男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
496: 1 番外編:2012/3/28(水) 07:52:50 ID:XwPswQ0f5w
メイド「だって…たった数日しか経ってないとはいえ…未だに手を繋ぐ、抱き締めるしかしてくれないじゃないですか!!」
男「いや…それは…」
メイド「こんな風に扱われたら…私には魅力が無いのかな…って、思いますよ…」
男「メイド…」
男「・・・ごめん」ギュ
メイド「・・・」
男「お前に魅力が無いわけでも、まして嫌いでも無いんだ…」
男「ただ…少しだけ怖いんだ…拒絶されたらどうしようって…」
メイド「男さん…」
メイド「大丈夫です、私は貴方になら何をされてもいいですから…」
男「メイド…」
メイド「男さん…」
友「リア充の空気を嗅ぎ付け俺乱入!!」バーン!!
497: 1 番外編:2012/3/28(水) 07:55:21 ID:XwPswQ0f5w
男「・・・」
友「なにその頭の可哀想な人を見る目は」
メイド「・・・」
友「なにそのゴミを見るような目は」
メイド「男さん、大きなゴミが転がっていますので捨てて参ります」
男「よろしく頼む」
友「待ってお願い止めて捨てないで」
498: 1 番外編:2012/3/28(水) 07:59:57 ID:EuhTDj6Ga6
男「にしても、久しぶりだな、友」
友「・・・そうだな」
友「本編レス>>349からずっと出番無かったからな…」
男「いきなり何を言い出すんだこいつは」
メイド「はっきり言ってモブキャラですからね」
男「本人目の前にしてはっきり言うな」
友「お前ら…」
男「で、何の用だ?」
友「ああ…実は…」
499: 1 番外編:2012/3/28(水) 09:17:04 ID:HWcT4pmEaY
メイド「というような事が数時間前にあり…」
友「そうそう…って、うおーい!?違うよ!?導入すらしてないよ!?」
男「お前の話は全体的長くてイライラする」
友「なんか、メイドさんと婚約してから変わったな…」
男「メイド以外の奴は割とどうでもいい…っていうかなんで婚約したこと知ってるんだよ?」
友「お前らが勝手に惚気だしだんだろが!!」
メイド「とりあえず要約いたしますと」
メイド「もうすぐ卒業だから忘れられない思い出を作りたいということですか?」
友「まあ、概ね」
男「リアルの時期的には入学だけどな」
友「やかましい、突っ込むな」
500: 1 番外編(500突破支援感謝):2012/3/28(水) 09:22:06 ID:HWcT4pmEaY
友「もうすぐ俺達は三年世話になった学舎を卒業する」
男「うん」
友「今まで顔を付き合わせてた奴らとは会うのが難しくなるだろう」
男「・・・ああ」
友「だが、俺は寂しいとは決して思わない!!奴らなら必ず未来に向かって歩いてくだろうと」
男「信じようぜ」
友「だが、心残りがな…」
男「なにがだよ」
友「先生にまだ俺は気持ちを伝えてないんだ!!」
男「・・・メイド、寝ようぜ」
メイド「膝枕、抱き枕、逆腕枕の3つがありますがいかがいたしますか?」
男「抱き枕で」
友「人の話聞いてる!?(二回目)」
501: 1 番外編:2012/3/28(水) 14:35:33 ID:7Eqi6lmTD6
友「だから!!俺はまだ!!先生に、気持ちを、伝えてないの!!」
男「うるせーな…PSP起動すればいつでも会えるだろうが、ていうか画面の向こうにいるんだから物理的に不可能だろ」
メイド「一応確認しますがなんの先生を思い浮かべてるんですか?」
男「愛くるしい姿は見たものを和ませ、不釣り合いな大きな耳がとってもキュート、駆け出しハンターに飛竜のなんたるかを教えてくれる…」
友「言っとくけどイャンクックじゃないからな?」
男「なんだよ、画面の向こう側に恋したってんなら面白かったのに」
友「俺はノーマルだよ!!」
502: 1 番外編:2012/3/28(水) 14:44:10 ID:7Eqi6lmTD6
男「で、具体的に俺にどうしろと?」
友「一緒に作戦を考えてくれ!!」
