尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
252: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 20:29:15 ID:w2H/KYEVpY
かわいいなw
253: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 20:43:43 ID:oQOAUAXAAM
観音弱すぎワロタwwww
止めろよww
254: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 22:42:11 ID:v.Z.DKY7OI
観音様wwwwwガンバレwwwww
255: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/13(日) 23:13:53 ID:81/Zu/IqUI
八戒「観世音じゃな」
紅孩児「切り崩すなら、ってことかな?」
八戒「うむ。あの御仁、弁も立たねば気当たりにも弱いと見た。さらに『上の』意思で動いておると口走るなど、粗忽じゃしの」
羊力大仙「上、か。菩薩の上となれば、天帝………いや、天帝を上とはせんか。……貴殿等、とんでもない相手に喧嘩を売られているであるな」
八戒「…ほう。三バカのクセにやるではないか。まあ、主は元よりマトモっぽかったからのう。ほれ」
羊力大仙「酌は受けん、馴れ合うつもりは無い。しかし助けられた恩は事実、杯を並べる程度の義は示すであるが」
紅孩児「ふふ、お堅いなあ、羊力さんは」
八戒「いやいや。悟浄もまだまだ甘いし姉者は頭にバナナが詰まっておるでな、こちらの話を即座に理解して貰えるは心地好いわい。………しかし全く…!」
紅孩児「ふふ、落ち着きなよ」
八戒「こんなに大っっっっっっっっっ事な話をしとると言うのに、身内が一人も居らんとはどーゆー了見じゃ!!!」
紅孩児「みんな中庭に居るね。ほらここの窓からも見えるよ。ウチの虎力と鹿力も一緒だね。なんか楽しそう♪」
八戒「馴れ合わんのではないのか貴様等!」
羊力大仙「いやそれは我輩の流儀であって…」
紅孩児「ほらほら羊力さんに当たらない。そんなに仲間外れが寂しいなら、八戒さんも行ってきなよ?」
八戒「そぉゆぅコトでは無いわい!」
羊力大仙「ところで貴殿、何故ナース服なのであるか?しかもそのスカート丈……やはり痴女であったか…」
八戒「やはりって何じゃ………いや、そこは言い訳出来んな我ながら」
紅孩児「うわぁ認めちゃうんだ」
鹿力大仙「んあぁ?つまりアレだろ?妖力をこう、膝からギューッと」
悟空「違う違う、膝からドーンとお腹に持ってきて、そっからバビューンと」
鹿力大仙「あー、なんだよ最初からそー言えよ。で、バビューンのあとにキュッとしてバーンか」
悟空「そうそう!バーンの時に気持ちククッと抑えると良い感じ!」
三蔵「…何語喋ってんだアレ」
沙悟浄「…よくアレで通じるねぇ……」
256: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/13(日) 23:15:19 ID:81/Zu/IqUI
虎力大仙「鹿力は頭にマーマレードジャムが詰まってるからね。はい、飲み物貰って来たわよ」
三蔵「お、どーも」
沙悟浄「…ありがと。でもあんま旦那様に近付くな」
虎力大仙「はいはい。で、アイツ等なにやってんのよ」
三蔵「いやなんか、ゴッツいパンチを打つ練習?」
沙悟浄「敵に教えてどーすんだってんだよね、姐さんも……てかアンタは何で此処に居んのさ。あ、もしかしてあの筋肉鹿、アンタのコレかい?」
虎力大仙「バカ言わないでよ。あれは出来の悪い弟みたいなもんね。………だって、大勢集まってる所に居ないと……!」
三蔵「…八戒か」
虎力大仙「ホントは早くここから逃げたいのに!紅孩児が後処理だなんだって仕事押し付けるし!何が悲しくてあの性欲魔豚と同じ屋根の下に!」
三蔵「気に入られちゃってるからなぁ」
沙悟浄「気に入られちゃってるからねぇ」
虎力大仙「なんとかしてよお前らの仲間だろ!?」
三蔵「これから大変だな、君も」
沙悟浄「同情するよ…」
虎力大仙「……え?なにが?」
