尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
73: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/12(月) 22:36:59 ID:IPhDCv3JsM
悟空「ふい〜♪良い湯だねぇ」
八戒「温泉とは、気の利いた宿じゃのう。よっこらせ…と、おお、熱い熱い」
沙悟浄「ババむさいねぇ。それにしても、シャオの坊やだけに任せて、大丈夫かねぇ旦那様…」
八戒「ほほ、先の失敗、あ奴も気にしておったからの。同じ轍は踏まんじゃろ。それに男湯はすぐそこじゃ、何ぞあれば直ぐに解ろう」
悟空「あったまるねぇぇ…♪」
沙悟浄「気楽なもんさね、全く。しかし姐さんゴキゲンだね」
八戒「猿は湯が好きというのは、東国の話だと思うとったがの」
悟空「なんとでも言ってぇぇ…うう気持ちいぃぃ…♪」
沙悟浄「く、プカプカと見せつけるようにっ」
紅孩児「本当に凶悪な乳だね、ふふ」
八戒「っ!?」
沙悟浄「い、いつの間にっ!?」
悟空「うおっ!?こ、こーちゃんっ!!?」
74: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/12(月) 22:38:14 ID:IPhDCv3JsM
紅孩児「まあまあ、そんなに驚かないでくれよ。僕は先客だよ?良い湯だね、悟空♪」
悟空「おっ、お師匠さまっ!」
沙悟浄「そうだよ!アンタがここに居るってことはっ!」
紅孩児「ご心配無く。君達のマスターに手出しはしてないよ。今日は僕もオフでね、悟空の顔を見に来ただけさ」
悟空「腰に手を回すのを止めて」
沙悟浄「…本当だろうね」
紅孩児「我が父、平天大聖が名において」
沙悟浄「………ふん」
紅孩児「睨まない睨まない。僕だってこの三人を相手にするような馬鹿じゃないから。対して元帥さんは冷静だね。年の功かな?」
八戒「いや…お主……」
紅孩児「うん?」
八戒「本当に女だったんじゃの」
沙悟浄「確かに!」
八戒「なんじゃそのきめ細かい肌は。なに食ったらこーなるんじゃ」
沙悟浄「サラシで抑えてたんだね…!アタイよりあるじゃないのさ妬ましい!」
紅孩児「あはは、愉快な友人だね、悟空」
悟空「うん、緊張感の無さには定評があるよ」
三蔵「…良い湯だね、小龍くん」
小龍「…悪い湯とか聞いたこと無いですしね」
三蔵「背中でも流しっこするか!男どーし裸の付き合いってヤツで!」
小龍「…背中が痒いならあそこの岩にでも擦り付けて下さい。尖ってて良い感じですよ」
三蔵「身体はポカポカなのに心が冷えていく!ふしぎ!」
75: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/13(火) 20:16:36 ID:wv5E8ffq8E
八戒「そうじゃオトコ女、主に訊きたい事がある」
紅孩児「紅孩児。別に男扱いは普段の格好から仕方ないけど、流石にその呼び名は嫌かな」
八戒「ほ、これは失敬。して、紅孩児よ、何故牛魔王は玄奘三蔵を狙う?」
沙悟浄「?不老不死の為じゃ無いのかい?」
八戒「牛魔王ともあろう者が、そんなエサで躍起になるとは思えんの。と言うかとっくに不老では無いのかあの御仁は」
孫悟空「…あ、確かに。私がそーなんだから、お兄ちゃんだって」
紅孩児「……ふふ、一番厄介なのはもしかして貴女かもね、元帥さん」
八戒「今は猪八戒、じゃ」
紅孩児「流石だよ、八戒さん。もちろんそんなチャチな理由じゃあ無い。……ん〜、コレ、何気に機密事項ぽいんだけど………ま、別に僕は口止めされてないから、良いか」
