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魔王「何この子超弱い!」
[8] -25 -50 

1: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/3(火) 00:25:15 ID:GoOVcwF126
勇者「あ、あああああなたが魔王ね!!」
魔王「・・・1人でのこのこと殺されに来るとは殊勝な事だ。
ふむ、まさか勇者がこんな歳若い娘とはな・・・ククク」
勇者「う、うるさい!ここで会ったが百年目!世界に平和を取り戻すために
あなたを倒してみせる!」
魔王「いいだろう。倒せるものならしてみるがいい。・・・さぁかかってくるがよい!」
勇者「言われなくとも!てやー!!!」

ズルッ
ドテッ

勇者「ふぎゃっ」
魔王「えっ」



184:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:03 ID:GoOVcwF126

勇者「し、修行は」

魔王「俺に教えてもらうよりコイツらに教えてもらった方がいいんじゃないか?魔王と修行するなんてオカシイと最初から思ってただろ?」

勇者「・・・最初は思ってましたけど、でも、今は・・!」

魔王「それに、余計な感情もついてしまったみたいだしな。今の状態じゃどちらにせよ俺を倒すなんて到底不可能だ。・・・悪かったな、余計な真似してよ。破門・・で、いいのか?」

勇者「ま、おうさん・・・!」

戦士「全くだな。お前がいらん事をしなければ」

魔王「悪かった」


185:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:22 ID:GoOVcwF126

賢者「・・・とりあえず、勇者。帰ろう。此処に居座る事は間違ってるんだから」

勇者「私、魔王さん・・・」

魔王「また強くなったら此処に来ると良い。いつでも相手してやるよ。まあその時は今度こそ倒して欲しいんだけどな」

勇者「!!」

魔法使い「帰りましょう、勇者」

側近「今のうちに帰った方が身のためですよ?」

勇者「側近さん・・」

側近「魔王様が破門したんだから、今の貴女は敵ですよ。勇者さん」

勇者「・・・・そんな」


186:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:41 ID:GoOVcwF126

−−−

側近「やっと帰りましたね。勇者達」

魔王「そうだな」

側近「本当、人間は面倒くさい。アンタもあんなんだったんですか?」

魔王「どうだろな・・・。もう何百年も前の話だしな。まあでも恐らく、あんな繊細な人間では無かったかな。今も昔も適当野郎だよ俺は」

側近「・・しかしスライム達遅いですね。もう帰ってきてもいい頃合いなのに。一向に帰ってくる気配が無い」

魔王「・・・そういえばそうだな。忘れてた」

側近「僕、見てきます」

魔王「ああ」


187:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:57 ID:GoOVcwF126

魔王城近くの森


スライムA「・・・・」

スライムC「・・・・」


側近「・・・・」

側近「成る程、ね」

側近「そりゃ、死んでたら来るわけないな」


188:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:58:22 ID:GoOVcwF126


側近「・・・十中八九、さっきの保護者達がやったんだろうけど」

側近「こりゃまた見事無残な死骸」

側近「傷を見る限り、あの戦士だろうな」

側近「ふむ・・・」


189:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:58:40 ID:GoOVcwF126




魔王「そうか、スライム達死んだのか・・・」

側近「えぇ。保護者達の仕業でしょうが。・・・生憎ですが僕には慈しむ心が無いので泣いてやる事が出来ません。魔王様、僕の変わりに泣いて下さい」

魔王「・・・俺だって魔物歴長いんだよ。今更部下の一匹や二匹死のうと涙が枯れてるよ」

側近「そうですか?」

魔王「それに元々アイツの修行につき合わせた時から死が決まってたようなもんだろ」

側近「時間の問題だったという事ですか?」

魔王「ああ」

側近「それにしては哀しそうですね」

魔王「・・・」



190: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 12:18:45 ID:ESEv7C/AiU
ス、スライム〜〜〜!!(涙)

くそぅ、戦士の奴許せねぇ!!
確かに勇者ちゃんを心配してた気持ちとかも分かるが、それでも腹が立つぅぅぅぅぅ。

スライム達に安らかな眠りを……。
つ【キノコ山盛り】
191: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 23:51:50 ID:4c6./S/36M
CCCCC
192:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/16(月) 17:49:17 ID:df6KsqOD5c


魔王「やっぱり埋葬とかはするべきなのかな」

側近「さぁ?魔王様の好きにしたらいいんじゃないですか?僕には分かりません」

魔王「・・・お前がもし死んだら埋葬とか、火葬とか棺桶とかに入れられたいか?」

側近「普通そういう事聞きます?」

魔王「魔物に普通言われてもな・・・」

側近「とりあえず、僕はそんな事しなくていいです。放っておいて下さい」

魔王「そうか・・・」

側近「まあそれは僕の個人的な意見なんで、スライム達の供養は魔王様にお任せします」



193: 名無しさん@読者の声:2012/1/16(月) 21:38:19 ID:2jtQ6Mfo/w
スライム…(;д;)
194:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/17(火) 20:53:07 ID:GoOVcwF126