男「え…めんどい」
友「諦め早いな!?そこは親友の為に人肌脱ぐかって言うところだろ!!」
男「え…お前そんな趣味があんの?」スス
友「違うわ!!つか、引くな!!」
メイド「・・・」スス
友「メイドさんも無言で引かないでくんない?地味に傷つくから」
503: 1 番外編:2012/3/28(水) 14:47:34 ID:7Eqi6lmTD6
男「よし!!友をからかうのはこれくらいにしてそろそろ真面目に考えるか!!」
友「凄い腑に落ちないが…まあいいか」
男「それでは、ここにノートとペンがあります」
友「用意がいいな、つか、どっから出した」
男「・・・」
男「気にしたら敗けだと思え」
友「わかった」
メイド「(考えるのがめんどくさかったんですね…)」
504: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:06:47 ID:EuhTDj6Ga6
男「このノートにお前の先生に対する愛とか想いとかを書き殴ってみろ」
友「よ、よし…」
友「えーと、まずやっぱり美人な所だろ…それからスタイルがいい所だろ…それから可愛い所だろ…それからちっちゃい所だろ…」
男「・・・この辺だけ聞いてたら完璧な変態だよな」
メイド「まあそうですね」
505: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:13:05 ID:EuhTDj6Ga6
友「書けたぜ!!」
男「どらどら」
男「・・・」
男「メイド、これコピー取って」
メイド「はい」
友「で?どうすんだ?」
男「これをこのまま先生の家に送る」
友「やめい!!」
メイド「ああ先生…先生を想う度に胸が締め付けられるような感覚に…これは先生への愛なのでしょうか?僕は先生の事が…」
友「読み上げるな!!」
506: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:18:24 ID:EuhTDj6Ga6
男「はっはっは、とまあ、冗談はこれくらいにして」
友「マジで頼むぜ…」
男「今から告ってこい」
友「!?」
男「やんなくてウダウダするより、やって斬られた方がスッキリするぜっ!!」
友「・・・なんでフラれる前提?」
男「一緒に作戦を考えたところで、実行に移すのはお前なんだ。俺達はサポートや後押ししか出来ない…進みべき道を切り開くのは…お前しか出来ない事なんだ!!」
友「!!」
友「男…俺間違ってたよ…」
友「俺、先生に気持ちをぶつけてくる!!じゃあな!!」
バタン!!
メイド「途中からめんどくさくなりましたね?」
男「・・・まあな」
507: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:26:13 ID:XwPswQ0f5w
男「ま、学校が始まれば嫌でも分かるだろ」
メイド「男さんが行かれてないだけで、学校はありますよ」
男「卒業式までいく意味無いし、出席数足りてるし、優秀だし」
メイド「随分嫌味な言い方ですね」
男「・・・お前といる時間が欲しいから・・・無理矢理作ったんだがな」
メイド「・・・え」
男「寝るぞー」ガバッ
メイド「きゃっ!!」
メイド「・・・強引ですね」
男「眠いんだよ…お休み」
男「zzz」
メイド「寝つきの良さだけはいいですね」
508: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:32:31 ID:EuhTDj6Ga6
ガチャ
母「男~?」
メイド「あ」
母「あら、お邪魔だったかしら?」
メイド「いえ、それより助けて下さい。引っ付いて取れないんです」
母「あらあら、また小さい頃の癖が出てるのね」
メイド「癖?」
母「男は無意識に何かに抱きついて寝るのよ」
母「人形とか、枕とか、あと凄い時は柱に」
メイド「なんでなんですかね」
母「甘えたいからじゃない?ふふ」
メイド「この年で甘えたいですか」
母「今じゃ恥ずかしがってあまりやらなくなったけど、久しぶりに見たわ~」
母「こういう所はやっぱり子供ね…」
