あらゆるオカルト話を語るスレです。
オカルト実験の実況等も承認済みです。バンバンやりましょう。
※ただし、全て自己責任で行ってください。
次スレは>>985が立ててください。
踏み逃げ禁止!!
27: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 22:13:08 ID:Ps9neA5v4I
今度は、Kに内緒だった。
多目的ホールの一角の窓の鍵を開けて、帰った。
元々乗り気じゃなかった俺とTも、正義感に突き動かされ、やる気満々でいた。
リュックに、懐中電灯、お菓子、モデルガン、証拠を撮る為の、景品で当てたカメラを入れて、親が寝てから、学校に、自転車で行った。
自転車を校門の横の植木の陰に隠して、駐車場を見た。
車は、1つもなかった。
この時点でおれたちは、Kが犯人でないと言う証拠を掴んだつもりになっていた。
だが、目的は、真犯人の逮捕。
池に行こうと言うことになった。
が、しかし、夜の学校は、俺たちには怖すぎたのだ。
見張るのは、校舎からの予定だったが、学校の中には、トイレの花子さんや、色々な幽霊などのお化けが来る。
俺たちは、校門の陰に隠れたまま、動けなかった。
行くか行かないか、小声で話していると、途端に、車の音が聞こえてきた。
その車は、そのまま、駐車場に止まった。
兄「こ、これ…」
H「犯人だな…」
求めていた真犯人の筈なのに、俺たちは、怯えることしかできなかった。
俺もTも、今すぐにでも逃げ出したかった。でも、兄貴とH兄が、今行けば見つかってしまうと、俺たちを制した。
28: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 22:14:58 ID:vp7KQN8yYU
車は、止まったままだった。
中から、人は出てこない。
ドアが開く音が、聞こえないのだ。
俺たちは、固まったままでいた。
兄「なぁ、一体何なんだ?」
俺「実は、停まってなくて、走ってっちゃったとか?」
T「それはないんじゃないかな?」
H「もしかして、俺たち見つかったんじゃないか?で、向こうもどうしようか考えてるとか。」
H兄の考えは、俺たちを余計に凍りつかせた。
出ていけば捕まってしまう。なら、ここで、隠れたままでいるしかないのか?
もし相手が車から降りてきたら、一体どう逃げれば良いんだ?
もし、仲間を呼ばれていたら、どうしようか。と。
俺たちはそれぞれ、モデルガンを鞄から静かに出した。
戦うしか、ない。
兄「モデルガンでも、目に当たれば、大人でも倒せる。目を狙おう。」
俺たちは、モデルガンを構えて、駐車場に向かった。
ゆっくりと、忍び足で、腰を屈めて、体勢を低くして向かう。皆、ちょくちょく後ろを振り返りながら、歩いた。
そして、物陰から駐車場を見る。
車は、揺れていた。
月明かりに照らされて、中が見えた。
若い男女が、ヤってた。
29: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 22:41:57 ID:fQRdF4sIlA
こえええええええええ
30: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 22:45:07 ID:GAnv9K5S2s
スレチだからよそ行け
31: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 22:49:24 ID:3I2o.9hyAw
まだ続くんだろ?
