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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


87:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 08:21:11 ID:50/tNXCHZU
>>86

欲には勝てないんだよ
88:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 08:36:32 ID:nHYPkstXjY
>>87まあ三蔵も煩悩まみれだしな。
いっぺん滝にうたれてこい。

89:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 19:46:40 ID:Ll5Myk1/v.
>>88
滝程度で抑えられるのか?

支援支援。
90:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/17(土) 21:17:35 ID:dZ.3QK5gN.

虎力大仙「……ん…」

鹿力大仙「おお!目を覚ましたか虎力!」

虎力大仙「…あれ…?私…?」

羊力大仙「あのあとすぐに気を失ってな。一昼夜うなされてたぞ。全く、心配をかける」

虎力大仙「あのあと……う、うわぁぁぁぁぁぁあ!いやぁあ!」

鹿力大仙「うおっ!?なんだ元気じゃねぇか」

虎力大仙「こ、殺してやる…!あのチビ、塩漬けにして喰ってやるぅぅう…!」

鹿力大仙「よっしゃリベンジだな!」

羊力大仙「慌てるな粗忽者どもが。悔しいが奴等の実力は並では無い。ここは慎重に策を練るべきである」

虎力大仙「羊力は私があの雌豚にナニをされたか解ってるの!?」

鹿力大仙「ん?何されたんだ?」

虎力大仙「バカ鹿は黙ってて!」

羊力大仙「落ち着くのだ。虎力の屈辱は我輩ら三大仙の屈辱。必ず晴らす。幸い奴等、弟子の一人が駄々をこねたとかで、先の宿に連泊中と調べはついておる。まだチャンスは…」

紅孩児「無いよ」

羊力大仙「…っ!!」

虎力大仙「こ、ここ、紅孩児っ!?」

鹿力大仙「…なんの用だコラ」

紅孩児「ふふ、駄々をこねたのは悟空かな?温泉大好きだからねぇ。それにしてもダメじゃないか、勝手をしちゃあ。三蔵法師の件は、僕が父上に任されてるんだよ?」

虎力大仙「う、うるさいっ!三蔵を発見しながらそれを隠して、何を企んでるのよアンタっ!」

羊力大仙「…我輩らは貴殿の部下では無い。主たるは牛魔王様ただ御一人」

鹿力大仙「そうだ!テメェに指図される覚えは無ぇぜ、引っ込んでやがれ!」

ゴオッッ!!

紅孩児「黙れ負け犬」

三大仙「……!!」

紅孩児「繰り返す。この一件は僕、紅孩児の預りだ。僕の言は牛魔王が言。それでも逆らうと言うならば、この火炎槍が一振り、貴様らに向けられると思え」
91:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/17(土) 21:19:45 ID:dZ.3QK5gN.
鹿力大仙「じょ、上等だオラァ!!」

羊力大仙「よせ!……敵わぬのは鹿力よ、お前も知っているであろう!」

虎力大仙「…う、うぅ……!」

紅孩児「ふふふ、そんな険しい顔しないで。お三方にはいずれちゃんと働いてもらうから。それまではこの若輩の二代目を立ててよ。ね?」

羊力大仙「…それが、牛魔王様の御意ならば…!」

鹿力大仙「…クソッ!」

虎力大仙「う、ぐ、う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

紅孩児「ちょ、なんで虎力さん泣き出してるの」

羊力大仙「ああ…その、恐らく奴等の一人に、だな。詳しくはわからんのだが、うむ」

鹿力大仙「??」

紅孩児「落ち着いてよ虎力さん。なに?何があったの?」

虎力大仙「…あっ、あの雌豚がっ…ヒック…わた、私のっ…!」

紅孩児「うん、うん。私の?」

羊力大仙「…我輩らは外すぞ、鹿力」

鹿力大仙「あ?なんでだよ?」

羊力大仙「いいから」





紅孩児「……羊力さん、鹿力さん」

羊力大仙「む、話は済んだのか」

鹿力大仙「けっこう長かったな、もう中入って良いか?」

紅孩児「…上物の酒を運ばせるよ。山海の美食も取り寄せよう。今宵はおおいにやってくれ。彼女を一人にしないように」

鹿力大仙「お?なんだ気前が良いじゃねーか、どういう風の吹き回しだ?」

紅孩児「アナタ達が動く前に止めなかった、僕にも責任がある…!」

羊力大仙「…そこまでのアレであったか」

紅孩児「同じ女として、同情を禁じ得ない…!!!」
92:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 23:16:48 ID:GDFtVThWts
鹿ちゃんカワイソス…
なでなでしてあげるからこっちおいで。
あと支援
93:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 23:17:29 ID:tIB9xfa1qg
鹿じゃねえ虎だった
94:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/19(月) 01:33:48 ID:xCsuf/lVYE
悟空「うー、もぉ少しゆっくりしたかったなぁ…」

