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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


261: 名無しさん@読者の声:2013/10/17(木) 23:04:04 ID:mMBbNGzqdU
>>悟空「ボーボーボーボーうるさいよ!」
でクソフイタwwwと思ったのにその後も息もつかせぬ連続攻撃だった…!
ヨシュアさん、手加減してくださいよ(´Д`)
262: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:12:53 ID:oiDmFOs0Js
三蔵「あー、ヤバかった……ありがとうな悟空、お前を見てたら落ち着いた」

悟空「確認しなくても失礼な意味なんでしょうねちくしょう」

玉面公主「……とにかく、あの炎は簡単には消せないわよ……諦めたら?」

八戒「ふん、そう言われると意地でも消してやりたくなるわ。……色々と知ってそうな輩が目の前に居るとなると、更にのう」

玉面公主「…………」

沙悟浄「いまや天竺なんて結構どーでも良いんだけどねぇ。このまま逃げ出すのは性に合わないからね。知ってるコトがあるなら吐きな」

玉面公主「……武器をおろして。……どっちが悪役か、わかった物では無いわね……」

三蔵「まあ言うても犯罪者の集いですし」

小龍「…先生も頭の中を覗かれたら即逮捕ですしね」

悟空「寝言とかドン引きだもんねたまに」

三蔵「マジか後で詳しく」

玉面公主「……芭蕉扇。聞いたこと、あるでしょう…?」

八戒「ほ、有名な宝具じゃ。価値で言えば姉者の如意棒と比べても遜色ない代物じゃの」

沙悟浄「盗賊時代、欲しがってるクライアントも結構居たね……まぁ在処が解らないからパスしたけど」

悟空「へぇ。やっぱ私の如意棒って凄いんだ……えへへ…♪」

三蔵「普段お前の耳の中にしまわれてて耳糞まみれのコイツがねぇ」

悟空「まみれてないよ!……ま、まみれてないよね?ね?」

小龍「…それで、その芭蕉扇が何なんですか、玉面公主」

悟空「シャオくんなんか言って!スルーしないで!」
263: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:14:44 ID:oiDmFOs0Js
玉面公主「……あれはこの世で最も大きな風を起こす扇……如何に火焔山が地獄の炎とは言え、吹き飛ばせる筈よ……」

沙悟浄「で?また譲ってやるから働け、とでも言うのかい?」

玉面公主「……玉、持ってないわよ。……何処にあるか……誰が持ってるかは知っているけど……」

八戒「読めんのう。何をさせたいんじゃお主」

玉面公主「……だから、その芭蕉扇……持ち主を教えてあげようと思っただけよ………一応、羅刹女と呼ばれる妖仙だから、そこそこ強いかもだけど………」

小龍「…羅刹……鬼神の女怪ですか」

八戒「ふむ。まあ罠だとしても、このままでは立ち往生じゃしのう。師匠殿」

三蔵「とりあえずここ暑いし、行くなら行こうぜ」

沙悟浄「……また女…!また女なのかい…!」

悟空「羅刹女……どっかで聞いたよーな………うぅん?」







鉄扇公主「へっくし!」

鉄扇公主「……嫌だわ、何方か噂でもしてるのかしら……?」

鉄扇公主「…おほほ、きっと牛魔王様ね。あのチンクシャじゃ物足りなくて私の豊満な躯を思い出して居られるに違いないくてよ!そうよ!」

鉄扇公主「……あぁあ忌々しい小娘…!何よ頭に耳とか生やして可愛いとでも思ってるのかしら?痛いだけよネズミにでもかじられちゃえば良いのよ…!」

鉄扇公主「………さみしい」
264: 名無しさん@読者の声:2013/10/19(土) 16:28:32 ID:w2H/KYEVpY
支援

265: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/20(日) 22:25:35 ID:8yQ0cN0zGE
沙悟浄「……やっぱり納得いかない」