沙悟浄「なんだい、勿体ぶるんじゃないよっ」
紅孩児「彼、玄奘三蔵はね、生まれ変わりなんだよ。金蝉子のね」
悟空「こんぜんじ?誰?」
紅孩児「釈迦如来の二番弟子」
八戒「…!」
沙悟浄「へえ、お釈迦様の!さすが旦那様…って、どーしたんだい姐さん」
悟空「あ、いや、お釈迦様って聞くと昔のトラウマが。ごめんなさいごめんなさい落書きしてごめんなさい」
紅孩児「つまり父が欲してるのは、玄奘三蔵の肉体じゃない。その魂だよ」
八戒「…成程。それほどの魂を喰らえば、不老不死どころではないの。どれだけ強大な力を手に出来ることやら」
紅孩児「そんな普通じゃ考えられないゴチソウが、なんと脆弱な人間の中に有るんだ。ま、僕個人は興味無いけど」
八戒「……なんとも、大きな話になってきたもんじゃわい」
沙悟浄「ほら戻ってきな姐さん、せっかくシリアスな空気なのに」
悟空「オシッコひっかけてごめんなさい握り潰さないで痛い痛い痛い」
紅孩児「ふふふふ、可愛いなあ悟空は。さて、もっと悟空を愛でてたいけど、そろそろ僕も湯疲れしそうだ。またね、悟空♪」
悟空「そんな煮えた鉛とかやめて熱い熱い……はっ!え、あ、ここどこ?あったかい!温泉だ!」
沙悟浄「姐さんしっかり」
76: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/13(火) 20:21:34 ID:3X4esBKi6.
紅孩児「ふふっ。それじゃ、僕はこれで。この宿は料理も絶品だから、楽しんできなよ。アディオス」
沙悟浄「…はん。何がアディオスだよ気障ったらしい」
八戒「……このことは、師匠殿には黙っておけい。良いな」
沙悟浄「そうさね。こうなってくると天界の奴等もキナ臭いよ。アタイの惚れた男使って、何させる気なのか」
悟空「…うん。……ところでなんの話か私にもわかりやすく」
八戒「わからんならノリで『…うん』とか言うでないわボケ姉者」
沙悟浄「姐さんには難しい話だからねぇ。後でゆっくり教えてあげるよ」
悟空「あれー私、姉弟子のはずなのに。この末っ子みたいなポジションはなんだろう」
三蔵「いよっしゃ5連勝!」
小龍「…くっ」
三蔵「ぷーくすくす。『先生なんかに負けるとかありえません』だっけ?ぷーくすくす」
小龍「………」
三蔵「竜王様の息子と言えども、子供は子供だなぁ!まだまだ青い青い!」
小龍「…卓球ぐらいでそんな威張らないで下さいよ。大人げない」
三蔵「顔真っ赤だよ?悔しいの?泣いちゃうの?」
小龍「……かい」
三蔵「うん?」
小龍「…もう一回です!はやく!」
三蔵「お前可愛いなぁ」
77: 名無しさん@読者の声:2013/8/14(水) 00:13:15 ID:to75ojTlrM
シャオくんに萌え禿げた
かわいすぎるぅぅぅぅぅ
78: 名無しさん@読者の声:2013/8/14(水) 12:54:46 ID:osCtcCqDjo
っヅラ
っCCCCC
79: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/15(木) 00:59:54 ID:ktMWpaB226
ガラッ
悟空「おっ師匠さまーっ!」
三蔵「しーっ。起こしちゃかわいそうだろ」
悟空「あやシャオくん、寝ちゃってるんですか」
三蔵「メシ食ってる時もうつらうつらしてたからなー。やはり卓球の疲れが出たか」
悟空「あんまりイジメないであげて下さいよ。まああの悔しそうなシャオくんは眼福でしたグッジョブですお師匠さま」
三蔵「うむ、エエもん見たっ!ん、ところで八戒と悟浄はどーした?まだ呑んでんのかアイツら」