三蔵「5泊だぞ5泊。もう完全に温泉旅行だったよじゅーぶんだよ」

沙悟浄「次は新婚旅行で来たいねぇ旦那様っ♪ああでも混浴が無かったねぇあそこ、やっぱり夫婦ならおんなじ湯に浸からないと」

三蔵「だから悟浄、歩きにくいから腕を離して」

悟空「ホントは嬉しくて鼻の下ビロ〜ンなくせにねぇ、シャオくん?」

小龍「……え?あ、そうですね、はい」

悟空「ど、どうしたのシャオくん!?いつもの罵倒は!?心を抉るような罵倒は!?」

沙悟浄「熱でもあるのかいシャオ!?」

三蔵「お前らなあ。きっとあれだよやっと俺を見直したんだよ主に卓球で」

小龍「…あの卓球で感じたのは先生の大人げ無さと執拗な意地悪さだけですよ。地に落ちた信用はそう簡単に戻りませんよ社会の常識ですよ」

三蔵「ちくしょういつもの1.5倍は饒舌じゃねーかこの子」

悟空「じゃあなんで上の空だったの?…はっ!私ウザかった!?気安過ぎた!?ヤダ嫌わないでシャオくんっ!」

小龍「…苦ひいれふ、違いまふから離ひてくりゃはい」

悟空「あ、ごめん」

三蔵「すげえな胸で顔を隠したぞ」

沙悟浄「く、アタイにゃ出来ない芸当だよっ」

小龍「…けほ。…上の空というか、その、流石に少し、可哀想ではないかと…」

三蔵「あー。いいのいいの、放っとけって。自業自得なんだから」

小龍「…でも」

八戒「…小龍の言う通りじゃ!何故ワシがこのような仕打ちをっ!」

三蔵「何故って、戒律ぶっち破ったのお前じゃん。観世音に枕元でグチグチ言われた俺の身にもなれ」

八戒「くそう天界め…!プライバシーの侵害じゃ…!」
95:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/19(月) 01:35:10 ID:xCsuf/lVYE
沙悟浄「アタイが告げ口するまでもなかったねぇ、姐さん」

悟空「敵に手を出すなんて、餓えてたんだねぇ八戒ちゃん…」

小龍「…悟能様…これは見るに耐えないです…。先生、なんとか…」

三蔵「だぁめ。信賞必罰は基本だよ小龍くん。悪いことをしたら罰を受ける。当然のコトだ、うん」

小龍「…くっ、先生なのに正論を言うなんて」

三蔵「先生は正論言わなきゃダメだと思う」

悟空「まあまあ、荷物持ちくらいでそんな愚痴らなくても八戒ちゃん」

八戒「それは別に構わんわいっ!そこでは無い、そこでは無いのじゃ!…師匠殿っ!この格好はもう嫌じゃ、堪忍してくれぃっ!」

三蔵「俺のお手製スク水の何が不満だ!」

八戒「何もかもじゃあぁぁぁぁぁあ!!!」

悟空「あえて旧スクじゃないとこがお師匠さまだよねぇ」

沙悟浄「むう、せめて無いなら無いで旦那様好みのロリ体型なら良かったのに。妬くよぅ姐さん」

小龍「…おいたわしや」

八戒「くうぅぅ……!このワシともあろう者が、なんと無様でなんと情けない…!ちょっとつまみ食いしただけじゃのに…!」

三蔵「ちょっとじゃねぇよ観世音に詳しく聞かされたよ!お前どんだけ変態だよ夜中にあんなの聞かされて一晩中悶々としたよ俺は!」

八戒「…う。ま、まあ確かにちとマニアックな食い方はしたようなそんなような」

三蔵「だからちょっとじゃねぇよ!」

悟空「どうどう」

沙悟浄「怒ってる旦那様もステキだねぇ…はふぅ…♪」

小龍「…自業自得、か…」

八戒「小龍までっ!?…うう、ワシが悪かったぁぁあ!!もう許しとくれぇぇぇぇえっ!!!」
96:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/20(火) 12:53:57 ID:YF7cwfpJRE
ワイワイ ガヤガヤ

悟空「うーん、お店がいっぱいだねぇ!活気のある国ですね、お師匠さま!」

三蔵「おう。あれから町らしい町もなくて野宿野宿だったからなー。ここでは少しのんびりするか」

沙悟浄「んー、歩いてるヤツも売り子も女ばっかってのがねぇ。…なんかチラチラこっち見てくるし。アタイの旦那様に色目ぇ使ってんじゃないだろうね全く」

八戒「旅人が珍しいだけじゃろ、それらしい者が見当たらんしの。それより、町に女しか居らんというのが気に掛かる。こういった場合、男はこぞって兵役に取られとる場合が多いからのう」

