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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


2: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 02:34:57 ID:d94KxDYQi2
尻「ふわぁ…!岩が砂に…!」

三蔵「嫌に面倒な封印だったな。術者の性格悪そー」

尻「ふわぁぁ……」

三蔵「…おい毛尻、羽織っとけ」バサッ

尻「わぷ。…あ、私裸ん坊…」

三蔵「目の毒だ」

尻「……なんだかんだ言っても、僧侶さまも男なんですね」

三蔵「いやマジで気持ち悪くなる。おっぱいが気持ち悪い。おおきい。キモい」

尻「そこまで!?」

三蔵「ところで毛尻、なんでまたこんなとこに封印されてたのよ」

尻「そ、それは……てか何ですか毛尻って!私には孫悟空という立派な名前がありますっ!」

三蔵「何ですかって、尻にビッチリ毛がモジャってるから毛尻」

悟空「そこの説明は求めてません泣くぞ」

三蔵「悟空……?その火のような紅い眼……まさか伝説の斉天大聖…?」

悟空「…あ〜……知られてますよねそりゃ……あはは…」

三蔵「17、8歳どころか、ババアかよ」

悟空「泣きますよ?」
3: 名無しさん@読者の声:2013/6/28(金) 11:30:08 ID:An6zq3r.pE
おもしろい
つCCC円
4: 名無しさん@読者の声:2013/6/28(金) 15:02:08 ID:kicSI8Q9o2
なぜか気になる
5: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 17:06:53 ID:VghCuEkDg.
観音『…聞こえますか、三蔵法師……そして、石猿よ…』

悟空「ふぁっ!?か、観音さまっ!?」

三蔵「…観世音菩薩」

観音『…三蔵法師よ…よくぞこの不浄なる妖を救いましたね……釈尊と見紛うその徳、見事です…』

三蔵「見るに堪えないキモさだったからね」

悟空「私のこと嫌いですね?」

観音『…石猿よ……法師の慈悲に感謝しなさい……そして師と仰ぎ、徳を積むのです……天界をシッチャカメッチャカにした大罪、それにてなんとかギリ、赦しましょう…』

三蔵「シッチャカメッチャカ言うたぞ菩薩が。しかもギリて。お前すげえな」

悟空「わ、わ、若気の至りと言うか黒歴史と言うか、うう…」

観音『…玄奘三蔵法師よ……石猿…いえ、孫行者を、よろしく頼みます……』ガチャッ ツーツー

三蔵「…ガチャ?」

悟空「観音さま…ありがとうございます…!」

三蔵「よろしく…って。え〜……」

悟空「…あ、あの」

三蔵「なにお前、ついてくんの?」

悟空「は、はい!許されるならばっ!!うわあ嫌そうな顔」

三蔵「…なんなんだよ、天竺行けっつったり毛尻つれてけっつったり……ムチャ振り大好きか天界は……わーったよ、やりゃ良いんでしょやりゃ…」

悟空「ありがとうございますっ、僧侶さ…いえ、お師匠さま!!この孫行者、観世音菩薩の導きに従い、お供致します!天下無双の怪力に、変幻自在の術数、必ずやお師匠さまのお役に立ってみせます!!」

三蔵「………あー、うん…」ジロジロ

悟空「お、お師匠さま…そ、そんなジロジロと見ないで下さい……羽織り一枚しか、私…」

三蔵「……マジで苦行だわ……はぁ…」

悟空「いくら私でも傷付くんですけど」
6: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 22:02:31 ID:5liGDbiY1w
三蔵「…で、お前は何が出来んの」

悟空「なにって…えと、つ、強いですよ!」

三蔵「毛根が?」

悟空「ねえ毛から離れませんか?」

三蔵「なんかやってよ、妖術」

悟空「そんな宴会芸みたいに……じゃあここは私の代名詞的なこれを…!觔斗雲の術っ!!」

三蔵「おお、雲が」

悟空「どっ…うですかっ?す…っごいで、しょっ?天っ界っ、ですらっ…これで、ひとっ、飛びっ」

三蔵「それ俺も乗れんの?」

悟空「あ、いやっ、生身のっ、人間さんはっ、ちょっとっ」

三蔵「使えねぇ〜」

悟空「お師匠さまぁ、そんなあっ」

三蔵「……で、なんでお前はさっきから宙返りしてんの?」

悟空「えとっ、トンボ返りっ、してないとっ、雲がっ、消えちゃい、ましてっ」

三蔵「なんつー体育会系な術だよ」



悟空「じゃ、じゃあこれです!ん〜…摂法!!」

ビュオオオオオッ

三蔵「おお、風が」

悟空「どうです!これぞ風を吸い込み暴風を起こす摂法の妙技…きゃあっ!?」

ビュオオオオオッ

悟空「あー!!羽織がっ、羽織がっ!!」

三蔵「…………」

悟空「あぁぁ…」

三蔵「……俺の羽織」

悟空「あうぅ……」
7: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 22:03:37 ID:5liGDbiY1w
三蔵「…うん、もうわかった。もういいよ」