悟空「悟浄ちゃんは酔い醒ましに散歩してくるって。八戒ちゃんは『ガマン出来んちょっと遊んでくる。師匠殿には内緒じゃぞ!』って言って夜の町に消えてった」
三蔵「あんの助平メイド」
悟空「まあ私が居れば大丈夫大丈夫!妖怪が何万と襲ってきてもチョチョイのグチャッです!」
三蔵「ほほう。じゃあ例の牛魔王とやらが来ても守ってくれよ一番弟子」
悟空「この宿だと裏口から東の森へ抜けるのがベストですね。まず窓から中庭に降りてそっから猛ダッシュ」
三蔵「ヘタレ毛玉め」
悟空「怖いもんは怖いんです」
三蔵「正直でよろしい」
悟空「だいたいお師匠さまは怖がらなさ過ぎですよ。お兄ちゃんの軍勢ったらそれこそ万超えですよ?よく怖くないですねぇ。それとも基本現実逃避してるんですか?」
三蔵「バカヤロウ俺にだって怖いもんくらいあるわい。例えばだな……」
悟空「幼女怖いとか無しですよ」
三蔵「そう言えばお前がたくさんの幼女を連れてきてくれるワケでも無いだろ。いや、そうじゃなくて…」
小龍「……くぅ…くぅ…」
悟空「?」
三蔵「温泉入ったじゃん?」
悟空「はい。良い湯でしたねぇ♪」
三蔵「ぶっちゃけ小龍くんのお尻にドキドキしてた俺が怖い」
悟空「うわあそれは怖い超怖い」
80: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/15(木) 01:03:17 ID:ZYop85TCD6
虎縞ビキニの女「……あそこの宿よ」
鹿角帽子の男「……よっしゃ!これで俺達も出世コースまっしぐらだぜ!」
羊毛マントの男「……ふふん、紅孩児め。我輩らを謀ったこと後悔するが良い」
八戒「焼き焦がせぃ九歯馬鍬」
ゴオオオッ!!
虎縞ビキニの女「うわちちちちちっ!!?」
鹿角帽子の男「な、なんだ!?」
沙悟浄「八戒姐さんの言う通りだったね。まさか今日のその日に刺客が来るなんて」
八戒「紅孩児が嘘を言うてたとは思わんがの。大所帯ともなると一枚岩では無いもんじゃわい。のう?手柄を欲しがる三下よ」
羊毛マントの男「ぬう、三蔵の弟子か!」
鹿角帽子の男「俺達を三下呼ばわりとは命知らずめ!」
虎縞ビキニの女「ふんっ、丁度良いわ!お前達の首も牛魔王様への手土産にしてやるっ!」
沙悟浄「へえ、大口叩くじゃないのさ。そんじゃあ実力の程を」
虎縞ビキニの女「縞々模様は心の模様!貴方の心に触れタイガー!ちょっとおマセなプリティ妖仙、虎力大仙!」
鹿角帽子の男「雄々しき角は王者の証!本気のお前にディアいたい!熱血闘魂パワフル妖仙、鹿力大仙!」
羊毛マントの男「高貴な白は安らぎの色!君の瞳はトップシープレット!愛と誠実のダンディ妖仙、羊力大仙!」
虎力大仙「我ら!」
鹿力大仙「三妖揃って!」
羊力大仙「三・大・仙!」
沙悟浄「どうしよう戦いたくない関わりたくない」
八戒「…我慢せい。ワシも嫌じゃ」
81: 名無しさん@読者の声:2013/8/15(木) 15:04:28 ID:nkA73PC9KE
三大仙wwwwww三流臭いwwwwww
CCCCC
82: 名無しさん@読者の声:2013/8/15(木) 20:17:37 ID:MP0y9eWMw6
ギニュー特戦隊思い出して笑ったwww
支援
83: 名無しさん@読者の声:2013/8/15(木) 21:35:32 ID:iGTMedRFBQ
フレプリ思い出した
84: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/16(金) 12:30:11 ID:KsWF3VsGY.
