尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
292: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/3(日) 22:39:36 ID:Si3F8rHkVU
鉄扇公主「……くぅっ!こんな漫才カルテットにこの私が…!しかし、ここで芭蕉扇で吹き飛ばしても、逃げだと思われてしまいますわね…!」
沙悟浄「そんなヒマ与えないよっ!」
鉄扇公主「きゃっ!?」
沙悟浄「覚悟っ!」
ドゴォォォォォォォォォォンッッ!!!!!
沙悟浄「……ち、女の喧嘩にしゃしゃり出るかい…!」
牛魔王「…………」
鉄扇公主「牛魔王様ぁ……!」
八戒「小龍」
小龍「…はい。ダメですよ悟空さん」
悟空「に、逃げない、逃げないから尻尾はやめてぇシャオくぅん!」
沙悟浄「……退いとくれよ、アタイはそのオバサンと闘り合ってんだ」
牛魔王「…くくく………おぉい孫。お前、コイツらに説明してなかったのか?この俺が、何に一番キレるかっ……てよ」
悟空「…………あ。うん、わかってたんだけどね、言ったところでね…?」
牛魔王「テメエの女に手ぇ出されんのが、いっっっっちばん嫌ぇなんだよ俺ぁ!!!!俺の鉄扇に何してくれてんだオラァァァァア!!!!!」
ビリビリビリビリビリビリ…!!!!
沙悟浄「……あ、ゴメン姐さん達、これムリ臭いかも」
八戒「ここまでとは……前の小競り合いなぞ、遊びも良いトコじゃったんじゃの…」
小龍「…これは、怖いですね……」
悟空「とか言ってみんな臨戦体制だね!やる気だね!逃げようとか提案できる空気じゃないね!」
三蔵「大声出したくらいでビビらなくても。怖がり毛虫だな」
悟空「毛虫は初めてのパターンだ!むぅ、お師匠さまは良いよね、妖気とか感じないもんね……ううう、わかりましたよやりますよ……じゃあお師匠さま、座ってないでもう少し離れて……」
三蔵「いや、例のごとく腰が抜けてな。急に怒鳴るんだもんあの人」
悟空「よくそれで毛虫をバカにできましたねってか毛虫じゃないよ!まだ毛玉のが可愛い!」
293: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/6(水) 21:34:55 ID:BL1IQ1ozDA
牛魔王「死ねゴルァァァアッッ!!!」
ズズズズズズズ……!!!
沙悟浄「ちょ、なんだいこの馬鹿デカイ妖力は!?んな妖力の放出、喰らったらひとたまりも無いよ!?」
悟空「わー、お兄ちゃんの牛魔砲だ……懐かしいなあ……すごいんだよアレ、島とか沈めちゃうんだから……うう、怒ってるってよりか、酔ってるよあの人!マジで本気だよ!」
八戒「牛魔砲……なるほど、虎娘の技はこの模倣か。規模は巨竜とアオミドロ程もあるが」
小龍「……ダメですね。気を溜めている最中でも、隙がありません。というか半端な攻撃では、あの渦巻く妖力に掻き消されてしまう」
沙悟浄「のんびり話してる場合じゃないだろ!どーすんのさコレっ!?後ろには旦那様が居るんだよ、なんとかしないとっ!」
八戒「姉者、防げるか?」
悟空「……みんな、私の身体に触れてっ!」
沙悟浄「いや姐さん……ごめんアタイには旦那様が……」
小龍「…とうとう先生のアレが伝染りましたか…」
悟空「違うよ!あとアレってなんなのシャオくん!?ほら八戒ちゃんみたいに早くっ!迷わずおっぱい鷲掴みにされてるけどスルーするから!それどころじゃないから!」
沙悟浄「じゃあ……御利益があるかもしれないし、アタイも胸で」
八戒「ほれ、小龍も早うせい」
小龍「……尻尾で」
悟空「ひうっ!?シャ、シャオくんのエッチ!」
小龍「…何故…!」
悟空「じゃ、じゃあ合図したら、ありったけの妖力を私に送ってね!……くるよ!さん、にぃ、いち……」
牛魔王「塵にしてやるぜぁ!!!……牛・魔・砲っっ!!!」
悟空「ここっ!!!頑張って如意棒っ!!!」
八戒「なんとアバウトな」
カッッッッッ!!!!!