三蔵「いや、俺らに対して菩薩様とかまで敵に回るとしたら」
沙悟浄「八戒姐さんが禁欲する理由も無くなるからねぇ」
虎力大仙「………!」
三蔵「まあ本人がそこに気付いてないけどな、まだ」
沙悟浄「素直にコスプレもしてるもんねぇ。可愛いもんだよ姐さんは」
虎力大仙「気付くな気付くな絶対気付くな気付かないでぇぇぇ…!」
257: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/15(火) 15:21:02 ID:YneYV8H5.E
悟空「伸びて如意棒ーっ!」
八戒「薙ぎ倒せぃ、九歯馬鍬ぁ!」
沙悟浄「沙僧が名において、力を見せよ降魔杖!」
妖怪「ぐぎっ…!」
妖怪「くっ!退け、退けぇっ!」
小龍「…………」
三蔵「はい君は大人しくしてなさい。傷口は塞がったとは言え、ずっと寝てたんだから」
小龍「…しかし」
悟空「そうだよ!特に脇腹の切り傷なんてちょっと内臓見えそうな感じでグロかったんだから!まったく八戒ちゃんは!」
沙悟浄「いや、右腕の火傷のがヤバかったよ。火に強いはずの竜族の皮膚をあれだけ焦がすとか、どんだけ強火でじっくり焼いたんだ、って話さね……まったく八戒姐さんは」
八戒「ええい良い加減しつこいわっ!………小龍、その水筒もワシが持つ、寄越せ!」
小龍「…いやそうなると悟能様が、荷物全てを持つことに」
八戒「うっさい!寄越せったら寄越せぃ!喉が渇いただけじゃ!」
悟空「あ、八戒ちゃん私にも!もう喉カラカラだよぅ」
沙悟浄「…軽くバトった後、ってのもあるけど、暑いねぇ……ごめんアタイも一口」
三蔵「比丘国も暖かかったが、西に進むにつれて温度上がり過ぎだよな。異常気象も甚だしいぜ」
小龍「…紅孩児の助言通り、水分を多量に用意しておいて助かりましたね。あの者は敵の自覚があるのかどうか…」
八戒「そう言えば城を出る際、妙なコトを言うとったの。『この先は牛魔の縄張りは縄張りなんだけど、ちょっと僕は関与出来なくて』だの何だの」
沙悟浄「あいつ太子だろう?それが関与出来ないって、牛魔王直轄ってことかね……てか姐さん早く代わっておくれよっ」
悟空「んくっ…んくっ……ぷはぁ。もう一口、もう一口だけ」
三蔵「お、やっと森を抜けるな。そろそろ村かなんかあると良いな」
小龍「…野宿すると、蚊とかヤバイですからね……」
八戒「森林の出口に待ち伏せる族徒は多い、油断するなよ」
258: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/15(火) 15:23:20 ID:YneYV8H5.E
ゴオオオオオオオオオオ……
三蔵「…待ち伏せの方がマシだったな」
悟空「…これは見たくなかった現実だねぇ…」
八戒「…暑い……いや、熱いワケじゃのう」
小龍「…まるで地獄ですね…」
沙悟浄「あーもー姐さん飲み過ぎだよ、先のコトも考えて……って………なにこれ。…山?」
三蔵「山だな」
悟空「めっちゃ燃えてるけどね!キレイだけど熱い!」
三蔵「お前毛深いから人一倍蒸れるもんな。股とか」
悟空「太股の内側を伝う汗が気持ち悪いですよどうせ」
259: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/17(木) 22:25:39 ID:ukLgnN2ewA
悟空「ひあー、熱かったぁ〜」
三蔵「ごくろーさん。で、どーだった?」
悟空「ダメですねぇ。このあたり全部炎がボーボーだよ。觔斗雲の術でも近付けないくらい熱いし…」
三蔵「ボーボー対決でお前が負けるとか一大事だな」
八戒「いやこのボーボー加減はマウンテンゴリラでも勝てんじゃろ」
悟空「ボーボーボーボーうるさいよ!」
沙悟浄「しかし参ったね。炎の山脈に囲まれてるとか、進みようがないじゃないのさ」
小龍「…西天へは、ここを通らない事には辿り着けません。……と、西域情報紙にはありましたね」
八戒「そうは言うてもワシは叉焼になるのはゴメンじゃ。おい誰ぞ、雨とか降らせられんか?」
悟空「ごめん私、そーゆー繊細な術はちょっと…」
沙悟浄「やったことが無いからねぇ…そもそも雨程度で消えるのかね、あの炎」
八戒「ワシも雷なら落とせるんじゃがのう」
小龍「…私も火竜寄りなもので……」