悟空「それより私は、女の子ばっかの町で八戒ちゃんがオイタしないかが気に掛かるよ」

八戒「しつっこいのう。もう反省したわいっ」

沙悟浄「でも姐さん、いつの間にやらスク水がデフォになってるあたり、もうオシオキ覚悟でやらかすつもりじゃ」

八戒「阿呆ぅ。これはあれじゃ、西域になるにつれ暑いからのう。ちょうど良くなってしまっただけじゃ。メイド服より動きやすいしの」

三蔵「俺の自信作を気に入ってもらえて嬉しい」

悟空「…変態は強いなあ」

小龍「…宿に荷物を預けて来ました」

三蔵「お疲れ小龍くん。さて、まずは腹ごしらえでも」

小龍「……」

八戒「ん、なんじゃ小龍、何か言いたそうじゃの」

小龍「…はい、その……宿の女将に聞いた…と言うか聞かされたのですが、ここは西粱女人国と言って、女性しか住まわない国だそうです」
97:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/20(火) 12:57:51 ID:sM.cNP7zXE
沙悟浄「女しか住まない国!?」

八戒「兵役では無かったか。奇っ怪な……それではワシ等がチラチラと見られていたのは」

悟空「色目かどうかはともかく、男の人そのものが珍しかった?」

三蔵「それか俺がイケメン過ぎたか」

沙悟浄「ああん旦那様正解っ♪」

三蔵「やはりか、ふふ」

小龍「…調子に乗らないで下さい先生。…じゃなくて、というか、その…」


「…やだ…先生だって先生…」ヒソヒソ

「…師弟……ご飯三杯はいけます…」ヒソヒソ

「…も、萌え…!」


悟空「な、なんかシャオくんが戻ってきた途端、周りの目が、なんか」

沙悟浄「…い、異様な空気だね……うわ姐さん、そこの本屋っ」

八戒「…『男子校恋愛模様』『僕はイケメン先輩の奴隷』『彼氏と彼氏の情事』……ほほ、趣味の良い本が並んどるのう…」

悟空「…シャオくん、もしかしてここって」

小龍「…はい、『そういう趣味』の女性が集う国だそうで」

悟空「わぁお」

三蔵「国ごと腐ってやがるのか」
98:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/20(火) 13:45:39 ID:0QqGl4hwC.
わろた
99:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/20(火) 14:20:51 ID:ZkKTmK/uuM
なんつー国だwww
100:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/20(火) 18:41:14 ID:PVl4Lh/dKI
あたしもそこに住みたい
101:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/20(火) 19:26:12 ID:zq7ytUWxZ2
どこにあるのか教えてください
102:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/21(水) 13:31:19 ID:nO1aZCPUIU
シャオくん逃げて超逃げて
103:🎏 名無しさん@読者の声:2013/8/21(水) 16:35:54 ID:pr/DhNttbQ
盟主:ロックブーケ
104:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/21(水) 20:58:01 ID:eOdiG7yszY
沙悟浄「町の中心に近付くにつれて、濃ゆい雰囲気になっていくねぇ…しっかし何だい、この本屋の多さは」

八戒「『北斗×南斗☆絶対主義』『関帝総受けアンソロジー』……こやつら道教の神をなんだと」

小龍「…バチ当たりどころじゃありませんね……というかもう視線が嫌なんですが。馬に変化しても良いですか私」

三蔵「それじゃご飯行けないじゃんよ。別にとって食われるワケじゃ無し、俺は気にならん。なあ悟空、なんか美味そうなトコ見つかっ……悟空?」

沙悟浄「あー、あそこだよ」


悟空「おおおお……やっぱ500年も経つと絵柄とかものっそいコトに…!」

売り子「やだお客さん500年って何よ、ふふっ♪その新刊良いでしょ?やっぱ時代は一周回ってヘタレ攻めよね!」

悟空「え、あ、うん!そ、そうですね!ところでこのシリーズって何冊くらい」

三蔵「なにしてんだお前」

悟空「はうあ!」

八戒「姉者……腐っておったのかお主」

悟空「ち、違うよ!ちょっと興味があるだけだよ!腐りかけだよ!」

沙悟浄「……男同士ねぇ……ピンと来ないねぇアタイにゃ」

三蔵「男の娘ならあるいは」

小龍「…黙って死んで下さい」

三蔵「小龍くんそんなピリピリしないのー。ほら悟空、いーからまずは飯だ飯だ。行くぞっ」

悟空「うー、もーすこし…」

宮廷服の女「お食事でしたら御心配なく。最高級の物を御用意致します。そちらの書物も、後で取り寄せてお贈りしましょう」

八戒「なんじゃお主、唐突に」

宮廷服の女「これは失礼致しました。玄奘三蔵法師様と、その御弟子の方々でごさいますね?私、この西粱女人国が宮仕えにございます。我らが女王が、是非とも三蔵様と御一行をお招きしたいと申しており、お迎えに上がりました」