294: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/6(水) 21:37:37 ID:BL1IQ1ozDA
沙悟浄「…………う…うん………どう、なったんだい…?」
小龍「…光って……それで………なんですか、この壁は」
八戒「この色……まさか」
悟空「ふぃぃ……上手く行ったぁ……え、うん。これ如意棒」
沙悟浄「にょっ……!?え!?だ、だってこれ、え!?」
小龍「…壁、ですよね……」
悟空「『如意』棒だからねー。やろうと思えばどんな形にもなってくれるんだよ。すっごく疲れるから殆んどやらないけど」
八戒「……上も左右も、終わりが見えんぞい」
悟空「いやみんな本気で送ったねぇ。最高記録更新だよコレ。たぶん上は天界より…横はわかんない。人とかは避けてって念じたから、大丈夫だと思うけど」
三蔵「ほんっとにバケモンだなお前。ひくわー」
悟空「隠れてた人が相変わらずヒドイ!……はぁ…」
三蔵「どうした?ツッコミにキレが無いぞ?そんな疲れたのか」
悟空「……んー、えっとね。そろそろ来ると思うんだ…け、ど……」
沙悟浄「…姐さん?ちょ、どうしたんだい?……凄い熱…!」
八戒「おい姉者!く、反動か?おい、しっかりせい姉者!」
小龍「…悟空さん!悟空さん!」
三蔵「……なんだよ。おい、冗談やめろよ……!」
悟空「……だ、いじょ……ぅぶ………少しの………あいだ…………だ、け……」
三蔵「おい?おい悟空っ!おいってば!」
悟空「………お…ししょ………さ……」
295: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/6(水) 21:40:58 ID:BL1IQ1ozDA
ボワンッ
三蔵「…………」
ごくう「あー、やっぱりだ。これやると、少しの間だけちっちゃくなっちゃうんだよね。まいったまいった」
八戒・沙悟浄・小龍「…………」
ごくう「どしたのみんな?なんで涙ぐんでるの?」
八戒「心配を返せバカ姉者ぁっ!!」
小龍「…完全に消滅フラグでしたよ!ふざけないで下さい!」
ごくう「えっ、えっ。なんで怒ってるの?あと悟浄ちゃんはなんでそんな怪訝な目を……?」
沙悟浄「…だって……だってそんなの…!」
ごくう「…?あ、おししょーさまも、後ろ向いてどーしたの?」
三蔵「……どストライクじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁあ!!!悟空なのに!!!これ悟空なのに!!!」
沙悟浄「やっぱりだぁぁぁあ!ちくしょうズルいよ姐さん!ズルいよ!」
ごくう「ふ、ふたりともどーしたの?」
八戒「……頭の中まで幼退化しておるな」
小龍「……喋りも若干幼いですしね」
三蔵「あれは悟空あれは悟空あれは悟空あれは悟空」
沙悟浄「そうだよアレは姐さんだよ!毛だよ!毛まみれだよ!ダメだよ旦那様!」
ごくう「?」
296: 名無しさん@読者の声:2013/11/6(水) 22:10:53 ID:S5h0xcTTFg
ギア・サー…
っCCCC
297: 名無しさん@読者の声:2013/11/6(水) 22:13:48 ID:Qdufl9asVM
C
298: 名無しさん@読者の声:2013/11/7(木) 00:03:32 ID:BEFjJnujFQ
ちびごくうはよ
299: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/10(日) 18:29:05 ID:tFw3rbWAB.