三蔵「しかし『雨を降らせられるかどうか』って真面目に話し合い出来るあたり、お前らのバケモノっぷりが伺えるな」
玉面公主「……雨なんかじゃ消えないわよ……あれは地獄の炎だもの…」
三蔵「うわビックリした!」
八戒「急に現れるのう、お主は。牛魔王の命でも下ったか?」
沙悟浄「旦那様に近付くなぁっ!」
悟空「まだ食べれないと思うよ?お師匠さまの9割は煩悩で出来てるよ?」
小龍「…残り1割は精液が詰まってます」
三蔵「じゃあ100%じゃねぇかよ!」
260: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/17(木) 22:29:23 ID:ktLhYxeNBo
玉面公主「……相変わらず賑やかね………違うわ……パパと逢っていたの。その帰りにアナタ達を見かけたから、声をかけただけよ……」
八戒「なんじゃ逢い引きの帰りか。気持ち艶々としているとは思ったが。……呼び出されれば身体を差し出しに出向く……『2号』は大変じゃのう?」
悟空「おーっと八戒ちゃんがケンカを売ったー!性格が悪いぞーっ!」
玉面公主「……愛故に、よ………貴女には解らないわ………良いのよ、今は太子とされていても紅孩児は女……玉は男の跡継ぎを生んでみせるわ……」
沙悟浄「なんかドロドロしてるねぇ。第一婦人とやらも気の毒に」
八戒「しかし見た目幼女が孕む云々の話をするのもシュールじゃの」
悟空「八戒ちゃんがそれを言っちゃうのもシュールだよ」
玉面公主「……でも、問題があるのよ………玉の一族、長命だけど幼年期が長くて………玉、まだ『きてない』から………口惜しいわ……」
八戒「いや知りたくも無いわいそんな情報」
悟空「おおーっとコレはロリコンのお師匠さまには御褒美ですね……お師匠さま?どしたのお腹痛いの?」
小龍「…『きてない』のセリフの辺りで前屈みに倒れました。そっから小声で『お前それ反則だよ…お前それ反則だよ…』と呟き続けてます。死ねば良いのに」
沙悟浄「くそっ!アタイ純潔だけど初潮はさすがにもう来てる…!」
八戒「いやそのナリで来てなかったら怖いわい」
玉面公主「……相変わらず、ひっどい会話ねアナタ達……」
悟空「いやコレは玉面ちゃんのせいだよー?」
三蔵「……反則……反則……うふぅ……!」
261: 名無しさん@読者の声:2013/10/17(木) 23:04:04 ID:mMBbNGzqdU
>>悟空「ボーボーボーボーうるさいよ!」
でクソフイタwwwと思ったのにその後も息もつかせぬ連続攻撃だった…!
ヨシュアさん、手加減してくださいよ(´Д`)
262: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:12:53 ID:oiDmFOs0Js
三蔵「あー、ヤバかった……ありがとうな悟空、お前を見てたら落ち着いた」
悟空「確認しなくても失礼な意味なんでしょうねちくしょう」
玉面公主「……とにかく、あの炎は簡単には消せないわよ……諦めたら?」
八戒「ふん、そう言われると意地でも消してやりたくなるわ。……色々と知ってそうな輩が目の前に居るとなると、更にのう」
玉面公主「…………」
沙悟浄「いまや天竺なんて結構どーでも良いんだけどねぇ。このまま逃げ出すのは性に合わないからね。知ってるコトがあるなら吐きな」
玉面公主「……武器をおろして。……どっちが悪役か、わかった物では無いわね……」
三蔵「まあ言うても犯罪者の集いですし」
小龍「…先生も頭の中を覗かれたら即逮捕ですしね」
悟空「寝言とかドン引きだもんねたまに」
三蔵「マジか後で詳しく」
玉面公主「……芭蕉扇。聞いたこと、あるでしょう…?」
八戒「ほ、有名な宝具じゃ。価値で言えば姉者の如意棒と比べても遜色ない代物じゃの」
沙悟浄「盗賊時代、欲しがってるクライアントも結構居たね……まぁ在処が解らないからパスしたけど」
悟空「へぇ。やっぱ私の如意棒って凄いんだ……えへへ…♪」
三蔵「普段お前の耳の中にしまわれてて耳糞まみれのコイツがねぇ」
悟空「まみれてないよ!……ま、まみれてないよね?ね?」
小龍「…それで、その芭蕉扇が何なんですか、玉面公主」
悟空「シャオくんなんか言って!スルーしないで!」
263: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:14:44 ID:oiDmFOs0Js
