尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
792: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/11(木) 23:03:41 ID:dKTCu5UY4Y
蝿の妖怪「……グ、ギギ……!!」シュウウウ……!!
三蔵「うお、ウェイトレスのねーちゃんが。まさか店員さんまで敵とは」
八戒「それだけでは無いわい。後ろの席の男女、奥のコック、カウンターの若造……ん?ほぼ店に居る全員じゃの。ほほほ」
沙悟浄「うえぇ、虫のバケモンかい……良かったアタイじゃなくて、虫はちょっと……」
悟空「お。女の子っぽいね悟浄ちゃん」
三蔵「お前は?」
悟空「……残念ながらゴ○ブリですら素手でいけます」
三蔵「これは引く」
雀「……あらら。全部バレてたんスねぇ。でもそのお子様一人で……ってのは、ちょっとナメ過ぎっスねペロペロ自重っスね。出るっス甲虫隊!教王様が親衛の力、この自惚れ共に見せてやるっス!」
蚊の妖怪「キキキキ!竜の血ってのも美味そ」
小龍「…飛燕脚」
虻の妖怪「ぶほほほ……ガキが調子に」
小龍「…穿中肘打」
蜻蛉の妖怪「一斉にかかれ!」
蜂の妖怪「ぶっ刺してやるぁ!」
蟷螂の妖怪「大人しく喰われろチビがぁ!」
小龍「…連牙」
小龍「…雷撃打」
小龍「…天地頭砕」
ドサッ……バタッ……ガクッ……!!
八戒「よし」
沙悟浄「お見事、シャオ」
悟空「最後の投げ技すごい!カッコいい!あとで教えて!」
小龍「…申し訳ありません先生。皿を二枚と椅子を一脚、破損してしまいました」
三蔵「その『なんか文句あるんですか?』って目をやめなさい何も言ってないよ俺!」
793: 名無しさん@読者の声:2014/9/12(金) 18:33:32 ID:pWbQmthAOQ
ありゃ、雀ちゃん悪モンやったのけ?
もうヤっちゃってください八戒ちゃん!
794: 名無しさん@読者の声:2014/9/13(土) 16:06:55 ID:wx3LNQkJDU
玉面ちゃんパネェっす!
795: 名無しさん@読者の声:2014/9/14(日) 19:21:19 ID:dQdOsORJBg
初期のシャオくんはお師匠様を本気で慕ってたのに現在との温度差がw
796: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/16(火) 18:46:26 ID:EIZQ8mNFrw
悟空「はい暴れないのっ。あれ?手首ってどやって縛るの悟浄ちゃん。こう?」
雀「痛い痛い痛い痛いっス!手、変な方向に、痛い痛い!」
沙悟浄「もうめんどくさいから、腕をそのまま方結びにしたらどーだい?」
雀「何をさらっと怖いこと言うんスかこの人!?なんスかそのホラー描写!?うわぁ孫悟空のお姉さん『あ、なるほど』みたいな顔しないで欲しいっスやめて怖い怖い!」
三蔵「手伝ってやれよ八戒、縛るのとか得意だろ?」
八戒「なんじゃそりゃ、嫌味のつもりか。どーせワシは二度も亀甲縛りされとるわい。もそっと待てい、煩いと筆が迷う」
小龍「…何を書かれてるんですか、悟能様」
八戒「……っと、これで一枚。ん?ほほ、葉書じゃ葉書、クレームの葉書じゃ。『貴社の飯店では料理人や従業員が店内で乱闘騒ぎを起こし(中略)経営者の性格と性根を疑います』と。玉面の奴に文句を言える機会は、逃してはならんからの。あと十枚は書かんと。ほほほっ♪」
沙悟浄「性格も性根も似たり寄ったりのクセにねぇ」
悟空「同族嫌悪ってこーゆーのなんだろね。でもよかったねぇ雀ちゃん、書き終わるまでセクハラされずに済むよ」
雀「か、書き終わったら、なんかされるんスか自分…?また下着スか!?下着脱がされるんスか!?」
八戒「あん?下着?なぁにを惚けた事を言うとるか。今度はセクハラではなく、罰じゃ。ピーッをホニャララしてピピーッをゴニョゴニョしてピッピッピーが○○となった所を×××して**の☆☆を●●●ってやるわ。覚悟せい」
悟空「うわあ」
三蔵「す、すげぇぞ悟空。この玄奘三蔵をして、半分以上何言ってんのかわかんねぇ単語があったぞ。これが八戒の本気か…!」
