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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


952: ヨシュア【新春特番そのに】 ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:51:14 ID:TpYefkOpa.
八戒「………ふむ」

カラッ

八戒「……何度財布を覗いても、スッカラカンはスッカラカンじゃのう………参った……」

ピィ…ヒョロロロロ……

八戒「……鳶じゃ、こっちにも居るんじゃな………空が青いのう……」


『超短編・猪八戒の休日』


八戒「大体じゃな、あの札遊びは肌に合わぬ!麻雀ほど場の流れを読める訳でなく、牌九ほど解りやすくもない!中途半端極まりないわ!」

…グゥゥ…キュルル…

八戒「……腹が空いたのう……朝からじゃからなぁ………宿に戻るか。……いや、しかし………多少、ほんの少し、ちろっとだけ駄々をこねて持ち出したカネを、全部スッたと皆に知れたら……」

三蔵『だから言ったろーが。お前ヘタの横好きなんだよギャンブル向いてねーよ』

八戒「ぐっ。言われる絶対言われる。ん、んなこと無いわい、そも博打は運否天賦、向く向かないの話では……」

悟空『そのぶん美味しいもの食べたほーが絶対に良いのに。もったいなーい』

八戒「るっさいわいんなコト負けた本人がいっちばん痛感しとるわ!やる前は勝つ気で居るんじゃ無くすとは思っとらんのじゃ!」

沙悟浄『ま、なんにせよ次に収入があるまで、お小遣いは無いからね八戒姐さん?だからってその辺で強盗とかしないどくれよ、馴れない土地で札付きになるのは勘弁だからねぇ』

八戒「えええい、最近の御主はワシをなんぞ諦めた目で見よる腹立つ!なぁにが強盗じゃ元盗賊に言われとうないわ!」

小龍『……………』

八戒「とうとう想像上じゃのにフォローが来ん!なんか言え小龍!……って、フォローが想像できんのはワシ自身がフォロー思い付かんからか、ほほ……」

少年「なに一人で騒いでんのオマエ」

八戒「……何とかカネを工面して、『ま、対して儲けは無かったが、まあまあ遊べたわい』くらい言いたい……!なんとか……!」

少年「おいってば。無視すんなよ」

八戒「ああん!?何じゃ餓鬼!ワシは今虫の居所が活火山なんじゃ、怪我せん内にとっとと去ねぃ!邪魔……」

キュルルルル……

少年「……サンドイッチならあるけど、食う?」

八戒「………食ってやらんでもない」
953: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:52:13 ID:TpYefkOpa.
八戒「……むぐ……なかなか美味いではないか、はむっ」

少年「…オマエそのカッコ、どっかのお屋敷勤め?」

八戒「ん?……おお、このメイド服か?いやいや、ワシは旅の者じゃ。これは戒律での、我が師匠の教えで、基本着とらんと駄目でな」

少年「なにその師匠ヘンタイ?」

八戒「然り……んぐっ、なんぞ飲み物、無いかの?」

少年「ん、ほらよ」

八戒「おお葡萄酒!わかっとるのう小僧。……んく、んく……ぷはぁ。……しかし子供がこんな物を持ち歩くとは、誉められた話では無いのう、こぉの不良め」

少年「え?ワインだぞそれ。何言ってんのオマエ」

八戒「ほ?……ああ、そう言う風土か。食事の供な訳じゃったな、此処等では。確かに度も軽いしのう。小僧、おかわりあるかの?」

少年「あるけど……小僧小僧って、そっちも子供だろ、その呼び方止めろよ。てゆーか年下だろ多分」

八戒「ほほほ、御主の祖父、いや曾祖父でも足りぬぞ、ワシの齢は。……完全な人外、妖怪じゃからなぁ、ワシは」

少年「……ヨウカイ?え、じいちゃんより歳上って……大人なのかオマエ?」

八戒「ほほ……そうじゃ?サンドイッチでは足りぬのう……小僧……ワシに頭からガブリと喰われたくなければ、ちょろっとお小遣いの融資を」

少年「大人だとしたらとんだクズじゃねーかよ子供から巻き上げんなよ。へぇ、エルフなのか、初めて見た」

八戒「……えるふ?」

少年「エルフなんだろ?オマエらって見た目子供でも、百年とか生きてるって本当だったんだ。ふーん、角とか生えてるんだな」

八戒「……あぁ、そーゆー風土でもあったの……道理で賭場でも変な顔ひとつされんかったワケじゃ。居るんじゃの、そういう種族が…」

少年「……で、なんでこんな公園のベンチで騒いでたんだよ、オマエ」

八戒「ポーカーで有り金全部スッ飛ばして途方に暮れておった」

少年「とんだクズじゃねーか」
954: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:53:11 ID:TpYefkOpa.


