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王「ろくな勇者いねえな!」
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1:🎏 :2013/5/8(水) 01:33:08 ID:YHEhymVdsU
王「魔王討伐のため、名高き勇者を募ったが、どのような者が集まっておる?」

大臣「現在、笑顔勇者・弱気勇者・知ったか勇者・川柳勇者の四名が集まっています」

王「ろくな勇者いねえな!」


38:🎏 :2013/5/10(金) 01:14:04 ID:YHEhymVdsU
唐揚げ勇者「どうもー唐揚げ勇者です」

王「食べてはないんだ!?常に唐揚げ食べてるわけではないんだね!」

唐揚げ勇者「やだなー王様の前でそんな失礼なことはしませんよ」

王「以前いたんだよ!俺の前でポテチをパリパリ食うアホがさぁ!お前もそうかと思ってさぁ!」

大臣「この人はポテチ勇者とは別人ですよ」

王「知ってるよ!ただ、同じ食べ物系だから、こいつも同類なんかなあって思ったんだよ!」

大臣「いますよねー、イメージ押し付けて差別する人。どうせこういう系は全員そうなんだーって」

王「何だよ!?何で俺が悪い空気になってんだよ!?」

唐揚げ勇者「そんな空気も唐揚げパーティで一掃しましょう。ほら、たくさん用意してきたんで」

王「結局食うのかよ!やっぱ正しいの俺の方だったじゃん!」

大臣「いますよねー、ちょっと予想が当たっただけで威張る人。一つ予想が当たっただけで「ほら見ろ俺の知識が絶対的に正しいんだ屑共」みたいな」

王「食べよう!とりあえず食べよう!この流れ一回切りたいっすわ!」
39:🎏 :2013/5/10(金) 01:14:47 ID:YHEhymVdsU
唐揚げ勇者「それじゃ準備しますねー」

王「待て待て!何でレモン汁かけたぁ!?俺かけてほしくない派なんだけどぉ!?」

唐揚げ勇者「は?唐揚げにはレモン汁でしょう。ふざけてるんですか?」

王「レモン汁かけたらごはんに合わなくなるだろうが!」

唐揚げ勇者「唐揚げでごはん食うとかwww味覚障害乙www」

王「大臣!こいつすっげームカつくんですけどぉ!?」

大臣「唐揚げ勇者を名乗るだけあって、食べ方等にこだわりがあるみたいですね」

王「んなもん個人の自由でええですやん!唐揚げはごはんに合うでしょ!」

唐揚げ勇者「いいや、認めません。唐揚げはレモン汁をかけて爽やかな酸味と共に食べるのがベストです」

王「唐揚げ勇者名乗るんならあらゆる可能性を追求しろぉ!」

大臣「まあまあ。本題は魔王討伐ですから。良い具合に満腹になりましたし、これなら良い感じで魔王倒せるでしょう」

王「お前の屁理屈もだいぶ苦しくなったな!ぶっちゃけ無理なの悟ってんだろ!?」

大臣「やってみなければわかりませんよ。では王様、そろそろ」

王「だいぶ流れ作業になってきたよな!……唐揚げ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
40:🎏 :2013/5/10(金) 01:15:54 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「唐揚げ勇者が三面で戦死しました」