悟空「諦められてる!?……く、こうなったら奥の手…!!」

三蔵「いや、マジでもういいから、替えの服でも調達に」

悟空「…変化っ!!」ボワン

三蔵「……!!」

ロリ悟空「…ど、どうです?お師匠さまの大好きな、8歳前後の体躯!!お胸もペッタンコ!!」

三蔵「…お、お、お前……」

ロリ悟空「や、ちょっとお師匠さま…目が、目が恐ぁい…」

三蔵「下…」

ロリ悟空「した?」

三蔵「……行者。これを」

ロリ悟空「…?綺麗な輪っか…」

三蔵「…緊箍児、という。頭につけなさい」

ロリ悟空「…きんこじ?はぁ……はい、つけました、けど」

三蔵「…『緊箍呪』」

ロリ悟空「ぎにゃぁぁぁぁあ!!?頭が!!頭が割れるよぉにいいぃぃ!!?」

三蔵「ロリ体型に下の毛モジャモジャとか、夢に出るわ!!今すぐ戻らねぇと頭絞め潰すぞゴルァ!!」

ロリ「しょ、しょんなっ!!うにゃぁぁぁぁあ!!!」
8: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/29(土) 23:21:51 ID:VOajUIbaW6
三蔵「ほれ、きりきり歩け、弟子」

悟空「う〜、弟子使い荒ぁい…」

三蔵「天下無双の怪力なんだろ。そのくらいの荷物くらいで弱音吐くな」

悟空「そりゃこれくらい何でもないですけどぉ…封印が解けた途端、お腹空いてお腹空いて…」

三蔵「人里に下りんことにはなぁ、この岩山じゃ、木の実ひとつ……もう自分のムダ毛でも食ってろよ」

悟空「お師匠さま、言葉は時に刃と化すんですよ?」

妖怪「ぐるぁぁぁぁぁぁあっ!!」

三蔵「俺の刃は切れ味バツグンだろう?はっはっは」

悟空「私のピュアハートは切り刻まれてヴィンテージジーンズみたいになってますよ」

妖怪「ぐるぅぁぁぁぁあ!!ぐぅわぁ!!」

三蔵「値段が跳ね上がるな。も少し切っとくか」

悟空「やり過ぎると半ズボンになっちゃうからやめて」

妖怪「ぐるぁぁぁぁあ!!ぐるるぁぁあってばぁ!!!」

三蔵「ところで悟空、パンツ派?スカート派?」

悟空「スパッツ派です」

妖怪「無視すんなテメエらっ!!!」

三蔵「…うるさいなあ、用があるならそれなりの態度をとれよクズが。こっちだって時間を肥溜めに捨てるほど暇じゃねぇんだよカスが」

悟空「急に『ぐるあー』なんて叫ぶ人なんて、普通無視しますよ、関わっちゃいけないタイプですよ、黄色い救急車のお迎えでも待ってて下さいよ」

妖怪「言葉は時に刃と化すねホント!!」
9: 名無しさん@読者の声:2013/6/29(土) 23:33:57 ID:j.KD4f/ouc
おもしろいw
CCC
10: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/29(土) 23:58:04 ID:jz4VLVWnxQ
三蔵「…で、なんの用だよ。追い剥ぎなら残念ながらお金は渡したくないのでお引き取り願います」

悟空「町で服とかご飯とか買わなきゃいけないんでお引き取り願います」

妖怪「うるせぇよ!それで引き下がる追い剥ぎは追い剥ぎ向いてねぇから辞めちまえよ!……と、そんなことは別に良いぜ、俺様の狙いは金なんかじゃねえ」

三蔵「…まさか……!?」

妖怪「へへへ…」

悟空「わ、私の身体が目的!?そ、そうよね…こんなボンキュッボンのセクシーダイナマイツが全裸でそのたわわなボディを揺らして歩いてたら、そりゃあ世の健康な殿方は獣欲に支配されてむさぼるように私をっ」

