬼謀の将と恐れられた、この天蓬元帥が手練手管……直に味わうが良いわ!!」

沙悟浄「たまには末っ子らしく、好き勝手させて貰うのも悪くないねぇ!捲簾大将の名は、伊達じゃあ無いよっ!!」

悟空「斉天大聖孫悟空っ!お姉ちゃんらしく、妹を暴力で黙らせてやるからねっ!!」


三蔵「んー?この『まじっくぽいんと』ってのは減ってくんだろ?じゃあ魔法カードを使う場合は」

小龍「…ですから、使用毎に数値が……あの、やはり遊んでいる場合では」

三蔵「いーんだよ、アイツらだって遊んでんだし」

小龍「…確かに悟能様は、遊びで乗っていますが……」

三蔵「耳がソワソワしてるしな」

小龍「……御存知でしたか」
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