早漏乙
32: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:34:03 ID:GqxIdXb1xA
ごめん書き溜め消えたから作りなおしてた
続き
俺たちは、拍子抜けした。なんだよ、こいつら。と。
そして、急に、悪戯したい気持ちに駆られた。
皆で、その車を撃ったのだ。
何発か撃つと気がついたようで、こちらを見てきた。
男は、物凄い怒った顔をして、車を降りて俺たちを追いかけてきた。
流石にヤバいと思い、急いでチャリのある物陰に隠れた。
男はどこへ行ったと周りを見渡し、通りすぎて行った。
助かった…怖すぎた。足が震えていた。真犯人なんて、捕まえられるはずもないと、俺たちは自分の無力さを思い知った。
取り敢えず、難は逃れた。良かった。と、安堵の息を漏らす。
が、それもつかの間だった。
急に、空気が変わったのだ。言い知れぬ恐怖が襲いかかり、何か、凄い重圧が迫り来る。悪寒で体が震えた。
次の瞬間、先ほどの男の叫び声が聞こえた。
男は急いで車に戻ると、猛スピードで逃げていった。
33: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:36:14 ID:2CJ33O6y72
なんか言いまわしが重すぎる気がww
34: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:37:13 ID:xV468JOst6
それは、校門の前で止まった。
そして、突然叫び、騒ぎ始めた。
「うひょ〜≠○£#∩⊇▽℃★■×÷※!!!」
そう言ってその場でジタバタすると、叫びながら大きな足音をたてて、猛ダッシュで校門を潜り、池のある中庭まで走っていく。
「うわああああああああああああああああああ!!!」
俺たちは、リミッターが外れたかのように、急いで自転車を漕ぎ出した。
もう、ひたすらに自転車を漕ぐ。漕いで漕いで漕ぎまくる。
自宅には向かわない。自宅に向かってはいけない気がしていたのだ。
住んでいるところがバレてはいけないような。
しばらく無我夢中で自転車を走らせる。何故か、皆一心不乱に婆ちゃんの家を目指していた。
しかし、婆ちゃんの家までは結構ある。疲れはじめて、皆、少しずつ速度が落ちていった。
35: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:38:00 ID:eGDukVUBgY
あ、ごめ、順番ミスった
俺たちは、逃げられなかった。動いたら、物音を立てたら、死ぬ。それは容易に分かった。
大の大人が、悲鳴をあげて逃げるくらいなのだ。ヤバい奴に決まってる。
皆、確信していた。敵は、人間じゃない。
息を潜める。心臓が、ドクンドクンと脈打つ。モデルガンを握る手に、力が入る。
ピチャ、ピチャ、と言う濡れたような足音と共に、何かが近づいてきている。
どんどん、近付いてくる。それに伴い、冷や汗はたらたらと垂れ始める。
あと、きっと後数メートルしかない。口が乾く。息が、ヒューヒューという力のない音に変わってくる。
それは、後門の前で止まった。
そして、突然騒ぎ始めた。
「うひょ〜≠○£#∩⊇▽℃★■×÷※!!!」
叫びながら大きな足音をたてて、猛ダッシュで校門を潜り、池のある中庭まで走っていく。
「うわああああああああああああああああああ!!!」
俺たちは、リミッターが外れたかのように、急いで自転車を漕ぎ出した。
36: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:39:59 ID:xV468JOst6
もう、ひたすらに自転車を漕ぐ。漕いで漕いで漕ぎまくる。
自宅には向かわない。自宅に向かってはいけない気がしていたのだ。
住んでいるところがバレてはいけないような。
しばらく無我夢中で自転車を走らせる。何故か、皆一心不乱に婆ちゃんの家を目指していた。
しかし、婆ちゃんの家までは結構ある。疲れはじめて、皆、少しずつ速度が落ちていった。
後ろから足音は聞こえない。
なんとか振り切った。
俺たちは呼吸を整えながら、ゆっくりと話し始めた。
兄「なぁ、見たか?!」
H「見た!見た!」
俺「裸足だった!」
兄「爪長くて、尖ってた!」
H「怖かったー!」
兄「Tも見た?!…あれ、Tは…?」
Tの姿は、なかった。
H「おい!おい!嘘だろ!」
兄「<俺>!Tは?!」
俺「わかんねぇ!」
俺たちは、自転車を止めた。ヤバい。Tがいない。捕まったのか?だから、追っ手が来ないのか?
しばらく止まって、後ろからTが来ないか待った。田んぼ道の真ん中、暗い闇の中。
37: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:41:20 ID:Ps9neA5v4I
しばらくすると、音が聞こえた。
ホイールが回る音じゃない。ペチャ、ペチャという音だ。
俺達の頭から、Tは消え去った。
「うわああああああああああああああああああ!!!逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
再び叫び声をあげ、自転車を漕ぐ。後ろからは、不快な、恐ろしい音が聞こえる。
ペチャ、ペチャ、ペチャ…ペチャペチャペチャペチャペチャ…ペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャペチャ!!!!!!!!!!