王「今回戦死者多いねえ!まあでも唐揚げ食べてるだけだもん、仕方ないね!」

大臣「勇ましくレモン汁をかけようとしたそうですが、ゴブリンにレモンを奪われて……」

王「奪われたから何!?それでどう死ぬって言うんだよ!?」

大臣「レモン汁を目にかけられたみたいです」

王「あー痛いわー!それはしみるわー!さすがゴブリンさんやわー!」

王「で、目を押さえてるところをゴブリンさんがトドメって!?」

大臣「いえ、あまりにしみてゴロゴロしたら勢い余って崖から落ちたみたいで」

王「自分から死んだんじゃねえか!レモン汁にこだわってっからそうなるんだよ!」

大臣「レモン汁ってそんなに悪いことですか?」

王「そうじゃないけど!ただ、好みは人それぞれだから、かけたくない人の気持ちも汲み取ってよってことだよ!」

大臣「一人一人の想いを尊重するのですか。王様は良き王ですよ」

王「やめて!唐揚げの話でそう言われたら馬鹿にされてるとしか思えないから!」

大臣「じゃあこの話は置きまして、次の勇者いきましょう」
41:🎏 :2013/5/10(金) 01:17:08 ID:YHEhymVdsU
偽勇者「どうも、偽勇者です」

王「偽物じゃねえか!何で偽物が来るんだよぉ!?」

大臣「どのような肩書きだろうと勇者は勇者です」

王「よく考えてみろ!勇者の偽物ってことは、こいつは勇者じゃねえんだよ!」

偽勇者「その通りです……私は自らを勇者であると偽って生きてきました」

偽勇者「勇者のような慕われる存在になりたい……そう思って勇者であると嘘をついてしまったのです」

偽勇者「人を助け、魔物も倒して生きてきましたが、私が偽物である事実は覆りません……」

王「えっ!?待って待って、お前魔物相手に勝てたりするの!?」

偽勇者「偽物でも勇者と名乗るからには相応の実力が必要だと思い、必死に努力しました」

偽勇者「そうした実力で勇者のように振る舞い生活してますが、多くの民を欺いている罪悪感で押しつぶされそうです……」

王「別によくない!?少なくとも、現時点でどの勇者よりもちゃんと勇者やってるよ、あんた!」
42:🎏 :2013/5/10(金) 01:18:44 ID:YHEhymVdsU
大臣「偽物とは言え、実力と志は本物です。これは魔王討伐に役立つでしょう」

王「お前と考えが一致する日が来るとは思わんかったわ!偽勇者、ちょっと魔王討伐頼んます!」

偽勇者「いえ、やはり自分は勇者に相応しくないです」

王「じゃあ何で応募したぁ!?大丈夫だって、お前こそ勇者だって!」

偽勇者「私は平民として生まれました。今まで、そしてこれから先も勇者にはなり得ません」

王「そんなことねえよ!人は誰しも生まれた時から勇者じゃねえよ!お前はこれから勇者になるとこなんだよ!」

王「お前みたいな正義の心を持った人間の地道な努力が、多くの人間の希望に満ちた明日へと繋がるんだよ!」

大臣「勇者にいつなるか?今でしょ」

王「お前ちょっと黙っててぇ!とにかく、今こそ本物になる時なんだよ!」

偽勇者「多くの民を欺いた私が、人の上に立ち導く……そんなことが許されるのでしょうか?」

大臣「大丈夫です。こんなのが一国の王なんですから」

王「どんな説得だよ!?そんなん言われたら俺けっこう傷つくのわかってる!?」

偽勇者「そうですよね……わかりました!本当の勇者になれるよう頑張ります!」

王「納得するのね!?今ので納得するかー俺かなりショックだわー!」

王「まあでも悲しんでもいられねえよな!……偽勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
43:🎏 :2013/5/10(金) 01:19:21 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「偽勇者が自首しました」

