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母「私、母!46歳!」
[8] -25 -50 

1: ◆dR7WV1bjfM:2011/11/14(月) 17:55:31 ID:nUErM70S8M
母「いっけなぁーい、遅刻遅刻!」バタバタ

母「きゃっ」ドンッ

母「あたた… !ちょっとアンタどこ見てんのよ!サイテー!」バタバタ





息子「おかえり、母さん。日課の早朝妄想ランニングお疲れ様」
母「いい汗かいたわぁ」


617: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:49:44 ID:rCtZusBXzI

いとこ「え、ええ〜…あの、気持ちは嬉しいけど…」

幼女「は?」

いとこ「え?」

幼女「はア?」

いとこ「何この子怖い!」


618: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:53:49 ID:rCtZusBXzI

いとこ母「えっと…お嬢ちゃん?私たち急ぐの。ごめんねえ、貴方の話に付き合ってる暇は」スッ

幼女「黙っててよおばさん」

いとこ母「お ば っ … ! ? 」ピキッ

幼女「親友お兄ちゃん!男の子くん!」

親友「何だ」

男の子「何?」

幼女「このおばさん連れてって!」

親友&男の子「えええええ」


619: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 19:57:41 ID:rCtZusBXzI

男の子「いやお前、いくらなんでもそれは失礼ってもんじゃ」

親友「そうだぞ幼女。そもそも僕たちには二人の邪魔をする権利など」

幼女「早く」

男の子「よーし、お前右腕掴めー」ガシッ

いとこ母「え」

親友「把握したぞー」ガシッ

いとこ母「えっ、ちょっ、きゃあああああ〜〜!?」ズルズルズル

エッサホイサッエッサホイサッ

いとこ「……」


620: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:00:50 ID:rCtZusBXzI

幼女「…ねえ」

いとこ「え、あ、はい」

幼女「好きなの」

いとこ「どうしよう三回目だわ」

幼女「……息子お兄ちゃんが、好きなの」

いとこ「え…?」


621: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:05:01 ID:rCtZusBXzI

幼女「あなたなんかよりずっと前から好きなの」

いとこ「……」

幼女「あなたみたいな馬鹿女よりずっと前から好きなの」

いとこ「……」

幼女「あなたみたいなウジ虫よりずっとずっと前から好きなの!」

いとこ「ねえなんでどんどん暴言のレベル上がってくの!?」

幼女「このメス豚ぁ!!」

いとこ「小学生が使っていい言葉じゃないわよ!あとメス豚じゃないし!」


622: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:07:38 ID:rCtZusBXzI

幼女「好きなのにっ…」ジワ

いとこ「っ…」ビク

幼女「ずるいっ…」ポカッ

いとこ「……」

幼女「ずるい、ずるいずるい、ずるいよ、ずるいよぉっ…!」ポカポカポカッ

いとこ「……幼女、ちゃん…」

623: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:10:31 ID:rCtZusBXzI

幼女「ちょっと年が近いだけのくせに」ズッ

幼女「私の方が全然可愛いのに」ポロッ

幼女「逃げて外国なんかに行こうとしてるくせに」ボロボロ

幼女「好きになったのだって、気持ち伝えたのだって、私が先なのにぃ…!」ボロボロビロ

いとこ「……」


624: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:12:33 ID:rCtZusBXzI

いとこ「よ、幼女ちゃん」

いとこ「何か勘違いしてるわ、だって」

いとこ「だって息子には、もう彼女がいるんだし…」

幼女「」ピタッ

いとこ「?」


625: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:16:30 ID:rCtZusBXzI

男の子「親友に任せてきたけど…」タタタ

男の子「あいつ大丈夫かなー…」

男の子「いや、それより幼女は――あ、いたいた!ん?何やってんだ…?」



幼女「…いとこお姉ちゃん」ニコ

いとこ「な、なあに…?」ニ、ニコ

幼女「ちょっとしゃがんで耳貸してぇ」ニコニコ

いとこ「え、こ、こう?」ヨイショ

幼女「うん、動かないでね」

いとこ「え――」


―――パアンッツ―――


男の子「!?」

626: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:19:33 ID:rCtZusBXzI

いとこ「え……?」ヒリヒリ

男の子「何やってんだ、幼女っ!」ガシッ

幼女「……」

男の子「手上げることないだろ、やりすぎだっ!……おい、幼女…?」

幼女「…彼女がいるから諦めますって、何それだよ。くだらないよ!」

いとこ「!」


627: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:23:51 ID:rCtZusBXzI

幼女「私なら相手に好きな人がいても、彼女がいても好きだって言うもん!言っちゃうもん!」

幼女「たとえその人に妻と子どもがいても言っちゃうもん!!」

男の子「いやそれは言うなよ」

幼女「なのにいとこお姉ちゃんは、綺麗な別れ方して、一人だけ満足して、逃げてばっかりっ!」

いとこ「逃げて…なんか、ない。逃げてなんかないわよっ!何よ、黙って聞いてれば、子どものくせに」