走り始めたとわかり、俺たちは涙目になりながら必死に自転車を漕いだ。
もう、止まらなかった。止まれなかった。学校からは、沢山の道が伸びている。それなのに、何故、何故、俺たちは見つかったのか。
なんとなく、分かっていた。アイツは、俺たちがどこにいるのかなんて、すぐに分かるんだ。と。
もう何がなんでも、婆ちゃんの家に行くしかなかった。婆ちゃんに助けて貰うしかなかった。
38: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:42:01 ID:Ps9neA5v4I
やっとの思いで婆ちゃんの家にたどり着くと、必死にチャイムを鳴らした。すると程なくして、ダダダダダダダッ!と足音がした。
玄関を開けたのは、じいちゃんだった。
「お前ら、何時だと思ってる!!!」
と怒鳴っては来たが、泣いている俺たちを見ると、家に入れてくれた。
どうして泣いているかと聞かれた。
兄「変なのに追いかけられた!!」
H「裸足で、爪長くて!」
俺「ペチャペチャって!」
ペチャペチャ。と言った瞬間、俺たちは殴られた。
「なんでそんなもんば見つけよった!」
じいちゃんに殴られたのは、これが初めてだった。横にいたばあちゃんは、すぐにどこかに電話し始めた。
じいちゃんは着替えると、神棚から札を持ってきて、俺たちには持つように言った。
39: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:45:36 ID:vp7KQN8yYU
札は一枚しかなかったので、兄貴が持ち、俺たちは兄貴に触れていると言う形を取った。
車に乗せられて、どこかへ向かった。
俺たちは、Tのことは言い出せずにいた。Tのことを言ったら、もっと怒られる気がして。
しばらく車を走らせると、神社に着いた。祭りとかよくやる神社だ。
俺たちは車から降りると、鳥居を潜って、神社の本尊の横にある、離れっぽいところに通され、そこの座敷に座らされた。
そこにいたのは、大体30代後半くらいの神主さんだった。そして、おれたちを見ると
「あーあー、こりゃまぁ、大変なこった」
と言って、急いでお祓いをした。
「これでまずは一安心。」
その神主さんの声を聞いて俺たちは泣き崩れた。怖くて怖くて、堪らなかったのだ。
が、それと同時に、Tのことが急に気になり出した。
そして、H兄が勇気を出して言った。
すると神主さんは、笑っていた。
「大丈夫、アイツは1日に1つの魂しか奪おうとしないから、君たちを追いかけてきたなら、君たちしか見つけてない。アイツはね、見つけた奴しか追わなくて、見つけるのは1日1つなんだ。
君たち、T君と、本当に一緒に逃げたかい?」と。
40: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:46:52 ID:YwK2qKKCmE
よく考えてみれば、Tは逃げていなかったかもしれない。
アイツは、頭が良い奴だった。鬼ごっこでも、鬼が来たら皆一斉に逃げるところを、アイツだけは隠れて、鬼が逃げた奴等を追いかけるうちに、また別のところへ隠れると言うのを、よくやっていた。
そうだ。Tは、きっと逃げていない。
神主さんは、繰り返すように、噛み締めるように言った。
「アイツが狙うのは、アイツが見つけた奴だけなんだよ…」と。
予想以上に、あっけらかんと、余裕そうに言うのだ。
俺たちは、呆気にとられてしまった。
じいちゃんたちの顔を見ると、難しそうな顔をして、神主を見てる。
神主はじいちゃんたちに、この子達は私に任せてください。おじいさんたちは、T君が家に帰っていないか確認して、もし帰ってきていなければ、学校の周辺を探してください。と言うと、じいちゃんたちは家に帰っていった。
41: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:48:54 ID:fQRdF4sIlA
どうせそのうち「破ァァァ!!!!」とか
言い出すんだろ、?