悟空「え、あ、そうですね、八戒ちゃん怖いですねぇ」
三蔵「……わかるんかいお前。ちょ、こっち見んな。変態が伝染る。腐る」
悟空「伝染りませんよ腐りませんよ失礼な!」
三蔵「そして伝染ると全身の毛が」
悟空「濃くなりませんよ!!」
雀「あ、あう、あうあう……!じ、自分なにされるんスかぁ!?ねぇ!自分ナニされるんスかぁぁ!?」
沙悟浄「…ゴメンよ、アタイじゃ何一つ理解出来なかったから……」
小龍「…具体的に知りたいならば、訊いて来ましょうか?」
雀「えええなんスか嫌っス嫌っス不安で死にそうっス!!……え?し、死にはしないっスよね?そんな酷いことしないっスよね?」
八戒「……ほ、ほほほほほ。多分、の。ほほほほほほふひ、ふほほほほほ……!」
雀「た、た、た、助けてぇぇぇぇえ!!!目が、目が、キチ○イのソレっスぅぅぅぅううううう!!!」
797: 名無しさん@読者の声:2014/9/19(金) 20:50:23 ID:k6p7H7HFxU
腕をそのまま片結びワロタwww
798: 名無しさん@読者の声:2014/9/20(土) 12:18:02 ID:HFsBN0JOvQ
八戒ちゃん・・・
目とか笑い方とか色々アウトだよ、好き
799: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:05:34 ID:EIZQ8mNFrw
八戒「……よし、うむ、我ながらよく書けた。後は投函すれば完了じゃ。………さぁぁて」
雀「ひっ……!!うわぁ寄るなっス来るなっス触るなっスぅぅぅううう!!!」
八戒「寄るし行くし触るし舐める」
雀「増えてる!増えてるっス!嫌ぁぁぁあ…………なんちゃって」
八戒「ほ?」
雀「あは、あははは!自分がただ大人しく捕まったとでも思ってたっスか?随分と平和ボケした奴等っス!お前らの大事な師匠は、既に我が手に落ちてると言うのに!」
小龍「…ですから先生、確かに『邪神・共工』は、相手の手札を破壊できますが、それは表側守備表示の時だけですよ」
三蔵「えー?それは通常攻撃じゃ破壊できない、って効果の縛りじゃねーの?だってそうじゃないと……ん?誰か呼んだ?」
雀「……な、嘗めてるっスねさては……!そんなふざけた態度もこれまでっス!玄奘三蔵法師!貴様のその身に纏った着ぐるみ!ただ獣臭で人間臭を消すだけのモノだと思ったっスか!」
沙悟浄「で、今どっちが勝ってるんだいコレ?」
小龍「………残りライフ的には私が押されてますが、陣容としては勝ってます」
三蔵「負け惜しみ乙」
悟空「シャオくんシャオくん、カードゲームくらいで殺気はやめようコレ一応お師匠さまだから」
雀「コ、コ、コケにするのも大概にするっス!そっちがその気ならもぉぉお知らないっス!着ぐるみに掛けた術の呪いで苦しむが良いっス三蔵法師!……む〜ん……きえええっ!」
悟空「あ!そのカードのキャラ知ってる!天界の将軍さんだよね、昔戦った!」
三蔵「出たよリアルレジェンド自慢」
小龍「…て言うか、悟空さんのカードもありますよ。ほら、『斉天大聖・孫悟空』」
沙悟浄「うわ、なにこのゴリラ」
悟空「名前使うなら取材しようよ……完全にゴリラじゃん服くらい着せようよ……この子じゃお釈迦様の手に名前書けないと思うよ…?」
三蔵「いやお前も全裸だったじゃん最初」
悟空「それを言われると痛い」
雀「……………あれ?」
800: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:09:03 ID:EIZQ8mNFrw
雀「あ、あれ?なんで?着ぐるみが全身を締め付けて、あれ?術、発動してるはずっス!あれぇ?」
悟空「発動してるんですかお師匠さま」
三蔵「うん。腰もみマッサージ機能に変えといた。術式簡単だったし。気持ちいい」
八戒「お、エエのう。後で貸してくれんか」
三蔵「サイズ合わねーどころの話じゃねーだろ」
雀「ふぇ?ふぇぇえ!?なんで!?」
悟空「ごめんねぇ雀ちゃん。ウチのお師匠さま、呪いとか術とか解くのだけはチート級で」
沙悟浄「もう諦めなよ、色々と」
雀「いい、いやそんな理不尽な…!な、ナニを諦めろと…?」