悟空「まだそんなん言ってるの?しょうがないじゃんジャンケンの結果なんだから」

沙悟浄「だってこーゆー時は大体、『ほほう女の羅刹とは腕が鳴るわい』とか言って八戒姐さんが出張るじゃないのさぁ……そりゃアタイとしても旦那様に女を近付けたくないから留守番させるのは賛成だったけど……」

悟空「なんだかんだで病み上がり?じゃないか、怪我上がり?のシャオくんが心配なんだよ八戒ちゃん」

沙悟浄「…むう。じゃあもうとっととその芭蕉扇、奪って帰る!アタイの旦那様分が切れる前に!」

悟空「いや別に奪わなくても」








召使い「奥様ぁ〜、今夜のご飯、何かリクエストはおありですか?」

鉄扇公主「……そうね。白キツネの丸焼きとか良いわね。腸を引き出して香草を詰めるの。獣は臭いから、そうしないと食べれたモノではないし」

召使い「……えぇぇ……白狐と言われましても…そんな珍獣……」

鉄扇公主「珍獣。そうね、珍獣よ。珍しいだけよ。あとほんの少し若いってだけよ。それだけよ。それが無かったらあんなチンチクリン」

召使い「奥様?」

鉄扇公主「だいたいこの近くで逢い引きするとか、当て付けがましいにも程があるわよ性格悪すぎるわよ親の顔が見てみたいわよ下の毛も生え揃ってない糞餓鬼のクセに意気がってんじゃないわよ」

召使い「おーい奥様〜?」
266: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/20(日) 22:26:46 ID:8yQ0cN0zGE
衛兵「奥様ぁぁあ!変事で御座います!えぇい、邪魔だ飯炊き!」

召使い「キャッ!?」

鉄扇公主「…騒がしいこと。落ち着いて話しなさいな。牛魔が勇士として、無闇に狼狽えるは恥と知りなさい?」

召使い「うわぁ切り替え凄っ」

衛兵「もっ、申し訳…!しかし奥様!そ、そ、そ、孫悟空が、孫悟空が攻めて参りました!沙悟浄も居ります!」

召使い「なっ…!?お、奥様!は、はやく逃げましょう怖いっ!」

鉄扇公主「……そんごくう?」

衛兵「飯炊きの言う通りで御座います!裏手に馬車と護衛を用意しております故、今すぐ……奥様?」

鉄扇公主「青鋒剣をお持ちなさい!」

召使い「は、はひ!?」

衛兵「ま、まさか奥様!?な、なりませぬ!貴女様は牛魔王様が第一夫人!御身を危険に晒すは許せませぬ!」

鉄扇公主「黙りない。これは牛魔王夫人としてでは無く、翠雲山芭蕉洞が主、鉄扇仙が命。……何を呆けてます、青鋒剣を早く!」

召使い「か、畏まりましたぁっ!」

衛兵「ぐぅ…!ええい!奥様が出陣なさる!門を開けぇい!」

鉄扇公主「孫悟空……牛魔王様の義妹………これ以上妾を増やされてたまるもんですか…!そうだわ、このままその三蔵とやらも生け捕って、牛魔王様に献上しましょう……その孫悟空とやらの首と一緒に………おほほ……おーっほっほっほっほ!!」
267: 名無しさん@読者の声:2013/10/21(月) 22:04:30 ID:w2H/KYEVpY
かっけぇと思ったら性格悪かったww
268: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/22(火) 19:59:58 ID:Fwli.uj/ek
玉面公主「……リーチ一発……ツモ……七対子。……裏ドラは……残念。……はい、4000オールね…」