王「吹っ切れろよぉ!民騙してただけでそんな悪いことしてなかったじゃん!」

大臣「勇ましく葛藤を繰り返したそうですが、良心が勝ち残り……」

王「もう!罪を償うのは立派かもだけど、今じゃなくていいじゃん!」

大臣「自首をいつやるか?今でしょ」

王「お前急に林先生好きになったな!?調子に乗るなよ!」

王「つーか何でジャージ勇者みたいな屑がマジの勇者なのに、こんな良い奴が偽物なんだよ!」

大臣「罪を償って出所したら、その時こそ本物の勇者になれるといいですね」

王「何か良い話風に終わらそうとしてるけど、魔王討伐は振り出しだよ!どうすんべ!?」

大臣「じゃあ次の勇者に来てもらいましょう」
44:🎏 :2013/5/10(金) 01:20:08 ID:YHEhymVdsU
大臣「こちらが眠たい勇者です」

眠たい勇者「ふわぁ〜……眠たい……」

王「いよいよわけわかんねえのが来たな!もう肩書きでも何でもねえよ!ただの状態だよ!」

大臣「もう、また不服なんですか?」

王「不服だよ!何だ眠たい勇者って!?そんなん言い出したら俺だってムカついてる王様だよ!」

大臣「私はかっこいい大臣ですね」

王「自分で言うかよ!?お前そんなにかっこいい顔立ちじゃねえよ!」

王「ていうか勇者静かだけどどうしたぁ!?」

眠たい勇者「ZZZ」

王「寝てるよ!どんだけ眠たかったんだろう、立ったまま寝てるよ!」

眠たい勇者「……っ!寝てないですよ」

王「寝てたよ!しっかりと大文字でゼットを三つも並べてたよ!」

大臣「何で寝てる表現ってゼット並べるんですかね?」

王「知らないよ!自分で調べてきてぇ!」
45:🎏 :2013/5/10(金) 01:21:08 ID:YHEhymVdsU
王「ていうかお前は寝ていいよ!今のうちに寝て、普通の状態で魔王討伐行ってよ!」

眠たい勇者「そうは言いましても、眠たいっていうのは俺のアイデンティティですし」

王「黙れよ!眠たいことが僕の個性ですってどういうことだよ!?」

大臣「こんなご時世だからこそ、個性を持って生きたいんですよ」

王「いや、だから!もっと他にキャラ付けあるだろ!?ミサワじゃないんだからさ!」

眠たい勇者「そんな……一生懸命頑張って、一日一時間しか寝ないようにしてるのに……」

王「無駄な努力だねぇ!その成果が立ち寝だからね!何の役にも立たない絶望の努力だよ!」

大臣「まあでもこの勇者はキャラ付けのためだけにここまで頑張れるんですから。きっと魔王討伐も頑張りますよ」

王「頑張るのが当たり前ぇ!世界の命運を分かつんだもん、必死になるのが普通なんですよ!」

王「とにかく、お前は寝て普通の状態になったら、普通の勇者になるんだな!?」

眠たい勇者「そうですね。眠気が取れたらただの勇者ですよ」

王「よーしわかった!じゃあ命令するわ!お前は今から寝ろ!もうぐっすり寝てしまえ!」

王「そうしてコンディションを整えてから……眠たい勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
46:🎏 :2013/5/10(金) 01:22:21 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「眠たい勇者が三面で戦死しました」

王「結局駄目じゃねーか!三面て!けっこう最初の方で死にましたな!」

大臣「勇ましく剣を振るったそうですが、突然の眠気に襲われて……」

王「寝たんか!?あいつ戦場で立ち寝したんか!?」

大臣「寝てるところをゴブリンが襲って、そのまま永眠したみたいですね」

王「またゴブリンか!ていうか、俺昨日寝てから行けって言ったよな!?」

大臣「どうやらその命令は無視したみたいですね」

王「何でだよ!?」

大臣「寝たら自分に嘘をつくことになる……自分が自分であり続けるためには仕方なかったんでしょう」

王「仕方なくないよ!寝ようが起きようがあいつはあいつだろ!何でそれがわかんねえかなあ!?」

大臣「自分であり続けるために自らを苦しめた旅路の果てに、彼は永遠の夢へと旅立ちました。ある意味、彼はこれで救われたのかもしれませんね……」

王「かっこよさげに言ってるけどさぁ!なっさけねえ理由で無駄死にしただけだかんな!?」

大臣「そうそう、英語的にはいびきが「ズィーズィー」って聞こえるそうです。そこから寝る表現としてゼットを並べるようになったみたいですよ」

王「だからぶち込むタイミングをもうちょい考えてよ!ポテチの時もそうだったけど、今それ必要かね!?」
47:🎏 :2013/5/10(金) 01:23:13 ID:YHEhymVdsU
大臣「さて、今回応募した勇者は以上です。どうしましょう?」