八戒「……ぷぅ、馳走じゃ。んー、腹にモノを入れたら、苛々もなんとなしに紛れたのう」

少年「全額使っちゃったってオマエ、旅の途中なんだろ?平気なのかよ」

八戒「ん、路銀は別の者が管理しておる。前にそれすら溶かして大目玉を食ろうたからの。……まぁ今日もそこから多少つまんで来た故、ちと帰り難い。ほっほっほ」

少年「オマエ本当に大人?」

八戒「それを言うならば小僧、御主も子供のクセに、こんな真っ昼間から何をしておる?その歳でニートは逆に笑えんぞい?」

少年「今日、学校休みなんだよ」

八戒「ほ、書生であったか。何を学んでおる?用兵か?政か?詩歌か?」

少年「魔法。そこの木、見てろよ?……フレアッ!」パチンツ

ゴオオオオオオッ!!

八戒「おお!?見事な火術じゃの。その学校とやらでは、童が此程の術を学ぶのか」

少年「習ったって、他のヤツは出来やしないよ。オレ、天才だから」

八戒「ほぉう……しかし天才小僧よ、標的はきちんと消し炭にせんと……雷よ!」

バッシャァァァンッッ!!

少年「っ!?」

八戒「燃え広がって、火事になってしまうぞい?」

少年「へえ……!」

「こらぁっ!!お前らそこで何してるっ!!」

八戒「ほ?」

少年「ヤバッ、衛兵だ。捕まったらまた説教されちまう」

衛兵「……んん?お前、例の魔法学校の問題児だな!?ちょっとこっちへ……」

八戒「……では、逃げるか♪」

少年「へ?……ちょ、おい、手ぇ……!」

八戒「雲よ!我が足と為し天駆けい!」

少年「うわぁぁぁあ!?」

ビュウウウウウウンッッ!!
955: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:54:19 ID:TpYefkOpa.


少年「た、高い高い!なんだよこの魔法!?」

八戒「ほほほ、少しの間宙ぶらりんで我慢せい。雲に乗せてやりたいが、御主の歳で乗れたらそれこそ問題じゃからのう。……時に小僧、今『例の問題児』とか呼ばれとったな。やっぱり不良ではないか」

少年「…不良かは知んねーけど、問題児だよ。超問題児。……なんたって、上級生どころか、教師だって使えないレベルの魔法が楽勝なんだから、オレ」

八戒「ふむ」

少年「腫れ物扱いだよ、今だってもし衛兵に捕まっても、説教で終わりさ。本来なら退学モノだぜ、外で魔法を使って木を燃やすとか。親に連絡すら行かねーんじゃねぇの」

八戒「ところでチラリズムってあるじゃろ?あれワシ嗜好として解らんでも無いんじゃが、個人的には焦らされるより、見れるんなら中身全部見たいと思っちゃうんじゃが、どう思う?」

少年「なんの話だよ!そっちから振っといてオマエなんの話だよ!」

八戒「じゃって御主、せっかくワシがナンパされてやったと言うに、そんな詰まらん話するんじゃもん。モテんぞそれでは?」

少年「だからそっちが振った話題だろ!あと、ナ、ナンパじゃねーよバカ!」

八戒「ほ、まぁナンパでもガールハントでも何でも良いわい。どうせヒマじゃろ、ワシの憂さ晴らしに付き合えい。……うむ、この岩山で良かろ。ちぃと揺れるぞ、舌を噛むなよ?」

少年「へっ?」

八戒「……ひゅうう………掻き削れい九歯馬鍬ーっ!!」

ズガシャァァァァァァァアッッ!!!

少年「いいいいいいい!?」

…ガラッ……パラパラ……

八戒「…っと。うむうむ、思うた通り質の良い岩じゃ。ふむ、見晴らしも悪くない」

少年「……い、岩山を削って……平らにした……!」

八戒「真っ平とはいかんかったがの、まあ上出来じゃろ。……小僧、いつまでワシの手を握っとるか。もう地面じゃぞ?」

少年「…っ!オ、オマエなんなんだよ……こんな、オマエ、山って」

八戒「いや、大した技では無い。岩の点穴を的確に見極め、真横に気を広げて打ち込んだだけのコトじゃ。姉者なぞは膂力のみで壊せるが、ワシの細腕ではとてもとても……ん?どうした、ワシが怖いか?」

少年「こっ、怖くねーよ!ビックリしただけだよ!」

八戒「ほほ、ならば良し。さて、広場もこさえたコトじゃし、始めるかの」

少年「は、始めるって、何を」

八戒「憂さ晴らしの運動じゃ」
956: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:55:21 ID:TpYefkOpa.
八戒「ほれっ。これを持て」ポイッ