三蔵「うわぁ趣味悪いなーお前。友達になれんわー」

妖怪「違ぇよ!!もうなんなのお前ら!?頼むから少しは危機感持てよ!!」

三蔵「じゃあなんなんだよ早く言えよウゼェよ」

悟空「そしてその猛りに猛った劣情の塊を見せつけられた私は為す術もなくただただ運命を呪いながら」

妖怪「…なんでこっちが怒られて……あとそこの猿女黙らせろ。…ゴホン。テメェ玄奘三蔵さんだろ?俺ら妖怪の中じゃ、かなりの有名人だぜぇ…?その肉を喰らえば、不老不死の体が手に入るって噂だぁ……くくく、俺様にもツキが回って来たぜぇ…」

三蔵「なにそのハタ迷惑な噂」

妖怪「悪く思うなよ三蔵さんよぉ…ヒョロっちくて不味そうだが、そこは我慢してやるぜぇ、へへへ」

三蔵「バッカ野郎ヒョロくねぇし細マッチョだし脱いだらスゲェし」

悟空「……ねぇお師匠さま」

三蔵「…ん?どうしたションベンか?」

悟空「デリカシーってなんだろう。そーじゃなくて、なんで不老不死になれるからって、お師匠さまを食べようとしてるの?あの人」

妖怪「…はぁ?この女なに言ってやがんだ?」

悟空「だってですよ、不老不死ななりたいなら、チョロッと閻魔さんの所に行って、チョチョイッと閻魔帳にある自分の名前を消せば良いハナシじゃないですか。わざわざ争う事もないですよバカらしい」

妖怪「……え」

三蔵「悟空悟空、そんなこと言っちゃダメだぞ。アイツを見てみろ、妖怪だとは名乗ってるが妖術や仙術はおろか、法力の欠片も無いザコだ。戦闘力たったの5、ってとこだ。そんな奴が閻魔様になんか近付けるわけないだろ?」

悟空「あー、あー。す、すみません妖怪さん、ちょっと私基準で考えちゃいましたぁ。テヘッ」

妖怪「………」

三蔵「あーゆー『持たざる者』は、他者から奪う事しか出来ないんだから、優しくしてやんなきゃ。仏の心ですよ、孫行者よ」

悟空「勉強になりますお師匠さま!愚かさを認めてあげるんですねっ!」

妖怪「て、て、テメェらぶっ殺す!!!」
11: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/30(日) 20:18:10 ID:c0r3KBdBdY
悟空「ふもとの町につきましたっ!」

三蔵「…そうですね悟空さん」

悟空「…お師匠さま?なんでそんな私から距離を取るんです?」

三蔵「いえ、いくら賊徒とは言え、目の前で塵と化したのを見た日にゃあ、仏だって萎縮しますよ。加害者に対する目も変わりますよ。殺生いくないこわいこわい」

悟空「ち、力加減がですね?流石に数百年も動いてないと、そのですね?」

三蔵「そしてきっちりいつのまにやらあの賊徒から服も奪ってるとか、お前常習犯だろ、手際の良さが全てを物語っている恐ろしやー」

悟空「だ、だってスッポンポンで町に入るワケにもっ。そんなことしたら村の若い衆が総出でその青い性を本能の赴くままに」

三蔵「あ、それに付き合うのはめんどい」

悟空「なんて自分勝手な」


三蔵「さて、まずは暗くならんうちに宿を…」

悟空「それとご飯ご飯!このままじゃお腹と背中が反転します!」

三蔵「ヘソがなくなるくらいだな。……それにしても、この町…」

悟空「…どしました?ウンコでもしたくなりました?」

三蔵「お前二度とデリカシーとか語るなよ。いや、この町だがな、妙だ」

悟空「……妙、ですか?」

三蔵「幼女が見当たらないっ!!」

悟空「あ、病院ならそこにありますね、悪いのは眼かな頭かな?」

三蔵「よーし『緊箍呪』っ!」

悟空「ぎにゃあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
12: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/30(日) 20:31:39 ID:c0r3KBdBdY
悟空「うぅぅぅ……こんなツッコミ毎度されてたら、そのうち頭がパーン!ってなるよぅ…」