三蔵「ぐっ。やばい、トぶぞこれ」

小龍「…先生、染め手ばかりじゃ上がれませんよ」

三蔵「おかしいな、寺じゃこれでも一番の実力だったのに」

八戒「牌も読めぬし運も無い。弱いのう師匠殿」

三蔵「うるせぇお前だって今3位じゃねーかよ。このポーカーフェイス二人が強すぎるんだって」

小龍「…いや先生弱いですよ。背中どころか心が煤けてますからね」

三蔵「意味はわからないがグサッとくる罵倒だ!」

八戒「しかし付き合っておいてなんじゃが、随分とゆっくりしとるのう、玉面の。……お主ヒマ人か?」

玉面公主「……報告を待っているのよ…………あの二人が羅刹女を殺して、芭蕉扇を奪い取って来れたかどうか……」

三蔵「いや殺してまで奪って来いとは言ってねぇ」

小龍「…殺して貰いたい理由でも?」

玉面公主「……だって、羅刹女……鉄扇公主が死ねば、玉が第一夫人だもの………」

八戒「なんと。そういう事じゃったか」

三蔵「うわコイツ性格悪っっ!」

小龍「…しかし悟空さんと悟浄さんのコンビです。殺める迄も無く、叩き伏せるでしょう」

玉面公主「……わかってないわね………なんで邪魔なあの女を、玉が壊さないで我慢してるのか……………玉より、ずっと強いからよ」

八戒「……!」
269: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/22(火) 20:02:28 ID:75nZ.ybS5Q

ガキィンガキィンガキィン!!!ガキィン!!!


鉄扇公主「おほほほほほ!邪魔よ退きなさい小娘!私が殺したいのは後ろの猿なのだから!」

沙悟浄「くっ…!?は、はやっ……!!」

悟空「悟浄ちゃん頭下げてっ!伸びて如意棒っ!」


カッッ!!!

鉄扇公主「…女の顔を狙うだなんて、野蛮だこと」

悟空「うええええええ!?」

沙悟浄「棒の突きを、切っ先で止めた…!!」

鉄扇公主「……牛魔王様がヤケに買っていらっしゃるから、どれ程の強者かと思っておりましたけど……力任せの猿と小手先ばかり器用な小娘……期待外れですわね」

沙悟浄「……参ったね。強いじゃないのさ……二刀流ってのがまた厄介だねぇ……!」

悟空「…お兄ちゃんの縄張りだって聞いてたから、まあ関係者なんだろーなー嫌だなーとは思ってたけど……こーちゃんのお母さんかぁ……そりゃ強いハズだよぅ……」

鉄扇公主「そう言えば、紅のお気に入りでしたわねぇお猿さんは……困ったわ、殺したら紅に怒られちゃうかしら?……そうだわ、手足を切り落として達磨にしましょう!それであの子にプレゼントすれば、夫に集る害虫も大人しくさせて息子にも喜ばれる……一石二鳥ですわね!」

沙悟浄「なんか怖いコト言ってる!姐さんこのオバサン怖い!」

悟空「狙われてる本人はもっと怖いんだから怖い怖い言わないでもっと怖くなる怖い!」

鉄扇公主「オバ……!?……そっちの小娘も同じように……いや(ピーッ)して(ピピーッ)してさらに(ピッピッピーッ!)して、兵どもの慰みモノに決定ですわね…!」

悟空「ふゃあぁぁなんか決定したよ悟浄ちゃん」

沙悟浄「さすがのアタイも逃げ出したいマジで怖い」
270: 名無しさん@読者の声:2013/10/22(火) 20:52:55 ID:fKuf/3QRUo
っCCCCCCCC
271: 名無しさん@読者の声:2013/10/22(火) 21:15:32 ID:q3lmOLpqYE
こーちゃん息子扱いかよwwwww
272: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/24(木) 22:42:12 ID:ENTcVMzf/s
鉄扇公主「おほほほほ……心配しなくても一瞬で斬り落としてあげますわ……!」

沙悟浄「ううぅ何だろう雰囲気が怖い妖気がドス黒い」

悟空「わかるわかる実力がどーこーよりまず怖いとりあえず謝りたくなる」

鉄扇公主「おほほほ……小便臭い小娘では私の圧、到底耐えられるモノでは無くてよって誰が年増ですってぇ!!?」

沙悟浄「言ってないよっ!」

悟空「しょ、しょーがないっ!一旦離れよう!ん〜……摂法っ!」

ビュオァッ!!