少年「わっ、とっと……!さっきの武器……武器?農具?何だよコレ。てか、なんか思ったより軽いな」

八戒「九歯馬鍬、と言う。御主ら風に言うと、マジックアイテム、とでも呼ぶのかの。重量は、持ち主の腕力に馬鍬自身が合わせてくれておる。便利じゃろ?」

少年「何?くれんの?」

八戒「阿呆ぅ。流石にコレだけは質に入れた事無いんじゃぞワシも。やらん、貸すだけじゃ」

少年「……?で、オレこれで何すんの」

八戒「これからワシが、御主を襲う。あ、性的な意味では無いぞ?まあ童とは言え男じゃからの、多少の期待はあったかも知れんが残念ながらワシは女色で、あぁ女色と言うのはの、レズビ」

少年「ねぇぇぇよ!!オマエさっきからイイ加減にしろよ!!」

八戒「ほっほっほ、済まぬ済まぬ、からかいたくなる性質での。……ワシがこれより、御主に攻撃を仕掛ける。殴る蹴るはせんよ、全て術にて、じゃ」

少年「む、無理言うなよ、山壊すようなヤツの魔法なんて」

八戒「安心せい。ワシの攻撃からは、九歯馬鍬が守ってくれる。持っとる方の手の力、抜いておけよ。勝手に動く故、手首を捻るからのう」

少年「はあ……で、それで?」

八戒「ワシの攻撃の隙を突き、ワシに術を当てられれば小僧の勝ち。……そうじゃの、夕暮れ迄に一本取れなければ、ワシの勝ちじゃな」

少年「……三時間くらいか。勝ったらなんかあんの?」

八戒「頭を撫でてやろう」

少年「バカにすんな。……いいぜ、やるよ。ヒマだし。怪我しても文句言うなよ」

八戒「良い威勢じゃ。直ぐに疲れ果ててくれるなよ、小僧……ゆくぞ!」

少年「そっちこそっ!」

八戒「先ずは……雷撃よ!地走り敵を討てい!」

バリバリバリバリッ!!

少年「いきなり足元かよえげつねぇっ!!……って、うおっ!?」

バシュウッ!!

少年「おおお……ホントに防いでくれた……この変な武器、すげぇ……」

八戒「次は上じゃ!一斉落雷っっ!!」

少年「でえええええっっ!?」
957: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:56:10 ID:TpYefkOpa.

少年「くそっ、グリン・アローッ!!」

八戒「光の矢か。面白いが、的の小さき相手に使う術では無いのう、若いっ!」

少年「うわぁぁ、また雷ぃ!」



八戒「ほれほれぃ!足元がお留守じゃぞっ!」

少年「あだっ!?オ、オマエ殴る蹴るはしないって」

八戒「転ばさんとは言うとらん♪」

少年「こっの……!」



少年「アルバ!!ブラスト!!ファウンテンッ!!!」

八戒「ほっほ多様じゃのう。しっかし当たらんのぉ〜?ほいっ」

少年「うわちっ!!ってかオマエ雷しか使えねぇの!?」

八戒「い、痛いトコ突くのう。九歯馬鍬が無いとその……るっさいわい!雷よっ!」

少年「うぁぁあ防いでくれても怖ぇぇえっっ!!」


…………………





八戒「ん〜っ、動いた動いた!おお、綺麗な夕陽じゃのう」

少年「……っそ……いっ……ぱつも………当たんなかっ……たぁ……!」

八戒「正直惜しいシーンも無かったの」

少年「うるせぇ!……はぁ……はぁ………疲れたぁ……」

八戒「……ほほ、ワシはそこそこ憂さが晴れたが、小僧はどうじゃ?」

少年「……わかんねーけど……なんか………全力とか久し振りで………気持ち良かった」

八戒「それは重畳。………当てれんかったが、ガンバったで賞をやろう。先の詰まらん話、続きを聞いてやっても良いぞ?」

少年「………オレさ。卒業したら、王宮に就職が決まってんだ。王宮魔導士って言や聞こえは良いけどさ……ウチの国、軍国だから」
958: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:56:52 ID:TpYefkOpa.
八戒「体の良い、人間兵器か」

少年「言い方悪っ。はは、まあ間違ってねーや。有事の際は、この手で敵国の兵を殺すんだ。炎の矢で貫いて。氷の弾丸で頭を砕いて。風の刃で切り刻むんだ」

八戒「嫌なら逃げれば……ともいかぬわな。御主にも家族が居る」

少年「……ホントに頭良いな、オマエ。そう、オレが軍属になれば、父さん母さんに楽させてやれる。妹も居るんだ。それに、別にオレにこんな力が無くたって、戦争に巻き込まれないワケじゃない」