虎力大仙「いくわよ!牛魔王様の名の元に!」
鹿力大仙「おっしゃらーっ!」
羊力大仙「我が愛剣の錆になるが良いっ!」
八戒「ワシ、虎女な」
沙悟浄「え?アタイ二人持ちかい?」
八戒「年寄りに無理をさせるでないわ。頼むぞい♪」
沙悟浄「…ちぇ、悟空姐さんに任せりゃ良かったよ…そしたら今頃旦那様と一緒にブツブツ」
鹿力大仙「バトろうって時に余所見かよっ!唸れ俺の拳っ!」
沙悟浄「おっと。へえ、徒手かい。悪くない突きだけどねぇ、こんなバカ正直な」
羊力大仙「しゃあっ!」
沙悟浄「と、と、とっ。随分細っこい剣だね。うんスピードは誉めたげ」
鹿力大仙「鹿力旋風脚っ!」
沙悟浄「…やっぱ面倒ぃよぅ、姐さん…」
虎力大仙「…良いの?元より三対一ではあるけど、こう二手に別れたらお仲間さん、大変じゃない?」
八戒「ウチの悟浄をナメるでないわ。武、妖、智、すべてのバランスを見れば、我等の中でアレが最も優れておる。姉者は頭が残念じゃしの」
虎力大仙「ふん。ならば早々に貴様を殺して加勢しないとね。虎力砲っ!」
八戒「ほ、気弾か」
ドォォォォン…
虎力大仙「…消えっ…!?」
八戒「女。ひとつ教えておいてやろう」
虎力大仙「くっ!上かっ!虎力砲!虎力砲っ!」
八戒「我が名は天蓬元帥。色欲に溺れ堕天されし罪人」
虎力大仙「え?うしろ?ちょ、速いぃっ!」
八戒「観世音が慈悲により、この罪購うを赦され、今日までの禁欲、禁欲、禁欲…」
虎力大仙「くそっ!当たれっ!当たってよぉっ!」
85: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/16(金) 12:35:02 ID:KsWF3VsGY.
八戒「もう、我慢も限界なのじゃよ。のう…オ・ン・ナ…!」
虎力大仙「ひっ」
八戒「いただきます」
虎力大仙「ちょ、やめ、いや……お、お母さぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
鹿力大仙「ぐおっ!ち、ちくしょう…!」
羊力大仙「こ、この娘、なんという強さ…!」
沙悟浄「まだやるかい?アタイ満腹で眠いんだよねぇ。そろそろマジで殺すよ?」
鹿力大仙「やれるものならやってみろ!首だけになっても食らいついてやる!」
羊力大仙「我輩らは誉れ高き三大仙!この程度で敗れはせぬ!」
沙悟浄「やけにタフだし暑苦しいし、鬱陶しいねぇ…はぁ」
八戒「なんじゃ、まーだやっとったのか」
沙悟浄「だって姐さん…って、それ…」
八戒「ほれ、返すぞい」ポイッ
鹿力大仙「わ、っとっと!虎力!?」
虎力大仙「…もう…もうお嫁に行けなぃぃぃ…!」
鹿力大仙「どうした!?何をされた虎力!?」
沙悟浄「……姐さん、なんかツヤツヤしてないかい?」
鹿力大仙「ダメだ!ガタガタ震えててろくに返事も出来ねぇ!」
羊力大仙「…ええい!仕方ない、今日はここまでだ!鹿力、一旦引くぞ!」
鹿力大仙「ちっ…!てめえら、虎力の仇だ!覚えてやがれ…絶対天竺には行かせねぇからな!」
虎力大仙「うぇぇぇぇん…!汚された…汚されちゃったよぅ牛魔王さまぁ…!」
八戒「うむ、これで少しの間、姉者やお主を襲わずに我慢できるわい」
沙悟浄「やめとくれ気色悪い」
八戒「ごちそうさまでした♪ほほっ♪」
86: 名無しさん@読者の声:2013/8/16(金) 23:57:26 ID:9Ble5ZofVs
禁欲中だろ…仏の顔も三度までだぞ八戒
87: 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 08:21:11 ID:50/tNXCHZU
>>86
欲には勝てないんだよ
88: 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 08:36:32 ID:nHYPkstXjY
>>87まあ三蔵も煩悩まみれだしな。
いっぺん滝にうたれてこい。
89: 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 19:46:40 ID:Ll5Myk1/v.
>>88
滝程度で抑えられるのか?
支援支援。
90: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/17(土) 21:17:35 ID:dZ.3QK5gN.