42: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:49:37 ID:GqxIdXb1xA
残された俺たちは、物凄い気まずい空気の中にいた。
暫くすると、神主が口を開いた。
「いやぁ、しかし、アイツが出てきてたとはねー。」神主は、遠くを見るような目付きで、窓から外を見ていた。
「アイツが何か、知りたいか?」俺たちは、素直に頷いていた。
これ、本当は言っちゃいけない話だから、内緒な。と前置きをすると、神主は語り始めた。
「アイツの名前な、タタリって言うんだ。漢字で書くと…あぁ、口じゃわからんか。…こう書く。」
神主が紙に字を書いて、俺達に見せてくる。その紙には、
田又貍
と書いてあった。
「最後の貍って奴は、普通はムジナって意味だが、ここじゃ、それ以外にも野生の猫って意味だったりもする。まぁ、雑食の動物だ。
で、又ってのは、人々とかの「々」と同じで、同じのを繰り返す漢字だ。意味は特にない。
で、最後、田。これな、田んぼって意味じゃないんだ。デンすって言葉があってな。狩りをするって意味になるんだよ。
まぁ、要は、狩りをする獣って意味。そのお化けだよ。」
43: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:49:45 ID:uCf35NdyK.
Tくんが布石だったのか
44: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:52:08 ID:VO9.j3GJe.
その後、そいつの特徴を教えてくれた。
・普段は眠ってて、起こすには色々と必要。もしかしたら、ちょっと眠らせ方ミスったかも。
・遭遇しても、見つからなければ大丈夫。見つかっても、逃げなければ大丈夫の時もある。逃げても、声を上げなければ大丈夫の時も。声をあげても、光が無ければ大丈夫の時も。
(つまり、見つかってもないのに、叫びながらチャリのライトつけて逃げてきた俺たちは、一番狙いやすい格好の獲物らしい。)
・もとは、畑を荒らす獣を、罠に仕掛て捕まえて、捕まえた奴は纏めて穴に放り込んで、墓も作ってやらなかったところから出てきた化け物。
・命を奪われる危険はあるが、正直そこまで危なくない。
とのこと。
俺たちは、安堵した。
さらに神主は続けた。
「でも、よく家に逃げなかったな。アイツのこと知ってんのは、今じゃ年寄りくらいなもんだから、家に逃げてたら死んでたぞ。」と。
然り気無く半端無いことを言われ、ゾワゾワーっとした。
もし、自宅に帰っていたら俺たちは…
「さて、行くぞ。」と言って、神主は急に外に出た。俺たちもついていかなくちゃならないものだと思って、外に出た。
45: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:54:19 ID:Xoh0ydTd5A
ピチャ、ピチャ…
外に出たとき、真っ先にこの音が耳に入ってきた。
そして、鳥居の向こう、いた。奴がいたのだ。
見た瞬間、悪寒が俺たちを襲った。
裸足ではあるのだが、その足はどこか体への付き方がぎこちない。骨が、おれてるかのようだった。それは、手も同じだった。手が、だらーんと垂れていた。
しかし、それよりも恐ろしいのは、その顔だった。
長いヘラをだらーんと垂らし、首はかしげられ、目は爛々と光っている。
そして、俺たちを見るとニヤリと笑い、鳥居の奥へと来ようとした。が、見えない壁があるかのようで、入っては来れない。
異常な光景だった。
頭を、何度もその見えない壁に当てながら、こっちを爛々と光る目で見ながら笑っている。だらーんと下がった手で、見えない壁を擦るようにしている。
あんなものが、この世にいるのか。
見つからなければ、叫ばなければ、夜学校に行かなければ、犯人を捕まえようと思わなければ。Kの言う通りにしてれば…えっ、なんかおかしい。Kは、なんで諦めたように笑っていたんだ?俺たちが夜の学校に来ないように、注意したんだ?
「K…」
そう呟いた瞬間に、神主が顔色を変えた。
46: 名無しですが何か?:2012/6/17(日) 23:54:48 ID:fQRdF4sIlA
>・命を奪われる危険はあるが、正直そこまで危なくない。
>「でも、よく家に逃げなかったな。アイツのこと知ってんのは、今じゃ年寄りくらいなもんだから、家に逃げて たら死んでたぞ。」
危なすぎんだろwwwww
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