八戒「然り。戦は、外交のいち手段に過ぎぬ。起こらぬに越した事は無いが、目を逸らし逃げてはならぬ現実でもある」

少年「……分かってるんだけどさ………怖いんだよな……殺すのも、殺されるのも」

八戒「……受け入れろ」

少年「………」

八戒「受け入れ、敵を倒せ。敵軍を、政敵を、己の邪魔となる者すべてを」

少年「……嫌だな」

八戒「授かった力を、余さず使え。時に悪を為せ。利に走れ。情けを捨てろ」

少年「………悪いエルフだな、オマエ」

八戒「しかし、邪悪を憎め。欲を飼い慣らせ。人を愛せ」

少年「…難しいこと言うなよ」

八戒「清濁合わせ呑め、と言うコトじゃ。そうして大人になって行く。……きっと御主は、良い男になる」

少年「……頭撫でんのは、オレが勝ったらじゃなかったのかよ」

八戒「ほほほ……今は周りより頭抜けて居るやも知れぬが、このワシ一人とっても、御主では敵わぬ。まだ御主は、力に悩むほどの力を持っては居らぬ」

少年「……オマエが強すぎんだよ」

八戒「練磨を怠るな。強くなれ。そして比類無き術士となった暁に……この悪いえるふと、また遊ぼう」

少年「……また、会えるの?」

八戒「会って貰わねば困る。今撫でてやったのは、次の勝負の前借りじゃ。……次は、馬鍬は貸さぬからの?」

少年「………次は、もっと格好良くナンパするよ」

八戒「ほっほ、マセた事を言いおって!」
959: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:58:41 ID:TpYefkOpa.

八戒「家まで送らんで平気か?小僧」

少年「バカにすんな。この公園でイイよ。……なあ」

八戒「うん?」

少年「……名前、教えろよ」

八戒「嫌じゃ。御主の名前も、要らん」

少年「ひっでぇな」

八戒「次、逢うた時も。『小僧』と呼ぶし『オマエ』と呼ばれてやる。……またの、未来の大魔導士殿♪」

少年「……またな!悪いエルフ!」




少年「……まずは、山を壊せるようになんないとな。……はははっ」







三蔵「お、帰ってきた」

沙悟浄「遅かったねぇ、八戒姐さん」

八戒「うむ。腹が減った。メシ、これからか?」

小龍「…お帰りなさいませ、悟能様。はい、近くに美味しい肉料理の店があるとかで」

八戒「おお、良いのう!ワシ昼にサンドイッチ程度しか食うて居らんで、よし早ぅ向かおう」

悟空「こんな時間まで何してたの?賭け事勝ったの?」

八戒「……ん、ちぃと運動とて……じゃな」

小龍「?」

八戒「……ワシも、恋をされてきた。ほほほほ♪」
960: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/26(月) 22:59:20 ID:TpYefkOpa.
悟空「なにそれ、どっかのフーゾク店の話?そーゆープレイ?さっそく下ネタ?」

沙悟浄「イメージプレイってやつかい?無駄遣いして……てか姐さんよくそーゆー店入れるね、そのナリで」

三蔵「『自分にベタ惚れプレイ』とかか。おい八戒、モテない中年のチョイスだろそれ、悲しい遊びすんなよ」

八戒「うぉい」

小龍「…お待ちください、皆さん」

八戒「うむ、フォローせい小龍」

小龍「…その辺で女性を襲わなくなっただけ、御成長されておりますので、遊郭遊びくらい問題ありません」

八戒「うぉーい?それフォローかのう小龍?うぉーい?」









八戒「あ、それはそれとしてスッカラカンになってしもうたので、小遣いの追加を」

悟浄「却下だよ」



劇終。
961: ヨシュア【大丈夫まだ一月特番】 ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:03:26 ID:IMo50X/CKw
沙悟浄「ごっくう姐さぁ〜ん♪」

ごくう「お、おかあさぁん……」

沙悟浄「むふふふぅ♪ああもう可愛いねぇ姐さんはぁ♪」

ごくう「え、えへ、えへへ……はぁ……」


八戒「ふぁぁあ……小龍、なんぞ飲み物を……」

小龍「…おはようございます、悟能様。只今お茶を」

三蔵「おはやくねーよ、お前もう昼過ぎだぞ。自由に生き過ぎだろ」

八戒「エエじゃろ、今日は出立せんのじゃし……ん、おい茶が熱い。フーフーせい、フーフー」

小龍「…は、お待ちください」

三蔵「この『子供が子供を介護してる不思議な光景』も見慣れたなぁ」

八戒「介護までいっとらんわい、人聞きの悪い。…慣れる慣れないと言えば、姉者も良い加減慣れるべきじゃろ、子供役に」

小龍「…悟能様、これくらいで如何でしょう。……確かに、いつも引き気味ですよね、悟空さん」

三蔵「げんなりしてるよな」


沙悟浄「はぁい姐さん、今度はこっちのおべべ着てみようねぇ♪」

ごくう「い、犬の着ぐるみパジャマ…?え、あのさ、わたしあんまり犬はすきじゃないかなぁ、ほら犬猿のなかって」

沙悟浄「ええ……そうかい?せっかくお父さんが作ってくれたのに……」

ごくう「なに余計なもんつくってんですかおししょーさま」

三蔵「睨むな睨むな」

沙悟浄「じゃあコッチ!可愛いおサルさんのパジャマだよぅっ♪」

ごくう「わたしがそれ着たらマトリョーシカになる!何着余計なもんつくってんですかおししょーさま!?」

三蔵「誉めるな誉めるな」


『超短編・沙悟浄の幸福』
962: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:05:10 ID:IMo50X/CKw