虎力大仙「……ん…」
鹿力大仙「おお!目を覚ましたか虎力!」
虎力大仙「…あれ…?私…?」
羊力大仙「あのあとすぐに気を失ってな。一昼夜うなされてたぞ。全く、心配をかける」
虎力大仙「あのあと……う、うわぁぁぁぁぁぁあ!いやぁあ!」
鹿力大仙「うおっ!?なんだ元気じゃねぇか」
虎力大仙「こ、殺してやる…!あのチビ、塩漬けにして喰ってやるぅぅう…!」
鹿力大仙「よっしゃリベンジだな!」
羊力大仙「慌てるな粗忽者どもが。悔しいが奴等の実力は並では無い。ここは慎重に策を練るべきである」
虎力大仙「羊力は私があの雌豚にナニをされたか解ってるの!?」
鹿力大仙「ん?何されたんだ?」
虎力大仙「バカ鹿は黙ってて!」
羊力大仙「落ち着くのだ。虎力の屈辱は我輩ら三大仙の屈辱。必ず晴らす。幸い奴等、弟子の一人が駄々をこねたとかで、先の宿に連泊中と調べはついておる。まだチャンスは…」
紅孩児「無いよ」
羊力大仙「…っ!!」
虎力大仙「こ、ここ、紅孩児っ!?」
鹿力大仙「…なんの用だコラ」
紅孩児「ふふ、駄々をこねたのは悟空かな?温泉大好きだからねぇ。それにしてもダメじゃないか、勝手をしちゃあ。三蔵法師の件は、僕が父上に任されてるんだよ?」
虎力大仙「う、うるさいっ!三蔵を発見しながらそれを隠して、何を企んでるのよアンタっ!」
羊力大仙「…我輩らは貴殿の部下では無い。主たるは牛魔王様ただ御一人」
鹿力大仙「そうだ!テメェに指図される覚えは無ぇぜ、引っ込んでやがれ!」
ゴオッッ!!
紅孩児「黙れ負け犬」
三大仙「……!!」
紅孩児「繰り返す。この一件は僕、紅孩児の預りだ。僕の言は牛魔王が言。それでも逆らうと言うならば、この火炎槍が一振り、貴様らに向けられると思え」
91: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/17(土) 21:19:45 ID:dZ.3QK5gN.
鹿力大仙「じょ、上等だオラァ!!」
羊力大仙「よせ!……敵わぬのは鹿力よ、お前も知っているであろう!」
虎力大仙「…う、うぅ……!」
紅孩児「ふふふ、そんな険しい顔しないで。お三方にはいずれちゃんと働いてもらうから。それまではこの若輩の二代目を立ててよ。ね?」
羊力大仙「…それが、牛魔王様の御意ならば…!」
鹿力大仙「…クソッ!」
虎力大仙「う、ぐ、う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
紅孩児「ちょ、なんで虎力さん泣き出してるの」
羊力大仙「ああ…その、恐らく奴等の一人に、だな。詳しくはわからんのだが、うむ」
鹿力大仙「??」
紅孩児「落ち着いてよ虎力さん。なに?何があったの?」
虎力大仙「…あっ、あの雌豚がっ…ヒック…わた、私のっ…!」
紅孩児「うん、うん。私の?」
羊力大仙「…我輩らは外すぞ、鹿力」
鹿力大仙「あ?なんでだよ?」
羊力大仙「いいから」
紅孩児「……羊力さん、鹿力さん」
羊力大仙「む、話は済んだのか」
鹿力大仙「けっこう長かったな、もう中入って良いか?」
紅孩児「…上物の酒を運ばせるよ。山海の美食も取り寄せよう。今宵はおおいにやってくれ。彼女を一人にしないように」
鹿力大仙「お?なんだ気前が良いじゃねーか、どういう風の吹き回しだ?」
紅孩児「アナタ達が動く前に止めなかった、僕にも責任がある…!」
羊力大仙「…そこまでのアレであったか」
紅孩児「同じ女として、同情を禁じ得ない…!!!」
92: 名無しさん@読者の声:2013/8/17(土) 23:16:48 ID:GDFtVThWts
鹿ちゃんカワイソス…
なでなでしてあげるからこっちおいで。
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