王「俺が訊ねたいねえ!この国の勇者事情どうなってんだよ!?もうどうしようもないでしょ!」

大臣「有望な勇者がこれほど集まっても魔王討伐はならないんですね……」

王「有望な勇者いましたかね!?ほとんど屑ですよ!唯一有望な偽勇者も自首しちゃったし!」

王「もうこれどうすりゃいいんだよ!この国にまともな勇者いねえよ!」

大臣「自棄になってはなりません。きっと魔王を打ち倒す勇者が現れますよ」

王「今までの見てきてよく言えるな!?その前向きさだけは見習いたいよ!」

大臣「ですので、今後も諦めず勇者を募集しましょう」

王「結局こうするしかないんだよな!あーあ良い勇者来てくんねえかなあ!」
48:🎏 :2013/5/11(土) 01:03:27 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「王様。勇者を募ったところ、新たに数名の勇者が集まりました」

王「……集まるのは集まるんだよな」

大臣「嬉しいことですよね。国の危機に立ちあがろうという者がこれほどいるというのは」

王「問題は悪ふざけみたいな奴しか集まらないってことなんだよな。皆お遊び気分なんだわ」

大臣「今回こそは期待できる勇者が集まりましたからご安心を」

王「もうネタの前振りにしか思えねえよ。まあいいや、今回どんな奴集まった?」

大臣「現在、ゲーム勇者・アルソック勇者・ダルビッシュ勇者・カフェオレ勇者の四名が集まっています」

王「やっぱ振りじゃん!わかりやすい振りだったな!ダチョウ倶楽部かよ!?」

王「あと今回カタカナ目立ちますね!なんか統一したい気分だったんかなあ!?」

大臣「統一感って大事だと思いますよ」

王「知らないよ!こんなくだらねえとこで統一感出さなくてもいいだろ!」

大臣「まあ大事なのは魔王を倒せるかどうかです。統一感なんてどうでもいいです」

王「あんたが言い出したことだろぉ!もういいよ、とりあえず勇者見ていこう!」
49:🎏 :2013/5/11(土) 01:04:13 ID:YHEhymVdsU
ゲーム勇者「……」ピコピコ

大臣「彼がゲーム勇者です」

王「ゲームやってんじゃないよ!俺と話せぇ!」

大臣「しかし彼はゲーム勇者ですよ。ゲームしないでどうするんですか?」

王「家でやってぇ!今偉い人の前だから控えてぇ!」

ゲーム勇者「……」ピコピコ

大臣「やめませんね。さすが勇者だ、度胸は満点です」

王「聞き分けが悪いだけだよ!人間が出来てねえんだよ、こいつの!」

ゲーム勇者「お前だから舐めてるだけだよ……」ピコピコ

王「悲しい訂正がきたよ!俺舐められてましたぁ!泣いていい!?」

大臣「ところで、ゲームはいつまで続けるんですか?」

ゲーム勇者「セーブポイントが見つからねえんだよ……」ピコピコ

王「よくあるよ!夕飯時に限って見つからなくて、お母さんに怒られるパターンだよ!」
50:🎏 :2013/5/11(土) 01:05:04 ID:YHEhymVdsU
王「大臣、こいつはどう魔王討伐に役立つんだよ!?」