幼女「子どもだよ!子どもだけど、いとこお姉ちゃんなんかよりよっぽど本気だよっっ!!」

いとこ「!!」


628: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:27:45 ID:rCtZusBXzI

幼女「好きなら好きって言えばいいのに!正々堂々戦えばいいのに!」

いとこ「(あたし、何やってるんだろ)」

幼女「戦いもしないで逃げてる人のこと、私絶対認めない!」

いとこ「(こんな小さい子だって、こんなに頑張って、一生懸命で…)」

幼女「なんとか言いなよ!」

いとこ「(気持ちを伝えもしないで…そうよ、逃げてばっかりだったじゃない…!)」ギュッ

629: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:32:07 ID:rCtZusBXzI

いとこ母「ちょっと離して、んもう、いとこっ!」ズルズル

親友「いや、もうちょっと。もうちょっとだけ待ってやってくれ。そうだ、では僕があーたんへ綴った歌でも一つ」ガシ

いとこ母「思い出語りもポエムも聞き飽きたよ!」ダッ

親友「あーたん、君の瞳は太陽よりもきらめいて――あ、待ちたまえ!」ダッ



幼女「ねえ、聞いてるの!?」

男の子「…幼女、もうやめ」

いとこ「……幼女ちゃん、あたし――」


???「――いとこちゃんッッ!!」


全員「!!?」


630: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:36:43 ID:rCtZusBXzI

いとこ「嘘、この声…」

息子「間に合っ、た…?ああもう、あのチャラ教師、ガソリンくらい満タンに入れとけっ…!」ハアハア

いとこ「息子…!」

幼女「……」クルッ

男の子「おい、幼女!?」

幼女「帰る」

男の子「…いいのかよ」

幼女「…。…いとこお姉ちゃん、最後にいいこと教えてあげる」クル

いとこ「いいこと?」

幼女「お兄ちゃん、彼女なんかいないよーっだ」アッカンベッ

いとこ「」

幼女「」クルッ スタスタ

いとこ「え、ちょっと…ええー!?」


631: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:42:33 ID:rCtZusBXzI

親友「む、妹が帰るようなので僕は失礼する。詩はまた今度」

いとこ母「…」

親友「…息子の母上の姉上、一つよろしいか」

いとこ母「ややこしいね!?…いいよー、何かな!」

親友「娘と一緒に暮らしたいと思うのは、母心として当然のことだと思う。だが」

親友「彼女ももう、守られているだけの子どもではないということだ」ニヤリ

いとこ母「! …あーたんは?」

親友「僕が一生守っていく」

いとこ母「ずるくない?」

親友「生憎、僕はあーたんの母親ではないのでな」

いとこ母「そっか。…うん、そっかあ。そーだよねえー」

親友「ではな」タッ

いとこ母「……」


632: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:47:05 ID:rCtZusBXzI

いとこ母「…子離れ、か」





親友「幼女、帰るか…む、幼女?どこだ?」

親友「はっ、男の子くんもいない…?」

親友「よ、幼女!君はまだ守られるべき子どもなんだぞー!」

幼女「お兄ちゃん声大きいよぉ」

親友「いつの間に」

幼女「ずっといたよ、帰ろ!」

親友「うむ。…む、男の子くん?」

男の子「……」

親友「何故そんなに顔が赤いんだ…?」

幼女「ふふー、帰ろ!」グイグイ

親友「お、押すんじゃない」

633: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:49:23 ID:rCtZusBXzI

男の子「はーあ…」



幼女『』スタスタ

男の子『お、おい、幼女…』

幼女『なあに?』ニコッ

男の子『あ…いや、なんでもねえ…』

幼女『泣いてるかと思ったー?』

男の子『! お、思ってねえよ!ただちょっと、落ち込んでんじゃないかって…』


634: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:51:36 ID:rCtZusBXzI

幼女『落ち込んでるっていうか、お兄ちゃんは見る目ないなって思って』

幼女『だってこんなに可愛い子が好きって言ってるんだよ?』

幼女『見る目ないよぉ、ほんと!』

男の子『……幼女、無理しないでも』

幼女『だからねー、もう私さっさと次の恋見つけるの!』

男の子『切り替え早っ!』


635: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:54:50 ID:rCtZusBXzI

幼女『次はね、もっと私のこと見てくれてー』スタスタ

幼女『うん、かっこいい人がいいなあ』

男の子『はいはい…』

幼女『』クルッ

男の子『?』

幼女『』チュッ

男の子『はっ!?え!?おま、今ほっぺにっ…!?』

幼女『次の相手、男の子くんでもいーよ!』ニコッ

男の子『〜〜〜!!?///』カアアアアッ


636: ◆dR7WV1bjfM:2012/1/19(木) 20:59:20 ID:rCtZusBXzI




男の子「…女って皆ああなのか…?きよきよ以外…」

幼女「男の子くーん!何ぼーっとしてるの?帰るよー」

男の子「悪魔が呼んでる」

幼女「お兄ちゃん、男の子くんこのままアメリカ行くって」バタン

男の子「わかったよ、今行く!ドア閉めんな!」

男の子「(あーくそ)」

男の子「(俺がなりたいのはラノベの主人公じゃなくて、正義のヒーローなのにあいつのせいで台無しだ。ムカつく)」

幼女「もう、ほら、帰ろ!」ガチャ

男の子「…おう」

男の子「(ムカつくから、ちょっと可愛いと思ったとか絶対言わねえ!)」


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