悟空「もうイヤだ!もうやりたくない!」

八戒「ふわぁぁ……なんじゃ朝っぱらから騒がしい。発情期か?手伝うてやろうか?」

三蔵「おうおはよう八戒。今日はちゃんと起きたな。あ、見たくないから自慰は外で済ませろよ悟空」

悟空「朝から下ネタ自重して!……もう悟浄ちゃんの子供やるの嫌なの!」

八戒「……ん、小龍は居らんのか?」

三蔵「悟浄と買い出し。朝市があるらしくて。お茶は自分でいれなさい」

八戒「なら水で良い……ふあ」

三蔵「ダメ幼女め」

悟空「ねぇたまには私の話をきちんと聞いてくれてもバチは当たんないんじゃないかな!?」

八戒「んく……ぷぁ。しかしじゃな姉者。それをワシらに言うても始まらんじゃろ、本人に言えい本人に」

悟空「通常時に言っても流されるし、ミニ化してる時に言ったら悟浄ちゃん傷付くもん」

三蔵「良い子かお前は。……まぁアイツ、何気に情緒不安定だからなぁ」

八戒「不安定も不安定、と言うかアレは情緒が思春期じゃもの。実のところ小龍はともかく、ワシらの中で最も幼いのは悟浄やも知れぬ。……あ、末妹じゃからそれでエエのか」

三蔵「そもそも何がそんな嫌なんだよ。俺はもうママゴトだと割り切って付き合ってるぞ。前にお前も言ってたろ、『この姿の時は幼女ライフを楽しむ』とかなんとか」

悟空「……そこじゃないんです。別にそれ自体が嫌なんじゃなくて……なんていうか、悟浄ちゃんにとって、ちっちゃい私さえ居ればそれで良くて、この私は必要無いのかなぁとか……そんなことないとは思うけど、なんか寂しくて……」

八戒「………ああ」

三蔵「………うん」

悟空「そんなことないって言ってよ!なにその反応!?なにその何とも言えないみたいな感じ!」

八戒「じゃって思うたより理由が重うて……のう?」

三蔵「…なあ?まさに何とも言えねーよ」

悟空「ごめんね変な空気にして!」
963: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:05:42 ID:IMo50X/CKw
八戒「まあ姉者の憂鬱はさておき、悟浄はやけに『家族』に拘るのう。師匠殿に関してもそうじゃ、彼女恋人ではなく、すっ飛ばして妻を名乗る」

三蔵「あー、確かに」

悟空「さておかないでよ!むぅ……そうなんだよね、なんかもうマジで母親やってるんだよね。この前ちっちゃくなってた時なんか、私クシャミして鼻が垂れちゃったんだけどさ。………口で吸い出そうとしたからね、私の鼻水」

三蔵「うわあ」

八戒「……赤子扱いじゃの、極まっとるわ。……で、吸うてもろうたのか?」

悟空「……抵抗……出来なかったんだ……」

三蔵「うわあ」

八戒「そのうちトイレの世話までされそうじゃの」

悟空「…………」

三蔵「おいコイツもうされてるぞ弟子たちがイケないプレイしてるぞ師匠としてどうしよう」

八戒「三姉妹で除け者は良くないのう、ワシも混ぜろ」

悟空「だいぶ姉弟子の、いや乙女の尊厳がボロボロな話なんだから茶化さないでやめて!」

三蔵「いや泣かんでも。まあアイツにもなんかあるんだろ、色々。それこそ姉弟子の度量で笑って許して……」

『いろいろ………知りたい……?』

悟空「ふへっ!?」

八戒「……何の用じゃ。帰れ」

ズズズ……

玉面公主「あら……いきなり帰れだなんて、ごあいさつね……はぁい、おひさ……」

悟空「うわ、玉面ちゃんだ」

三蔵「流石の俺も、アンタは警戒するぞ。幼女カテゴリで八戒と同じだし」

八戒「一緒にするな、反吐が出る」

玉面公主「…嫌われたモノね………まあ良いわ……ちょっと、新発明の実験をお願いしたいのよ……」

八戒「断る。姉者、客人がお帰りじゃ」

悟空「はいお出口こちらでーす。足もと段差お気をつけくださーい」

玉面公主「……嫌われたモノね……ほんと……」
964: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:06:41 ID:IMo50X/CKw