三蔵「ふわぁぁあ……よく寝た…」
小龍「…長いお昼寝、お疲れ様です。食べて寝て食べて寝て、今や世にも名高い三蔵法師がニートさながらの生活をしてるんですから情けない」
三蔵「寝起きの師匠に対して辛辣な。お前らだって似たよーなモンだろー。野宿がこうも続くと、やること無いんだよもう」
小龍「…この如意棒から離れるワケにもいきませんしね。近くに村でもあれば良いんですが」
三蔵「いつ頃もとに戻るかわからんとか、無責任な感じがいかにも悟空の術だな……そういやアイツどこいった?」
小龍「…3人で食料を……って、聞いてどうするつもりですか」
三蔵「生ゴミを見る目をやめようか。なんもしねーよ!信用してよ!」
八戒「信用を得るような行動したこと無いじゃろが。どちらにせよ、当分師匠殿と姉者は二人きりにせん」
三蔵「えええええ……」
小龍「…お帰りなさいませ、悟能様」
八戒「うむ。周りを見てきたが、この洞穴よりマシなねぐらは無かったのう。食料はワシが全部担いで来てやったわい……ええい悟浄め、荷物持ちくらいやらんか全く!」
三蔵「………てゆーかさ、悟空と二人きりが無理なのは、俺がどーこーじゃなくて」
小龍「…まあ、アレが原因ですね」
八戒「…最初は『こんなロリッロリな姐さんを、アタイの旦那様に触れさせるワケにいかないよ!』とか言ってたクセにのう……」
300: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/10(日) 18:33:17 ID:wqSY9IHfd6
ごくう「…悟浄ちゃん、あたま撫でないで」
沙悟浄「良いじゃないのさ減るもんでもなしぃ♪」
ごくう「姉弟子としての威厳とか秒刻みで減ってる気がする」
沙悟浄「ほら姐さん、そこ段差があるから、アタイが抱っこしてあげるよぅ♪」
ごくう「いいよぉ…あるけるよぉ…」
沙悟浄「いいからいいから!あぁぁぁん姐さん軽い!かわいい!ほっぺが、ほっぺがぷにぷに!」
ごくう「あつくるしい……」
三蔵「まさかの母性本能大爆発だもんな」
小龍「…溺愛ですね。子供好き同士でお似合いなんじゃないですか先生」
八戒「道中も延々と可愛がっておったわ、姉者もげんなりしとるわい。もう悟浄の中では我が子になっとるのう」
小龍「…たぶん脳内では先生との娘なんでしょうね」
三蔵「ロリコンなのは否定しないけど、悟空が娘ってのはなんか嫌だ。あんな娘めんどくせぇ」
沙悟浄「さあパパも待ってるから帰ろう帰ろう!あーもう可愛いねぇ姐さんは♪」
ごくう「まってパパってまさかお師匠さま?それはなんか嫌だ。あんな父親めんどくさい」
301: 名無しさん@読者の声:2013/11/10(日) 23:06:02 ID:ElWhNBG81s
いくつぐらいになっちゃったんだ…?
302: 名無しさん@読者の声:2013/11/11(月) 22:02:08 ID:6KdyPMHBok
支援
303: 名無しさん@読者の声:2013/11/13(水) 09:15:07 ID:LId/HKuROA
C
304: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/15(金) 19:19:16 ID:2BRfy..96Q
ごくう「いっただっきまーす!」
沙悟浄「あぁほら姐さん、ちゃんとコレつけて」
ごくう「いやヨダレ掛けっておい」
八戒「ぶふっ」
三蔵「きったねーな八戒!飯粒飛ばすな!」
小龍「…悟能様、ちり紙です」
八戒「んがっ……!鼻の奥に米粒が……ぷひーっ!………ふう。いや今の真顔でのツッコミは卑怯じゃろ姉者よ」
ごくう「だって見てよこのヨダレ掛けのワンポイント!おサルさんが体で『G』を表してるよ!わたし専用だよ!こんなのどうやって怖い!」
三蔵「裁縫は任せろ!」
沙悟浄「デザインはアタイが!」
ごくう「もうわたしに逃げ場が無い!」
八戒「良いではないか。普段は毛だの脳ミソ湯豆腐だの毛だの乳だけ星人だの毛だのとバカにされとるんじゃから、今のうちに可愛がられておけぃ」
ごくう「毛ぇ多いなぁ……」
小龍「…ところで先生、思ったよりも悟空さんに対して欲情を剥き出しにしませんね先生のクセに」
三蔵「わーおスットレートに失礼だ!……んー、と言うかなぁ…」
沙悟浄「姐さん、あんまりお腹いっぱいにしちゃダメだよ?今日はデザートに焼きリンゴ作ったげるから♪」
ごくう「わぁい!………う、うん。いいよね、やきりんご。うん」
八戒「おーおー、幼児退行を必死に抑えとる抑えとる」
三蔵「……あーも『我が家の末っ子』的な扱いをされてるヤツに劣情を催すほど、俺は堕ちてなかったワケだな」
小龍「…なるほど」