鉄扇公主「あら?」

沙悟浄「おおっ!さすが姐さん!」

悟空「ゴメンねオバ……おねーさんっ!吹っ飛んじゃえ!」

鉄扇公主「…無理に摂理を弄くり風を起こす……無粋で不躾で野蛮なやり方ですわね………風と云うのは、こうして優雅に扇いで起こすもの……」

悟空「へ?」

鉄扇公主「見せてあげますわ。……芭蕉扇」

ビュオオオオオオオオァッッッ!!!!

悟空「ちょ」

沙悟浄「な」

オオオオオオオ………!!!

鉄扇公主「……あらいけない。つい吹き飛ばしちゃったわ。……ま、聞けば狙いはこの芭蕉扇らしいですし、また来るでしょう。今度はその坊主も連れて来なさいな。おほほほほ……」





玉面公主「……まったく……期待外れ甚だしいわね……くすくす…」

三蔵「お前らが勝てないとか、牛魔王さん以来だな。なんかホッとするのは何でだろう」

紅孩児「さすが母上、腕は落ちてないみたいだね」

八戒「ええい情けない!天下の斉天大聖と捲簾大将ともあろう者が、たかが羅刹一匹にしてやられるとは!名が泣きじゃくって居るわ未熟者め!」

悟空「うう、なんでいきなり叱られてるんだろう」

沙悟浄「何万里もすっ飛ばされて、やっと帰って来たのに……」
273: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/24(木) 22:43:59 ID:ENTcVMzf/s
八戒「勝敗は戦の常とは言え、二人がかりで敗け帰ったと言うのが問題じゃ!どうせ悟浄!お主師匠殿が居らんからとヤル気を削がれて居ったろ!」

沙悟浄「う」

紅孩児「悟空はムラっ毛があるからね。そんな悟浄さんの気分に当てられて本気が出なかったかな?」

悟空「う……って、待ってなんでこーちゃんが居るの」

八戒「説教の途中でムダ口を叩くでないわ姉者っ!」

悟空「ぴいっ!?」

沙悟浄(………ちょいとシャオ、なんであんな怒ってるのさ八戒姐さん)ヒソヒソ

小龍(…ええと、その……『お二人が芭蕉扇を無事に持ち帰るかどうか』で賭けておりまして……玉面公主と)ヒソヒソ

沙悟浄(…あぁ……あとなんで紅孩児までここに?それとけしかけといてアタイらが負ける方に賭けるとかあの狐っ娘なにを)ヒソヒソ

八戒「そこぉっ!!聞いとるのかぁ!!」

沙悟浄「ぴいっ!?」

玉面公主「……玉としては、賭けに負けても良いから殺して欲しかったのに………あ、御免なさい……息子の前だったわね……」

紅孩児「いや娘ですから。やめて下さいよ母上に嫌がらせは。愚痴られるの僕なんですから…あとくっつかないで下さい離れて下さい」

玉面公主「……パパと同じ匂い……」

三蔵「…なんかどっちも忙しそうだし、道教王カードでもやってよーか小龍」

小龍「…良いですよ。私の関帝デッキで1ターンキルですし」

三蔵「バッカ俺こないだ必勝コンボ思い付いたし」

悟空「そんな!二人とも助けてよぅ!」

沙悟浄「旦那様ぁ!見捨てないどくれぇ!」

八戒「うるさいお主ら特訓じゃ!その鈍った性根を叩き直してくれるわ!」

悟空・沙悟浄「うええええええ……」
274: 名無しさん@読者の声:2013/10/24(木) 23:32:49 ID:xMna/fS82.
シャオ君とお師匠様が仲良くなっている…だと?
275: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/27(日) 02:53:12 ID:8sRrnWgNdo
紅孩児「さてと。それじゃ涙目でお説教される悟空も堪能したし、僕はそろそろお暇するよ」