八戒「……物質の記憶を写し出す、とな?」

玉面公主「……そう。よく言うでしょう…?モノには記憶が宿る、って……特に長年愛用された道具なんかだと、本当に記憶が残ってるのよ……それを映像化するのに成功したの……玉って天才……マジ仙界の諸葛孔明……」

八戒「我褒めも大概にせい。ふむ、大樹などならばともかく、命の宿らぬ道具に、のう…」

三蔵「嫌ってるわりにあの二人、話合いそうだよな」

悟空「似た者同士ですからね。でもあそこが本気で仲良くしたら世界が滅ぶと思う」

玉面公主「……そこで、貴女達の武器の記憶を見せて欲しいのよ………年代物でしょう……?」

八戒「ワシの九歯馬鍬は貸さんぞ。御主になぞ預けたくない」

悟空「じゃあ私の如意棒?」

玉面公主「……猪八戒のは要らないわ……どうせ肉欲に爛れた記憶しか無さそうだし………孫悟空のも、パパの混鉄棒の記憶と変わらない、血で血を洗うスプラッタ劇場しか映って無いだろうし………沙悟浄目当てだったんだけど……居ないのかしら…?」

八戒「ならば留守じゃ、帰れ帰れ出直せ」

悟空「でも悟浄ちゃんの武器なら、そこにあるよ?」

三蔵「あー、両手が塞がるだろうからって、置いてったなそういや」

八戒「……彼奴は禅杖が無くとも術を問題なく使えるからやも知れぬが、武人の魂を置いて行くか普通……?」

玉面公主「あらラッキーね……じゃ、この記憶読み取り装置、名付けて『後から盗撮君』の実験を……」

悟空「どうだろうそのネーミングは!えっ、そんなダメだよ勝手に」

玉面公主「……わかるかもよ……?なぜ沙悟浄が、家族に拘るかが……」

悟空「……うっ」




ジジ……ジ……

三蔵「お、なんか水晶に映った」

八戒「んん……天界じゃな。天帝宮っぽいのう」

悟空「うっわノリノリで観てるよこの二人。ごめんね悟浄ちゃん……」
965: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:07:25 ID:IMo50X/CKw
『天帝陛下、御帰還!天帝陛下、御帰還!』

『玉座への道を清めよ!御帰還である!』


三蔵「どこも帝の周りってのは変わんねーな。ん?なんかこの兵隊さん達が持ってるの、悟浄とおんなじ杖じゃね?」

八戒「これは捲簾隊じゃな……では同じモノであろ。奴等の装備は一律された支給品じゃと聞いたことがある。……表に出ぬ部隊じゃから、あまり詳しくないが」

悟空「ねえ、それより、もしかしてこの人……」


覆面の女将『周囲の警戒を怠るな!羽虫一匹たりとて御陛下に近付けてはならぬ!』

『はっ!捲簾大将様!』


悟空「やっぱり悟浄ちゃんだ!……なんで顔隠してるの?」

八戒「顔、そして本名、出自すら他者に明かさぬのよ、奴等は。天帝の最も近くで警護するが役目じゃからのう、暗殺等を防ぐ為の一環じゃ。太上老君殿ですら、悟浄と面識が無かったであろ?」

三蔵「なんだその秘密戦隊……お、場面が変わった」

玉面公主「やはり途切れ途切れになるわね………仕方ないわ、記憶の欠片のようなモノだもの……」


『……ね、来週御到殿されるのって、どこの竜王様だっけ』

『えっと確か、東海……あれ、南海……?』

沙悟浄『そこ。私語を慎め。陛下のお膝元で、不敬だぞ』

『た、大将様!も、申し訳御座いません!』

沙悟浄『次は無いぞ。それと、何処の誰が宮殿に入るかなど、我等が知る必要も無い。余計な情報は捨てろ。我等はただ、陛下を御護りする事だけを考えて居れば良いのだ』

『こ、この命を賭してっ!』

沙悟浄『よし。持ち場へ戻れ』


悟空「誰あの優等生」

八戒「コテッコテのエリートじゃな……融通が利かなそうじゃ」

三蔵「今がヤンキーなだけにギャップがすげぇな」
966: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:08:26 ID:IMo50X/CKw
悟空「しかしこれかなり観やすく映ってるね。すごいよ玉面ちゃん」