玉面公主「……あれはこの世で最も大きな風を起こす扇……如何に火焔山が地獄の炎とは言え、吹き飛ばせる筈よ……」
沙悟浄「で?また譲ってやるから働け、とでも言うのかい?」
玉面公主「……玉、持ってないわよ。……何処にあるか……誰が持ってるかは知っているけど……」
八戒「読めんのう。何をさせたいんじゃお主」
玉面公主「……だから、その芭蕉扇……持ち主を教えてあげようと思っただけよ………一応、羅刹女と呼ばれる妖仙だから、そこそこ強いかもだけど………」
小龍「…羅刹……鬼神の女怪ですか」
八戒「ふむ。まあ罠だとしても、このままでは立ち往生じゃしのう。師匠殿」
三蔵「とりあえずここ暑いし、行くなら行こうぜ」
沙悟浄「……また女…!また女なのかい…!」
悟空「羅刹女……どっかで聞いたよーな………うぅん?」
鉄扇公主「へっくし!」
鉄扇公主「……嫌だわ、何方か噂でもしてるのかしら……?」
鉄扇公主「…おほほ、きっと牛魔王様ね。あのチンクシャじゃ物足りなくて私の豊満な躯を思い出して居られるに違いないくてよ!そうよ!」
鉄扇公主「……あぁあ忌々しい小娘…!何よ頭に耳とか生やして可愛いとでも思ってるのかしら?痛いだけよネズミにでもかじられちゃえば良いのよ…!」
鉄扇公主「………さみしい」
264: 名無しさん@読者の声:2013/10/19(土) 16:28:32 ID:w2H/KYEVpY
支援
265: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/20(日) 22:25:35 ID:8yQ0cN0zGE
沙悟浄「……やっぱり納得いかない」
悟空「まだそんなん言ってるの?しょうがないじゃんジャンケンの結果なんだから」
沙悟浄「だってこーゆー時は大体、『ほほう女の羅刹とは腕が鳴るわい』とか言って八戒姐さんが出張るじゃないのさぁ……そりゃアタイとしても旦那様に女を近付けたくないから留守番させるのは賛成だったけど……」
悟空「なんだかんだで病み上がり?じゃないか、怪我上がり?のシャオくんが心配なんだよ八戒ちゃん」
沙悟浄「…むう。じゃあもうとっととその芭蕉扇、奪って帰る!アタイの旦那様分が切れる前に!」
悟空「いや別に奪わなくても」
召使い「奥様ぁ〜、今夜のご飯、何かリクエストはおありですか?」
鉄扇公主「……そうね。白キツネの丸焼きとか良いわね。腸を引き出して香草を詰めるの。獣は臭いから、そうしないと食べれたモノではないし」
召使い「……えぇぇ……白狐と言われましても…そんな珍獣……」
鉄扇公主「珍獣。そうね、珍獣よ。珍しいだけよ。あとほんの少し若いってだけよ。それだけよ。それが無かったらあんなチンチクリン」
召使い「奥様?」
鉄扇公主「だいたいこの近くで逢い引きするとか、当て付けがましいにも程があるわよ性格悪すぎるわよ親の顔が見てみたいわよ下の毛も生え揃ってない糞餓鬼のクセに意気がってんじゃないわよ」
召使い「おーい奥様〜?」
266: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/20(日) 22:26:46 ID:8yQ0cN0zGE
衛兵「奥様ぁぁあ!変事で御座います!えぇい、邪魔だ飯炊き!」
召使い「キャッ!?」
鉄扇公主「…騒がしいこと。落ち着いて話しなさいな。牛魔が勇士として、無闇に狼狽えるは恥と知りなさい?」
召使い「うわぁ切り替え凄っ」
衛兵「もっ、申し訳…!しかし奥様!そ、そ、そ、孫悟空が、孫悟空が攻めて参りました!沙悟浄も居ります!」
召使い「なっ…!?お、奥様!は、はやく逃げましょう怖いっ!」
鉄扇公主「……そんごくう?」
衛兵「飯炊きの言う通りで御座います!裏手に馬車と護衛を用意しております故、今すぐ……奥様?」
鉄扇公主「青鋒剣をお持ちなさい!」
召使い「は、はひ!?」
衛兵「ま、まさか奥様!?な、なりませぬ!貴女様は牛魔王様が第一夫人!御身を危険に晒すは許せませぬ!」
鉄扇公主「黙りない。これは牛魔王夫人としてでは無く、翠雲山芭蕉洞が主、鉄扇仙が命。……何を呆けてます、青鋒剣を早く!」
召使い「か、畏まりましたぁっ!」
衛兵「ぐぅ…!ええい!奥様が出陣なさる!門を開けぇい!」