小龍「…罠カード『太公望の妙計』発動です。場のカードと手札全部除外して下さい」

三蔵「なにその鬼畜効果!?」

紅孩児「三蔵さん三蔵さん、ほら、この伏せカード発動して、コイツの効果で墓地から……」

三蔵「…ん?おおお!よっしゃ全滅回避!」

小龍「…くっ……余計な事を…」

紅孩児「だって無視するから、ふふ。じゃあね♪」

三蔵「おーう、助かったぜぃ」

悟空「………で、こーちゃんホントに何しに来てたんですか?」

小龍「…悟空さん、悟能様の特訓とやらは終わったのですか」

悟空「なんか『まずは貴様らは心構えからじゃ!』とか言い出して、そんし?とか、ごし?とか、よくわからない本を読まされそうになったから逃げてきた!大丈夫、分身残して来たから!」

三蔵「さすが俺の一番弟子だ」

小龍「…よく悟能様にバレませんね、それ」

悟空「ふっふっふシャオくん、分身に気を移すことにかけては、天界一だからね私は!イタズラに欠かせない技能だよ!」

三蔵「さすが俺の一番弟子だ」

悟空「えへへへ……で、こーちゃん何しに」

小龍「…ええと、ですね……」

三蔵「うん、なんかすぐ近くで牛魔王さんが宴会してるらしい。で、この辺は紅孩児も管轄外だから、親父さんにはクギをさしてあるけど、見つかんないよーにね、って」

悟空「え」

小龍「…しかし牛魔王の家族全てに居場所がバレている今、あんまり意味も無さそうですよね。紅孩児としては、やはり悟空さんを気にしているのでしょうか」

悟空「に、逃げよう!今すぐ逃げよう!」

三蔵「逃げようったって……じゃああの火の山、何とかしねーとなぁ」

悟空「う……!お兄ちゃんも怖いけど、あのオバサンも怖いし…!そうだ玉面ちゃんに頼んで……あれ?玉面ちゃんは?」

小龍「…いつの間にか居ませんね……あ」

悟空「う〜、お兄ちゃんに見つかるくらいならあのオバサンを……こーちゃんに頼めば……いや見返りに何を要求されるか……ううう、怖いなあ嫌だなあ…」
276: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/27(日) 02:55:37 ID:gGiNgm69c6
八戒「ほほう?怖がりな姉者でも、ワシ如きの怒りは怖くないと見えるのう」

悟空「ぴっ!?」

八戒「講義の最中に寝こけおって、九歯馬鍬の先でちょいとつついてやったら……これじゃ。毛分身とは、やるではないか姉者」

悟空「しまった気を移し過ぎて行動パターンまで私そっくりに……あーん八戒ちゃん、恥ずかしいから皆の前で私の毛なんて見せないでよぅ」

三蔵「うわぶっとい毛だな。マン毛?」

悟空「言葉を選ぼうかお師匠さま」

八戒「嫌なら嫌と言えば良いのに、こんな騙すような真似をされると、妹弟子として寂しいのう……」

悟空「そんなん言える空気じゃなかったじゃん…」

三蔵「あれ、悟浄はどした?」

八戒「そこで休んどる。姉者の分もシゴいたからの」


沙悟浄「……は、はふ……ぅん………姐、さん……ダメ………そ、そこは旦那様の為、に………あふぅ……!」


三蔵「ピクピクしてるな」

小龍「…ピクピクしてますね」

悟空「うわぁぁぁあしっかりして悟浄ちゃん!ゴメンね私が逃げたばっかりに!」

八戒「さてスッキリした所で、今後どう動くかでも話し合うかの!」

三蔵「悪魔だな」

小龍「…最近否定が出来ません」


沙悟浄「……死ぬ前に……ウエディングドレスを……着たかっ……た……」

悟空「悟浄ちゃぁぁぁぁぁあん!」
277: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/29(火) 05:45:44 ID:DUc863sXGs