三蔵「使いようによっては女湯とか覗き放題だな。ダメだぞ八戒」

八戒「いや覗く必要無いじゃろワシは。元々女湯じゃ」

玉面公主「あら……ほんとにシャワーシーン始まったわね……」

悟空「おっと。一応お師匠さまはあっち向きましょうか」

三蔵「あ、うん。一応な」

八戒「おい玉面。湯気で肝心の部分が見えんぞ」

玉面公主「結局かぶり付きでまじまじと観るじゃないこのスケベは……消したかったら製品版を買って頂戴……」

悟空「売っちゃダメ!」


沙悟浄『ふんふふんふ〜ん♪赤い御髪の悟浄ちゃん〜♪今日もお仕事パーフェクト〜♪とっても素敵な女の子〜♪』


三蔵「……お、おい誰か、ツッコんでやれよ…!」

八戒「……あ、姉者……ぶふっ……」

悟空「……ご、ごめん、出来ない、ぷ、ぷくく……!」

玉面公主「……笑っては可哀想よ……?…あ、自室に戻ったみたいね……もう観ても平気よ……三蔵法師……」


沙悟浄『ぬいぐるみさん達、ただいまっ♪ママが帰ってきまちたよ〜♪』


八戒「く、熊のヌイグルミを抱き締めて……ぶふぉっ、チューまでしたのう……!」


沙悟浄『るんる〜ん♪あっ、そうだ、今日はお酒飲んじゃおっかな?うふふ、悟浄ったら不良なんだぁ〜♪』


悟空「こ、こんなん笑うなって方が、ちょ勘弁して悟浄ちゃ、お腹痛いお腹痛い…!」


沙悟浄『……でね?今日は部下の子たちに、悟浄怒っちゃったの。嫌われてないと良いなぁ……ヘイキダヨ!オシゴトナンダモン、ワカッテクレルヨ!……だよねだよね!真面目にやんないとだもんね!』


三蔵「アカンぬいぐるみと喋ってる……!ア、アテレコまでしてる……!ちょ、一旦停止してくれ、息が、息が苦しい…!」

玉面公主「その機能はまだ無いわね……検討してみるわ………しかしこれ、玉だったら自殺モンの黒歴史ね……」
967: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:09:07 ID:IMo50X/CKw
『捲簾大将に問う。天が宝である玻璃の器。それをその手から落とし、破壊したのは貴様で相違無いか』

沙悟浄『……は。弁解も御座いませぬ。処分は如何様にも……』


悟空「ひぃ、ひぃ……あ、良かった場面変わった……」

八戒「……ふぅ……ふむ、天を追放される段かの」


『……反省もしておる、そして故意では無い……体を装っては居るが』

沙悟浄『……?』

『陛下の宝を、手を滑らせて落とすなど、武技の達人たる貴様には有り得ぬ』

『然り。これは正に、腹に二心を抱く表れ』

『此奴も、器と同じく地に落とすが妥当ぞ』

沙悟浄『なっ……!?』


三蔵「……コップ割っちゃっただけでって厳し過ぎんだろとは思ってたけど、こーゆー事か」

八戒「成る程の。失態に付け入られての追放か。地位の高いオナゴは、方々から軽んじられ、かつ疎まれるでのう」

悟空「あー、やっと落ち着いた……じゃあ八戒ちゃんも、周りに敵多かったの?」

八戒「や、多かったは多かったが、女だからと言うワケでは……そもそもワシ、あの頃は女扱いされとらんかったし」

三蔵「今もされてねーよ」


『元来、このような小娘に近衛の長を任せるが間違いであったのだ』

『所詮武に秀でただけの武骨者……その赤毛も、吉兆の赤などでは無かったな。破壊しか生まぬ、血の色であったわ』

『おお、なんと穢らわしい。陛下の御側に、血髪が賊を置いていたとは。今すぐに排除せねば』

沙悟浄『ぐ……!!貴様ら……!!』


三蔵「あーこりゃグレるわヤンキーにもなるわ」

八戒「初め軽く男嫌いっぽかったのも、この辺からじゃろな」

悟空「さっきのぶりっ娘キャピキャピからの落差がものすごいね…」
968: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:11:43 ID:IMo50X/CKw
沙悟浄『明朝、追放……極刑を免れただけ、慈悲に感謝せよ、か……』

沙悟浄『は、ははは……ねぇ、くまちゃん……悟浄が、なに、したのかなぁ……?』

沙悟浄『規律だから……友達も作らずに……陛下のため……天界の平安のため……って、ただ、がんばって』

沙悟浄『…ママやパパの顔も知らないで、ちっちゃい頃から、腕を、術を、磨いて……悟浄、これしか、無いのに……!』

沙悟浄『ねぇ……こたえてよ………なんで、なにも、言ってくれないの……?…う、う、うあ、うああああ……!!』


八戒「……これはさっきとは違う意味で、観るに耐えんの」

三蔵「悟空、鼻をかめ。きたない」

悟空「ひぐ、えぐ、うわぁぁぁぁあ悟浄ちゃんかわいそうぅぅ……!」

八戒「繋がりらしい繋がりを持って来なかったからこそ、家族のような強い絆を求める、か。そのへん、姉者の涙腺を直撃したようじゃの。境遇で言うたら姉者のが余程きついと思うが」