三蔵「際どいネタはやめい。師匠様に向かって言って良いコトと悪いコトがある」

悟空「さじ加減がわからないですよ……でも、お師匠さま。この町、確かに変です」

三蔵「…ここまで露骨だとなあ、うん」

悟空「女の人が一人も居ない…!」

三蔵「可能性その1、『俺がカッコ良すぎてみんな隠れてる』」

悟空「…せいぜい中の上、くらいですよお師匠さまは」

三蔵「そんなリアルな評価は要らんわい。じゃあ可能性その2、『ここは伝説のホモの町だった』」

悟空「うわあ早く出ましょう。あ、でも美少年同士なら……えへへ…」

三蔵「これは他人のフリせざるを得ない」

悟空「あ、こんなのどうです?可能性その3、『私の美しさに皆恐れ入って出てこない』」

三蔵「そうかお前の毛深さに恐れおののいて…」

悟空「この町の女性は透視能力でもあるんですかねぇ?服着てるんですけどねぇ?ねぇ?」

男「あ、あんたら!!」

三蔵「はい、どうなされました町の方?」

悟空「なんて爽やかな営業スマイル」

男「は、は、早くここから逃げるんだ!女が居るなんてアイツが嗅ぎ付けたらっ…!!」

三蔵「なんか浮気現場が奥さんに見つかりそう、って感じのセリフだな」

悟空「これだから男は」

男「これ以上アイツの犠牲には…なんで白い目で見られてんの俺」

三蔵「まあ浮気は男の甲斐性だしな、少しくらい」

悟空「これだから男は」

男「ねえ話聞いてます!!?」
13: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/1(月) 00:19:35 ID:818dA2ux8.
三蔵「……で、つまりその猪なんちゃら、って妖怪が、町の女連中をさらってったのか」

悟空「悪いヤツですねぇ」

三蔵「しかし小さい町とはいえ、女全てを持ってくとか、豪快さんだなー、スケベだねぇ」

悟空「絶倫ですねぇ」

男「…腕っぷしが立つ十数人が束になっても敵わなかった…猪悟能の奴ぁ本物のバケモンだ…!」

三蔵「なんてベターな」

悟空「まず勝てませんよね、『町の力自慢』とかそーゆー人達って」

男「……そ、それに強いだけじゃなくて、奇っ怪な妖術まで…悪い事は言わん!気付かれない内にこっから…!」

???「ワシが雌の匂いに気付かんとでも思うたか?」

男「ひっ…!!?」

???「安心せい、殺さんわい。お主ら町の男共は、ワシへの供物を作り運ぶ大事な働き手…じゃがそこの余所者は、女を浚うに邪魔そうじゃしの…」

三蔵「およ」

悟空「お師匠さまっ!危ないっ!!」

???「死んでおけぃっ!!」
14: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/1(月) 00:23:44 ID:9XjqRXXnhU

ガキィィィィィン!!!



???「…ほ、邪魔立てするか、女よ」

悟空「お師匠さまに何するんですか!この……って…」

???「九歯馬鍬を跳ね返すとは……ん、なんじゃ女。ワシの顔になんぞついとるか?」

悟空「お、女の子…?」

男「み、見た目に騙されちゃいかん!こ、コイツだ!!コイツが猪悟能だっ!!」

猪悟能「五月蝿いのう。こっちも好きでこんなチンクシャな体躯をしとる訳と違うわい。人の気にしてる事をそう言うもんでは……ヒィッ!?」

三蔵「うん、素晴らしいつるぺた具合だ。そしてこのイカっ腹。おしりもプニプニしてて、ちょっと蒙古斑の有無を確かめても」

猪悟能「な、な、なにするか貴様ぁぁぁああっ!!?」

ガキィィィィィン!!!

猪悟能「退けぃ女ぁ!!そこの腐れ下衆を殺させぇい!!」

悟空「お、お師匠さまに何、するん、です…」

猪悟能「セクハラされた仕返しに決まっとろーがぁ!!」

悟空「ぐ、言い返せない。どうぞって言いたい」

三蔵「やっべぇ超もちもち肌だった。手にしっとり吸い付く」

猪悟能「一発!!一発でいいから殴らせてくれっ!!」

悟空「気持ちは、気持ちは痛いほどっ!」

三蔵「すっぽり腕に収まるそのサイズ、興奮します!」

猪悟能「殴らせろぉぉぉぉぉお!!!」
15: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/1(月) 19:33:52 ID:ci7aUG0C66
猪悟能「えぇぇぇいっ!!退かぬなら勿体無い、ひじょーに勿体無いが、貴様も屠ってやるわ!!ああ勿体無いなぁでもっ!!」

悟空「お師匠さま下がって!!この子強いです!!」

三蔵「漏れ聞こえる本音からどうも緊張感がなぁ」

猪悟能「このワシを小童扱いか女っ!!その五体引き裂かれてから後悔するが良いわぁっ!!」

ヒュンッ ガキィィン!!