大臣「何と言っても経験豊富ですからね。もう何人も魔王倒してるんですから」

ゲーム勇者「百人から先は数えていない……」ピコピコ

王「それゲームの話でしょぉ!?そんなん言ったら俺だって何人もの女の子を落としたモテ男だよ!」

大臣「でも現実に魔王なんかいるわけないですよね」

王「世界観否定!?俺らの住むこの世界には魔王いるんですぅ!」

ゲーム勇者「とにかく魔王の倒し方は知ってる。何なら縛りプレイで倒してやるよ」ピコピコ

王「確実に殺ってぇ!何ならチートやっちゃってもいいですからぁ!」

大臣「うわあ、チート勧めるってどうなんですか?」

王「個人で楽しむ分には良いんじゃないかな!?」

ゲーム勇者「じゃあオンラインゲームでチート使うわ」ピコピコ

王「それは駄目ぇ!いろんな人に迷惑かかっちゃうからぁ!」

ゲーム勇者「じゃあどうすりゃいいんだよ?」ピコピコ

王「魔王を倒せよ!……ゲーム勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
51:🎏 :2013/5/11(土) 01:05:59 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「ゲーム勇者が一面で戦死しました」

王「早いねぇ!倒し方知ってんじゃなかったの!?」

大臣「勇ましくゆうなまをプレイしたそうですが、その隙をスライムに突かれ……」

王「何でゆうなまやってんのぉ!?あれ魔王の立場じゃん!勇者なんだから勇者30やろうよ!」

大臣「クソゲー!って叫びながら死んでいったそうです」

王「いたね、そんな奴!そんな勇者、ゆうなまにいましたよね!」

大臣「クソゲーって評価になるようなゲームではないと思いますけどね」

王「真面目か!まあそこは人によりけりだよ!ゆうなま難易度高いゲームだしね!」

大臣「ゲームの良し悪しは人それぞれ……嫌いなゲームを貶めるのではなく、好きなゲームを楽しむのが大切なんですね」

王「勝手にまとめてんじゃねえよ!とりあえずあいつの人生はクソだよ!」

大臣「とりあえず次の勇者いってみましょう」

王「流すなよ!」
52:🎏 :2013/5/11(土) 01:06:34 ID:YHEhymVdsU
アルソック勇者「どうも、アルソック勇者です」

王「あれぇ!?吉田沙保里さんですよね!?」

アルソック勇者「いえ、アルソック勇者です」

王「いや、吉田沙保里さんですって!」

大臣「本人が否定してるのに何で信じてあげないんですか」

王「だって吉田沙保里さんなんだもん!ちょっとタックルしてもらえますか!?」

アルソック勇者「わかりました。えい」

王「ぐふう!ゲホッゲホッ……ほら!このタックルやで!?肩こり勇者の体当たりとはわけがちげぇ!」

大臣「切れ味鋭いタックルは吉田沙保里さんだけが出来る技ってわけでもないですよ」

王「でも出来る人は限られるよ!このタックルが出来る人はそうそういないよ!」
53:🎏 :2013/5/11(土) 01:07:35 ID:YHEhymVdsU
大臣「大体吉田沙保里さんがこんなとこにいるわけないじゃないですか」

王「じゃあこれでどうや!?吉田沙保里さん、ちょっとあれお願いします!」

アルソック勇者「わかりました。えい」ビガー

王「ほら!天井の隅に張り付いて目からビーム出しましたぜ!これは本人確定っすわ!」

大臣「目からビームは吉田沙保里さんだけが出来る技ってわけでもないですよ」

王「それはまかり通らないねぇ!これ出来る人は他にいないんとちゃいますかねぇ!?」

大臣「まあとにかく。実力は確かだと思いますから魔王討伐を任せてみましょうよ」

王「そうだね!かつてここまで期待して送り出す日があったかな!?いいやないね!」

王「マジ朗報を待ってます!……アルソック勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」
54:🎏 :2013/5/11(土) 01:08:20 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「アルソック勇者が帰りました」