ドサッ……


悟空「……お師匠さま?」

…………

悟空「…お師匠さま!お師匠さまってば!」

『屍だ。応えぬ』

悟空「お師匠さまっ!!お師匠さまぁあっ!!」

『そうしている内に、仲間も骸と化す』

悟空「え………八戒ちゃん!!悟浄ちゃん!!」

……………

悟空「シャオ、くん………」

『護れなかったな。なにひとつ』

悟空「……う、ううう、ううううう…!!!」

『そうら、三蔵法師の躯より、魂が抜けてゆく』

悟空「ゆるさない……ゆるさない……!!!」

『ならば、喰え』

悟空「ああ!?」

『玄奘三蔵法師が魂を、喰らえ。さすればこの天地に孫悟空の敵は無くなるだろう』

悟空「ふざけるな!!!」

『仇も、討てるぞ?殺したいだろう?師を、友を、奪った仇を』

悟空「うう、う、ううううう!!!」

『喰らえ』

悟空「うあ…うああああああああああ!!!!」
278: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/29(火) 05:47:42 ID:DUc863sXGs







悟空「……ぁぁぁあああああああああああっ!!!」

八戒「うおっ!!?な、なんじゃ!!?」

悟空「…………八戒ちゃん……八戒ちゃぁぁぁぁあん!」

八戒「こ、これ姉者、苦しい!抱きつくな!む、しかしやはり良い弾力じゃのぉ…ほほほ♪」

悟空「ひうっ!?」

八戒「あ、すまぬ。つい」

悟空「つい、で乙女の乳首を摘まんじゃダメだよ!とんだセクハラ幼女だよ!」

八戒「急に抱きついて来ておいて、セクハラはどっちじゃ。なんじゃ、怖い夢でも見よったか?」

悟空「………ゆめ……」

小龍「……すぅ……すぅ………」

沙悟浄「………ムニャ……あぁん…旦那様ぁ……♪」

三蔵「………いやお前スジってのはプニプニ感がだな……んんぅ……」

悟空「…みんな居る……良かったぁ………あとお師匠さま寝言がひっどい」
279: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/29(火) 05:49:39 ID:DUc863sXGs
八戒「ふむ、皆から無視されゴミを投げ付けられトイレでは床に落ちた握り飯を食わされ、机に花瓶でも置かれる夢とかかの?」

悟空「いじめだ!それもガチなやつだ!」

八戒「ではどうした。寝れんなら見張りを代われい」

悟空「嫌だよ、今日は八戒ちゃんの番じゃん。……夢、なんだけど………あれ?なんかよく覚えてないや………とりあえず、皆がやられちゃって、それで…」

八戒「ほほ、牛魔王が相手だとしても、そう簡単には殺られんわい」

悟空「……お兄ちゃんの声のような気も………ううん…………あ、あとなんか、食え!とか言われたような……」

八戒「床に落ちた握り飯を?」

悟空「もうそれいいよ!その私可哀想すぎるよ!やり方が陰険だよ!」

八戒「ほっほっほ、では早う寝ろ。明日は怖い怖い鉄扇公主と再戦じゃ。今度は本気を出して貰うぞい」

悟空「あう。嫌だなあ………おやすみぃ…」

八戒「うむ。………と、そうじゃ姉者」

悟空「…ん、なーに?」

八戒「乙女なら、乳毛くらいは剃ったらどうじゃ?」

悟空「うるさいよ!あんな少し摘まんだだけでわかるほどじゃあ……じゃなくて放っといてよ!うわぁん!」
280: 名無しさん@読者の声:2013/10/29(火) 15:07:53 ID:L0KAQrBqD2
八戒ちゃんwwwwwwwwww
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