305: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/15(金) 19:20:50 ID:2BRfy..96Q
三蔵「だがストライクゾーンなのは確かだ。俺の心の均衡を保つ為にも、早くいつもの毛に……そっか。コイツ毛が無くなってるんだ。ほら見ろムダ毛が無い」
小龍「…本当ですね。確か変化の術を使っても、ソコだけは変わらなかったハズなのに」
ごくう「…とりあえず降ろしておししょーさま。なんなのさ」
沙悟浄「ああっ!可愛い!ブラーンってなってる姐さん可愛い!」
八戒「ふむ。そして今の姉者は力が出せぬ、と。つまり……」
三蔵「お前の力の源って毛かよ」
ごくう「そんなばかな!」
小龍「…そう言えば、分身の術等も、その、ムダ毛を抜いて行ってましたね…」
ごくう「しゃおくんの口からムダ毛って聞きたくないなあ!……え、マジで?」
八戒「……まあ、毛は女の命と言うし……ぷふっ……!」
ごくう「ウン百年生きてきて、こんな事実知りたくなかったよ……」
沙悟浄「もー、あんまり姐さんを苛めないどくれよ皆。さて、焼きリンゴの準備準備〜♪」
八戒「すっかり母親しとるのう。…母親と言えば、あの厚化粧から扇を奪わんと山を越せんが、やはり姉者の回復を待たねばならんか」
小龍「…襲ってくるかと思ってましたが、数日音沙汰無しですね」
ごくう「あー、それはたぶん、おにいちゃんもわたしみたいに」
三蔵「え、なに?アイツもちっさくなってんの?お前ら義兄妹どうなってんだよ」
ごくう「ちがうよー。あれだけ本気でぶっぱなしてたからねぇ。きっと妖力を回復するために、正体の白い牛さんに」
沙悟浄「皆、ちょっと来ておくれ!」
虎力大仙「……………」
三蔵「…ボロボロじゃんかよ!おい虎さん!?」
沙悟浄「息はあるけど、ギリギリだね」
ごくう「たすけなきゃ!しんじゃうよ!」
小龍「…はい。事情も知りたいですしね」
八戒「うむ。では悟浄、小龍………ワシを離せぃ!さすがに瀕死相手になんもせんっ!!!」
306: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/18(月) 21:46:43 ID:tkQ1cT7I8g
牛魔王「……ぶふぅぅぅぅ……!!!」
木叉「かー、オッちゃんタフやなぁ。そんな獣の姿でも、ここまでボクと戦り合えるやなんて、こら予想外やわ」
牛魔王「………」
鉄扇公主「……ぎゅ……まお、さま………」
玉面公主「………パパ………ぁ……」
牛魔王「……テメェは百万回殺す…!」
木叉「おー怖。やめてぇや、ボクこれでも動物好っきゃねんから。特に牛とか雄々しくて角とかカッコええし……何より焼いたら美味いんがエエわ」
牛魔王「…意気がってんじゃねぇぞ餓鬼が。焼かれて食われるのはどっちか解ってねぇようだな…!」
木叉「んんん?何やろねその大口は?もしかしてオッちゃん、助けとか待ってたりするん?………可愛い一人娘の」
牛魔王「……!」
木叉「かーっ!なっさけないわー!牛魔王ゆうたらその名を聞けば泣く子は黙り城門は開け放たれ香を焚いて出迎えらるっちゅー大物やのに!助けを頼みに啖呵を切るとか、しかも女の助けを!……幻滅やわ」
牛魔王「………テメェ」
木叉「おーっと、アカンで?『俺の子嘗めるなよ』とかそんなド三流のセリフ吐かんといてや?そら紅孩児ちゃんは強いけどやな………来ぃへんし」
ドサッドサッ
鹿力大仙「………」
羊力大仙「………」
木叉「はいこちら、お使いもマトモに出来へん役立たずの死体でございまぁす♪……て、言いたいトコやけど、コイツらエッラい頑丈なんやもん、ビビったわ!あ、持ってきてへんけど、あのビキニガールちゃんにもヤキ入れさせてもらいましたー。女の子やさけ、心が痛んだわぁ」
牛魔王「……鉄扇!!!テメェまだ動けるだろ!!!玉を連れて逃げろ!!!」
鉄扇公主「………お、断り……致しますわ…!」
牛魔王「いいから逃げろ!!!言うこと聞きやがれ!!!」
鉄扇公主「……私も!……忌々しいけれど、この小娘も!貴方が居なければ死ぬ女ですわ!」
牛魔王「……ちっ…!」
木叉「アカン涙ちょちょ切れるやん〜。映画化決定やね全大陸が泣いたね!でも安心しぃや、娘さんは面倒やさかい呼ばせんかったけど、まだ望みはあるで?」
牛魔王「…なんの話だ」
木叉「そろそろお喋りばっかやと間が持たんで、はよ来てくれるとエエねんけど……」
307: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/18(月) 21:48:38 ID:tkQ1cT7I8g
八戒「焼き尽くせぃ九歯馬鍬!」
ゴォォォォォォォオッ!!