三蔵「…なに?有名なの俺たち?」

宮廷服の女「それはそれは。大陸各地にて妖魔を滅し、人を助ける。さながら仏の御遣い、天よりの勇者と」

悟空「なんかすごい誉められてる」

沙悟浄「まあ基本毎日毎日なにかしら襲われてるからねぇ。間違っちゃいないけど」
105:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/21(水) 20:59:44 ID:eOdiG7yszY
小龍「…噂に尾ひれがつきましたかね」

三蔵「…どうする?」

八戒「タダ飯を食わせてくれると言うのじゃ。喜んで相伴に預かろうではないか。……と、言いたいが」

宮廷服の女「…何か不都合がおありでしょうか」

八戒「おあり、じゃの。左の路地に、そこの店の裏手。…兵でワシらを囲んでおいて、何処に招くつもりかのう?」

宮廷服の女「……!」

沙悟浄「気付かないとでも思ったのかい?」

小龍「…殺気は感じませんけどね。足音、鎧の擦れ。町中には似合わない雑音です」

三蔵「おー、すげぇ。お前気付いてた?」

悟空「いや立ち読みに夢中で」

三蔵「さすが俺の一番弟子だ」

宮廷服の女「もうっ!出てきなさいアナタたちっ!」

ゾロゾロゾロ…

三蔵「うわ、結構居るな。5、6人とかじゃ無ぇのか」

悟空「やっぱりだけど、兵隊さんも女の子なんですねぇ」

宮廷服の女「演習してなさいって言ったでしょ!なんでついてきてるのですか!」

八戒「…ん?」

女兵士「だって……隊長だけズルいですよ!アタシ達だって噂のカップリング見たいです!」

女兵士「やだ近くだとマジお似合い!美少年と冴えない男とか悶え殺す気ですねそうですね!」

女兵士「ふおおお創作意欲がぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

沙悟浄「……ほらシャオ、『美少年』がしちゃいけない顔になってるよ」

小龍「………」

三蔵「俺ちょっとこの国好きかもしれない」

悟空「なんか清々しいですよね」

小龍「…もう嫌だ…!」
106:🎏 ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/22(木) 23:15:55 ID:6HA6JYQVvM
女王「よくぞ妾の国へおいで下さった。ごゆるりとされよ、三蔵殿、そして勇者たちよ」

悟空(わぁ…綺麗な人…)

八戒(ふむ、王の器量が良いのは、国にとっても良いコトじゃの。支持にも外交にも強い)

沙悟浄(しかしこのナリでも腐ってるんだよねぇ、この女王さん)

小龍(…こんな優しそうな人なのに…)

三蔵「いやーお美しい!なんかもっとこう、上下スウェットのボサボサ頭を想像してましたよ俺」

悟空「ちょ、お師匠さま声が大きっ」

女王「おお、ようわかったのう!普段はそのような身なりぞ、妾は!これはお仕着せでのぉ、動きにくぅてかなわん上に、まず着るのが面倒臭い!」

三蔵「うん、俺こーゆー適当な偉いさん、好きだわー」

悟空「あー、わかりますねぇ」

女王「愉快、愉快ぞよ!ほれ、客人に馳走を!今日は客人の旅の話を肴に、おおいに楽しもうぞ!」



侍女「さ、さ。この国自慢の銘酒でござりまする。ぜひ御賞味ください」

三蔵「お、とっと。どーも」

八戒「…ん。これは甘露じゃの。よい酒じゃ」

悟空「このムシャムシャお料理もモグモグやっばいパクパク」

小龍「…あ、私はジュースで。…しかし豪勢な宴席ですね…」

沙悟浄「お、楽団の演奏付きかい。あるところにはあるんだねぇ、金って」

女王「我が国が誇る文化は、大陸じゅうの同志に愛されておるでな。妾の抱える宮廷は総勢100を数える!他国の追随を許さぬぞよ!」

三蔵「そもそも普通の国に宮廷サークルなんて無いけどな」

八戒「外貨をそれだけで潤しておるとか、もはや天晴れじゃのう」

女王「ところで三蔵殿、今夜は是非とも宮殿に泊まっていってくりゃれ。それくらいの礼を尽くさねば、国の面子が保てんでな」

小龍「…あ、宿なら」

三蔵「あはは、お酒出しといて泊まるなってのはムリでしょう?ほら女王もグラスが寂しそうですよ、飲みましょう飲みましょう」

女王「ふははは、こぉのなまぐさ坊主め!気に入った!ぐいっとあけよ、ぐいっと!」
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