鉄扇公主「孫悟空……牛魔王様の義妹………これ以上妾を増やされてたまるもんですか…!そうだわ、このままその三蔵とやらも生け捕って、牛魔王様に献上しましょう……その孫悟空とやらの首と一緒に………おほほ……おーっほっほっほっほ!!」
267: 名無しさん@読者の声:2013/10/21(月) 22:04:30 ID:w2H/KYEVpY
かっけぇと思ったら性格悪かったww
268: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/22(火) 19:59:58 ID:Fwli.uj/ek
玉面公主「……リーチ一発……ツモ……七対子。……裏ドラは……残念。……はい、4000オールね…」
三蔵「ぐっ。やばい、トぶぞこれ」
小龍「…先生、染め手ばかりじゃ上がれませんよ」
三蔵「おかしいな、寺じゃこれでも一番の実力だったのに」
八戒「牌も読めぬし運も無い。弱いのう師匠殿」
三蔵「うるせぇお前だって今3位じゃねーかよ。このポーカーフェイス二人が強すぎるんだって」
小龍「…いや先生弱いですよ。背中どころか心が煤けてますからね」
三蔵「意味はわからないがグサッとくる罵倒だ!」
八戒「しかし付き合っておいてなんじゃが、随分とゆっくりしとるのう、玉面の。……お主ヒマ人か?」
玉面公主「……報告を待っているのよ…………あの二人が羅刹女を殺して、芭蕉扇を奪い取って来れたかどうか……」
三蔵「いや殺してまで奪って来いとは言ってねぇ」
小龍「…殺して貰いたい理由でも?」
玉面公主「……だって、羅刹女……鉄扇公主が死ねば、玉が第一夫人だもの………」
八戒「なんと。そういう事じゃったか」
三蔵「うわコイツ性格悪っっ!」
小龍「…しかし悟空さんと悟浄さんのコンビです。殺める迄も無く、叩き伏せるでしょう」
玉面公主「……わかってないわね………なんで邪魔なあの女を、玉が壊さないで我慢してるのか……………玉より、ずっと強いからよ」
八戒「……!」
269: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/22(火) 20:02:28 ID:75nZ.ybS5Q
ガキィンガキィンガキィン!!!ガキィン!!!
鉄扇公主「おほほほほほ!邪魔よ退きなさい小娘!私が殺したいのは後ろの猿なのだから!」
沙悟浄「くっ…!?は、はやっ……!!」
悟空「悟浄ちゃん頭下げてっ!伸びて如意棒っ!」
カッッ!!!
鉄扇公主「…女の顔を狙うだなんて、野蛮だこと」
悟空「うええええええ!?」
沙悟浄「棒の突きを、切っ先で止めた…!!」
鉄扇公主「……牛魔王様がヤケに買っていらっしゃるから、どれ程の強者かと思っておりましたけど……力任せの猿と小手先ばかり器用な小娘……期待外れですわね」
沙悟浄「……参ったね。強いじゃないのさ……二刀流ってのがまた厄介だねぇ……!」
悟空「…お兄ちゃんの縄張りだって聞いてたから、まあ関係者なんだろーなー嫌だなーとは思ってたけど……こーちゃんのお母さんかぁ……そりゃ強いハズだよぅ……」
鉄扇公主「そう言えば、紅のお気に入りでしたわねぇお猿さんは……困ったわ、殺したら紅に怒られちゃうかしら?……そうだわ、手足を切り落として達磨にしましょう!それであの子にプレゼントすれば、夫に集る害虫も大人しくさせて息子にも喜ばれる……一石二鳥ですわね!」
沙悟浄「なんか怖いコト言ってる!姐さんこのオバサン怖い!」
悟空「狙われてる本人はもっと怖いんだから怖い怖い言わないでもっと怖くなる怖い!」
鉄扇公主「オバ……!?……そっちの小娘も同じように……いや(ピーッ)して(ピピーッ)してさらに(ピッピッピーッ!)して、兵どもの慰みモノに決定ですわね…!」
悟空「ふゃあぁぁなんか決定したよ悟浄ちゃん」
沙悟浄「さすがのアタイも逃げ出したいマジで怖い」
270: 名無しさん@読者の声:2013/10/22(火) 20:52:55 ID:fKuf/3QRUo
っCCCCCCCC
271: 名無しさん@読者の声:2013/10/22(火) 21:15:32 ID:q3lmOLpqYE
こーちゃん息子扱いかよwwwww
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