沙悟浄「……人生とか?」
雀「んな簡単に諦めちゃダメなヤツっスそれはぁぁあっ!!」
悟空「まあまあ……」
フッ
沙悟浄「……っ!?……ち、急だね。なんでこう『王』って付くヤツは、自分で来ないで呼び寄せたがるかねぇ」
小龍「…空間転移ですか。玉面公主のそれより、随分と速い」
八戒「うむ。そして此所は異空間か。……ふむ、釈迦如来ほどでは無いが、少なくとも観音よりは精度の高い術じゃの。……思うたより、やるではないか。出て来るが良い、相手してやるわ」
三蔵「あ、ここ涼しい。助かったー、もう股ぐらが蒸れて蒸れて」
悟空「お師匠さま、たぶんシリアスシーン始まりますから、緊張感緊張感」
ズズ……
青教王「……羽虫どもでは歯が立たぬと踏んでは居たが、まさか玉龍一人に敵わぬとは。思っていたより出来る、は此方の台詞だ、三蔵一行」
白教王「おーい雀ー?なに縛られてんだよマジ使えねぇなお前。オラこっち来い」クイッ
雀「ぅあっ!」
悟空「おおっ、念動力っ!」
沙悟浄「へえ。八戒姐さんの言う通り、雑魚じゃあなさそうだね」
雀「あうっ……ご、ごめんなさいっス、青兄さん、白兄さん……」
801: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:18:46 ID:EIZQ8mNFrw
八戒「なんと。兄妹か」
青教王「…やらせろと言うから任せたが、やはり未熟よな。身の程が解ったか」
白教王「ほら兄貴めちゃキレてんぞ?ふだん俺にボロカスに言われてるぶん、怒れる相手にはここぞとばかりに怒んぞコイツ」
青教王「ボロカス言ってる自覚あったんだなんかホッとした。あとコイツは止めようか」
雀「うう、ご、ごめんなさいっス……許して欲しいっス……!」
沙悟浄「……あーあー震えちまって。兄貴ってのはそんな恐いもんかね」
悟空「こわいよ。怒ると島とかと一緒に沈められるし。こわいこわいマジこわい」
八戒「そんな兄を持っとるのは姉者くらいじゃと思う」
小龍「………」
青教王「お前はもう良い、引っ込んでいろ。元より戦力として数えておらん。…で、怪我は無いか?外は寒かったろう、毛布を用意してあるぞ。飲み物はココアで良いか?」
白教王「ちょお前、手ぇヤベェ荒れてんじゃんよハンドクリーム塗っとけよ、んだよ逆剥けになってんじゃん傷バンド傷バンド」
雀「青兄さん、白兄さん、優しいっス……えへへ……」
悟空「厳しいと思ったら溺愛だ!甘々だ!ウチのお兄ちゃんと大違いだ!」
八戒「まあ妹には優しくせんとなぁ。のう姉者?」
沙悟浄「うんうん、妹は大切にすべきだねぇ。ねえ姐さん?」
悟空「こんな時ばっか長女扱いするなと小一時間」
三蔵「……なあ小龍、いつまで待ってもシリアスシーンとやらが始まんねーんだけど。ずっとグダグダと放課後の教室かココは」
小龍「…先生がふざけたヌイグルミを着てる時点で、どだいシリアスは無理だと思いますが」
三蔵「それを言われると痛い」
悟空「じゃあ優しくするからちゃんとお姉ちゃん扱いしてよ」
沙悟浄「えっと……こんな感じかね。………お姉ちゃんなんだからワガママ言わないの!まったくこの子は!」
悟空「間違ってないけど悟浄ちゃんの立ち位置がおかしい」
八戒「ふむ、では……そこのお姉ちゃん、一晩いくらじゃ?」
悟空「間違ってる上に八戒ちゃんのモラルがおかしい」
802: 名無しさん@読者の声:2014/9/21(日) 14:26:28 ID:01Qiq5ZNCA
私もシリアス来るかと構えて読んでたのにwww全然始まらないしwww
803: 名無しさん@読者の声:2014/9/22(月) 12:48:26 ID:QHWefPtQJM
シリアスを求めるべきではないんだね・・・・・wwwwwwwwwwwwwww
804: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:53:18 ID:EIZQ8mNFrw
悟空「と言うかそもそももっと二人が妹っぽく可愛らしくだね」
八戒「何を言うか。こんなプリチーな見栄えのワシじゃぞ、妹の中の妹と言っても過言では」
ドガァァァァンッッ!!