玉面公主「……これでお仕舞いね……やはりランダムな一部しか読み込まない……もっと改良しないと、使いようがないわね………じゃ、玉はこれで……」

八戒「待てい女狐、協力してやったんじゃから礼金を」

玉面公主「……ばぁい」ズズズ……

八戒「…くっ、逃げ足のはやい……」

三蔵「しかしまあ、色んな意味で見なかったことに……悟空?」

悟空「う、うわぁぁぁんゴメンね悟浄ちゃん!えっと、肉まんになって如意棒っ!」

八戒「無理を言うな姉者」

ボワンッ

ごくう「ごじょーちゃぁあぁんっっ!」

三蔵「……そーゆー無理でもちっさくなれるんだな」

八戒「……なんか丸ーくなっとるな、如意棒。やろうとはするんじゃな、健気な棒じゃ」
969: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:12:41 ID:IMo50X/CKw

沙悟浄「あぁん今日も姐さんがちいさい!かわいい!」

ごくう「えへへ、ごくう、おかーさんだいすきっ!」

沙悟浄「あぁぁぁんお母さんもだよぅ!」


小龍「……何があったんですか?」

八戒「……ま、色々じゃ」

三蔵「当分あのままなんだろな、あの感動毛玉は。食費が浮いて助かるじゃん」

八戒「他人事ではなかろ?あれを観たからには、師匠殿も腹を括って、ちゃあんと悟浄を娶ってやらねば」

三蔵「それはまた後で考えよう今を生きよう」

八戒「このクズめ」

三蔵「……お前に言われたくねぇ」

小龍「……?」




三蔵「悟浄、ここに居たのか」

沙悟浄「旦那様。ダメだよぅ、一人で出歩いちゃ」

三蔵「ベランダ出ただけだろ」

沙悟浄「最近は旦那様目当ての輩もあんま来ないけど、それでも用心に越した事は無いからねぇ。どしたんだい?寝れないのかい?」

三蔵「お前こそ。悟空は良いのか?添い寝してたろ」

沙悟浄「あはは、寝付いたところで元に戻っちゃったよ。今回短いねぇ」

三蔵「……あんまヘコんで無いんだな」

沙悟浄「そりゃ残念だよぅ、はやくまた小さくならないかねぇ………なんて。姐さんは姐さんさね。ちっちゃくなったらアタイの娘、ってだけ」

三蔵「……なんだ。悟空の取り越し苦労か」

沙悟浄「ん?なんの話だい?」
970: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2015/1/30(金) 21:14:04 ID:IMo50X/CKw


沙悟浄「………あっはは、変にナイーブなこと考えてたんだね、悟空姐さんらしいよ」

三蔵「やっぱ心臓にだけは毛ぇ生えてねーのかもな、豆腐メンタルだし」

沙悟浄「ひっどいねぇ旦那様、あはは。……それにしちゃヤケに今日、『お母さん』に甘えてくれたけど……他にもなんかあったのかい?」

三蔵「……いや、別に?」

沙悟浄「んぅ?あやしいねぇ……。ま、良いか。……そうさねぇ、どうしても娘扱いがイヤだ、ってんなら、方法が無いでも無いケドね?」

三蔵「当分平気だとは思うが……や、なんでもない。…方法?」

沙悟浄「んふふぅ♪……アタイにホントの子供が出来たら、姐さんも解放されるんじゃないかい?ねぇ旦那様?」

三蔵「おっふ」

沙悟浄「……なーんてね♪じゃ、アタイはそろそろ寝るよ。おやすみ、旦那様♪」

三蔵「……おう、おやすみ」



三蔵「……何だよ居るなら出てこいよ出歯亀」

八戒「…ほ、珍しく勘が冴えとるの。いつぞやの仕返しじゃい。……いやしかし、愛いのう悟浄は。なぁにが子供じゃ、生娘が耳まで真っ赤にして無理しよってからに、ほほほ」

三蔵「……なー、可愛いなー」

八戒「お?おお?何じゃ奇跡が起こったか?」

三蔵「俺がロリコンじゃなかったら、一発で落ちてるんだろうなぁ」

八戒「……このクズめ」

三蔵「お前に言われたくねぇ」



悟空「んぅ……おかあさん……」

沙悟浄「……おや、夢の中では娘の方なんだねまだ。……恋をして、みんな居て。幸せ者だね、アタイは。ふふ、姐さんは可愛いねぇ♪」

悟空「……いやでもおかあさんのおっぱいじゃ……あんまりないから無理じゃない…?……むにゃ……」

沙悟浄「起きなクソ姐ゴルァ」


終っ!
971: 名無しさん@読者の声:2015/1/31(土) 22:01:53 ID:J4I.nSkhJk
残りのスレ数、そして各キャラのショート…
もうすぐ終わりなんて言わずにもっと続いて!(私欲)

残り僅かですが、これ置いときますね。C
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うpろだ
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