牛魔王「っ!?」
八戒「…ふむ、やはりお主か。喧嘩を売る相手、間違うておらんか?」
沙悟浄「まったくもう……敵に塩を贈るどころじゃ無いじゃないのさ。命の獲り合いしてた連中だよ?どっちが死のうと知ったこっちゃないってのに」
ごくう「まーいーじゃん。玉面ちゃんにはお世話になったし。あー、やっぱお兄ちゃん牛になってるや…」
三蔵「かふっ!」
八戒「どうした師匠殿」
三蔵「…いや、悟空の『お兄ちゃん』の破壊力は凄まじいなとか、そんなこと思ってないよ大丈夫」
小龍「…死んでください」
三蔵「とうとう願望じゃなくて要望してきた!」
牛魔王「……孫……テメェら……。おい三蔵さんよ、何しに来やがった…?」
三蔵「なにって……わかってるけどムリムリムリ。瀕死の女の子に助けて助けてとかうわ言を聞かされたら、いくら俺が生臭坊主でもムリムリムリ」
牛魔王「……虎力か…」
三蔵「さて八戒、悟浄、小龍。悟空が役立たずだから頑張ってあげてね。とりあえずあの兄ちゃんは俺も好きくない!」
八戒「応!」
沙悟浄「あいよ旦那様っ!」
小龍「…借りは返します」
ごくう「ごめんね!役立たずでごめんね!」
308: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/18(月) 21:49:44 ID:tkQ1cT7I8g
木叉「…………来た」
三蔵「?」
木叉「…………命を狙われた相手を、助けに来た。………徳が貯まったぁぁあ!哪吒ぁ!」
哪吒「はいな兄様」
三蔵「え」
カッッッ!!!
牛魔王「……なんだ…?どうなりやがった…?」
八戒「…く、何処へ行きおった彼奴め!」
沙悟浄「気配が無い……逃げた?」
小龍「…それに、聞き覚えの無い声がしましたが」
ごくう「……おししょーさまがいない!」
八戒・沙悟浄・小龍「!!!」
ごくう「となりにいたのに……いない!いないよ!」
ごくう「おししょーさまぁぁぁぁあっ!!!」
309: 名無しさん@読者の声:2013/11/19(火) 20:33:08 ID:6KdyPMHBok
支援、切実に支援
310: 名無しさん@読者の声:2013/11/21(木) 15:02:50 ID:Ri/0Dq7liI
ごくうかわゆす///
っCCCC
311: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/11/21(木) 20:46:27 ID:2BRfy..96Q
八戒「……陽が落ちるのう。観世音あたりから何かしら報せがあるかとも期待しておったが、甘かったか」
小龍「……場所の手掛かりがありません……天界へは、生身の人間は物理的に入れませんし…」
沙悟浄「…あんな奴等、助けようとしなければ良かった!!さっさと消えちまいやがって!!旦那様は、旦那様は…っ!!」
ごくう「……おししょおさまぁ………」
紅孩児「座が暗いなあ」
ごくう「…こーちゃん…?」
紅孩児「うわあ悟空、可愛くなっちゃって。でもこれじゃあ犯罪だなあ、手が出せないや♪」
沙悟浄「何しに来たんだい!冷やかしなら殺すよ!」
紅孩児「わー怖い。せっかく色々教えに来てあげたのに」
沙悟浄「な、何か知ってるんだね!?言え!はやく言え!」
猪八戒「落ち着け悟浄。……紅孩児、牛魔王はどうしておる?」
沙悟浄「こんなときに敵の心配かい姐さんっ!?旦那様はどうでもいいってのかい!!」
八戒「落ち着けと言うて居ろうがっ!!」
沙悟浄「…っ!」
八戒「そう逆上せておっては貴様、もし紅孩児の口から師匠殿の居場所でも出ようモノならば、考えも無しに飛び出して行くじゃろ!相手は天界じゃ!その無謀こそ師匠殿の身が危うくなりかねんと知れい!」
小龍「…私たちも、怒りも……悔しさも同じです。悟浄さん」
沙悟浄「…ごめんよ」
ごくう「…絶対にたすける。だから教えてこーちゃん。おししょーさま、どこ?」
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