八戒・沙悟浄「っっ!!?」
小龍「悟能様っ!!」
悟空「悟浄ちゃんっ!…っ、なにすんのさ!」
青教王「おや。敵の眼前で漫才に興じて居るのは、此方の油断を誘う策かと思ったが。簡単に攻撃が通ったな」
白教王「こんなもんなんじゃね?孫悟空は伝説級だけどよ、所詮残りは天界くずれだろ?」
小龍「……貴様ら」
……ガラガラガラ………
八戒「…待て、小龍。……悟浄、見えたか?」
沙悟浄「痛つつ……あ〜…ちょっと速いねぇ、無理無理。今の、どっちだい?」
八戒「恐らく青ヒゲの方じゃな。高速での妖気圧か……面白味は無いが、良い技じゃ」
沙悟浄「じゃあ姐さんそっちで。アタイ白いのね。なんかさっきからチラチラこっち見てて、気分悪いし」
青教王「おお、一対一を所望するか。小娘とは言え、一応は武人。心得ているな」
白教王「助かったぜ、兄貴と違って俺、ロリっ娘痛めつける趣味ねーし」
青教王「人聞き悪いどころじゃないよそれ、教団のイメージ考えよう?」
八戒「姉者、小龍、ちぃと暴れる。師匠殿から離れるでないぞ」
悟空「うーい」
小龍「…畏まりました」
沙悟浄「旦那様ぁ〜♪悟浄頑張っちゃうから、見てておくれよぅ♪」
三蔵「うん、他に見るもんもないしね」
悟空「ひどっ」
805: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:54:32 ID:EIZQ8mNFrw
青教王「武人の礼だ、名乗ろう。妖魔真義教が蒼き爪……青教王」
白教王「えーっと、妖魔真義教が白銀の刃、白教王」
青教王「次に玉龍と、あの孫悟空が控えておる。早々に臥して貰おう」
八戒「次なぞ無いわい、阿呆。…天蓬元帥猪悟能じゃ。天界くずれ如きに地を舐めるは、貴様等よ。あと勝ったらその妹は少し借りるぞ。まだ罰を与えとらん」
沙悟浄「やめな姐さん、ビクビクしてんじゃないのさあの娘。…捲簾大将沙悟浄!アタイらに喧嘩吹っ掛けた事、骸髏んなって後悔しな!」
八戒「師、玄奘三蔵が名にかけて」
沙悟浄「勝負ぁ!!」
三蔵「…おー、相変わらずすっげぇ動くなもうワケわからん。てかお前らって基本タイマン張るよね」
悟空「私はあんま気にしないんですけどね。まあ一騎討ちはロマンですから」
小龍「…悟能様も悟浄さんも、元は武将ですからね。私も特に気にしませんが。でも悟空さんは元々ヤクザじゃないんですか?」
三蔵「確かに。ヤーさんって筋とか礼儀とかうるさそうだよな」
悟空「違うよ何その誤解やめて!私が昔暴れてたのなんてなんとなくだよ理由なんて無いもん!」
三蔵「いやそっちのがタチ悪いだろ」
小龍「…あの二人、強いですよね」
悟空「んー、うん。感じる妖力は、お兄ちゃんクラスだねぇ」
三蔵「は?牛さん?え、それ大丈夫なのか?」
悟空「だいじょぶじょぶ、無問題ですよお師匠さま。単に妖力が高いってだけじゃ、私の妹弟子には勝てませんよ」
三蔵「……なんか随分上から物申してないかコイツ。なんだコイツ」ヒソヒソ
小龍「……まあ実際実力的に上ですから。言いたいんですよ言わせてあげて下さい」ヒソヒソ
悟空「うん聞こえてるよー?お願いだから聞こえないように言おー?実は天下の斉天大聖も傷付くんだよー?」
806: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:57:20 ID:EIZQ8mNFrw
〜沙悟浄 対 白教王side〜
ガキィン!!ギィン!!