猪悟能「ほっ…!」

悟空「ふふん、後悔するのはそっちですっ!」

猪悟能「…やるではないか女。その膂力、棒術、天晴れよ。名乗れぃ、知らず殺すには惜しいわい」

悟空「ふふ、君も強いけど、私には勝てないよっ!東勝神州、傲来国は花果山、その頂きより生まれし妖仙、斉天大聖孫悟空とは私のことですっ!!」

猪悟能「…おおお、よもや天地に武名悪名を馳せた猴仔公を拝めるとは、武人の誉れ極まるわい!…面白い…我こそは天蓬元帥猪悟能!!いざ尋常に……死合えぇい!!」

カキィィン!!ギャリィン!!ビュオッ!!

猪悟能「ふほ、フハハハハハ!!やるわやるわ!!全力のワシの九歯馬鍬と十合より打ち合った者は初めてじゃわいっ!!」

悟空「おっと!君もスゴイですよ!私の如意棒の一撃に耐えられるなんて、魔王クラスじゃないですかっ!!」

男「ひ、ひぃぃぃぃ!!バ、バケモンだぁ…どっちもバケモンだぁぁ…!!」

三蔵「…………」

悟空「伸びて如意棒っ!!」

猪悟能「金剛と化せぃ九歯馬鍬!!」

ガキィィィィィン!!!ガキィィィィィン!!!

悟空「…思った以上ですね…!!」

猪悟能「…ほほ、貴様も名に違わぬわ…!!」

三蔵「……悟空っ!!」

悟空「お師匠さま!安心してください、私が絶対に」

三蔵「ノリが恥ずかしくて見てらんない」

悟空「そんなコト言いますか」

三蔵「正直名乗りの段階から見てて恥ずかしい『私の一撃に耐えられて〜』とかもうやめてお腹痛い」

悟空「ここまで守り甲斐の無い人がいるとは」
16: 名無しさん@読者の声:2013/7/2(火) 02:23:10 ID:v0IlIExTto
支援!
猪の名前なんて読むの?
17: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/2(火) 21:57:31 ID:uaEYZv8uMQ
悟空「師匠の為に奮闘してる弟子に向かって、もー少しなんかないですかねぇ心配とか応援とか」

三蔵「ま、守って欲しいなんて頼んでないんだからね!」

悟空「ツンデレた!」

三蔵「いやただの情緒不安定」

悟空「思春期ですねぇ」

猪悟能「勝負の最中に漫才とは余裕じゃのう!!」

ビュオッ!!

悟空「わわわっ!」

猪悟能「ち、避けるか。すばしっこ…」

悟空「人がお話してる時に卑怯ですよっ!ていっ!!」

猪悟能「痛ぁっっ!!」

悟空「あれ、当たった」

猪悟能「…ぐぬぬ……卑怯はどっちじゃ……いや、これも兵法か…!」

悟空「?」

三蔵「悟空悟空、胸、胸」

悟空「…むね?…おおうっ!おっぱい丸出し!?」

三蔵「さっき掠ったんだなー。はよ隠せよ見苦しい」

猪悟能「そうじゃ隠せ隠せぃ!!」

悟空「そんな二人して。こんな惨めなサービスカットがあるだろうか」

猪悟能「そんなうらやまけしからんモノをぷるんぷるんと揺らされて、父ちゃんそんなん許さんぞ触りたい!!!あぁぁ桃色の突起がなんと凶悪な!!!」

悟空「……はい?」

三蔵「うわあ」

猪悟能「…ぐ、頭が…先の打ち込みか。ええい孫悟空!!勝負は預けたわい!!次こそ揉みしだいてやる!!」

悟空「趣旨がおかしなことに」

猪悟能「雲よ!我が脚と為し天を駆けぃ!!」

悟空「いやあの……行っちゃった」
18: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/2(火) 22:01:19 ID:sZH7Inb.pc
三蔵「何だったんだありゃ」