王「あれぇ!?帰っちゃったぁ!?何かあったかなぁ!?」

大臣「勇ましく魔王討伐に向かおうとしたそうですが、オリンピックに向けて活動したかったらしく……」

王「やっぱ吉田沙保里さんだったんじゃん!俺間違えてなかったよ!」

大臣「なんかレスリングが危機的状況で、それに向けて活動したかったそうです」

王「こう言うと失礼かもだけど、そもそもこちらに応募する必要なかったのではないですかねえ!?」

大臣「オリンピックからレスリングが除外されるってのは何だか寂しいですからね。事態が好転してほしいですよね」

王「魔王討伐はいよいよ危機的状況だけどな!」

大臣「魔王討伐に関してもうまくいくよう、次の勇者を見てみましょう」
55:🎏 :2013/5/11(土) 01:08:58 ID:YHEhymVdsU
ダルビッシュ勇者「どうも、ダルビッシュ勇者です」

王「アルソックの流れから本物を期待したけど偽物だよ!レンジャーズのピッチャーじゃなかったよ!」

大臣「彼はダルビッシュ勇者ですからね」

王「あれか!?ダルビッシュ有と勇者をかけたんか!?」

大臣「え?何て?」

王「いや、だから、ダルビッシュ有のゆうと、勇者のゆうをかけたんかって!?」

大臣「もう一度お願いします」

王「ダルビッシュ有の……なんか俺が滑ったみたいになってるから!何で拾ってやった俺が火傷すんだよ!?」

大臣「拾い方がまずかったんじゃないですか?」

王「俺のせいかよ!?このくだらねえダジャレ、俺のせいで滑った言うんか!?」

大臣「まあそれは置いといて」

王「アフターケアしっかりしてぇ!俺今著しく傷ついてるぅ!」
56:🎏 :2013/5/11(土) 01:10:02 ID:YHEhymVdsU
大臣「ダルビッシュ投手本人ではないですけど、能力は完コピしてるみたいですよ」

王「そいつぁすげえや!でも、それが何!?」

大臣「冷静に考えてください。あの能力があるのであれば、魔王も三振に仕留められますよ」

王「お前が冷静になれぇ!野球やるんじゃないんだよ!魔王と勇者は殺し合いすんのぉ!」

大臣「あ、じゃあ意図的に死球ぶつけましょうよ」

王「だから野球じゃないって!魔王、大人しくバッターボックス立ってるわけないよ!」

大臣「あの球威でぶつけられたらただじゃ済みませんよ」

王「何回言わすかなあ!?野球やるんじゃないんですよぉ!俺今日同じこと繰り返す日なんかな!?」

大臣「もしかしたら今度こそ完全試合やってのけるかもしれませんよ」

王「俺の言葉は届かないのかぁ!?腹の底から声出してんだけどぉ!」

大臣「いやー次の登板が楽しみですねー」

王「駄目だ届かねえ!もうこっちで勝手に話進めるしかねえ!」

王「ダルビッシュ勇者よ、魔王を討伐してくるのじゃ!」

王「……どうでもいいけど今回の勇者喋んねえな!」

大臣「今ツイッターで呟いてますからね。喋るどころじゃないんですよ」
57:🎏 :2013/5/11(土) 01:10:59 ID:YHEhymVdsU
翌日

大臣「ダルビッシュ勇者が六面で降板しました」

王「降板って何だよ!?本気で野球やってきたんか!?」

大臣「勇ましく対戦打者を三振に仕留めましたが、投球数が百球を越え……」

王「交代させられたってか!なんかメジャーは百球が先発投手の交代の目安みたいらしいね!」

大臣「8奪三振3四球2安打1失点の内容で、勝ち投手の権利を得てからの降板みたいですよ」

王「魔王討伐ならずして降板した時点で負けたようなもんだよ!降板した六面から後はどうなったんだよ!?」

大臣「他の勇者が登板しました。そして戦死しました」

王「野球やってたんちゃうんか!?急に生き死にが話に出てきましたね!」

大臣「代わりの勇者は別に野球する勇者ってわけでもないので」

王「ダルビッシュ勇者も普通に魔王討伐してほしかったよ!」

大臣「それは次の勇者に期待しましょう。というわけで次いってみましょう」
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sage:


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