白教王「おっも!重っ!おねーさん、んな細腕なのに一撃、重ぇんだけど!腕マジ痺れっわイカっちぃ〜!」
沙悟浄「…はん、ついてくるかい。でも軽いねぇ。パワーありそうに見えたんだけど、見かけ倒しかい?」
白教王「やー、やっぱそこそこツエぇわイカちぃわ。さっきはバカにしたけど、腐っても沙悟浄だわ。……俺のオンナになんね?」
沙悟浄「お生憎様。もう旦那様に売約済みさね。あと誰が腐ってるってんだい、腐ってんのはウチの悟空姐さんだけだよ」
白教王「……旦那様……三蔵法師ねぇ………はっ。マジかぁ……じゃ、ボコって拐うしかねぇじゃん……俺、無理打ち好きくねんだケドなぁ………」
沙悟浄「ぁにワケわかんない事……っ!」
ゴキゴキゴキゴキ…!!!
沙悟浄「……変身する奴は、初めてだね。なんだいそりゃ気色悪い……ゾウ、かい?」
白教王「……ゾ〜ウさん♪ゾ〜ウさん♪お〜はなが長いのね……ってね。イカちぃべ?俺ってば、魂に霊象を合成しちゃってんのよ。んで両手は……こう!!」
ビュオオオッ!!!
沙悟浄「くっ!!?」
ガキィィィィィ……ィィンッッ!!
沙悟浄「……ちっ」
白教王「防ぐのがやっとだべ?俺の『象双白牙(ぞうそうびゃくが)』、マジイカちぃっしょ?」
沙悟浄「腹の立つ喋りだねぇ……これなら木叉の野郎のがまだマシだってん」
ギャリイイイイインッッ!!
沙悟浄「……っっ!!」
白教王「なぁ、俺のオンナになってくれよぉ?俺らアウトローの憧れだったんだぜぇ、アンタはさぁ?」
沙悟浄「…はぁ……はぁ………あん?」
白教王「息切らしてんじゃねぇよ……こんなもんじゃねーだろぉ?……会いたかったんだぜぇ……『血髪の沙僧』」
沙悟浄「…………」
807: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:58:32 ID:EIZQ8mNFrw
ギャリン!!パキィン!!キィィン!!
白教王「盗賊団・流沙が頭領、血髪の沙僧って言やぁよぉ!マジリスペクトの対象だったぜ!ワルの中のワル!」
沙悟浄「…………」
白教王「浴びた返り血がその髪を赤く染め!浴びる返り血よりその髪は赤くなる!イカちぃ!カッケェ!!マジやべぇ!!!」
ガッ……キィィンッッ!!
白教王「それが、んだよこのザマぁ?俺なんかに圧されてんじゃねぇよ日和ったのかよ?……選んだ男を間違えたとしか思えねぇ違えねぇマジありえねぇ!!俺んトコ来いよ!!憧れたアンタに、戻ってくれよぉぉ!!!」
ビュンッ……ガキッッ!!
白教王「……っ!」
沙悟浄「………黙りな、餓鬼が」
白教王「黙らねぇな!凄んだところで今のテメェなんざガフッ!?」
沙悟浄「………この髪は、もう、血の色なんかじゃ、無い」
白教王「グ……が……!?」
沙悟浄「この髪は、この紅(あか)は。…………夕暮れの、色」
ズバッッ!!
沙悟浄「玄奘三蔵と言う日輪に照らされた、空の色」
ガガガガッ!!
沙悟浄「彼の人に染められた、紅い、色」
ズザンッッ!!
沙悟浄「今日の終わりを、告げる色」
白教王「う、うあ、うあああああぁぁぁあ!!!」
沙悟浄「………子供はお家に帰る時間だよ」
ズパァァァァァンッ!!!!
白教王「……パ、ネェ………」
ズゥゥゥゥン……
沙悟浄「……拜拜(バイバイ)、小弟弟(坊や)」
808: 名無しさん@読者の声:2014/9/24(水) 18:43:38 ID:QHWefPtQJM
ご、悟浄ちゃん……悟浄の姉御!!!格好良い!格好良過ぎです!一生ついて行きます!!!!!!!!
809: 名無しさん@読者の声:2014/10/3(金) 10:52:08 ID:qZoiI.psJc
支援あげ!(=゚ω゚)ノ
810: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/10/6(月) 23:24:09 ID:VKwp2Y6QKI
〜猪八戒 対 青教王side〜
ガキィンッ!!ガキィンッ!!
青教王「……流石は猪八戒、簡単には倒せぬな。くくく、ならば其の真の姿を」ゴキゴキゴキ…!!
八戒「焼き払えい九歯馬鍬!」
ゴオオオオオッ!!
青教王「……天に名高き宝具、九歯馬鍬……其の獅子王咆で砕いて見せ」ゴキゴキ…!!