悟空「…スケベ幼女?」

三蔵「というよりオヤジ幼女だな。中身があれかー、趣味じゃないなあ」

悟空「どーしますお師匠さま?あの感じだとまた来ますよ、きっと」

三蔵「それよりあの雲の術、お前より性能良いなー、宙返りしなくて良いっぽいし」

悟空「私へのダメ出しを見つけるのが本当に上手いなあ」

男「あ、あんたら、すげえんだな…!あの猪悟能を追っ払うなんて…!」

三蔵「全ては仏の導きですよ、ふっ」

悟空「お師匠さまがやったのはセクハラだけですよ」

三蔵「だから仏がセクハラしろって」

悟空「流石にそれは仏に謝りましょうかイエローカードです」

男「…な、なあ、あんたらの力を見込んで、頼みがあるんだが」

三蔵「……ふむ。…腹減ったなあ、悟空」

悟空「え?…あー、はい。ペッコペコですお師匠さま」

男「…え?あ、ああ!そんならウチの店に来てくれ!ボロいが味は保障するよ!」

三蔵「お酒があればなお嬉しいなぁ、悟空」

悟空「私、老酒が良いなぁ」

男「…あ、ああ」

三蔵「ついでに泊めてください」

悟空「朝御飯は乳粥が良いです」

男「…はい」
19: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/2(火) 22:03:06 ID:sZH7Inb.pc
>>16
猪悟能(ちょ ごのう)です。
武器は九歯馬鍬(きゅうしまぐわ)と読みます。支援どーも。
20: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/3(水) 23:28:31 ID:4eTavAN0hc
三蔵「……福陵山ってのまで、あとどんくらい?」

悟空「このペースだと……三日くらい?」

三蔵「遠いなあ」

悟空「まあ悪さをする時は、足がつかないよーに遠くの町とかを狙うのがセオリーですからねぇ」

三蔵「振り込め詐欺団かよ」

悟空「だから私が觔斗雲の術でビューンと行って、あの子懲らしめてきますって言ったのに」

三蔵「そーゆーズルすると、観世音が絶対にケチつけてくんだよ。お前枕元に毎晩菩薩が出てきて説教される気持ちわかる?」

悟空「あの人らは冗談通じませんからねぇ…」

三蔵「かといって引き受けたからには、町の女性達を救わねばならぬ」

悟空「これでもかってくらい飲み食い荒らしましたからねぇ」

三蔵「これで断るとか流石の俺でも出来やしない」

悟空「酒樽ごといっちゃいましたしねぇ私も。後半記憶無いですよーあはは」

三蔵「え、お前あんなことしといて覚えてないの?」

悟空「えっ」

三蔵「あんな恥ずかしいコトしちゃって師匠的にどうしようかと思ったのに」

悟空「えっ、えっ?私何したの?えっ」

三蔵「女の子がやっちゃいけないよあんなコト恥じらいを持てよ」

悟空「ねぇ何したの私!?」
21: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/7/3(水) 23:29:30 ID:4eTavAN0hc
三蔵「それは下の毛を……ん?」

男の子「…お迎えに上がりました。玄奘三蔵様、孫悟空様」

悟空「やだ美少年」

三蔵「誰だよこのショタっ子」

男の子「猪悟能様の使い、小龍と申します。此方にお二方が向かわれていると聞き、遅れ馳せながら、御迎えに……あの、頭を撫でないで欲しいんですけど」

悟空「どうしよう可愛いシャオロン君可愛い」

三蔵「確かにちょっと目覚めそうになる」

小龍「あの」

悟空「お師匠さま、この子飼ってもいいですか?」

三蔵「ちゃんと毎日エサやりと散歩するって約束できるなら」

小龍「だから、あの」

悟空「わーいお師匠さま大好きっ!」

三蔵「はっはっは、まったくこんな時だけ現金なヤツだな」

小龍「…これは話に聞くより厄介な人達ですね」

悟空「あ、眉をひそめた顔も可愛い」

三蔵「いじめたくなるな」

小龍「……これより主が棲処、雲桟洞へとお連れ致します」

三蔵「真面目だなあお前」

悟空「可愛いなぁ」

小龍「…ところで、三蔵様」

三蔵「んう?」

小龍「…さっきの、『下の毛を』の後が気になるのですが」

悟空「ちょ」

三蔵「君とは仲良くなれる気がする」

悟空「おい」
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名前:
sage:


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うpろだ
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