−−−

魔王「…と、これでいいかな」

魔王「結局埋葬という形になったけど…。まあいいか。不格好だけど許せ」

魔王「っつーか、部下をちゃんと供養する魔王って、俺つくづく魔王っぽくないなあ」

魔王「まあ元は人間、それも勇者だったし…いまいちよく分かんないんだよな。魔王って」

魔王「テンプレ魔王は演じてるけど、俺がやってる”らしい”魔王はそれだけなんだよなー」

魔王「早く勇者に倒されないとな…」

魔王「…スライム達もごめんな。巻き込んだような形になってしまって」

魔王「お詫びっていうのも不謹慎かもしれないけど、きのこの山置いといてやるよ」



195:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/17(火) 20:54:50 ID:GoOVcwF126
明日面接なので今日の更新はこれだけです。すみません(´;ω;`)
昨日も少なくてすみませんでした。
明日からまた沢山更新出来ると思います。

196: 名無しさん@読者の声:2012/1/17(火) 20:56:16 ID:apl6Sgg8wc
きのこの山w

面接頑張れー!
197: 名無しさん@読者の声:2012/1/17(火) 21:09:05 ID:9AeZmG8JLk
コアラのマーチ...
198: 名無しさん@読者の声:2012/1/18(水) 00:29:59 ID:2gxkR.B2dQ
面白いwww

支援CCCC
199:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/18(水) 20:51:25 ID:GoOVcwF126

私達は兄の転移魔法で村へと帰還した。
魔王城の皆さんと過ごした一ヶ月、軽骨だが楽しかったのは揺ぎ無い真実。
覆せない事実だ。どうしようもない。
戦士くんが声を荒げ私を叱咤した意も理解している。
世間から見て、痩せても枯れても勇者と魔王というレッテルは拭えないのだ。
もし今回の事が村だけでなく、世間に知れ渡っても、反駁出来ない。
魔王さんと世界の人達を同時に守れたらいいのに。
魔王さんが魔王である限り、やはりそんな事は無理なのだろうか。


200:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/18(水) 20:51:46 ID:GoOVcwF126

−−−

勇者と賢者の家



勇者「・・・」

賢者「・・・」

賢者「お、おかえり」

勇者「・・・うん、ただいま」

賢者「・・・」

勇者「・・・」

賢者(何だろうこの異様な気まずさは)


201:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/18(水) 20:52:08 ID:GoOVcwF126

賢者(こんなに落ち込むとはやっぱり彼処に居座るのは間違いだったな)

賢者(少し違うがまるでストックホルム症候群と似たような感じだ)

賢者(まあ村人達から向けられる疎まれた目もあるのだろう)

勇者「・・・ねぇ、お兄ちゃん」

賢者「えっ!?あ、あー、・・・何だ?」

勇者「村、酷いね・・・」

賢者「・・・えっと」

勇者「これ、全部魔物のせいなの?」

賢者「あぁ・・・」


202:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/18(水) 20:52:25 ID:GoOVcwF126

賢者「・・・そうだ。さっきも言ったがこの村の惨状は全て魔物の仕業だ」

勇者「実際この目で見て、本当に、村の被害がひどくって・・・私」

賢者「・・・」

勇者「やっぱり、この一ヶ月、取り返しの付かないことしたんじゃ」

賢者「勇者、過ぎたことは仕方ないよ。どうしようもない。・・・側近だっけ?あいつも言っていたじゃないか。誰かが責任を背負えば良いってものじゃないよ」

勇者「うん、でも・・・」

賢者「・・・はぁ」

賢者「疲れているだろう?今日はもうゆっくりお休み」

勇者「うん・・」


203:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/18(水) 20:52:44 ID:GoOVcwF126

−−−

勇者の部屋



勇者「・・・」

『この一ヶ月何をしていたのかしら』

『選ばれし勇者と豪語していたのは誰だったのかね』

『そもそもあんな臆病な村娘に全てを任せるのが間違いだったんだよ』

『親が居なくて可哀想だけど、そうも言ってられないね』

『やはり普通に旅に出た方が得策だったんだよ。可哀想に、馬鹿な兄を持って』

勇者「・・・・」

『お前は勇者でコイツは魔王じゃねえのかよ!!何仲良くなってんだよ!!啀み合うべき敵じゃねえのかよ!!』

『この一ヶ月、貴女が魔物とのうのうと修行していた間の話よ』

『魔王様が破門したんだから、今の貴女は敵ですよ。勇者さん』

『また強くなったら此処に来ると良い。いつでも相手してやるよ』

勇者「もう、よく分かんないや」



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