八戒「凪ぎ払えい九歯馬鍬!」
ズッパーン!!
青教王「………な、なかなか疾いな、しかし獅子の仙力をもってすれば、その程度の」
八戒「掻き斬れ九歯」
青教王「変身させてくれないかなぁ!?と言うか攻撃をするなよ!待つのが礼儀と言うか空気と言うか、わかるだろう!?」
八戒「ほっほ、そろそろ怒られるとは思うとった。ほれ、待っとってやるから、変身でも変態でも好きにせい」
青教王「……ぐぬ…!軽口を叩いて居られるも、今だけだ……グルル……覇ぁぁぁ」ゴキゴキゴ
八戒「掻き斬れい九歯馬鍬ーっ!」
バシューッ!!!
青教王「ぁぁぁぁあああっ!!?はぁぁぁあ!!?」
八戒「ぷほっ。ほほ、ほはははは、良いリアクションじゃ、ぷほほほ………む、マジで怒っとるなコレは。わかったわかったそう睨むな、もう邪魔せんから、な?」
青教王「…………」ゴキゴキゴキ
八戒「………」スッ
青教王「っ!」ビクッ
八戒「ぷっ!ぷく、ぷくくく……!ビクッて、ビクッてしおった…!」
青教王「せ、性格が悪いとかの次元では無いぞ貴様!?悪魔か!!」
811: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/10/6(月) 23:25:31 ID:VKwp2Y6QKI
〜仕切り直し・猪八戒 対 青教王side〜
ゴキゴキゴキ……!!
青教王「ぐるぁぁぁあっっ!!……ふぅぅう………余計な手間を取らせよって…」
八戒「いやの?悪気は……あったにはあったんじゃが、あっちで悟浄のヤツが恥ずかしげもなくシリアス入っとるからの?ワシはギャグっとくべき的な使命感がの?」
青教王「……よくわからんが、そのままふざけていろ。肉塊になった後に笑ってやる」ゴゴゴゴ……
八戒「……残念じゃが、そのふざけた妖気が、それを許してくれんのう。……獅子、じゃな。霊獣を取り込む術か、面妖な。マジにならざるを得んわい」
青教王「……ならば、此処からは死地。……光天既に死す!奮んんんっっ!!!」
八戒「叩き伏せいっ!九歯馬鍬っ!」
ドガァァァァァンッッ!!
八戒「……!膂力はワシでは到底敵わぬな…!」
青教王「…ほう、見事。最小限の力で往なすか……見惚れる程の武よ、恐れ入る。……妖天此処に立つべし!雄々ぉぉぉぉぉおっ!!」
ガキィィィィンッ!!
八戒「…っ、まともに受けては此方が持たん…!てか何じゃ変身した途端、その文言は。まんま太平道のパクリではないか、このエセ教祖めが」
青教王「……似非結構、一応教祖らしく振る舞おうとしての戯れだ。教団の体を為しているも、天界の邪魔を防ぐが理由よ。しかし宗教とは便利だな、都合の良い絵空事を説くだけで、馬鹿が簡単に集まる」
八戒「……ふん。マジついでに訊いておくか。何故ワシ等を狙う?残念ながら最早、三蔵法師を食ろうても不老不死などには成らぬぞ?嘘では無い証拠に、牛魔も手を引いたじゃろ?」
青教王「見くびって貰っては困る。貴殿達と天界の一件、天部は秘しているつもりらしいが、筒抜けも筒抜け、とうに知っておるわ。玄奘三蔵に金蝉児が宿って居らぬことなど、な」
八戒「……ほ。これは驚いた。……まあ管理しとるのがあのバカップルじゃからな……筒抜けも已む無しじゃ。それを承知の上で目的は…………師匠殿、か」
青教王「…やはり知者よな、猪八戒。その通りだ。食らえば不死身、などと言う眉唾臭い噂より、今の玄奘三蔵にこそ価値がある」
八戒「……ワシら弟子を討ち倒し、三蔵法師を食らい殺した事天下に報せば、一勢力を築くに足る武名を得る、か。人質に取ってワシらを操る、と言う手もあるのう。成程、悪党の考えそうな事じゃ。…嫌いでは無いがの」
青教王「其の台詞だ。貴殿の知勇、好ましいぞ」
八戒「ほほ、告白のつもりか?悪いが汗臭い男は趣味では無いのう」
青教王「安心しろ、其も性格の壊れた女子は御免だ」
八戒「壊れとるとまで言われたのは初めてじゃ!」
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