メイド「・・・」
母「それで?ひっぺがす?」
メイド「もうすこし…このままでいいです」
509: 1 番外編:2012/3/28(水) 17:38:23 ID:XwPswQ0f5w
母「男が起きたら、用事があるって、伝えてね」
メイド「わかりました」
バタン
メイド「甘えたい…ですか」
メイド「この身長と見た目のせいで何度も幼く見られましたが…甘えてもらうのも中々いいものですね…」
メイド「男さん…好きですよ」
男「メイド…好き、だぞ~」
メイド「!?」
男「zzz」
メイド「寝言ですか…」
メイド「次は正面から堂々と言ってもらいたいですね」
510: 1 番外編:2012/3/28(水) 20:04:54 ID:Zj.iYsX2Gk
男「ん…」
メイド「お目覚めですか?」
男「んあ…メイ…ド?」
男「っ!!////」バッ
メイド「あら、もう離れるんですか?」
男「ご、ごめん!!俺…つい!!」
メイド「いいですよ」
メイド「幼い頃からの癖、なんでしょう?」クス
男「・・・母さんか」
メイド「可愛らしくていいじゃないですか」
男「恥ずかしいだろ…」
メイド「・・・そうですね、確かに恥ずかしいですね」
メイド「ですから、私以外の人に抱きついたりしてはダメですよ?」
男「・・・うん」
511: 1 番外編:2012/3/28(水) 20:12:49 ID:wbvSXklqQk
メイド「そういえばお母様がお呼びになさってましたよ」
男「母さんが?」
男「・・・もう少ししたらいくよ」
メイド「お待たせしてよろしいのですか?」
男「ん…大丈夫だろ」
メイド「そうですか…」
男「ああ、お前といたいし」
メイド「まだ寝惚けてますね」
男「寝惚けてなんかねーよ」
メイド「じゃあそれを証明するためにお母様の所に行ってください」
男「なんだよ…行けばいいんだろ?行けば…」
バタン
メイド「・・・」
512: 1 番外編:2012/3/28(水) 20:30:48 ID:Zj.iYsX2Gk
メイド「まだ…心臓がドキドキしてますね…」
メイド「全く、不意打ちにも程かがありますよ」
メイド「いきなり…あんな…抱き締められた後で…」
メイド「・・・//」
メイド「はあ…少し頭冷やしま…」
父「[扉]∀・)」ニヤニヤ
メイド「・・・」
メイド「もしもし警察ですか?」
父「やめてぇ!!」
513: 1 番外編:2012/3/28(水) 20:47:05 ID:Zj.iYsX2Gk
メイド「どうしたんですか?お父様」
父「うん、とりあえず手に持ってる電話を置いてくれると助かるな」
メイド「・・・」スッ
父「で?男君とはどこまでいったの!?」
メイド「・・・商店街」
父「あー、近場だねー、でももっと遠くのデートスポットとかに…って違うよ!?」
父「キスとか、そっち方面のだよ!!」
メイド「添い寝はしました」
父「なん・・・だと?」
514: 1 番外編:2012/3/28(水) 20:57:35 ID:wbvSXklqQk
父「なんもされてないの!?」
メイド「ええ」
父「寝てる間に服を脱がされたりとかは!?」
メイド「されてませんね」
父「寝てる時に口の中に柔らかくヌメッとしたのが侵入したりとかは!?」
メイド「ありません…ていうか言い回しがなんか嫌です」
父「・・・ありえない」
515: 1 番外編:2012/3/28(水) 21:45:47 ID:wbvSXklqQk
父「男君も健全な男子高校生なのに…こんな可愛い子がすぐ近くで寝ててムラムラしないなんて…」
父「・・・育てかた間違えたかな?」
メイド「多分ムラムラはしてると思いますよ…でも、手が出せないんじゃないですかね」
父「それは分かる気がする」
父「男君も葛藤してるんだろうね…」
メイド「私は別に構いません、男さんが側にいるだけで、私を好きと言ってくれるだけで幸せですから」
父「健気だねぇ…おじさん泣いちゃうよ…」
父「後は母さんが説得してくれればいいんだけどな…」ボソリ
メイド「?」
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